JP4722023B2 - 強誘電体メモリの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、Sr(ストロンチウム)、Ta(タンタル)、及びBi(ビスマス)を含有する金属化合物を材料とした強誘電体膜を有する、強誘電体メモリの製造方法に関する。
従来周知の通り、強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro−electric Random Access Memory)は、キャパシタの誘電体として、ヒステリシス特性を有する強誘電体膜を用いた、不揮発性の半導体メモリである。強誘電体メモリは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)と同程度の高速書き込み及び読み出しが可能であり、かつ低消費電力であるため、近年開発が進められている。
強誘電体メモリは、半導体装置を構成する種々の素子が形成されている基板、この基板の上側表面を覆って形成された絶縁膜、及びこの絶縁膜を上側表面から貫通して形成されるとともに、基板の素子領域と電気的に接続された導電性プラグ等を含む下地の、導電性プラグ上に形成される(例えば、特許文献1参照)。以下、この従来技術による強誘電体メモリの製造方法について説明する。
まず、下地の上側表面に、導電性プラグと接触するように、第1電極を形成する。この第1電極は、複数のサブ電極膜、例えば、第1サブ電極膜、第2サブ電極膜、第3サブ電極膜、及び第4サブ電極膜を順次積層して得られる、これら第1〜第4サブ電極膜の積層構造によって構成される。ここで、周知の通り、第1サブ電極膜には、例えばTiAlN(窒化チタンアルミ)等の金属が材料として用いられる。また、第2サブ電極膜には、例えばIr(イリジウム)等の金属が材料として用いられる。また、第3サブ電極膜には、例えばIrO(酸化イリジウム、Xは0<Xの実数)等の金属が材料として用いられる。また、第4サブ電極膜には、例えばPt(白金)等の金属が材料として用いられる。
次に、第1電極の上側表面に強誘電体膜を形成する。周知の通り、この強誘電体膜には、良好なヒステリシス特性を有する、Sr(ストロンチウム)、Bi(ビスマス)、及びTa(タンタル)を含有した金属化合物、例えばSBT(SrBiTa:タンタル酸ストロンチウムビスマス)膜が材料として用いられる。ここで、SBTは、周知のCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法を用いて形成される。すなわち、SBT膜は、気化されたSr含有の化合物、例えばST(Sr[Ta(OEt)OCOMe])、Ta含有の化合物PET(タンタルペンタエトキシド)、及びBi含有の化合物BiMMP(トリフェニルビスマス)が、O(酸素)によって酸化されることによって形成される。更に、O雰囲気下において高温の熱処理を行うことによって、SBT膜は結晶化される。
次に、強誘電体膜の上側表面に、例えばPt等を材料として第2電極が形成される。そして、これら第1電極、強誘電体膜、及び第2電極によって強誘電体メモリが構成される。
ところで、上述した複数のサブ電極膜が、IrO膜を材料としたサブ電極膜、及びPt膜を材料としたサブ電極膜を含む場合、これらの膜間の界面は、密着性が悪いことが周知である。例えば、上述の構成例では、第3サブ電極膜及び第4サブ電極膜の材料として、IrO膜及びPt膜が用いられる。従って、これら第3サブ電極膜から第4サブ電極膜の膜間の界面は、密着性が悪く、剥離し易い。そこで、例えば特許文献1に開示の強誘電体メモリのように、第3サブ電極膜及び第4サブ電極膜間にIrを材料とした第5サブ電極膜を設け、第3サブ電極膜及び第4サブ電極膜間の密着性を向上させる手段が知られている。
特開2000−091539号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法は、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料として強誘電体膜を形成する場合には、上述の剥離の問題を確実に解決することができない。
既に説明したように、強誘電体膜としてSr、Bi、及びTaを含有した金属化合物膜、例えばSBT膜を形成する場合には、周知のCVD法が用いられる。このとき、原料ガスとして、Sr、Bi、及びTaのそれぞれの成分を含有した、気相状態の各化合物が使用される。そして、SBT膜の形成時において、これらの原料ガスのうち、Ta及びBiをそれぞれ含有した各化合物は、気相状態で第1電極に接触すると、Ta及びBiの各成分が第1電極を構成する各膜中に拡散する。そして、この拡散により生じる、Ta及びBiと各膜との金属間反応に起因して、第3サブ電極膜及び第4サブ電極膜間の剥離が発生し、第1電極が破損する。
このとき、特許文献1に開示の強誘電体メモリのように、第3サブ電極膜及び第4サブ電極膜間に第5サブ電極膜を設けたとしても、Ta及びBiの各成分は、第1電極の表面、すなわち第4サブ電極の表面から、下地方向に拡散する。そして、拡散したTa及びBiの各成分は、第5サブ電極膜を含む各膜と金属間反応を生じる。その結果、特許文献1に開示の強誘電体メモリ構造を採用した場合でも、第4サブ電極膜及び第5サブ電極膜間、または、第5サブ電極膜及び第3サブ電極膜間における剥離が生じる。このようなサブ電極膜間の剥離が発生すると、キャパシタパターンが破損する、所定の電気特性が得られない等の弊害が発生する。
この発明の目的は、強誘電体膜の材料としてSr、Bi、及びTaを含有した金属化合物膜を用いる場合に、第1電極を構成するサブ電極膜間の剥離を確実に防止し、第1電極の破損を防ぐことができる強誘電体メモリの製造方法を提案することにある。
そこで、上述の目的の達成を図るため、この発明による強誘電体メモリの製造方法は、以下の第1工程から第6工程までの各工程を含む。
すなわち、第1工程では、絶縁膜、及びこの絶縁膜に設けられた導電性プラグを含む下地を用意する。
第2工程では、下地の上側表面に、複数のサブ電極膜の積層構造を含む第1電極を、導電性プラグと接触させて第1電極を形成する。
第3工程では、第1電極の上側表面に、SrTa(Xは0<Xの実数、Yは0<Yの実数、Zは0<Zの実数)を材料として第1前駆強誘電体膜を形成する。
第4工程では、第1前駆強誘電体膜の上側表面に、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として第2前駆強誘電体膜を形成する。
第5工程では、第1前駆強誘電体膜及び第2前駆強誘電体膜に対して、熱処理を行うことによって、第1前駆強誘電体膜及び第2前駆強誘電体膜を一体的な強誘電体膜に変える。
第6工程では、強誘電体膜の上側表面に第2電極を形成する。
この発明による強誘電体メモリの製造方法では、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料とする強誘電体膜を形成するに当たり、まず第1前駆強誘電体膜と第2前駆強誘電体膜とを、それぞれ別の工程に分けて形成する。すなわち、第3工程では、第1電極にTa及びBiが拡散することがないSrTa(タンタル酸ストロンチウム)を材料とした第1前駆強誘電体膜を形成する。そして、続く第4工程においてSr、Bi、及びTa含有の化合物を材料とした第2前駆強誘電体膜を形成する。これら第1前駆強誘電体膜及び第2前駆強誘電体膜は、第5工程において、熱処理されることによって一体的な強誘電体膜に変えられる。
このように、この発明による強誘電体メモリの製造方法では、Sr、Ta及びBiを含有した材料を用いて第2前駆強誘電体膜を形成する前に、第1電極上には第1前駆強誘電体膜が形成されている。従って、この第1前駆強誘電体膜がバリアとして機能するため、CVD法を用いて第2前駆強誘電体膜を形成した場合でも、原料ガスであるTa及びBiのそれぞれの成分を含有した各化合物は、第1電極に接触することはない。そのため、Ta及びBiの各成分が、第1電極を構成する各サブ電極膜に拡散することはない。従って、この発明による強誘電体メモリの製造方法では、第4サブ電極膜及び第3サブ電極膜間の剥離が生じることはない。そのため、第1電極が破損することなく、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料とする強誘電体膜を形成することができる。
以下、図面を参照して、この発明に係る強誘電体メモリの製造方法について説明する。なお、各図は、この発明が理解できる程度に、各構成要素の形状、大きさ、及び配置関係を概略的に示してあるに過ぎない。従って、この発明の構成は、何ら図示の構成例にのみ限定されるものではない。
〈第1の実施の形態〉
第1の実施の形態では、第1前駆強誘電体膜と第2前駆強誘電体膜とを、それぞれ別の工程に分けて形成することによって、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料とする強誘電体膜を形成する、強誘電体メモリの製造方法について説明する。この製造方法は、第1工程から第6工程までを含んでいる。以下、第1工程から順に各工程につき説明する。
図1(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形態を説明する工程図である。また、図2(A)〜(C)は、図1(C)に続く工程図である。また、図3は、図2(C)に続く工程図である。これらの各図は、それぞれ、各製造段階で得られた構造体の断面の切り口で示してある。
まず、第1工程では、図1(A)に示すような下地11を用意する。
この第1の実施の形態において製造される強誘電体メモリは、従来周知の通り、例えば、半導体基板に作り込まれたMOSFETの、主電極領域と電気的に接続されることによって動作する。そのために、下地11は、絶縁膜13及びこの絶縁膜13に設けられた導電性プラグ15を含む。通常、この導電性プラグ15は、絶縁膜13の下側に、この絶縁膜13に覆われて存在する半導体基板と、後の工程において形成される第1電極とを電気的に接続するために設けられる。そこで、この実施の形態の構成例では、下地として、MOSFETが作り込まれた半導体基板17、この半導体基板17の上側表面を覆って形成された絶縁膜13、及びこの絶縁膜13に設けられた導電性プラグ15を具える下地11を例に挙げて説明する。
半導体基板17は、従来周知の半導体基板であり、例えば、Si基板、SOI基板、その他の半導体基板の中から設計に応じて好適なものを用いればよい。
また、半導体基板17の上側表面には、素子分離領域(図示せず)によって区画された素子領域19が設けられている。素子領域19は、チャネル領域21と第1及び第2主電極領域23a及び23bとを包含している。この第1及び第2主電極領域23a及び23bは、チャネル領域21の両側部に、このチャネル領域21を挟んで作り込まれており、ソース電極及びドレイン電極として用いられる。更に、チャネル領域21上には、ゲート酸化膜25及びゲート電極27を有するゲート電極部29が設けられている。このゲート電極部29の厚みは、好ましくは、例えば2200Å程度の値とする。そして、これらチャネル領域21と、ゲート電極部29と、第1及び第2主電極領域23a及び23bとによって、MOSFETが構成されている。
ここで、チャネル領域21は、第1導電型の不純物が導入されていることによって、形成されている。この第1導電型の不純物は、構成されたMOSFETがp型の場合には、n型の不純物、例えば、As(砒素)、P(リン)等である。また、第1導電型の不純物は、構成されたMOSFETがn型の場合には、p型の不純物、例えば、Ga(ガリウム)、In(インジウム)等である。
また、第1及び第2主電極領域23a及び23bは、第1導電型の不純物と逆の導電型を有する第2導電型の不純物が導入されていることによって、形成されている。すなわち、この第2導電型の不純物は、構成されたMOSFETがp型の場合には、p型の不純物、例えば、Ga(ガリウム)、In(インジウム)である。また、構成されたMOSFETがn型の場合には、n型の不純物、例えば、As(砒素)、P(リン)等である。
また、ゲート酸化膜25は、素子領域19に対して、例えば熱酸化を行うことによって形成されている。そして、このゲート酸化膜25上にPoly−Si(ポリシリコン)膜及びWSi(タングステンシリコン)膜を周知のCVD法等を用いて順次成膜し、ゲート電極27が形成されている。これらゲート酸化膜25及びゲート電極27を含むゲート電極部29は、チャネル領域21の上側全面を覆うように形成されている。
また、絶縁膜13は、シリコン酸化膜を材料として、半導体基板17の上側全面を覆うように形成されている。この絶縁膜13は、例えば従来周知のCVD法を用いて、6000Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。
また、導電性プラグ15は、絶縁膜13に貫通形成されている。そして、この導電性プラグ15の底面は、半導体基板17の第1主電極領域23aまたは第2主電極領域23bの上側表面と接しており、電気的に接続されている。なお、図1(A)では、導電性プラグ15と第2主電極領域23bとが電気的に接続された構成例を示す。
また、導電性プラグ15は、従来周知の方法を用いて形成される。すなわち、まず、例えば周知のホトリソエッチング技術等を用いて、絶縁膜13の上側表面から、半導体基板17の第1主電極領域23aまたは第2主電極領域23bの上側表面に達する深さで、ホールを開口する。次いで、このホールの内側に、例えば周知のCVD法等を用いて、W(タングステン)が埋め込まれることにより、導電性プラグ15が形成される。このとき、導電性プラグ15の上側及びその周辺部、すなわちホールの外側にも、Wが過剰に堆積する。このホールの外側に堆積したWは、不所望部分であるため、周知のドライエッチング技術等を用いて除去される。このとき、好ましくは、導電性プラグ15の上側表面が、絶縁膜13の上側表面と同一面位置となるように、Wの不所望部分を除去するのが良い。
次に、第2工程では、下地11の上側表面に、複数のサブ電極膜の積層構造を含む第1電極31を、導電性プラグ15と接触させて形成して図1(B)に示すような構造体を得る。
このとき、積層構造を構成するサブ電極膜として、好ましくは、少なくとも、IrO(Xは0<Xの実数)膜とPt膜とを形成する。
なお、この実施の形態の構成例では、一例として、第1サブ電極膜33、第2サブ電極膜35、第3サブ電極膜37、及び第4サブ電極膜39の4つのサブ電極膜を積層した積層構造によって、第1電極31を形成する場合について説明する。そして、この実施の形態の構成例では、第3サブ電極膜37を、IrO膜を材料として形成する。また、第4サブ電極膜39を、Pt膜を材料として形成する。
すなわち、第1電極31は、第1サブ電極膜33、第2サブ電極膜35、第3サブ電極膜37、及び第4サブ電極膜39を順次積層することによって形成される。
第1サブ電極膜33は、導電性プラグ15の上側表面を含む絶縁層13の上側全面を覆うように形成される。この第1サブ電極膜33は、後の第5工程において行われる、酸素雰囲気下での高温熱処理の際に、導電性プラグ15が酸化されるのを防止する目的で形成される。そのために、第1サブ電極膜33は、酸化耐性に優れた、例えばTiAlN等の導電性の材料によって形成するのが良い。この第1サブ電極膜33は、周知のスパッタ法を用いて、500〜1000Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この500〜1000Åの値は、導電性プラグ15が酸化されるのを防止するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
第2サブ電極膜35は、第1サブ電極膜33の上側全面を覆うように形成される。この第2サブ電極膜35は、第1サブ電極膜33と同様に、後の第5工程において行われる、酸素雰囲気下での高温熱処理の際に、導電性プラグ15が酸化されるのを防止する目的で形成される。このように、第1サブ電極膜33の上側に、第2サブ電極膜35を形成することによって、導電性プラグ15の酸化防止という効果を向上させることができる。そのために、第2サブ電極膜35は、酸化耐性に優れた、例えばIr等の導電性の材料によって形成するのが良い。この第2サブ電極膜35は、周知のスパッタ法を用いて、500〜1000Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この500〜1000Åの値は、導電性プラグ15が酸化されるのを防止するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
第3サブ電極膜37は、第2サブ電極膜35の上側全面を覆うように形成される。この第3サブ電極膜37は、第2サブ電極膜35と、第3サブ電極膜37の上側に形成される第4サブ電極膜39との間における各材料成分の相互拡散を防止する目的で形成される。この相互拡散が生じると、第2サブ電極膜35及び第4サブ電極膜39間において金属反応が起こる。そして、この金属間反応によって、キャパシタパターンが破壊される可能性がある。従って、この相互拡散による金属間反応を防止するために、例えば、第2サブ電極膜35の材料としてIrを、また、第4サブ電極膜39の材料としてPtを用いる場合には、第3サブ電極膜37は、IrO(Xは0<Xの実数)を材料として形成する。また、この第3サブ電極膜37は、周知のスパッタ法を用いて、500〜1000Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この500〜1000Åの値は、第2サブ電極膜35及び第4サブ電極膜39間の金属反応を防止するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
第4サブ電極膜39は、第3サブ電極膜37の上側全面を覆うように形成される。この第4サブ電極膜39は、第1電極31の本体部として形成される。すなわち、導電性プラグ15、及び第1電極31上に形成される強誘電体膜間を、電気的に接続する目的で形成される。そのために、第4サブ電極膜39は、低抵抗であり、かつ、後の第5工程において行われる、酸素雰囲気下での高温熱処理時において酸化することのない、例えばPt等の導電性の材料によって形成するのが良い。この第4サブ電極膜39は、周知のスパッタ法を用いて、1000〜2000Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この100〜2000Åの値は、導電性プラグ15及び強誘電体膜間を電気的に良好に接続するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
次に、第3工程では、第1電極31の上側表面、すなわち第4サブ電極膜39の上側表面に、SrTa(Xは0<Xの実数、Yは0<Yの実数、Zは0<Zの実数、以下単にSTOとも称する)を材料として第1前駆強誘電体膜41を形成して図1(C)に示すような構造体を得る。
第1前駆強誘電体膜41は、周知のCVD法を用いて、酸素雰囲気下で形成される。
また、第1前駆強誘電体膜41は、第4サブ電極膜39の上側全面を覆うように形成される。この第1前駆強誘電体膜41は、第1電極31と、Ta及びBiの各成分を含有した各原料ガスとを接触させないために、バリアとして機能する。すなわち、続く第4工程においてSBT膜を材料とした第2前駆強誘電体膜を、CVD法を用いて形成する際に、例えばTaを含有したPET、及びBiを含有したBiMMPの原料ガスが気相状態で使用される。このとき、第1電極31の表面とこれらの原料ガスとが接触すると、Ta及びBiが第1電極31を構成する各膜に拡散する。この拡散に起因して、既に説明した第3サブ電極膜37及び第4サブ電極膜39間の剥離が生じる。これを防止するために、第1電極31の上側表面を第1前駆強誘電体膜41で覆うことによって、Ta及びBiを含有した各原料ガスと第1電極31の表面とを接触させないようにする。
また、第1前駆強誘電体膜41と、続く第4工程において、第1前駆強誘電体膜41の上側表面に形成される第2前駆強誘電体膜とは、後の第5工程において、熱処理を施されることによって、Sr、Bi、及びTaを含有した一体的な強誘電体膜となる。従って、第1前駆強誘電体膜41は、熱処理工程を経ることによって、第2前駆強誘電体膜とともに、一体的なSr、Bi、及びTa含有の強誘電体膜を形成する材料が用いられる。
また、第1前駆強誘電体膜41は、第1電極31の上側表面に直接接触して形成される。従って、第1前駆強誘電体膜41は、気相状態の原料ガスを用いて、例えばCVD法による成膜を行った場合でも、第1電極31の各膜中に含有成分が拡散しない材料によって形成される。
以上の条件を満たすために、第1前駆強誘電体膜41は、STO膜を材料として形成される。STO膜は、例えばSTを原料ガスとして形成される。この原料ガスは、Biを含有せず、また、気相状態で使用しても、単体のTaが第1電極31に拡散することがない。
また、上述の条件を満たすために、第1前駆強誘電体膜41は、STO膜の他に、SrO(Xは0<Xの実数)膜を材料として形成しても良い。SrO膜は、例えばSr(dpm)を原料ガスとして形成される。この原料ガスは、Ta及びBiを含有しないため、第1電極31にTa及びBiが拡散することがない。
また、第1前駆強誘電体膜41は、バリアとしての機能を果たすために、100Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この100Åの値は、第1電極31と、Ta及びBiの各成分を含有した各原料ガスとを接触させないために、バリアとして機能するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
次に、第4工程では、第1前駆強誘電体膜41の上側表面に、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として第2前駆強誘電体膜43を形成して図2(A)に示すような構造体を得る。
第2前駆強誘電体膜43は、周知のCVD法を用いて酸素雰囲気下で形成される。この第2前駆強誘電体膜43は、好ましくは900Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。
第2前駆強誘電体膜43は、第1前駆強誘電体膜41の上側全面を覆うように形成される。そして、続く第5工程において、熱処理を施されることによって、第1前駆強誘電体膜41とともに、一体的なSr、Bi、及びTaを含有した強誘電体膜を形成する。従って、第2前駆強誘電体膜43は、熱処理工程を経ることによって、第1前駆強誘電体膜41とともに、一体的なSr、Bi、及びTa含有の強誘電体膜を形成する材料が用いられる。
そのために、第2前駆強誘電体膜43は、例えばSTO膜を材料として形成される。STO膜は、例えばST、PET、及びBiMMPを同時に原料ガスとして使用することで形成される。これらの原料ガスは、STがSrを、PETがTaを、及びBiMMPがBiをそれぞれ含有している。しかし、この第4工程における第2前駆強誘電体膜43の形成時には、第1電極31の上側表面が第1前駆強誘電体膜41によって覆われているため、第1電極31中にTa及びBiが拡散することはない。
また、上述したように、第2前駆強誘電体膜43についても、第1前駆強誘電体膜41と同様に、CVD法を用いて形成される。また、第2前駆強誘電体膜43を形成する際の原料ガスの一つであるSTは、第1前駆強誘電体膜41を形成する際に使用したものと同様のものを使用する。従って、この第4工程における第2前駆強誘電体膜43の形成は、第3工程から連続的に行うことが可能である。すなわち、第3工程において第1前駆強誘電体膜41を形成した後に、STの供給を中断せずに、PET及びBiMMPの供給を開始し、第2前駆強誘電体膜43の形成を行う。そのため、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を形成するに当たり、製造のスループットが良好となる。ここで、第2前駆強誘電体膜43を形成する原料ガスとして、STの代わりにSr(dpm)を使用することもできる。そのため、上述の第3工程において、第1前駆強誘電体膜41の形成にSr(dpm)を原料ガスとして使用した場合についても、第3工程及び第4工程を連続的に行うことができる。
なお、この第1の実施の形態では、STO膜を材料として第2前駆強誘電体膜43を形成する場合を例に挙げて説明した。この場合には、続く第5工程において第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43から一体的に形成される、Sr、Bi、及びTa含有の強誘電体膜として、STO膜が形成される。ここで、強誘電体膜として、Sr、Bi、及びTaに加えて他の元素を含有する強誘電体膜を形成する場合には、上述したSr、Bi、及びTaをそれぞれ含有した各原料ガスに加えて、設計に応じた好適な元素を含有した原料ガスを使用し、第2前駆強誘電体膜43を形成すれば良い。
