JP4702995B2 - 環状コイル多相式回転電機とその使用方法 - Google Patents

環状コイル多相式回転電機とその使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンターや複写機等の駆動モータとして使用して、好適な環状コイルP相式ステッピングモータ等の環状コイル多相式回転電機(以下本明細書で環状コイルP相式回転電機という)とその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種用途に使用されるステッピングモータとしては、次のものがある。図13は第1の従来例としてのクローポール式の永久磁石型(以下PM型という)ステッピングモータの斜視図である。
図13において、固定子Sは2相を構成する第1の固定子部分101と第2の固定子部分102より成り、第1の固定子部分101はその内周側に交互に組み合わされる櫛歯状の極歯101a、101bとこれらの極歯101a、101b内に収納される環状コイル101cとより、また、第2の固定子部分102は同様に極歯102a、102bとこれらの極歯102a、102b内に収納される環状コイル102cとより構成される。
ここで、極歯101aと102aは電気角で例えば90度ずれて配置されている。
Rは回転子で、この回転子Rは外周側に円周方向にN、S極が交互に配置されるように着磁された永久磁石103、中子104、回転子軸105より構成され、回転子軸105は軸受を介して固定子Sに支承される。
この場合、固定子Sの各相のクローポールの分割角ピッチと回転子Rの着磁ピッチ角は相互に一致するように構成されている。
このクローポールのPM型ステッピングモータはコイルがボビン巻きのため、巻線時間が早くまた巻線後の渡り線処理が簡単なため安価であり、OA機器等に広く使用されている。
【0003】
図14は、第2の従来例としてのハイブリッド型(以下HB型という)ステッピングモータの要部を切り欠いて示した斜視図である。
図14において、15は回転子軸、17は固定子ポール、18及び19は1対の回転子の回転子歯である。
このHB型ステッピングモータは固定子及び回転子に多数の歯を設けることができるのでステップ角度を小さく出来、従って位置決め精度に優れ、低速時の回転ムラも小さいという長所があるため、プリンターや複写機等のOA機器に広く使用されている。
本構造の場合、固定子のコイルは固定子内径部に設けたスロットから巻きこむ方式で通常2相機の場合でも図14に示すように8個の固定子ポールに装着されるから8個のコイルが必要とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来例のものの構成は、次のような問題点があった。
図13に示す第1の従来例のPM型ステッピングモータではボビン巻の構造のため安価であるが、固定子がクローポール(櫛歯)で、且つこれらの櫛歯を交互にかみ合わせた構造とするため、また回転子が着磁するためどちらも、その極数を多くすることが困難であり、通常モータ径40mm程度のもので24極程度、2相機にすると、ステップ角度が7.5度程度の分解能のものしか、製作できなかった。
また、クローポール固定子は、クローポールの特に、根元部分に磁束が集中的に通過する構造であるため、磁束密度がクローポールの根元部分で飽和し、高トルクが得られないという問題もあった。
さらに、クローポール固定子の場合、お互いに噛み合わせるために、クローポール間の漏洩磁束も大きくなるという問題点もあった。
【0005】
また、図14に示す第2の従来例のHB型ステッピングモータでは、分解能は高いが、固定子巻線が固定子のスロットに内径側から巻きこむため、巻線の速度が遅く、また巻線後の渡り線の処理が複雑で、高価になるという欠点を有していた。また、回転子の永久磁石より出た磁束は対向している固定子の歯に入るが、その内、コイルと鎖交してトルクとなる有効磁束は約50%と少ないため、磁束の強い高価な永久磁石を使用しなければ十分なトルクが得られないという別な経済性の問題を有していた。
図15はその現象を説明するための図で、図14の固定子ポール17とN極となる回転子歯18とS極となる回転子歯19の拡大図である。
回転子歯18、19はそれらのピッチが1/2ずらして配置されている。
今、回転子歯18から出た磁束φ1は、その約半分はφ2として隣接する回転子歯19に戻り、コイル20と鎖交してトルクとなる有効磁束φ3は残りの約半分であるという問題点があった。
本発明は従来のものの上記問題点(課題)を解決するようにした環状コイルP相式回転電機とその使用方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の環状コイルP相式回転電機は、上記課題を解決するために、次のように構成される。請求項1に記載のものでは、夫々Ns個の歯を内周全域に亙り等ピッチPsに形成した磁性体よりなる1対の固定子鉄心を、夫々の歯を歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向させ環状コイルを同心的に挟持して単位固定子を形成し、該単位固定子を回転子軸方向に同心的に、かつ夫々の歯を、歯の配設ピッチPsの1/2PだけずらしてP個連結させて固定子を構成し、空隙を保って該固定子に対向させるように回転自在に少なくとも1つの単位回転子から成る回転子を設け、この単位回転子を永久磁石にてその外周部に設けた磁性体よりなる合計Nr個の歯を、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したN極性の回転子歯群と、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したS極性の回転子歯群とに磁化し、このN極性の回転子歯群とS極性の回転子歯群を1対とし、単位回転子外周の回転方向にk対、配置すると共に、該回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置とS極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が[360(n±1/2)/Ns]度であるように構成した。但し、Pは2以上の整数、kは1以上の整数である。
【0007】
また、請求項2のものでは、請求項1の環状コイルP相式回転電機において、回転子を、各単位固定子に対応して対向するP個の独立した単位回転子から構成した。
【0008】
また、請求項3のものでは、請求項2の環状コイルP相式回転電機において、P個の単位固定子を、ずらす代わりに同位置に配置し、P個の単位回転子を夫々固定子歯ピッチPsの1/2Pピッチずつずらして回転子を構成した。
【0009】
また、請求項4のものでは、夫々Ns個の歯を内周全域に亙り等ピッチPsに形成した磁性体よりなる1対の固定子鉄心を、夫々の歯を歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向させ環状コイルを同心的に挟持して成る単位固定子と、永久磁石にてその外周部に設けた磁性体よりなる合計Nr個の歯を、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したN極性の回転子歯群と、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したS極性の回転子歯群とに磁化し、このN極性の回転子歯群とS極性の回転子歯群を1対とし、回転子外周の回転方向にk対、配置して回転自在に設けられる単位回転子との相互に独立してP個軸方向に配置された単位固定子、単位回転子を、P個軸方向に配置すると共に、各単位固定子と各単位回転子を所定間隙を隔てて対向配置して成る環状コイルP相式回転電機において、1相分の単位固定子を励磁したとき、この1相分の単位固定子に対向配置される単位回転子を吸引整列せしめたとき、次相の単位固定子と対向配置される単位回転子との相互間を、固定子歯ピッチPsの1/2Pピッチずつずらすと共に、該単位回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置とS極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が[360(n±1/2)/Ns]度であるように構成した。
【0010】
また、請求項5に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、
単位固定子を構成する歯を、内周全域に亙り、該環状コイルの内径側にまで突出させるオーバーハング構造となるように構成した。
【0012】
また、請求項に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、NrがNsより少ないように構成した。
【0013】
また、請求項に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、P=2、k=2とし、Ns=4n±2となるように構成した。
【0014】
また、請求項に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、回転子をその外周が、交互に異極の回転子歯群の回転子鉄心が配置され、その異極の回転子歯群の境目を少なくとも積層時は連結させた1体ものの鉄心を使用するように構成した。
【0015】
また、請求項に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、コイル収納用のボビンを設けて環状コイルを固定子鉄心内に収納するように構成した。
【0016】
また、請求項10に記載のものでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子歯部又は回転子歯部は磁性鉄板を打ち抜き成形したクローポールで形成するように構成した。
【0017】
また、請求項11に記載のものでは、請求項10に記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子のクローポール部の外周に密着させた磁性円筒部又は回転子のクローポール部の内周部に密着させた磁性体のヨーク部分を独立又は一体的に設けるように構成した。
【0018】
また、請求項12に記載のものでは、請求項1乃至11のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子の外周に回転子を配置したアウターロータ型回転子の構造とし、固定子の歯を内周に設ける代わりに外周に設け、回転子の歯を外周に設ける代わりに内周に設けるように構成した。
【0019】
さらに、請求項13に記載のものでは、請求項1乃至12のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機を、プリンタ用の印字ヘッドのキャリッジ又は、紙送りのアクチュエータとして使用するようにした。
【0020】
上述のような構成の本発明の環状コイルP相式回転電機によれば、従来技術の欠点であった事項が次のように解決される。
即ち、従来技術のものでは、図13、図14に示すように、回転子の磁極又は磁歯は全周に亙り等ピッチで構成されているが、本発明のものでは回転子の磁極が、全周の内、2k個所、他の歯ピッチと異なる個所を有した回転子となっている。従って、本発明の回転子は珪素鋼板打ち抜き積層方式や磁性紛焼結方式で製作できるので、従来のHB型ステッピングモータと同じ分解能の回転子が低コストで得られる。また、環状コイルをボビン巻構造とし、かつ固定子歯は磁性鉄板や珪素鋼板をプレス打ち抜き積層構造で製作できるので、従来のHB型ステッピングモータの固定子と同じ分解能が低価格で得られる。この結果、安価で高分解能の回転電機が得られることになる。
また、本発明のものでは、永久磁石から出た磁束のほとんどがコイルと鎖交する有効磁束となるので、従来のHB型ステッピングモータより、高トルク又は小形で同トルクの回転機となり得る。
また、本発明のクローポール方式のように磁性円筒部等を配置すると、根元部分での磁束飽和が起こらないので、高トルクが得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した本発明の実施の形態である環状コイルP相式回転電機としてのステッピングモータにより、本発明を具体的に説明する。
第1の実施の形態:
図1は本発明の第1の実施の形態である環状コイル2相式ステッピングモータの基本構成を示す縦断側面図、図2は左方から見た正面図で、これら各図では軸受、及び前後のブラケットは省略して記載してある。
図3は回転子部分を取り出して示した斜視図である。本実施の形態のものは、請求項1に示す第1の発明中、P=2、k=2のものに相当する。
図1乃至図3において、2相式ステッピングモータの第1相のリング状の単位固定子1aと第2相のリング状の単位固定子1bが軸方向に連接されて固定子1Sを構成している。各単位固定子1a、1bは磁性体、特に珪素鋼板の積層により形成される1対の固定子鉄心より構成され、各固定子鉄心内周部に等ピッチPsで形成されたNs個の歯を有し、前記1対の固定子鉄心は夫々の内周に設けられた歯が、歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向し配設されている。絶縁体よりなるコイルボビン2a、2bに夫々に巻かれたコイル3a、3bが、前記2対の固定子鉄心の夫々により挟持されている。
そして、前記単位固定子1aと1bは夫々の内周に設けられた歯が歯の配設ピッチPsの1/4ピッチずらして回転子軸5の方向に連接されている。そして該固定子1Sの内周に、後述する回転子1Rが空隙を介して対向配置されている。なお、ヨーク4は固定子1Sの外周を囲んでいる。
