JP4702430B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の可変動弁機構に係り、特に、車両に搭載される内燃機関の気筒休止を実行するのに好適な内燃機関の可変動弁機構に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、オイルコントロールユニットで油圧の供給を制御しロッカアーム内に設けられたスライドピンの移動させることで、各気筒の吸排気バルブの作動・休止を切り替える可変動弁機構を備えた内燃機関が知られている。また、本公報には、スライドピンを移動させる油路経路をロッカシャフトの中空部内に複数個形成し、該複数の油圧経路を切り替えることにより、各気筒の作動・休止を切り替えて減筒運転を行う技術が開示されている。このような手法によれば、気筒毎に作動・休止を選択し減筒運転を実現することができる。
特開2004−339937号公報 特開平8−270422号公報
ところで、ロッカシャフトにオイルを供給するオイルコントロールユニットは、スライドピンから比較的離れた位置に配置される。そのため、オイルコントロールユニットから供給される油圧がスライドピンを移動させるまでに応答遅れが生じる。また、オイルコントロールユニットからスライドピンまでの油路経路長は気筒毎に異なるため、油圧がスライドピンに到達するまでの時間には気筒毎にバラツキが生じる。このような応答性の低下は、減筒運転をする際の燃費性能や、全気筒停止をする際の触媒劣化抑制の観点から十分とはいえない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、応答性の高い減筒運転や全気筒休止を実現できる可変動弁機構を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の可変動弁機構であって、
軸内部の油路と、気筒毎に設けられたオイル供給孔とを有するロッカシャフトと、
カムに従動する従動部材と、
前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、弁を従動させるロッカアームと、
油圧により前記従動部材と前記ロッカアームとを連結/分離する連結機構と、
前記ロッカシャフトを変位させて、前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通/遮断するアクチュエータと、
前記変位により、全気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通する第1状態と、少なくとも一部気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを遮断する第2状態とを選択的に切り替える切替手段と、
前記カムと連動して回転する回転体の外周面に形成された螺旋状溝と、
前記螺旋状溝に挿脱自在な挿脱ピンと、
前記挿脱ピンに連動して変位し、前記ロッカシャフトに隣接する変位部材とを備え、
前記アクチュエータは、前記挿脱ピンを前記螺旋状溝に挿脱させることで、前記カムの回転力を利用して前記変位部材を変位させ、前記ロッカシャフトを軸方向に変位させること、を特徴とする。

また、第2の発明は、第1の発明において、
前記オイル供給孔は、前記ロッカシャフトの外周面に設けられ、
前記ロッカシャフトは、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる全気筒運転位置と、一部気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる一部気筒運転位置と、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを分離させる全気筒休止位置とに変位可能であって、
前記全気筒休止位置は、前記全気筒運転位置と前記一部気筒運転位置との間にあること、を特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、
前記カムと連動して回転する回転体の外周面に形成された螺旋状溝と、
前記螺旋状溝に挿脱自在な挿脱ピンと、
前記挿脱ピンに連動して変位し、前記ロッカシャフトに隣接する変位部材とを備え、
前記アクチュエータは、前記挿脱ピンを前記螺旋状溝に挿脱させることで、前記カムの回転力を利用して前記変位部材を変位させ、前記ロッカシャフトを軸方向に変位させること、を特徴とする。
また、第4の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の可変動弁機構であって、
気筒毎に設けられたオイル供給孔を有する内部管と、外部管とを有するロッカシャフトと、
カムに従動する従動部材と、
前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、弁を従動させるロッカアームと、
油圧により前記従動部材と前記ロッカアームとを連結/分離する連結機構と、
前記内部管を変位させて、前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通/遮断するアクチュエータと、
前記変位により、全気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通する第1状態と、少なくとも一部気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを遮断する第2状態とを選択的に切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記オイル供給孔は、前記内部管の外周面に設けられ、
前記内部管は、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる全気筒運転位置と、一部気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる一部気筒運転位置と、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを分離させる全気筒休止位置とに変位可能であって、
前記全気筒休止位置は、前記全気筒運転位置と前記一部気筒運転位置との間にあること、を特徴とする。
また、第6の発明は、第4の発明又は第5の発明において、
前記カムと連動して回転する回転体の外周面に形成された螺旋状溝と、
前記螺旋状溝に挿脱自在な挿脱ピンと、
前記挿脱ピンに連動して変位し、前記内部管に隣接する変位部材とを備え、
前記アクチュエータは、前記挿脱ピンを前記螺旋状溝に挿脱させることで、前記カムの回転力を利用して前記変位部材を変位させ、前記内部管を軸方向に変位させること、を特徴とする。
第1の発明によれば、油圧が供給されているロッカシャフトを変位させることで、ロッカシャフトから各気筒の連結機構に油圧を供給/遮断し、気筒毎に従動部材とロッカアームとの連結/分離を切り替えることができる。ロッカシャフトから連結機構までの距離は近いため、応答遅れなく油圧を供給/遮断することができる。そのため、応答性高く各気筒を運転/休止させることができる。また、ロッカシャフトの変位により、各気筒同時に油圧の供給/遮断を切り替えることができるため、気筒間のバラツキなく気筒運転/休止を実現することができる。このように、第1の発明によれば、ロッカシャフトの変位により各気筒において応答性の高い気筒運転/休止を実現することができるため、減筒運転や全気筒停止に好適である。
第2の発明又は第5の発明によれば、全気筒休止位置を全気筒運転位置と一部気筒運転位置との間に設けているため、全気筒運転又は一部気筒運転から全気筒休止を選択する際の切り替え時間を短縮するとすることができる。全気筒休止を短時間で選択できることで、応答性高く、吸排気バルブを閉じた状態で停止させることができる。そのため、排気浄化触媒に不要な酸素を流さずに触媒劣化抑制を図ることができる。このように、第2の発明又は第5の発明によれば、全気筒休止の際の応答性を高め、好適な触媒劣化抑制を実現することができる。
