JP4712248B2 - 画像形成装置およびソフトウェア診断方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供する際に動作するコントロールサービスやアプリケーションの診断を行うことができる画像形成装置およびこのような画像形成装置で実行されるソフトウェア診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置(以下、「複合機」という。)が一般的に知られている。この複合機は、1つの筐体内に表示部、印刷部および撮像部などを設けるとともに、プリンタ、コピーおよびファクシミリ装置にそれぞれ対応する3種類のソフトウェアを設け、ソフトウェアの切り替えによって、当該装置をプリンタ、コピー、スキャナまたはファクシミリ装置として動作させるものである。
【0003】
このような複合機では、電源投入の際にOS(Operating System)が起動する前に、いわゆるBIOS(Basic Input/Output System)内で診断プログラムが動作し、メモリ、セントロインタフェース、ネットワークインタフェースなどのハードウェア資源のエラーチェックを行うことが一般的になっている。
【0004】
ところで、従来の複合機では、内部にプリンタ、コピー、スキャナおよびファクシミリ装置に対応するソフトウェア(汎用OSを含む)をそれぞれ別個に設ける構成となっており、各ソフトウェアの開発に多大の時間を要する。このため、出願人は、表示部、印刷部および撮像部などの画像形成処理で使用されるハードウェア資源を有し、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの各ユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うアプリケーションを複数搭載し、これらのアプリケーションとハードウェア資源との間に介在して、ユーザサービスを提供する際に、アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必要とするハードウェア資源の管理、実行制御並びに画像形成処理を行う各種コントロールサービスからなるプラットホームを備えた画像形成装置を発明した。この画像形成装置によれば、アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必要とするハードウェア資源の管理、実行制御並びに画像形成処理を行うプラットホームを備えた構成とすることによって、ソフトウェア開発の効率化を図るとともに、装置全体としての生産性を向上させることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような複合機では、アプリケーションと、アプリケーションの少なくとも2つが共通的に必要とするサービスを提供するコントロールサービスを有する構成となっているため、ユーザにサービスを提供するためには、ハードウェア資源の他、各アプリケーションおよび各コントロールサービスが正常に動作している必要がある。
【0006】
しかしながら、従来は診断プログラムによってハードウェア資源のエラーチェックしか行っていないため、アプリケーションやコントロールサービスにエラーが生じてユーザサービスの機能が停止している場合でも、診断プログラムによるハードウェア資源の診断結果は正常として通知されてしまう。このため、ユーザまたは保守作業者は、画像形成装置で生じた障害の原因を認識できないという問題がある。
【0007】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、コントロールサービスやアプリケーションなどのソフトウェアのエラーを検知することにより、画像形成装置に障害が生じた場合の原因究明を正確かつ速やかに行える画像形成装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる画像形成装置は、プリンタ部及びスキャナ部のうち、少なくとも一方を含むハードウェア資源と、前記ハードウェア資源の制御を行うプログラムと、前記プログラムと、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行う複数のアプリケーションと、前記プログラムが正常に動作しているかを診断する診断アプリケーションとを動作させるオペレーティングシステムと、を備え、前記プログラムは、あらかじめ定義された関数により前記複数のアプリケーションからの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェースを有し、前記複数のアプリケーションから前記アプリケーションプログラムインターフェースを介して受信した処理要求に基づいて前記ハードウェア資源を制御し、前記診断アプリケーションは、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションが起動されたときに、該起動されたプログラム及び複数のアプリケーションが正常に動作しているか否かを診断することを特徴とする。
【0009】
お、画像形成処理にかかるユーザサービスとは、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの画像形成処理においてユーザに提供するサービスをいう。
【0010】
また、本発明にかかるソフトウェア診断方法は、画像形成装置で実行されるソフトウェア診断方法であって、前記画像形成装置は、プリンタ部及びスキャナ部のうち、少なくとも一方を含むハードウェア資源と、 前記ハードウェア資源の制御を行うプログラムと、前記プログラムと、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行う複数のアプリケーションと、前記プログラムが正常に動作しているかを診断する診断アプリケーションとを動作させるオペレーティングシステムと、を備え、前記プログラムは、あらかじめ定義された関数により前記複数のアプリケーションからの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェースを有し、前記プログラムが、前記複数のアプリケーションから前記アプリケーションプログラムインターフェースを介して受信した処理要求に基づいて前記ハードウェア資源を制御し、前記診断アプリケーションが、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションが起動されたときに、該起動されたプログラム及び複数のアプリケーションが正常に動作しているかを診断することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置およびソフトウェア診断方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0040】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である画像形成装置(以下、「複合機」という)の構成を示すブロック図である。図1に示すように、複合機100は、白黒ラインプリンタ(B&W LP)101と、カラーラインプリンタ(Color LP)102と、スキャナ、ファクシミリなどのハードウェアリソース103などを有するとともに、プラットホーム120とアプリケーション130とから構成されるソフトウェア群110とを備えている。
