JP4765322B2 - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)若しくはPAN(Personal Area Network)のように複数の無線局間で広帯域の無線伝送を実現する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となって、空間多重を利用して複数の論理的なチャネルを形成した通信(MIMO(Multi Input Multi Output)通信)を行なうことにより伝送容量の拡大を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、厖大数の送受信アンテナ対を用いてMIMO伝送を行ない、格段に大きな伝送容量を得る無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、厖大数の送受信アンテナ対を用いたラージナンバーMIMO通信システムにおいて、チャネル行列を取得する領域の拡大に伴う伝送路の変化の影響を回避して、より正確な受信重みを使用して空間分離を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
近年、IEEE802.11並びにIEEE802.15に代表される無線LANやPANに関する研究開発が盛んに行なわれている。IEEE802.11aでは最大で54Mbpsの通信速度を達成する変調方式をサポートしているが、さらなる高ビットレートを実現できる無線規格が求められている。そこで、IEEE802.11nでは、実効スループットで100MBPSを越える高速な無線LAN技術の開発を目指し、次世代の無線LAN規格を策定している。
無線通信の高速化を実現する技術の1つとして、MIMO(Multi−Input Multi−Output)通信が注目を集めている。MIMO通信方式は、送信機において複数のアンテナに送信データを分配し、複数の仮想的なMIMOチャネルを利用して伝送し、受信機では複数アンテナにより受信した信号から信号処理によって受信データを得るという、チャネルの特性を利用した通信方式であり、単なる送受信アダプティブ・アレーとは相違する。MIMO通信によれば、周波数帯域を増大させることになく、アンテナ本数に応じて通信容量を増やすことができるので、周波数利用効率がよい。
図5には、MIMO通信システムの構成を概念的に示している。同図に示すように、送受信機各々に複数のアンテナが装備されている。送信側では、複数の送信データを空間/時間符号して多重化しM本のアンテナに分配して、複数のMIMOチャネルに送出し、受信側では、チャネル経由でN本のアンテナにより受信した受信信号を空間/時間復号して受信データを得ることができる。この場合のチャネル・モデルは、送信機周りの電波環境(伝達関数)と、チャネル空間の構造(伝達関数)と、受信機周りの電波環境(伝達関数)で構成される。MIMO通信システムにおいて得られるMIMOチャネル数は、一般に、送信アンテナ本数Mと受信アンテナ本数Nのうち少ない方min[M,n]に相当する。
送信機は、多重化信号を送出する前に、受信機側でチャネル推定を行なうためのトレーニング信号を、例えばアンテナ毎に時分割で送信する。これに対し、受信機では、チャネル推定部でトレーニング信号を利用してチャネル推定を行ない、各アンテナ対に対応したチャネル情報行列Hを算定する。そして、得られたチャネル情報行列Hの逆行列H-1に基づいて受信用の重みを求める。
このような受信重みのトレーニングが行なわれた後、送信機は、複数の送信データを空間/時間符号して多重化しM本のアンテナに分配して、複数のMIMOチャネルに送出し、受信側は、チャネル経由でN本のアンテナにより受信した受信信号を、空間/時間復号し、MIMOチャネル毎の受信データに空間分離する。各アンテナから伝送される信号を多重する際にはクロストーク(Crosstalk)が発生するが、受信側ではチャネル情報行列Hの逆行列H-1から得られた受信用重みを用いて適切な信号処理を施すことにより、空間多重された各信号をクロストーク無しに正しく取り出す、すなわちSN比を向上させ復号の確度を高めることができる。
MIMO伝送を構成方法としてはさまざまな方式が提案されているが、アンテナのコンフィギュレーションに応じていかにしてチャネル情報を送受信間でやり取りするかが実装上の大きな課題となる。
チャネル情報をやり取りするには、既知情報(プリアンブル情報)を送信側から受信側のみ伝送する方法が容易であり、この場合は送信機と受信機が互いに独立して空間多重伝送を行なうことになり、オープンループ型のMIMO伝送方式と呼ばれる。また、この方法の発展形として、受信側から送信側にもプリアンブル情報をフィードバックすることによって、送受信間で理想的な空間直交チャネルを作り出すクローズドループ型のMIMO伝送方式もある。
オープンループ型のMIMO伝送方式として、例えばV−BLAST(Vertical Bell Laboratories Layered Space Time)方式を挙げることができる(例えば、特許文献1を参照のこと)。送信側では、特にアンテナ重み係数行列を与えず、単純にアンテナ毎に信号を多重化して送る。言い換えれば、アンテナ重み係数行列を得るためのフィードバック手続きが一切省略される。送信機は、多重化信号を送出する前に、受信機側でチャネル推定を行なうためのトレーニング信号を、例えばアンテナ毎に時分割で挿入する。これに対し、受信機では、チャネル推定部でトレーニング信号を利用してチャネル推定を行ない、各アンテナ対に対応したチャネル情報行列Hを算定する。そして、Zero−forcingとキャンセリングを巧妙に組み合わせることで、キャンセリングによって生じたアンテナ自由度を活用してSN比を向上させ、復号の確度を高める。
また、クローズドループ型のMIMO伝送の理想的な形態の1つとして、伝播路関数の特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)を利用したSVD−MIMO方式が知られている(例えば、非特許文献1を参照のこと)。SVD−MIMO伝送では、各アンテナ対に対応するチャネル情報を要素とした数値行列すなわちチャネル情報行列Hを特異値分解してUDVHを求め、送信側のアンテナ重み係数行列としてVを与えるとともに、受信側のアンテナ重み係数行列としてUHを与える。これによって、それぞれのMIMOチャネルは、i番目の空間チャネルに関する特異値λiの平方根を対角要素に持つ対角行列Dとして表され、全くクロストーク無しに信号を多重化して伝送することができる。この場合、送信機側と受信機側の双方において、空間分割すなわち空間直交多重された論理的に独立した複数の伝送路を実現することができる。SVD−MIMO伝送方式によれば、理論的には最大の通信容量を達成することができ、例えば送受信機がアンテナを2本ずつ持てば、最大2倍の伝送容量が得られる。
