JP3367752B2 - リニアパルスモータ - Google Patents

リニアパルスモータ

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JP3367752B2 JP12347694A JP12347694A JP3367752B2 JP 3367752 B2 JP3367752 B2 JP 3367752B2 JP 12347694 A JP12347694 A JP 12347694A JP 12347694 A JP12347694 A JP 12347694A JP 3367752 B2 JP3367752 B2 JP 3367752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド型リニア
モータ、VR型リニアモータ、永久磁石型リニアモータ
などを含む多相リニアパルスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図15に、従来のよく知られているシリ
ンダ形リニアパルスモータの縦断面図を示す。
【0003】図15において、前記シリンダ形リニアパ
ルスモータの固定子100の固定子コア101,10
2,103および104は、その外周縁部が厚さ方向に
厚くなった段付きのリング形状をしており、その内周面
には軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯105が配
設されている。そして、これら固定子コア101,10
2,103および104は、フレーム116により支持
され、またケーシングされる。
【0004】該固定子コア101と102を前記外周縁
部をつき合わせる形で組み合わせることにより形成され
るリング状の溝部には、リング状巻線106が挟持され
ている。また、これと同様に、該固定子コア103と1
04の間に形成されるリング状の溝部には、リング状巻
線107が挟持されている。
【0005】該シリンダ形リニアパルスモータは、これ
ら固定子コア101と102、およびリング状巻線10
6により1つの相を形成し、また固定子コア103と1
04、およびリング状巻線107により他の1つの相を
形成し、全体で2相を構成している。リング状の永久磁
石108は、前記2つの相を形成している固定子コア1
01、102と固定子コア103,104との間に挟持
され、移動子109の軸方向に着磁されている。
【0006】移動子109の移動子コア110は、円筒
形状を有し、その外周面には前記固定子小歯105に対
向して複数個の移動子小歯111が軸方向に等ピッチで
配設されている。そして、該移動子109は、ブラケッ
ト112と113により、軸受114と115を介して
軸方向に移動自在に支持される。
【0007】前記固定子小歯105と移動子小歯111
とは、以下の位置関係にある。すなわち、固定子コア1
04に配設された固定子小歯105が移動子小歯111
と丁度向き合っている場合において、固定子コア103
に配設された固定子小歯105は、固定子コア104に
比較して、歯ピッチの2/4だけ軸方向にずれた位置に
ある。また、固定子コア102に配設された固定子小歯
105は、固定子コア104に比較して、歯ピッチの1
/4だけ軸方向にずれた位置にある。さらに、固定子コ
ア101に配設された固定子小歯105は、固定子コア
104に比較して、歯ピッチの3/4だけ軸方向にずれ
た位置にある。
【0008】このような構成にすることにより、該シリ
ンダ形リニアパルスモータは、2相のハイブリッド型リ
ニアパルスモータを構成している。
【0009】しかし、前記構成のシリンダ形リニアパル
スモータは、巻線収納部を大きく取ることができず、相
あたりのアンペア導体数が大きく取れないため、推力が
低いという欠点があった。また、固定子コア101,1
04は、固定子コア102,103よりも永久磁石10
8から遠い位置にあるため、磁気回路が不均一であり、
励磁する相によって推力に違いがあるという欠点もあっ
た。さらに、原理的に、各相が軸方向に配置される構成
となるため、モータの軸方向の長さが長くなり、さらに
また、永久磁石108が固定子100側にあるために、
モータケーシングを必要とすると同時に、移動子109
の軸方向の長さを固定子100の軸方向の長さよりも長
くする必要があるために、移動子109の慣性が大きく
なるという欠点もあった。また同時に、多相化が困難で
あるという欠点もあった。
【0010】このため、これらの欠点を解消するリニア
パルスモータが、本発明者によって、既に提案されてお
り、固定子コアを形成する固定子鉄板の形状について、
次のように開示している。すなわち、一方は、kを正の
整数、mを相数とすると、前記固定子コアを形成する固
定子鉄板は、2km個の突極を有し、該突極は、前記固
定子鉄板の内周方向に、固定子小歯の歯先部を形成する
突極がm個、その歯底部を形成する突極がm個の順に並
んで1組を形成し、その組がk組存在するように構成さ
れたものである。(特願平4−332761号、特願平
4−340280号)
【0011】他方は、kを1以上の整数、mを相数、n
をm/2以下であってm/2に最も近い値の整数とする
とき、固定子鉄板は、km個の突極を有するとともに、
移動子と対向する前記突極の先端部が、前記移動子側か
らみて、内半径の小さい突極がn個、内半径の大きい突
極が(m−n)個の順に並んで1組を形成し、その組が
k組存在するように構成されたものである。(特願平5
−100810号)
【0012】前記3つの提案は、ハイブリット型リニア
モータの特に固定子コアの形成技術に関するものである
が、前記提案と同様の固定子コア形成技術を、VR型リ
ニアモータや永久磁石型リニアモータに適用したものに
ついても、本発明者によって既に提案されている。(特
願平5−238362号、特願平5−226784号)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成のリニアパルスモータの場合、次のような問題点があ
った。 (1) 固定子鉄心は、歯先部を構成する突極部と歯底
部を構成する突極部とが所定に配置された鉄板を、所定
角度で回転積層することにより構成されるため、小歯の
歯厚や小歯ピッチは鉄板板厚によって決定され、自由に
設定できない。従って、基本ステップ送り量も鉄板板厚
に依存したものになり、自由に設定できない。 (2) また、歯厚/歯ピッチの比率はモータの相数に
より決定され、自由に設定できない。 (3) また、固定子コアの軸方向両端部の内周面をエ
ンドブラケットと嵌合する嵌合部として使用する場合、
該エンドブラケットと接触しない突極部分が存在する可
能性があり、均一に嵌合するためには特別な工夫が必要
となる。 (4) 積層される前記鉄板の板厚のばらつきがステッ
プ送り量の精度に影響し、その高精度化が難しい。
【0014】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、固定子小歯の歯厚や小
歯ピッチを任意に設定できるとともに、ステップ送り量
の精度の向上や最適歯厚の選択による高推力化が図られ
るリニアパルスモータを提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、固定子突極の内周面
の軸方向の長さを、卷線卷回部分の該突極軸方向の長さ
より長くできるリニアパルスモータを提供することにあ
る。
【0016】本発明のさらに他の目的は、固定子突極の
軸方向両端部に、エンドブラケットが嵌合できるリニア
パルスモータを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、内側に向って放射状に配設された複
数個の突極を有するとともに、該各突極の内周面に軸方
向に等ピッチで複数個の固定子小歯が形成された固定子
コアと前記各突極にそれぞれ卷回された卷線とを有する
固定子と、該固定子内に軸方向に移動自在に支持される
とともに、外周面に前記固定子小歯に対向して、等ピッ
チで複数個の移動子小歯が形成された移動子コアを有す
る移動子、または外周面に軸方向に沿って交互に異なっ
た極性で半径方向に着磁された複数の永久磁石極が前記
固定子小歯ピッチの1/2の等ピッチで配設された移動
子コアを有する移動子とを備えてなるリニアパルスモー
タにおいて、次のとおりである。
【0018】(1) 前記固定子コアは、それぞれ個別
に形成されたリング状ヨーク部と前記複数個の突極部と
からなり、該各突極部は、前記リング状ヨーク部の内周
面に、円周方向および軸方向に沿って配設、かつ接合さ
れてなり、さらに、前記固定子小歯の歯ピッチをτ、モ
ータ相数をm、kを、mが偶数のときは2mより小さい
1以上の奇数であり、mが奇数のときは2mより小さい
1以上のmでない整数とするとき、互いに隣接する前記
突極の固定子小歯は、軸方向に(k/2m)τのずれを
有することを特徴とする。
【0019】(2) 前記固定子コアは、それぞれ個別
に形成されたリング状ヨーク部と前記複数個の突極部と
からなり、該各突極部は、前記リング状ヨーク部の内周
面に、円周方向および軸方向に沿って配設、かつ接合さ
れてなり、さらに、前記突極の前記巻線が巻回される部
分の断面積は、前記突極の前記移動子と対向する面の前
記固定子小歯の歯先部と歯底部との面積の合計より小さ
ことを特徴とする。
【0020】(3) 前記固定子コアは、それぞれ個別
に形成された突極先端部を含まない磁極部とヨーク部と
で形成された固定子コア部と、前記複数個の突極先端部
とからなり、該各突極先端部は、前記固定子コア部の磁
極部に軸方向に沿って配設、かつ接合されてなることを
特徴とする。
【0021】(4) 前記突極先端部は、前記固定子小
歯が形成された突極部鉄板を複数枚積層してなるか、ま
たは前記固定子小歯が形成された部材からなることを特
徴とする。
【0022】(5) 前記固定子小歯の歯ピッチをτ、
モータ相数をmkを、mが偶数のときは2mより小さ
い1以上の奇数であり、mが奇数のときは2mより小さ
い1以上のmでない整数とするとき、互いに隣接する前
記突極の固定子小歯は、軸方向に(k/2m)τのずれ
を有することを特徴とする。
【0023】(6) 前記突極の前記卷線が卷回される
部分の断面積は、前記突極の前記移動子と対向する面の
前記固定子小歯の歯先部と歯底部との面積の合計より小
さいことを特徴とする。
【0024】(7) 前記突極の軸方向両端部の内周面
に、前記移動子を、軸受を介して、移動自在に支持する
エンドブラケットに嵌合する嵌合部が設けられることを
特徴とする。
【0025】
【作用】前記のように構成されたリニアパルスモータ
は、前記固定子コアが、それぞれ個別に形成された複数
個の突極部または突極先端部を、それぞれヨーク部また
は磁極部とヨーク部とで形成された固定子コア部に配
設、かつ接合されてなるので、固定子小歯は鉄板打ち抜
き、または機械切削加工、焼結法、精密鋳造法などによ
り形成できる。このため、固定子小歯の歯厚や小歯ピッ
チは鉄板板厚に依存せずに、任意に設定することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のリニアパ
ルスモータの一実施例を示す縦断面図、図2は、図1の
II−II線による横断面図、図3は、固定子コアの突極部
とリング状ヨーク部との関係を示す斜視図である。本実
施例は、固定子小歯の歯ピッチがτ、モータ相数m,整
数kの各数値が、m=5,k=4とし、固定子突極の数
が10の場合を示す。
【0027】図1、図2および図3において、リニアパ
ルスモータの固定子1の固定子コア10は、リング状ヨ
ーク11と10個の突極部41,42,43,‥‥‥5
0とからなり、該突極部41,42,43,‥‥‥50
は、前記リング状ヨーク11の内周面に等ピッチ角度
で、軸方向に沿って設けられた溝12内に、内側に向っ
て放射状に嵌合、配設され、その嵌合部分は溶接等によ
り前記リング状ヨーク11に一体的に接合されている。
【0028】前記突極部41,42,43,‥‥‥50
には、その内周面に軸方向に複数個の等ピッチの固定子
小歯16(歯先部16aと歯底部16b)が配設されて
おり、しかも隣接する前記各突極部41,42,43,
‥‥‥50の固定子小歯16は、互いに軸方向に(k/
2m)τ、すなわち(4/10)τのずれを持つように
配設されている。そして前記固定子コア10はコア形成
後、その内径を所要の寸法に仕上げられている。
【0029】また、前記固定子コア10の10個の突極
部41,42,43,‥‥‥50のそれぞれに、固定子
巻線W1,W2,W3,‥‥‥W10が各別に巻回され
ている。そして該固定子コア10は、前記突極部41,
42,43,‥‥‥50の軸方向両端部の内周面(内径
部)10aを嵌合穴とし、フレーム13を間に配設した
エンドブラケット17と18とに形成された嵌合部17
a,18aを前記内周面10aに嵌合させ、図示しない
ネジ等でネジ止めにより保持されて、固定子1を構成す
る。
【0030】一方、固定子1内に、エアギャップを介し
て該固定子1と対向して配設される移動子2は、前記エ
ンドブラケット17と18により、軸受19,20を介
して固定子コア10と軸心を同一に、軸方向に移動自在
に支持されている。そして、該移動子2には、その軸2
1上に磁極コア22aと22b、および該磁極コア22
a,22bの間に挟持され、かつ軸方向に磁化されたリ
ング状の永久磁石23が配設されている。
【0031】前記磁極コア22a,22bの外周面に
は、前記固定子小歯16に対向して、軸方向に同一等ピ
ッチで複数個の移動子小歯24(歯先部24aと歯底部
24b)が配設されており、その配列は図1に示すよう
な関係になっている。すなわち、該磁極コア22aの移
動子小歯24の歯先部24aが突極部41の固定子小歯
16の歯先部16aと丁度対向しているとき、磁極コア
22bの移動子小歯24の歯先部24aが突極部41の
固定子小歯16の歯底部16bと対向しており、該磁極
コア22aと22bに配設された移動子小歯24は、互
いに歯ピッチの1/2だけずれるように前記永久磁石2
3の厚さが設定されている。
【0032】図4(a),図4(b),図4(c),図
4(d),図4(e)は、前記各突極部41,42,4
3,‥‥‥‥50を構成する突極部鉄板の例を示す平面
図である。図4(a)は突極部41と46を構成する突
極部鉄板51であり、図4(b)は突極部42と47を
構成する突極部鉄板52であり、図4(c)は突極部4
3と48を構成する突極部鉄板53であり、図4(d)
は突極部44と49を構成する突極部鉄板54であり、
図4(e)は突極部45と50を構成する突極部鉄板5
5である。
【0033】ここで、図4(e)は図4(b)の上下関
係を逆にしたものであり、図4(d)は図4(c)の上
下関係を逆にしたものであり、図4(e)と図4
(b),図4(d)と図4(c)はそれぞれ同一の鉄板
である。このため、図4(a),図4(b),図4
(c)の3種類の突極部鉄板51,52,53で、前記
突極部41,42,43,‥‥‥50が構成されてい
る。また、前記突極部鉄板51,52,53の軸方向両
端部に嵌合部10aが設けられており、前記固定子コア
10の軸方向両端部の内周面に嵌合部10aを形成して
いる。
【0034】図5は、前記固定子コア10の突極部4
1,42,43,‥‥‥50の内周面に配設された固定
子小歯16の様子を移動子2側からみた展開図である。
ハッチングのある部分が歯先部16aを示し、ハッチン
グのない部分が歯底部16bを示す。ここでは、分かり
やすくするため嵌合部10aは省略してある。各突極部
41,42,43,‥‥‥50の内周面には歯厚ts ,
歯ピッチτの固定子小歯16が形成されており、また、
隣接する突極部の固定子小歯16は互いに歯ピッチτの
4/10ずれている。
【0035】従って、それぞれ対向している固定子コア
10の各突極部41と46,42と47,43と48,
44と49,45と50にそれぞれ卷回された卷線W1
とW6,W2とW7,W3とW8,W4とW9,W5と
W10を結線して、それぞれひとつの相を形成すること
により、5相のハイブリッド型リニアパルスモータを構
成することができる。この場合、ステップごとの基本移
動量は歯ピッチτの1/10であり、歯ピッチτを任意
に設定することにより基本移動量も任意に設定すること
ができる。
【0036】図6および図7は、本発明のリニアパルス
モータの他の実施例を示す斜視図で、図6は、前記固定
子コア10の突極先端部31を含まない固定子コア部3
2を示し、該固定子コア部32は磁極部33とヨーク部
34とで形成され、図7は、前記突極先端部31を示
す。前記磁極部33とヨーク部34とで形成された固定
子コア部32と前記突極先端部31とは、それぞれ個別
に形成された後、該固定子コア部32の磁極部33の中
心で軸方向に設けられた、あり溝状の嵌合溝35に、前
記突極先端部31の固定子小歯16が形成された面の反
対側の面の中心で軸方向に形成された断面が台形楔状の
嵌合部36を、図8に示す断面図のように嵌合させ、し
かる後該嵌合部分を、溶接などにより一体的に接合し
て、前記固定子コア10を形成する。
【0037】この実施例では、前記固定子コア部32は
該コア部鉄板を積層して形成され、前記突極先端部31
は粉末磁性材を焼結法により形成している。また、前記
磁極部33の嵌合溝35と突極先端部31の嵌合部36
との軸方向の長さは、前記固定子コア部32の軸方向の
長さとほぼ同じであり、該突極先端部31の前記移動子
2の磁極コア22a,22bと対向する面の軸方向の長
さは、前記嵌合部36の軸方向の長さより長くなってい
る。なお、該突極先端部31の前記磁極部33と接触す
る部分の幅は、該磁極部33の幅と同じである。
【0038】先の実施例の場合では、各突極部41,4
2,43,‥‥‥50に形成されている固定子小歯16
の周方向の長さは、前記突極部41,42,43,‥‥
‥50の幅とほぼ同じであり、卷線収納部を大きくしよ
うとすると前記固定子小歯16の周方向の長さが短くな
ってしまうが、本実施例の場合では、図6および図7か
ら分かるように、前記固定子小歯16の周方向の長さ
を、前記突極部41,42,43,‥‥‥50の幅より
長くすることができるため、前記固定子小歯16の周方
向の長さを犠牲にせずに卷線収納部を大きく確保するこ
とができる。
【0039】図9,図10および図11は、本発明のリ
ニアパルスモータのさらに他の実施例を示す図である。
図9は移動子6がひとつの移動子コア(磁極コア)26
と移動子軸21により構成されたVR型リニアモータの
縦断面図であり、図10は図9のX−X線による横断面
図、図11は固定子コア10の突極部41,42,4
3,‥‥‥46の内周面に配設された固定子小歯16の
様子を移動子6側からみた展開図である。図9および図
10において、図1および図2の各部材に対応する部材
には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】図11において、ハッチングのある部分が
歯先部16aを示し、ハッチングのない部分が歯底部1
6bを示す。ここでは、図5と同様、分かりやすくする
ため嵌合部10aは省略してある。各突極部41,4
2,43,‥‥‥46の内周面には歯厚ts、歯ピッチ
τの固定子小歯16が形成されており、また、隣接する
突極部の固定子小歯16は互いに歯ピッチτの1/3ず
れている。
【0041】従って、それぞれ対向している各突極部4
1と44、42と45、44と46にそれぞれ巻回され
た巻線W1とW4、W2とW5、W3とW6を結線し
て、それぞれひとつの相とすることにより、3相のVR
型リニアパルスモータを構成することができる。この場
合、ステップごとの基本移動量は歯ピッチτの1/3と
なる。
【0042】図12,図13および図14は、本発明の
さらに他の実施例を示す図である。図12は、外周面に
軸方向に沿って交互に異なった極性で半径方向に着磁さ
れた複数の永久磁石61が固定子小歯ピッチの1/2の
等ピッチで配設された移動子コア(磁極コア)27と軸
21とからなる移動子7を有する永久磁石型リニアモー
タの縦断面図である。図13は図12のXIII−XIII線に
よる横断面図、図14は図11と同様、固定子小歯16
の様子を移動子7側からみた展開図である。隣接する突
極部の固定子小歯16は互いに歯ピッチの3/8ずれて
いる。図12および図13において、図1および図2の
各部材に対応する部材には、同一符号を付してその説明
を省略する。
【0043】この場合には巻線W1,W2,W5,W6
を結線してひとつの相とし、巻線W3,W4,W7,W
8を結線して他のひとつの相とすることにより、2相の
永久磁石型リニアパルスモータを構成することができ
る。この場合、ステップごとの基本移動量は歯ピッチの
1/4となる。図12の説明では移動子7は複数の永久
磁石極61を有するとしたが、これは1個のリング状磁
石の外周面に固定子小歯ピッチの1/2の等ピッチでN
極、S極を交互に着磁しても差し支えない。
【0044】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す他の
態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構
成の範囲内において種々の変更,付加が可能である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリニアパルスモータによれば、請求項1、3から5ま
でについては、前記固定子コアは、それぞれ個別に形成
された複数個の突極部または突極先端部を、それぞれヨ
ーク部または磁極部を含むヨーク部に配設、かつ接合さ
れてなるので、固定子小歯は鉄板打ち抜き、または機械
切削加工、焼結法、精密鋳造法などにより形成できる。
このため、固定子小歯の歯厚や小歯ピッチを任意に設定
できるとともに、ステップ送り量の精度の向上や最適歯
厚の選択による高推力化を図ることができる。
【0046】請求項2、6については、前記突極の前記
巻線が巻回される部分の断面積は、前記突極の前記移動
子と対向する面の前記固定子小歯の歯先部と歯底部との
面積の合計より小さので、前記固定子突極の内周面の
軸方向の長さを、巻線巻回部分の該突極軸方向の長さよ
り長くできる。このため、該モータの軸方向の長さにコ
イルエンド部を考慮する必要がなくなり、ストローク長
を変えずにモータ長さを短くすることができる。
【0047】請求項7については、前記突極の軸方向両
端部の内周面に、前記移動子を、軸受を介して、移動自
在に支持するエンドブラケットに嵌合する嵌合部が設け
られるので、前記固定子突極の軸方向両端部に、エンド
ブラケットを容易に嵌合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアパルスモータの一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】固定子コアの突極部とリング状ヨーク部との関
係を示す斜視図である。
【図4】図4(a),図4(b),図4(c),図4
(d),図4(e)は、前記各突極部41,42,4
3,‥‥‥‥50を構成する突極部鉄板の平面図であ
る。
【図5】固定子コア10の突極部41,42,43,‥
‥‥50の内周面に配設された固定子小歯16の様子を
移動子2側からみた展開図である。
【図6】図7とともに、本発明のリニアパルスモータの
他の実施例を示す斜視図で、固定子コアの突極先端部を
含まない磁極部とヨーク部とで形成された固定子コア部
を示すものである。
【図7】突極先端部を示す斜視図である。
【図8】固定子コア部と突極先端部との嵌合を示す断面
図である。
【図9】本発明のリニアパルスモータのさらに他の実施
例を示す縦断面図である。
【図10】図9のX−X線による横断面図である。
【図11】図9の固定子コア10の突極部41,42,
43,‥‥‥46の内周面に配設された固定子小歯16
の様子を移動子6側からみた展開図である。
【図12】本発明のリニアパルスモータのさらに他の実
施例を示す縦断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線による横断面図であ
る。
【図14】図12の固定子コア10の突極部41,4
2,43,‥‥‥48の内周面に配設された固定子小歯
16の様子を移動子7側からみた展開図である。
【図15】従来のシリンダ形リニアパルスモータの縦断
面図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 移動子 10 固定子コア 10a 嵌合穴 11 リング状ヨーク 12 溝 16 固定子小歯 21 軸 22a,22b,26,27 磁極コア 23 永久磁石 24 移動子小歯 31 突極部先端部 32 固定子コア部 33 磁極部 34 ヨーク部 35 嵌合溝 36 嵌合部 41,42,43‥‥‥50 突極部 61 永久磁石極 k 整数 m 相数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−271240(JP,A) 特開 平5−83923(JP,A) 特開 昭61−81167(JP,A) 特開 昭61−180565(JP,A) 特開 昭64−19959(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/00 - 41/035

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に向って放射状に配設された複数個
    の突極を有するとともに、該各突極の内周面に軸方向に
    等ピッチで複数個の固定子小歯が形成された固定子コア
    と前記各突極にそれぞれ巻回された巻線とを有する固定
    子と、該固定子内に軸方向に移動自在に支持されるとと
    もに、外周面に前記固定子小歯に対向して、等ピッチで
    複数個の移動子小歯が形成された移動子コアを有する移
    動子、または外周面に軸方向に沿って交互に異なった極
    性で半径方向に着磁された複数の永久磁石極が前記固定
    子小歯ピッチの1/2の等ピッチで配設された移動子コ
    アを有する移動子とを備えてなるリニアパルスモータに
    おいて、 前記固定子コアは、それぞれ個別に形成されたリング状
    ヨーク部と前記複数個の突極部とからなり、該各突極部
    は、前記リング状ヨーク部の内周面に、円周方向および
    軸方向に沿って配設、かつ接合されてなり、 さらに、前記固定子小歯の歯ピッチをτ、モータ相数を
    m、kを、mが偶数のときは2mより小さい1以上の奇
    数であり、mが奇数のときは2mより小さい1以上のm
    でない整数とするとき、互いに隣接する前記突極の固定
    子小歯は、軸方向に(k/2m)τのずれを有する こと
    を特徴とするリニアパルスモータ。
  2. 【請求項2】 内側に向って放射状に配設された複数個
    の突極を有するとともに、該各突極の内周面に軸方向に
    等ピッチで複数個の固定子小歯が形成された固定子コア
    と前記各突極にそれぞれ巻回された巻線とを有する固定
    子と、該固定子内に軸方向に移動自在に支持されるとと
    もに、外周面に前記固定子小歯に対向して、等ピッチで
    複数個の移動子小歯が形成された移動子コアを有する移
    動子、または外周面に軸方向に沿って交互に異なった極
    性で半径方向に着磁された複数の永久磁石極が前記固定
    子小歯ピッチの1/2の等ピッチで配設された移動子コ
    アを有する移動子とを備えてなるリニアパルスモータに
    おいて、 前記固定子コアは、それぞれ個別に形成されたリング状
    ヨーク部と前記複数個の突極部とからなり、該各突極部
    は、前記リング状ヨーク部の内周面に、円周方向および
    軸方向に沿って配設、かつ接合されてなり、 さらに、前記突極の前記巻線が巻回される部分の断面積
    は、前記突極の前記移動子と対向する面の前記固定子小
    歯の歯先部と歯底部との面積の合計より小さい ことを特
    徴とするリニアパルスモータ。
  3. 【請求項3】 内側に向って放射状に配設された複数個
    の突極を有するとともに、該各突極の内周面に軸方向に
    等ピッチで複数個の固定子小歯が形成された固定子コア
    と前記各突極にそれぞれ巻回された巻線とを有する固定
    子と、該固定子内に軸方向に移動自在に支持されるとと
    もに、外周面に前記固定子小歯に対向して、等ピッチで
    複数個の移動子小歯が形成された移動子コアを有する移
    動子、または外周面に軸方向に沿って交互に異なった極
    性で半径方向に着磁された複数の永久磁石極が前記固定
    子小歯ピッチの1/2の等ピッチで配設された移動子コ
    アを有する移動子とを備えてなるリニアパルスモータに
    おいて、 前記固定子コアは、それぞれ個別に形成された突極先端
    部を含まない磁極部とヨーク部とで形成された固定子コ
    ア部と、前記複数個の突極先端部とからなり、該各突極
    先端部は、前記固定子コア部の磁極部に軸方向に沿って
    配設、かつ接合されてなることを特徴とするリニアパル
    スモータ。
  4. 【請求項4】 前記突極先端部は、前記固定子小歯が形
    成された突極部鉄板を複数枚積層してなるか、または前
    記固定子小歯が形成された部材からなることを特徴とす
    る講求項3に記載のリニアパルスモータ。
  5. 【請求項5】 前記固定子小歯の歯ピッチをτ、モータ
    相数をmkを、mが偶数のときは2mより小さい1以
    上の奇数であり、mが奇数のときは2mより小さい1以
    上のmでない整数とするとき、互いに隣接する前記突極
    の固定子小歯は、軸方向に(k/2m)τのずれを有す
    ることを特徴とする請求項3に記載のリニアパルスモー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記突極の前記巻線が巻回される部分の
    断面積は、前記突極の前記移動子と対向する面の前記固
    定子小歯の歯先部と歯底部との面積の合計より小さいこ
    とを特徴とする請求項3に記載のリニアパルスモータ。
  7. 【請求項7】 前記突極の軸方向両端部の内周面に、前
    記移動子を、軸受を介して、移動自在に支持するエンド
    ブラケットに嵌合する嵌合部が設けられることを特徴と
    する請求項3に記載のリニアパルスモータ。
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