なお、PsとNsの関係は、Ps=(360/Ns)である。
【0022】
回転子1Rは磁性材料より成り、所定の間隙を隔てて固定子1Sに対向配置され、回転自在とされている。なお、5は回転子軸である。
本実施の形態の回転子1Rは、k=2なので軸方向の切断面が図1に示すように、コ字状(U字状)に形成される2個の回転子の磁極6a、6bとこれら磁極の底部6ayと6byの部分により挟着されるように配置される永久磁石7とより構成されている。
第1の磁極6aは、底部6ayと、180度で対向する一対のサイドアーム(側壁)6axとを有する。他方の磁極6bは同一形状である。
これらの磁極6a、6bは、底部6ay、6byが反対側に位置し、かつ、一方の磁極のサイドアームが他方の磁極の空いている側に位置するよう配置されている。即ち、磁極6aは、磁極6bを回転子軸5の回りに90度回転させた位置にある。
この場合、図1の構造のものでは、図2に示すように永久磁石7は回転子軸5に取り付けられ、軸方向に2極に磁化されると共に、前記のようにその両側から2個の回転子の磁極6a、6bで互いに90度ずらして回転子の磁極6a、6bの歯部が噛み合うように、そのカップ状の底部で挟持され、2個の回転子の磁極6a、6bは各々N極、S極に磁化される。
なお、回転子1Rは、図2、図3に示すように2個(k=2)の軸方向に180度隔てて突出したアーム状の突出部の外周に外周歯を形成し、この外周歯は固定子1Sの内周歯と対向している。
回転子の磁極6a、6bは珪素鋼板の積層によっても、焼結メタル等のソリッドによっても製作できるが、珪素鋼板の積層によって構成する場合については、後述する。
【0023】
図2及び図3に示すように、回転子1Rを構成する回転子の磁極6a、6bの外周には歯が、第1N極歯群、第1S極歯群、第2N極歯群、第2S極歯群というように円周方向に順次、配置形成される。
この場合、本実施の形態のものでは、隣接するN極歯群とS極歯群を1対と数えたとき、2対あるので、k=2となる。
k=4の場合は回転子底部から4個のアームが90度隔ててその外周部に歯を有するように設けられ、2個の回転子が45度互いに異なる位置で永久磁石7を挟んで噛み合うようにして、回転子軸5に固定される。
この場合は、歯の極性の配列はN極歯群とS極歯群を1対と数えたとき、4対のN極歯群とS極歯群が交互に回転子外周の回転方向に並ぶことになる。
このように、本発明の回転子は、一般にk対のN極歯群、S極歯群で構成できる。従って、回転子の歯数の総数をNrとすれば、回転子の磁極6a、6bから出ているアーム数はk個であり、回転子の磁極6a、6bを2個使用するから、1個のアームの歯数、即ち、回転子外周部の同極性の歯群の歯数はNr/2kとなる。
本発明のこのような技術内容を、総括して請求項1として記載したが、これはP個の単位固定子が1個の回転子と対向配置して構成される場合である。
なお、請求項1に記載の歯の配設ピッチ、歯幅、歯溝幅の関係を図16に表示した。また、図2ではNs=22、Nr=20の場合を示している。
【0024】
従来技術のHB型ステッピングモータは、回転子磁束の半分程度しか有効に使用できないと述べたが、本発明の構成では、回転子の磁束のほとんどを有効な鎖交磁束として使用できるので高トルクが得られるという画期的長所を有する。
その理由は、図1の単位固定子を示す縦断側面図から理解できる。
即ち、2個の単位固定子1a、1bの1対の固定子鉄心は回転子1Rと対向している部分の軸方向の中央部が分離されているので、磁束の短絡が起きないためである。
【0025】
第2の実施の形態:
図4は本発明の第2の実施の形態を示す要部を切り欠いて示した縦断側面図である。
図1乃至図3に示した第1の実施の形態のものでは上記のようにP個の単位固定子が、回転子1個と対向して構成されていた。
これに対し、第2の実施の形態のものでは、図4に示すように、P個の単位固定子の各々にP個の単位回転子を対向配置させるように構成している。
この構造はやや複雑になるが、回転子の磁気飽和が起き難く良好な特性が得られる。
なお、図4においては、図を簡略してn個の構成素子の符号を区別せず、また、その左端の単位固定子及び単位回転子のみを破断面で示して記載してある。
即ち、同図において、1は1対の固定子鉄心により構成される単位固定子、2はコイルボビン、3はコイル、4はヨーク、5は回転子軸、6a、6bは夫々回転子の磁極、7は永久磁石である。なお、本発明の第2の実施の形態の技術内容は、請求項2として記載されている。
【0026】
第3の実施の形態
図5は本発明の第3の実施の形態を示す縦断側面図で、請求項3に記載されている構成を示すもので、図示のものは、P=2、k=2の場合に相当する。
本実施の形態のものは、第2の実施の形態のものでは、単位固定子に対向配置される単位回転子が相互にずらされることなく配置されていたのに対して、本実施の形態の場合では、単位回転子相互を歯の配設ピッチPsの1/2Pピッチ(本実施の形態では、P=2なのでPsの1/4ピッチ)ずらして2個連結して配置するようにした点に構成上の特徴がある。
このように固定子3Sを構成する各単位固定子の構成は、第1及び第2の実施の形態のものに対し、単位固定子同士は同一位置で連結構成され、また回転子3Rを構成する各単位回転子相互の配置の構成も、第2の実施の形態とは相違する構成となるので、図5において、各単位固定子及び各単位回転子の各部の符号については、第1及び第2の実施の形態とは相違する2桁の数字の符号で示した。
【0027】
図5において、2相式ステッピングモータの第1相の単位固定子30aと第2相の単位固定子30bが軸方向に連接され、各単位固定子30a、30bは磁性体、特に珪素鋼板の積層により形成される1対の固定子鉄心31a、31a′;31b、31b′より構成され、該固定子鉄心内周部にNs個の歯を有し、絶縁体よりなるコイルボビン32a、32bに夫々に巻かれたコイル33a、33bが、前記1対の固定子鉄心31a、31a′;31b、31b′により挟持されている。
そして前記1対の固定子鉄心31a、31a′;31b、31b′は夫々の内周に設けられた歯が、歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向し配設され、前記単位固定子30aと30bは夫々の内周に設けられた歯が同位置で軸方向に連接されて固定子3Sを構成している。ヨーク34は、単位固定子30a、30bの外周を囲んで設けられている。なお、固定子3Sの内周に、次に述べる回転子3Rが空隙を隔てて対向配置される。
【0028】
回転子3Rは、図5に示すように2個の単位回転子3Ra、3Rbと回転軸35とから構成される。
単位回転子3Raは、磁性体36ax、36bx、永久磁石37aから構成され、単位回転子3Rbは、磁性体36ay、36by、永久磁石37bから構成される。なお、図5では軸受及び前後のブラケットは、本発明の要部ではないので図示を省略して描いてある。