なお、室内で無線ネットワークを構築した場合、受信装置では直接波と複数の反射波・遅延波の重ね合わせを受信するというマルチパス環境が形成されるが、主な遅延ひずみ対策として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)に代表されるマルチキャリア(多重搬送波)伝送方式を挙げることができる。例えば、MIMO伝送の適用対象となるLANシステムであるIEEE802.11a/nでは、OFDM変調方式が採用されている。
上述したように、MIMO通信システムでは、オープンループ方式、及びクローズドループ方式のいずれであっても、受信機は送信機から送られるリファレンス信号を用いてチャネル行列Hを取得し、その逆行列を受信用の重みとして用いて空間分離を行なうことを基本動作とする。SVDなどのクローズドループ方式では、送信側で送信重みとしてVを使用する。一方、オープンループ方式では、送信側で使用するVを単位行列に置き換えるだけであり、それ以外には基本的にはクローズドループ方式と同様に構成される。
ここで、受信機側で、送信機から送られてくるリファレンス信号を用いて受信重みをトレーニングする動作について考察してみる。
図2には、MIMO送信機から送信されるパケットの構成例を模式的に示している。ここでは、送信アンテナ本数及び受信アンテナ本数がともに4本となる4×4のMIMO通信システムを想定しており、4本の受信ブランチが存在する。ここで言う受信ブランチは、各空間ストリームに対応した独立した土管すなわちMIMOチャネルに相当する。
各アンテナからは同一の同期信号が送信される。続いて、受信機側でチャネル推定を行なうための送信アンテナ毎のリファレンス信号がリファレンス1、リファレンス2、リファレンス3、リファレンス4の順で時分割送信される。その後、MIMOチャネル毎のユーザ・データを空間多重して送信される。
MIMO受信機は、受信信号の空間分離を行なうために、受信用の重みを用いる。各アンテナからのリファレンス信号を利用してチャネル推定を行ない、リファレンス信号から取得したチャネル伝達関数を列ベクトルとするチャネル行列Hを取得し、このチャネル行列Hの逆行列H-1を求めることで得ることができる。
ところが、伝送路の状況は室内での人や機器の移動に起因する反射路の変化などを原因として時々刻々と変化する。このため、上述したように各リファレンス信号を時分割送信する場合、送受信時間の差があることから、異なる伝送路のチャネル推定していることになる、という問題かある。
4×4のMIMO通信システムの場合には、図2に示したように時分割で4回のリファレンス信号の送信を行なっている。例えば5GHz帯のOFDM−MIMO通信システムでは、1つのリファレンス信号は多くても2OFDMシンボルが使用される。4×4構成のMIMO通信システムではそれを4回行なうので、8OFDMシンボルの時間がチャネル行列Hの取得に費やされる。この時間は約32マイクロ秒程度である。チャネル行列Hは時々刻々と変化するが、32マイクロ秒程度の短い時間では、ほとんど変化がないとみなすことができる。
他方、MIMO通信システムは、送信アンテナ本数Mと受信アンテナ本数Nのうち少ない方min[M,n]に相当するMIMOチャネルを形成することができることから(前述)、理論的には、送受信アンテナ対の本数を増大してより多くのMIMOチャネルを獲得して空間多重を利用することで、伝送容量を大幅に拡大することができる。以下では、このようなMIMO通信システムを「ラージナンバーMIMO」と呼ぶことにする。
このようなラージナンバーMIMO通信システムでは、送信機側の各アンテナからリファレンス信号を時分割送信し、受信機側でチャネル行列のトレーニングを行なおうとすると、先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とでは送受信時間の差はもはや無視し難いものとなり、伝送路の変化の影響により、有効なチャネル行列を取得することは困難になってしまう。例えば、100×100のMIMO通信システムを実現しようとすると、チャネル行列を取得する領域として800マイクロ秒も要してしまう。このため、受信用の重みも不正確となり、空間分離が困難になり、MIMO通信システムとしての性能を発揮することはできない。
特開平10−84324号公報 http://radio3.ee.uec.ac.jp/MIMO(IEICE_TS).pdf(平成15年10月24日現在)
本発明の目的は、空間多重を利用して複数の論理的なチャネルを形成したMIMOを行なうことにより伝送容量の拡大を行なうことができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、厖大数の送受信アンテナ対を用いてラージナンバーMIMO伝送を行ない、格段に大きな伝送容量を好適に得ることができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、厖大数の送受信アンテナ対を用いたラージナンバーMIMO通信システムにおいて、チャネル行列を取得する領域の拡大に伴う伝送路の変化の影響を回避し、有効なチャネル行列を用いてより正確な受信重みを使用して空間分離を行ない、MIMOとしての性能を十分に発揮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、MIMO送信機側から時分割で送信されるリファレンス信号を用いてMIMO受信機がチャネル行列を取得する期間中の、各リファレンス信号の送受信時間の差による伝送路の変化の影響を回避して有効なチャネル行列を取得し、より正確な受信重みを使用して空間分離を行ない、ラージナンバーMIMO通信システムとしての性能を十分に発揮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信システムであって、
前記複数の空間チャネルを1以上のグループに分割し、
送信機は、分割したグループ毎に、各空間チャネルに対応したリファレンス信号を時分割で順次送信し、
受信機は、分割したグループ毎に、各リファレンス信号から取得した各空間チャネルの伝達関数を列ベクトルとして構成されるチャネル行列を取得し、該チャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて受信信号の空間分離を行なう、
ことを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
本発明に係る無線通信システムは、送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、空間多重したMIMOチャネルを実現することにより、伝送容量の拡大を図るものである。また、マルチパス環境における遅延歪の問題を解決するために、OFDM変調方式を適用している。
