JP3178616B2 - アウターロータ型ステッピングモータ - Google Patents

アウターロータ型ステッピングモータ

Info

Publication number
JP3178616B2
JP3178616B2 JP32832991A JP32832991A JP3178616B2 JP 3178616 B2 JP3178616 B2 JP 3178616B2 JP 32832991 A JP32832991 A JP 32832991A JP 32832991 A JP32832991 A JP 32832991A JP 3178616 B2 JP3178616 B2 JP 3178616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotor
magnetic poles
phase
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32832991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05146136A (ja
Inventor
正文 坂本
Original Assignee
日本サーボ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本サーボ株式会社 filed Critical 日本サーボ株式会社
Priority to JP32832991A priority Critical patent/JP3178616B2/ja
Publication of JPH05146136A publication Critical patent/JPH05146136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3178616B2 publication Critical patent/JP3178616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】本発明は、固定子に永久磁石と励
磁巻線を備え、回転子を可変レラクタンス式としたアウ
タ−ロ−タ型ステッピングモ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】円環状の永久磁石と、該永久磁石を挟持
するごとく配設され、複数の磁極を放射状に形成し夫々
の磁極に励磁巻線が巻装された固定子鉄芯とで固定子を
構成し、該固定子の内周面に可変レラクタンス式回転子
を配したアウタ−ロ−タ型ステッピングモ−タは従来技
術として存在する。図5及び図6は従来技術に成るイン
ナ−ロ−タ型ステッピングモータの例を示す正面図と側
面断面図である。
【0003】固定子鉄心21は、図5に示す如く偶数個
(本図では8)の固定子磁極が内側へ放射状に突設され
てそれぞれの磁極に卷線22, 28が巻装されている。
回転子鉄心23, 24は永久磁石25を挟持する様に配
設され、軸方向に着磁された該永久磁石25により、本
図では23がN極、24がS極に磁化され、それぞれ固
定子磁極の内周面とエアギャップ26, 27を介して対
向する如く回転自在に軸支されている。
【0004】永久磁石25から出た磁束は一方の回転子
鉄芯23, エアギャップ26を通過して固定子鉄芯21
に入り、別の位置のエアギャップ27を通って他方の回
転子鉄芯24に帰る磁路を形成する。本図に於いて、卷
線22に交番電流を流し固定子磁極がS極に磁化される
場合は、卷線22によって一方の回転子鉄芯23に対向
している固定子磁極では、巻線22と差交する磁束が回
転子鉄芯23の磁束と重なって強め合うので、該回転子
鉄芯23の極歯と巻線22で励磁される固定子側の極歯
とは互いに吸引し合い他方、回転子鉄芯24と対向して
巻線22で磁化される固定子側の極歯は、同じく巻線2
2でS極に磁化されており、回転子鉄芯24も又S極な
ので磁束は互いに弱め合う(減算)事になる。
【0005】回転子の固定子に対する位置決めは、エア
ギャップ26で対向している固定子磁極の極歯と回転子
鉄芯23の極歯により成され、エアギャップ27で対向
している固定子磁極の極歯と回転子鉄芯24の極歯はパ
−ミアンスの最小の位置関係に向おうとする。即ちエア
ギャップ26では、巻線による磁束と永久磁石の磁束が
強め合う加算状態となり、エアギャップ27では弱め合
う減算状態となる。こうして巻線22に交番電流を流す
ことによりエアギャップ26, 27の加算・減算状態が
交互に変わり、巻線22, 28に電気角で90゜位相の
異なる交番電流を流すことにより、回転子は歩進回転す
る。これが、いわゆるインナ−ロ−タ・HB(ハイブリ
ッド)型ステッピングモ−タの回転原理である。
【0006】そして、図7, 図8は上述図5, 図6のも
のと全く同一原理で回転するアウタ−ロ−タ型ステッピ
ングモ−タの従来技術の例である。図7は正面図、図8
はその側面断面図を示すもので、固定子鉄芯31, 3
1’は永久磁石33を挟んで対向し、それぞれの固定子
磁極31−1〜31−8及び31−1’〜31−8’
は、その先端にそれぞれ複数の極歯を備え、夫々対を成
す固定子磁極毎に双方に跨る様に巻線32−1〜32−
8が卷装されている。そして上述の対を成す固定子鉄芯
31, 31’は、それぞれの固定子磁極31ー1〜31
ー8と31ー1’〜31ー8’が互いにロ−タ歯ピッチ
の1/2ピッチずれた位置となる様に配置される。一方
の固定子磁極31−1〜31−8はエアギャプ34を、
他方の固定子磁極31ー1´〜31−8´はエアギャッ
プ35を介して回転子36と対向し、該回転子36の内
周には固定子磁極31ー1〜31−8の外周先端に設け
られた極歯と同ピッチの極歯が等ピッチで設けてある。
そして、エアギャップ34, 35において図5, 図6に
示すインナ−ロ−タ型ステッピングモ−タと同様に巻線
の磁束と永久磁石の磁束の強め合い、弱め合いが発生
し、巻線群32−1, 32−3, 32−5, 32−7を
一つの相として交番電流を流し、残りの巻線群32−
2,32−4, 32−6, 32−8を第2相として90
゜位相の異なる電流を流すことで回転子は歩進回転す
る。
【0007】この図7, 図8の構造のものは、図5, 図
6のものに比べて回転子直径が大きく取れる為、高トル
クを出すことができる長所がある。しかし該構造の従来
技術は、例えば特公平3−4153にも記載されている
様に、固定子磁極の数が4以上の偶数である必要があ
り、図7, 図8において、例えば対を成す固定子磁極3
1−1と31−1´は回転子の極歯ピッチの1/2だけ
位相ずれを設ける必要があった。
【0008】この場合、固定子と回転子間のラジアル方
向の吸引力は、例えば、固定子磁極31−1と同31−
5では機械角で180゜ずれた点で引合う為回転軸の軸
心に働く力は理論的にはキャンセルされて零となる筈で
あるが、該構成では固定子が内側に配置される為、回転
子36を軸支する軸受構造が片持構造となり、軸支の剛
性や精度を考えると現実にはエアギャップ34, 35を
360゜全周に亘って均一に保つことは困難である。
又、対を成す固定子磁極31−1, 31−1’を1/2
ピッチずらせる事は、同じ寸法形状の固定子鉄心を併用
する場合、巻線を巻装するスロットを1/2ピッチずら
せる事になり、巻線を困難とする。一方、対の固定子磁
極31−1と31−1’を予め1/2ピッチだけずらせ
た異なる形状の別部材とし、これを併用する事は必然的
に経済上の問題を伴う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明になるアウター
ローター型ステッピングモータにおいては上述の如き従
来構造での問題点を解決し、下記の如き課題を実現する
事を目的とする。 (1)アウタ−ロ−タ型で高トルクを確保しながら、片
持構造の侭での低振動と位置決め精度を向上させる。 (2)ロ−コストでの微小ステップ角が得られる構造と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に成るアウターロ
ータ型ステッピングモータは、円環状ヨ−ク外側方向放
射状に等ピッチでQ個の磁極が植設され、該Q個の磁極
それぞれの外周に1以上で等数の極歯が設けられている
固定子鉄心を2ケ同心に配置し、該2ケの固定子鉄芯で
円環状の永久磁石を同軸状として挟む様に配設し、固定
子巻線をP相とした時、Q=mP(但し、mは1以上の
奇数、Pは3又は5、Qは15以下の奇数)の関係を有
し、前記永久磁石を挟んで対向するポ−ル対を回転軸方
向に同位置に配置すると共に、該ポ−ル対に跨って巻線
を巻装して固定子と成し、高透磁率の磁性体より成り、
その内周面の全周に亘ってZr個の極歯を等ピッチで設
け、軸方向に略2分する如く互いに1/2ピッチで歯ず
らしした状態で磁気的に結合せしめ回転子とし、且つ数
1に示す関係を有し、且つ/若しくは給電端子数を固定
子卷線の相数と等しくする如く構成される。
【数1】
【0011】
【作用】上述の如き構成においては、高トルクを実現す
るアウターロータ構造の有利性を損なう事無しに、安価
な高精度の微小角動作の可能なステッピングモータを実
現できる如き作用効果をもたらす。
【0012】
【実施例】図1, 図2は本発明の一実施例の正面図と側
面断面図である。本発明は、固定子鉄芯1に植設される
磁極数が奇数である事を特徴とする。該実施例では9ケ
の構成とし図1にQ1 〜Q9 で該磁極群を示すが、説明
の簡略化の為に実際にはそれぞれの磁極先端に形成され
る複数の極歯を省略している。又、上記9ケの固定子磁
極Q1 〜Q9 にはそれぞれ巻線6が巻装され、該巻線6
は前記9ケの固定子磁極Q1 〜Q9 の機械角で120゜
離れたものを同相として接続され3相巻線として形成さ
れるもので、第1の相に属す巻線6は、図1に示す如く
磁極Q1, Q4, Q7 に巻装され接続されており、図1で
は省略している第2相に属す巻線6は磁極Q2, Q5, Q
8 に、同じく第3相に属する巻線6は磁極Q3, Q6, Q
9 に、それぞれ巻装される。従って例えば第1の相の巻
線6に通電すると、磁極Q1, Q4, Q7 が同極に磁化さ
れるが、永久磁石2を挟んで配置される固定子鉄芯1と
固定子鉄芯1’とは双方の磁極位置を同じとして軸方向
に対向し、しかもそれぞれが同じ巻線6で磁化される。
【0013】一方回転子は、9ケの固定子磁極Q1 〜Q
9 の外周面にエアギャップを介して対向する様に配設さ
れ、前記固定子磁極Q1 〜Q9 と対向する内周面に24
ケの回転子側極歯を形成している。該回転子は軸方向に
ほぼ2分する構造をしており、前記固定子鉄芯1とエア
ギャップ4を介して対向する一方の側3の内周面には所
定のピッチと数の極歯が形成され、他方の固定子鉄芯
1’と対向するエアギャップ5側3’の内周面には、等
ピッチ, 同数ではあるが前記極歯ピッチの1/2角度だ
け円周方向にずらせて極歯が位置する様に両者が一体固
着され回転自在に軸支される。
【0014】上述構成で、図1, 図2に見る様に巻線6
に通電する事により、回転子が固定子鉄芯1の磁極Q1,
4, Q7 と対向するエアギャップ4においては磁束は
強め合う事になり、固定子鉄芯1’の磁極Q1', Q4',
7'側のエアギャップ5では弱め合う事になる。即ち、
巻線6に交番電流を通電する事によりエアギャップ4,
5での磁束の強め合い, 弱め合いが交番し、第2相巻
線, 第3相巻線にそれぞれ電気角60゜ の位相差の交番
電流を通電する事で歩進, 回転する。
【0015】本構成で3相2励磁の場合は、第2相の磁
極の磁化を第1相と逆極性とする。例えば第1相に属す
る磁極Q1, Q4, Q7 がN極で強められる時は、第2相
に属する磁極Q2', Q5', Q8'がS極で強められる為、
磁極Q1, Q4, Q7 を出た磁束はエアギャップ4, 一方
の回転子極歯部3, 他方の回転子極歯部3’を通ってS
極の磁極Q2',Q5', Q8'に進む事になる。回転子鉄芯
をほぼ2分し両者を互いに極歯ピッチで1/2ずらせて
配置する目的は、上述磁路を形成する事にある。
【0016】図3は本発明に成る第2の実施例で、固定
子の磁極数が15, 回転子極歯数が21の組み合わせで
5相巻線を備える例である。第1相巻線は磁極Q1 〜Q
15の内、機械的に120゜分離されたQ1, Q6及びQ11
に巻装され、第2相分は磁極Q2, Q7, Q12、第3相分
は磁極Q3, Q8及びQ13、第4相分はQ4, Q9, Q14
第5相分はQ5, Q10, Q15に、それぞれ巻装される。
該第2の例でも説明を簡単にする為、固定子磁極Q1
15の先端の複数の極歯はこれを省略しており、前述第
1の例と同じく固定子、回転子の構造及びエアギャップ
での磁束の強め合い、弱め合いの状態も同じであるので
説明は省略する。
【0017】図4は更に別の実施例で、固定子磁極数が
3で、該例では各磁極先端に極歯を3ケ形成しており、
回転子極歯数を16としたもので、磁極Q1, Q2, Q3
にはそれぞれ巻線C1, C2, C3 が巻装されている。該
例は、図1, 図2に示す第1の例や図3に示す第2の例
と少しその目的が異なるもので、固定子磁極Q1, Q2,
3 と、永久磁石を挟んでこれと対向する他方の固定子
磁極Q1´,Q2´, Q3´(図示を省略している)とは同
じ位置に配置される。
【0018】固定子側の磁極数と回転子側の極歯数との
組合せは同じであるが、第1相分の巻線C1 が磁極Q1
のみに、第2相分の巻線C2 が磁極Q2 のみ、第3相分
巻線C3 が磁極Q3 のみに巻装される為、上述の2つの
実施例でのラジアル力のキャンセル効果は無いが、磁極
数が3で構造がシンプルである為コストの面で有利であ
る他、3相の構造である効果で、2相構造のものに対し
同一サイズではスッテップ角度を小さく出来るという効
果がある。
【0019】本発明は前述の通り固定子磁極数Qを奇数
とすることにより、Q=mPでm=3とすることによ
り、図1, 図2に示す如く1相分の固定子磁極の極歯と
回転子側の極歯間の吸引力が120゜分離した点で回転
軸に作用する為、3点のベクトル合成でキャンセルされ
る事になり、従来技術での偶数個の磁極での180゜分
離した2点でのキャンセルに対し、キャンセル度がより
改善される訳である。又、アウタ−ロ−タ構造では、回
転子を軸支する軸受は片持構造となる為、エアギャップ
を均一に保持する事は難しく、この面からも吸引力の作
用する箇所が2点より3点、3点より5点と増加させて
吸引力のラジアル力を分散してキャンセルした方がキャ
ンセル度がより改善される。このベクトル和が零でない
と回転時に振動・騒音の原因になり易く、ステップ角精
度や回転子の位置決め精度も悪化し易い。
【0020】しかし、多点にラジアル力を分散させると
いう事は固定子磁極数Qが大きくなる事であり、磁極の
増加は巻線を複雑にするので経済的には限界がある。本
発明に成るアウターロータ型ステッピングモ−タの用途
は、OA機器の、例えばレ−ザ−ビ−ムプリンタのドラ
ム駆動の如き定速回転制御用を主目的としている為、実
用上からQは15以下とした。
【0021】Q=mPでm=1とするとP=3の場合で
は、実施例の図4の様になり、前述した低振動・低騒音
の効果は無くなるが磁極が少なく経済的に有利になる
為、振動・騒音のあまり問題にならない用途にはm=1
とする構造も利用可能である。ステッピングモ−タのス
テップ角θs は、数2で決まる為、固定子磁極数Qが小
さくても相数Pが3又は5で、回転子側極歯数Zrが2
相構造のものと同程度ならθsは小さくできる。
【数2】
【0022】周知の通り、ステッピングモ−タの位置決
め精度は一般的に、ステップ角θsが小さい程向上す
る。これは位置決め量θをθ=Nθs とすると、θs が
小さいとNが大きくなり、ステッピングモ−タの誤差が
θs の3〜6%程度の水準でほぼ一定である事から、相
対的に精度が向上するのである。従って、2相モ−タよ
り磁極数Qが小さくても相数Pの効果で位置決め精度が
良くなる場合があり、m=1の存在理由がここにある。
【0023】本発明でのQ=mPの範囲を表1に示す。
【表1】 P=5で、m=5ではQ=25となるが、経済的理由で
実用上Qは15以下と限定してある。
【0024】前述のZrを限定した数1は、数3にQ=
mPを代入し、Zrについて解くことで求められる。
【数3】 数3の左辺, 右辺は、いずれも回転子側極歯数がZrで
P相ステッピングモ−タのステップ角を表している。数
1でP=3、m=3の場合、nをパラメ−タとした時の
回転子側極歯数Zrとステップ角θs の関係を表2に示
す。
【表2】
【0025】表1に示す通りm=5の場合、P=3でQ
=15であるが、この場合は1相が5個の磁極で構成さ
れており、前述のラジアル吸引力を機械角72゜離れた
5点で分散キャンセルさせる事になり、より低振動、低
騒音化に適したものと言える。 又、別の構成例として
数1でP=5、m=3の場合、nをパラメ−タとした時
の回転子側極歯数Zrとステップ角θs の関係を表3に
示す。
【表3】 表1に示す通りm=5の場合、P=3でQ=15である
が、この場合は1相が5個の磁極で構成されており、前
述のラジアル吸引力を機械角72゜離れた5点で分散し
てキャンセルさせる事になり、より低振動・低騒音化に
適したものと言える。
【0026】又3相モ−タ、5相モ−タでは駆動手段の
選択によりト−タルコストを小さくする事ができる。3
相ステッピングモ−タ、5相ステッピングモ−タ共に、
各相巻線の巻始め同士, 巻終わり同士を短絡する方法が
ある。図9はa, a',b, b',c, c' で示す6端子構
造の3相モ−タで、磁極A,B, CがそれぞれN, S,S
に磁化された状態を示し、図10は各巻線の巻終わり端
同士を短絡して入力端子をa, b, cの3とした例で、
aを(+)電源に、bとcを(ー)電源にスイッチング
素子で接続する事により各磁極A, B, Cの極性をそれ
ぞれN、S、Sとする事ができる。各入力端子a, b,
cの極性は自由に選べる為、各磁極, A, B, Cの極性
もその範囲内で自由度があり、回転磁界を作る事がで
き、本発明のステッピングモ−タを駆動することができ
る。
【0027】図11は端子数が10ケの5相ステッピン
グモ−タの簡略図であり、磁極A,B, C, D, Eが
N,N,S,S,O(無極性,Eは無励磁)に磁化され
た状態を示すもので、図12は該5相ステッピングモ−
タの各巻線の巻終わり端同士を短絡した構成であり、該
構成では入力端子が5ケとなり、端子a, bを(+)電
源に、端子c, dを(ー)電源に、端子eは電源に非接
続とする事で、磁極A,B, C, D, Eが図11と同様
な極性となり、これは前述図10に示す3相の場合と同
じであり、図12においても各端子a, b, c, d, e
の電源の極性は自由に選択できる事から、その範囲内で
各磁極A〜Eの極性も任意に選択する事ができ、従って
回転磁界ができる様に各端子a, b,c, d, eの電源
極性をスイッチング素子で選べば、本発明の5相ステッ
ピングモ−タを駆動できる。
【0028】又、3相及び5相ステッピングモ−タは,
各相巻線の巻終わりと巻始めを順にリング状に結合する
事によっても給電端子数を減らすことができる。図13
は、前述図9において、端子aとb, bとc, cとaと
をそれぞれ結合し、その結合点をa, b, cとして3端
子とし、aを(+)、bを(ー)、cを(+)とした状
態を示し、各磁極A, B, Cの極性はそれぞれN,S,
O(無極性)となる。磁極Cの巻線には端子aと端子c
が(+)の同電位となり電流が流れない。
【0029】同様に図14は、図11の各巻線の巻終わ
り端と巻始め端を順にリング状に結合しその結合点を5
つの入力端子とした場合であり、aとeを(+)、cを
(−)に、bとdを電源に非接続とする事で各磁極A,
B、C,D, Eを図11及び図12と同様な極性を得ら
れる事を示している。こうして図13, 図14も回転磁
界を作る事が可能で、本発明のステッピングモ−タを駆
動させることができる。
【0030】本発明で相数Pを3又は5の奇数にする理
由は、相数Pが偶数であると図13や図14の如くリン
グ状結線にした時に回転磁界がうまくできないので、3
入力端子、5入力端子を実現する為である。例えば図1
3で磁極AはN極で出発して次にS極となる必要がある
が、4相モ−タ等の偶数ではS極に変わらず又N極とな
り、この様なリング結線で回転磁界を実現するには特別
な工夫を要するのである。
【0031】
【発明の効果】(1)Q=mPにおいてm=3若しくは
m=5の場合は、片持軸受構造でも低振動・低騒音で、
且つ高トルク・高精度のアウタ−ロ−タ型ステッピング
モ−タを提供できる。 (2)Q=mPにおいてm=1の場合には、3相又は5
相モ−タの効果を残しながら安価で高トルクのアウタ−
ロ−タ型ステッピングモ−タを提供できる。 (3)永久磁石を固定子側に配設するので、回転子側に
設けるより面積を大きく取れ効率が良い。 (4)永久磁石を挟んだ2つの固定子のスロットがずれ
ていない為、巻線が容易である。 (5)相数を奇数とし3端子又は5端子入力でも駆動出
来、安価な駆動手段で高トルクが出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】図1に示す例の側面断面図である。
【図3】本発明の別の実施例の正面図である。
【図4】本発明の更に別の実施例の正面図である。
【図5】従来技術のインナ−ロ−タの例を示す正面図で
ある。
【図6】図5に示す例の側断面図である。
【図7】従来技術のアウタ−ロ−タの例を示す正面図で
ある。
【図8】図7に示す例の側面断面図である。
【図9】3相で6入力端子の簡略図である。
【図10】3相で3入力端子の簡略図である。
【図11】5相で10入力端子の簡略図である。
【図12】5相で5入力端子の簡略図である。
【図13】3相で3入力端子の別の簡略図である。
【図14】5相で5入力端子の別の簡略図である。
【符号の説明】
1,1',21,31,31'
:固定子鉄芯 2,25,33
:永久磁石 3,3',23,14
:回転子鉄芯 36
:回転子 4,5,26,27,34,35
:エアギャップ 6,C1〜C3,22,28,32−1〜32−8 :
巻線 31−1〜31−8,31−1'〜31−8',Q1〜Q
15,Q1'〜Q15':固定子磁極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状ヨ−ク外側方向放射状に等ピッチで
    Q個の磁極が植設され、該Q個の磁極それぞれの外周に
    1以上で等数の極歯が設けられている固定子鉄心を2ケ
    同心に配置し、該2ケの固定子鉄芯で円環状の永久磁石
    を同軸状として挟む様にした構造のアウタ−ロ−タ型ス
    テッピングモ−タにおいて、固定子巻線をP相とした
    時、Q=mP(但し、mは、3以上の奇数である、Pは
    3又は5、Qは15以下の奇数)の関係を有し、前記永
    久磁石を挟んで対向するポ−ル対を回転軸方向に同位置
    に配置し該ポ−ル対に跨って巻線を巻装して固定子と成
    し、高透磁率の磁性体より成り、その内周面の全周に亘
    ってZr個の極歯を等ピッチで設け、軸方向に略2分す
    る如く互いに1/2ピッチで歯ずらしした状態で磁気的
    に結合せしめ回転子とし、且つ数1に示す関係を有する
    こと、を特徴とする固定子に永久磁石を有するアウタ−
    ロ−タ型ステッピングモ−タ。 【数1】Zr=m(P・n±(1−P)/2) (但しnは2以上の自然数)
  2. 【請求項2】給電端子数を固定子巻線の相数と等しくし
    たこと、を特徴とする請求項1記載のアウターロータ型
    ステッピングモータ。
JP32832991A 1991-11-18 1991-11-18 アウターロータ型ステッピングモータ Expired - Fee Related JP3178616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32832991A JP3178616B2 (ja) 1991-11-18 1991-11-18 アウターロータ型ステッピングモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32832991A JP3178616B2 (ja) 1991-11-18 1991-11-18 アウターロータ型ステッピングモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05146136A JPH05146136A (ja) 1993-06-11
JP3178616B2 true JP3178616B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=18209018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32832991A Expired - Fee Related JP3178616B2 (ja) 1991-11-18 1991-11-18 アウターロータ型ステッピングモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3178616B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100301165B1 (ko) * 1999-06-24 2001-11-01 이형도 스텝핑 모터
DE102011009557A1 (de) * 2011-01-24 2012-07-26 Sbs Feintechnik Gmbh & Co.Kg Schrittmotor für einen Akuator

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05146136A (ja) 1993-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6329729B1 (en) Hybrid stepping motor
JP3140814B2 (ja) 永久磁石式ステッピングモ−タ
JPH0614514A (ja) 永久磁石式ステッピングモ−タ
JPH11225466A (ja) 多相アウター型pmステッピングモータ
JP3084220B2 (ja) ハイブリッド型ステップモータ
JPH0239180B2 (ja)
JP2003134788A (ja) 永久磁石式回転電機
JP3178616B2 (ja) アウターロータ型ステッピングモータ
JPH0775302A (ja) 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
JP3410519B2 (ja) 3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
JP3591660B2 (ja) 3相クローポール式永久磁石型回転電機
JP3679294B2 (ja) 環状コイル式回転電機
JP3357817B2 (ja) 多相pm型ステッピングモータ
JP3905872B2 (ja) 永久磁石形ステッピングモータ
JP2599082B2 (ja) 4相ステッピングモータ
JP3778216B2 (ja) ハイブリッド型ステッピングモ−タ
JP3537904B2 (ja) 永久磁石式ステッピングモータ及びその駆動方法
JPH07222419A (ja) 回転電機
JPS63198559A (ja) モ−タのロ−タマグネツト
JP3138627B2 (ja) ハイブリッド型ステップモータの駆動方法
JP3138628B2 (ja) ハイブリッド型ステップモータの駆動方法
JP3594892B2 (ja) ステッピングモータ
JP3466059B2 (ja) ハイブリッド型3相ステップモータ
JP2531101Y2 (ja) ハイブリット型ステップモータ
JPH1155927A (ja) 多相永久磁石型ステッピングモータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees