JP4751115B2 - 角形状基板の両面研削装置および両面研削方法 - Google Patents

角形状基板の両面研削装置および両面研削方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、GaAs基板、シリコン基板等の角形状基板の両面を同時に研削して基板を平坦化するとともにその厚みを減少させる両面研削装置および角形状基板の両面平坦化方法に関する。特に、この角形状基板の両面研削装置は、液晶がガラス板間に注入された液晶表示装置用ガラス板、あるいは、ガラス板内面に電極が設けられ、そのガラス板間に液晶が注入された表示装置用ガラス基板の両面を研削する際に使用される。
液晶がガラス板間に注入された液晶表示装置用ガラス板、あるいは、ガラス板内面に電極が設けられ、そのガラス板間に液晶が注入された表示装置用ガラス基板は知られており、液晶表示板に使用されている。(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照。)。
通常、この液晶表示板に使用される角形状ガラス板は、表面を研削、またはラップ加工して厚みが減少され、さらに、その研削面またはラップ面をエッチングまたは両面研磨加工して平坦化している(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7および特許文献8参照。)。
液晶表示装置用ガラス板の用途が携帯電話や携帯液晶テレビ、携帯ゲ−ム機、携帯端末のような1〜6インチと比較的寸法の小さい液晶表示板の場合は厚み分布の振れ幅は小さかったので左程問題とならなかったが、携帯液晶パソコン、デスクトップパソコン、デジタルテレビの液晶表示板のように12インチ、14インチ、17インチと寸法が大きいとガラス板の厚みもより薄く、厚み分布の振れ幅も2〜50μmが要求される。
それゆえ、約1mm厚の12〜17インチ液晶表示装置用ガラス板の積層板を得るために、約1.2mmの液晶表示装置用ガラス板(厚み0.6mmガラス板/5μmの液晶層/厚み0.6mmガラス板の積層体)の両面をそれぞれ0.1mm研削するには特許文献6に記載されるカップホイ−ル型砥石を用いる両面研削装置では中央部がヘこみ、四隅が肉厚の凹レンズ状の厚み分布の表示装置用ガラス基板となり、実用に耐えない。また、ガラス板間にサンドウィッチされた液晶に負荷される砥石圧が偏在するため、液晶筋が研削加工された液晶表示装置用ガラス板に残ることが往々にある。
特許文献4および特許文献5に記載される直線移動ステンレスキャリアベルトの中央部に設けられたポケット部に液晶表示装置用ガラス板を収納し、このキャリアベルトを左右方向に揺動走行させながら同一の軸心で回転する平砥石間を通過させて両面研削する方法は、液晶表示装置用ガラス板の中央部分にふくらみが残り、厚み分布の振れ幅も75〜100μmと規格外の製品となる。
さらに、特許文献7に記載される両面ラップ加工は、四隅の厚い表示装置用ガラス基板となるので、ラップ加工前に液晶表示装置用ガラス板のエッジ研削を行う必要がある。
特開2003−255291号公報 特開2004−21016号公報 特開2005−3845号公報 特開平11−123642号公報 特開2001−001241号公報 特開2004−098198号公報 特開2004−243469号公報 特開2000−273443号公報
本発明は、直線移動キャリアベルトに角形状基板を保持し、この角形状基板を一対の回転砥石で両面研削する前記特許文献4と特許文献5に記載の両面研削装置の欠点を改良し、必ずしもエッジ処理の前加工を必要としない角形状基板の両面研削装置の提供を目的とする。また、本発明の他の目的は、厚みの振れ幅が50μm以下、厚みが約1.0〜1.26mmの12〜17インチの液晶表示装置用ガラス板を提供するものである。
請求項1の発明は、
中央部に基板収納ポケット部が設けられた直線移動キャリアベルト、
該直線移動キャリアベルトの左右移動機構、
回転軸を砥石の中心軸より外した一対の偏心角形状研削平砥石であって、この一対の角形状研削平砥石の研削面を平行にして異なった軸心で回転するよう配置した一対の偏心角形状研削平砥石、
