JP4747721B2 - 車両用走行制御装置、および車両用走行制御方法 - Google Patents

車両用走行制御装置、および車両用走行制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両走行中に減速制御を行うための車両用走行制御装置、および車両用走行制御方法に関する。
次のような車両制御装置が特許文献1によって知られている。この車両制御装置によれば、地図情報に基づいて自車両の走行先に存在するカーブを検出し、自車両の現在位置からカーブまでの距離、および自車両の車速に基づいて予測したカーブ通過時の車速と、カーブの曲率情報に基づいて算出したカーブの通過可能速度とを比較して、比較結果に応じて自動減速および/または自動操舵を実行する。
特開平10−283597号公報
しかしながら、従来の車両制御装置によれば、自車両の現在位置からカーブまでの距離を算出した後に、カーブ通過時の車速の予想処理や予測したカーブ通過時の車速とカーブの通過可能速度との比較処理など、種々の処理を行う必要があるため、自動制御を実行する時点では、自車両の現在位置からカーブまでの距離は最初に算出した距離よりも短くなっている可能性が高く、車両制御の精度が低下する可能性があるという問題が生じていた。
本発明は、車両に対して減速処理を実行して、車両の減速を自動制御することができる車両用走行制御装置、および方法であって、自車両の現在位置を検出して地図上における自車位置を特定し、特定した自車位置の前方に存在する減速が必要な減速地点を検出する減速地点検出し、特定した自車位置と、検出した減速地点との間の距離を算出し、自車位置を特定した後に自車両が移動した距離(移動距離)を算出し、算出した減速地点までの距離、および移動距離に基づいて、減速地点に向けた減速処理を実行し、自車位置を特定してから減速処理を開始するまでの経過時間の長短に応じて、移動距離の算出方法を変更することを特徴とする。
本発明によれば、地図上における自車位置を特定して減速地点までの距離を算出した後、その後の処理を実行している間に自車両が移動した距離を算出して、最初に算出した減速地点までの距離、およびその後の移動距離に基づいて、減速地点に向けた減速処理を実行するようにした。これによって、処理を行っている間に自車両が移動した距離を加味して減速処理を行うことができるため、減速処理の精度を向上することができる。
―第1の実施の形態―
図1は、第1の実施の形態における車両用走行制御装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。車両用走行制御装置100は、車両に搭載され、自車両の車速を検出する車速センサ101と、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して自車両の現在位置を検出するGPSユニット102と、地図ディスク103aから地図データを読み取るディスク読取装置103と、CPUやメモリ、およびその他周辺回路で構成され、後述する種々の処理を実行する制御装置104と、地図ディスク103aから読み込んだ道路地図を表示するモニタ105と、時間を計時するタイマ106と、自車両に自動ブレーキをかける自動ブレーキ装置107とを備えている。
地図ディスク103aには、複数のスケール(縮尺率)の地図データが格納されており、格納されている地図データは、道路をノードとリンクで表現した道路データを含み、この道路データでは、交差点にノードが対応し、各ノード間を結ぶ線分がリンクに対応する。この実施の形態では、各ノードには識別番号としてノードIDが付与されており、各リンクには識別番号としてリンクIDが付与されている。地図データはまた、各ノードが一時停止が必要な交差点であるか否かの一時停止情報、カーブの曲率情報、および各道路の道路属性も含んでいる。道路属性は、例えば、都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路などの各道路の種別を表すものであり、この道路属性が各リンクに対応付けて記憶されている。
制御装置104は、現在位置特定手段104aと、移動距離算出部104bと、減速地点検出部104cと、車両制御判定部104dと、距離補正部104eと、車両制御部104fとを有している。現在位置特定手段104aは、GPSユニット102で検出した自車両の現在位置と、地図ディスク104aから読み込んだ地図データとをマップマッチングして、地図データ上における自車両の現在位置、すなわち自車位置を特定する。同時に、マップマッチング結果に基づいて、地図上に自車位置マークを描画して、モニタ105に表示する。
移動距離算出部104bは、現在位置特定手段104aによってマップマッチングが行われると、タイマ106による計時を開始して、マップマッチングを行ってからの経過時間の計測を開始する。そして、車速センサ101で検出される自車両の車速vを所定時間間隔で取得して、車速vの時間積分値を算出することによって、マップマッチングを行ってから自車両が移動した積算距離(積算移動距離)dを算出する。すなわち、マップマッチングを行ってからの自車両の積算移動距離dを所定時間間隔で随時算出していく。
減速地点検出部104cは、現在位置特定手段104aによって特定された地図上の自車位置に基づいて、自車両の走行先の地図データを地図ディスク104aから先読みする。そして、地図データに含まれるノードの一時停止情報に基づいて、自車両前方、すなわち自車両の走行先に一時停止が必要な交差点が存在するか否かを判定する。その結果、存在すると判定した場合には、当該交差点を自車両の減速が必要な減速地点として特定し、自車位置からその交差点までの距離Dを算出する。
車両制御判定部104dは、減速地点検出部104cで算出された減速地点までの距離Dがあらかじめ設定されや所定距離以下、例えば250m以下である場合には、当該減速地点に向けて自車両を減速制御する準備が必要であると判定する。
距離補正部104eは、車両制御判定部104dによって自車両を減速準備する必要があると判断されたときには、移動距離算出部104bによって算出されているマップマッチングを行ってから現在までの自車両の積算移動距離dを取得し、減速地点検出部104cで算出された減速地点までの距離Dから、現時点までの積算移動距離dを減算する。ここで算出された距離D−dは、マップマッチングを行った時点における減速地点までの距離Dから、上述した減速地点検出部104cによる交差点検出処理、および車両制御判定部104dによる自車両を減速制御する準備が必要か否かの判定処理を行うのに要した時間に自車両が移動した距離dを減算した距離に相当する。すなわち、各種処理が完了して、減速制御を開始する時点における自車両から減速地点までの距離に相当する。
車両制御部104fは、現時点の自車両の車速Vを車速センサ101から取得し、現時点の自車位置から減速地点までの距離D−dの間に運転者によって十分な減速ができるか否かを判定する。なお、本実施の形態では、減速地点は一時停止が必要な交差点であるため、十分な減速とは停止を意味する。具体的には、次式(1)によって算出される車速Vで走行中の自車両が、距離D−dの間に停止するために必要な減速度Gと、運転者による減速操作によって与えられる基準減速度G0とを比較する。
G=V/2(D−d) ・・・(1)
この式(1)で算出されるGと基準減速度G0との間に次式(2)の関係が成り立てば、減速地点までの距離D−dの間に運転者による操作で十分な減速ができる、すなわち停止できると判定し、次式(3)の関係が成り立てば、減速地点までの距離D−dの間に運転者による操作では十分な減速ができないと判定する。
|G|<|G0| ・・・(2)
|G|≧|G0| ・・・(3)
そして、運転者による減速操作では減速地点までの距離D−dの間に十分な減速ができないと判定した場合に、自動ブレーキ装置107を制御して、自車両を減速制御する。すなわち、車速Vで走行中の自車両が、減速地点において停止するための減速度Gで自車両に自動ブレーキをかけるように、自動ブレーキ装置107を制御する。
図2は、第1の実施の形態における車両用走行制御装置100の処理を示すフローチャートである。図2に示す処理は、車両用走行制御装置100を搭載した車両のイグニションスイッチがオンされることによって、車両用走行制御装置100の電源がオンされると起動するプログラムとして、制御装置104によって実行される。
ステップS10において、現在位置特定手段104aは、GPSユニット102からの出力に基づいて自車両の現在位置を検出して、ステップS20へ進み、検出した現在位置と、地図ディスク104aから読み込んだ地図データとをマップマッチングして、地図データ上における自車位置を特定する。その後、ステップS30へ進む。
ステップS30では、移動距離算出部104bは、タイマ106による計時を開始して、マップマッチングを行ってからの経過時間dの計測を開始する。また、車速センサ101で検出される自車両の車速vを所定時間間隔で取得して、車速vの時間積分値を算出することによって、マップマッチングを行ってからの自車両の積算移動距離dの算出を開始する。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、減速地点検出部104cは、自車両の走行先の地図データを地図ディスク104aから先読みして、ステップS50へ進む。ステップS50では、地図データに含まれるノードの一時停止情報に基づいて、自車両前方、すなわち自車両の走行先に一時停止が必要な交差点が存在するか否かを判断する。一時停止が必要な交差点が存在しないと判断した場合には、ステップS10に戻って処理を繰り返す。これに対して、一時停止が必要な交差点が存在すると判定した場合には、ステップS60へ進む。ステップS60では、一時停止が必要な交差点を減速地点として特定し、自車位置から減速地点までの距離Dを算出して、ステップS70へ進む。
ステップS70では、車両制御判定部104dは、減速地点までの距離Dがあらかじめ設定された所定距離以下、例えば250m以下である否かを判断する。減速地点までの距離Dが所定距離より大きいと判断した場合には、減速制御を実行する必要はないと判定して、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。一方、減速地点までの距離Dが所定距離以下であると判断した場合には、減速地点に向けて自車両を減速制御する準備が必要であると判断して、ステップS80へ進む。