MIMO伝送を構成方法として、送信機と受信機が互いに独立して空間多重伝送を行なうオープンループ型のMIMO伝送方式や、受信側から送信側にもプリアンブル情報をフィードバックして送受信間で理想的な空間直交チャネルを作り出すクローズドループ型のMIMO伝送方式がある。送信アンテナ本数Mと受信アンテナ本数Nのうち少ない方min[M,n]に相当するMIMOチャネルを形成することから、理論的には、送受信アンテナ対の本数を増大したラージナンバーMIMO通信システムを構成することにより、伝送容量を大幅に拡大することができる。
MIMO通信システムでは、受信機は、送信機の各アンテナから時分割で送信されるリファレンス信号を利用して、送受信の各アンテナ対に対応した要素を持つチャネル行列を取得し、このチャネル行列の逆行列から受信重みを得るようにしている。ところが、各リファレンス信号を異なる時間に送受信するため、チャネル変動の影響を受けるという問題がある。
例えば4×4で構成される5GHz帯のOFDM−MIMO通信システムでは、チャネル行列Hの取得に費やされる時間は約32マイクロ秒程度であり、ほとんど変化がないとみなすことができる。
しかしながら、ラージナンバーMIMO通信システムでは、ユーザ・データの伝送を開始する際に、送信機側のアンテナ毎のリファレンス信号をすべて時分割送信しようとすると、先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とでは送受信時間の差はもはや無視し難いものとなり、伝送路の変化の影響により、有効なチャネル行列を取得することは困難になる。このため、受信用の重みも不正確となり、空間分離が困難になり、MIMO通信システムとしての性能を発揮することはできない。
これに対し、本発明に係る無線通信システムでは、複数の空間チャネルを複数のグループに分割し、送信機は、リファレンス信号の時分割送信動作をグループに分けて行なうようにした。言い換えれば、1回のチャネル行列取得シーケンスでMIMO通信システムを構成するすべてのMIMOチャネルに関する伝達関数の取得を行なわず(すなわち、一度に大きいサイズのチャネル行列を求めるのではなく)、MIMO通信システムを構成するMIMOチャネルを複数のグループに分け、グループ毎にチャネル伝達関数の取得を行ない、数回のチャネル行列取得シーケンスによりシステム全体のチャネル行列を得るようにした。
これによって、1回のリファレンス信号の送信動作において、先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とで生じる送受信時間の差を小さいものとし、この間のチャネル変動の影響を抑えることができる。
受信機は、グループ毎に、各リファレンス信号から取得した空間チャネル毎の伝達関数を列ベクトルとして構成されるチャネル行列を取得する。そして、該チャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて受信信号の空間分離を正確に行なう。
送信機は、リファレンス信号の送信により前記受信機側でチャネル行列を取得したグループの空間チャネルから、ユーザ・データの送信を順次開始する。これに対し、受信機は、受信したユーザ・データを、該当するグループのリファレンス信号から得られたチャネル行列を用いて受信処理することができる。
また、受信機は、時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従していくことで、グループ毎に分割してシステム全体のチャネル行列を作る過程で常に正確な値で保持することができる。この結果、大きなサイズのチャネル行列をより正確につくることができ、ラージナンバーMIMO通信システムとしての性能を十分に発揮し、厖大な伝送容量を確保することができるようになる。
ここで、受信機は、例えば、デシジョン・フィードバックに基づくLMSやRLSなどの追従アルゴリズムを用いて、チャネル行列の追従計算を行なうことができる。
また、本発明の第2の側面は、複数の送信アンテナを用い、複数の受信アンテナを持つ受信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
前記複数の空間チャネルを1以上のグループに分割するステップと、
各空間チャネルに対応したリファレンス信号の時分割送信を、分割したグループ毎に順次行なうリファレンス信号送信ステップと、
ユーザ・データを空間多重して前記複数の空間チャネル上に送信するユーザ・データ送信ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
また、本発明の第3の側面は、複数の受信アンテナを用い、複数の送信アンテナを持つ送信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
前記複数の空間チャネルを1以上のグループに分割するステップと、
送信機からグループ毎に時分割送信されるリファレンス信号を受信するステップと、
受信した各リファレンス信号に対応する空間チャネルの伝達関数を求め、各空間チャネルの伝達関数を列ベクトルとして構成されるチャネル行列を取得するチャネル行列取得ステップと、
該チャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて受信信号の空間分離を行なう空間分離ステップと、
時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従するチャネル行列追従ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2乃至第3の各側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2乃至第3の各側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによってコンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、それぞれMIMO送信機及びMIMO受信機として動作する。