次に、第5工程では、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43に対して、熱処理を行うことによって、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を一体的な強誘電体膜45に変えて図2(B)に示すような構造体を得る。
熱処理を行うことによって、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43は、結晶化する。その結果、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43は、一体的な強誘電体膜45を形成する。また、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を十分に結晶化することによって、良好なヒステリシス特性を得ることができる。既に説明したように、第1前駆強誘電体膜41をSTO膜またはSrO膜によって形成し、第2前駆強誘電体膜43を、例えばSBT膜によって形成した場合には、強誘電体膜45としてSBT膜が形成される。この場合には、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を十分に結晶化させるとともに、第2前駆強誘電体膜43としてのSBT膜から、第1前駆強誘電体膜41としてのSTO膜またはSrO膜へ、Ta及びBiを拡散を促進させる。そのために、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43に対して、酸素雰囲気中において700〜800℃の温度で、1〜10分程度の時間で熱処理を行うのが好ましい。なお、この700〜800℃及び1〜10分の値は、SBT膜を十分に結晶化させるという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
次に第6工程では、強誘電体膜45の上側表面に第2電極47を形成して図2(C)に示すような構造体を得る。
第2電極47は、強誘電体膜45の上側全面を覆うように形成される。強誘電体膜45及び第2電極47間を低抵抗で電気的に接続するために、第2電極47は、例えばPt等の導電性の材料によって形成するのが良い。この第2電極47は、周知のスパッタ法を用いて、1500〜2500Å程度の膜厚の範囲で、好ましくは1700Åで形成するのが良い。なお、この1500〜2500Åの値は、強誘電体膜45及び第2電極47間が低抵抗で電気的に接続するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
この第1の実施の形態では、上述の第6工程の後に、第1電極31、強誘電体膜45、及び第2電極47によって構成された積層体49を、周知のホトリソエッチング技術を用いて、部分的に除去する(図3参照)。すなわち、導電性プラグ15の頂面及びその周辺領域の上側に存在する積層体49を残存させ、その他の部分を除去する。そして、この部分的除去によって、残存した積層体49の部分が強誘電体キャパシタ51として形成される。
第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法では、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料とする強誘電体膜45を形成するに当たり、まず第1前駆強誘電体膜41と第2前駆強誘電体膜43とを、それぞれ別の工程に分けて形成する。すなわち、第3工程では、第1電極31にTa及びBiが拡散することがない、ST膜またはSrO膜を材料とした第1前駆強誘電体膜43を形成する。そして、続く第4工程においてSr、Bi、及びTa含有の、例えばSTO膜を材料とした第2前駆強誘電体膜43を形成する。これら第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43は、第5工程において、熱処理されることによって一体的な強誘電体膜45に変えられる。
このように、第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法では、Ta及びBiを含有した原料ガスを用いて第2前駆強誘電体膜43を形成する前に、第1電極31上には第1前駆強誘電体膜41が形成されている。従って、この第1前駆強誘電体膜41がバリアとして機能するため、CVD法を用いて第2前駆強誘電体膜43を形成しても、原料ガスであるTa及びBiのそれぞれの成分を含有した各原料ガスは、第1電極31に接触することはない。そのため、Ta及びBiの各成分が、第1電極31を構成する各サブ電極膜に拡散することはない。従って、第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法では、第4サブ電極膜39及び第3サブ電極膜37間の剥離が生じることはない。そのため、第1電極31が破損することなく、Sr、Bi、及びTaを含有した金属化合物を材料とする強誘電体膜45を形成することができる。
なお、この実施の形態の構成例では、一例として、第1サブ電極膜33、第2サブ電極膜35、第3サブ電極膜37、及び第4サブ電極膜39の4つのサブ電極膜を積層した積層構造によって、第1電極31を形成する場合について説明した。また、この実施の形態の構成例では、IrO膜を材料として第3サブ電極膜37を、また、Pt膜を材料として第4サブ電極膜39を、それぞれ形成する場合について説明した。しかし、この第1の実施の形態は、複数のサブ電極膜の積層構造を含む第1電極を有し、かつこの積層構造が、少なくとも、IrO膜とPt膜とを含む強誘電体メモリを製造する場合であれば、適用することが可能である。
従って、第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法は、なんら上述の構成に限定されるものではない。
更に、第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法は、複数のサブ電極膜が、Ta及びBiをそれぞれ含有した各化合物が、気相状態で接触することに起因して、剥離が生じる材料を含む場合であれば、適用することが可能である。従って、上述したIrO膜及びPt膜は一例に過ぎず、このようなサブ電極膜の材料を含む場合であれば、他の材料であっても、この実施の形態による強誘電体メモリの製造方法を適用することができる。
〈第1の変形例〉
第1の変形例では、上述の第1の実施の形態の第3工程において、第1前駆強誘電体膜41を気相状態の原料ガスを使用しない方法で形成する、強誘電体メモリの製造方法について説明する。
なお、この第1の変形例による強誘電体メモリの製造方法が第1の実施の形態による強誘電体メモリの製造方法と構成上相違するのは、第3工程において、第1前駆強誘電体膜41をCVD法ではなく、気相状態の原料ガスを使用しない方法を用いて形成する点である。その他の構成要素及び作用効果は、第1の実施の形態と同様であるので、共通する構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
なお、この第1の変形例の第1工程、第2工程、及び第4工程〜第6工程は、上述の第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
第1の変形例の第3工程では、第1電極31の上側表面、すなわち第4サブ電極膜39の上側表面に、気相状態の原料ガスを使用しない方法を用いて、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として第1前駆強誘電体膜41を形成する(図示せず)。
既に説明したように、Ta及びBiをそれぞれ含有した各化合物は、気相状態で第1電極31に接触すると、Ta及びBiの各成分が第1電極31を構成する各膜中に拡散する。そこで、この第1の変形例では、第1前駆強誘電体膜41を形成するに当たり、例えば周知のゾルゲル法、MOD(Metal−Organic Decomposition)法等の溶液塗布法、または反応性スパッタ法等の、気相状態の原料ガスを使用しない方法を用いる。これらの方法を用いて第1前駆強誘電体膜41を形成する場合には、気相状態の原料ガスを使用することがない。従って、第1前駆強誘電体膜41として、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物膜を形成する場合にも、Ta及びBiの各元素を含有した化合物が、気相状態で第1電極31に接触することはない。そのため、Sr、Bi、及びTaの各元素を含有した化合物を材料として、第1電極31の上側表面に、第1前駆強誘電体膜41を形成しても、第1電極31中にTa及びBiが拡散することはない。
また、第1の実施の形態と同様に、第1前駆強誘電体膜41は、続く第4工程における第2前駆強誘電体膜43の形成時に、Ta及びBiが第1電極31中に拡散するのを防止するバリアとして機能する。そのために、第1前駆強誘電体膜41は、100Å程度の膜厚で形成するのが好ましい。なお、この100Åの値は、第1電極31と、Ta及びBiの各成分を含有した各原料ガスとを接触させないために、バリアとして機能するという効果を達成し得る範囲内の値であるが、このような効果が得られるならば、この値の近傍の値であってもよく、何らこの数値に限定されるものではない。
また、第1前駆強誘電体膜41は、続く第4工程において形成される第2前駆強誘電体膜43と同じ化合物、すなわち第5工程において、この第2前駆強誘電体膜43と一体的に形成される強誘電体膜45と同じ化合物を材料として形成される。すなわち、第2前駆強誘電体膜43を構成するSr、Bi、及びTaを含有した化合物として、SBTを材料とする場合には、第1前駆強誘電体膜41は、SBT膜を材料として形成される。
このように、第1の変形例による強誘電体メモリの製造方法では、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として、第1前駆強誘電体膜41を形成することができる。そのため、第1の変形例では、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を、同じ化合物を材料として形成することができる。その結果、第1前駆強誘電体膜41と第2前駆強誘電体膜43とを異なる化合物膜によって形成する第1の実施の形態と比して、第5工程において、これら第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43から一体的に形成される強誘電体膜45の組成を正確に設定することができる。例えば、第1の実施の形態において、強誘電体膜45をSTO膜によって形成する場合には、既に説明したように、第1前駆強誘電体膜41を例えばSTO膜で、また第2前駆強誘電体膜43をSBT膜で形成する。これらSTO膜とSBT膜とは、それぞれSr、Bi、及びTaの組成比が異なる。そのため、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43が、第5工程において一体化されたとき、形成される強誘電体膜45のSr、Bi、及びTaの組成比が、所望の値からずれる可能性がある。これに対して、第1の変形例による強誘電体メモリの製造方法では、第1前駆強誘電体膜41及び第2前駆強誘電体膜43を、同じ化合物、すなわちSr、Bi、及びTaの組成比が同じ化合物を材料として形成することができる。そのため、第1の実施の形態とは異なり、形成される強誘電体膜45のSr、Bi、及びTaの組成比が、所望の値からずれるのを防止することができる。
(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形態を説明する工程図である。 (A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形態を説明する工程図であり、図1(C)に続く工程図である。 この発明の第1の実施の形態を説明する工程図であり、図2(C)に続く工程図である。
符号の説明
11:下地
13:絶縁膜
15:導電性プラグ
17:半導体基板
19:素子領域
21:チャネル領域
23a:第1主電極領域
23b:第2主電極領域
25:ゲート酸化膜
27:ゲート電極
29:ゲート電極部
31:第1電極
33:第1サブ電極膜
35:第2サブ電極膜
37:第3サブ電極膜
39:第4サブ電極膜
41:第1前駆強誘電体膜
43:第2前駆強誘電体膜
45:強誘電体膜
47:第2電極
49:積層体
51:強誘電体キャパシタ

Claims (3)

  1. 絶縁膜、及び該絶縁膜に設けられた導電性プラグを含む下地を用意する第1工程と、
    該下地の上側表面に、複数のサブ電極膜の積層構造を含む第1電極を、前記導電性プラグと接触させて形成する第2工程と、
    該第1電極の上側表面に、SrTa(Xは0<Xの実数、Yは0<Yの実数、Zは0<Zの実数)を材料として第1前駆強誘電体膜を形成する第3工程と、
    該第1前駆強誘電体膜の上側表面に、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として第2前駆強誘電体膜を形成する第4工程と、
    前記第1前駆強誘電体膜及び前記第2前駆強誘電体膜に対して、熱処理を行うことによって、該第1前駆強誘電体膜及び該第2前駆強誘電体膜を一体的な強誘電体膜に変える第5工程と、
    該強誘電体膜の上側表面に第2電極を形成する第6工程と
    を含むことを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
  2. 絶縁膜、及び該絶縁膜に設けられた導電性プラグを含む下地を用意する第1工程と、
    該下地の上側表面に、複数のサブ電極膜の積層構造を含む第1電極を、前記導電性プラグと接触させて、形成する第2工程と、
    該第1電極の上側表面に、SrO(Xは0<Xの実数)を材料として第1前駆強誘電体膜を形成する第3工程と、
    該第1前駆強誘電体膜の上側表面に、Sr、Bi、及びTaを含有した化合物を材料として第2前駆強誘電体膜を形成する第4工程と、
    前記第1前駆強誘電体膜及び前記第2前駆強誘電体膜に対して、熱処理を行うことによって、該第1前駆強誘電体膜及び該第2前駆強誘電体膜を一体的な強誘電体膜に変える第5工程と、
    該強誘電体膜の上側表面に第2電極を形成する第6工程と
    を含むことを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の強誘電体メモリの製造方法において、
    前記積層構造を構成するサブ電極膜として、少なくとも、IrO(Xは0<Xの実数)膜とPt膜とを形成する
    ことを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
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