JP4745479B2 - 複合発電プラント - Google Patents

複合発電プラント Download PDF

Info

Publication number
JP4745479B2
JP4745479B2 JP2000023776A JP2000023776A JP4745479B2 JP 4745479 B2 JP4745479 B2 JP 4745479B2 JP 2000023776 A JP2000023776 A JP 2000023776A JP 2000023776 A JP2000023776 A JP 2000023776A JP 4745479 B2 JP4745479 B2 JP 4745479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
generation unit
stage
air
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000023776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001216992A (ja
Inventor
正 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000023776A priority Critical patent/JP4745479B2/ja
Publication of JP2001216992A publication Critical patent/JP2001216992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4745479B2 publication Critical patent/JP4745479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池、ガスタービンおよび蒸気タービンを組み合わせて発電を行うようにした複合発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池(FC)は、供給される燃料ガスおよび空気から理論的には燃料ガスの保有する熱エネルギーの80%にも達する高い発電効率で電気エネルギー(実開上は約60%)を発生させることができると共に、電池本体や排出ガスから回収利用できる熱エネルギーをも発生させることもできる。
従って、これらの熱エネルギーをガスタービン(GT)のトッピングサイクル、蒸気タービン(ST)などのボトミングサイクルにより回収して発電に利用すれば、システムから排出される熱(=システム損失)を小さくすることになり、結果的に高い発電効率が得ることができる。
このため、燃料電池を設けたFC発電部、ガスタービンおよび蒸気タービンを組み合わせた複合発電プラントは、省エネルギー効果の高いものとして期待される。
【0003】
また、このような複合発電プラントのFC発電部に使用される燃料電池としては、固体酸化物型(SOFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、リン酸型(PAFC)等があり、これらの中から所定の作動温度の排ガスをガスタービンの作動ガスとして供給できるものが用いられるようにしている。
さらに、燃料電池は反応ガス、すなわち燃料電池で電気化学反応を起し、電力を発生する燃料ガスおよび空気の供給圧力が高いほど高い発電効率が得られることから、複合発電プラントには、反応ガスを加圧して運転する加圧式FC発電部が採用される方向にある。
【0004】
特に、FC発電部内に設けられた空気極の反応に必要な酸素は、大気中より空気を取り込むことにより供給されるので酸素分圧を高める必要があるが、これは取り込んだ空気を空気圧縮機により昇圧してFC発電部の空気極へ供給することで可能である。
そして、この空気圧縮機の駆動動力源としては、FC発電部からの排ガス中で燃料を燃焼させて、高温の排ガスを作動流体として駆動させるガスタービンを装備し、このガスタービンに空気圧縮機を同軸接続して駆動する方式、あるいは、このガスタービンで発電機を駆動して電力を発生させ、この電力により駆動される電動機により空気圧縮機を駆動する方式が考えられる。
【0005】
図10は、燃料としての天然ガス(以下燃料ガスという)と空気とを使用する内部改質型SOFCと、このSOFCを設けたFC発電部から排出される高温の排ガスの熱をGT発電部で利用するとともに、GT発電部から排出される排ガスの熱をGT排熱回収部で回収するようにした、複合発電プラントの一例を示す概略構成図である。
【0006】
図に示すように、この複合発電プラント1000は、主として、燃料ガス供給部600と、空気供給部700と、FC発電部100と、GT発電部400と、GT排熱回収部500とから構成されている。
このうち、FC発電部100は、所定温度の燃料ガス300と、同程度の温度で空気比5〜7の空気300とを内部に配置した固定電解質で構成される燃料極および空気極へ導入して電気化学反応を起こさせて発電を行い、GT発電部400は、大気中から取入れた空気を圧縮してFC発電部100に供給すると共に発電を行い、GT排熱回収部500はGT発電部400から排出される排ガスでFC発電部100に供給される燃料ガス、空気の予熱、および燃料ガスを改質する改質蒸気を発生させると共に、図示省略した蒸気タービンで発電を行う駆動蒸気を発生させるようにしている。
【0007】
また、FC発電部100とGT発電部400との間には、燃焼部200と、反応ガス加熱部300とが備えられ、燃焼部200では、FC発電部100に供給され未燃となる燃料ガスおよび空気がFC発電部100の反応による排ガスG100として燃焼することにより、さらに高温(例えば1200℃以上)の燃焼ガスG200 を生成し、反応ガス加熱部300において、FC発電部100に供給する燃料ガスF540 及び空気A520 を、上述した所定温度まで加熱するようにしている。
【0008】
すなわち、反応ガス加熱部300は、図に示すように,後述する燃料予熱再生器520で中間温度に加熱された燃料ガスF520 を、燃焼ガスG200 の熱を利用してFC発電部100の入口温度である最終温度にまで加熱する燃料ガス加熱器320と、同様に空気予熱再生器540で中間温度に加熱された空気A520 を燃焼ガスG200 の熱を利用して950℃にまで加熱する空気加熱器340とから構成されている。
【0009】
一方、GT発電部400は、燃焼器420と、ガスタービン(GT)440と、空気圧縮機460と、発電機480とから構成されている。
燃焼器420は、燃料ガス供給部600と反応ガス加熱部300とに接続されており、反応ガス加熱部300で燃料ガスF540 および空気A520 を加熱することにより、冷却(例えば880℃程度)された燃焼ガスG300 に燃料ガスの一部F400 を供給して混合させ、再燃焼させることにより所定のタービン入口温度の高温の燃焼ガスG420 にしてガスタービン440に供給するようにしている。
【0010】
ガスタービン440は、この燃焼ガスG420 を作動流体として駆動され動力を回収し、同軸に接続されている圧縮機460を駆動する。
この圧縮機460は、空気供給部700から空気A700 を吸込んで圧縮してFC発電部100に供給するとともに、空気圧縮機460は発電機480とも同軸に接続されており、ガスタービン440の駆動により発電機480を作動させて電力を発生させる。
【0011】
また、GT排熱回収系500は、前述した空気予熱再生器520および燃料ガス予熱再生器540からなる予熱再生部510と、蒸気発生器560と、煙突580とから構成されている。
GT発電部400のガスタービン440から排出される排ガスG440 は、GT排熱回収部500の予熱再生部510に設けられた空気予熱再生器520に送られ、空気予熱再生器520では、排ガスG440 の熱を利用して空気圧縮機460から吐出された400℃程度の空気a460 を中間温度にまでに予熱して空気加熱部340へ供給する。
【0012】
また、燃料ガス予熱再生器540は、予熱再生部510に空気予熱再生器520と共に併設されており、排ガスG440 の熱を利用して燃料ガス供給部600より供給される、約15℃の燃料ガスF500 を中間温度にまで予熱して燃料ガス加熱部320に供給する。燃料ガス予熱再生器540から排出される排ガスG540 は、水蒸気発生器560に送られ、ここで蒸気を発生させ、発生した水蒸気は、内部改質用として燃料ガスF500 に混合させると共に、図示省略した外部の蒸気タービンに供給され、発電を行うようにしている。
また、蒸気発生器560で蒸気を発生させた排ガスG560 (例えば100℃程度)は煙突580から大気中に放出される。
【0013】
次に、SOFCの作動温度を電気化学反応に最適な値に制御した場合における、上述の従来の複合発電プラントの作動について説明する。
【0014】
まず、燃料ガス供給部600から供給される約15℃の天然ガス等からなる燃料ガスF600 は、二手に分岐され、一方の燃料ガスF400 は燃焼器420に導入され、排ガスG300 をガスタービン440の作動温度に加熱し、他方の燃料ガスF500 は燃料ガス予熱再生器540に導入されて中間温度にまで予熱される。
燃料ガス予熱再生器540を通過した燃料ガスF540 は、蒸気発生器560から供給される蒸気(内部改質用蒸気)S560 と所定の蒸気/燃料ガス比のものに混合された後、燃料ガス加熱器320に導入されてFC発電部100に導入される最適供給温度にまで加熱され、FC発電部100の燃料極側へ導入される。
【0015】
一方、空気供給部700から取り入れられた空気A700 は、空気圧縮機460に導入されて圧縮され、圧縮過程で約400℃にまで昇温する。
空気圧縮機460から吐出された空気A460 は、空気予熱再生器520に導入されて中間温度にまで予熱される。
また、空気予熱再生器520で予熱された圧縮空気A520 は、空気加熱器340に導入されて、同様にFC発電部100の最適作動温度にまで加熱され、FC発電部100の空気極側へ導入される。
【0016】
また、FC発電部100内において、燃料極側へ導入された燃料ガスと蒸気との混合ガスF300 は、燃料極の触媒上で反応して、水素H2 と一酸化炭素COを生成する。
この水素H2 、一酸化炭素COと空気極側の圧縮空気A400 中の酸素O2 とは、FC発電部100内を仕切るように配置された固体酸化物電解質を介して電気化学反応を起こし、水と二酸化炭素とを生成する。