このような無線通信装置を複数起動して無線ネットワークを構築することによって、本発明の第1の側面に係る無線通信システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、厖大数の送受信アンテナ対を用いてMIMO伝送を行ない、格段に大きな伝送容量を好適に得ることができる、優れた無線通信システム、無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、厖大数の送受信アンテナ対を用いたラージナンバーMIMO通信システムにおいて、チャネル行列を取得する領域の拡大に伴う伝送路の変化の影響を回避し、有効なチャネル行列を用いてより正確な受信重みを使用して空間分離を行ない、MIMOとしての性能を十分に発揮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、MIMO送信機側から時分割で送信されるリファレンス信号を用いてMIMO受信機がチャネル行列を取得する期間中の、各リファレンス信号の送受信時間の差による伝送路の変化の影響を回避して有効なチャネル行列を取得し、より正確な受信重みを使用して空間分離を行ない、MIMOとしての性能を十分に発揮することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、MIMO方式の通信システムに適用することができる。MIMO通信システムでは、複数のアンテナを持つ送信機と複数のアンテナを持つ受信機が対となって、互いに独立した複数の論理チャネルすなわちMIMOチャネルを構成するように、送信機又は受信機の一方又は両方でアンテナ合成を行なう。MIMO通信方式によれば複数のRF送受信部を1つの無線機に集約して大容量データ伝送を実現する。また、マルチパス環境における遅延歪の問題を解決するために、OFDM変調方式を適用している。
また、本発明は、送受信アンテナ対の本数を増大してより多くのMIMOチャネルを獲得して空間多重を利用するラージナンバーMIMO通信システムに適用することを想定しているが、勿論、アンテナ本数が比較的少ない通常のMIMO通信システムにも当然、本発明を適用することかできる。
図1には、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の構成を模式的に示している。図示の無線通信装置100は送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、MIMO通信機として動作することができる。同図では、図面の錯綜を避けるため、送受信系統をそれぞれ2本ずつしか描いていないが、実際には100本あるいはそれ以上の送受信系統を備え、ラージナンバーMIMO送受信機を構成しているものとする。
各送受信アンテナ11a及び11bには、スイッチ12a及び12bを介して、それぞれ送信系統並びに受信系統が並列的に接続され、他の無線通信装置宛に信号を所定の周波数チャネル上で無線送信し、あるいは他の無線通信装置から送られる信号を収集する。但し、スイッチ12a及び12bは送受信アンテナ11a及び11bを送信系統又は受信系統の一方と排他的に接続し、送受信をともに並行しては行なえないものとする。
各送信系統は、変調符号化部21と、IFFT22と、ガード付与部23と、プリアンブル/リファレンス付与部24と、アンテナ毎のD/A変換器25及び送信用アナログ処理部26を備えている。
変調符号化部21は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化するとともに、BPSK、QPSK、16QAMなどの所定の変調方式により送信信号を信号空間上にマッピングする。ここで、符号化後の送信信号を所定の送信重み行列で乗算することにより、空間多重により複数のMIMOチャネルを得ることができる。この時点で、パイロット・シンボル挿入パターン並びにタイミングに従って、既知のデータ系列をパイロット・シンボルとして変調シンボル系列に挿入するようにしてもよい。サブキャリア毎あるいはサブキャリア数本の間隔で、既知パターンからなるパイロット信号が挿入される。
IFFT22では、変調されたシリアル形式の信号を、並列キャリア数並びにタイミングに従って、並列キャリア数分のパラレル・データに変換してまとめた後、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。
ガード付与部23は、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設ける。ガード・インターバルの時間幅は、伝搬路の状況、すなわち復調に影響を及ぼす遅延波の最大遅延時間によって決定される。そして、直列の信号に直し、周波数軸での各キャリアの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換して、送信信号とする。
プリアンブル/リファレンス付与部24は、RTS、CTS、DATAパケットなどの送信信号の先頭にプリアンブル信号やリファレンス信号を付加する。
パケットの受信機側でチャネル行列をトレーニングするために、既知パターンからなるリファレンス信号を、各アンテナから時分割で送信する。但し、一度に大きいサイズのチャネル行列を求めるのではなく、システム全体のMIMOチャネルを複数のグループに分け、グループ毎にリファレンス信号の送信シーケンスを行なうようにしている。受信機側では、グループ毎にリファレンス信号の受信並びにチャネル伝達関数の取得を行ない、数回のチャネル行列取得シーケンスによりシステム全体のチャネル行列を得るようにしている。この結果、ラージナンバーMIMO通信システムにおいて、1回のシーケンスにおける先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とで送受信時間の差が小さく、チャネル行列取得期間におけるチャネル変動の影響を抑えることができる。本実施形態では、プリアンブル/リファレンス付与部24は、グループ単位でのリファレンス信号の送信動作を実現するために、リファレンス信号を送信するアンテナを決定する送信制御手順を実行している。
アンテナ毎の送信信号は、それぞれのD/A変換器25によりアナログのベースバンド信号に変換され、さらにそれぞれの送信用アナログ処理部26によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、各アンテナ11より各MIMOチャネルへ送出される。
一方、各受信系統は、アンテナ毎の受信用アナログ処理部31及びA/D変換器32と、同期獲得部33と、周波数オフセット補償部34と、ガード・インターバル除去部35と、FFT36と、チャネル行列取得部37と、空間分離部38と、チャネル行列更新部39と、復調復号器40と、チャネル行列合成部41で構成される。
各アンテナ系統のデジタル・ベースバンド信号は、同期獲得部33により検出された同期タイミングに従って、シリアル・データとしての受信信号をパラレル・データに変換してまとめられる(ここでは、ガード・インターバルまでを含む1OFDMシンボル分の信号がまとめられる)。
周波数オフセット補償部34は、周波数誤差推定値に基づいて、それぞれのデジタル・ベースバンド信号に対し周波数補正を行なう。
