JP4636029B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
また、他の公報記載の技術として、アプリケーション及びプラットフォームは診断用に通常とは別のスレッドを用意し、擬似的な(プロセスに閉じた)診断を実施可能とする技術が存在する(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、このように新規に機能を追加した情報処理装置でなんらかの故障が発生した場合、既存の機能だけではなく新規に追加した機能を含む情報処理装置全体の診断を実施する必要がある。これを実現するためには新規に追加した機能を診断するために既存の診断プログラムを修正する必要があるため、新規機能追加の際には、拡張する機能の追加だけでは十分ではなく、診断プログラム等既存のソフトウェアの入れ替えも必要であった。
上記画像形成装置において、I/F情報記憶手段は、依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントのインターフェース情報をI/F情報記憶手段が記憶しているインターフェース情報と関係付けて記憶し、I/F情報取得手段は、特定手段により特定されたアプリケーションモジュールと依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントのインターフェース情報をI/F情報記憶手段から取得し、情報収集手段は、I/F情報取得手段により取得された他のソフトウェアコンポーネントにアクセスして状態情報を収集することを特徴とする。
上記画像形成装置において、情報収集手段により収集された状態情報を、依存関係を有するソフトウェアコンポーネントと共に表示する表示手段を更に含むことを特徴とする。
上記画像形成装置において、I/F情報記憶手段は、依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントのインターフェース情報をI/F情報記憶手段が記憶しているインターフェース情報と関係付けて記憶し、I/F情報取得手段は、特定手段により特定されたアプリケーションモジュールと依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントのインターフェース情報をI/F情報記憶手段から取得し、診断手段は、特定手段により特定されたアプリケーションモジュールのソフトウェアコンポーネントへのアクセスに先行して、I/F情報取得手段により取得された他のソフトウェアコンポーネントにアクセスして診断することを特徴とする。
上記画像形成装置において、診断手段による診断結果を保持する保持手段を更に含み、診断手段は、一回の診断において同じ他のソフトウェアコンポーネントに対して複数回の診断要求がされた場合に、2回目以降の診断要求には保持手段にて保持された初回の診断結果を出力することを特徴とする。
請求項3にかかる発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、アプリケーションモジュールの異常検出時に依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントからの状態情報の収集が容易となる。
請求項5にかかる発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、異常検出の原因追及が容易となる。
請求項7にかかる発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、アプリケーションモジュールの異常検出時に依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントを先行して診断できる。
請求項8にかかる発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、重複した診断を省くことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)を図面を用いて説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の一例としての複合機10の構成概略を示す図である。
複合機10は、システムと、情報収集用プログラムと、診断用プログラムとを有している。また、複合機10は、工場出荷時に予め既にインストールされた自社製の複数のソフトウェアコンポーネントX,Y,Zと、工場出荷後に追加してインストールされた自社又は他社α、β製の1又は複数のソフトウェアコンポーネントA〜Dとを備えて構成されている。
また、システムは、インストールされているソフトウェアコンポーネントの名称のリスト、ソフトウェアコンポーネントが定義しているI/F、ソフトウェアコンポーネントが依存する他のソフトウェアコンポーネントのリストを管理している。