ここで、FC発電部100では、反応熱(エンタルピー変化;ΔH)のうち、自由エネルギー変化(ΔG)に相当する分から電池の内部抵抗に基づく分を差し引いた分が電気エネルギー(直流電力)に変換され、この電池の内部抵抗に基づく分とエントロピー変化に基づく(−T・ΔS)分とが主に熱として発生することとなる。
この際、水或いは二酸化炭素の生成は、発熱反応であることから、電池反応が進行するに伴いFC発電部100の温度は上昇する。
【0017】
FC発電部100を通過した燃料極排ガス及び空気極排ガスは混合され、約1050℃の排ガスG100 として燃焼部200に導入される。
この燃焼部200において、排ガスG100 中に残存する未反応の燃料ガス成分と空気中の酸素とが燃焼反応を起こし、さらに高温の燃焼ガスG200 となる。
この燃焼部200を通過した高温の燃焼ガスG200 は、反応ガス加熱部300で二手に分岐され、それぞれ燃料ガス予熱再生器540で予熱済みの燃料ガスF540 及び改質蒸気s560 の混合ガスF540 と、空気予熱再生器520で予熱済みの空気A520 とをSOFCの最適作動温度まで、熱交換により加熱する。
【0018】
反応ガス加熱部300を通過した排ガスG300 は、GT発電部400内の燃焼器420へ導入される。
この排ガスG300 中には、未燃焼の酸素が存在しており、燃料ガス供給部600から燃焼器420に供給される燃料ガスF400 と混合させることによって再び燃焼し、高温の排ガスG420 としてGT発電部400に供給される。
燃焼器420から排出された高温の排ガスG420 は、GT発電部400のガスタービン440に導入され、ガスタービン440を駆動する。
これにより、ガスタービン440が駆動動力源となり、これと同軸に接続された空気圧縮機460と発電機480とがそれぞれ作動し、FC発電部100に最終的供給される空気A460 および電力を発生させる。
【0019】
ガスタービン440から排出された排ガスG440 は、空気予熱再生器520及び燃料ガス予熱再生器540に導入され、先に述べたように空気A460 と改質蒸気s560 が混入された燃料ガスF500 を熱交換により予熱する。
これらの予熱器520,540から排出された排ガスG540 は、蒸気発生器560に導入され、蒸気発生器560内に供給される水を蒸気に変換する。
また、蒸気発生器560で発生した蒸気の一部は、先に延べたように改質蒸気s560 として用いられ、残りの蒸気は、図示しない蒸気タービン等に供給され、蒸気タービンを駆動し、蒸気タービンに直結された発電機を駆動し、電力を発生させる。
さらに、蒸気発生器560から排出される約100℃にまで低温化された排ガスG560 は、煙突580から大気中へ放出される。
【0020】
上述した複合発電プラント1000のように、燃料電池として比較的に高温で作動するSOFC、MCFCの他、PAFC等をFC発電部に用いる複合発電プラントにおいては、燃料電池の電気化学反応が発熱反応であることから、作動中にFC発電部100の温度が上昇することに起因して、電池構成材料の劣化或いは腐食が進行し、燃料電池の寿命が極端に短くなること、および電気抵抗が増えて発電出力が低くなるという不適合が出る。
一方、FC発電部100を冷却し過ぎると、燃料電池の電極反応の反応速度が低下すると共に、電解質のイオン導電率も低下するため所望の出力が得られなくなる。従って、作動中のFC発電部100を所望の作動温度に保持することが極めて重要となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の複合発電プラント1000では、FC発電部100を冷却して所望の作動温度に保持するために、最適作動温度(約950℃)まで昇温させた空気を電池反応に必要とする分量よりも過剰に供給することにより、FC発電部の冷却を行っている。
しかしながら、多量の空気を加圧して供給しようとすれば、空気の供給源であるGT発電部400の圧縮機460に極めて多大な駆動用動力が必要となってしまう。
例えば、複合発電プラント1000の場合、FC発電部100に対して供給すべき冷却用の加圧空気は、電池反応に必要とする理論当量比のおよそ5〜7倍にも達している。
このため、空気圧縮機460の規模が大きくなり、空気消費量に対するFC発電量が低下してしまうという問題があった。
【0022】
また、図10に示す複合発電プラント1000では、反応ガス加熱部300、特に、空気加熱器340にて、前述したように多量の空気をFC発電部100の最適作動温度まで昇温させるため、ここで消費されるFC発電部100の排熱量が大きくなってしまい、GT発電部400の入口温度が低下して、GT発電部400の出力が低下してしまうという問題がある。
さらに、GT発電部400における出力を上げるべく、燃焼器420に燃料ガスF400 を供給すれば、余分な燃料ガスF400 がFC発電部100以外においても消費されることとなり、過剰の空気が燃料電池の反応以外にも消費されることとあわせて、プラント全体の発電効率が低下してしまうという。
【0023】
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、燃料電池を所望の作動温度に保持するとともに高い発電効率を達成することができ、さらに、FC発電部100の発生熱を効率よく回収して利用することにより、高いプラント効率の複合発電プラントを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
このため、第1番目の本発明の複合発電プラントは次の手段とした。
【0025】
(1)空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電するFC発電部と、FC発電部から排出される空気極排ガス及び燃料極排ガスとを燃焼させて高温の駆動ガスを発生させる燃焼器を有し、供給された空気をFC発電部の空気極に供給するために圧縮する圧縮機及び電力を出力する発電機を駆動ガスにより作動させるガスタービンからなるGT発電部と、ガスタービンからGT排熱回収部に排出される排ガスにより発生させた蒸気で駆動され、電力を出力する蒸気タービンとからなる複合発電プラントにおいて、FC発電部が直列に複数配置され、前段FC発電部から排出される排ガスを後段FC発電部に供給して発電するようにした。また、複合発電プラントは、前段FC発電部から排出される排ガスを燃焼部の発生熱を利用して昇温させて燃焼ガスを前記後段FC発電部に供給する燃料ガス加熱部を有することが好ましい。また、複合発電プラントは、前段FC発電部から排出される排ガスで昇温させる前段の燃料ガス加熱部と、前記後段FC発電部から排出される排ガスで昇温させる後段の燃料ガス加熱部とは仕様が異なることが好ましい。また、複合発電プラントは、前段FC発電部に供給する空気を前記燃焼部で加熱された排ガスで加熱する空気加熱部を有することが好ましい。
【0026】
(a)これにより、各段のFC発電部に供給される空気のすべては、1台の圧縮機で供給されるために、FC発電部1基当たり圧縮動力はFC発電部の基数で割った小さいものにでき、FC発電部出力当たりの圧縮動力を小さくすることができ、プラント効率を向上させることができる。
また、前段FC発電部の排ガスを次段のFC発電部に供給して、この排ガスを使用して発電するので、次段のFC発電部に供給する空気/燃料ガスの高温供給、特に、燃料ガス供給に比較して供給流量の大きい空気の高温供給が容易になり、FC発電部の発電効率を向上させることができ、この点からもプラント効率を向上させることができる。
【0027】
さらに、FC発電部が直列に複数配置され、後段FC発電部には前段FC発電部で加熱された排ガスが供給されるため、最終段FC発電部から燃焼器に供給される排ガス温度は、空気/燃料ガスを加熱する反応ガス加熱部を設けるようにした場合でも高くすることができ、ガスタービンを効率の良い稼働状態にするための燃焼器の追い焚きに供給される燃料ガスの量を低減することができ、これによっても、プラント効率を向上させることができる。
【0028】
また、第2番目の本発明の複合発電プラントは、上述(1)の手段に加え、次の手段とした。
【0029】
(2)ガスタービンとGT排熱回収部との間に介装され、第1段FC発電部に供給される空気及び燃料ガスを、ガスタービンから排出される排ガスで予熱し、予熱後の排ガスで蒸気タービンを駆動する蒸気を発生させる蒸気発生部に排出する予熱再生部をGT排熱回収部に設けた。
【0030】
(b)これにより、上述(a)に加え、FC発電部が直列に複数配置され第1番目のFC発電部にのみ、特に、燃料ガスよりも多量供給される空気の加熱が予熱再生部でなされるので、上段FC発電部からの排ガスで空気の加熱を行う反応ガス加熱部、特に、空気加熱部の容量を小さくすることができるとともに、最終段FC発電部から燃焼部に供給される排気ガス温度を高くすることができ、燃焼器の追い焚きのために供給される燃焼ガスの量を、さらに低減することができ、プラント効率をさらに向上させることができる。
【0031】
また、第3番目の本発明の複合発電プラントは、上述(1)の手段に加え、次の手段とした。
【0032】
(3)空気供給部及び燃料供給部から第1段FC発電部に供給される空気、及び第1段FC発電部若しくは各段のFC発電部に供給される燃料ガスを、所要の温度に加熱できる反応ガス加熱部を設け予熱を行うことのできる段数、具体的には、3段以上の段数にしたFC発電部を設け、予熱再生部を省略できるものにした。
【0033】
(c)これにより、上述(a)に加え、最終段のFC発電部から燃焼器に供給される排気ガス温度を高くすることができ、燃焼器の追い焚きのために供給される燃料ガスの量を低減することができるとともに、ガスタービンからGT排熱回収部に排出される排ガスにより発生できる蒸気量を大きくすることができ、蒸気発生器で発生させた蒸気で駆動され、電力を出力する蒸気タービンの発電量を多くでき、複合発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
【0034】
また、第4番目の本発明の複合発電プラントは、上述(1)の手段に加え、次の手段とした。
【0035】
(4)FC発電部のうちの少なくとも第1段FC発電部が、従来のFC発電部より低温の空気及び燃料ガスで作動させることのできる冷却方式の冷却FC発電部にされたものにした。
【0036】
(d)これにより、上述(a)に加え、第1段冷却FC発電部に供給される空気及び燃焼ガスの温度は、従来の950℃から600〜700℃にすることができ、反応ガス加熱部は圧縮機から供給される空気を加熱する第1段空気加熱部及び第2段以降のFC発電部に供給される、燃料ガスを加熱する燃料ガス加熱部の設置のみでよくなるとともに、最終段のFC発電部から燃焼器に供給される排気ガス温度を高くすることができ、燃焼器の追い焚きのために供給される燃料ガスの量を低減することができ、更には、燃料ガスを改質する改質蒸気を、前段FC発電部からの排ガスで発生させることができ、GT排熱回収部に排出される排ガスにより発生できる蒸気量を大きくすることができ、蒸気発生器で発生させた蒸気で駆動され、電力を出力する蒸気タービンの発電量を多くできるようになり、複合発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
【0037】
また、第5番目の本発明の複合発電プラントは、上述(1)の手段に加え、次の手段とした。
【0038】
(5)FC発電部若しくは冷却FC発電部からなる発電部が直列に複数配置されるとともに、前段発電部から後段発電部に排出される燃料極排ガスと空気極排ガスとが、別々に後段発電部の燃料極及び空気極に各々供給され、発電するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の複合発電プラント。
なお、別々に後段発電部の燃料極及び空気極に各々供給され発電して、最終段発電部から排出される燃料極排ガスと空気極排ガスとは、最終段発電部の後流側に設けた燃焼部で燃焼させた後、燃焼器に供給するようにしても良く、又は燃焼器出口温度をコントロールするために、燃料ガス供給部から燃焼器に供給される燃料ガスとともに、別々に燃焼器に供給するようにしてもよい。
【0039】
(e)これにより、前段発電部から後段発電部の空気極に排出される空気極排ガスが高温になり、上述(a)〜(d)と同様の作用、効果に加え、前段発電部から後段発電部の燃料極に排出される高温の燃料極排ガスに、各段の発電部に供給される燃料ガスは、混合されて加熱されるために、燃料ガス加熱部を小型にできるとともに、燃料極排ガスとともに排出される未反応の燃料ガスは、後段発電部の燃料ガスとして使用されるため、後段発電部に供給される燃料ガスを低減することができ、さらには、後段発電部燃料極に供給される燃料極排ガスには、発電時に発生する蒸気が含まれているために、この蒸気を後段発電部に供給される燃料ガスの改質蒸気として使用できるため、第2段以降の発電部に供給される燃料ガスを改質するための改質蒸気の量を、低減若しくは0にすることができ、複合発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の複合発電プラントの実施の一形態を説明する。
なお、以下の説明では、図10に示したものと同一または類似部材には同一符号を付し、説明は省略する。
【0041】
図1は本発明に係る複合発電プラントの実施の第1形態を示すブロック図である。
【0042】
図に示すように、本実施の形態の複合発電プラント10は、主として、第1段FC発電部21と第2段FC発電部22とが直列に接続された2段のFC発電部からなり、導入された燃料ガスfと空気a61a 中の酸素との電気化学反応により発電を行うFC発電部20、各FC発電部20から排出される未反応の燃料ガスf、空気a61a を含む排ガスg20を再燃焼させて、さらに高温にする第1段燃焼部31、第2段燃焼部32とからなる燃焼部30、燃焼部30で高温にされ排出される排ガスg31,g32で各FC発電部20に供給する燃料ガスfおよび第1段FC発電部21に供給する空気a61a を加熱する第1段反応ガス加熱部61、第2段反応ガス加熱部62とからなる反応ガス加熱部60、第2段反応ガス加熱部62から排出される排ガスg62を追加された燃料ガスfc を燃焼させることにより、加熱し、昇温させた排ガスg420 で駆動され発電を行うとともに、導入された空気aを圧縮して第1段FC発電部21に供給するGT発電部40、各FC発電部20およびGT発電部40に燃料ガスfを供給する燃料ガス供給部80、GT発電部40に空気a61a を供給する空気供給部700、GT発電部40からの排ガスg40で燃料ガス供給部80および空気供給部700から供給される燃料ガスfおよび空気a460 を予熱する予熱再生部50を設け、予熱再生部50からの排ガスg50で燃料改質用の蒸気s1 ,s2 等を発生させるとともに、蒸気タービン駆動用蒸気ST を発生させるGT排熱回収部70とからなる。
【0043】
FC発電部20は、最前段には図10に示すFC発電部100と同様の第1段FC発電部21が設置されると共に、FC発電部21の後流側に直列に接続され、第1段FC発電部21から排出される排ガスg21を導入するようにした第2段FC発電部22を設けるようにしている。
なお、本実施の形態ではFC発電部20は、2段からなるものを示しているが、第1段FC発電部21に供給される空気量によっては、第n段FC発電部(但しn3)を設け、最後段の反応ガス加熱部62nから排出される排ガス中の酸素濃度が0%近くにする第n段FC発電部20nを設けることができる。
【0044】
しかし、本実施の形態の以下の説明では説明を簡単にするため、第2段FC発電部22より後流側に、さらに第n段FC発電部2nが配置されるケースにおいては、第2段FC発電部より後流側に配置されるFC発電部20、nは第2段FC発電部27で代表させるものとし、また後述するFC発電部20を3段以上設けることに付随して第2段FC発電部22の後流側設置する燃焼部30n、反応ガス加熱部60nは第2段燃焼部22、第2段反応ガス加熱部62で代表させるものとする。
【0045】
このように直列に複数段にわたって設けるようにしたFC発電部20の各々には、天然ガス等からなる燃料ガスf1 と空気a61a 中の酸素とを固体酸化物電解質を介して電気化学反応を起こさせて発電する内部改質型SOFCのスタックを備えている。
また、第1段FC発電部21には燃料改質温度(例えば950℃)にまで加熱された高圧の空気a61a と燃料供給部80から供給される燃料ガスf1 に改質蒸気s1 が混合されて改質され950℃にまで加熱された、改質燃料ガス(f1 +s1 61f が導入されて、これらが電気化学反応を起こして電力を発生する従来型のFC発電部を採用するようにした。
【0046】
さらに、第2段FC発電部22には第1段FC発電部21からの排ガスg61と、燃料供給部80から供給される燃料ガスf2 に改質蒸気s2 が混合され、同様に950℃に加熱された改質燃料ガス(f2 +s2 62f が導入されて、同様に電力を発生する従来型のFC発電部を採用している。
また、第3段目以降にFC発電部20nを設けるようにした場合においても同様に、前段FC発電部30からの排ガスg30n-1 と改質蒸気(f+s)60n-1fが導入されて、同様に電力を発生をする第1段、第2段FC発電部21,22と同様のFC発電部20nを設けるようにしている。
また、電力を発生させた各FC発電部20からの排ガスg20は、空気冷却しながら電力発生したのちも高温にあるが各FC発電部20から次の後流機器へ排出される。
【0047】
次に、燃焼部30は複数段にわたって設けられた各FC発電部20の下流側にそれぞれ配置され、各前段のFC発電部20から排出される排ガスg20中の未反応の燃料ガスfと空気a61a 中の酸素とを燃焼させて高温の燃焼ガスg30(g31,g32……)を生成するためのものである。
【0048】
また、反応ガス加熱部61,62の各々は、燃料ガス加熱部61f,62fと空気加熱部61a,62aとから構成され、燃料ガス加熱部61f,62fは、その内部において、各段のFC発電部20の燃料極に供給される改質燃料ガス(f1 +s1 61f ,(f2 +s2 62f を、前段のFC発電部20の発生熱および燃焼部31,32の発生熱を利用して、改質燃料ガス(f1 +s1 540 ,(f2 +s2 i をFC発生部20に導入する所望の改質温度(例えば950℃)の(f1 +s1 61f ,(f2 +s2 62f に昇温させる。
【0049】
但し、第1段FC発電部21の下流側に配置される燃料ガス加熱部61fで加熱する改質燃料ガス(f1 +s1 540 と第2段FC発電部22の下流側に配置される燃料加熱部62fで加熱する改質燃料ガス(f2 +s2 )とでは、仕上り温度は同じであるが各燃料ガス加熱部61f,62fの入口部での温度条件および流量が異ることから、燃料ガス加熱部61fと燃料ガス加熱部62fとの仕様は異るものとなっている。
一方、空気加熱部61a,62aは、第1段FC発電部21の空気極に供給される空気a61a を各段の燃焼部31,32で加熱された排ガスで順次加熱するようにしている。
【0050】
この空気加熱部61a,62aに供給される空気流量は、第1段FC発電部21に供給される空気流量で、前述したように、FC発電部21,22のそれぞれ後流側に設けられる燃料ガス加熱部61f,62fの仕様が異り、しかも各段のFC発電部21,22から排出される排ガスg21,g22流量が異るにも拘わらず、第2段FC発電部22に流入させる排ガス温度が950℃をキープできるように、各段の空気加熱部62a,61aで順次昇温させるとともに、第1段空気加熱部61aの出口温度が950℃になるような仕様のものにする必要がある。
【0051】
次に、GT発電部40は最終段の反応ガス加熱部62から排出される排ガスg62に燃料供給部80からの燃料fcを供給して、排ガスg62中に残存する酸素と燃焼させて排ガスg62を所定のタービン入口温度にまで昇温する燃焼器420およびその排気ガスg420 で駆動されて空気供給部700から導入されて空気aを圧縮して第1段FC発電部21に供給する空気圧縮機460、空気圧縮機460を駆動した余剰の動力で発電機480を駆動して電力を発生させるガスタービン440とからなり、図10に示すGT発電部400の同様の構成のものを設けるようにしている。
【0052】
次に、予熱再生部50は、後述する排熱回収部70に併設され、ガスタービン440から排出される排ガスg440 で圧縮機460から吐出される空気a440 を加熱する空気予熱再生部500と燃料供給部80からの燃料ガスf1 および後述するGT排熱回収部70に設けられた改質用蒸気発生用HRSG71からの改質用蒸気s1 を混合し、第1段反応ガス加熱部61に供給される改質燃料ガス(f1 +s1 540 を中間温度に加熱する燃料ガス予熱再熱部540とからなる。
【0053】
また、GT排熱回収部70は、前述した予熱再生部50、改質用蒸気s1 およびs2 を発生させる改質用蒸気発生器71が設けられるとともに、改質用蒸気発生器71と並列に配置された蒸気発生器(HRGS)72で発生させ、図では省略した蒸気タービンを駆動し電力を発生させる余剰蒸気を発生させるようにしている。
【0054】
本実施の形態の複合発電部プラント10は上述のように構成され、燃料供給部80から第1段目のFC発電部21の燃料極に供給される約15℃の燃料ガスf1 は、改質用蒸気発生器71からの改質蒸気s1 と混合され、改質燃料ガス(f1 +s1 )となって燃料ガス予熱再生器540および燃焼ガス加熱部61aによって加熱され、950℃の改質燃料ガス(f1 +s1 61f となって供給される。
さらに、空気供給部700から圧縮機460に導入された空気aは、圧縮により約400℃にまで昇温された後、空気予熱再生器520、空気加熱部62a、空気加熱部61aにより950℃にまで昇温された加熱空気a61a となって第1段目のFC発電部21の空気極に供給される。
【0055】
改質燃料ガス(f1 +s1 61f および加熱空気a61a がそれぞれ燃料極および空気極に供給された第1段FC発電部21では、燃料極へ導入された改質燃料ガス(f1 +s1 61f は、燃料極の触媒上で反応して、水素および酸化炭素を生成する。
この反応は吸熱反応であるため、この内部改質反応によっても第1段FC発電部21の発生熱を吸熱することができる。
また、空気極へ導入された圧縮空気a61a 中の酸素は、O2-イオンとなり、固体酸化物電解質内を伝導して燃料極に移動し、前述した水素及び一酸化炭素と電気化学反応を起こし、水と二酸化炭素とを生成する。
【0056】
ここで、その反応熱のうち、自由エネルギー変化に相当する分から電池の内部抵抗に基づく分を差し引いた分が電気エネルギー(直流電力)に変換され、残りの分が熱として発生することとなる。
燃料極における水或いは二酸化炭素の生成は発熱反応であり、この発熱を空気冷却してFC作動温度(例えば1050℃)に保持される。
【0057】
また、第1段目FC発電部21を通過した燃料極排ガス及び空気極排ガスは混合され、排ガスg21として燃焼部30を構成する第1段燃焼部31に導入される。この燃焼部31において、排ガス中に残存する未反応の燃料ガスf1 と燃料極で発生した水素、一酸化炭素と空気極から排出される余剰空気中の酸素O2 とは、高温のもとで容易に燃焼反応を起こし、燃焼ガスg31となり、第1段反応ガス加熱部61に導入され、反応ガス加熱部61の燃焼ガス加熱部61fおよび空気加熱部61aを通過する燃料(f1 +s1 540 および空気a62a と熱交換し、これらを共に第1段FC発電部21に導入するFC作動温度の改質用燃料(f1 +s1 61f および空気a61a にしたのち、FC作動の高温の状態で第2段FC発電部22の空気極に供給される。
【0058】
第1段反応ガス加熱部61から排出される排ガスg61が導入される第2段FC発電部21には、燃料供給部80から供給される約15℃の燃料ガスf2 に改質用蒸発器71からの改質蒸気s2 が添加され、第2段反応ガス加熱部62fで昇温された改質用燃料ガス(f2 +s2 62f が導入され、第2段FC発電部22部内の燃料極で反応して、水素および一酸化炭素を生成する。
また、空気極に供給され排ガスg61中の未反応の酸素は、第1段FC発電部21と同様に、新たに導入された改質燃料ガス(f2 +s2 62f と電気化学反応を起こし、電力を発生させるとともに、FC発電部22を通過した燃料極排ガス及び空気極排ガスは混合され、排ガスg22として第2段燃焼部32に導入される。
【0059】
この燃焼部32においても、排ガスg32中に残存する未反応の燃料ガスf2 成分と空気a61a 中の未反応の酸素O2 とは、高温のもとで容易に燃焼反応を起こして燃焼ガスg32となり、反応ガス加熱部62に導入され、反応ガス加熱部62の燃焼ガス加熱部62fおよび空気加熱部62aを通過する、改質燃料(f2 +s2 )および空気a520 と熱交換し、改質用燃料ガス(f2 +s2 )を第2段FC発電部32に導入するため高温の改質燃料(f2 +s2 62f にするとともに、空気予熱再生器420から供給された空気a520 を第1段空気加熱部61aにて第1段FC発電部21の所望の温度にまで加熱する。
このように改質用燃料ガス(f2 +s2 )および空気a520 を加熱することにより、減温されて、第2反応ガス加熱部62から排出される排ガスg62は、GT発電部40の燃焼器420に供給される。
【0060】
また、この燃焼器420には燃料供給部80から燃料ガスfc が供給されるようになっており、燃焼器420では、この燃料fc および排ガス中g62中に残存している空気a61a 中の酸素とが燃焼して、所定温度の燃焼ガスとしてガスタービン440に供給され、出力を発生させて、圧縮機460を駆動させて第1段FC発電部21に供給される空気aを圧縮するとともに、発電機480を作動させて電力を発生させる。
【0061】
ガスタービン420から排出される排ガスg440 は、GT排熱回収部70に併設された予熱再生部50に供給されて、空気予熱再生器520で圧縮機460で圧縮され吐出された約400℃の空気a460 を、第2段の空気加熱部62a入口温度にまで加熱された空気a520 にするとともに、燃料ガス予熱再生器540で燃料供給部80から供給された、燃料ガスf1 と改質用蒸気発生器71からの改質蒸気s1 とが混合された改質用燃料ガス(f1 +s1 )を第1段燃料ガス加熱部61f入口温度にまで加熱された改質用燃料ガス(f1 +s2 540 にする。
【0062】
さらに、予熱再生部50から排出される排ガスg50(約500℃)は、GT排熱回収部70に設けられた改質用蒸気発生器71で、第1段FC発電部21に供給される燃料ガスf1 が燃料ガス予熱部540に供給される前に混合され、燃料ガスf1 を改質燃料ガス(f1 +s1 )にする改質蒸気s1 、および第2段のFC発電部22に供給される燃料ガスf2 が第2段の燃焼ガス加熱部a62f に供給される前に混合され、燃料ガスf2 を改質燃料ガス(f2 +s2 )にする改質蒸気s2 を発生させる。
【0063】
また、GT排熱回収部70に供給されて改質蒸気s1 ,s2 の発生に使用されない余剰の排ガスg50は、改質用蒸気発生器71と並列に設置された蒸気発生器(HRSG)72に供給され、図示省略した発電を行う蒸気タービンを駆動するための蒸気sT を発生させる。
このようにして改質蒸気s1 ,s2 および蒸気タービン駆動蒸気sT を発生させ、約100℃にまで減温された排ガスg70は煙突580から外部へ排出される。
【0064】
本実施の形態の複合発電プラント10は、従来の複合発電プラントが図10に示すように、FC発電部100に空気Aを供給する圧縮機460がFC発電部1基に対して1台を設けるようにしていたのに対して、FC発電部20を2台直列に設け、第2段FC発電部22の空気極に供給する空気として第1段FC発電部21の排ガスg21を利用するようにし、FC発電部21、FC発電部21に対して、1台の圧縮機460を共通に用いるようにしたため、FC発電部1基当りの圧縮動力が基数で割った約1/2に小さくでき、FC発電部20出力当りの圧縮動力分の目減りを小さくできる。
【0065】
なお、FC発電部を2基とせずに、最終段FC発電部20nからの排気中のO2 を安定下限迄のn基のFC発電部を多数直列に配置して、1基当りのFC発電部20の圧縮動力は約1/nにもなり、さらに小さくすることもできる。排ガスgn 中のO2 を安定下限値にした場合、最終段のFC発電部からの排気ガスgを加熱する燃焼器420には、供給される燃料ガスfc の燃焼に必要な空気を別途供給するか、又は燃焼器420を設置せず、950℃の排ガスgn でガスタービン440を駆動して低い効率でガスタービン効率を稼動させる必要がある。
【0066】
さらに、上段のFC発電部20の排気ガスを次段のFC発電部20の空気として空気極へ投入するようにしたので、第2段FC発電部へ供給する空気を加熱するための第1段空気加熱部に相当する空気加熱部の設置が不要になる。
【0067】
また、本実施の形態の複合発電プラント10では1段目のFC発電部21への投入空気950℃は、約400℃の圧縮機吐出空気a520 を数回に分けて予熱再生部50,2つの反応ガス加熱部61,62で昇温し、例えば、+200℃×3の昇温をすれば良いので、1基当りのFC発電部20から排出される排気ガスの冷却される程度を小さくし、排気温度を高くした後段のFC発電部20の作動に好適な温度にして送気でき、さらには、最終段のFC発電部からガスタービン440に送気される排ガス温度を高温(1000℃以上)にできるため、GT燃料が少くなりこれによっても、複合発電プラント効率ηccが向上する。
【0068】
即ち、空気圧縮機460から吐出された空気a520 (約550℃)を、図10に示す空気加熱部340だけで950℃にまで加熱するようにした場合には、空気加熱部340で+400℃(550→950℃)の熱交換をすることから、空気加熱部340から排出される排気が700〜800℃と低くなるために、燃焼器420の追焚専用の燃料ガスfc が多くなるためηccが低くなるが、本実施の形態の複合発電プラント10では、このような不適合を解消することができ、図10に示す従来の複合発電プラントの効率ηccが50%程度であったものを、本実施の形態のものでは、約55%あるいはそれ以上にまで向上させることができる。
【0069】
次に、図2は本発明の複合発電プラントの実施の第2形態を示す図で、本実施の形態の複合発電プラント11は、図1に示す実施の第1形態の複合発電プラント10に比較して、第3段FC発電部23、第3段燃焼部33および第3段反応ガス加熱部63を設けて、実施の第1形態ではGT排熱回収部70に設けるようにしていた予熱再生部50を削除するとともに、燃料供給部80から第1段〜第3段発電部21,22,23に各々供給される燃料ガスf1 ,f2 ,f3 には、燃料供給部80出口側から供給される燃料ガスfに改質蒸気sを一括して混合した後、改質燃料ガス(f1 +s1 ),(f2 +s2 ),(f3 ,s3 )に分流するようにしたものである。
【0070】
すなわち、空気圧縮機460から第1段発電部21に供給される空気量は、1基のFC発電部に必要とする空気比の4〜5倍が供給されるが、第3段FC発電部23を設けるようにしたことにより、第3段反応ガス加熱部63が設置できるようになり、これにより、圧縮機460から吐出される約400℃の圧縮空気a460 は、3つの反応ガス加熱部60で+200℃×3=600℃の昇温を行うことができ、実施の第1形態においてGT排熱回収部700に設けるようにしていた、予熱再生部50を設けなくても、第1段発電部21に必要とする950℃にまで反応ガスを昇温できるとともに、FC発電部1基当りのFC発電部20から排出される排気ガスgの冷却される程度を小さくし、各反応ガス加熱部30から排出される排気ガスgを高温に保持して、後段FC発電部の空気極に供給することができるようにした。
【0071】
なお、本実施の形態の複合発電プラントでは、第1段FC発電部21に供給される改質用燃料ガス(f1 +s1 61f の温度を950℃にするために、第1段空気加熱部61aの加熱容量を小さくすることによって、燃焼部31から排出される排気ガスg31を燃料ガス加熱部61fにより多く供給するようにするとともに、第1段空気加熱部61aの加熱容量の削減は、第2段空気加熱部62a、第3段空気加熱部63aの加熱でカバーする。第2段FC発電部21、第3段FC発電部22にそれぞれ供給される改質燃料ガス(f2 +s2 ),(f3 ,s3 )と略同量の改質燃料ガス(f1 +s1 )を第1段FC発電部21に供給する。
【0072】
これにより、前述した実施の第1形態と同様の作用、効果が得られることに加え、第3段FC発電部23、第3段反応ガス加熱部63を設け、さらには予熱再生部50を廃止したことにより、ガスタービン440からの排ガスg40を蒸気タービンによる発電に多量に利用できることから、ηccを60%程度にまで向上させることができる。
【0073】
次に、図3は本発明の複合発電プラントの実施の第3形態を示すブロック図である。
図に示すように、本実施の複合発電プラントでは、実施の第1形態、第2形態と同様にFC発電部を直列にして複数段連結して、後段のFC発電部の空気系は上段の排気系と連結され、上段FC発電部で発生した熱エネルギーを利用するようにすると共に、第1段FC発電部は、950℃より低温の600〜700℃の燃料ガスおよび空気を供給し、FC発電部20から熱回収する反応ガス熱交換部24で950℃まで加熱して燃料電池に供給して、発電させることのできるようにした冷却投入型の冷却第1段FC発電部21Aを設けるようにして、各段FC発電部20に950℃の空気を供給するための空気加熱部61aは、第1段FC発電部である冷却第1段FC発電部21Aの後流側にだけ設けるようにしている。
【0074】
即ち、本実施の形態の複合発電プラント12では、第1段FC発電部として、低温状態(例えば600〜700℃程度)で供給された改質用燃料ガス(f1 +s1 61f 、および同様の温度にされて第1段空気加熱部61aから供給される空気a61a を、それぞれ燃料極、空気極にそれぞれ供給するに好適な温度(950℃)にまで加熱し、FC本体を冷却する、燃料ガス熱交換部と空気熱交換部とからなる反応ガス熱交換部24を設けた冷却第1段FC発電部21Aを採用した。
【0075】
これにより、冷却第1段発電部21Aに圧縮機460から供給される空気a460 は、実施の第1形態および実施の第2形態のように空気加熱部62a,63a又は空気予熱再生部520により加熱することなく、第1段空気加熱器61aにより空気圧縮機460から吐出された約400℃の空気を、600〜700℃に加熱した低温状態で冷却第1段発電部21Aに供給できるようになり、実施の第1形態および第2形態で設けるようにした第2段,第3段空気加熱部62a,63a又は空気予熱再生部520の設置が不要になる。
【0076】
また、本実施の形態では第1段反応ガス加熱部61の後流側、第2段燃料ガス加熱部62fおよび第3段燃料ガス加熱部63fの後流側には、蒸気発生器72から抽出された水を、反応ガス加熱部61,62f,63fから排出される排ガスgで加熱し、改質蒸気s1 ,s2 ,s3 にするための改質用蒸気発生器71f1 ,71f2 ,71f3 が設けられている。
【0077】
このように、第2段反応ガス加熱部62,第3段反応ガス加熱部63から空気加熱部62a,空気加熱部63aを不要にできることにより、新たに改質用蒸気発生器71f2 ,71f3 を設置するにも拘わらず、燃焼器420の供給される排ガスg71f3の温度は昇温することができる。燃焼器420では、排ガスg71f3から更に昇温する値が400℃(950→1350℃)から150℃(1200→1350℃)にまで低減することができ、これは燃焼器420に供給する燃料ガスfc の量を6割以上低減することに相当する。
【0078】
また、ガスタービン440からの排気ガスg440 は、実施の第2形態と同様にGT排熱回収部70にそのまま供給され、しかも、改質用蒸気発生器71による改質蒸気s1 ,s2 ,s3 が第1段反応ガス加熱部61,第2段燃料ガス加熱部62f,第3段燃料ガス加熱部63fからの排ガスg61,g62f ,g63f によって発生させるようにしたことにより、蒸気発生器72により発生できる蒸気エネルギーを増大させることができ、図示省略した蒸気タービンで駆動される発電機による発電量を大きくすることができる。
【0079】
このように、本実施の形態の複合発電プラント12では、実施の第1形態と同様の作用、効果が得られることに加え、第1段FC発電部を冷却第1段FC発電部21Aにしたことにより、冷却第1段部FC発電部21Aに供給される空気a61a および改質燃料ガス(s1 +f1 61f は、低温状態で供給できるようになり、第2段、第3段空気加熱部62a,63a又は空気予熱再生部520の設置が不要になる。
【0080】
また、空気加熱部62a、空気加熱部63aが不要にできることから、燃焼器420に供給される排ガスg71f3の温度は、数百℃昇温でき、燃焼器420で与えるべき温度上昇を小さくすることができ、つまり燃焼器420に供給する燃料ガスfc の量をさらに低減できる。
また、第1段反応ガス加熱部61の後流側と、第2段燃料ガス加熱部62fおよび第3段燃料ガス加熱部63fの後流側に改質蒸気s1 ,s2 ,s3 に発生させる改質用蒸気発生器71f1 71f2 ,71f3 が設けているので、ガスタービン440からの排気ガスg40は、GT排熱回収部70にそのまま供給され、蒸気発生器72により発生させ、蒸気タービンで使用できる蒸気エネルギーを増大させることができ、蒸気タービンで駆動される発電機による発電量を大きくすることができるので、複合発電プラント効率を実施の第2形態のものに比較して、さらに向上させることができる。
【0081】
次に、図4は本発明の複合発電プラントの実施の第4形態を示すブロック図である。
図に示すように、本実施の形態では実施の第1形態〜第3形態で示されたもののように、第1段FC発電部21〜第3段FC発電部23は直列に連結されているが、各FC発電部21〜23からそれぞれ排出される空気系の排ガスと燃料系の排ガスは混合されず、下段FC発電部の空気系を上流段FC発電部の空気排出系と連結するとともに、上流段FC発電部の燃料系を上流段FC発電部の燃料排出系と連結し、空気排出系から排出される排ガス中の酸素と燃料排出系から排出される排ガス中の燃料ガスは、第3段FC発電部23の後流側で混合され、燃焼部30Aで燃焼させて燃焼器420へ供給するようにした。
【0082】
通常、FC発電部に供給される燃料ガスは、当該FC発電部における燃料極における反応に必要な燃料ガス量より、余剰(例えば10%)に投入するようにしているため、これらの余剰燃料を後段FC発電部の燃料ガスとして利用することを可能にしたものである。
図に示すように、空気供給部700から圧縮機460に導入された空気aは、圧縮されて約400℃にまで昇温された後、空気予熱再生器20、空気加熱部62a、空気加熱部61aにより改質温度(950℃)にまで昇温された加熱空気a61a となって第1段目のFC発電部21の空気極に供給される。
【0083】
また、燃料供給部から第1段目のFC発電部21の燃料極に供給される燃料ガスf1 は、燃料ガス予熱再生器540によって加熱された後、改質用蒸気発生器71からの改質蒸気s1 と混合され、改質用燃料ガス(f1 +s1 )となって第1段FC発電部21燃焼ガス加熱部61fによって加熱された後、950℃の改質用燃料ガス(f1 +s1 61f となって供給される。
改質用燃料ガス(f1 +s1 61f および加熱空気a61a がそれぞれ燃料極および空気極に供給された第1段FC発電部21では、燃料極へ導入された改質用燃料ガス(f1 +s1 61f は、燃料極の触媒上で反応して、水素および一酸化炭素を生成する。
【0084】
この反応は吸熱反応であるため、この内部改質反応によってもFC発電部21の発生熱を吸熱することができる。
また、空気極へ導入された圧縮空気a61a 中の酸素は、O2-イオンとなり、固体酸化物電解質を伝導して、これらの水素及び一酸化炭素と電気化学反応を起こし、水と二酸化炭素とを生成する。
ここで、その反応熱のうち、自由エネルギー変化に相当する分から電池の内部抵抗に基づく分を差し引いた分が電気エネルギー(直流電力)に変換され、残りの分が熱として発生することとなる。
水或いは二酸化炭素の生成は発熱反応であるため空気で冷却するがその結果、第1段FC発電部21の温度は所望の作動温度(例えば1050℃)に保持される。
【0085】
また、第1段FC発電部21を通過した燃料極排ガスg1 及び空気極排ガスa1 は、第1段反応ガス加熱部61に導入され、反応ガス加熱部61の燃焼ガス加熱部61fおよび空気加熱部61aを通過する改質用燃料(f1 +s1 540 および空気a62a に熱交換され、改質用燃料(f1 +s1 540 および空気a62a を1段目のFC発電部21に導入する改質用燃料(f1 +s1 61f および空気a61a にするとともに、第2段FC発電部22に必要とされる高温の状態で第1段反応ガス加熱部61から排出され、第2段FC発電部22の燃料極および空気極に供給されることとなる。
【0086】
第2段FC発電部22では、第1段燃料ガス加熱部61fからの排ガスg1 に、第2段燃料ガス加熱部で燃料供給部80から供給された燃料ガスf2 に改質蒸気s2 が混合されて加熱された改質燃料ガス(f2 +s2 )が加えられて改質燃料ガスが燃料極に供給され、さらに第1段空気加熱部62aからの排ガスa1 が空気極に供給されて第1段FC発電部21内と同様な電気化学反応を起し、燃料極排ガスg2 及び空気極排ガスa2 を別々に排出する。
【0087】
燃料極排ガスg2 は、燃料供給部80からの燃料ガスf2 に改質蒸気s2 が混合された改質用燃料ガス(f2 +s2 )を第2段燃料ガス部62fで所定値に加熱した後、第3段FC発電部23の燃料極に供給され、また空気極排ガスa2 は空気予熱再生部520からの空気a520 を第1段空気加熱部61aの入口温度にまで昇温させた後、第3段FC発電部23の空気極に供給されて第1段FC発電部21内と同様な電気化学反応を起し、燃料極排ガスg3 及び空気極排ガスa3 を排出する。
