JP4707149B2 - 成膜成形品の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両等に搭載されるフロントランプ、テールランプあるいはエンブレム等の成膜がなされた成形体である成膜成形品の製造方法および成膜成形品の製造装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種成膜成型品のなかには、例えば、車両用のエンブレム等の部品ように、部材表面に着色効果や反射効果等の効果を有する素材で被覆して、意匠性を高めたものがあり、この製造方法として、例えば、部材表面を装飾クロム鍍金皮膜で被覆して形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところで今日、鍍金に使用する六価クロムは人体に有害な物質であって、環境汚染による公害問題を発生することから規制の対象ともなっており、脱クロムが要求されている。
この改善策として、基材表面に真空蒸着やスパッタリング等の成膜装置で成膜を形成し、さらに、該成膜の表面を樹脂材で被覆したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−147069号公報 特開平6−169191号公報
ところがこのようなものは、射出成形した基材を射出成形装置から取り出した後、真空蒸着装置にセットして成膜し、しかる後、成膜した基材を真空蒸着装置から取り出した後、射出成形装置にセットして成膜面に樹脂材を射出成形することになって工程数も多く、手間がかかり、作業能率が悪いだけでなく、取り出し工程、セット工程、装置から装置への搬送工程の際に被成膜面、さらには成膜面に傷や埃がついたり手が触れて油が付着してしまうようなことがあり、これらが原因で所期の成膜製品ができず不良品が発生し歩留まりが悪いという問題があり、ここらに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、可動金型と固定金型とを用いて成形品を成形する第一の射出工程と、該第一の射出工程によって成形された成形品の内面に成膜を施す成膜工程とからなり、前記第一の射出工程を実行した後に前記可動金型を固定金型から離間させて、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に残っている状態の前記第一の射出工程によって成形された成形品に、関節アームにより変位自在で、且つその内部に成膜装置を有するケーシング突き当て、その後に前記成膜工程を実行することを特徴とする成膜成形品の製造方法である。
請求項2の発目は、可動金型は、固定金型に対して、対向方向の離接移動、面方向に沿った平行移動ができるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の成膜成形品の製造方法である。
請求項3の発明は、固定金型と、前記固定金型に対して対向方向に離接移動可能な可動金型とを用いて成形品を射出成形するための射出手段とを備えて構成される射出成形装置と、成形品に成膜をするための成膜手段によって成形品の内面に成膜を形成するように構成されている成膜形成装置とを備え、前記可動金型、固定金型には、成形品を射出するための成形面がそれぞれ形成され、前記成膜手段には、関節アームが備えられ、該関節アームには、その内部に成膜装置を備えたケーシングが設けられており、該ケーシングの端面は、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に突き当てられるように構成されている事を特徴とする成膜成形品の製造装置である。
請求項4の発明は、可動金型は、固定金型に対して、対向方向の離接移動、面方向に沿った平行移動ができるように設けられていることを特徴とする請求項3記載の成膜成形品の製造装置である。
請求項5の発明は、固定金型と、前記固定金型に対して対向方向に離接移動可能な可動金型とを用いて成形品を射出成形するための射出手段とを備えて構成される射出成形装置と、成形品に成膜をするための成膜手段によって成形品の内面に成膜を形成するように構成されている成膜形成装置とを備え、前記可動金型、固定金型には、成形品を射出するための成形面がそれぞれ形成され、前記成膜手段には、関節アームが備えられ、該関節アームには、その内部に成膜装置を備えたケーシングが設けられており、前記成膜形成装置は、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に第一の射出工程で形成された成形品が残った状態で、該成形面に前記ケーシングの端面を突き当てるように構成されていることを特徴とする成膜成形品の製造装置である。