【0041】
プラットホーム120は、アプリケーションからの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、汎用OS121とを有する。
【0042】
コントロールサービスは、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)122と、ECS(エンジンコントロールサービス)124と、MCS(メモリコントロールサービス)125と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126と、FCS(ファックスコントロールサービス)127と、NCS(ネットワークコントロールサービス)128とから構成される。なお、このプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数により前記アプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有する。
【0043】
汎用OS121は、UNIXなどの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0044】
コントロールサービスのそれぞれは、いずれもプロセスとして動作し、処理単位あるいは一連の処理ごとの単位を一スレッドとした一または複数のスレッドを有している。
【0045】
また、コントロールサービスのそれぞれは、後述する診断アプリ117から発行される診断関数を実装している。この診断関数は、各コントロールサービスの動作確認を行うために擬似的な処理を行うものであり、ハードウェア資源にアクセスせずに内部で完結するような各コントロールサービスの最低限の処理を実行する。そして、その処理結果によって正常またはエラー発生を示す関数戻り値を呼び出し元の診断アプリ117に返すようになっている。
【0046】
SRM123のプロセスは、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものであり、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い、実行制御を行う。
【0047】
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンにより紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
【0048】
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御を行う。
【0049】
ECS124のプロセスは、白黒ラインプリンタ(B&W LP)101、カラーラインプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハードウェアリソース103のエンジンの制御を行う。
【0050】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
【0051】
OCS126のプロセスは、オペレータと本体制御間の情報伝達手段となる操作パネル(オペレーションパネル)の制御を行う。
【0052】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。
【0053】
NCS128は、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
【0054】
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と診断用のアプリケーションである診断アプリ117を有している。
【0055】
アプリケーションのそれぞれは、いずれもプロセスとして動作する。診断アプリ117を除く各アプリも、コントロールサービスと同様に、診断アプリ117から関数呼び出しされる診断関数を実装している。この診断関数は、各アプリの動作確認を行うために擬似的な処理を行うものであり、プリンタ、コピーまたはファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスの機能を停止し、かつコントロールサービスへのアクセスを行わずに内部で完結するような最低限の処理を実行する。そして、その処理結果によって正常またはエラー発生を示す関数戻り値を呼び出し元の診断アプリ117に返すようになっている。
【0056】
診断アプリ117は、その起動時、すなわち複合機100が電源投入され、汎用OS121、プラットホーム120、アプリケーション130が順に起動されたときに、各コントロールサービス、SRM123および各アプリに対して順番に診断関数の呼び出しを行う。そしてそれらの関数戻り値が正常かエラー発生かをチェックしてエラー発生の関数戻り値の場合には、その関数戻り値からソフトウェアエラーの種類を判断し、そのソフトウェアエラーの種類とソフトウェアエラーが生じているソフトウェア(各コントロールサービス、SRM123、各アプリ)の名称などのエラー情報をオペレーションパネルのディスプレイに表示する。また、これらのエラー情報は、NCS128が正常動作している場合にはNCS128を介して、公衆回線などのネットワークを利用してサービスセンタのホストコンピュータなどへ送信するようになっている。なお、診断アプリ117は本発明における診断手段を構成するものである。
【0057】