【0088】
燃料極排ガスg3 中には、第1段FC発電部21〜第3段発電部23には、前述したように若干余剰の燃料ガスが供給されるようにしているため、燃料ガスfが残存しており、また空気極排ガスa3 中には、第1段FC発電部21に、第1段FC発電部21〜第3段発電部23での電気化学反応に必要とする空気量以上の余剰空気が供給されているため空気aが残存しており、これらが供給され混合された燃焼部30Aでは燃焼が生じ、燃焼器420に供給されることになる。
【0089】
これにより、燃料供給部80から供給される燃料ガスfc を大幅に減少させることができ、複合発電プラントの効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の複合発電プラントは、上述の構成にしたことにより上述したように、FC発電部に供給される燃料は、余剰投入するようにしているが、この余剰燃料は、後段FC発電部の燃料ガスとして利用することを可能になるほか、排気ガスg中にH2 Oが含まれるため、第2段FC発電部22に供給する改質燃料ガス(f2 +s2 )にするために燃料ガスf2 に混入する改質用のs2 蒸気量を小さくすることができる。
【0090】
さらに、余剰蒸気も後段のFC発電部に流れ、さらに、燃焼によるH2 Oも付加されるので、バランスによっては第2段FC発電部22の後流側に設けられる第3段目以降のFC発電部には、改質蒸気の投入が不要になり熱の利用率が、さらに向上することが期待できる。
即ち、第1〜第3実施の形態のように各FC発電部21,22,23の後流側に設けるようにした燃焼部31〜33で熱に変換させることなく前段FC発電部から排出される燃料を後段FC発電部の原料として活用できるようになる。
【0091】
また、第1段燃料ガス加熱部61fと第2段発電部22入口との間における改質用燃料ガス(f2 +s2 )の混合で、第2段発電部22への送給燃料ガス温度を維持することができるようにすることも可能になり、前述した第2段燃料ガス加熱部62fを省略できるとともに、第3段発電部23に供給する燃料ガスf3 を加熱する第3段燃料ガス加熱部63fも同様の理由で省略することも可能になる。
【0092】
なお、上記実施の形態では第3段発電部23から排出される排ガスg3 ,a3 を燃焼部31Aで燃焼させて燃焼器420へ送気するようにしているが、燃焼部30Aを省略して、燃焼器420へ直接第3段発電部23からの空気極排ガスa3 、燃料極排ガスg3 および燃料供給部80からの燃料ガスfc をそれぞれ投入するようにすることもできる。
これは、従来のリサイクル技術(燃料系のアノードリサイクル、空気系のカソードリサイクル)に相当する流体条件を2段発電部22以降に実現していると考えて良く、従来のFC発電部で必要とされたリサイクル循環ファンが不要であるとともに、燃焼生成物のH2 Oを後段FC発電部の改質用蒸気(後段)に活用でき特に3段目以降のFC発電部20では別途蒸気の生成が不要になる。
【0093】
次に、図5は本発明の複合発電プラントの実施の第5形態を示すブロック図である。
図に示すように、本実施の形態では実施の第4形態と同様に、下流段FC発電部の空気系を上流段FC発電部の空気排出系と連結するとともに、上流段FC発電部の燃料系を上流段FC発電部の燃料排出系と連結し、空気排出系から排出される排ガス中a3 の酸素と燃焼排出系から排出される排ガス中の燃料ガスは、別々に第3段FC発電部23から燃焼器420へ供給するようにした。
また、第3段FC発電部23から燃焼器420へ供給される燃料ガスg3 の一部は、リサイクルガスgr として、熱交換器92とリサイクル循環ファン96とからなるリサイクル循環部90へ供給するようにした。
【0094】
また、第1段FC発電部には、実施の第3形態で採用した低温で作動させることのできる冷却第1段発電部21Aを設けるようにして、リサイクル循環部90からのリサイクルガスgr に改質用蒸気発生器で発生させた改質蒸気s1 を混合した混合ガス(gr +s1 )に燃料供給部80から供給される燃料ガスf1 を混合して燃料ガス予熱再生部540および燃料ガス加熱部61f,62fを通すことなく、リサイクル循環ガスgr の排熱で加熱した低温の改質用燃料ガス(f1 +gr +s1 )を供給するようにした。
【0095】
すなわち、発電部に供給するために反応ガスを加熱する反応ガス加熱器は、実施の第3形態と同様の圧縮機460からの空気a460 を加熱(200℃程度)した低温空気a61a を、冷却第1段発電部21Aに供給するようにした第1段空気加熱部61aだけにして、実施の第4形態における空気予熱再生部570および第2段空気加熱部62aを省略できるようにした。
【0096】
また、リサイクル循環ファン90入口に熱交換器92を設け、熱交換器92で生成する蒸気と燃料極ガスg3 から分岐させたリサイクルガスgr 中の蒸気で冷却第1段FC発電部21Aに供給する改質蒸気をまかなうとともに、燃焼器420には燃料極排ガスgr 、空気極排ガスa3 は燃焼部30Aで燃焼させることなく、燃料供給部80からの燃料ガスfc と共に直接別々に投入するようにした。なお、改質用蒸気発生器92で発生させた蒸気のうち改質蒸気s1 として使用されない蒸気は、蒸気発生器72からの蒸気とともに蒸気タービンに供給され電力を発生させるようにしている。
【0097】
これにより、実施の第4形態と同様の作用、効果が得られる他に、第1段発電部として冷却第1段発電部21Aとしたために予熱再生部50、第2段蒸気加熱部62および第1段、第2段燃焼ガス加熱部61f,62fが省略でき、これにより空気および燃料ガス供給系の圧力損失がさらに少なくなり、各FC発電部21,22,23は、より高圧で作動させ発電出力を高くできるので、複合発電プラント効率ηccが向上し、発電量を増大させることができると共に、燃焼部30A等機器の省略と相俟って製造コストを低減することができる。
【0098】
また、冷却第1段発電部21Aに供給する改質用燃料ガス(f1 +gr +s1 )は低温で供給できるため、これを加熱する熱交換器92は、小型化又は省略でき、リサイクル循環ファン91入口温度を減温して動力節減し、リサイクルガスgr の加熱により発生する水蒸気が十分なときは、余剰に発生する蒸気sは蒸気発生器72で発生する蒸気系統へ供給し、蒸気タービンへ投入することにより蒸気タービンの発電により複合発電プラント効率ηccを、さらに向上させることもできる。
なお、リサイクルガスgr 中の水分は、数1に示すように最大75mol%(余剰分ゼロで)となる。
【0099】
【数1】
Figure 0004745479
【0100】
次に、図6は本発明の複合発電プラントの実施の第6形態を示すブロック図である。
図に示すように、FC発電部30は実施の第2形態と同様に従来の第1段FC発電部31、第2段FC発電部32、第3段FC発電部33からなるものとし、FC発電部30への燃料ガスf1 ,f2 ,f3 の供給は、実施の第5形態と同様にして、各FC発電部31,32,33から排出される排ガスgは、燃料極排ガスg1 ,g2 ,g3 と空気極排ガスa1 ,a2 ,a3 とに分離して後段のFC発電部32,33および燃焼器420へ供給するようにした。
【0101】
また、第1段発電部31への空気の供給は、実施の第2形態と同様に各段のFC発電部31,32,33の後流側に設けた空気加熱器63a,62a,61aで、空気圧縮機460から吐出された約400℃の空気を200℃ずつ順次加熱して、第1段発電部31へは950℃の空気を供給するようにしている。
さらに、実施の第5形態と同様に第3段FC発電部23から排出される高温の排ガスg3 は一部抽気して、この抽気したリサイクルガスgr を第1段熱交換器92Aおよび第2段熱交換器92Bに供給することにより、第1段FC発電部31、第2段FC発電部32および第3段FC発電部33に供給される燃料ガスf1 ,f2 ,f3 を加熱するようにした。
【0102】
なお、第1段熱交換器91による冷却は、図に示すように、第1段FC発電部21に供給する燃料ガスf1 で行うが、又は実施の第5形態で示したように蒸気タービン蒸気系統に供給する蒸気を発生させるときの水の加熱によって行うようにしても良い。
これにより、図5に示す実施の第5形態の複合発電プラントと同様の作用、効果が得られることに加え、燃料ガスf1 を第1段熱交換92Aの冷却媒体として使用した場合は、燃料ガスf1 を第1段発電部21に供給するために、燃料ガスf1 を供給温度にする第1段燃料ガス加熱部61fの入口温度が高くなり、第1段燃料加熱部61fを小型化でき、若しくは省略することができるようになる。
【0103】
また、第2段FC発電部22および第3段FC発電部23への燃料ガスf2 ,f3 を第2段熱交換器92Bの冷却媒体として使用するようにしたことにより、第1段熱交換器92Aを省略することが可能になり、これによって燃料ガスf1 ,f2 ,f3 の全てはリサイクルガスgr 系で予熱されることになりin−line混合で生じる冷却を防止できる。
【0104】
また、燃焼器420にはガスタービン440入口温度を最適温度にするために燃料ガスfc を供給するようにしているが、リサイクルガスgr の抽気量を0とするときは燃焼器420に供給される第3段FC発電部23の排ガスg3 の殆んどが排ガスg4 として供給され、条件によってはfc=0とすることも可能になり、複合発電プラント15の発電効率をより高めることができる。
【0105】
次に、図7は本発明の複合発電プラントの実施の第7形態を示すブロック図である。
図に示すように、本実施の形態の複合発電プラント16では、第1段FC発電部21へ供給する燃料ガスf1 は、後段FC発電部22,23で使用される燃料ガスf2 ,f3 を含めて供給する。
すなわち、図4に示す実施の第4形態で各段のFC発電部20に供給される燃料ガスfの10%以上、本実施の形態の如く3段からなるFC発電部20を有するものでは、300%が最大値となる燃料ガスf1 を第1段発電部21に投入し、前段FC発電部における残余の燃料ガスf1 で、次段発電部20の発電を行うようにした。
【0106】
これにより、実施の第4形態で必要としていた2段目以降のFC発電部22,23へ供給する燃料ガスf2 ,f3 を加熱する燃料ガス加熱部61f,62fの設置が不要になると共に、実施の第6形態における前段FC発電部20から排出される排ガスg1 ,g2 中に燃料ガスf2 ,f3 が混入されないので、混入に伴う、次段FC発電部22,23へ供給される排ガスgの減温が防止され、より高温の排ガスの供給により、第2段,第3段FC発電部22,23の発電効率が向上し、複合発電プラント効率を向上させることができる。