新たなソフトウェアコンポーネントがインストールされると、そのソフトウェアコンポーネントが備えているI/Fがシステムに登録される((1)I/F情報の登録)。そして、情報収集用プログラム又は診断用プログラムは、異常が検出されたときに、システムにアクセスして登録されているI/F情報を検索して取得する((2)I/F情報の検索)。そして、取得したI/F情報を基にして情報収集用プログラム又は診断用プログラムはソフトウェアコンポーネントにアクセスし、ソフトウェアコンポーネントが有するI/Fにアクセスする((3)I/Fへのアクセス)。
図2は、本発明の画像形成装置の一例としての複合機10を説明するための機能ブロック図である。
複合機10は、取得手段の一例としてのソフト記憶部20と、I/F情報生成部22と、I/F情報記憶部23と、I/F情報取得部25と、情報収集部26と、診断部27と、表示部28と、特定部29とを有して構成される。
尚、複合機10にインストールされるソフトウェアコンポーネントA11A〜ソフトウェアコンポーネントD11Dには、複合機10を製造した製造者が作成したソフトウェアコンポーネントの他に、製造者とは関係のないいわゆるサードベンダα、βが製作した制御ソフトウェア等のソフトウェアコンポーネントも含まれる。工場出荷時にインストールされているソフトウェアコンポーネントもあるし、また、出荷後に追加されるソフトウェアコンポーネントもある。
I/F情報記憶部23は、例えばハードディスク等により構成される。I/F情報記憶部23は、複合機10にインストールされてソフト記憶部20に記憶されているすべてのソフトウェアコンポーネントの内訳であるインストール情報と、I/F情報生成部22にて生成されたソフトウェアコンポーネントA11A等のI/F情報とを記憶する。
図3は、I/F情報生成部22によって生成されるソフトウェアコンポーネントのI/F情報のデータ構造の例を示す図である。
図3に示すように、複合機10にインストールされているソフトウェアコンポーネントのベンダー名、ソフトウェアコンポーネントの名称、各ソフトウェアコンポーネントが依存する他のソフトウェアコンポーネント群のリスト、各ソフトウェアコンポーネントが提供しているI/Fがリスト形式で記憶されている。
情報収集部26は、例えばCPUが情報収集工程(図5のステップ205)などを起動することにより実現される。情報収集部26は、I/F情報取得部25にて取得されたI/F情報を用いて目的ソフトウェアコンポーネントA11AのI/Fにアクセスし、その目的ソフトウェアコンポーネントA11Aの状態情報を収集する。
表示部28は、例えば複合機10に備わった液晶表示部などの表示ユニットが該当する。表示部28は、情報収集部26にて情報収集された状態情報又は診断部27にて診断された診断結果を、情報収集又は診断の対象となった目的ソフトウェアコンポーネントA11Aと共に表示する。
CD−ROM等の情報記録媒体、或いは、インターネットを通じて入手したソフトウェアコンポーネントA11A等を複合機10にインストールするときに、複合機10が内部で行うシステムへのI/F情報の登録を以下に説明する。
図4は、ソフトウェアコンポーネントA11Aを複合機10にインストールする時の登録作業を説明するためのフローチャートである。
複合機10においてソフトウェアコンポーネントA11Aのインストールが開始されると、I/F情報生成部22においてI/F情報生成プログラムが起動する。
インストール工程が終了したとき、I/F情報生成部22は、インストールが完了したソフトウェアコンポーネントA11Aのインストール情報をI/F情報記憶部23に登録する(インストール情報登録工程)(ステップ102)。具体的には、標準オブジェクトファイルを、I/F情報記憶部23内の登録を示す所定のディレクトリに置く。
I/F情報生成部22は、取得したソフトウェアコンポーネントA11AがI/F13Aを有しているかを判断する(判断工程)(ステップ104)。
そして、ソフトウェアコンポーネントA11AがI/F13Aを有しているとI/F情報生成部22が判断したとき(ステップ104:Y)、I/F情報生成部22はソフトウェアコンポーネントA11AからI/F13Aを取得する(I/F取得工程)(ステップ105)。
これに対して、判断工程(ステップ104)にてソフトウェアコンポーネントA11AはI/F13Aを有していないとI/F情報生成部22が判断したとき(ステップ104:N)、I/F情報生成部22はソフトウェアコンポーネント名を抽出してI/F情報として出力する(ソフトウェアコンポーネント名抽出工程)(ステップ121)。
これにより、インストールされたソフトウェアコンポーネントのI/F情報はI/F情報記憶部23に記憶される。後述する異常検出時にI/F情報取得部25がI/F情報記憶部23にアクセスすることで、情報収集又は診断すべき目的ソフトウェアコンポーネントを知ることが可能となる。
以上でソフトウェアコンポーネントのインストールを説明したので、次に、異常を検出したときに複合機10が行う動作解析のための情報収集の動作を以下に説明する。
図5は、異常を検出したときの複合機10内部での情報収集用プログラムの動作を説明するためのフローチャートである。
異常を検出してユーザが情報収集用プログラムを起動すると、本プログラムは動作を開始する。
そして、特定部29は、取得したエラーコードに関連するアプリケーションモジュールを特定する(特定のための判断工程)(ステップ202)。具体的には、エラーコードに関連するアプリケーションモジュールは多くの場合予め定まっているので、取得したエラーコードに基づいて関連するアプリケーションモジュールを特定する。
ここで、内部データとは、ジョブ管理用ソフトウェアコンポーネントであれば、現在実行しているジョブの情報、動作中のジョブの数などである。情報収集工程(ステップ205)では、監視用スレッドを動作させて、通常動作時の(即ち、エラー発生前の)スレッドのトレース情報やスタックの情報を取得するようにしても良い。
まず、I/F情報取得部25はI/F情報記憶部23にアクセスして、ソフト記憶部20にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントのインストール情報と、I/F情報と、アクセスオブジェクトとを取得する(インストール情報取得工程)(ステップ221)。ここで、インストール情報は複合機10にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントを含むが、I/F情報とアクセスオブジェクトは本実施の形態の記憶形式に適合した形式のソフトウェアコンポーネントだけを含んでいる。
これに対して、アクセスするソフトウェアコンポーネントに対応するI/F情報とアクセスオブジェクトとを取得していない場合には、情報収集部26は、I/F情報とアクセスオブジェクトを有しない状態で直接ソフトウェアコンポーネントにアクセスする。
すべてのソフトウェアコンポーネントにアクセスしていない場合(判断工程:ステップ223:N)、情報収集工程(ステップ222)を繰り返し実行する。
具体的には、例えば、収集した状態情報に基づいて、通常動作時とは異なる状態情報を有するソフトウェアコンポーネントに異常が発生しているかも知れないと推測する。或いは、収集した状態情報を別の検査プログラムを用いて解析し、異常発生の原因を推測する。
以上により、エラーコードに関連するアプリケーションモジュール12Aの情報収集用I/F情報がI/F情報記憶部23に記憶されている場合、I/F情報取得部25がI/F情報記憶部23にアクセスするだけで情報収集用I/F情報を取得でき、情報収集部26の情報収集が容易にできる。また、情報収集用I/F情報がI/F情報記憶部23に記憶されていない場合であっても、従来どおりの方法で、情報収集部26はアプリケーションモジュールにアクセスして状態情報を収集することが可能である。
以上に説明した情報収集は、異常検出の前後の動作を示すログや各変数の内容のダンプなどの情報収集を目的とし、収集した状態情報を別の検査プログラムにて解析することを想定している。これに対して、以下に説明する診断は、異常を検出したときに複合機10が異常個所を検出するために、アプリケーションモジュール内で検査プログラムを動作させる点で相違する。
異常を検出したユーザによって診断用プログラムが診断部27において起動されると、本プログラムは動作を開始する。
そして、特定部29は、取得したエラーコードに関連するアプリケーションモジュールを特定する(特定のための判断工程)(ステップ302)。例えば、複合機10がコピー実行中にコピーアプリケーションの異常が発生すると、特定部29はコピーの実行ができなかった旨のエラーコードをコピーアプリケーションモジュールから取得する。ユーザが診断部27に対して診断要求をすると、特定部29はエラーコードに基づいてエラーコードに関連するコピーアプリケーションモジュールを特定する。
そして、検査結果である診断結果を取得する(診断結果取得工程)(ステップ306)。
具体的には、I/F情報取得部25がI/F情報記憶部23にアクセスして、ソフト記憶部20にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントのインストール情報と、I/F情報と、アクセスオブジェクトとを取得する(インストール情報取得工程)(ステップ321)。
これに対して、アクセスするソフトウェアコンポーネントに対応するI/F情報とアクセスオブジェクトとを取得していない場合には、情報収集部26は、I/F情報とアクセスオブジェクトを有しない状態で直接ソフトウェアコンポーネントにアクセスして診断する。
すべてのソフトウェアコンポーネントにアクセスしていない場合(判断工程:ステップ323:N)、診断工程(ステップ322)を繰り返し実行する。
尚、診断用I/Fを備えていないソフトウェアコンポーネントに関しては、表示工程(ステップ307)において診断結果に替えてそのソフトウェアコンポーネントは診断用I/Fを有しない旨を表示するようにしても良い。
以上により、エラーコードに関連するアプリケーションモジュールの診断用I/F情報がI/F情報記憶部23に記憶されている場合、I/F情報取得部25がI/F情報記憶部23にアクセスするだけで診断用I/F情報を取得でき、診断部27による診断が容易にできる。また、診断用I/F情報がI/F情報記憶部23に記憶されていない場合であっても、診断部27はアプリケーションモジュールにアクセスして診断することが可能である。
第一の実施例によれば、新規のソフトウェアコンポーネントを追加した場合であっても、追加したソフトウェアコンポーネントに対する情報収集又は診断を既存のソフトウェアコンポーネントと同様に実現することができる。これにより、情報収集用プログラムを変更することなく、新規に追加されたソフトウェアコンポーネントの情報収集が可能となり、機能追加が容易になるとともに、適切な情報収集が可能となる。
第一の実施例によれば、異常検出時に、特定部29が異常発生に関係するアプリケーションモジュールを特定するので、特定されたアプリケーションモジュールに限定して情報収集や診断を実施することにより、情報収集や診断の時間を短くできる。
また、図5又は図6に示すフローチャートのプログラムは、工場出荷後にソフトウェアコンポーネントの新たな追加を行わない複合機にも適用可能である。
上記第一の実施例では、異常が発生したアプリケーションモジュールはそれを含むソフトウェアコンポーネントが異常発生の原因を有している場合であったが、第二の実施例では、他のソフトウェアコンポーネントに依存して動作するソフトウェアコンポーネントに異常が発生した場合に本発明を適用する例を説明する。
第二の実施例は、ソフトウェアコンポーネントは動作する際に他のソフトウェアコンポーネントと依存関係がある例である。ここで、依存関係とは、あるソフトウェアコンポーネントの動作時に他のソフトウェアコンポーネントの動作を伴う関係をいう。この依存関係は、図3に示したように、I/F情報生成部22によって生成されるI/F情報の各ソフトウェアコンポーネントが依存している他のソフトウェアコンポーネント群のリストに含まれる。依存するソフトウェアコンポーネントの数から、依存関係の多寡がわかる。例えば、各レイヤのソフトウェアコンポーネントは、同列のレイヤ又は下位のレイヤのソフトウェアコンポーネントに依存し、上位のレイヤのソフトウェアコンポーネントには依存しないので、通常は一番下のレイヤのソフトウェアコンポーネントがもっとも依存関係が少ない。
図7は、第二の実施例にかかる複合機15を説明するための機能ブロック図である。
図2に示す第一の実施例と同じ構成部は同じ参照符号を用いることで以下の説明を省略する。
複合機15は、I/F情報記憶部41と、I/F情報取得部42と、保持部43とを有して構成される。
I/F情報取得部42は、例えばCPUが依存関係抽出工程(図8のステップ406)などを実行することで実現される。I/F情報取得部42は、I/F情報記憶部41を検索して、特定部29により特定された第一ソフトウェアコンポーネントと依存関係のある第二ソフトウェアコンポーネントを抽出する。
保持部43は、例えばメモリ等で構成される。保持部43は、診断のための情報を保持する。
以上の構成を有する複合機15がソフトウェアコンポーネントA11A等をインストールしたときに、複合機15が内部で行うI/F情報の登録作業を以下に説明する。
図8は、依存関係を有しているソフトウェアコンポーネントのインストール時の登録作業を説明するためのフローチャートである。
複合機15においてソフトウェアコンポーネントA11Aのインストールが開始されると、I/F情報生成部22においてI/F情報生成プログラムが起動する。
インストール工程(ステップ401)が終了したとき、I/F情報生成部22は、インストールが完了したソフトウェアコンポーネントA11Aのインストール情報をI/F情報記憶部41に登録する(インストール情報登録工程)(ステップ402)。
I/F情報生成部22は、取得したソフトウェアコンポーネントA11AがI/F13Aを有しているか否かを判断する(判断工程)(ステップ404)。
そして、ソフトウェアコンポーネントA11AがI/F13Aを有しているとI/F情報生成部22が判断したとき(ステップ404:Y)、I/F情報生成部22はソフトウェアコンポーネントA11AからI/F13Aを取得する(I/F取得工程)(ステップ405)。
これに対して、判断工程(ステップ404)にてソフトウェアコンポーネントA11AはI/F13Aを有していないとI/F情報生成部22が判断したとき(ステップ404:N)、I/F情報生成部22はソフトウェアコンポーネント名を抽出してI/F情報として出力する(ソフトウェアコンポーネント名抽出工程)(ステップ421)。
これにより、インストールされた第一ソフトウェアコンポーネントのI/F情報が、依存関係を有する第二ソフトウェアコンポーネントと関係付けられてI/F情報記憶部41に蓄積される。後述する異常検出時にI/F情報取得部42がI/F情報記憶部41にアクセスすることで、情報収集又は診断すべき目的ソフトウェアコンポーネントの依存関係の範囲を知ることが可能となる。
以上に説明したフローチャートに従って、インストールされた第一ソフトウェアコンポーネントのI/F情報は、依存関係を有する第二ソフトウェアコンポーネントと関係付けられてI/F情報記憶部41に記憶されたので、以下では、複合機15が実際に使用されて異常が発生したときの情報収集の動作を説明する。