ステップS80では、距離補正部104eは、移動距離算出部104bによって算出されているマップマッチングを行ってから現在までの自車両の積算移動距離dを取得して、ステップS90へ進む。ステップS90では、交差点までの距離Dから、現時点までの積算移動距離dを減算して補正し、現時点での自車位置から交差点までの距離D−dを算出する。その後、ステップS100へ進む。
ステップS100では、車両制御部104fは、現時点での自車両の車速Vを車速センサ101から取得し、式(1)の算出結果を式(2)および(3)で比較して、現時点の自車位置から減速地点までの距離D−dの間に運転者による十分な減速が可能であるか否かを判定し、減速制御が必要であるか否かを判断する。その結果、減速制御が必要でないと判断した場合には、ステップS10に戻って処理を繰り返す。これに対して、減速制御が必要であると判断した場合には、ステップS110へ進み、自動ブレーキ装置107を制御して、自車両を減速制御する。その後、ステップS120へ進む。
ステップ120では、車両用走行制御装置100がオフされたか否かを判断する。車両用走行制御装置100の電源がオフされていないと判断した場合には、ステップS10に戻って処理を繰り返す。これに対して、車両用走行制御装置100の電源がオフされたと判断した場合には、処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)マップマッチングによって地図上における自車位置を特定し、当該自車位置から交差点までの距離Dを算出した後に、減速地点検出部104cによる交差点検出処理、および車両制御判定部104dによる自車両を減速制御する準備が必要か否かの判定処理を行うのに要した時間に自車両が移動した距離dを算出した。そして、減速制御を行うか否かを判断するための自車両の現在位置から減速地点までの距離をD−dに補正するようにした。これによって、減速地点までの正確な距離を用いて減速制御の要否判断を行うことができ、判断の制度を向上することができる。さらに補正後の距離D−dに基づいて減速制御を行うようにしたため、減速制御の精度も向上することができる。
(2)運転者による減速操作によって、減速地点までの距離D−dの間に十分な減速ができるか否かを判断し、十分な減速ができないと判定した場合に、自動ブレーキ装置107を制御して、自車両を減速制御するようにした。これによって、一時停止が必要な交差点で確実に停止することができ、交差点における危険を事前に回避することができる。
―第2の実施の形態―
第2の実施の形態では、自車両が走行中の道路の種別(属性)に応じて、最適な減速制御を行う場合について説明する。
図3は、第2の実施の形態における車両用走行制御装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、図3においては、図1に示す第1の実施の形態と同一の構成要素に対しては同一の符号を付与して相違点を中心に説明する。車両用走行制御装置100は、アクセル制御変更装置108をさらに備えている。
このアクセル制御変更装置108は、アクセルペダルの踏み込み量に対するスロットルバルブの開度を決定するパラメータ値を変更して、アクセルペダルの踏み込み量に応じた車両の加速度の度合いを変更することができる。すなわち、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が少ないにも関わらず、大きく加速するように変更したり、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が大きいにも関わらず、あまり加速しないように変更したりすることができる。
制御装置104は、道路属性判定部104gと、車両特性変更部104hとをさらに有している。第1の実施の形態と同様に、現在位置特定手段104aは、GPSユニット102で検出した自車両の現在位置と、地図ディスク104aから読み込んだ地図データとをマップマッチングして、地図上における自車位置を特定する。また、移動距離算出部104bは、マップマッチングを行ってからの自車両の積算移動距離dを算出する。
道路属性判定部104gは、現在位置特定手段104aによって地図上における自車位置が特定されたときに、自車両が走行中の道路を地図データ上で特定し、地図データを参照して当該道路の道路属性を判定する。すなわち、自車両が現在走行中の道路の道路属性が都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路のいずれかであるかを判定する。
車両特性変更部104hは、道路属性判定部104gによって、自車両が現在走行中の道路の道路属性が都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路のいずれかであると判定された場合には、アクセル制御変更装置108に対して、車両加速特性の変更、すなわちアクセル制御を高速走行用に変更するように指示する。