次に、このように構成された実施の形態1の複合機によるコントロールサービスおよびアプリケーション130の診断処理について説明する。図2は、実施の形態1の複合機における電源投入からコントロールサービスおよびアプリケーション130の診断処理までの全体の流れを示すフローチャートである。
【0058】
複合機100に電源が投入されると(ステップS201)、まずハードウェア資源の初期化が行われ(ステップS202)、ついでハードウェア資源のエラーチェックによる診断処理が実行される(ステップS203)。ハードウェア資源の診断が正常に終了した場合には、引き続き汎用OS121が起動される(ステップS204)。汎用OS121が正常に起動した場合には、プログラム起動部(図示せず)によって、まず汎用OS121上でコントロールサービスおよびSRM123からなるプラットホーム120の起動が行われ(ステップS205)、ついでプラットホーム120上にアプリケーション130の起動が行われる(ステップS206)。このとき、同時に診断アプリ117も起動する。そして、起動した診断アプリ117によって、コントロールサービスおよびアプリケーション130のそれぞれに対してソフトウェアエラーのチェックによる診断処理が実行される(ステップS207)。
【0059】
図3は、実施の形態1の複合機100の診断アプリ117によるコントロールサービスおよびアプリケーションの診断の処理手順を示すフローチャートである。図4は、実施の形態1の複合機100における診断アプリ117と各コントロールサービスまたは各アプリのプロセス間通信の状態を示す模式図である。
【0060】
診断アプリ117のプロセスは起動されると、まず各コントロールサービスおよび各アプリのプロセスをサーバプロセスとしたクライアントプロセスとして動作し、各コントロールサービスおよび各アプリのプロセスに対して順番に診断関数の呼び出しを行う(ステップS301)。そして、診断アプリ117は、関数戻り値待ち状態となる。
【0061】
各コントロールサービスまたは各アプリのプロセスでは、診断アプリ117から診断関数呼び出しを受信すると(ステップS401)、診断関数により上述の擬似的な処理を実行し(ステップS402)、その処理結果を正常またはエラー発生の旨の関数戻り値として診断アプリ117へ返す(ステップS403)。なお、エラーが発生している場合には、戻り値の数値によってソフトウェアエラーの種類を識別できるように、エラー時の戻り値をあらかじめ定義しておく。
【0062】
このように、診断アプリ117のプロセスから各コントロールサービスまたは各アプリのプロセスへの診断関数の呼び出しと、各コントロールサービスまたは各アプリのプロセスから診断アプリ117のプロセスへの関数戻り値の送信というプロセス間通信によって、診断アプリ117によるコントロールサービスまたはアプリケーション130のソフトウェアエラーの検知が行われる。
【0063】
診断アプリ117は、関数戻り値を受信すると(ステップS302)、その関数戻り値によって各コントロールサービスまたは各アプリが正常動作しているか否かを判断する(ステップS303)。そして、エラーが発生している場合には、関数戻り値の数値によってソフトウェアエラーの種別を特定し(ステップS304)、ソフトウェアエラーの種別とエラーが発生しているコントロールサービスまたはアプリケーションの名称あるいは識別記号などをエラー情報として、オペレーションパネルのディスプレイに表示するととともに、NCS128を介して公衆回線などを利用してサービスセンタのホストコンピュータなどへ送信する(ステップS305)。
【0064】
一方、ステップS303において、関数戻り値が正常を示す場合には、診断を行ったコントロールサービス、アプリケーションは正常動作していると判断する。
【0065】
このようなステップS301〜S305までの診断処理をすべてのコントロールサービスおよびすべてのアプリケーションに対して繰り返し実行する(ステップS306)。
【0066】
このように、実施の形態1の複合機では、診断アプリ117と各コントロールサービスまたは各アプリとのプロセス間通信によって、各コントロールサービスまたは各アプリのソフトウェアエラーを検知しているので、ユーザサービスが停止した場合でハードウェア資源にエラーがないときでも、ソフトウェアエラーが原因であることを把握することができ、複合機100のユーザサービスの機能障害などが生じた場合にも、その原因究明を早期かつ正確に行うことができる。
【0067】
また、実施の形態1の複合機では、診断関数の呼び出しとその関数戻り値の受信という簡易なインタフェースのプロセス間通信によって、各コントロールサービスや各アプリのソフトウェアエラーを検知しているので、プロセス間通信のインタフェースを確保することで各モジュール間の独立性を保ちながら、ソフトウェアエラーの検知というユーザに有益な情報を提供することができる。
【0068】
(実施の形態2)
実施の形態1の複合機100は、コントロールサービスおよびアプリケーションの診断を、複合機100の電源投入時に行うものであったが、この実施の形態2にかかる複合機100は、ユーザサービスの機能を実行中に、コントロールサービスおよびアプリケーションの診断を行うものである。
【0069】
実施の形態2にかかる複合機100の構成は、図1に示す実施の形態1の複合機100と同様であるので説明を省略する。
【0070】
実施の形態2の複合機100では、各コントロールサービスおよび各アプリは、実施の形態1と同様に、いずれもプロセスとして動作し診断アプリ117から関数呼び出しされる診断関数を実装している。しかし、各コントロールサービスおよび各アプリは、ユーザサービスの機能を提供する際に実行される通常モードスレッドと、診断関数を実行する診断モードスレッドを有している点が実施の形態1の複合機100と異なる。
【0071】
すなわち、SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御というユーザサービスを行う際に実行される通常モードスレッドと、かかる処理を実行せずに、単に上記診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0072】