図9は、異常が発生したときの複合機15内部での情報収集用プログラムの動作を説明するためのフローチャートである。
異常を検出してユーザが情報収集用プログラムを起動すると、本プログラムは動作を開始する。
そして、特定部29は、取得したエラーコードに基づいて、関連するアプリケーションモジュールを特定する(特定のための判断工程)(ステップ502)。
そして、I/F情報取得部42は、抽出したアプリケーションモジュールの情報収集用I/F情報と、アクセスするためのアクセスオブジェクトとを、依存関係の数の少ない順にI/F情報記憶部41から取得する(I/F情報取得工程)(ステップ506)。
まず、I/F情報取得部42がI/F情報記憶部41にアクセスして、ソフト記憶部20にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントのインストール情報と、I/F情報と、アクセスオブジェクトとを取得する(インストール情報取得工程)(ステップ521)。
これに対して、アクセスするソフトウェアコンポーネントに対応するI/F情報とアクセスオブジェクトとを取得していない場合には、情報収集部26は、I/F情報とアクセスオブジェクトを有しない状態で直接ソフトウェアコンポーネントにアクセスする。
そして、複合機15にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントにアクセスして情報を収集し終えたとき(判断工程:ステップ523:Y)、取得したソフトウェアコンポーネントから異常発生の原因となったソフトウェアコンポーネントを推測する(原因コンポ推測工程)(ステップ524)。
以上により、エラーコードに関連するアプリケーションモジュールに対応する第一ソフトウェアコンポーネントと依存関係を有する第二ソフトウェアコンポーネントの情報収集用I/F情報がI/F情報記憶部41に記憶されている場合、I/F情報取得部42がI/F情報記憶部41にアクセスするだけで第二ソフトウェアコンポーネントの情報収集用I/F情報を取得でき、情報収集部26の情報収集が容易にできる。また、情報収集用I/F情報がI/F情報記憶部41に記憶されていない場合であっても、従来どおりの方法で、情報収集部26はアプリケーションモジュールにアクセスして情報を収集することが可能である。
次に、異常が発生したときの診断の動作を説明する。
図10は、異常を検出したときの複合機15内部での診断用プログラムの動作を説明するためのフローチャートである。
異常を検出したユーザによって診断用プログラムが診断部27において起動されると、本プログラムは動作を開始する。
そして、特定部29は、取得したエラーコードに基づいて関連するアプリケーションモジュールを特定する(特定のための判断工程)(ステップ602)。
そして、I/F情報取得部42は、検出したエラーコードに関連する第一ソフトウェアコンポーネントと依存関係を有する第二ソフトウェアコンポーネントの診断用I/Fを有する第二ソフトウェアコンポーネントをすべて抽出して、リスト形式でI/F情報記憶部41から取得する(検索結果取得工程)(ステップ604)。
そして、I/F情報取得部42は、抽出したアプリケーションモジュールの診断用I/F情報と、アクセスするためのアクセスオブジェクトとを、依存関係の数の少ない順にI/F情報記憶部41から取得する(I/F情報取得工程)(ステップ606)。
そして、診断部27は検査結果である診断結果を取得する(検査結果取得工程)(ステップ608)。具体的には、診断用I/Fから各第二ソフトウェアコンポーネントの内部データを取得する。内部データとは、異常発生時に実行していたジョブの情報やジョブの数などである。
具体的には、I/F情報取得部42がI/F情報記憶部41にアクセスして、ソフト記憶部20にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントのインストール情報と、I/F情報と、アクセスオブジェクトとを取得する(インストール情報取得工程)(ステップ621)。ここで、インストール情報は複合機10にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントを含むが、I/F情報とアクセスオブジェクトは本実施の形態の記憶形式に適合した形式のソフトウェアコンポーネントだけを含んでいる。
これに対して、アクセスするソフトウェアコンポーネントに対応するI/F情報とアクセスオブジェクトとを取得していない場合には、情報収集部26は、I/F情報とアクセスオブジェクトを有しない状態で直接ソフトウェアコンポーネントにアクセスして診断する。
そして、診断結果を取得したとき(ステップ608)、或いは、複合機15にインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントにアクセスして診断したとき(判断工程:ステップ623:Y)、表示部28は診断結果とを表示して(表示工程)(ステップ609)、診断用プログラムを終了する。