【0107】
なお、後段のFC発電部22,23で燃料ガスfが不足するときは、実施の第4形態、第6形態における技術適宜使用して燃料ガスfをin line混合投入するようにすれば良い。
【0108】
次に、図8は本発明の複合発電プラントの実施の第8形態を示すブロック図である。
図に示すように、本実施の形態の複合発電プラント17では、第1段FC発電部に供給する燃料ガスf1 は、実施の第5形態と同様に第3FC発電部23から排出される排ガスg3 を抽気したリサイクルガスgr を冷却する第1段熱交換92Aおよび第1段燃焼ガス加熱部61fで加熱するとともに、第2段FC発電部22,第3段FC発電部23に供給する燃料ガスf2 ,f3 は、空気極排ガスラインに設けるようにした第1段燃料ガス加熱部61fおよび第2段燃料ガス加熱62fで加熱して、前段FC発電部20から排出される燃料極排ガスg1 ,g2 中に供給するようにした。
【0109】
このように、第2段,第3段FC発電部22,23に供給する燃料ガスf2 ,f3 は、空気極排ガスa1 ,a2 で加熱することを特徴としているが、第2段熱交換部92Bの冷却媒体としても使用して加熱するようにしても良い。
さらに、燃料ガスf1 を加熱してリサイクルガスgr を冷却するようにした第1段熱交換器92Aは、蒸気タービンに供給される蒸気を発生させる復水wを流して冷却することもできる。
【0110】
このように、次段FC発電部20に燃料ガスfを個々を混合するようにした場合、燃料極排ガスgが所定温度以下に減温してしまうときは、熱バランスを取る(加熱する)必要がある不利な点があるが、本実施の形態では燃料f2 ,f3 の熱源を空気極排ガスa1 ,a2 としているので、次段FC発電部20へ供給される燃料極排ガスgは所定温度に制御しやすく、上述の不利な点は解消することができる。
また、燃料ガスf1 を第1段熱交換器92Aで加熱するようにしたことにより、図6に示す実施の第6形態と同様に、燃焼ガスf1 を第1段発電部21供給するために供給温度とする第1段燃料ガス加熱部61fの入口温度の入口温度が高くなり、第1段燃料加熱部61fを小型化でき、若しくは省略することができる。
【0111】
また、燃料ガスf2 ,f3 を第2段熱交換器92Bの冷却媒体として使用するようにすれば、燃料極排ガスgへの燃料ガスf2 ,f3 の混合で生じる冷却を防止できる温度にまで高めることができる。
【0112】
次に、図9は本発明の複合発電プラントの実施の第9形態を示すブロック図である。
図に示すように本実施の形態の複合発電プラント18は、冷却投入方式である冷却FC発電部21A,21B………を直列に2段以上配置するとともに、冷却FC発電部21A,21B……からの燃料極排ガスgおよび空気極排ガスaを分離した状態で、次段冷却FC発電部22B,……に供給するとともに、最終段冷却FC発電部20nから排出される排ガスan 、gn も分離した状態で燃焼器420へ供給するようにした。
【0113】
さらに、冷却第1段FC発電部22aから排出される空気極排ガスa1 で圧縮機460から吐出された空気を加熱する、第1段空気加熱部61aおよび燃料供給部80から供給される燃料ガスf1 を加熱する第1段燃料ガス加熱部61fを設けると共に、冷却第2段FC発電部22A以降の冷却FC発電部から排出される空気極排ガスa1 ,a3 ……で次段の冷却FC発電部に供給される燃料ガスf2 ,f3 ……を加熱する燃料ガス加熱部60を設けるようにした。
【0114】
すなわち、FC冷却投入方式を用いることで、冷却FC発電部21A,21B……2Nに投入する空気aおよび燃料ガス9fの温度は、600〜700℃の低温とすることができ、さらに冷却FC発電部21A,21B……から排出される空気極排ガスa1 ,a2 ……で空気aおよび燃料ガス9fの流体加熱を行うようにした。
なお、燃料ガスfを空気極排ガスa1 ,a2 ……で加熱するようにしたのは、空気極排ガスa1 ,a2 ……an が燃料極排ガスg1 ……gn に比較して多量に冷却FC発電部から排出されるためである。
【0115】
これにより、空気a,燃料ガスfを冷却FC発電部に供給できる温度にする仕上り温度が低くて良いので、複合発電プラント18での熱利用が高くとれ、例えば蒸気タービンの出力向上により、より高いηccのシステムとすることができる。
なお、燃料ガスf1 を改質燃料ガスにする改質用蒸気の投入は、図3に示す実施の第3形態における空気極排ガスa1 ,a2 ……an で加熱での水蒸気生成したもの、図1に示す実施の第1形態におけるガスタービン排気での水蒸気生成したもの、あるいは図5〜図8に示す実施の第5形態〜第8形態における、最終段のFC発電部の燃料から排出される燃料極排ガスから分岐されたリサイクルガスgr での水蒸気生成したもののいずれも利用可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の複合発電プラントは、
FC発電部、GT発電部、蒸気タービンからなる複合発電プラントにおいて、FC発電部が直列に複数配置され、前段FC発電部から排出される排ガスを後段FC発電部に供給して発電するようにした。
【0117】
これにより、各段のFC発電部に供給される空気のすべては1台の圧縮機で供給されるのでFC1基当りの圧縮動力は小さいものにでき、FC発電部出力当たりの圧縮動力の目減りを少なくできる。
また、次段のFC発電部に供給する空気/燃料ガスの高温供給、特に供給流量の大きい空気の高温供給が容易になり、高温にてFC排気を次段のGT−HRSG−ST系へ送給できるため(GT+ST)のCC側の発電効率を向上させることができる。
さらに、最終段FC発電部から燃焼器に供給される排ガス温度を高くでき、ガスタービン入口温度(所定温度)にする燃焼器追い焚き燃料量を低減できる。
これらによりCC部分(GT+ST)のプラント効率を従来の複合発電プラントに比較して、5〜10%以上向上させることができる。
【0118】
また、本発明の複合発電プラントは、ガスタービンとGT排熱回収部との間に介装され、第1段FC発電部に供給される空気及び燃料ガスをガスタービンから排出される排ガスで予熱し、予熱後の排ガスを蒸気タービンを駆動する蒸気を発生させる蒸気発生部に排出する予熱再生部をGT排熱回収部に設けた。
【0119】
これにより、FC発電部が直列に複数配置された第1番目のFC発電部にのみ、特に、多量供給される空気の加熱が予熱再生部でなされ、上段FC発電部からの排ガスで空気の加熱を行う反応ガス加熱部の容量を小さくすることができ、最終段FC発電部から燃焼器に供給される排気ガス温度を高く保持して追い焚きのために供給される燃料ガスの量はさらに低減でき、プラント効率をさらに向上させることができる。
【0120】
また、本発明の複合発電プラントは、空気供給部及び燃料供給部から第1段FC発電部に供給される空気、及び第1段FC発電部若しくは各段のFC発電部に供給される燃料ガスを、所要の温度にする反応ガス加熱部を設け予熱を行うことのできる3段以上の段数にしたFC発電部を設け、予熱再生部を省略した。
【0121】
これにより、最終段のFC発電部から燃焼器に供給される排気ガス温度を高くすることができ、追い焚きのために供給される燃料ガスの量を低減でき、ガスタービンからGT排熱回収部に排出される排ガスにより発生できる蒸気量を多くでき、蒸気で駆動され電力を出力する蒸気タービンの発電量を多くして、複合発電プラントの発電効率をさらに向上させることができる。
【0122】
また、本発明の複合発電プラントは、FC発電部のうちの少なくとも第1段FC発電部が、従来のFC発電部より低温の空気及び燃料ガスで作動できる冷却FC発電部にした。
【0123】
これにより、冷却FC発電部に供給する反応ガスは、950℃から600〜700℃に逓減でき、反応ガス加熱部は圧縮機から供給される空気を加熱する第1段空気加熱部及び第2段以降のFC発電部に供給される燃料ガスを加熱する燃料ガス加熱部の設置のみでよく、最終段FC発電部から燃焼器に供給される排気ガス温度を高くでき、燃焼器の追い焚きのために供給される燃料ガスの量を低減でき、更には改質蒸気を前段FC発電部からの排ガスで発生でき、GT排熱回収部で発生できる蒸気量を多くでき、蒸気で駆動され電力を出力する蒸気タービンの発電量を多くでき、複合発電プラントの発電効率はさらに向上する。
【0124】
また、本発明の複合発電プラントは、FC発電部若しくは冷却FC発電部からなる発電部が直列に複数配置され、前段発電部から後段発電部に排出される燃料極排ガスと空気極排ガスとが、別々に後段発電部の燃料極及び空気極に各々供給され発電するようにした。
【0125】
これにより、前段発電部から後段発電部の空気極に排出される空気極排ガス、および前段発電部から後段発電部の燃料極に排出される燃料極排ガスを高温に保持し、燃料極排ガスとともに排出される未反応の燃料ガスは後段発電部の燃料ガスに使用することも加味されるので、後段発電部に供給すべき燃料ガス量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合発電プラントの実施の第1形態を示すブロック図、
【図2】本発明の複合発電プラントの実施の第2形態を示すブロック図、
【図3】本発明の複合発電プラントの実施の第3形態を示すブロック図、
【図4】本発明の複合発電プラントの実施の第4形態を示すブロック図、
【図5】本発明の複合発電プラントの実施の第5形態を示すブロック図、
【図6】本発明の複合発電プラントの実施の第6形態を示すブロック図、
【図7】本発明の複合発電プラントの実施の第7形態を示すブロック図、
【図8】本発明の複合発電プラントの実施の第8形態を示すブロック図、
【図9】本発明の複合発電プラントの実施の第9形態を示すブロック図、
【図10】従来の複合発電プラントの1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,11,12,13,14,15,16,17,18
複合発電プラント
20 FC発電部
21 第1段FC発電部
21A 冷却第1段FC発電部
22 第2段FC発電部
22A 冷却第2段FC発電部
23 第3段FC発電部
24 反応ガス熱交換部
30,30A 燃焼部
31 第1段燃焼部
32 第2段燃焼部
33 第3段燃焼部
40 GT発電部
50 予熱再生部
60 反応ガス加熱部