第3の発明又は第6の発明によれば、アクチュエータによって挿脱ピンを回転体の螺旋構造に挿入することができる。挿入された挿脱ピンは回転体の運動を利用して変位するため、挿脱ピンに連動する変位部材は隣接するロッカシャフトを変位させる。そのため、第3の発明又は第6の発明によれば、挿脱ピンを動作させる程度の小型小推力アクチュエータによってロッカシャフトを変位させることができる。
第4の発明によれば、油圧が供給されている内部管を変位させることで、内部管から各気筒の連結機構に油圧を供給/遮断し、気筒毎に従動部材とロッカアームとの連結/分離を切り替えることができる。内部管から連結機構までの距離は近いため、応答遅れなく油圧を供給/遮断することができる。そのため、応答性高く各気筒を運転/休止させることができる。また、内部管の変位により、各気筒同時に油圧の供給/遮断を切り替えることができるため、気筒間のバラツキなく気筒運転/休止を実現することができる。さらに、ロッカシャフトの一部である内部管を変位させるため、可動部分が軽量化されアクチュエータの小型小推力化を図ることもできる。このように、第4の発明によれば、可動部分にロッカシャフトよりも軽量な内部管を用いて、応答性の高い減筒運転や全気筒停止を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の可変動弁装置を備えたシステムの構成を説明するための図である。本実施の形態1のシステムは、車両に搭載される内燃機関10を備えている。内燃機関10は複数の気筒を有しており、図1にはそのうちの一つの気筒の断面が示されている。各気筒に設けられたピストンは、クランク機構を介してクランクシャフト12と接続されている。クランクシャフト12の近傍には、クランク角度CAを検出するクランク角センサ14が設けられている。
さらに、各気筒には、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグ16と吸気バルブ18と排気バルブ20とが設けられている。吸気バルブ18は可変動弁機構22により駆動される。可変動弁機構22の詳細については後述する。また、排気バルブ20は可変動弁機構23により駆動される。この可変動弁機構23は、吸気系の可変動弁機構22と同様の構成を有している。
各気筒の吸気ポートには、燃料を噴射するインジェクタ24が設置されている。各気筒の吸気ポートは、サージタンクを介して吸気通路28が連通している。吸気通路28の途中にはスロットルバルブ29が設けられている。スロットルバルブ29の上流には、吸入空気量を検出するエアフロメータが設けられている。エアフロメータの上流にはエアクリーナが設けられている。
また、各気筒の排気ポートには、排気通路30が連通している。排気通路30の途中には排気浄化触媒32が設けられている。排気浄化触媒32の近傍には、排気浄化触媒32の床温を検出する触媒温度センサ34が配置されている。
本実施形態のシステムはECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の出力側には、前述の点火プラグ16、インジェクタ24、スロットルバルブ29、可変動弁機構22,23等が接続されている。ECU50の入力側には、前述のクランク角センサ14、触媒温度センサ34、エアフロメータの他、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ52、油温センサ54等が接続されている。ECU50は、クランク角度CAに基づきエンジン回転数NEを算出する。
図2は、図1で示した可変動弁機構22,23の構成を説明するための斜視図である。上述したように吸気側の可変動弁機構22と排気側の可変動弁機構23とは同一構成を有している。そのため、以下、吸気側の可変動弁機構22について説明し、排気側の可変動弁機構23については説明を省略する。
図1に示す内燃機関10は、クランクシャフト12の回転力を図2に示すタイミングチェーン60に伝達することにより吸気カムシャフト62を回転駆動させる。吸気カムシャフト62には、1気筒当たり二つの吸気カムが設けられている。一方は弁停止用のゼロリフトカム64であり、他方は弁駆動用のリフト量を有するリフトカム66である。
吸気カムシャフト62の近傍には、吸気カムシャフト62に平行して吸気側のロッカシャフト68が設けられている。ロッカシャフト68の一端にはロッカシャフト68を軸方向に変位させるリニアアクチュエータ70(例えば電磁ソレノイド)が配置されており、他端にはロッカシャフト68を軸方向に付勢するリターンスプリング(図示略)が配置されている。また、ロッカシャフト68は内部に油路69を有している。油路69には油圧源としてのオイルポンプ(図示略)から一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述のリニアアクチュエータ70が接続されている。
ロッカシャフト68には、後述するカム切り替え機構内蔵のロッカアーム72が揺動可能に支持されている。ロッカアーム72には、ゼロリフトカム64と接触可能にローラ74が設けられている。また、ロッカアーム72には吸気バルブ18が接触して配置されている。さらに、ロッカアーム72の近傍には、ロッカアーム72とは別体のスリッパ76がリフトカム66と接触可能に設けられている。
図3は、カム切り替え機構内蔵のロッカアーム72の周辺構成を説明するための拡大図である。ロッカアーム72には、ロッカアーム72とスリッパ76とを連結できるロックピン80が内蔵されている。ロックピン80とスリッパ76の間にはリターンスプリング82が配置され、ロックピン80はリターンスプリング82によりロック解除方向に付勢されている。
[実施の形態1の特徴的構成]
次に、図4〜図13を参照して、本実施形態のシステムに搭載される可変動弁機構22の特徴的構成及び動作について弁駆動時と弁停止時とに分けて説明する。上述したように吸気側の可変動弁機構22は排気側の可変動弁機構23とは同一構成を有している。このため、以下、吸気側の可変動弁機構22の特徴的構成について説明し、排気側の可変動弁機構23については説明を省略する。
図4は、V型6気筒エンジンにおける気筒配置を示す図である。図2では直列4気筒エンジンにおける可変動弁機構22を表しているが、気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではなく、可変動弁機構22はV型6気筒エンジンにも用いることができる。詳細には、図2に示すロッカシャフト68に代えて、右バンクRH側には後述の図5で示すロッカシャフト68Rが、左バンクLH側にはロッカシャフト68Lがそれぞれ配置されている。また、図2に示すリニアアクチュエータ70に代えて、右バンクRH側のリニアアクチュエータ(図示略)と、左バンクLH側のリニアアクチュエータ(図示略)がそれぞれ配置されている点を除き、直列4気筒エンジンと同様である。以下、本実施形態の特徴的構成について、図4に示すV型6気筒エンジンを用いて説明する。
本実施形態のシステムでは、図4に示すとおり、右バンクRHには、第1気筒、第3気筒、第5気筒が配置され、左バンクLHには、第2気筒、第4気筒、第6気筒が配置されている。各気筒の燃焼順は、第1気筒→第2気筒→第3気筒→第4気筒→第5気筒→第6気筒の順である。
図5(A)は、V型6気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト68Rの構造を示す図である。ロッカシャフト68Rの一端には、ロッカシャフト68Rを軸方向に変位させるリニアアクチュエータ(例えば電磁ソレノイド)が配置されており、他端にはロッカシャフト68Rを軸方向に付勢するリターンスプリング(図示略)が配置されている。また、ロッカシャフト68Rは内部に油路69を有している。油路69には上述した油圧源としてのオイルポンプから一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述の右バンクRH側のリニアアクチュエータが接続されている。