以上により、エラーコードに関連するアプリケーションモジュールに対応する第一ソフトウェアコンポーネントと依存関係を有する第二ソフトウェアコンポーネントの診断用I/F情報がI/F情報記憶部41に記憶されている場合、I/F情報取得部42がI/F情報記憶部41にアクセスするだけで第二ソフトウェアコンポーネントの診断用I/F情報を取得でき、診断部27による診断が容易にできる。また、診断用I/F情報がI/F情報記憶部41に記憶されていない場合であっても、診断部27はアプリケーションモジュールにアクセスして診断することが可能である。
例えば、上位のレイヤの第一ソフトウェアコンポーネントから診断を行ったとき、各第一ソフトウェアコンポーネントは依存している第二ソフトウェアコンポーネントの診断機能を呼び出すので、複数の第一ソフトウェアコンポーネントから呼び出される第二ソフトウェアコンポーネントも存在し得る。より具体的は、ジョブ管理のソフトウェアコンポーネントは、コピーアプリケーションモジュールからもスキャンアプリケーションモジュールからも呼び出される。これにより、診断の繰り返しを省き、迅速な診断が可能となる。
図8,9,10に示したフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はこれらのプログラムをインターネット等のネットワークを介して配信して記録しておき、これを複合機15が有する汎用のコンピュータ等により読み出して実行させることにより、このコンピュータ等を複合機15の一部として機能させることも可能である。
Claims (8)
- アプリケーションモジュールと、エラー発生前のソフトウェアコンポーネントの情報を収集する情報収集手段が当該ソフトウェアコンポーネントにアクセスするために用いる情報とから構成される当該ソフトウェアコンポーネントを自装置に新たに追加する追加手段と、
前記ソフトウェアコンポーネントが自装置に追加される際に、追加された当該ソフトウェアコンポーネントに前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報を、追加された当該ソフトウェアコンポーネントから取得する第1の情報取得手段と、
前記第1の情報取得手段により取得された、前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報を記憶する情報記憶手段と、
異常発生時に出力されるエラーコードに基づいて、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントのアプリケーションモジュールを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールに基づいて、当該アプリケーションモジュールに関連するソフトウェアコンポーネントに前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報を前記情報記憶手段から取得する第2の情報取得手段とを備え、
前記情報収集手段は、前記第2の情報取得手段により取得された、当該情報収集手段がアクセスするために用いる情報を使用することにより、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントにアクセスして、当該エラー発生前の当該ソフトウェアコンポーネントの情報を取得することを特徴とする画像形成装置。 - 前記情報記憶手段は、前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報が当該情報記憶手段に記憶されている一のソフトウェアコンポーネントと依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントにおける、当該情報収集手段がアクセスするために用いる情報を、当該一のソフトウェアコンポーネントにおける、当該情報収集手段がアクセスするために用いる情報と関係付けて記憶し、
前記第2の情報取得手段は、前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールと依存関係のある前記他のソフトウェアコンポーネントにおける、前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報を、前記情報記憶手段から取得し、