磁性体36ax及び36bxは、図5に示すものでは、k=2なので、軸方向の切断面がU字形状に形成され、夫々底部と2個の軸方向に180度隔てて突出するように形成したサイドアームとを有する。
単位回転子3Raは、磁性体36ax、36bxのサイドアームの外周部に極歯を有し、固定子3Sの単位固定子30bの内周歯と対向するように配置されている。同様に単位回転子3Rbの外周に形成される極歯は固定子3Sの単位固定子30aの内周歯と対向している。
永久磁石37a、37bは図5に示すものでは、軸方向にN、Sの2極に磁化されている。U字状の磁性体36ax、36bx及び36ay、36byは底面で永久磁石37a、37bに接触しており、夫々N、S極に磁化されている。この場合の各単位回転子を構成する磁性体36ax、36bx及び36ay、36byの磁化の状態は、図2に示す第1の実施の形態の回転子1Rを本実施の形態の1つの単位回転子とした場合に相当し、図2に示すように各単位回転子の外周には極歯が、第1N極群、第1S極群、第2N極群、第2S極群と順次配置され構成される。
そして、隣接するN極群とS極群を1対と数えたとき、2対あるので、k=2となる。
【0029】
なお、k=4の場合は、回転子底部から4個のアームが90度隔てて、その外周部に極歯を有して設けられ、2個の回転子が45度お互いに異なる位置で永久磁石37a、37bを挟んで噛み合うようにして回転子軸35と固定されることになり、この場合は、極歯の極性の配列はN極群、S極群を1対と数えたとき、4対のN極群の極歯とS極群の極歯が交互に回転子外周の回転方向に並ぶことになる。
このように本発明の回転子は、一般にk対のN極、S極の極歯群で構成でき、この場合、回転子の極歯の歯数の総数をNrとすれば、磁性体36ax(36ay)から出るアーム数はk個であり、磁性体36bx(36by)を含め、2個使用するのだから、1個のアーム数の歯数、即ち、回転子外周部の同極性の歯群の歯数はNr/2kとなる。
【0030】
ところで、図5に示す場合は、P=2で2相モータの場合であり、2個の単位回転子3Ra、3Rbより成り、各磁性体36ax、36ay、36bx、36byは機械角で示せば360/(4Ns)度位置をずらして配置されている。
なお、この考え方を拡張すれば、1相コイル33aを励磁し、回転子3Rの各磁性体36ay、36byの歯が各固定子鉄心31a、31a′に吸引され、それらの位置で静止(整列)しているとき、2相の固定子鉄心31b、31b′と2相分の回転子の磁性体36ax、36bx間の位相差を機械角で360/4Ns度(ピッチとしては1/2Pピッチのずれ)設けるようにすれば、固定子の相間の位相差又は回転子の相間の位相差を特に、請求項2又は請求項3のような条件としなくともよい。これを請求項4に記載した。
なお、構成としては、請求項4の構成は、やや複雑となるので、請求項2又は請求項3の構成の方が実用性は大である。
また、本実施の形態のものにおける回転子は、珪素鋼板の積層で構成しても、焼結メタル等のソリッド型で構成してもよい。
また、磁性鉄板の打ち抜きのクローポール型で構成しても、お互いの歯が噛み合わないので、分解能も従来のPM型クローポールモータよりも高くでき、磁束密度の少ない構成が可能である。
【0031】
前述の第2の実施の形態と第1の実施の形態とでは基本構成としては共通しているが、詳細構成としては固定子鉄心の構成が、次のように相違する。
即ち、図1の場合は2個の固定子鉄心の各歯部が挟持されている環状コイルの内径側にまで突出させた構造(オーバーハング構造)であるが、図4の場合は、固定子鉄心の各歯部が挟持されている環状コイルの内径側まで突出していない。
どちらも動作機能には問題ないが、図1の構造の方が固定子鉄心の磁極が回転子の磁極と対向面積が多くなるので、トルクを高めるには有利である。
よって、第2及び第3の実施の形態では、夫々図4及び図5の固定子構造の場合で示したが、第2及び第3の実施の形態の場合も第1の実施の形態の場合のようにオーバーハング構造の固定子の構造とする方が望ましい。
なお、この技術内容は請求項5として記載されている。
【0032】
第1乃至第3の各実施の形態において、単位固定子の内周に等ピッチで設けたNs個の歯のピッチは(360/Ns)度である。これらの単位固定子と対向する回転子を構成する回転子の磁極6a、6bの外周側に形成されるアーム(以下、回転子のアームと略称する)上の同極性歯群のピッチは(360/Ns)度とするとトルクも高く得られるが、コイルに通電しないときのトルクであるコギングトルクも大きくなり、振動や騒音で問題になる場合がある。その場合は、回転子の1アーム上の同極性の回転子歯群のピッチは(360/Ns)度とやや異ならせて[(360/Ns)±(36/Ns)]度の範囲から選ぶこともできる。しかし、その場合でも、単位固定子1a、1bを構成する1対の固定子鉄心の歯位置をお互いに1/2ピッチずらした構成の場合、回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置と、S極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が、[360(n±1/2)/Ns]度でないと成立しない。この技術内容を請求項1及び4として記載している。また、図3から明らかなように、固定子歯ピッチと回転子の1アームの歯群の歯ピッチがほぼ等しい場合は、回転子の各アームの境目、即ち異極性歯群との境目は空隙部が存在するから、k個のアームを有する回転子の場合、回転子歯数の合計Nrは、通常Nsよりk個以上少なくなる。この技術内容を請求項として記載している。
【0033】
本発明の構造は、コイル数の少ないP=2の2相機が最適である。また、構造が簡単で磁気バランスの良い構造はkが2の場合である。その理由は、k=1では回転子の180度異なる位置に回転子の異極性歯群がくるので、ラジアル方向の吸引力がキャンセルされず、偶力が発生し、回転時に振動騒音を引き起こすからである。そこで、請求項5に記載のものでP=2、k=2とおき、回転子の各アーム位置を均等に配置するとすれば、k=2であるから[360(n±1/2)/Ns]度=90度からNs=4n±2を得る。例えばn=12のときNs=50となり、2相機の場合、ステップ角度が1.8度のステッピングモータとなる。この技術内容を請求項として記載した。また、本発明の構造の固定子歯数は、自由に選べるので従来のHB式ステッピングモータと比べ、ステップ角度の値の自由度が大きい。
【0034】
第4の実施の形態、第5の実施の形態
上記のように、回転子の永久磁石は軸方向に磁化した場合で述べたが、回転子の各アームが交互に回転子の回転方向で異極性に配列される方法は、磁石の磁化方向は軸方向のみとは限らない。
図6、図7は回転子を軸方向から見た本発明の第4及び第5の実施の形態に関する回転子の正面図である。
図6の第4の実施の形態のものでは、円筒型永久磁石8の外周に独立した4個の回転子アーム9a〜9dを設け、各アーム9a〜9dがN極、S極交互に配列するように磁化したものである。
図7の第5の実施の形態のものでは、回転子10に溝10aを設け、この溝10a中に永久磁石11を装着したもので、図7のように磁化すればその目的を達することができる。
なお、図6、図7の各回転子はその外周部で異極性部が連結していているが、接続部分は細いため、磁気短絡は僅かである。
また、図2、図3に示した請求項1及び2に記載した回転子の構成も図示のアーム構造のみでなく、外周部が細部で連結したもの等で適宜構成できるのは勿論である。
【0035】
図8(A)、(B)は本発明になるステッピングモータの動作原理を説明するための説明図で、同図(A)は固定子と回転子との歯の関係位置を模式的に示す展開図で、同図(B)はステップ動作させるための通電シーケンスである。
図8(A)は2相式のk=2、Ns=4n±2でn=2の時で、Ns=10の場合を示してある。なお、図8(A)では固定子1a、1bの歯幅と歯溝幅を等しくした図としてある。
同図(A)において、1aはA相(第1相分)の単位固定子、1bはB相(第2相分)の単位固定子、1a−1はA相単位固定子の一方の固定子鉄心、1a−2は他方の固定子鉄心で、各固定子鉄心1a−1及び1a−2には夫々10個の歯t1〜t10、及びt1′〜t10′(t10′は図示せず)が設けられ、2個の固定子鉄心1a−1と1a−2とは両方の歯を歯の配設ピッチPsの1/2ずらして対向させ、その間に環状コイル3aを挟持して図1に示すA相の単位固定子1aを形成し、一方のB相単位固定子1bもA相単位固定子1aと同じように10個の歯を設けた固定子鉄心1b−1と1b−2により環状コイル3bを挟持して図1に示すB相単位固定子1bを形成する。
A相の単位固定子1aに対しB相の単位固定子1bを歯の配設ピッチPsの1/4だけ回転方向にずらして連接して図1に示す固定子1Sを形成し、この固定子1Sの内周に空隙を介して回転子1Rを配置する。
【0036】
この回転子1Rは、夫々複数の歯(図2及び図3では5個、図8(A)では簡略化した2個で示している)を有する2つの歯群を備える磁極6aと、この磁極6aと同形状で軸方向に方向を逆にし、かつ、電気角で180度だけ磁極6aとは位相をずらして配置した磁極6bを、各々の磁極6a、6bの底部6ay、6byで軸方向に磁化した永久磁石7と回転子軸5で連結されて構成されている。
なお、図3では、磁極6aはk=2なので、回転子1Rの複数の歯群を有するサイドアームは機械角で180度の位置に2個配置され、磁極6bも機械角で180度をなす2個のサイドアームを備えている。
環状コイル3aと3bの端子は夫々C1、C2、C3、C4とし、図8(B)に示す動作シーケンスに従い各環状コイルに通電することによりステッピングモータとして動作させることができる。
【0037】
図8(B)のステップ1において、環状コイル3aの端子C1に+、端子C2に−を通電し、環状コイル3bの端子C3、C4は通電しないと図8(A)に示す状態となり、A相の単位固定子の固定子鉄心1a−1にS極が、固定子鉄心1a−2にはN極が生成し、固定子鉄心1a−1の極歯t1とt2のS極と永久磁石7のN極と当接している回転子磁極6aの極歯trのN極とが吸引し、固定子鉄心1a−2の極歯t3′とt4′のN極と永久磁石7のS極と当接している回転子磁極6bの極歯trのS極とが吸引して回転子を、同図(A)に示す位置に静止させる。
なお、上記の説明は固定子磁極の左半分の極歯t1〜t5について説明したが右半分の極歯t6〜t10においても同じように固定子鉄心の極歯と回転子の磁極との間にも吸引力が作用するものである。
【0038】
第2ステップでは、端子C1、C2の通電を止め、端子C3に+、C4に−を通電すると、A相の単位固定子の磁化が無くなり、B相の単位固定子の固定子鉄心1b−1にS極が固定子鉄心1b−2にN極が生成し、固定子鉄心1b−1の極歯t1とt2のS極と、永久磁石7のN極と当接している回転子磁極6aの極歯trのN極とが吸引し、固定子鉄心1b−2の極歯t3′とt4′のN極と永久磁石7のS極と当接している回転子磁極6bの極歯trのS極とが吸引して回転子を図8(A)に示す位置から歯配設ピッチPsの1/4ピッチ右方向に移動し前記の吸引し合う磁極が正対し静止する。
この回転子の移動量である歯配設ピッチPsの1/4ピッチがこのステッピングモータのステップ角となる。
第2ステップでは、A相の単位固定子に対向している回転子の磁極6aの極歯trは固定子磁極1a−2の極歯t1′、t2′の位置より歯配設ピッチPsの1/4ピッチ右に移動しているので、回転子の極歯trは固定子磁極1a−2の極歯t1′、t2′とは半分重なった位置にある。
【0039】
第3ステップでは、端子C3、C4の通電を止め、端子C1に−、C2に+を通電する。
第3ステップでは、固定子磁極1a−2にS極が、固定子磁極1a−1にN極が生成し、固定子磁極1a−2の極歯t1′、t2′のS極と回転子の極歯trのN極が吸引し、固定子磁極1a−1の極歯t4とt5のN極と回転子の磁極6bの極歯trのS極との間に吸引力が作用し回転子が第2ステップの位置から歯配設ピッチPsの1/4ピッチ右方向へ移動する。
【0040】
同様に第4ステップでは、端子C1、C2の通電を止め、端子C3に−、C4に+を通電すると、同様に回転子が第3ステップの位置から歯配設ピッチPsの1/4ピッチ右方向に移動する。
このように、本発明のステッピングモータでは、固定子の極歯の配設ピッチPsの1/4の角度がステップ角である。なお、上記の説明では、固定子の歯幅と歯溝幅を等しくした場合とその動作原理を説明したが、歯幅が歯溝幅よりも小さい場合等の両者が等しくない場合でも本発明は成立する。
即ち、P相式回転電機の場合には、固定子の歯の配設ピッチPsの1/2Pがステップ角となる。
従来のP相式ステッピングモータは回転子の歯ピッチの1/2Pで動作したのに対し、本発明のステッピングモータでは図8(A)に示すように固定子の歯配設ピッチPsの1/2Pで動作する点が大きく相違する点である。
【0041】
次に、回転子磁極6a、6bを形成する積層方法について、図9、図10を参照して説明する。
図9、図10は、積層方法により回転子磁極を構成するプレス加工された珪素鋼板を示す。
図9は、一方の回転子磁極の底部と他方の回転子磁極のサイドアームとを形成する第1の珪素鋼板6t、図10は両方の回転子磁極のサイドアームを形成する第2の珪素鋼板6hを示す。プレス加工の後、第1の珪素鋼板6tの実線で描かれた3つの領域は、破線で示された架橋部分により接続されている。
同様に、第2の珪素鋼板6hの実線で示された4つの領域は、破線で示された架橋部分により接続されている。即ち、夫々の珪素鋼板は、一体構造の板である。