図5(A)に示される位置a〜cは、右バンクRH側のリニアアクチュエータによって変位するロッカシャフト68Rの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト68Rの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト68Rの位置aには、第1気筒と第3気筒と第5気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト68Rの位置bには、第1気筒と第3気筒と第5気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト68Rの位置cには、第1気筒と第3気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第5気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
図5(B)は、V型6気筒エンジンの左バンクLH側ロッカシャフト68Lの構造を示す図である。左バンクLH側ロッカシャフト68Lには、上述した右バンクRH側ロッカシャフト68Rと同様の構成が設けられているため説明は簡略する。即ち、ロッカシャフト68Lの一端にはリニアアクチュエータが配置され、他端にはリターンスプリングが配置されている。また、ロッカシャフト68Lの内部の油路69には油圧が供給されている。さらに、ECU50の出力側には、前述の左バンクLH側のリニアアクチュエータが接続されている。
図5(B)に示される位置a〜cは、左バンクLH側のリニアアクチュエータによって変位するロッカシャフト68Lの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト68Lの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト68Lの位置aには、第2気筒と第4気筒と第6気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト68Lの位置bには、第2気筒と第4気筒と第6気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト68Lの位置cには、第2気筒にオイルドレイン溝86が形成されると共に第4気筒と第6気筒にオイル供給孔84が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
以下、右バンクRH側と左バンクLH側のロッカシャフトを区別しない場合には単にロッカシャフト68という。また、右バンクRH側と左バンクLH側のリニアアクチュエータを区別しない場合には単にリニアアクチュエータという。
次に、本実施形態のシステムにおける、吸排気バルブ駆動時の構成と吸排気バルブ停止時の構成についてそれぞれ説明する。上述したように吸気側の可変動弁機構22と排気側の可変動弁機構23とは同一構成を有している。そのため、以下、吸気側の可変動弁機構22について説明し、排気側の可変動弁機構23については説明を省略する。
(吸排気バルブ駆動時の構成)
まず、吸排気バルブ駆動時の構成について説明する。図6は、吸排気バルブ駆動時における、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。図6に示すように、ロッカアーム72の内部には、ロッカシャフト68との接触面に開口しロックピン80に連通するオイル導入孔88が設けられている。上述したオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることで、ロッカシャフト68内に供給されている油圧をロックピン80まで到達させることができる。油圧によりロックピン80はスリッパ76方向に押される。
図7は、ロックピン80がスリッパ76を固定した状態のロッカアーム72の構成を示す斜視図である。上述したように油圧が供給されロックピン80がスリッパ76方向に押されると、ロックピン80はスリッパ76の下端を固定する。そのため、スリッパ76はロッカアーム72に固定される。
図8は、吸排気バルブ駆動時における、リフトカム66側及びゼロリフトカム64側から見た吸気バルブ18の動作を説明するための断面図である。図8(A)はロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。図7で示した通り、ロックピン80によりロッカアーム72とスリッパ76とが固定される。そして、リフトカム66が回転することで、スリッパ76が押されスリッパ76に固定されたロッカアーム72は揺動する。その結果、ロッカアーム72に隣接する吸気バルブ18は弁駆動状態となる。
他方、図8(B)はロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってゼロリフトカム64を含む断面図である。上述した通り、スリッパ76はロッカアーム72に固定されているため、リフトカム66がロッカアーム72を押し下げている間、ゼロリフトカム64は空転状態となる。
(吸排気バルブ停止時の構成)
次に、吸排気バルブ停止時の構成について説明する。図9は、吸排気バルブ停止時における、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。図9に示すように、ロッカアーム72には、ロッカシャフト68との接触面に開口しオイル排出経路に連通するオイルドレイン孔90が設けられている。オイルドレイン孔90と、上述したオイルドレイン溝86と、オイル導入孔88とを連通させることで、ロックピン80に供給されていた油圧はオイルドレイン孔90から排出される。その結果、リターンスプリング82(図3)の付勢力により、スリッパ76を固定していたロックピン80が外れる。
図10は、吸排気バルブ停止時における、リフトカム66側及びゼロリフトカム64側から見た可変動弁機構22の動作を説明するための断面図である。図10(A)はロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。上述した通り、油圧が排出されることでスリッパ76を固定していたロックピン80が外れる。そのため、スリッパ76はリフトカム66に押されても、単独で往復運動を繰り返すだけでロッカアーム72には力が伝わらない状態となり、吸気バルブ18は閉じた状態で停止する弁停止状態となる。
他方、図10(B)は、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってゼロリフトカム64を含む断面図である。図10(B)に示すとおり、ゼロリフトカム64はローラ74と接触した状態となる。ゼロリフトカム64のリフト量は0であるため、吸気バルブ18はロッカアーム72に押されることなく弁停止状態となる。
(気筒運転モードの選択)
次に、本実施形態のシステムが実現する運転モードについて説明する。上述した通り、両バンクのリニアアクチュエータによりロッカシャフト68R,68Lを、それぞれ位置a〜cに変位させることができる。図11は、V型6気筒エンジンにおける気筒運転モードと燃焼気筒とロッカシャフトの変位位置との関係を示す図である。
図11に示すように、ロッカシャフト68Rとロッカシャフト68Lとを位置aに移動させることで、図5に示す通り、全気筒においてオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることができる。これにより、油圧が供給されロッカアーム72とスリッパ76とが固定されて連動状態となり、全気筒運転モードを実現することができる。
一方、ロッカシャフト68Rとロッカシャフト68Lを位置bに移動させることで、図5に示す通り、全気筒においてオイル導入孔88とオイルドレイン溝86とオイルドレイン孔90とを連通させることができる。これにより、油圧が排出されロッカアーム72とスリッパ76とが分離して非連動状態となり全気筒休止モードを実現することができる。