ガード・インターバル除去部35は、シンボル間干渉の除去のために送信機側で1OFDMシンボルの前後に設けられたガード・インターバル区間を除去する。
FFT36は、有効シンボル長分の信号をフーリエ変換により時間軸の信号を周波数軸の信号に変換し、受信信号をサブキャリア信号に分解する。
チャネル行列取得部37は、パケットのプリアンブル部のFFT出力を基に、チャネル行列Hをサブキャリア毎に生成する。空間分離部38は、得られたチャネル行列Hの逆行列H-1を利用して、パケットのデータ部のFFT出力をサブキャリア毎に合成して、独立した複数のMIMOチャネルに分離する。
送信機側からは、チャネル行列Hをトレーニングするためのリファレンス信号が送信アンテナ毎に時分割で送信される。チャネル行列取得部37は、各リファレンス信号から取得した伝達関数を列ベクトルとして構成されるチャネル行列Hを取得し、空間分離部38は、その逆行列H-1を求め、これを受信重みに用いてMIMO合成を行なう。
但し、一度に大きいサイズのチャネル行列を求めるのではなく、ラージナンバーMIMO通信システム全体のMIMOチャネルを複数のグループに分け、グループ毎にリファレンス信号の送信シーケンスが行なわれる。そして、チャネル行列取得部37は、分割したグループ毎に時分割受信されるリファレンス信号を基にチャネル伝達関数の取得を行ない、数回のチャネル行列取得シーケンスによりシステム全体についてのチャネル行列を得るようにしている。この結果、ラージナンバーMIMO通信システムにおいて、1回のシーケンスにおける先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とで送受信時間の差が小さく、チャネル行列取得期間におけるチャネル変動の影響を抑えることができる。
また、送信機は、リファレンス信号の送信により受信機側でチャネル行列を取得したグループの空間チャネルから、ユーザ・データの送信を順次開始する。空間分離部38は、受信したユーザ・データを、該当するグループのリファレンス信号から得られた部分的なチャネル行列を用いて受信データの空間分離するようにすればよい。
また、チャネル行列更新部39は、時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従するようにしている。チャネル行列更新部39は、例えば、デシジョン・フィードバックに基づくLMSやRLSなどの追従アルゴリズムを用いて、チャネル行列の追従計算を行なうことができる。この場合、空間分離受信したデータと、コンスタレーションのマッピング点との差分を測定し、それを誤差信号としてLMSアルゴリズムを動作させ、リファレンス信号を受信した以降のチャネル行列の時間的変動を推定し、補償する。
チャネル行列合成部41は、チャネル行列取得部37がリファレンス信号から取得したチャネル行列と、チャネル行列更新部39において、ユーザ・データ受信の間に追従するチャネル行列を合成し、大きなサイズのチャネル行列をより正確な値で常に保持することができる。そして、空間分離部38は、このような正確なチャネル行列を用いて空間分離を行なうので、ラージナンバーMIMO通信システムとしての性能を十分に発揮し、厖大な伝送容量を確保することができるようになる。
復調復号部41は、位相回転補正後に、位相空間(constallation)上の変調点から元の値に復調する。
SVDなどのクローズドループ方式では送信側で送信重みとしてVを使用する。一方、オープンループ方式では、送信側で使用するVを単位行列に置き換えるだけで、それ以外には基本的にはクローズドループ方式と同様に構成される。要するに、オープンループ方式、及びクローズドループ方式のいずれであっても、MIMO通信システムでは、受信機は送信機から送られるリファレンス信号を用いてチャネル行列Hを取得し、その逆行列H-1を受信用の重みとして用いて空間分離を行なう。
図2には、MIMO通信システムにおけるパケットの構成例を模式的に示している。図示の例では、4×4構成のMIMO通信システムを想定している。基本的に、受信機は、送信機の各アンテナから時分割で送信されるリファレンス信号を利用して、送受信の各アンテナ対に対応した要素を持つチャネル行列を取得する。
送信機の各アンテナからは同一の同期信号が同時に送信される。続いて、受信機側でチャネル推定を行なうためのリファレンス信号がアンテナ毎に時分割で送信される。その後、MIMOチャネル毎のユーザ・データを空間多重して送信される。受信機では、各アンテナからのリファレンス信号を利用してチャネル推定を行ない、送受信機間の各アンテナ対に対応したチャネル行列Hを算定することができる。
ここで、各リファレンス信号を異なる時間に送受信するため、チャネル変動の影響を受けるという問題がある。
例えば5GHz帯のOFDM−MIMO通信システムでは、1つのリファレンス信号は多くても2OFDMシンボルが使用される。4×4構成のMIMO通信システムではそれを4回行なうので、8OFDMシンボルの時間がチャネル行列Hの取得に費やされる。この時間は約32マイクロ秒程度である。チャネル行列Hは時々刻々と変化するが、32マイクロ秒程度の短い時間では、ほとんど変化がないとみなすことができる。
ところが、ラージナンバーMIMO通信システムでは、送信機側の各アンテナからリファレンス信号を時分割送信し、受信機側でチャネル行列のトレーニングを行なおうとすると、先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とで送受信時間の差はもはや無視し難く、伝送路の変化の影響により、有効なチャネル行列を取得することは困難である。例えば、100×100のMIMO通信システムを実現しようとすると、チャネル行列を取得する領域として800マイクロ秒も要してしまう。このため、受信用の重みも不正確となり、空間分離が困難になり、MIMO通信システムとしての性能を発揮することはできない。
そこで、本実施形態では、上述したように、1回のチャネル行列取得シーケンスでMIMO通信システムを構成するすべてのMIMOチャネルに関する伝達関数の取得を一括して行なわず(すなわち、一度に大きいサイズのチャネル行列を求めるのではなく)、MIMO通信システムを構成するMIMOチャネルを複数のグループに分け、グループ毎にリファレンス信号の送信シーケンスを行なうようにしている。
この場合、受信機側では、システム全体のチャネル行列の取得を1度に行なうのではなく、グループ毎にチャネル伝達関数の取得を行ない、数回のチャネル行列取得シーケンスによりシステム全体のチャネル行列を段階的に得る。すなわち、チャネル変動の影響を受けない範囲で、最初は小さいサイズのチャネル行列を取得する。そして、その小さいサイズのチャネル行列を、デシジョン・フィードバックを用いLMS若しくはRLSに基づく追従アルゴリズムでチャネルの変動に追従させながら、新たな送信アンテナからリファレンス信号を順次送信し、このような段階を経てチャネル行列のサイズを徐々に大きくしていく。