前記情報収集手段は、前記第2の情報取得手段により取得された前記他のソフトウェアコンポーネントにアクセスして当該他のソフトウェアコンポーネントの情報を収集することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第2の情報取得手段は、前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールと依存関係のある前記他のソフトウェアコンポーネントのそれぞれについて、当該他のソフトウェアコンポーネントと当該依存関係にあるソフトウェアコンポーネントの数が少ない当該他のソフトウェアコンポーネントから順に、前記情報収集手段がアクセスするために用いる情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記情報収集手段により収集された前記情報を、前記依存関係を有する前記ソフトウェアコンポーネントと共に表示する表示手段を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- アプリケーションモジュールと、エラー発生前のソフトウェアコンポーネントの情報を収集する診断手段が当該ソフトウェアコンポーネントにアクセスするために用いる情報とから構成される当該ソフトウェアコンポーネントを自装置に新たに追加する追加手段と、
前記ソフトウェアコンポーネントが自装置に追加される際に、追加された当該ソフトウェアコンポーネントに前記診断手段がアクセスするために用いる情報を、追加された当該ソフトウェアコンポーネントから取得する第1の情報取得手段と、
前記第1の情報取得手段により取得された、前記診断手段がアクセスするために用いる情報を記憶する情報記憶手段と、
異常発生時に出力されるエラーコードに基づいて、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントのアプリケーションモジュールを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールに基づいて、当該アプリケーションモジュールに関連するソフトウェアコンポーネントに前記診断手段がアクセスするために用いる情報を前記情報記憶手段から取得する第2の情報取得手段とを備え、
前記診断手段は、前記第2の情報取得手段により取得された、当該診断手段がアクセスするために用いる情報を使用することにより、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントにアクセスして、当該エラー発生前の当該ソフトウェアコンポーネントを診断することを特徴とする画像形成装置。 - 前記情報記憶手段は、前記診断手段がアクセスするために用いる情報が当該情報記憶手段に記憶されている一のソフトウェアコンポーネントと依存関係のある他のソフトウェアコンポーネントにおける、当該診断手段がアクセスするために用いる情報を、当該一のソフトウェアコンポーネントにおける、当該診断手段がアクセスするために用いる情報と関係付けて記憶し、
前記第2の情報取得手段は、前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールと依存関係のある前記他のソフトウェアコンポーネントにおける、前記診断手段がアクセスするために用いる情報を、前記情報記憶手段から取得し、
前記診断手段は、前記特定手段により特定された前記アプリケーションモジュールの前記ソフトウェアコンポーネントへのアクセスに先行して、前記第2の情報取得手段により取得された前記他のソフトウェアコンポーネントにアクセスして診断することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記診断手段による診断結果を保持する保持手段を更に含み、
前記診断手段は、一回の診断において同じ前記他のソフトウェアコンポーネントに対して複数回の診断要求がされた場合に、2回目以降の当該診断要求には前記保持手段にて保持された初回の前記診断結果を出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - コンピュータに、
アプリケーションモジュールと、エラー発生前のソフトウェアコンポーネントの情報を収集する情報収集機能が当該ソフトウェアコンポーネントにアクセスするために用いる情報とから構成される当該ソフトウェアコンポーネントが画像形成装置に新たに追加される際に、追加された当該ソフトウェアコンポーネントに当該情報収集機能がアクセスするために用いる情報を、追加された当該ソフトウェアコンポーネントから取得する第1の情報取得機能と、
前記第1の情報取得機能により取得された、前記情報収集機能がアクセスするために用いる情報を情報記憶手段に記憶させる情報記憶機能と、
異常発生時に出力されるエラーコードに基づいて、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントのアプリケーションモジュールを特定する特定機能と、
特定された前記アプリケーションモジュールに基づいて、当該アプリケーションモジュールに関連するソフトウェアコンポーネントに前記情報収集機能がアクセスするために用いる情報を前記情報記憶手段から取得する第2の情報取得機能とを実現させ、
前記情報収集機能は、前記第2の情報取得機能により取得された、当該情報収集機能がアクセスするために用いる情報を使用することにより、前記エラーが発生したソフトウェアコンポーネントにアクセスして、当該エラー発生前の当該ソフトウェアコンポーネントの情報を取得することを特徴とするプログラム。
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