また、ロッカシャフト68Rとロッカシャフト68Lとを位置cに移動させることで、図5に示す通り、第1気筒、第3気筒、第4気筒、第6気筒においてオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることができる。油圧が供給されることでロッカアーム72とスリッパ76とが固定されて連動状態となる。一方、第2気筒、第5気筒においてはオイル導入孔88とオイルドレイン溝86とオイルドレイン孔90とを連通させることができる。油圧を排出させることでロッカアーム72とスリッパ76とが分離し非連動状態となる。これらにより、4気筒運転モードを実現することができる。
さらに、ロッカシャフト68Rを位置aとしロッカシャフト68Lを位置bに移動させることで、図5に示す通り、第1気筒、第3気筒、第5気筒についてのみロッカアーム72とスリッパ76とを連動状態とする3気筒運転モードを実現することができる。同様に、ロッカシャフト68Rを位置bとしロッカシャフト68Lを位置aに移動させることで、第2気筒、第4気筒、第6気筒についてのみロッカアーム72とスリッパ76とを連動状態とする3気筒運転モードを実現することができる。なお、全気筒休止の位置bは位置aと位置cとの間に設けられており、全気筒運転モードや一部気筒運転モード(3気筒運転モード、4気筒運転モード)から全気筒休止モードまでのロッカシャフト68の移動距離が最短となるよう構成されている。
上述した本実施の形態の構成によれば、油圧が供給されているロッカシャフト68をリニアアクチュエータ70で変位させる。ロッカシャフト68を滑り弁として機能させて、オイル供給孔84とオイル導入孔88を連通させれば、オイル供給孔94からロックピン80までの油路長は短いため応答遅れなく油圧を供給でき、ロッカアーム72とスリッパ76とを固定し連結状態とすることができる。同様に、オイル導入孔88とオイルドレイン溝86とオイルドレイン孔90とを連通させることで油圧を排出できる。そのため、すぐにロッカアーム72とスリッパ76とを非連結状態とすることができる。よって、気筒運転モードを応答性高く切り替えることができる。
また、上述した構成によれば、各気筒においてロッカシャフト68からロックピン80までの距離は同じであり、ロッカシャフトの変位により各気筒同時に油圧を供給/排出できるため、気筒間のバラツキなく(バラツキは1サイクル以内)、応答性の高い気筒運転モード切り替えを実現することができる。
次に、上述したロッカシャフト68を変位させて、全気筒運転から燃費向上のための減筒運転に切り替える制御と、触媒劣化抑制のための全気筒休止に切り替える制御について図12と図13を用いてそれぞれ説明する。
(実施の形態1における減筒運転制御)
図12は、上述の減筒運転を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。図12に示すルーチンでは、まず、ECU50は、車速、エンジン回転数NE、負荷率、水温、油温等を取得する(ステップ100)。そして、取得パラメータに基づいて減筒運転を実施すべきか否かを判断する(ステップ110)。例えば、車両の減速時や一定速度での走行時には、ECU50は燃費向上のため減筒運転を実施すべきと定めておく。また、車両の加速時等、減筒運転を実施すべきでないと判断される場合には本ルーチンを終了する。
一方、減筒運転を実施すべきと判断される場合には、次に、ECU50は、稼動気筒数を選択する(ステップ120)。例えば、トルクを要しない運転状態であるほど気筒数を少なくするように3気筒運転モードか4気筒運転モードかを選択する条件を予め定めておく。
その後、ECU50は、両バンクのリニアアクチュエータに動作指令を出す(ステップ130)。リニアアクチュエータは指令に基づき図11に示すようにロッカシャフト68を変位させる。具体的には、ステップ120において3気筒運転モードが選択された場合には、ECU50は、右バンク側リニアアクチュエータに対しロッカシャフト68Rを位置aに変位させ、左バンク側リニアアクチュエータに対しロッカシャフト68Lを位置bに変位させる動作指令を出す。なお、ロッカシャフト68Rを位置bへ変位させ、ロッカシャフト68Lを位置aへ変位させる動作指令であってもよい。また、4気筒運転モードが選択された場合には、ECU50は、ロッカシャフト68Rとロッカシャフト68Lとを位置cに変位させる動作指令を出す。その後、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、図12に示すルーチンによれば、リニアアクチュエータによりロッカシャフト68を軸方向に変位させて3気筒運転又は4気筒運転に切り替えることができる。ロッカシャフトの変位により即座にロックピン80への油圧を供給/排出できるため、応答性の高い気筒運転/休止を実現することができる。よって、応答性の高い減筒運転が可能であり燃費向上を図ることができる。
(実施の形態1における全気筒停止制御)
次に、上述したロッカシャフト68を変位させて、全気筒運転又は一部気筒運転から全気筒休止に切り替える制御について図13を用いて説明する。図13は、上述の全気筒休止を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。図13に示すルーチンでは、まず、フューエルカット指令が出される(ステップ200)。このフューエルカット指令は、例えば、アクセルOFFかつエンジン回転数NEが設定値以上の場合に出される。
次に、ECU50は、排気浄化触媒32の温度が上限温度以上か否かを判断する(ステップ210)。ECU50は、触媒温度センサ34から触媒温度を取得し、予め設定された上限温度以上か否かを判断する。触媒温度が上限温度未満と判断される場合には本ルーチンを終了する。
一方、触媒温度が設定値以上の場合には、ECU50は、リニアアクチュエータ70に動作指令を出す(ステップ220)。リニアアクチュエータ70は指令に基づき図11に示すようにロッカシャフト68を変位させる。具体的には、ECU50は、リニアアクチュエータ70Rに対しロッカシャフト68Rを位置bに変位させ、リニアアクチュエータ70Lに対しロッカシャフト68Lを位置bに変位させる動作指令を出す。その後、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、図13に示すルーチンによれば、リニアアクチュエータ70によりロッカシャフト68を変位させて全気筒休止を実現することができる。排気浄化触媒32は高温時に酸素を供給されると触媒として用いられている貴金属が劣化する。そのため、フューエルカット実施時には、応答性・確実性高く吸気バルブ18を弁停止状態として、排気浄化触媒32へ酸素を送らないことが望ましい。本実施形態のシステムによれば、上述した通り、ロッカシャフト68の変位により応答性を高く油圧を排出し、応答遅れなく弁停止状態を実現することができる。さらに、全気筒休止モードを全気筒運転モードと一部気筒運転モードの間に形成しているため、全気筒休止モードに切り替える時間を最短とすることができる。そのため、触媒劣化抑制に特に好適な高応答性を実現することができる。
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ロッカシャフト68を、リニアアクチュエータ70によって軸方向に変位させることとしているが、ロッカシャフト68の軸方向への変位方法はこれに限定されるものではない。例えば、図14に示すような構成としてもよい。具体的には、図14に示す構成は、カムシャフト62の外周面に螺旋状溝300を有する。また、螺旋状溝300に挿脱自在な挿脱ピン302と、挿脱ピン302に連動して変位し、ロッカシャフト68に隣接する変位部材304とを備える。また、リニアアクチュエータ70に代えて、挿脱ピン302を螺旋状溝300に挿脱させる小型小推力のアクチュエータ(例えばソレノイド)306を備える。このような構成によれば、アクチュエータ99が螺旋状溝300に挿脱ピン302を挿入させることで、挿脱ピン302に連動する変位部材304が、カムシャフト62の回転力により変位され、ロッカシャフト68を軸方向に変位させることができる。なお、このような構成は実施の形態3でも同様に適用することができる。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、油圧の供給/排出を、ロッカシャフト68の変位により実現することとしているが、油圧の供給/排出方法はこれに限定されるものではない。例えば、図15及び図16に示すような構成としてもよい。具体的には、図15に示す構成は、上述したロッカシャフト68に代えて、外部管と内部管からなる二重管のロッカシャフト310を備える。ロッカシャフト310の外部管311には、ロッカアーム72のオイル導入孔88に開口した孔と、オイルドレイン孔90に開口した孔とが形成されている。また、ロッカシャフト310の内部管312は、油圧を供給する油路69を有する。内部管312には本実施形態で説明したロッカシャフト68と同様の構成でオイル供給孔84とオイルドレイン溝86が形成されている。この内部管312は上述したロッカシャフト68に比して小型となり軽量である。また、リニアアクチュエータは内部管312を軸方向に変位させる。図15は、吸排気バルブ駆動時の内部管312の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。内部管312の変位によりオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることでロックピン80に油圧が供給される。一方、図16は、吸排気バルブ停止時の内部管312の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。内部管312の変位によりオイルドレイン孔90とオイルドレイン溝86とオイル導入孔88とを連通させることで、ロックピン80に加わる油圧は排出される。このような構成によれば、可動部分を軽量化しつつ応答性の高い油圧の供給/排出を実現することができる。なお、このような構成は以下の実施の形態でも同様に適用することができる。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、ロッカアーム72に内蔵されたロックピン80に油圧を供給しロッカアーム72とスリッパ76とを固定することで、リフトカム66とロッカアーム72とを連動させているが、ロッカアームの連動方法はこれに限定されるものではない。例えば、スリッパ76に代えて、ロッカシャフト68に揺動可能に支持され、かつリフトカム66に従動して揺動する第1ロッカアームを備える。また、ロッカアーム72に代えて、第1ロッカアームに隣接して配置されるとともに、前記ロッカシャフト68に揺動可能に支持された第2ロッカアームを備える。第1ロッカアーム又は第2ロッカアームにはロッカシャフト68の接触面に開口し連結機構としてのロックピンまで連通するオイル導入孔を備える。このような構成において、上述したロッカシャフト68を変位させて連結機構への油圧供給/排出を切り替える。それにより、両ロッカアームの連結/分離状態を切り替えることとしてもよい。なお、このような構成は以下の実施の形態でも同様に適用することができる。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、可変動弁機構を、吸気側と排気側の両方に設けることとしているが、可変動弁機構は吸気側だけに設けることとしてもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
尚、上述した実施の形態1においては、可変動弁機構22,23が前記第1又は第4の発明における「可変動弁機構」に、ロッカシャフト68が前記第1の発明における「ロッカシャフト」に、スリッパ76が前記第1又は第4の発明における「従動部材」に、ロッカアーム72が前記第1の発明における「ロッカアーム」に、吸気バルブ18と排気バルブ20が前記第1の発明における「弁」に、ロックピン80が前記第1又は第4の発明における「連結機構」に、オイル供給孔84が前記第1又は第4の発明における「オイル供給孔」に、リニアアクチュエータが前記第1又は第4の発明における「アクチュエータ」に、内部管312が前記第4の発明における「内部管」に、それぞれ相当している。
また、ここでは、ECU50が、上記ステップ100〜130の処理又は、ステップ200〜220の処理を実行することにより前記第1又は第4の発明における「切替手段」が、ロッカシャフト68Rと68Lとを位置aとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒運転位置」が、ロッカシャフト68Rと68Lとを位置bとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒休止位置」が、ロッカシャフト68Rと68Lの一方を位置aとし他方を位置bとすること又はロッカシャフト68Rと68Lとを位置cとすることで、前記第2又は第5の発明における「一部気筒運転位置」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図17〜図19を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステム構成は、実施の形態1におけるロッカシャフト68R,68Lに代えて、後述する図17に示すロッカシャフト400R,400Lを備える、また、実施の形態1におけるリニアアクチュエータに代えて、ロータリーアクチュエータ(図示略)を備える。これらの点を除いて実施の形態1と同様である。そのため、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略又は簡略する。
[実施の形態2の特徴的構成]
本実施形態のシステムは、図4に示す実施の形態1の構成と同様にとおり、右バンクRHには、第1気筒、第3気筒、第5気筒が配置され、左バンクLHには、第2気筒、第4気筒、第6気筒が配置されている。
図17(A)は、V型6気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト400Rの構造を示す図である。なお、図17(A)の右図は軸方向に垂直な断面図である。ロッカシャフト400Rの一端には、ロッカシャフト400Rを回転方向に変位させるロータリーアクチュエータが配置されている。また、ロッカシャフト400Rは内部に油路69を有している。油路69には油圧源としてのオイルポンプ(図示略)から一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述のロータリーアクチュエータが接続されている。
図17(A)に示される位置a〜cは、ロータリーアクチュエータによって変位するロッカシャフト400Rの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト400Rの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト400Rの位置aには、第1気筒と第3気筒と第5気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト400Rの位置bには、第1気筒と第3気筒と第5気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト400Rの位置cには、第1気筒と第3気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第5気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
図17(B)は、V型6気筒エンジンの左バンクLH側ロッカシャフト400Lの構造を示す図である。なお、図17(B)の右図は軸方向に垂直な断面図である。左バンクLH側ロッカシャフト400Lには、上述した右バンクRH側ロッカシャフト400Rと同様の構成が設けられているため説明は簡略する。即ち、ロッカシャフト400Lの一端にはロータリーアクチュエータが配置されている。また、ロッカシャフト400Lは内部に油路69を有している。油路69には油圧源としてのオイルポンプから一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述のロータリーアクチュエータが接続されている。
図17(B)に示される位置a〜cは、ロータリーアクチュエータによって変位するロッカシャフト400Lの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト400Lの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト400Lの位置aには、第2気筒と第4気筒と第6気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト400Lの位置bには、第2気筒と第4気筒と第6気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト400Lの位置cには、第2気筒にオイルドレイン溝86が形成されると共に第4気筒と第6気筒にオイル供給孔84が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。以下、右バンクRHと左バンクLHのロッカシャフトを区別しない場合には単にロッカシャフト400という。
次に、本実施形態のシステムにおける、吸排気バルブ駆動時の構成と吸排気バルブ停止時の構成についてそれぞれ説明する。上述したように吸気側の可変動弁機構22と排気側の可変動弁機構23とは同一構成を有している。そのため、以下、吸気側の可変動弁機構22について説明し、排気側の可変動弁機構23については説明を省略する。
(吸排気バルブ駆動時の構成)
まず、吸排気バルブ駆動時の構成について説明する。図18は、吸排気バルブ駆動時における、ロッカシャフト400の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。図18に示すように、ロッカアーム72の内部には、ロッカシャフト400との接触面に開口しロックピン80に連通するオイル導入孔88が設けられている。ロータリーアクチュエータによりロッカシャフト400を回転させて、オイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることで、ロッカシャフト400内に供給されている油圧をロックピン80まで到達させることができる。油圧によりロックピン80はスリッパ76の下端を固定する。そのため、スリッパ76はロッカアーム72に固定される。そして、リフトカム66が回転することで、スリッパ76が押されスリッパ76に固定されたロッカアーム72は揺動する。その結果、ロッカアーム72に隣接する吸気バルブ18は弁駆動状態となる。
(吸排気バルブ停止時の構成)
次に、吸排気バルブ停止時の構成について説明する。図19は、吸排気バルブ停止時における、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。図19に示すように、ロッカアーム72には、ロッカシャフト400との接触面に開口しオイル排出経路に連通するオイルドレイン孔90が設けられている。ロータリーアクチュエータによりロッカシャフト400を回転させて、オイルドレイン孔90とオイルドレイン溝86とオイル導入孔88とを連通させることで、ロックピン80に供給されていた油圧はオイルドレイン孔90から排出される。その結果、リターンスプリング82(図3)の付勢力により、スリッパ76を固定していたロックピン80が外れ、スリッパ76とロッカアーム72は分離する。そのため、スリッパ76はリフトカム66に押されても、単独で往復運動を繰り返すだけでロッカアーム72には力が伝わらない状態となり、吸気バルブ18は閉じた状態で停止する弁停止状態となる。
上述した本実施形態の構成によれば、実施の形態1と同様に図5に従い、ロッカシャフト400Rと400Lとを位置a〜cに回転させることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ロッカシャフト400が前記第1の発明における「ロッカシャフト」に、ロータリークチュエータが前記第1又は第4の発明における「アクチュエータ」に、それぞれ相当している。
また、ここでは、ECU50が、ロッカシャフト400Rと400Lとを位置aとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒運転位置」が、ロッカシャフト400Rと400Lとを位置bとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒休止位置」が、ロッカシャフト400Rと400Lの一方を位置aとし他方を位置bとすること又はロッカシャフト400Rと400Lとを位置cとすることで、前記第2又は第5の発明における「一部気筒運転位置」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
[実施の形態3のシステム構成]
次に、図20〜図22を参照して本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステム構成は、実施の形態1におけるV型6気筒エンジンに代えて、後述する図20に示すV型8気筒エンジンを備える。また、実施の形態1におけるロッカシャフト68R,68Lに代えて、後述する図21に示すロッカシャフト500R,500Lを備える。これらの点を除いて実施の形態1と同様である。そのため、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略又は簡略する。
[実施の形態3の特徴的構成]
図20はV型8気筒エンジンにおける気筒配置を示す図である。本実施形態のシステムでは、図20に示すとおり、右バンクRHには、第2気筒、第4気筒、第6気筒、第8気筒が配置され、左バンクLHには、第1気筒、第3気筒、第5気筒、第7気筒が配置されている。各気筒の燃焼順は、第1気筒→第8気筒→第7気筒→第3気筒→第6気筒→第5気筒→第4気筒→第2気筒の順である。
図21(A)は、V型8気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト500Rの構造を示す図である。ロッカシャフト500Rの一端には、ロッカシャフト500Rを軸方向に変位させるリニアアクチュエータ(例えば電磁ソレノイド)が配置されており、他端にはロッカシャフト500Rを軸方向に付勢するリターンスプリング(図示略)が配置されている。また、ロッカシャフト500Rは内部に油路69を有している。油路69には上述した油圧源としてのオイルポンプから一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述の右バンクRH側のリニアアクチュエータが接続されている。
図21(A)に示される位置a〜cは、右バンクRH側のリニアアクチュエータによって変位するロッカシャフト500Rの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト500Rの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト500Rの位置aには、第2気筒と第4気筒と第6気筒と第8気筒にオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト500Rの位置bには、第2気筒と第4気筒と第6気筒と第8気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト500Rの位置cには、第4気筒と第6気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第2気筒と第8気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
図21(B)は、V型8気筒エンジンの左バンクLH側ロッカシャフト500Lの構造を示す図である。左バンクLH側ロッカシャフト500Lには、上述した右バンクRH側ロッカシャフト500Rと同様の構成が設けられているため説明は簡略する。即ち、ロッカシャフト500Lの一端にはリニアアクチュエータが配置され、他端にはリターンスプリングが配置されている。また、ロッカシャフト500Lの内部の油路69には油圧が供給されている。さらに、ECU50の出力側には、前述の左バンクLH側のリニアアクチュエータが接続されている。
図21(B)に示される位置a〜cは、左バンクLH側のリニアアクチュエータによって変位するロッカシャフト500Lの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト500Lの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト500Lの位置aには、第1気筒と第3気筒と第5気筒と第7気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト500Lの位置bには、第1気筒と第3気筒と第5気筒と第7気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト500Lの位置cには、第1気筒と第7気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第3気筒と第5気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
次に、本実施形態のシステムが実現する運転モードについて説明する。上述した通り、両バンクのリニアアクチュエータによりロッカシャフト500R,500Lを、それぞれ位置a〜cに変位させることができる。図22は、V型8気筒エンジンにおける気筒運転モードと燃焼気筒とロッカシャフトの変位位置との関係を示す図である。
図22に示すように、ロッカシャフト500Rとロッカシャフト500Lとを位置aに移動させることで、図21に示す通り、全気筒においてオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることができる。これにより、油圧が供給されロッカアーム72とスリッパ76とが固定されて連動状態となり、全気筒運転モードを実現することができる。
一方、ロッカシャフト500Rとロッカシャフト500Lを位置bに移動させることで、図5に示す通り、全気筒においてオイル導入孔88とオイルドレイン溝86とオイルドレイン孔90とを連通させることができる。これにより、油圧が排出されロッカアーム72とスリッパ76とが分離して非連動状態となり全気筒休止モードを実現することができる。
また、ロッカシャフト500Rとロッカシャフト500Lとを位置cに移動させることで、図5に示す通り、第1気筒、第4気筒、第6気筒、第7気筒においてオイル供給孔84とオイル導入孔88とを連通させることができる。油圧が供給されることでロッカアーム72とスリッパ76とが固定されて連動状態となる。一方、第2気筒、第3気筒、第5気筒、第8気筒においてはオイル導入孔88とオイルドレイン溝86とオイルドレイン孔90とを連通させることができる。油圧を排出させることでロッカアーム72とスリッパ76とが分離し非連動状態となる。これらにより、4気筒運転モードを実現することができる。なお、全気筒休止の位置bは位置aと位置cとの間に設けられており、全気筒運転モードや一部気筒運転モード(4気筒運転モード)から全気筒休止モードまでのロッカシャフト68の移動距離が最短となるよう構成されている。
上述した本実施の形態の構成によれば、V型8気筒エンジンにおいても、図22に従い、ロッカシャフト500Rと500Lとを位置a〜cに変位させることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
尚、上述した実施の形態3においては、ロッカシャフト500Rと500Lとが前記第1の発明における「ロッカシャフト」に相当している。また、ここでは、ECU50が、ロッカシャフト500Rと500Lとを位置aとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒運転位置」が、ロッカシャフト500Rと500Lとを位置bとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒休止位置」が、ロッカシャフト500Rと500Lとを位置cとすることで、前記第2又は第5の発明における「一部気筒運転位置」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
[実施の形態4のシステム構成]
次に、図23を参照して本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のシステム構成は、実施の形態3におけるロッカシャフト500R,500Lに代えて、後述する図23に示すロッカシャフト600R,600Lを備える、また、実施の形態3におけるリニアアクチュエータに代えて、ロータリーアクチュエータ(図示略)を備える。これらの点を除いて実施の形態3と同様である。そのため、上述した実施の形態3との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略又は簡略する。
[実施の形態4の特徴的構成]
本実施形態のシステムは、図20に示す実施の形態3の構成と同様にとおり、右バンクRHには、第2気筒、第4気筒、第6気筒、第8気筒が配置され、左バンクLHには、第1気筒、第3気筒、第5気筒、第7気筒が配置されている。
図23(A)は、V型8気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト600Rの構造を示す図である。なお、図23(A)の右図は軸方向に垂直な断面図である。ロッカシャフト600Rの一端には、ロッカシャフト600Rを回転方向に変位させるロータリーアクチュエータが配置されている。また、ロッカシャフト600Rは内部に油路69を有している。油路69には油圧源としてのオイルポンプ(図示略)から一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述のロータリーアクチュエータが接続されている。
図23(A)に示される位置a〜cは、ロータリーアクチュエータによって変位するロッカシャフト600Rの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト600Rの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト600Rの位置aには、第2気筒と第4気筒と第6気筒と第8気筒にオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト600Rの位置bには、第2気筒と第4気筒と第6気筒と第8気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト600Rの位置cには、第4気筒と第6気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第2気筒と第8気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
図23(B)は、V型8気筒エンジンの左バンクLH側ロッカシャフト600Lの構造を示す図である。なお、図23(B)の右図は軸方向に垂直な断面図である。左バンクLH側ロッカシャフト600Lには、上述した右バンクRH側ロッカシャフト600Rと同様の構成が設けられているため説明は簡略する。即ち、ロッカシャフト600Lの一端にはロータリーアクチュエータが配置されている。また、ロッカシャフト600Lは内部に油路69を有している。油路69には油圧源としてのオイルポンプから一定の油圧が供給されている。ECU50の出力側には、前述のロータリーアクチュエータが接続されている。
図23(B)に示される位置a〜cは、ロータリーアクチュエータによって変位するロッカシャフト600Lの3つの変位位置を示している。この気筒毎の3つの変位位置には、それぞれのロッカシャフト600Lの外周面と油路69とを貫通するオイル供給孔84、又は非貫通の油圧開放用のオイルドレイン溝86が形成されている。
具体的には、ロッカシャフト600Lの位置aには、第1気筒と第3気筒と第5気筒と第7気筒とにオイル供給孔84が形成されている。また、ロッカシャフト600Lの位置bには、第1気筒と第3気筒と第5気筒と第7気筒とにオイルドレイン溝86が形成されている。そして、ロッカシャフト500Lの位置cには、第1気筒と第7気筒にオイル供給孔84が形成されると共に第3気筒と第5気筒にオイルドレイン溝86が形成されている。なお、位置bは位置aと位置cとの間に設けられている。
上述した本実施の形態の構成によれば、V型8気筒エンジンにおいて、実施の形態3と同様に図22に従い、ロッカシャフト600Rと600Lとを位置a〜cに回転させることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
尚、上述した実施の形態4においては、ロッカシャフト600Rと600Lとが前記第1の発明における「ロッカシャフト」に、ロータリークチュエータが前記第1又は第4の発明における「アクチュエータ」に、それぞれ相当している。また、ここでは、ECU50が、ロッカシャフト600Rと600Lとを位置aとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒運転位置」が、ロッカシャフト600Rと600Lとを位置bとすることで、前記第2又は第5の発明における「全気筒休止位置」が、ロッカシャフト600Rと600Lとを位置cとすることで、前記第2又は第5の発明における「一部気筒運転位置」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1の可変動弁装置を備えたシステムの構成を説明するための図である。 図1で示した可変動弁機構22,23の構成を説明するための斜視図である。 カム切り替え機構内蔵のロッカアーム72の周辺構成を説明するための拡大図である。 V型6気筒エンジンにおける気筒配置を示す図である。 V型6気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト68Rと左バンクLH側ロッカシャフト68Lの構造を示す図である。 吸排気バルブ駆動時における、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 ロックピン80がスリッパ76を固定した状態のロッカアーム72の構成を示す斜視図である。 吸排気バルブ駆動時における、リフトカム66側及びゼロリフトカム64側から見た吸気バルブ18の動作を説明するための断面図である。 吸排気バルブ停止時における、ロッカシャフト68の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 吸排気バルブ停止時における、リフトカム66側及びゼロリフトカム64側から見た可変動弁機構22の動作を説明するための断面図である。 気筒運転モードと燃焼気筒とロッカシャフトの変位位置との関係を示す図である。 減筒運転を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。 全気筒休止を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。 小型小推力リニアアクチュエータによってロッカシャフトを軸方向に変位させるためのシステム構成を示す構成図である。 吸排気バルブ駆動時の内部管312の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 吸排気バルブ停止時の内部管312の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 V型6気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト400Rと左バンクLH側ロッカシャフト400Lの構造を示す図である。 吸排気バルブ駆動時における、ロッカシャフト400の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 吸排気バルブ停止時における、ロッカシャフト400の軸線に垂直な断面であってリフトカム66を含む断面図である。 V型8気筒エンジンにおける気筒配置を示す図である。 V型8気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト500Rと左バンクLH側ロッカシャフト500Lの構造を示す図である。 V型8気筒エンジンにおける気筒運転モードと燃焼気筒とロッカシャフトの変位位置との関係を示す図である。 V型8気筒エンジンの右バンクRH側ロッカシャフト600Rと左バンクLH側ロッカシャフト600Lの構造を示す図である。
符号の説明
10 内燃機関
18,20 吸気バルブ,排気バルブ
22,23 可変動弁機構
32 排気浄化触媒
50 ECU(Electronic Control Unit)
62 カムシャフト
64 ゼロリフトカム
66 リフトカム
68,310,400,500,600 ロッカシャフト
69 油路
70,306 リニアアクチュエータ
72 ロッカアーム
76 スリッパ
80 ロックピン
84 オイル供給孔
86 オイルドレイン溝
88 オイル導入孔
90 オイルドレイン孔
300 螺旋状溝
302 挿脱ピン
304 変位部材
312 内部管

Claims (2)

  1. 軸内部の油路と、気筒毎に設けられたオイル供給孔とを有するロッカシャフトと、
    カムに従動する従動部材と、
    前記ロッカシャフトに揺動可能に支持され、弁を従動させるロッカアームと、
    油圧により前記従動部材と前記ロッカアームとを連結/分離する連結機構と、
    前記ロッカシャフトを変位させて、前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通/遮断するアクチュエータと、
    前記変位により、全気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを連通する第1状態と、少なくとも一部気筒において前記オイル供給孔と前記連結機構とを遮断する第2状態とを選択的に切り替える切替手段と、
    前記カムと連動して回転する回転体の外周面に形成された螺旋状溝と、
    前記螺旋状溝に挿脱自在な挿脱ピンと、
    前記挿脱ピンに連動して変位し、前記ロッカシャフトに隣接する変位部材とを備え、
    前記アクチュエータは、前記挿脱ピンを前記螺旋状溝に挿脱させることで、前記カムの回転力を利用して前記変位部材を変位させ、前記ロッカシャフトを軸方向に変位させること、を特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記オイル供給孔は、前記ロッカシャフトの外周面に設けられ、
    前記ロッカシャフトは、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる全気筒運転位置と、一部気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを連結させる一部気筒運転位置と、全気筒の前記従動部材と前記ロッカアームとを分離させる全気筒休止位置とに変位可能であって、
    前記全気筒休止位置は、前記全気筒運転位置と前記一部気筒運転位置との間にあること、を特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
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