図3には、ラージナンバーMIMO通信システムにおいて送信動作を行なう場合のパケットの構成例を模式的に示している。図示の例では、8×8構成のMIMO通信システムを想定し、このシステムを4×4のMIMOチャネルからなる2つのグループに分け、1回のチャネル行列取得シーケンスで1グループすなわち4×4のチャネル行列を段階的に取得する。但し、ラージナンバーMIMO通信システムは8×8以上(例えば100×100若しくはそれ以上)の送受信アンテナ構成であってもよい。また、1回のチャネル行列取得シーケンスで取得するチャネル行列の単位(すなわちグループのサイズ)は、チャネル変動の影響を受けない範囲であれば特に4×4に限定されない。
送信機の最初のグループをなす4本のアンテナからは、同一の同期信号が同時に送信される。続いて、受信機側でチャネル推定を行なうためのリファレンス信号が、これら最初のグループをなす4本のアンテナから時分割で送信される。その後、既にリファレンス信号の送信を終えた4本のアンテナから、ユーザ・データの空間多重伝送を開始する。
続いて、送信機の次のグループをなす4本のアンテナから、受信機側でチャネル推定を行なうためのリファレンス信号が時分割で送信される。その後、既にリファレンス信号の送信を終えた8本すべてのアンテナから、ユーザ・データの空間多重伝送を行なう。
図3では、8×8構成のMIMO通信システムの例を示しているが、8本以上のアンテナ構成のシステムであっても、4×4のグループに分割し、グループ単位でリファレンス信号の時分割伝送を行ない、次いで、リファレンス信号の伝送を終えたアンテナから順に、ユーザ・データの空間多重伝送を開始していくという操作を繰り返し行なうことで、同様のデータ伝送を実現することができる。
このような構成のパケットを受信するMIMO受信機側では、1回のチャネル行列取得シーケンスでMIMO通信システムを構成するすべてのMIMOチャネルに関する伝達関数の取得を行なわず(すなわち、一度に大きいサイズのチャネル行列を求めるのではなく)、4×4本からなるグループ毎にチャネル伝達関数の取得を行ない、数回のチャネル行列取得シーケンスに分けてシステム全体のチャネル行列を段階的に得る。1回のリファレンス信号の送信動作では先頭のリファレンス信号と最後のリファレンス信号とで送受信時間の差が小さいので、チャネル変動の影響を抑え、より正確なチャネル行列をグループ単位で得ることができる。
また、リファレンス信号の伝送を終えたアンテナから順に、ユーザ・データの空間多重伝送が開始されるが、受信機側では、既に取得したチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従することで、大きなサイズのチャネル行列をより正確な値で常に保持することができる。
図3に示したパケットを受信するMIMO受信機側の動作について、以下に説明する。
最初のリファレンス信号の時分割送信により、受信機側では、最初に4×4のチャネル行列を取得する。この段階では、送信機側の送信アンテナ1〜送信アンテナ4と、受信機側の受信アンテナ1〜受信アンテナ8との間の各アンテナ対の伝達関数を要素とする部分的なチャネル行列H_1to4を取得する。チャネル行列H_1to4を下式に示しておく。
Figure 0004765322
ここで、送信機側からは送信アンテナ1〜送信アンテナ4からリファレンス信号が送信されるが、受信機側ではすべての受信アンテナ1〜受信アンテナ8を用いてこれを受信する点に留意されたい。
受信機側では、このチャネル行列H_1to4の逆行列を求め、これを空間多重された受信データを4つの異なるデータに空間分離するための重みとして使用する。続いて、送信機側では、リファレンス信号の送信を終えた送信アンテナ1〜送信アンテナ4から、空間チャネル1〜空間チャネル4に相当する4種類のユーザ・データを空間多重送信する。そして、受信機は、チャネル行列H_1to4から計算した逆行列H_1to4 -1でこれらのユーザ・データを空間分離受信することができる。
さらに、受信機側では、空間分離受信したデータと、コンスタレーションのマッピング点との差分を測定し、それを誤差信号としてLMSアルゴリズムを動作させる。
なお、LMSアルゴリズムは、パラメータ推定アルゴリズムとして当業界において一般的である。そのアルゴリズムを下式に示しておく。但し、送信データXtの推定値は、デシジョン・フィードバックで決定する。デコードした信号の最も近いコンスタレーション上のマッピング点から推定する。
Figure 0004765322
このようにして、受信機側では、リファレンス信号を受信した以降のチャネル行列の時間的変動を推定し、補償する。LMSアルゴリズムでチャネル行列H_1to4がほぼ伝送路の変動と同一になったら、送信機からは新たな(すなわち次の4×4グループに相当する)リファレンス信号を追加送信する。
今度は、残りの送信アンテナ5〜送信アンテナ8からリファレンス信号が時分割送信され、受信機側では、送信アンテナ5〜送信アンテナ8と受信機側の受信アンテナ1〜受信アンテナ8との間の各アンテナ対の伝達関数を新たに取得する。そして、このように追加で取得した伝達関数を、既に得ているチャネル行列H_1to4に追加することで、当該MIMO通信システム全体のチャネル行列H_1to8を作る。チャネル行列H_1to8を下式に示しておく。
Figure 0004765322
このチャネル行列H_1to8を受信データの空間分離用の重みとして使用することにより、空間多重された受信データを8つの異なるデータに空間分離することが可能になる。
図4には、ラージナンバーMIMO通信システムにおいて、図3に示した構成のパケットを受信したMIMO受信機の受信処理の手順を示している。
送信機から同期用の信号を送信アンテナ1から送信アンテナ4を使用して送信される。受信機では、まず同期ポイントを取得する(ステップS1)。
次いで、送信機から、リファレンス信号1からリファレンス信号4を送信アンテナ1から送信アンテナ4を用いて時分割で送信する。受信機では、受信アンテナ1から受信アンテナ8を用いて、リファレンス信号1からリファレンス信号4を受信して伝達関数を取得して、チャネル行列取得部37はチャネル行列H_1to4を取得する(ステップS2)。
そして、受信機の空間分離部38は、チャネル行列H_1to4の一般逆行列を計算する(ステップS3)。
次いで、送信機から、空間チャネル1から空間チャネル4に相当するユーザ・データを送信する。受信機の空間分離部38では、先行ステップS3で求めたチャネル行列H_1to4の一般逆行列を用いて、ユーザ・データを空間分離して受信する(ステップS4)。これと並行して、チャネル行列更新部39では、デシジョン・フィードバックにLMSアルゴリズムを適用して、チャネル行列H_1to4の値を更新していく。
次いで、送信機は、リファレンス信号5〜リファレンス信号8を、送信アンテナ5〜送信アンテナ8を用いて時分割で送信する。受信機では、受信アンテナ1〜受信アンテナ8を用いて、リファレンス信号5〜リファレンス信号8を受信する。チャネル行列取得部37は、これによって得た伝達関数と、更新されたチャネル行列H_1to4から、追加の伝達関数を要素に含む新たなチャネル行列H_1to8を作る(ステップS5)。
そして、受信機の空間分離部38は、新たに作成したチャネル行列H_1to8の逆行列を計算する(ステップS6)。
次いで、送信機は、空間チャネル1から空間チャネル8に相当するユーザ・データを送信する。受信機の空間分離部38は、チャネル行列H_1to8の一般逆行列を用いてユーザ・データを空間分離して受信する。これと並行して、チャネル行列更新部39は、デシジョン・フィードバックにLMSアルゴリズムを適用してH_1to8値を更新していく(ステップS7)。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本発明は、MIMO方式の通信システム、とりわけマルチキャリア方式のMIMO通信システムの受信機に対し好適に適用することができ、その適用範囲はV−BLASTなどのオープンループ方式、SVD−MIMOなどのクローズドループ方式の如何を問わない。
また、本発明は、送受信アンテナ対の本数を増大してより多くのMIMOチャネルを獲得して空間多重を利用するラージナンバーMIMO通信システムに適用することを想定しているが、勿論、アンテナ本数が比較的少ない通常のMIMO通信システムにも当然適用することかできる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の記載を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の構成を模式的に示した図である。 図2は、パケットの構成例を模式的に示した図である。 図3は、ラージナンバーMIMO通信システムにおいて送信動作を行なう場合のパケットの構成例を模式的に示した図である。 図4は、図3に示した構成のパケットを受信したMIMO受信機の受信処理の手順を示した図である。 図5は、MIMO通信システムの構成を概念的に示した図である。
符号の説明
11…アンテナ
12…スイッチ
21…変調符号化部
22…IFFT
23…ガード付与部
24…プリアンブル/リファレンス付与部
25…D/A変換器
26…送信用アナログ処理部
31…受信用アナログ処理部
32…A/D変換器
33…同期獲得部
34…周波数オフセット補償部
35…ガード・インターバル除去部
36…FFT
37…チャネル行列取得部
38…空間分離部
39…チャネル行列更新部
40…復調復号器
41…チャネル行列合成部

Claims (11)

  1. 複数の送信アンテナを持つ送信機と複数の受信アンテナを持つ受信機が対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信システムであって、
    前記複数の空間チャネルを以上のグループに分割し、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、前記送信機グループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナからリファレンス信号を時分割送信するとともに前記受信機すべての受信アンテナでそれぞれ受信したリファレンス信号から取得した各空間チャネルの伝達関数を列ベクトルとして構成されるグループ単位のチャネル行列を取得し、
    分割したグループ数だけ前記チャネル行列取得シーケンスを繰り返して、前記受信機側で、すべての空間チャネルにわたるチャネル行列を取得し、
    各チャネル行列取得シーケンスでは、前記送信機は、リファレンス信号を時分割送信した後に、前記受信機側でチャネル行列を取得済みの空間チャネルに対応した各送信アンテナからユーザ・データを空間多重伝送し、前記受信機は、取得済みのチャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて、すべての受信アンテナでの各受信信号をユーザ・データに空間分離する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記受信機は、時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記受信機は、デシジョン・フィードバックに基づくLMS又はRLSを利用した追従アルゴリズムを用いて、チャネル行列の追従計算を行なう、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 複数の送信アンテナを備え、複数の受信アンテナを持つ受信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信装置であって、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割する手段と、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、グループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナからリファレンス信号を時分割送信するリファレンス信号送信手段と、
    各チャネル行列取得シーケンスで、リファレンス信号を時分割送信した後に、先行するチャネル行列取得シーケンスで既にリファレンス信号を送信済みの各送信アンテナからユーザ・データを空間多重して送信するユーザ・データ送信手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  5. 複数の受信アンテナを備え、複数の送信アンテナを持つ送信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信装置であって、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割する手段と、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、前記送信機がグループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナから時分割送信されるリファレンス信号をすべての受信アンテナでそれぞれ受信する手段と、
    すべての受信アンテナでそれぞれ受信したリファレンス信号を基に各空間チャネルの伝達関数を求め、該伝達関数を列ベクトルとして構成されるグループ単位のチャネル行列を取得し、分割したグループ数だけ前記チャネル行列取得シーケンスを繰り返した後にすべての空間チャネルにわたるチャネル行列を取得するチャネル行列取得手段と、
    各チャネル行列取得シーケンスで、前記送信機がリファレンス信号を時分割送信した後に前記チャネル行列取得手段でチャネル行列を取得済みの空間チャネルに対応した各送信アンテナから空間多重伝送されたユーザ・データを、前記チャネル行列取得手段で取得済みのチャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて空間分離する空間分離手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  6. 時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従するチャネル行列追従手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記チャネル行列追従手段は、デシジョン・フィードバックに基づくLMS又はRLSを利用した追従アルゴリズムを用いて、チャネル行列の追従計算を行なう、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 複数の送信アンテナを用い、複数の受信アンテナを持つ受信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信方法であって、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割するステップと、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、グループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナからリファレンス信号の時分割送信するリファレンス信号送信ステップと、
    各チャネル行列取得シーケンスで、リファレンス信号を時分割送信した後に、先行するチャネル行列取得シーケンスで既にリファレンス信号を送信済みの各送信アンテナからユーザ・データを空間多重して送信するユーザ・データ送信ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  9. 複数の受信アンテナを用い、複数の送信アンテナを持つ受信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なう無線通信方法であって、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割するステップと、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、前記送信機からグループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナから時分割送信されるリファレンス信号をすべての受信アンテナでそれぞれ受信するステップと、
    すべての受信アンテナでそれぞれ信したリファレンス信号を基に各空間チャネルの伝達関数を求め、該伝達関数を列ベクトルとして構成されるグループ単位のチャネル行列を取得し、分割したグループ数だけ前記チャネル行列取得シーケンスを繰り返した後にすべての空間チャネルにわたるチャネル行列を取得するチャネル行列取得ステップと、
    各チャネル行列取得シーケンスで、前記送信機がリファレンス信号を時分割送信した後に前記チャネル行列取得ステップでチャネル行列を取得済みの空間チャネルに対応した各送信アンテナから空間多重伝送されたユーザ・データを、前記チャネル行列取得ステップで取得済みのチャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて受信信号の空間分離を行なう空間分離ステップと、
    時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従するチャネル行列追従ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  10. 複数の送信アンテナを用い、複数の受信アンテナを持つ受信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割する手段、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、グループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナからリファレンス信号を時分割送信するリファレンス信号送信手段、
    各チャネル行列取得シーケンスで、リファレンス信号を時分割送信した後に、先行するチャネル行列取得シーケンスで既にリファレンス信号を送信済みの各送信アンテナからユーザ・データを空間多重して送信するユーザ・データ送信手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
  11. 複数の受信アンテナを用い、複数の送信アンテナを持つ送信機と対となって複数の空間チャネルを形成した空間多重通信を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    前記複数の空間チャネルを2以上のグループに分割する手段、
    1回のチャネル行列取得シーケンスにおいて、前記送信機がグループ内の各空間チャネルに対応した各送信アンテナから時分割送信されるリファレンス信号をすべての受信アンテナでそれぞれ受信する手段、
    すべての受信アンテナでそれぞれ受信したリファレンス信号を基に各空間チャネルの伝達関数を求め、該伝達関数を列ベクトルとして構成されるグループ単位のチャネル行列を取得し、分割したグループ数だけ前記チャネル行列取得シーケンスを繰り返した後にすべての空間チャネルにわたるチャネル行列を取得するチャネル行列取得手段、
    各チャネル行列取得シーケンスで、前記送信機がリファレンス信号を時分割送信した後に前記チャネル行列取得手段でチャネル行列を取得済みの空間チャネルに対応した各送信アンテナから空間多重伝送されたユーザ・データを、前記チャネル行列取得手段で取得済みのチャネル行列に基づいて得られる受信重みを用いて空間分離する空間分離手段、
    時分割受信したリファレンス信号から得られた各グループに関するチャネル行列を、受信したユーザ・データを利用して追従するチャネル行列追従手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
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