前記偏心角形状研削砥石の昇降機構および回転駆動機構、および
前記基板収納ポケット部に収納された基板と偏心角形状研削平砥石とが接する面に研削液を供給する研削液供給手段、
を備える角形状基板の両面研削装置を提供するものである。
請求項2の発明は、直線移動キャリアベルトに角形状ガラス基板を保持し、この基板を逆方向に回転する一対の偏心角形状研削平砥石の間を通過させて、前記ガラス基板の両面を同時に研削するガラス基板の研削方法において、前記一対の偏心角形状研削平砥石をその研削面を平行にして異なった軸心で回転するよう配置し、前記ガラス基板を前記偏心角形状研削平砥石の間に一定時間留まらせるとともに、前記ガラス基板の研削中に前記直線移動キャリアベルトを間歇的に左右に往復揺動させることにより前記ガラス基板の両面を研削することを特徴とする角形状ガラス基板の研削方法を提供するものである。
基板を左右方向に揺動しながらお互いに逆方向に回転する偏心角形状研削平砥石で角形状基板の両表面を研削加工するので、研削された基板の四隅の厚みと他場所の厚みの差が50μm以下の厚み分布の良好な角形状基板が得られる。また、お互いの軸心が同心でなく、離間している軸心の偏心角形状研削平砥石の回転方向が逆方向であるので、研削加工中に角形状基板が直線移動キャリアベルトのポケット部より飛び出すことはない。
(実施例)
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は両面平坦化装置を用いて角形状基板を平坦化するフロ−シ−ト図、図2は図1に示す基板両面研削装置の一部分を切り欠いた断面図、図3は基板を両面研削加工しているときの基板と偏心角形状研削平砥石の動きを示す平面図、および図4は図1に示す両面研磨装置の一部分を切り欠いた断面図である。
図1において、角形状基板の両面平坦化装置100は、大別すると、基板のローディング機構200、アンローディング機構201、粗研削用の両面研削装置101と仕上研削用の両面研削装置102を備える基板の両面研削装置、基板の両面研磨装置103、洗浄機構300,301,302、基板の搬送機構400、研削液供給手段500、研磨剤供給機構510および、偏心角形状研削平砥石をドレッシング加工するダイヤモンドドレッサ600、研磨布をドレッシング加工するドレッサ601よりなる。
図1、図2および図3において、角形状基板の両面平坦化装置100は、回転軸心が平砥石の中心点から10〜80mm外れた位置にある偏心角形状研削平砥石の軸心が同心とならぬよう20〜160mm離して角形状研削平砥石面が相対向するように設けた回転軸1a,2aで回転する一対の偏心角形状研削平砥石1,2を備える基板両面研削装置装置101,102と、これら偏心角形状研削平砥石1,2の間を被加工物である角形状(長方形状)の基板3を搬送するキャリアベルト4と、加工前の基板3をキャリアベルト4のポケット部4aに保持させるローディング機構200と、研削加工後の角形状基板3をキャリアベルト4から取り出すアンローディング機構201と、研削液供給手段500と、洗浄手段300,301,302を備えている。
偏心角形状研削平砥石1,2は、その研削面1b,2bを互いに平行にしてキャリアベルト4の両面に直交して近接するように配置され、原動機M、プ−リ−12b、ギア−12a,12cなどを備えた回転駆動装置12により、所定の回転数、例えば10〜180cm−1で互いに反対方向に回転可能である。
また、偏心角形状研削平砥石1,2は、原動機M、スライダ−13a、ガイドレ−ルなどを備えた昇降装置13により、所定速度で上昇・下降でき、しかも所定の精度で研削代を設定できるよう構成されている。加工前の偏心角形状研削平砥石1,2の間隔(原位置)は、加工されるガラス基板3の厚みにより調整される。偏心角形状研削平砥石1,2の大きさは、被研削物である角形状基板に相似形で1.3〜2.0倍の寸法が好ましい。