最初に、所定枚数の第1の珪素鋼板6tが積層され、回転子磁極6aの底部6ayと回転子磁極6bのサイドアームの先端とが形成される。その後、永久磁石7が底部6ay上に配置される。
【0042】
次に、所定枚数の第2の珪素鋼板6hが、既に積層された第1の珪素鋼板の上に積層される。この工程で4つのサイドアームが形成される。その後、所定枚数の第1の珪素鋼板6tが、底部6ayを形成したときとは90度異なる方向で積層される。この工程で回転子磁極6bの底部6byと、回転子磁極6aのサイドアームの先端とが形成される。
そして、積層された珪素鋼板6t、6hは、永久磁石7と共に樹脂モールドで固定される。
【0043】
最後に、回転子磁極6a、6bの外周面が削り取られる。図9においてD1はプレス加工後の外径、D2は切削後の外径である。点線で示された架橋部分は、切削工程で削り取られる。なお、架橋部分は回転子が固定子に組み込まれる際に残っていてもよい。架橋部分は磁気飽和するほど細いため、特性の大きな低下は無く使用できる。このような本発明の技術内容を請求項として記載した。D4以下は永久磁石7が当接する部分である。図10の歯鉄心6hは、図9の回転子鉄心6tをD3の径で追い抜きすることでできる。
【0044】
請求項1に記載した図1及び図3に示す回転子と例えば図13の従来のクローポール式固定子とを組み合わせてもステッピングモータとして動作する。但し、分解能(ステップ角)は、固定子の1相分クローポール数で決まるので分解能は、従来のPM型ステッピングモータと大差ない。回転子がHB型なのでPM機より大きなトルクが得られる。このような組合せの技術を請求項10として記載した。
【0045】
上記のオーバーハング構造のクローポール方式の改良された固定子の構造を図11に示す。図11は改良されたクローポール部により形成された固定子全体の構造を示す分解斜視図である。なお、この実施の形態では固定子歯をクローポールと呼ぶ。
同図において、3S1及び3S2は夫々図5の1相分及び2相分の単位固定子30a、30bに対応する1相分及び2相分の単位固定子である。
1相分の単位固定子3S1は、図示のように、相互に向き合って所定角度ずらして配置されるクローポールCP1、CP1′を備えた固定子鉄心31a1、31b1、これらのクローポールCP1、CP1′の外周に配置される磁性体リング32a1、32b1、コイルボビン33a1に装着されたコイル33b1を中心に配置して構成される。
なお、磁性体リング32a1の片側端面は固定子鉄心31a1の円板底部に接するように結合される。
同様に、2相分の単位固定子3S2は、クローポールCP2、CP2′を備えた固定子鉄心31a2、31b2、これらのクローポールCP2、CP2′の外周に配置される磁性体リング32a2、32b2、コイルボビン33a2に装着されたコイル33b2を中心に配置して構成される。
なお、回転子は、例えば、図1の回転子1R又は図5の回転子3Rのように構成すればよい。
【0046】
このように、1相分の単位固定子3S1に設けられる磁性体リング32a1及び32b1を夫々クローポールCP1及びCP1′の各外周に密着させ、一方、2相分の単位固定子3S2に設けられる磁性体リング32a2及び32b2を夫々クローポールCP2及びCP2′の各外周に密着させることにより、これらの磁性体リングに、いわゆるバックヨークの機能を持たせることにより、各クローポールの磁束の飽和を防ぐようにした点に、この改良構造の構成上の特徴がある。即ち、クローポール単体で磁性体リングがない場合には磁気飽和を起こすような電圧がコイルに印加されたとしても、このような磁性体リングを設けることにより、これらの磁性体リングが全体の磁路を拡張することになるので、磁気飽和の問題を解決し、クローポールの強度を増加させ、トルクを大とすることができる。なお、このように構成すると、磁気的には、図1の固定子と同様の機能を有する固定子を安価に製作することができる。なお、図11に示したものでは、磁性円筒部となる磁性体リングを独立して設けて、固定子のクローポールの外周部に密着して配置する場合を示したが、これに代え、回転子のクローポール部の内周部に密着させた磁性体のヨークの機能を持つ磁性体を設けた構成にしてもよく、さらに、この構成を磁性体で一体的に設けるようにしてもよい。このような技術内容を、請求項11に記載した。
【0047】
以上、説明してきた本発明の請求項1乃至に記載の発明を適用したステッピングモータは、従来の同一サイズのボビン巻PM型ステッピングモータと比較して、約4倍の高密度で取れる。例えば直径40mmモータでPM機は、7.5度であるが本発明のものでは、1.8度が可能である。従って、本発明の応用製品として、小型、高トルク、高分解能で安価な構造を活用して、OA機器のプリンター、特に小型インクジェットプリンターの印字ヘッドのキャリッジと紙送り機構の駆動用モータとしての活用が考えられる。プリンターの画質を向上させるにはDPI(Dot Per Inch)を600から2400等と高くする必要がある。これは使用するステッピングモータの分解能に要求される。しかし、従来のPM機では、その構造から分解能に制限が有った。又従来のHB型のステッピングモータでは、前述したように永久磁石の無効磁束が約50%と多く、モータの形状の小型化に問題があった。しかし、本発明では、この高分解能と小型化を同時に達成した。従って本発明のステッピングモータは、プリンター、特に小型インクジェットプリンターの印字ヘッドのキャリッジ駆動と、紙送り駆動に最適なアクチュエーターになる。従って、このような本発明を適用したステッピングモータ等のP相回転電機の使用方法を、請求項13に記載した。
【0048】
また、図1、図4及び図5に示すように環状コイルP相式回転電機の固定子用の環状コイルを、コイル収納用のボビンを設けて、これらのボビンに装着して固定子鉄心内にコンパクトに収納できるようにした。このような技術内容を請求項に記載した。さらに、上記した各実施の形態に示した環状コイルP相式回転電機においては、インナーロータ型回転子の場合の構造を示したが、これに代え、固定子の外周に回転子を配置したアウターロータ型回転子の構造として、本発明が適用できることは勿論である。このような技術内容を請求項12に記載した。
【0049】
なお、アウターロータ型回転子の構造として本発明を適用した構成の一例を示すと、図12に示す通りである。
図12は、図1に示した第1の実施の形態の2相のインナーロータ型回転子の構造のものを、2相のアウターロータ型回転子に変更した例を示すもので、同図において、50aと50b夫々第1相及び第2相の単位固定子である。
単位固定子50aは同図に示すように1対の固定子鉄心51a、51a′、これらの1対の固定子鉄心51a、51a′で挟持されたコイルボビン52a、このコイルボビン52aに収納されたコイル53aから成る。
同様に、他方の単位固定子50bは、1対の固定子鉄心51b、51b′、コイルボビン52b、コイル53bから成る。
上記単位固定子50a、50bは固定子ボデー54上に一体に連結されて固定子5Sを構成する。なお、固定子5Sは、軸受55a、55bを介して回転子軸56に支承される。
【0050】
一方、アウターロータ型の回転子5Rは、回転子軸56に連結されるカップ状の回転子ホルダー57とこの回転子ホルダー57の円筒部57aの内周面に設けられる永久磁石58、この永久磁石58を抱持するように円周方向に交互に複数個配設される回転子鉄心59、60により構成される。なお、回転子鉄心59、60の内周面は固定子鉄心51a、51a′;51b、51b′の各外周面と所定間隙を隔てて対向配置される。
なお、詳細な説明は省略するが、上記の各1対の固定子鉄心51a、51a′;51b、51b′の外周に設けられる歯はNs個とする点、これらの歯の配設ピッチを1/2ピッチずらす点及び回転子5Rの磁極の構成等は第1の実施の形態のものと同等に構成すればよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明を適用した環状コイルP相式回転電機としてのステッピングモータは、上記のように構成されるから、次のような優れた効果を有する。
(1)まず、基本構成となる請求項1乃至4に記載のものは、次のような優れた効果を有する。
▲1▼従来のHB型と同等の分解能を有する。
▲2▼永久磁石から出た磁束の殆どがコイルと鎖交するので、高トルクとなり、従来のHB型と比べて同一サイズで大幅にトルクが改良される。
▲3▼固定子歯数は自由に選べ、さらに、固定子歯は固定子の全周に配置することができるので、固定子の歯を固定子磁極のみに配置される従来のHB式ステッピングモータに比べて、ステップ角度の値の自由度が大きい。
【0052】
(2)また、請求項2及び3に記載のように構成すると、各単位回転子が各単位固定子と対向配置されるので、請求項1の構成に比べ、さらに回転子の磁気飽和が生じ難く、良好な特性が得られる。
【0053】
(3)請求項5に記載のように構成すると、固定子鉄心の歯部が環状コイルを支持するようにオーバーハング構造となっているので、トルクを増大させるのに有利な構造である。
【0054】
(4)請求項1又は4に記載のように当該回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置とS極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が[360(n±1/2)/Ns]度であるように構成すると、コギングトルクを抑制するのに有利である。
【0055】
(5)請求項に記載のように構成すると、固定子歯ピッチと回転子の1アームの歯群の歯ピッチがほぼ等しい場合は、回転子の各アームの境目、即ち異極性歯群との境目は空隙部が存在するから、k個のアームを有する回転子の場合、回転子歯数の合計Nrは、通常Nsよりk個以上少なくできる。
【0056】
(6)請求項に記載のように構成すると、実用的に最も簡単な構成として、固定子歯数は、自由に選べるので従来のHB式ステッピングモータと比べ、ステップ角度の値の自由度を大きくすることができる。
【0057】
(7)請求項に記載のように構成すると、本発明を適用する回転子鉄心のコア打ち抜きを効率よく行うことができる。
【0058】
(8)請求項に記載のようにコイル収納用のボビンを設けて環状コイルを固定子鉄心内に収納するようにすると、従来のスロット挿入式に比べて安価で、コンパクトな構成とすることができる。
【0059】
(9)請求項10に記載のように構成すると、固定子として従来のクローポール式固定子との組合せで本発明の基本構成の機能を発揮できる。
【0060】
(10)請求項11に記載のように、固定子のクローポール部の外周に密着させた磁性円筒部又は回転子のクローポール部の内周部に密着させた磁性体のヨーク部分を独立又は一体的に設けるように構成すると、クローポール単体では磁気飽和を起こしても、上記磁性円筒部等の部分で磁路が拡張された分、全体の磁路は増大するので、磁気飽和が防止され、クローポールの強度が増強し、トルクを増大させることができる。
【0061】
(11)請求項12に記載のように、固定子の外周に回転子を配置したアウターロータ型回転子の構造とすると、アウターロータ型の回転電機においても、上記した本発明の機能が発揮できる。
【0062】
(12)請求項13に記載のように本発明のステッピングモータをプリンタのアクチュエータ用に適用すると、小型インクジェットプリンタの印字ヘッドのキャリッジ駆動と紙送り駆動に最適なアクチュエータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である環状コイル2相式ステッピングモータの縦断側面図である。
【図2】図1のステッピングモータの左側から見た正面図である。
【図3】図1のステッピングモータの回転子だけ取り出して示した斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である環状コイルP相式ステッピングモータの要部を切り欠いて示した縦断側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である環状コイル2相式ステッピングモータの縦断側面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である環状コイルP相式ステッピングモータの回転子の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である環状コイルP相式ステッピングモータの回転子の構成を示す正面図である。
【図8】同図(A)は本発明に係る環状コイル式2相ステッピングモータの動作原理を説明するための固定子と回転子の展開図であり、同図(B)は本発明に係る環状コイル式2相ステッピングモータの動作原理を説明するための動作シーケンス図である。
【図9】本発明の回転子コアの積層方法を示す平面図である。
【図10】本発明の回転子コアの積層方法を示す平面図である。
【図11】本発明の固定子を磁性体リングを配置してクローポール方式で形成した場合の改良された固定子全体の構造を示す分解斜視図である。
【図12】本発明をアウターロータ型回転子構造とした場合の構成例を示す半部縦断側面図である。
【図13】第1の従来例のステッピングモータの斜視図である。
【図14】第2の従来例のステッピングモータの斜視図である。
【図15】第2の従来例のステッピングモータの動作説明のための要部正面図である。
【図16】固定子磁極の配設ピッチ、歯幅、歯溝幅の関係を示す固定子磁極の展開図である。
【符号の説明】
1R、3R、5R:回転子
1S、1S′、3S、5S:固定子
1、1a、1b、3S1、3S2:単位固定子
2、2a、2b:ボビン
3、3a、3b:コイル
4:ヨーク
5、35、56:回転子軸
6a、6b:回転子の磁極
7、11、58:永久磁石
8:円筒型永久磁石
9a〜9d:回転子アーム
10:溝付き回転子
30a、30b、50a、50b:単位固定子
31a、31a′、31b、31b′:固定子鉄心
32a、32b、33a1、33a2、52a、52b:ボビン
33b1、33b2、33a、33b、53a、53b:コイル
31a1、31b1、31a2、31b2:クローポール
32a1、32b1、32a2、32b2:磁性体リング
51a、51a′、51b、51b′:固定子鉄心

Claims (13)

  1. 夫々Ns個の歯を内周全域に亙り等ピッチPsに形成した磁性体よりなる1対の固定子鉄心を、夫々の歯を歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向させ環状コイルを同心的に挟持して単位固定子を形成し、該単位固定子を回転子軸方向に同心的に、かつ夫々の歯を、歯の配設ピッチPsの1/2PだけずらしてP個連結して固定子を構成し、
    空隙を保って該固定子に対向させるように回転自在に少なくとも1つの単位回転子から成る回転子を設け、この単位回転子を永久磁石にてその外周部に設けた磁性体よりなる合計Nr個の歯を、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したN極性の回転子歯群と、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したS極性の回転子歯群とに磁化し、このN極性の回転子歯群とS極性の回転子歯群を1対とし、単位回転子外周の回転方向にk対、配置すると共に、該回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置とS極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が[360(n±1/2)/Ns]度であるように構成したことを特徴とする環状コイル多相式回転電機(以下の請求項では環状コイルP相式回転電機という)。
    但し、Pは2以上の整数、kは1以上の整数である。
  2. 請求項1記載の環状コイルP相式回転電機において、回転子を、各単位固定子に対応して対向するP個の独立した単位回転子から構成したことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  3. 請求項2に記載の環状コイルP相式回転電機において、P個の単位固定子をずらす代わりに同位置に配置し、P個の単位回転子を夫々固定子歯ピッチPsの1/2Pピッチずつずらして回転子を構成するようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  4. 夫々Ns個の歯を内周全域に亙り等ピッチPsに形成した磁性体よりなる1対の固定子鉄心を、夫々の歯を歯の配設ピッチPsの1/2ピッチずらして対向させ環状コイルを同心的に挟持して成る単位固定子と、永久磁石にてその外周部に設けた磁性体よりなる合計Nr個の歯を、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したN極性の回転子歯群と、(Nr/2k)個の回転方向に隣接したS極性の回転子歯群とに磁化し、このN極性の回転子歯群とS極性の回転子歯群を1対とし、回転子外周の回転方向にk対、配置して回転自在に設けられる単位回転子との相互に独立してP個軸方向に配置された単位固定子、単位回転子を、P個軸方向に配置すると共に、各単位固定子と各単位回転子を所定間隙を隔てて対向配置して成る環状コイルP相式回転電機において、
    1相分の単位固定子を励磁したとき、この1相分の単位固定子に対向配置される単位回転子を吸引整列せしめたとき、次相の単位固定子と対向配置される単位回転子との相互間を、固定子歯ピッチPsの1/2Pピッチずつずらすと共に、該単位回転子の1対を構成するN極性の回転子歯群の平均位置とS極性の回転子歯群の平均位置の成す角度が[360(n±1/2)/Ns]度であるようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、単位固定子を構成する歯を、内周全域に亙り、該環状コイルの内径側にまで突出させるオーバーハング構造としたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、NrがNsより少ないことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、P=2、k=2とし、Ns=4n±2とすることを特徴とする環状コイル相式回転電機。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、回転子をその外周が、交互に異極の回転子歯群の回転子鉄心が配置され、その異極の回転子歯群の境目を少なくとも積層時は連結させた1体ものの鉄心を使用するようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  9. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、コイル収納用のボビンを設けて環状コイルを固定子鉄心内に収納するようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  10. 請求項1乃至4のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子歯部又は回転子歯部は磁性鉄板を打ち抜き成形したクローポールで形成するようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  11. 請求項10に記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子のクローポール部の外周に密着させた磁性円筒部又は回転子のクローポール部の内周部に密着させた磁性体のヨーク部分を独立又は一体的に設けたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機において、固定子の外周に回転子を配置したアウターロータ型回転子の構造とし、固定子の歯を内周に設ける代わりに外周に設け、回転子の歯を外周に設ける代わりに内周に設けたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の環状コイルP相式回転電機を、プリンタ用の印字ヘッドのキャリッジ又は、紙送りのアクチュエータとして使用するようにしたことを特徴とする環状コイルP相式回転電機の使用方法
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