61,61a,61b 第1段反応ガス加熱部
62,62a,62b 第2段反応ガス加熱部
63 第3段反応ガス加熱部
70 GT排熱回収部
71,71f1 ,71f2 ,71f3 改質用蒸気発生器
72 蒸気発生器
80 燃料ガス供給部
90 リサイクル循環部
91 リサイクル循環ファン
92 熱交換部
92A 第1段熱交換器
92B 第2段熱交換器
a 空気
f 燃料ガス
g 排ガス
s 蒸気
1 ,a2 ,a3 空気極排ガス
1 ,g2 ,g3 燃料極排ガス
100 FC発電部
200 燃焼部
300 反応ガス加熱部
320 燃料ガス加熱部
340 空気加熱部
400 GT発電部
420 燃焼器
440 ガスタービン
460 空気圧縮機
480 発電機
500 GT排熱回収部
520 空気予熱再生器
540 燃料ガス予熱再生器
560 蒸気発生器
580 煙突
600 燃料ガス供給部
700 空気供給部
1000 複合発電プラント

Claims (7)

  1. 空気と燃料ガスとを電解質を介して電気化学反応させて発電するFC発電部と、前記FC発電部から排出される空気極排ガス及び燃料極排ガスとを燃焼させて高温の駆動ガスを発生させる燃焼器を有し、供給された空気を前記空気極に供給する空気にするため圧縮する圧縮機及び電力を出力する発電機を前記駆動ガスにより作動させるガスタービンからなるGT発電部と、前記ガスタービンからGT排熱回収部に排出される排ガスにより発生させた蒸気で駆動され、電力を出力する蒸気タービンとからなる複合発電プラントにおいて、前記FC発電部が直列に複数配置され、前段FC発電部から排出される排ガスを後段FC発電部に供給して発電し、前段FC発電部から排出される排ガスを燃焼部の発生熱を利用して昇温させて燃焼ガスを前記後段FC発電部に供給する燃料ガス加熱部を有することを特徴とする複合発電プラント。
  2. 前段FC発電部から排出される排ガスで昇温させる前段の燃料ガス加熱部と、前記後段FC発電部から排出される排ガスで昇温させる後段の燃料ガス加熱部とは仕様が異なる請求項1に記載の複合発電プラント。
  3. 前段FC発電部に供給する空気を前記燃焼部で加熱された排ガスで加熱する空気加熱部を有する請求項1又は2に記載の複合発電プラント。
  4. 前記ガスタービンと前記GT排熱回収部との間に介装され、第1段FC発電部に供給される前記空気及び燃料ガスを前記ガスタービンから排出される前記排ガスで予熱し、予熱後の排ガスを前記GT排熱回収部に排出する予熱再生部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合発電プラント。
  5. 空気供給部及び燃料供給部から前記第1段FC発電部に供給される、前記空気及び燃料ガスを所要の温度に加熱できる段数のFC発電部を設け、前記GT排熱回収部に設ける予熱再生部を省略したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合発電プラント。
  6. 前記FC発電部のうちの少なくとも第1段FC発電部が、従来のFC発電部より低温の前記空気及び燃料ガスで作動する冷却FC発電部にされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合発電プラント。
  7. 前記FC発電部が直列に複数配置されるとともに、前段FC発電部から後段FC発電部に排出される前記燃料極排ガスと前記空気極排ガスとが別々に前記後段FC発電部の燃料極及び空気極に各々供給され、発電することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合発電プラント。
JP2000023776A 2000-02-01 2000-02-01 複合発電プラント Expired - Fee Related JP4745479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023776A JP4745479B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 複合発電プラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000023776A JP4745479B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 複合発電プラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001216992A JP2001216992A (ja) 2001-08-10
JP4745479B2 true JP4745479B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=18549887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000023776A Expired - Fee Related JP4745479B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 複合発電プラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4745479B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003023888A1 (fr) * 2000-03-06 2003-03-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif de pile a combustible et unite de production d'energie
JP5417803B2 (ja) * 2008-11-05 2014-02-19 日産自動車株式会社 燃料電池システム
KR102153759B1 (ko) * 2015-12-24 2020-09-09 한국조선해양 주식회사 선박
KR102190937B1 (ko) * 2015-12-24 2020-12-15 한국조선해양 주식회사 선박
KR102190949B1 (ko) * 2015-12-24 2020-12-15 한국조선해양 주식회사 선박

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2942999B2 (ja) * 1990-05-01 1999-08-30 石川島播磨重工業株式会社 溶融炭酸塩型燃料電池発電装置
JPH0845523A (ja) * 1994-08-03 1996-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池/ガスタービン複合発電システム
JP3664178B2 (ja) * 1994-08-03 2005-06-22 石川島播磨重工業株式会社 多段反応型燃料電池
JPH09219207A (ja) * 1996-02-13 1997-08-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池発電設備
JPH11312531A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Toshiba Corp 燃料電池装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001216992A (ja) 2001-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5417051A (en) Process and installation for the combined generation of electrical and mechanical energy
US6896988B2 (en) Enhanced high efficiency fuel cell/turbine power plant
EP2800186B1 (en) Fuel cell hybrid system
JPH09129255A (ja) 間接燃焼ガスタービンおよび2重化された燃料電池の複合サイクルの電力発生システム
CN103206307B (zh) 用常压mcfc回收燃气轮机排气中co2的复合动力***
CN87103747A (zh) 综合化发电设备及操作该设备的方法
JPH0318627A (ja) 電気的エネルギ発生装置
EP2356715A1 (en) Apparatus and method for capturing carbon dioxide from combustion exhaust gas and generating electric energy by means of mcfc systems
KR20060044624A (ko) 통합형 연료 전지-가스 터빈 시스템
JPH06223851A (ja) 燃料電池とガスタービンとの複合発電システム
JP4745479B2 (ja) 複合発電プラント
JP4451945B2 (ja) 複合発電プラント
JPH06103629B2 (ja) 複合燃料電池発電設備
JP4342172B2 (ja) エネルギー併給システム
JP2003217602A (ja) 高温型燃料電池を用いたコンバインド発電システム
JPH11238520A (ja) 燃料電池発電装置
CN112803039A (zh) 一种热电联供装置及方法
JPH1012255A (ja) 燃料電池発電システム及び複合発電プラント
CN1379494A (zh) 固体氧化物燃料电池蒸汽轮机联合发电***
CN206738014U (zh) 基于燃气轮机和熔融碳酸盐燃料电池的混合供能***
JP4209015B2 (ja) 固体電解質燃料電池複合発電プラントシステム
JP3072630B2 (ja) 燃料電池複合発電装置
JPH11135140A (ja) アノード排ガスをリサイクルする複合発電設備
JP3928675B2 (ja) 燃料電池とガスタービンの複合発電装置
JP3546234B2 (ja) 固体電解質型燃料電池・内燃式スターリングエンジンコンバインドシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110512

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees