JP2002059346A - 板状物の面取り加工方法及び装置 - Google Patents

板状物の面取り加工方法及び装置

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JP2002059346A
JP2002059346A JP2000251285A JP2000251285A JP2002059346A JP 2002059346 A JP2002059346 A JP 2002059346A JP 2000251285 A JP2000251285 A JP 2000251285A JP 2000251285 A JP2000251285 A JP 2000251285A JP 2002059346 A JP2002059346 A JP 2002059346A
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chamfered
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Mikio Kida
幹夫 木田
Tatsuya Nagata
達也 永田
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石寿命を延長させ、加工機の連続稼動を可
能とし、生産効率を向上させ得る板状物の面取り加工方
法及び装置を提供すること。 【解決手段】 回転砥石2の回転軸線Oを、環状溝2a
と板状物1の面取りすべき端面1aとの接触点Cを中心
として、板状物1の面取りすべき端面1aに平行な平面
内で傾けて、前記環状溝2aの溝底面2a1を板状物1
の端面1aに圧接させると共に、前記環状溝2aの両側
内面2a2、2a3を板状物1の端面1a付近の表裏両面
1b、1cに僅かに曲げモーメントが加わるように圧接
させて面取り加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
用板ガラスの面取り加工等に適用して好適な板状物の面
取り加工方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ装置は、テレビ、パソ
コン、携帯電話等の多方面の用途に使用されている。
【0003】上記用途に使用される液晶ディスプレイ用
板ガラスは、主要面における内部欠陥(気泡、異物混入
等)や外部欠陥(凹凸、キズ、異物付着、汚損等)があ
ると、像の歪みやボケ、濁り、輝点等が発生し、表示を
不鮮明にするといった致命傷となるため、製造工程から
仕上げ工程まで、高い精度と精密性を維持すべく厳密な
管理の下で製造されている。
【0004】そして、各用途に適合する大きさ、サイズ
にカットして出荷されるが、その端面について、予め面
取り加工を施している。
【0005】従来、液晶ディスプレイ用板ガラスの面取
り加工方法は、図4の(A)に示すように、ガラス基板
10の厚さよりも僅かに広い溝幅の環状溝11を有し、
ダイヤモンド砥粒等の粒子径の大きい砥粒をメタルボン
ド等で結合した粗研削用の回転砥石12を使用して粗研
削を行い、続いて、図4の(B)に示すように、同様な
形状の環状溝13を有し、炭化珪素等の細かい砥粒をポ
リウレタン樹脂等で結合した仕上げ研削用の回転砥石1
4で仕上げ研削を行うのが一般的であった。
【0006】上記方法は、回転砥石12、14の環状溝
11、13をガラス基板10の端面に圧接して面取り加
工を行うもので、面取り加工による摩耗の進行で環状溝
11、13の形状が悪くなるとドレッシングを行って再
び加工を続行し、これを何度か繰り返すが、環状溝1
1、13が徐々に深くなって所定の深さに達すると、環
状溝11、13の両側内面によってガラス基板10の端
面に隣接する表面に研削キズが発生するようになる。こ
の時点になると、当該環状溝11、13は寿命となり、
新しい砥石と交換するか、または、図5に示すような幅
広の砥石15であれば、位置をずらせて新しい環状溝1
6により研削を行わせ、その環状溝16が前述のように
寿命になると、さらに位置をずらせて新しい環状溝17
により研削を行わせ、これを砥石の幅方向全長に亘って
繰り返すようにされている。
【0007】しかし、この方法では、各環状溝間等や溝
底側等に砥石の未使用領域が多く残存したままで寿命と
して交換する必要があるため、砥石の寿命が非常に短
く、不経済であるのみならず、ドレッシング時や位置調
整時、砥石交換時等の各時点で面取り加工機の稼動を一
旦停止してそれらの作業を行う必要があり、特に、仕上
げ研削用の砥石の場合には摩耗が激しく、その分、砥石
の寿命が短く、その上、ドレッシングや位置調整、砥石
交換等を行う頻度が増加するために、生産効率が著しく
低下するという問題があった。
【0008】また、前記方法は、ガラス基板10の端面
の両側に角部が残っている場合が多く、定盤の上等で後
加工を行う際、該角部に欠けが発生し易く、さらにその
破片のうちの目視では確認不可能な程度の微小粒子がガ
ラス基板10の主要面に付着したままとなっていること
があり、そのまま液晶ディスプレイ装置に組込まれる
と、表示を不鮮明にする要因の1つになるという問題が
あった。また、前記の方法では、面取り加工されたガラ
ス基板10の端面中央部の仕上げ研削が不十分となり易
く、粗荒面となっていることがあり、この粗荒面から脱
落した微小粒子がガラス基板10の主要面に付着したま
まとなり、そのまま液晶ディスプレイ装置に組込まれる
と、前記と同様に表示を不鮮明にする要因の1つになる
という問題もあった。
【0009】そこで、従来、上記問題を解消するため
に、図4の(A)で粗研削したガラス基板10の端面を
図4の(B)の代わりに、図4の(C)及び(D)に示
すような方法で仕上げ研削することも行われている。即
ち、図4の(C)に示すように、上下一対の仕上げ研削
用の回転砥石18、19をガラス基板10の端面の両側
角部に対して所定の角度(例えば、端面に対して45度
の角度)で圧接して角部の仕上げ研削を行い、続いて、
図4の(D)に示すように、ガラス基板10の端面中央
部を仕上げ研削用の回転砥石20で研削する方法であ
る。
【0010】しかし、この方法は、先の方法に比べて、
加工装置も複雑で加工工数が増加し、生産コストがアッ
プする問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のガラス基板に対
する面取り加工方法は、多くの未使用領域を残存させた
ままの砥石を寿命として取替え交換する必要があり、砥
石の寿命が非常に短く、ランニングコストが高くなり、
しかも、ドレッシング時や次の環状溝への位置調整時、
並びに、回転砥石の取替え交換時、一旦、加工機の稼動
を停止することが必要になる。特に、仕上げ用砥石やレ
ジンボンド等の比較的柔らかい砥石では、摩耗が早く、
寿命が短いため、加工機の稼動を停止させることが多く
なり、生産効率が著しく低下するという問題があった。
【0012】そこで本発明は、未使用領域を著減させて
砥石寿命を延長させ、加工機の連続稼動を可能とし、生
産効率を向上させ得る板状物の面取り加工方法及び装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の板状物の面取り加工方法は、回転砥石の外
周面の環状溝を板状物の端面に圧接させつつ該回転砥石
と板状物とを板状物の端面に沿う方向に相対的に移動さ
せて、回転砥石の環状溝の溝底面及び両側内面によって
板状物の端面を円弧状に面取り加工する方法であって、
回転砥石の回転軸線を、環状溝と板状物の面取りすべき
端面との接触点を中心として、板状物の面取りすべき端
面に平行な平面内で傾けて、前記環状溝の溝底を板状物
の端面に圧接させて面取り加工することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、回転砥石の摩耗の進行
状態が、丁度、環状溝の溝幅及び深さを広げながら板状
物の端面を円弧状に面取り加工させていくような関係と
なる。従って、板状物の端面の面取り加工は、回転砥石
の軸線方向幅寸法のほぼ全長に亘る領域が摩耗するまで
連続して行わせることができる。その結果、加工機の連
続稼動が可能となり、かつ、回転砥石の未使用領域が著
減し、砥石の寿命を従来の2〜3倍に延ばすことがで
き、これによって、生産効率を向上させ、板状物の製造
コストの低減を図ることができる。しかも、本発明によ
れば、環状溝の摩耗が、従来の如く深さ方向だけではな
く、同時に溝幅方向にも進行するため、板状物の端面付
近の表裏面にキズが発生することもない。さらに、本発
明によれば、環状溝の溝幅が増大するように摩耗が進行
するため、加工部位への冷却媒体の供給が良好に行わ
れ、面取り部の品質及び精度を向上させることができ
る。
【0015】本発明の板状物の面取り加工方法は、液晶
ディスプレイ用板ガラスの端面の面取り加工に適用して
好適である。
【0016】本発明の板状物の面取り加工装置は、板状
物を面取りすべき端面に沿って搬送する搬送機構と、該
板状物の端面に圧接可能とした環状溝を外周面に有し、
駆動手段及び支持手段を備えた回転砥石と、該回転砥石
の回転軸線を、環状溝と板状物の面取りすべき端面との
接触点を中心として、板状物の面取りすべき端面に平行
な平面内で傾動可能とする傾動機構とを具備し、前記傾
動機構によって、前記回転砥石の回転軸線を回転砥石の
環状溝の摩耗状態に応じて前記接触点を中心として前記
平面内で傾動させるようにしたことを特徴とする。この
構成によれば、前記本発明の面取り加工方法を容易に実
施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1の(A)は本発明に係る面取り
加工方法の原理説明用正面図、(B)はその要部拡大側
面図、図2は本発明に係る面取り加工方法の実施形態概
念を示す要部概略斜視図、図3は本発明に係る面取り加
工装置の実施形態例を示す要部概略側面図である。
【0018】本発明の面取り加工方法は、図1の(A)
(B)及び図2に示すように、回転砥石2の外周面の環
状溝2aを、板状物1の端面1aに圧接係合させつつ該
回転砥石2に対して、ベルトコンベア等の搬送機構3に
よって、板状物1を端面1aに沿う方向に移動させて、
図1の(B)に示すように、回転砥石2の環状溝2aの
溝底面2a1及び両側内面2a2、2a3によって板状物
1の端面1aを面取り加工するものであるが、その際、
回転砥石2の回転軸線Oを、図1の(A)に一点鎖線で
示すように、環状溝2aと板状物1の面取りすべき端面
1aとの接触点Cを中心として、板状物1の面取りすべ
き端面1aに平行な平面(図1(A)の紙面と平行な
面)内で傾けて、前記環状溝2aの溝底面2a1を板状
物1の端面1aに圧接させると共に、前記回転軸線Oの
左右対称位置で前記環状溝2aの両側内面2a2、2a3
を板状物1の端面1a付近の表裏両面1b、1cに僅か
に曲げモーメントが加わるように圧接させて面取り加工
することを特徴とするものである。
【0019】上記環状溝2aの初期の溝幅は、板状物1
の厚さよりも僅かに大きく形成され、これによって、図
1の(A)に一点鎖線で示すように、回転砥石2の回転軸
線Oを反時計方向へ僅かに傾けて、板状物1の表面側1
bには環状溝2aの上側内面2a2を回転軸線Oの左側
で下向きに押圧接触させ、板状物1の裏面側1cには環
状溝2aの下側内面2a3を回転軸線Oの右側で上向き
に押圧接触させて、板状物1の表裏面に僅かな曲げモー
メントを加えながら面取り加工させるものである。この
場合の曲げモーメントの大きさは、板状物1を破損させ
ない程度に設定される。また、回転砥石2は、板状物1
の端面1aに向けて常に一定の圧力で圧接可能とされ
る。
【0020】板状物1は、図2に示すように、ベルトコ
ンベア等の搬送機構3によって、端面1aに沿う方向に
所定の速度で移動させて、搬送路の途中両側に設置した
回転砥石2、2を、前記図1の(A)に示す要領で圧接
係合させるものである。回転砥石2、2の回転方向は、
図2に示すように、板状物1の移動方向に逆らう方向と
している。この場合、板状物1の搬送を確実に行わせる
ために、前記ベルトコンベア等の搬送機構3には、送り
爪等が設けられる。また、板状物1の搬送路の途中両側
に設置された回転砥石2、2は、一方を基準として、他
方を板状物1の幅方向に常時一定の圧力で押圧して研削
を行うように構成される。なお、板状物1を固定してお
き、回転砥石2を回転させつつ板状物1の端面1aに沿
う方向に移動させるようにしてもよい。
【0021】図3は、回転砥石2の傾動機構4を示すも
のであって、回転砥石2の駆動手段及び支持手段を備え
た駆動ユニット5を固定支持基板6に複数の長孔6aと
該長孔6aに係合する複数のガイドピン5aとによっ
て、板状物1との接触点Cを中心とし、板状物1の端面
1aに平行な平面内で傾動可能に支持しており、前記駆
動ユニット5を、固定支持基板6に設けたモータ4aに
よりボールねじ4bとボールナット4cとを介して傾動
させるように構成している。
【0022】即ち、具体的には、前記長孔6aは、固定
支持基板6に、前記回転砥石2の環状溝2aが板状物1
と接触する点Cを中心として、同心円弧状に複数個(図
3は4個を例示)が形成されており、これに対して、ガ
イドピン5aは、回転砥石2の駆動ユニット5にブラケ
ット(図示省略)を介して取付けられている。そして、
モータ4aは、固定支持基板6に支持ピン4dを介して
回動可能に取付けられており、このモータ4aにボール
ねじ4bの一端が連結されてモータ4aと一体的に前記
支持ピン4dの回りで回動可能とされており、ボールね
じ4bの他端側は自由端とされ、この自由端側にボール
ナット4cが螺合されており、このボールナット4c
は、回転砥石2の駆動ユニット5のブラケット5bに連
結ピン5cを介して該連結ピン5cの回りで回動可能に
連結されており、この構成によって、ボールねじ4bと
ボールナット4cによる直線運動を駆動ユニット5の円
弧運動に変換伝達可能としている。
【0023】上記モータ4aは、回転砥石2の環状溝2
aの摩耗状態に応じて自動的に駆動されるように構成さ
れるもので、例えば、回転砥石2の上記傾動方向の研削
反力を歪み計等で検出させ、その値が所定範囲内になる
ように自動制御させたり、または、板状物1の面取り加
工枚数が所定数になる毎に所定量ずつ傾動させるように
してもよい。なお、前記駆動ユニット5の傾動手段とし
てサーボモータを用いると、無段変速の傾動が可能とな
るため好ましい。
【0024】本発明の実施形態の構成は、以上であっ
て、次に板状物1の面取り加工要領を説明する。図2に
示すように、一対の回転砥石2、2の間に板状物1を搬
送機構3により一定速度で送り込み通過させて、先ず、
両側2面の面取りを行わせ、続いて、板状物1の送り方
向を90°変更して他の2面の面取りを行わせるもので
ある。この時、回転砥石2、2は、それぞれ図1の
(A)に一点鎖線で示す状態に傾動機構4によって傾動
させておく。これによって、環状溝2aの溝底面2a 1
を板状物1の端面1aに圧接させると共に、前記回転軸
線Oの左右対称位置で前記環状溝2aの両側内面2
2、2a3を板状物1の端面1a付近の表裏両面1b、
1cに僅かに曲げモーメントが加わるように圧接させて
面取り加工することになる。加工の進行に伴って回転砥
石2の環状溝2aの溝底面2a1及び両側内面2a2、2
3の摩耗が進行していくが、その状態は、丁度、環状
溝2aの溝幅及び深さを広げながら板状物1の端面1a
を円弧状に面取り加工させていくような状態となる。従
って、板状物1の端面1aの面取り加工は、図1の
(A)に二点鎖線で示すように、回転砥石2の軸線方向
幅寸法のほぼ全長に亘る領域が摩耗するまで連続して行
わせることができる。なお、回転砥石2の環状溝2aの
摩耗が、図1の(A)の二点鎖線に示す状態に達する
と、軸線方向両端の鍔状残存部が平坦になるようにドレ
ッシングを行い、軸線方向中央部に新しく初期の環状溝
2aを形成して、再び、前記と同様に面取り加工を行わ
せる。これを回転砥石2の径方向厚みの殆ど全部に達す
るまで繰り返すことができる。
【0025】本発明において、回転砥石の回転軸線Oの
傾動は、0°〜45°の範囲内で行うことが可能であ
り、通常では、0°〜30°程度の範囲で使用するのが
適当である。また、環状溝2aは、1つの回転砥石2の
軸線方向に複数個形成しておいてもよい。但し、その場
合、環状溝2aの設置間隔を従来よりも広くしておき、
両側の環状溝2a、2aの間の砥石の未使用領域を半分
ずつ使用する形態となる。
【0026】本発明の板状物の面取り加工方法は、液晶
ディスプレイ用板ガラスの端面の面取り加工に適用して
好適である。例えば、400×500×0.7mmの液
晶ディスプレイ用板ガラスの端面の仕上げ研削を行う場
合、砥石直径200mm、回転周速度1500〜200
0m/min、砥石の軸線方向幅30〜100mm、砥
石粒度♯220〜300、板ガラスの送り速度4m/m
inで実施したところ、角部がなく、均一に研摩された
円弧状の面取り加工面が得られた。
【0027】なお、本発明は、液晶ディスプレイ用板ガ
ラス以外の板状物1の面取り加工に適用することがで
き、その際、粗研削と仕上げ研削の両方に同様に適用す
ることができるものである。
【0028】
【発明の効果】本発明の板状物の面取り加工方法によれ
ば、回転砥石の軸線方向幅寸法のほぼ全長に亘る領域が
摩耗するまで連続して面取り加工を行わせることができ
る。その結果、加工機の連続稼動が可能となり、かつ、
回転砥石の未使用領域が著減し、砥石の寿命を従来の2
〜3倍に延ばすことができ、これによって、生産効率を
向上させ、板状物の製造コストの低減を図ることができ
る。しかも、本発明によれば、環状溝の摩耗が、従来の
如く深さ方向だけではなく、同時に溝幅方向にも進行す
るため、板状物の端面付近の表裏面にキズが発生するこ
ともない。さらに、本発明によれば、環状溝の溝幅が増
大するように摩耗が進行するため、加工部位への冷却媒
体の供給が良好に行われ、面取り部の品質及び精度を向
上させることができる。
【0029】従って、本発明の板状物の面取り加工方法
は、液晶ディスプレイ用板ガラスの端面の面取り加工に
適用して好適である。
【0030】また、本発明の板状物の面取り加工装置に
よれば、前記本発明の面取り加工方法を容易に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る面取り加工方法の原理説
明用正面図、(B)はその要部拡大側面図。
【図2】本発明に係る面取り加工方法の実施形態概念を
示す要部概略斜視図。
【図3】本発明に係る面取り加工装置の実施形態例を示
す要部概略側面図。
【図4】(A)(B)は従来の面取り加工方法の加工順
序説明図、(C)(D)は従来の別の面取り加工方法の
加工順序説明図。
【図5】複数の環状溝を有する従来の面取り加工用回転
砥石の加工要領説明図。
【符号の説明】
1 板状物 1a 端面 1b 表面 1c 裏面 2 回転砥石 2a 環状溝 2a1 溝底面 2a2、2a3 両側内面 O 回転軸線 C 接触点 3 搬送機構 4 傾動機構 4a モータ 4b ボールねじ 4c ボールナット 4d 支持ピン 5 駆動ユニット 5a ガイドピン 5b ブラケット 5c 連結ピン 6 固定支持基板 6a 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転砥石の外周面の環状溝を板状物の端
    面に圧接させつつ該回転砥石と板状物とを板状物の端面
    に沿う方向に相対的に移動させて、回転砥石の環状溝の
    溝底面及び両側内面によって板状物の端面を円弧状に面
    取り加工する方法であって、 回転砥石の回転軸線を、環状溝と板状物の面取りすべき
    端面との接触点を中心として、板状物の面取りすべき端
    面に平行な平面内で傾けて、前記環状溝の溝底を板状物
    の端面に圧接させて面取り加工することを特徴とする板
    状物の面取り加工方法。
  2. 【請求項2】 前記板状物が液晶ディスプレイ用板ガ
    ラスに適用されることを特徴とする請求項1に記載の板
    状物の面取り加工方法。
  3. 【請求項3】 板状物を面取りすべき端面に沿って搬
    送する搬送機構と、 該板状物の端面に圧接可能とした環状溝を外周面に有
    し、駆動手段及び支持手段を備えた回転砥石と、 該回転砥石の回転軸線を、環状溝と板状物の面取りすべ
    き端面との接触点を中心として、板状物の面取りすべき
    端面に平行な平面内で傾動可能とする傾動機構とを具備
    し、 前記傾動機構によって、前記回転砥石の回転軸線を回転
    砥石の環状溝の摩耗状態に応じて前記接触点を中心とし
    て前記平面内で傾動させるようにしたことを特徴とする
    板状物の面取り加工装置。
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