請求項1、2の発明とすることにより、成形品への成膜を、既存の射出成形装置を用いて簡単に製造することができる。
請求項3〜5の発明とすることにより、成膜を、既存の射出成形装置を用いて簡単に製造することができる。
次ぎに、本発明の第一の実施の形態について図1〜7に基づいて説明する。図面において、1は可動金型(第一金型)、2は固定金型(第二金型)であって、可動金型1は、固定金型2に対して対向方向に離接移動できると共に、固定金型2から離間した状態で固定金型2に対して型面に沿う方向の移動(金型面に対する平行移動)ができるように構成されているが、可動金型1の移動機構の詳細については、従来から知られた金型移動方式の技術を用いて実行できるので省略する。尚、金型の移動は相対的なものでよいから、第一金型を固定、第二金型を移動させるように構成してもよく、また両者を移動するように構成しても勿論良い。また移動は、型面に沿う方向の移動であれば、直線方向の平行移動に限らず、軸を中心とする回転移動であっても良いものである。
前記可動金型1には、第一成形体3を射出成形するための凹型状をした射出用の成形面1aと、第二成形体4を形成するための凸型状をした射出用の成形面1bとが形成される一方、固定金型2には、前記第一成形体3を射出成形するための凸型状をした射出用の成形面2aと、第二成形体4を形成するための凹型状をした射出用の成形面2bと、第一、第二成形体3、4同士を接着するための射出代3cを形成するための成形面2cとがそれぞれ形成されている。
一方、5はロボットハンド(マニピュレーター、マジックハンド)であって、該ロボットハンド5は、前記金型1、2および図示しない射出成形器、金型移動手段等の各種部材装置を用いて構成される射出成形装置の近傍に配されており、そして揺動、回転が自在に構成された関節アーム5aを備え、該関節アーム5aの先端部に、真空蒸着装置(成膜形成手段、成膜装置)6を内装するため例えば矩形状をしたケーシング5bが軸回り方向に回転自在に設けられている。そしてロボットハンド5は、真空蒸着装置6を、関節アーム5aの揺動および回転、ならびにケーシング5bの回転により真空蒸着装置6を三次元的に自由に変位できる構成になっているが、これについても従来から通常知られたものを採用しているのでその詳細については省略する。そして図面においても、図2以降はケーシング5bと真空蒸着装置6を描くだけとして説明する。
前記該真空蒸着装置6は、公知のものが設けられるが、その概略として、ケーシング5b外に引き出されたホース7aを介して真空ポンプPに接続される吸気路7、蒸着する金属(例えばアルミニウムやクロム)を入れるボート8、該ボート8を加熱するためケーシング5b外に引き出された電気配線9aを介して電源に接続されるヒータ9とを備えて構成されている。尚、ホース7aや電気配線9aは、ロボットハンド、特にケーシング5aに直接設けたものとしても実施することはできる。尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであって、成膜手段としては、真空蒸着装置6に限定されず、例えば陰極スパッタリングによる成膜等、通常知られた成膜装置を必要において採用することができる。
さて次に、第一、第二の成形体3、4を用いて成膜成形品10を作成する工程を説明するが、本実施の形態では中空状のエンブレムであって、第一、第二成形体3、4の内面にそれぞれ成膜がなされたものを製造するとして説明する。まず、図2では第一の射出工程で第一、第二成形体3、4を製造する工程の概略を図示しているが、図2(A)は、可動金型1、固定金型2同志が、第一、第二成形体3、4の各対応する成形面同志1aと2a、1bと2bが互いに対向する状態となっており、この状態から、可動金型1が可動金型2に突き合わせるべく移動して型合わせ状態となる(図2(B)参照)。この状態で、第一の射出工程が実行されて未成膜状態の第一、第二成形体3、4が型形成される。
次いで、可動金型1が固定金型2から離間することになるが、第一成形体3は可動金型1側に、第二成形体4は固定金型2側に残る(図3(A)参照)状態での型面設計となっている。そして可動金型1が、型面と平行する移動をして第一、第二成形体3、4同志が互いに対向する位置まで対向間隔は離間した状態で移動する(図3(B)参照)。
このような離間状態となった段階で、ロボットハンド5の作動によりケーシング5bが可動金型1の成形面1aに突き当てられ(図4(A)参照)た後、真空蒸着装置6により第一成形体3の内面に成膜3aが施されることになる(図4(B)参照)。なお、この場合、ケーシング5bの端面5cが突き当てられることで第一成形体3の端面3bがマスキングされる構成になっている。そして第一成形体3への成膜が終了すると、ロボットハンド5はケーシング5bを第二成形体4側に移動し、反転させることで該ケーシング5bを固定金型の成形面2bに突き当て(図5(A)参照)た後、第二成形体4の内面に成膜4aが施されることになる(図5(B)参照)。なお、この場合も、ケーシング端面5cによって第二成形体4の端面4bがマスキングされる構成となっている。尚、成膜工程は、図3(A)の状態でも実施することができることはいうまでもない。
このように、第一、第二成形体3、4の内面に成膜3a、4aが施されるとロボットハンド5の作動によりケーシング5bは射出成形装置外に移動することになり(図6(A)参照)、しかる後、可動金型1が固定金型2に突き当たるように移動する(図6(B)参照)。これによって第一、第二成形体3、4の端面同志が、前記射出代3cが空間となる状態で突き当てられ、この射出代3cに第二の射出工程が実行され、第一、第二成形体3、4同志は、該射出された樹脂材11によって一体に接着され(図6(C)参照)た後、可動金型1が固定金型2から離間して脱型され、完成した成膜成形品10を固定金型2から取り出すことで一連の成膜成形品10の製造がなされ(図7(A)(B)参照)、以降、図2(A)の位置まで可動金型1が移動することで、繰り返しの成膜成形品10の製造ができるようになっている。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、前記製造された成膜成形品10の構成部品である第一、第二成形体3、4は、第一の射出工程で射出成形された後、射出成形装置外から移動してきて成膜後、装置外に移動する真空蒸着装置6によって成膜3a、4aが施されることになり、この結果、射出成形と成膜とが一連の作動によって連続してできる。しかも真空蒸着装置6は、金型1または2に設けられるものでないため、既存の射出成形装置はそのままのものを用い、後付け設備として採用することができ、設備投資の低減を達成できる。
そのうえ前記実施の形態では、第一、第二成形体3、4が射出直後のまだ暖かいうちに成膜がなされるため、成膜材の樹脂材への接着性能にも優れ、外観の優れたものとなる。そのうえ、第一、第二という複数の成形体3、4への成膜が一つの真空蒸着装置を用いて連続してできるため、例えば複数の成形体3、4をすべて同じ形状としておけば、同じ形状の成膜成形品の効率的な製造ができることになる。
しかもこのものでは、前記成膜3a、4aが施された第一、第二成形体3、4同志を金型移動により突き合わせ、第二の射出工程によって一体に接着することが一連の工程の流れのなかででき、作業性の向上が図れることになる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでないことは勿論であって、前記実施の形態では両成形体に成膜を施したが、選択された一方に成膜を施すようにしてもよく、また、複数の成形体に対して順次変更(第一成形体→第二成形体→第一成形体・・・のように成膜する成形体を異ならしめる)して成膜するようにしてもよい。
また、図8に示す第二の実施の形態のように、複数の成形体11、12が型形成された場合、複数の成膜手段13、14を用いての同時的な成膜11a、12aもできる。そしてこの場合において、成膜手段13、14の成膜材が同じでも異なっていても良い。この場合に、各成膜体13、14をそれぞれロボットハンド15、16に設けたものを実施ができる(図8(A)参照)が、一つのロボットハンド17に複数の成膜手段13、14を設け、成形体13、14を対向させた状態で同時的な成膜11a、12aを行う(図8(B)参照)ようにしても良いし、複数回の成膜11a、12aを順次行うようにしても良い(図8(C)参照)。この場合に、成膜手段13、14の成膜は同じであっても良いし異なっていても良い。成膜を異ならしめる場合には、成膜材を異ならしめたり、成膜時間を異ならしめる等がある。
さらに図9に示す第三の実施の形態のように、ロボットハンド18の先端部18aに成膜手段19を設けると共に、装着材(内装品)20(またはマスキング材)を着脱自在に支持する構成にし、成膜を施す前に装着材20を成形体21に装着するように構成することができ(マスキング材の場合には成膜後、取り外すことになる)、このようにすることで、より多様な成膜成形品の製造が可能となる。
さらにまた、図10に示す第四の実施の形態のように、ロボットハンド22の先端部22aに成膜装置23を装着するほかに、マスキング材24と装着品25とをそれぞれ着脱自在に支持し、マスキング材24で成形体26をマスキングした後、成膜装置23で成膜し、しかる後、マスキング材24を取り外し、そして装着品25を取り付けるようにすることもできる。尚、図10では相手側金型は省略されている。
次いで、本発明の参考例として、移動手段で成形体を射出成形装置外に移動させ、該装置外に設けた成膜装置にセットして成膜するようにしたものについて説明する。
図11〜14に第一の参考例を説明するが、このものは可動金型27、固定金型28を備え、該可動金型27には、第一成形体29を形成するための凹型面27a、第二成形体30を形成するための凸型面27bが形成され、さらに第二の射出工程で接続代31を形成するための凸型面27cが前記凸型面27b側に形成されている。また固定金型28には、第一成形体29を形成するための凸型面28a、第二成形体30を形成するための凹型面28bが形成され、さらに第二の射出工程で前記接続代31を形成するための凹型面28cが凸型面28bが形成されている。
さらにロボットハンド32は前記第一の実施の形態のものと同様、先端部32aが三次元的に自由移動できる構成になっており、その先端部32aに、第一成形体29を支持して固定金型28から取り出して(脱型)移動するための移動部材33が設けられている。この移動部材33は、把持具、係止具等、各種のものを採用できるが、本参考例では、第一成形体29に脱型露出側から被着具32bを被着し、接続される真空ポンプPで第一成形体29とのあいだを真空状態にして密着状にして脱型する真空式のものを採用している。また、成膜装置34としては、第一の実施の形態に用いたものと同様の真空蒸着装置を基台34aに配することにより設けられている。そしてこのものでは、移動部材33と成膜装置34とがそれぞれ専用の流路33a、34bを介して真空ポンプPに接続され、各流路33a、34bに設けた開閉バルブ33b、34cにより各流路33a、34bを各別に開閉して移動部材33、成膜装置34をそれぞれ真空にできるように制御されている。
そしてつぎに、第一、第二成形体29、30を一体に接着して成形した成膜成形品35の製造工程について説明するが、図12(A)〜(C)の第一の射出工程までは第一の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。そして第一の射出工程が終了後の脱型工程で、第一成形体29が固定金型28側に残る型設計となっている(図12(D)参照)。
次いで成膜工程であるが、このものでは被着具32aを前記第一成形体29に被着し、真空ポンプPを作動させて真空状態にして第一成形体29を被着具32aに密着させ(図13(A)参照)、この状態で被着具32aを移動させて固定金型28から脱型し、成膜装置34にセットする。この場合、成膜装置34におけるケーシング34aの先端34bが第一成形体29の先端29bに当接することでマスキングされるようになっている(図13(B)参照)。そしてこの状態で成膜装置34を作動させて第一成形体29の金型同志27、28を離間させたときに可動金型27から脱型して露出する面ではなく、第一成形体29を取り出すべく固定金型28から脱型したとき露出する側の面に成膜29aを施すことができる(図13(C)参照)。
このようにして成膜29aが形成された第一成形体29を、ロボットハンド32を移動して固定金型27に保持されている第二成形体30に突き当て(図14(A)参照)た後、被着具32aに空気を入れて第一成形体29を被着具32aから離脱させ(図14(B)参照)、しかる後、可動金型27を移動して凹型面27aに前記離脱した第一成形体29を嵌入セットし、この状態で接着代31に樹脂材31aを射出する第二の射出工程を行い(図14(C)参照)、これによって第一成形体29に成膜29aが施された成膜成形品35が形成され、その後、可動型27の離間移動による脱型、成膜成形品35の取出しが行われて一連の成膜成形品35の製造工程が実行され、これを繰り返すことで連続して成膜成形品35が製造される。