前記偏心角形状研削平砥石1と偏心角形状研削平砥石2は、同一寸法の長方形形状なので偏心角形状研削平砥石1について説明する。偏心角形状研削平砥石1は、図4に示すように、逆皿状の砥石支持座金部1aを介して中空スピンドル21に砥石層の平たい面が基板側に相対向するよう固定されている。偏心角形状研削平砥石1と逆皿状の砥石支持座金部1aとで形成する空間部は研削液貯槽室1cを形成している。偏心角形状研削平砥石1は、その対角線交点(中心点)から10〜80mm外した位置が回転軸となるよう前記中空スピンドル21に逆皿状の砥石支持座金部1aを介して固定している。これら一対の偏心角形状研削平砥石1,2は、その研削面を平行にしてキャリアベルト4に対し点対称となるよう設置される。よって、これら一対の偏心角形状研削平砥石1,2の回転軸間距離は、20〜160mmとなる。偏心角形状研削平砥石1,2は、お互いに逆方向に10〜180min−1で回転する。
偏心角形状研削平砥石1は、その厚み方向に研削液を送る貫通孔1dが複数設けられている。貯槽501内の研削液は、ポンプPにより配管502、ロ−タリ−ジョイント503を経て中空スピンドルの中空軸内に設けられた管504に供給され前記研削液貯槽室1cへと導かれる。研削液貯槽室1c内の研削液は貫通孔1dを経て基板3と偏心角形状研削平砥石1間へと導かれる。
研削ヘッドHおよび前記スライダ13a等は、取付フレ−ム16に支持され、この取付フレ−ム16の下部に設けられたスライダ−17bは、コラム15に設けられたガイドレ−ル17a上を前後方向に移動可能となっており、研削ヘッドHをキャリアベルト4の左右送り方向に対し直交する方向へ前進後退できる構造となっている。砥石ドレッサ600は、回転ア−ムに固定され、研削ヘッドHがガイドレ−ル17a上を滑走してキャリアベルトから後退する際に偏心角形状研削平砥石1,2表面1b,2bを擦る位置に固定されている。研削開始点は、角形状研削平砥石1と角形状研削平砥石2の間隔が、キャリアベルト4により搬送される角形状基板3の厚みよりも、0.05mm〜0.1mm程度大きく設定するのが好ましい。
ガラス基板の研削を効率よく行うためには、粗研削、仕上研削、あるいは、粗研削、中仕上研削、仕上研削のように複数回の研削を行うのが好ましい。砥石の番手、集中度、ボンド硬さは、基板の種類、必要な面粗さなどにより選択される。例えば、偏心角形状研削平砥石1として、2段研削のときは、粗研削用の砥石に#100〜#325のダイヤモンド砥粒を備えたレジノイドボンド砥石を、仕上研削用の砥石に#600〜#2000のダイヤモンド砥粒を備えたメタルボンド砥石または#600〜#1500のダイヤモンド砥粒を備えたレジノイドボンド砥石を用いる。あるいは、3段研削のときは、粗研削用の砥石に#100〜#325のダイヤモンド砥粒を備えたレジノイドボンド砥石を、中仕上研削用の砥石に#600〜#2000のダイヤモンド砥粒を備えたレジノイドボンド砥石を、仕上研削用の砥石に#4000〜#8000のダイヤモンド砥粒を備えたメタルボンド砥石とする。
二段の研削においては、粗研削における研削取り代量は、全体の研削取り代量の60〜95%とするのが、研削速度のバランスを確保し、かつガラス表面のクラック等の表面欠陥を生じさせることなく全体として短時間で研削を完了する上で好ましく、75〜85%とするのがさらに好ましい。三段で研削をする場合は、全体の研削厚み量の配分を粗研削を60〜85%、中仕上研削を35〜13%、精密研削を5〜2%とするのが好ましい。0.5mm厚のガラス板から0.3mm厚のガラス基板とするとき(0.2mmの研削取り代量)は、2段研削の場合、粗研削で0.1.2mm以上とし、3段研削では組研削で0.12〜0.18mm、中仕上研削で0.026〜0.07mmとし、仕上研削で0.05mm以下とするのが好ましい。
基板の搬送機構400は、ステンレス、ガラス繊維補強樹脂等の帯状ベルト材で形成した無端ベルト状キャリア(キャリアベルト)4、駆動ロール401,402、テンションロ−ル403,404、補助ロ−ル405,406、キャリアベルト4を所望の位置で停止可能、および所望の速度で走行できるよう駆動ロール401,402を回転駆動させる原動機M、ブレ−キ制御装置(図示されてない)などを備える。無端のキャリアベルト4は、駆動ロ−ル、テンションロ−ル、補助ロ−ルに張り巡らされ、駆動ロールの回転により右方向または左方向に走行する。そして、ガラス基板3を搬送する場合に、キャリアベルト4は所望の位置で停止でき、および所望の速度で走行できる。
回転する一対の偏心研削平砥石1,2間を通過する角形状基板3を収納するキャリアベルト4の走行速度は、用いるガラス基板3の厚みと得ようとする角形状基板の厚みの差(研削厚み量)および研削後の必要とする表面凹凸の状態により設定される。たとえば、積層厚みが0.6mm程度の14インチ用液晶表示用ガラス積層板を研削して両面合計の研削厚み量を0.2mmとして厚み約0.4mmの液晶表示用ガラス積層基板とするには、20インチの長方形状偏心研削平砥石を粗研削装置では100〜180min−1で、仕上砥石を20〜50min−1程度で回転させ、キャリアベルト4の揺動時の走行スピードを約80〜200cm/分とし、ロ−ディングまたはアンロ−ディングするまでの送りは約1分間隔とする。一対の偏心角形状研削平砥石1,2の回転軸間距離は、40〜100mmが好ましい。また、粗研削装置101での偏心角形状研削平砥石1の基板の切り込み量は2.5〜5μm/秒、仕上粗研削装置102での偏心角形状研削平砥石1の切り込み量は0.5〜2μm/秒程度でよい。
また、キャリアベルト4は、前記駆動ロール401,402の正逆転駆動により、所定位置を中心にして所定の振幅(25〜100mm)、所定の周期(2〜20回/分)で、左右方向に前進・後退の揺動ができる。なお、矢印はガラス基板3が搬送される時の走行方向を示している。このキャリアベルト4には、その幅方向中央部で、且つ長さ方向に所定の間隔0.5〜1mmを保って角形状基板3の外形よりも若干大きいポケット部4aが複数形成されている。なお、基板3をポケット部4aに嵌合した際に、基板3の両面が、夫々キャリアベルト4の両面から研削代分を超えて突出するように、基板3の厚みはキャリアベルト4の厚みより大きくしている。
このようにキャリアベルト4を間歇的に揺動させながら偏心軸で回転する研削平砥石1,2で角形状基板3の両面を研削するので、研削平砥石1,2が局所的に磨耗することが抑制されて砥石寿命の向上が図れると共に、砥石の磨耗による表面の平坦形状の崩れが抑制されて基板3の平坦度の向上、厚みの均一性の向上が図れる。所望の厚みまで基板3が粗研削されると、キャリアベルト4は揺動を停止し、研削平砥石1,2は夫々角形状基板3の面から、0.05mm〜0.1mm程度離れるよう後退する。
洗浄機構300,301,302は、粗研削装置101と仕上研削装置102との間、仕上研削装置102と研磨装置103との間、および研磨装置103の後に、基板3の表面に付着した微粒のガラス粉および砥粒を除去するためにそれぞれ設置される。基板研削加工後の洗浄機構300,301および研磨加工後の洗浄機構302は、加圧された水流を基板3に両側から吹き付けるT−ダイ、複数の吹き付けノズル等の手段が採用され得る。なお、基板を研磨加工後の洗浄機構302の前に基板をロ−ルブラシ洗浄する機構を設けてもよい。
ローディング機構200とアンローディング機構201は、基板3を収納するスタッカ−とこのスタッカ−を上下に昇降させる昇降機構を備える。ローディング機構200は、粗研削用の両面研削装置101に対しキャリアベルト4の走行方向基準で上流側直前でガラス基板3をスタッカ−で上昇させキャリアベルト4のポケット部4aにはめ込む。アンローディング機構201は研磨装置103の後方の洗浄機構302の後のキャリアベルト4の走行方向基準で下流側に設け、角形状基板3をスタッカ−で下降させてキャリアベルト4のポケット部4aから取り外す。
図4に示すように、研磨装置103は、円盤状支持体の表面に研磨布を貼付した研磨定盤103a,103bの一対を同心軸上にキャリアベルト4を挟んで上下方向に配置する。定盤103a,103bは中空回転軸103c,103dに軸承されている。研磨剤は、ポンプPにより配管602、ロ−タリ−ジョイント603を経て中空回転軸103c,103d内に設けられた管604へと供給され前記研磨定盤の研磨布を湿潤する。研磨定盤は、取付フレ−ム160に支持され、この取付フレ−ム160の下部に設けられたスライダ−170bは、コラム150に設けられたガイドレ−ル170a上を前後方向に移動可能となっており、研磨定盤をキャリアベルト4の左右送り方向に対し直交する方向へ前進後退できる構造となっている。研磨布ドレッサ610は、回転ア−ム611に固定され、研磨定盤がガイドレ−ル170a上を滑走してキャリアベルト4から後退する際に研磨定盤の研磨布表面を擦る位置に固定されている。
研磨剤は、研磨剤としては、セリア、アルミナ、ダイヤモンド、シリカ系の研磨剤スラリ−が用いられる。研磨剤は、被研磨物の基板の種類により異なるが、ガラス基板にはセリア系研磨剤スラリ−、シリコン基板にはコロイダルシリカ系スラリ−、サファイア基板には、アルミナ系スラリ−とダイヤモンド系スラリ−が好ましい。
一対の研磨定盤103a,103bの回転軸は同心が好ましい。回転方向は、逆方向が好ましく、かつ、キャリアベルト4の上側研磨定盤103aと、研削装置の上側研削平砥石1との回転方向は同一回転方向,および下側の研磨定盤103aと下側研削平砥石2との回転方向は同一回転方向が好ましい。研磨定盤の回転数は、50〜300min−1、研磨定盤の基板3に対する加圧力は、20〜100g/cmが好ましい。基板の研磨時、キャリアベルト4は左右に間歇的に揺動されている。キャリアベルト4の揺動の振幅と周期は研削時と同じである。基板3の研磨取り代は、2〜10μmが好ましい。
角形状基板3への研磨切り込み量の調整は、エア−シリンダ−180の昇降により行われる。ガラス基板3が研磨定盤の間に留まる時間は、基板3が所望の厚みまで研磨されるのに要する時間は、10秒〜30秒程度で、所定量研磨されたら研磨定盤をキャリアベルト4より遠ざける。研磨時間は粗研削に要する時間より短いので、研磨定盤をキャリアベルト4より遠ざけても、粗研削用偏心研削平砥石1,2による基板の粗研削は続行される。基板の研磨加工後、基板3はキャリアベルト4の前進走行によりアンローディング位置に決めされる。その走行の間に研磨された基板3は洗浄される。
アンローディング位置では、アンローディング機構201のスタッカ−を下降させることにより角形状基板3はキャリアベルト4のポケット部4aから取り出される。
以上で、角形状基板3の平坦化作業の1サイクルが終了する。
角形状基板3としては、ソーダ石灰シリカ系ガラス、ホウ珪酸系ガラス、アルミノ珪酸系ガラス、アルミノホウ酸系ガラス、無アルカリ低膨張ガラス、高歪点高膨張珪酸ガラス、結晶化ガラス等のガラス基板の他、石英基板、サファイア基板、GaAs基板、シリコン基板等の角形状基板が被加工物となる。
次に、液晶表示板用積層体を例として平坦化の実施例を説明する。使用した14インチ液晶表示板用積層体3は、加工前の厚み1.005mm(ガラス板0.5mm/液晶膜0.005mm/ガラス板0.5mmの積層体)で、取り代は片面それぞれ0.2mm、両面合計で0.4mmとし、平坦加工後の厚みの振れ幅が50μm以下なら合格とする。
実施例1
液晶表示板用積層体3の偏心研削平砥石1,2への搬入時における偏心研削平砥石1,2の間隔は、1.0mm、偏心研削平砥石中心からスピンドル軸心の距離は25mm(スピンドル軸間の距離は50mm)とし、キャリアベルト4の揺動幅は150mm、揺動回数は12回/分、揺動送り速度は、360mm/秒とした。基板3の偏心研削平砥石1,2への搬入時における20インチ寸法の偏心研削平砥石1,2の間隔は、1.0mmとし、粗研削用の#320のレジノイドダイヤモンド偏心研削平砥石1,2の回転速度は120min−1、仕上研削用の#800のメタルボンドダイヤモンド偏心研削平砥石1,2の回転速度は50min−1とした。偏心研削平砥石1,2の回転方向は、逆方向とした。粗研削時間は、50秒、仕上研削時間は30秒とした。
また、定盤径450mmの研磨定盤103a,103bは、同心軸上で設けられ、その回転数は、100min−1、回転方向は逆方向で、加圧力50g/cm、研磨時間は25秒とし、セリア系スラリ−を用いた。
得られた平坦化処理基板は、仕上研削加工後の液晶表示板用積層体の厚みが約0.609mmで、最大厚み振れ幅は、23μm、研磨加工後の液晶表示板用積層体の厚みは、約0.604mmで、最大厚み振れ幅は、16μmであった。平坦化処理基板の四隅の厚みも特に他部分と比較して高いということはなかった。
実施例2
液晶表示板用積層体3の偏心研削平砥石1,2への搬入時における偏心研削平砥石1,2の間隔は、1.0mm、偏心研削平砥石中心からスピンドル軸心の距離は35mm(スピンドル軸間の距離は70mm)とし、キャリアベルト4の揺動幅は150mm、揺動回数は12回/分、揺動送り速度は、360mm/秒とした。基板3の偏心研削平砥石1,2への搬入時における20インチ寸法の偏心研削平砥石1,2の間隔は、1.0mmとし、粗研削用の#320のレジノイドダイヤモンド偏心研削平砥石1,2の回転速度は120min−1、中仕上研削用の#600のレジノイドダイヤモンド偏心研削平砥石1,2の回転速度は60min−1、仕上研削用の#2000のメタルボンドダイヤモンド偏心研削平砥石1,2の回転速度は30min−1とした。偏心研削平砥石1,2の回転方向は、逆方向とした。粗研削時間は、45秒、中仕上研削時間は25秒、仕上研削時間は20秒とした。
また、定盤径450mmの研磨定盤103a,103bの同心軸上での回転数は、120min−1、回転方向は逆方向で、加圧力80g/cm、研磨時間は20秒とし、セリア系スラリ−を用いた。
得られた平坦化処理基板は、仕上研削加工後の液晶表示板用積層体の厚みが約0.607mmで、最大厚み振れ幅は、12μm、研磨加工後の液晶表示板用積層体の厚みは、約0.605mmで、最大厚み振れ幅は、8μmであった。平坦化処理基板の四隅の厚みも特に他部分と比較して高いということはなく、平坦な液晶表示板用積層体が得られた。
本発明の一対の偏心研削平砥石を用い、液晶表示板用ガラス積層体を左右方向に揺動しながら両面研削する方法は、厚み分布が均一な液晶表示板用ガラス積層体を得ることができる。
両面平坦化装置を用いて角形状基板を平坦化するフロ−シ−ト図である。 図1に示す基板両面研削装置の一部分を切り欠いた断面図である。 基板を両面研削加工しているときの基板と偏心角形状研削平砥石の動きを示す平面図である。 図1に示す両面研磨装置の一部分を切り欠いた断面図である。
符号の説明
1,2 偏心研削平砥石
3 角形状基板
100 両面面平坦化装置
101 粗研削用の両面研削装置
102 仕上研削用の両面研削装置
103 両面研磨装置
200 基板のローディング機構
201 基板のアンローディング機構
300 洗浄機構
400 基板の搬送機構
4 キャリアベルト
4a ポケット部

Claims (2)

  1. 中央部に基板収納ポケット部が設けられた直線移動キャリアベルト、
    該直線移動キャリアベルトの左右移動機構、
    回転軸を砥石の中心軸より外した一対の偏心角形状研削平砥石であって、この一対の角形状研削平砥石の研削面を平行にして異なった軸心で回転するよう配置した一対の偏心角形状研削平砥石、
    前記偏心角形状研削砥石の昇降機構および回転駆動機構、および
    前記基板収納ポケット部に収納された基板と偏心角形状研削平砥石とが接する面に研削液を供給する研削液供給手段、
    を備える角形状基板の両面研削装置。
  2. 直線移動キャリアベルトに角形状ガラス基板を保持し、この基板を逆方向に回転する一対の偏心角形状研削平砥石の間を通過させて、前記ガラス基板の両面を同時に研削するガラス基板の研削方法において、前記一対の偏心角形状研削平砥石をその研削面を平行にして異なった軸心で回転するよう配置し、前記ガラス基板を前記偏心角形状研削平砥石の間に一定時間留まらせるとともに、前記ガラス基板の研削中に前記直線移動キャリアベルトを間歇的に左右に往復揺動させることにより前記ガラス基板の両面を研削することを特徴とする角形状ガラス基板の研削方法。
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