ECS124のプロセスは、白黒ラインプリンタ(B&W LP)101、カラーラインプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハードウェアリソース103のエンジンの制御というユーザサービスを行う際に実行される通常モードスレッドと、このようなエンジン制御を行わずに診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0073】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などのコピー、プリンタ、ファクシミリおよびスキャナなどのユーザサービスを行う際に実行される通常モードスレッドと、かかる機能を実行せずに診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0074】
OCS126のプロセスは、オペレータと本体制御間の情報伝達手段となる操作パネル(オペレーションパネル)の制御というユーザサービスを行う際に起動される通常モードスレッドと、かかる操作パネルの制御を行わず診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0075】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供するというユーザサービスを行う際に起動される通常モードスレッドと、かかる機能を実行せずに診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0076】
NCS128は、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行うというユーザサービスを行う際に実行される通常モードスレッドと、かかる機能を実行せずに診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0077】
このように、SCS122、ECS124、MCS125、OCS126、FCS127、NCS128の各診断モードスレッドはいずれも診断関数を実行してソフトウェアエラーが発生しているか否かを判断し、その結果を診断アプリ117に返すようになっている。
【0078】
プリンタアプリ111、コピーアプリ112、ファックスアプリ113、スキャナアプリ114、ネットファイルアプリ115、工程検査アプリ116のそれぞれも、ユーザサービスを行う際に実行される通常モードスレッドと、かかる機能を実行せずに診断関数を実行する診断モードスレッドを有している。
【0079】
また、診断アプリ117は、実施の形態1の複合機100と異なり、コントロールサービスまたはアプリケーション130の診断要求があったときに起動されて、実施の形態1の複合機100と同様の診断処理を行う。
【0080】
次に、このように構成された実施の形態2の複合機によるコントロールサービスおよびアプリケーション130の診断処理について説明する。図5は、実施の形態2の複合機におけるコントロールサービスおよびアプリケーション130の診断要求から診断処理までの全体の流れを示すフローチャートである。
【0081】
複合機100によるユーザサービスの処理を実行中、診断要求があると、この診断要求をSCS122で受け取る(ステップS501)。ここで、診断要求には、ユーザが明示的に指示した診断要求の他、ネットワーク経由で複合機開発元あるいはサービスセンタのホストコンピュータなどから送信される診断要求や、複合機100内部でタイマー機能などを利用して一定期間ごとに指令する診断要求も含まれる。なお、ネットワーク経由で診断要求を受信する場合には、診断要求はNCS128経由でSCS122が受信することになる。
【0082】
ついで、SCS122はプログラム起動部(図示せず)に対して診断アプリ117の起動を要求し、これによって診断アプリ117がプラットホーム120上に起動される(ステップS502)。そして、診断アプリ117によって、コントロールサービスおよびアプリケーションの診断処理が実行される(ステップS503)。
【0083】
図6は、実施の形態2の複合機100における診断アプリ117と各コントロールサービスまたは各アプリのプロセス間通信の状態を示す模式図である。診断アプリ117によるコントロールサービスおよびアプリケーションの診断の具体的処理手順については、図3に示した実施の形態1の複合機100の場合と同様であるため図示を省略する。
【0084】
診断アプリ117のプロセスは起動されると、まず各コントロールサービスおよび各アプリのプロセスをサーバプロセスとしたクライアントプロセスとして動作し、各コントロールサービスおよび各アプリのプロセスに対して順番に診断関数の呼び出しを行う(ステップS601)。そして、診断アプリ117は、関数戻り値待ち状態となる。
【0085】
各コントロールサービスまたは各アプリのプロセスでは、診断アプリ117から診断関数呼び出しを受信すると(ステップS602)、診断モードスレッドによって診断関数を実行する(ステップS603)。これにより、上述の擬似的な処理が実行される。一方、このとき、診断モードスレッドと別スレッドである通常モードスレッドでは、ユーザサービスに関する処理が、診断モードスレッドと並列実行されている。
【0086】
診断モードスレッドでは、診断関数の処理結果を、正常またはエラー発生の旨の関数戻り値として診断アプリ117へ返す(ステップS604)。診断アプリ117は、関数戻り値を受信して(ステップS605)、その関数戻り値によって各コントロールサービスまたは各アプリが正常動作しているか否かを判断する。以降の処理は、実施の形態1で説明した図3におけるステップS303以降の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
このように、実施の形態2の複合機では、各コントロールサービスとアプリケーションのプロセスが通常モードスレッドと診断モードスレッドの並列実行し、診断モードスレッドによって診断関数の実行を行っているので、ユーザサービスの機能を停止させずに、ソフトウェアエラーを検知することができる。
【0088】
以上、説明した実施の形態1および2の複合機では、本発明の診断手段を診断アプリ117に適用しているが、このほか、同様の機能を、たとえば診断コントロールサービスとして、プラットホーム120に含める構成としても良い。
【0089】
また、実施の形態2では、各コントロールサービスとアプリケーションのプロセスが通常モードスレッドと診断モードスレッドを有する構成の適用例として、ユーザサービスの実行中に診断要求がある場合について説明しているが、実施の形態1と同様に、複合機100の電源投入時における診断に適用することも可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハードウェア資源のエラーのみならず、画像形成装置上で動作するコントロールサービスやアプリケーションにおけるソフトウェアエラーを把握して画像形成装置の障害原因を早急に究明することができるという効果を奏する。
【0091】
また、本発明によれば、簡易なインタフェースのプロセス間通信によってソフトウェアエラーを検知することができ、各モジュール間の独立性を維持しながらも、ソフトウェアエラーの検知というユーザに有益な情報を提供することができるという効果を奏する。
【0092】
また、本発明によれば、ユーザサービスの提供前に速やかにソフトウェアエラーを検知することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1である複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1の複合機における電源投入からコントロールサービスおよびアプリケーションの診断処理までの全体の流れを示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1の複合機の診断アプリによるコントロールサービスおよびアプリケーションの診断の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1の複合機における診断アプリと各コントロールサービスまたは各アプリのプロセス間通信の状態を示す模式図である。
【図5】実施の形態2の複合機におけるコントロールサービスおよびアプリケーションの診断要求から診断処理までの全体の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2の複合機における診断アプリと各コントロールサービスまたは各アプリのプロセス間通信の状態を示す模式図である。
【符号の説明】
100 複合機
101 白黒ラインプリンタ
102 カラーラインプリンタ
103 ハードウェアリソース
110 ソフトウェア群
111 プリンタアプリ
112 コピーアプリ
113 ファックスアプリ
114 スキャナアプリ
115 ネットファイルアプリ
116 工程検査アプリ
117 診断アプリ
120 プラットホーム
121 汎用OS
122 SCS
123 SRM
124 ECS
125 MCS
126 OCS
127 FCS
128 NCS
130 アプリケーション

Claims (6)

  1. プリンタ部及びスキャナ部のうち、少なくとも一方を含むハードウェア資源と、
    前記ハードウェア資源の制御を行うプログラムと、
    前記プログラムと、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行う複数のアプリケーションと、前記プログラムが正常に動作しているかを診断する診断アプリケーションとを動作させるオペレーティングシステムと、を備え、
    前記プログラムは、あらかじめ定義された関数により前記複数のアプリケーションからの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェースを有し、前記複数のアプリケーションから前記アプリケーションプログラムインターフェースを介して受信した処理要求に基づいて前記ハードウェア資源を制御し、
    前記診断アプリケーションは、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションが起動されたときに、該起動されたプログラム及び複数のアプリケーションが正常に動作しているか否かを診断すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記プログラム及び前記複数のアプリケーションのそれぞれは、自身が正常に動作しているかを確認するための診断関数を有し、
    前記診断アプリケーションは、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションのそれぞれが有する前記診断関数を呼び出すことにより、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションが正常に動作しているかを診断すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記診断アプリケーションは、呼び出した診断関数の戻り値により、エラーの種別を判断すること
    を特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記診断アプリケーションは、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションのうち、エラーが発生しているプログラム及びアプリケーションを画面に表示させること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  5. 前記プログラム、前記複数のアプリケーション及び前記診断アプリケーションのそれぞれを、プロセスとして起動させること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置で実行されるソフトウェア診断方法であって、
    前記画像形成装置は、プリンタ部及びスキャナ部のうち、少なくとも一方を含むハードウェア資源と、 前記ハードウェア資源の制御を行うプログラムと、前記プログラムと、画像形成処理にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行う複数のアプリケーションと、前記プログラムが正常に動作しているかを診断する診断アプリケーションとを動作させるオペレーティングシステムと、を備え、
    前記プログラムは、あらかじめ定義された関数により前記複数のアプリケーションからの処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインターフェースを有し、
    前記プログラムが、前記複数のアプリケーションから前記アプリケーションプログラムインターフェースを介して受信した処理要求に基づいて前記ハードウェア資源を制御し、
    前記診断アプリケーションが、前記プログラム及び前記複数のアプリケーションが起動されたときに、該起動されたプログラム及び複数のアプリケーションが正常に動作しているかを診断すること、
    を特徴とするソフトウェア診断方法
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