アクセル制御変更装置108は、車両特性変更部104hから車両特性を高速走行用に変更するように指示されると、アクセルペダルの踏み込み量に対するスロットルバルブの開度を決定するパラメータ値を変更して、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が少ないにも関わらず、大きく加速するようにアクセル制御を変更する。これによって、自車両が都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路などの高速走行可能な道路を走行している場合には、アクセルペダルの少ない踏み込み量で十分に車両を加速させることができ、運転者の操作性が向上する。
減速地点検出部104cは、現在位置特定手段104aによって特定された地図上の自車位置に基づいて、自車位置周辺の地図データを地図ディスク104aから先読みする。そして、地図データに含まれるカーブの曲率情報に基づいて、自車両の走行先に曲率が所定値以上の急カーブが存在するか否かを判定する。その結果、存在すると判定した場合には、当該急カーブの入り口地点を減速が必要な減速地点として特定し、自車位置からその急カーブの入り口地点までの距離Dを算出する。
車両制御判定部104dは、減速地点検出部104cで算出された減速地点までの距離Dが自車両の現在位置からあらかじめ設定された所定距離以下、例えば250m以下である場合には、当該減速地点に向けて自車両を減速制御する準備が必要であると判定する。
距離補正部104eは、車両制御判定部104dによって自車両を減速準備する必要があると判断されたときには、第1の実施の形態と同様に、減速地点までの距離Dから、マップマッチングを行ってから現在までの自車両の積算移動距離dを減算し、補正後の減速地点までの距離D−dを算出する。
そして、車両制御部104fは、現時点の自車両の車速Vを車速センサ101から取得し、現時点の自車位置から減速地点までの距離D−dの間に運転者によって十分な減速が可能か否かを判定する。なお、本実施の形態では、減速地点は急カーブの入り口地点であるため、十分な減速とは、急カーブの入り口地点に到達したときの車速を急カーブを安全に通過できる安全通過速度V0まで減速することを意味する。この安全通過速度V0は、カーブの曲率ごとに決定され、このカーブの曲率と安全通過速度V0の対応関係はあらかじめ設定されているものとする。
具体的には、次式(4)によって算出される車速Vで走行中の自車両が、距離D−dの間に安全通過速度V0まで減速するための減速度Gと、運転者による減速操作によって与えられる基準減速度G0とを比較する。
G=V―V0/2(D−d) ・・・(4)
この式(4)で算出されるGと基準減速度G0との間に式(2)の関係が成り立てば、減速地点までの距離D−dの間に運転者によって十分な減速ができると判定し、式(3)の関係が成り立てば、減速地点までの距離D−dの間に運転者によって十分な減速ができないと判定する。
そして、運転者による減速操作では減速地点までの距離D−dの間に十分な減速ができないと判定した場合に、自動ブレーキ装置107を制御して、自車両を減速制御する。すなわち、車速Vで走行中の自車両が減速地点において安全通過速度V0まで減速するための減速度Gで自車両に自動ブレーキをかけるように、自動ブレーキ装置107を制御する。
図4は、第2の実施の形態における車両用走行制御装置100の処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、車両用走行制御装置100を搭載した車両のイグニションスイッチがオンされることによって、車両用走行制御装置100の電源がオンされると起動するプログラムとして、制御装置104によって実行される。なお、図4においては、図2に示す第1の実施の形態における車両用走行制御装置100の処理と同一の処理内容については、同じステップ番号を付与し、相違点を中心に説明する。
ステップS31において、道路属性判定部104gは、自車両が走行中の道路を地図データ上で特定し、地図データを参照して当該道路の道路属性を判定し、自車両が現在走行中の道路の道路属性が高速走行可能な道路、すなわち都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路のいずれかであるかを判断する。走行中の道路が高速走行可能な道路でないと判断した場合には、ステップS40へ進む。これに対して、走行中の道路が高速走行可能な道路であると判断した場合には、ステップS32へ進む。
ステップS32では、上述したように、車両特性変更部104hは、アクセル制御変更装置108に対して、車両特性の変更、すなわちアクセル制御を高速走行用に変更するように指示し、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が少ないにも関わらず、大きく加速するようにアクセル制御を変更する。その後、ステップS40へ進む。
また、ステップS51で、減速地点検出部104cは、減速地点として、自車両の走行先に曲率が所定値以上の急カーブが存在するか否かを判断する。急カーブが存在しないと判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、急カーブが存在すると判定した場合には、ステップS60へ進み、自車位置からその減速地点までの距離Dを算出する。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態における作用効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
(1)自車両が現在走行中の道路の道路属性が都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路のいずれかであると判定された場合には、アクセル制御変更装置108に対して、車両特性の変更を指示し、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量が少ないにも関わらず、大きく加速するようにアクセル制御を変更するようにした。これによって、自車両が都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路などの高速走行可能な道路を走行している場合には、アクセルペダルの少ない踏み込み量で十分に車両を加速させることができ、運転者の操作性が向上する。
(2)減速制御処理を実行する場合、すなわち減速地点を対象として車両の制御を行う場合には、マップマッチングを行ってから減速制御処理を実行するまでの前処理に要した時間に自車両が移動した距離を加味して、減速地点までの距離を補正するようにした。これに対して、車両特性の変更処理を実行する場合、すなわち道路環境に応じた車両制御を行う場合には、距離の補正を行わないようにした。このように、距離の補正が必要な処理か否かを加味して、距離の補正を行うようにしたため、一連の処理の中に距離の補正が必要な処理と必要でない処理とが混在していても、適切に距離補正を行うことができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の車両用走行制御装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1の実施の形態では一時停止が必要な交差点を減速地点として検出し、第2の実施の形態では急カーブの入り口地点を減速地点として検出するようにした。しかしこれに限定されず、一般的な地図データに含まれるその他の減速が必要か否かを判断できる条件に基づいて減速地点を検出するようにしてもよい。また、自車両の走行先の渋滞状況や信号機の状態など、自車両が減速する必要がある要因を検出して、減速地点を検出するようにしてもよい。
(2)上述した第1および第2の実施の形態では、移動距離算出部104bは、マップマッチングが行われてからの車速vの時間積分値を算出することによって、マップマッチングが行われてからの自車両の積算移動距離を所定時間間隔で算出する例について説明した。しかしこれに限定されず、例えば車両制御判定部104dによって減速地点に向けて自車両を減速制御する準備が必要であると判断された場合に、その判断時の車速と、マップマッチングが行われてからの経過時間に基づいて、マップマッチングが行われてからの自車両の移動距離を算出するようにしてもよい。これによって、所定時間間隔で車速vの時間積分値を算出する必要がなく、処理の負荷を低減することができる。
また、制御装置104の処理能力に応じて、マップマッチングが行われてから減速制御する準備が必要であると判断するまでの経過時間の長短を判定し、経過時間が長いと判定した場合には、車速vの時間積分値を算出して積算移動距離を所定時間間隔で算出するようにする。また、経過時間が短いと判定した場合には、判断時の車速と、マップマッチングが行われてからの経過時間に基づいて、自車両の移動距離を算出するようにしてもよい。これによって、経過時間が長い場合には、マップマッチングが行われてから減速制御する準備が必要であると判断するまでの間に車速が変化する可能性が高いことを加味して、所定時間間隔で車速vの時間積分値を算出することによって、自車両の移動距離を精度高く算出することができる。また、経過時間が短い場合には、マップマッチングが行われてから減速制御する準備が必要であると判断するまでの間に車速が大きく変化している可能性は低いことを加味して、所定時間間隔での車速vの時間積分値の算出処理を省いて、処理の負荷を低減することができる。
(3)上述した第2の実施の形態では、自車両が現在走行中の道路の道路属性を判定し、道路属性が高速走行可能な都市間高速道路、都市内高速道路、および有料道路のいずれかであると判定された場合には、アクセル制御変更装置108に対して、車両特性の変更を指示する例について説明した。しかしこれに限定されず、例えば道路属性に応じてブレーキの効き度合いを変更してもよく、その他の車両特性を変更するようにしてもよい。
(4)上述した第1および第2の実施の形態では、車両用走行制御装置100を車両に搭載する例について説明したが、これに限定されず、その他の移動体に搭載するようにしてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。車両制御判定部104dは移動距離算出手段に、距離補正部104eは距離再計算手段に相当する。なお、以上の説明はあくまでも一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
第1の実施の形態における車両用走行制御装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における車両用走行制御装置100の処理を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態における車両用走行制御装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における車両用走行制御装置100の処理を示すフローチャート図である。
符号の説明
100 車両用走行制御装置
101 車速センサ
102 GPSユニット
103 ディスク読取装置
103a 地図ディスク
104 制御装置
104a 現在位置特定手段
104b 移動距離算出部
104c 減速地点検出部
104d 車両制御判定部
104e 距離補正部
104f 車両制御部
104g 道路属性判定部
104h 車両特性変更部
105 モニタ
106 タイマ
107 自動ブレーキ装置
108 アクセル制御変更装置

Claims (6)

  1. 車両に対して減速処理を実行して、車両の減速を自動制御することができる車両用走行制御装置であって、
    自車両の現在位置を検出して地図上における自車位置を特定する現在位置特定手段と、
    前記現在位置特定手段で特定した自車位置の前方に存在する減速が必要な減速地点を検出し、前記現在位置特定手段で特定した自車位置と、前記減速地点との間の距離を算出する減速地点検出手段と、
    前記現在位置特定手段で自車位置を特定した後に自車両が移動した距離(移動距離)を算出する移動距離算出手段と、
    前記減速地点検出手段で算出した前記減速地点までの距離、および前記移動距離算出手段で算出した前記移動距離に基づいて、前記減速地点に向けた前記減速処理を実行する車両制御手段とを備え
    前記移動距離算出手段は、前記現在位置特定手段が自車位置を特定してから前記車両制御手段が前記減速処理を開始するまでの経過時間の長短に応じて、前記移動距離の算出方法を変更することを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用走行制御装置において、
    前記減速地点検出手段で算出した前記減速地点までの距離、および前記移動距離算出手段で算出した前記移動距離に基づいて、前記減速処理の実行を開始する時点での自車位置から前記減速地点までの距離を再計算する距離再計算手段をさらに備え、
    前記車両制御手段は、前記距離再計算手段で再計算した距離に基づいて前記減速処理を実行することを特徴とする車両用走行制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用走行制御装置において、
    前記車両制御手段は、前記減速処理の実行を開始する時点での自車位置から前記減速地点までの距離に基づいて、前記減速地点までに車両を減速するための減速度を決定して、前記減速処理を実行することを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 請求項3に記載の車両用走行制御装置において、
    前記距離再計算手段で再計算した距離に基づいて、前記減速地点に向けた前記減速処理を実行する必要があるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記減速地点に向けた前記減速処理を実行する必要があると判定された場合に、前記減速処理を実行することを特徴とする車両用走行制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用走行制御装置において、
    前記現在位置特定手段で特定した自車位置に基づいて、自車両が走行中の道路種別を判定し、前記道路種別に応じて自車両の加速特性を変更することを特徴とする車両用走行制御装置。
  6. 車両に対して減速処理を実行して、車両の減速を自動制御することができる車両用走行制御方法であって、
    自車両の現在位置を検出して地図上における自車位置を特定し、
    特定した自車位置の前方に存在する減速が必要な減速地点を検出する減速地点検出し、
    特定した自車位置と、検出した減速地点との間の距離を算出し、
    自車位置を特定した後に自車両が移動した距離(移動距離)を算出し、
    算出した前記減速地点までの距離、および前記移動距離に基づいて、前記減速地点に向けた前記減速処理を実行し、
    前記自車位置を特定してから前記減速処理を開始するまでの経過時間の長短に応じて、前記移動距離の算出方法を変更することを特徴とする車両用走行制御方法。
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