叙述の如く構成された本参考例において、前記製造された成膜成形品35の構成部品である第一、第二成形体29、30のうちの一方である第一成形体29は、第一の射出工程で射出成形された後、射出成形装置内から装置外に移動して成膜装置34にセットされ、ここで成膜29aが施されることになり、この結果、射出成形と成膜とが一連の作動によって連続してできる。しかも成膜装置34は、金型1または2に設けられるものでないため、既存の射出成形装置はそのままのものを用い、後付け設備として採用することができ、設備投資の低減を達成できる。
しかもこの参考例では、射出した成形体を射出成形装置外に移動させて成膜をするものであるため、可動金型27を固定金型28から離間させて脱型した際に露出する面でなく、このとき金型に隠れている面にも成膜できることになって成膜形成の多様性を確保できることになる。
そのうえ前記参考例では、第一、第二成形29、30が射出直後のまだ暖かいうちに成膜がなされるため、成膜材の樹脂材への接着性能にも優れ、外観の優れたものとなる。そのうえ、第一、第二という複数の成形29、30への成膜が一つの真空蒸着装置を用いて連続してできるため、例えば複数の成形29、30をすべて同じ形状としておけば、同じ形状の成膜成形体の効率的な製造ができることになる。
またこのように成形体を射出成形装置外に移動させて成膜するものとしては、両成形体29、30をそれぞれ取り出し移動させて成膜を施すこともでき、また、この場合に、別途マスキング材をしたり装着材を設けたりしての成膜もできることは言うまでもない。そしてその場合の成膜としては、複数の成膜装置を設けて、それぞれ成膜したり、一つの成形体に複数の成膜を施すこともでき、さらには、図15に示した第二の参考例のように複数の成膜装置36、37を設け、これら装置に設けたマスキング部36a、37a、あるいは各別に用意したマスキング材によりマスキングすることで成形体38に異なる複数の成膜38a、38bを施すことができる。
またこのものは、図16に示す第三の参考例のようにすることもできる。このものは、射出用金型28から成形体40を射出成形装置外に取り出して移動する際に、ロボットハンド39の先端部に設けた移動体39aで取り出し移動した成形体40を、別途設けた型材41にセット(図16(B)参照)し、この状態で成膜装置42をセットして成膜するものであり、このようにすることで、可動金型を固定金型から離間させた際に露出した面に成膜40aが施せることになる。
さらにまた、図17に示す第四の参考例のように、金型離型により金型43から離型して露出した面、成形体42の移動により金型43から離間して露出した面の両面に成膜42a、42bを施すこともできる。まずこのものは、マジックハンド44に設けた移動体44aによる成形体42の移動により金型43から離間して露出した面に第一の成膜装置45で成膜42aを施す工程は、前記第一の参考例の工程を採用することができ、そして成膜42aが施された成形体42を、成膜42aが内側になるように型材46にセットした状態で成形体42から移動具45aを離し、これによって固定金型を可動金型から離間させることにより脱型して露出した面が露出することになり、その後、第二の成膜装置47(第一の成膜装置と同じであっても異なっていてもよい)を型材46にセットして該露出した面に成膜42bを施すようにしてもよく、このようにすることで両面の成膜が施せることにな
(A)、(B)は成膜成形装置の概略図、成膜成形品の縦断面図である。 (A)、(B)、(C)は第一の射出をするまでの工程概略図である。 (A)、(B)は可動金型の離脱工程、可動金型の平行移動工程の工程概略図である。 (A)、(B)は成膜装置の第一成形体に対する突き合わせ工程、第一成形体への成膜工程の工程概略図である。 (A)、(B)は成膜装置の第二成形体に対する突き合わせ工程、第二成形体への成膜工程の工程概略図である。 (A)、(B)、(C)は成膜装置の射出成形装置外への移動工程、第二の突き合わせ工程、第二の射出工程の工程概略図である。 (A)、(B)は第二の脱型工程、製品取り出し工程の工程概略図である。 (A)は第二の実施の形態を示す成膜工程の概略図、(B)はその変形の形態を示す成膜工程の概略図、(C)は更なる変形の形態を示す成膜工程の概略図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ第三の実施の形態における脱型工程、装着具取付け工程、成膜工程の概略図である。 (A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第四の実施の形態における成膜装置の移動工程、マスキング材のセット工程、成膜工程、装着材のセット工程を示す概略図である。 (A)、(B)はそれぞれ第一の参考例を示す成膜成形装置の概略図、成膜成形品の縦断面図である。 (A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第一の参考例における離型工程、第一の型合わせ工程、第一の射出工程、第一の脱型工程の概略図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ第一の参考例の移動装置セット工程、成膜装置へのセット工程、成膜工程を示す概略図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ第一の参考例の第一成形体の第二成形体へのセット工程、移動装置の装置外移動工程、第二の型合わせ工程概略図である。 第二の参考例の成膜工程を示す概略図である。 (A)、(B)、(C)は第三の参考例を示す金型からの成形体の脱型工程、成膜用型材への成形体のセット工程、成膜工程を示す概略図である。 (A)、(B)、(C)、(D)は第四の参考例を示す成形体の脱型工程、第一の成膜工程、成形体の成膜用型材へのセット工程、第二の成膜工程を示す概略図である。
符号の説明
1 可動金型
2 固定金型
3 第一成形
3a 成膜
4 第二成形
4a 成膜
5 ロボットハンド
5b ケーシング
6 成膜装置

Claims (5)

  1. 可動金型と固定金型とを用いて成形品を成形する第一の射出工程と、該第一の射出工程によって成形された成形品の内面に成膜を施す成膜工程とからなり、
    前記第一の射出工程を実行した後に前記可動金型を固定金型から離間させて、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に残っている状態の前記第一の射出工程によって成形された成形品に、関節アームにより変位自在で、且つその内部に成膜装置を有するケーシング突き当て、その後に前記成膜工程を実行することを特徴とする成膜成形品の製造方法。
  2. 可動金型は、固定金型に対して、対向方向の離接移動、面方向に沿った平行移動ができるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の成膜成形品の製造方法。
  3. 固定金型と、前記固定金型に対して対向方向に離接移動可能な可動金型とを用いて成形品を射出成形するための射出手段とを備えて構成される射出成形装置と、
    成形品に成膜をするための成膜手段によって成形品の内面に成膜を形成するように構成されている成膜形成装置と
    を備え、
    前記可動金型、固定金型には、成形品を射出するための成形面がそれぞれ形成され、
    前記成膜手段には、関節アームが備えられ、該関節アームには、その内部に成膜装置を備えたケーシングが設けられており、
    該ケーシングの端面は、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に突き当てられるように構成されている事を特徴とする成膜成形品の製造装置。
  4. 可動金型は、固定金型に対して、対向方向の離接移動、面方向に沿った平行移動ができるように設けられていることを特徴とする請求項3記載の成膜成形品の製造装置。
  5. 固定金型と、前記固定金型に対して対向方向に離接移動可能な可動金型とを用いて成形品を射出成形するための射出手段とを備えて構成される射出成形装置と、
    成形品に成膜をするための成膜手段によって成形品の内面に成膜を形成するように構成されている成膜形成装置と
    を備え、
    前記可動金型、固定金型には、成形品を射出するための成形面がそれぞれ形成され、
    前記成膜手段には、関節アームが備えられ、該関節アームには、その内部に成膜装置を備えたケーシングが設けられており、
    前記成膜形成装置は、前記可動金型、固定金型の少なくとも一方の金型の成形面に第一の射出工程で形成された成形品が残った状態で、該成形面に前記ケーシングの端面を突き当てるように構成されていることを特徴とする成膜成形品の製造装置。
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