JP4697046B2 - 内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法 - Google Patents

内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関装置および内燃機関の失火判定方法に関し、詳しくは、ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置およびこうした内燃機関装置における内燃機関の失火判定方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンのクランク軸が所定角度を回転する時間信号から計算される燃焼パラメータが車両の振動と共振して二次振動を生じるときには、燃焼パラメータを補償してエンジンのいずれかの気筒が失火しているかを判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、燃焼パラメータの補償として、車体の固有振動の周波数を除去する一種のバンドパスフィルタを燃焼パラメータに施している。
特開平10−231750号公報
上述の内燃機関装置では、連続する2気筒が失火したときには、失火を誤検出する場合が生じる。これは、連続する2気筒が失火したときには、失火の影響による共振成分が大きく、バンドパスフィルタを燃焼パラメータに施しても、車体の固有振動の周波数を十分に除去することができないためと、考えられる。
本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する車両並びに内燃機関の失火判定方法は、ダンパなどのねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関の連続する2気筒が失火する2気筒連続失火をより確実に精度よく判定することを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する車両並びに内燃機関の失火判定方法は、2気筒連続失火における失火している気筒をより確実に精度よく特定することを目的の一つとする。
本発明の内燃機関装置およびこれを搭載する車両並びに内燃機関の失火判定方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置であって、
前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて前記出力軸の所定の単位回転角毎に該所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算する単位回転角回転所要時間演算手段と、
前記演算された単位回転角回転所要時間の第1の所定角度の差分である第1所要時間差分を演算すると共に該演算した第1所要時間差分の第2の所定角度の差分である判定用所要時間差分を演算し、該演算した判定用所要時間差分に基づいて前記複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定する連続失火判定手段と、
前記連続失火判定手段により2気筒連続失火を判定したとき、前記演算された単位回転角回転所要時間に前記ねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共に該取得した共振影響成分に基づいて前記内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する失火気筒特定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて内燃機関の出力軸の所定の単位回転角毎に所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算し、演算した単位回転角回転所要時間の第1の所定角度の差分である第1所要時間差分を演算すると共に演算した第1所要時間差分の第2の所定角度の差分である判定用所要時間差分を演算し、この演算した判定用所要時間差分に基づいて複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定する。これにより、ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関の連続する2気筒が失火する2気筒連続失火をより確実に精度よく判定することができる。そして、2気筒連続失火を判定したときには、演算した単位回転角回転所要時間にねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共にこの取得した共振影響成分に基づいて内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する。これにより、2気筒連続失火における失火している気筒をより確実に精度よく特定することができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記第1所要時間差分は各気筒の圧縮行程の上死点の90度前に対応する単位回転角回転所要時間と上死点の60度前に対応する単位回転角回転所要時間との差分であり、前記判定用所要時間差分は前記第1所要時間差分と該第1所要時間差分の360度前に対応する第1所要時間差分との差分であるものとすることもできる。また、前記連続失火判定手段は、前記演算した判定用所要時間差分が予め定めた閾値より大きいときに2気筒連続失火を判定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記失火気筒特定手段は、前記内燃機関からのトルク出力による回転数の変動成分の基準点である回転変動成分基準点と失火している2気筒のうちの一方の気筒のサイクルにおける基準点である失火気筒基準点との位相差である第1位相差と前記取得した共振影響成分の基準点である影響成分基準点と前記回転変動成分基準点との位相差である第2位相差とに基づいて失火している気筒を特定する手段であるものとすることもできる。この場合、前記失火気筒特定手段は、前記影響成分基準点と前記第2位相差とにより前記回転変動成分基準点を求め、該求めた回転変動成分基準点と前記第1位相差とにより失火気筒基準点を求め、該求めた失火気筒基準点に対応する気筒と該気筒と対になる気筒とを失火気筒として特定する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記共振影響成分抽出処理は、前記ねじれ要素の共振周波を含む周波数帯の領域だけを通過するバンドパスフィルタを施す処理であるものとすることもできる。こうすれば、ねじれ要素の共振周波数を含む領域だけを効率よく得ることができ、失火気筒をより精度よく特定することができる。
本発明の内燃機関装置において、前記ねじれ要素を介して前記内燃機関の出力軸に接続されると共に前記駆動軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段を備えるものとすることもできる。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続されて該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置であって、前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記検出された回転位置に基づいて前記出力軸の所定の単位回転角毎に該所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算する単位回転角回転所要時間演算手段と、前記演算された単位回転角回転所要時間の第1の所定角度の差分である第1所要時間差分を演算すると共に該演算した第1所要時間差分の第2の所定角度の差分である判定用所要時間差分を演算し、該演算した判定用所要時間差分に基づいて前記複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定する連続失火判定手段と、前記連続失火判定手段により2気筒連続失火を判定したとき、前記演算された単位回転角回転所要時間に前記ねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共に該取得した共振影響成分に基づいて前記内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する失火気筒特定手段と、を備える内燃機関装置を動力源として搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関の連続する2気筒が失火する2気筒連続失火をより確実に精度よく判定することができる効果や2気筒連続失火における失火している気筒をより確実に精度よく特定することができる効果などと同様な効果を奏することができる。
本発明の内燃機関の失火判定方法は、
ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置における内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
前記内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて前記出力軸の所定の単位回転角毎に該所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算し、
前記演算した単位回転角回転所要時間の第1の所定角度の差分である第1所要時間差分を演算すると共に該演算した第1所要時間差分の第2の所定角度の差分である判定用所要時間差分を演算し、該演算した判定用所要時間差分に基づいて前記複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定し、
前記2気筒連続失火を判定したときには、前記演算した単位回転角回転所要時間に前記ねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共に該取得した共振影響成分に基づいて前記内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関の失火判定方法では、内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて内燃機関の出力軸の所定の単位回転角毎に所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算し、演算した単位回転角回転所要時間の第1の所定角度の差分である第1所要時間差分を演算すると共に演算した第1所要時間差分の第2の所定角度の差分である判定用所要時間差分を演算し、この演算した判定用所要時間差分に基づいて複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定する。これにより、ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関の連続する2気筒が失火する2気筒連続失火をより確実に精度よく判定することができる。そして、2気筒連続失火を判定したときには、演算した単位回転角回転所要時間にねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共にこの取得した共振影響成分に基づいて内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する。これにより、2気筒連続失火における失火している気筒をより確実に精度よく特定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にねじれ要素としてのダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた変速機35と、この変速機35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。ここで、実施例の内燃機関装置としては、主としてエンジン22とこのエンジン22にダンパ28を介して接続された動力分配統合機構30とモータMG1とエンジン22を制御するエンジン用電子制御ユニット24が該当する。なお、変速機35は、Hiギヤの状態とLoギヤの状態の2段変速の変速機として構成されている。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な6気筒の内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に気筒毎に設けられた燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20に搭載されたエンジン22の各気筒のうち2気筒が連続して失火しているのを判定する際の動作について説明する。図3は、エンジンECU24により実行される2気筒連続失火検出処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
2気筒連続失火検出処理が実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、クランクポジションセンサ140により検出されるクランク角CAとクランクシャフト26が30度回転するのに要する30度所要時間T30とを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、30度所要時間T30は、図4のN30,T30演算処理に示すように、基準となるクランク角から30度毎のクランク角CAを入力し(ステップS200)、30度を360度で割った値を30度回転するのに要する時間によって除することにより30度回転数N30(N30=(30/360)/所要時間)を計算し(ステップS210)、これの逆数をとって30度所要時間T30(T30=1/N30)を計算する(ステップS220)、ことにより求めることができる。
続いて、各気筒の圧縮行程における上死点より90度前の30度所要時間T30からその気筒の圧縮行程における上死点より30度前の30度所要時間T30を減じた値としてその気筒の上死点より30度前のタイミングにおける所要時間差分D39として計算すると共に(ステップS110)、計算した所要時間差分D39と360度前の所要時間差分D39との差分を判定用差分J360として計算する(ステップS120)。そして、判定用差分J360が閾値Jrefより大きいか否かを判定する(ステップS130)。所要時間差分D39は、ダンパ28のねじれ共振の影響が小さければ、エンジン22の燃焼(爆発)によるピストン132の加速の程度から、その気筒が正常に燃焼(爆発)していれば負の値となり、その気筒が失火していると正の値となるが、ダンパ28のねじれ共振の影響が大きいときには、このねじれ共振の影響により失火していても負の値となったり正常に燃焼していても負の値となったりする。判定用差分J360は、ダンパ28のねじれ共振が生じても、その気筒が失火していれば失火している気筒の所要時間差分D39と正常に燃焼している気筒の所要時間差分D39との差となるから必ず正の比較的大きな値となる。特に2気筒連続失火では、その傾向が顕著となる。実施例では、これを利用して判定用差分J360が閾値Jrefより大きいときに2気筒連続失火として判定するので
ある。点火順における4番気筒と5番気筒とが失火しているときのクランク角CAと30度所要時間T30の変動成分(AC成分)と所要時間差分D39と判定用差分J360の時間変化の一例を図5に示す。図示するように、点火順の4番気筒、5番気筒の判定用差分J360が閾値Jrefより大きくなっている。なお、判定用差分J360が閾値Jrefより小さいときには、失火は生じていないと判断し、2気筒連続失火検出処理を終了する。
判定用差分J360が閾値Jrefより大きいと判定されたときには、30度回転数N30やエンジン22の回転数Ne,変速機35の現在のギヤ段を入力し(ステップS140)、入力した30度回転数N30に対してエンジン22の回転数Neの半分となる周波数を抽出するバンドパスフィルタを施してフィルタ後回転数FN30を得る(ステップS150)。2気筒連続失火の場合、失火の周波数は、エンジン22の回転数Neの半分の周波数となり、これがダンパ28のねじれ共振を生じさせるから、このバンドパスフィルタによって得られるフィルタ後回転数FN30は、ダンパ28のねじれ共振によってエンジン22の回転数Neに与える影響成分と考えることができる。バンドパスフィルタのボード線図の一例を図6に示す。このバンドパスフィルタでは、エンジン22の回転数Neの半分の周波数がゲインが最も大きな周波数となるように合わせればよい。
続いて、フィルタ後回転数FN30の基準位置、即ち、フィルタ後回転数FN30の周期における始点(正弦曲線における0度)のクランク角CAを基準クランク角CA(FN)として判定し(ステップS160)、エンジン22の回転数Neと変速機35のギヤ段とに基づいて第1位相θ1と第2位相θ2とを導出する(ステップS170)。ここで、第1位相θ1は、2気筒連続失火におけるエンジントルクによるエンジン回転数Neの変動成分の基準位置と失火している2気筒のうち先に点火される第1失火気筒の圧縮行程における上死点との位相であり、第2位相θ2は、2気筒連続失火におけるエンジントルクによるエンジン回転数Neの変動成分の基準位置とダンパ28のねじれ共振によるエンジン回転数Neの変動成分の基準位置との位相である。失火順における3番気筒と4番気筒とが失火しているときのクランク角CAとフィルタ後回転数FN30とエンジントルクによるエンジン22の回転数Neの変動成分の時間変化の一例を図7に示す。これにより、フィルタ後回転数FN30の基準位置から第2位相θ2を減じたクランク角CAがエンジントルクによるエンジン22の回転数Neの変動成分の基準位置となり、この基準位置から第1位相θ1を加えたクランク角CAが第1失火気筒の圧縮行程の上死点となる。なお、第1位相θ1と第2位相θ2は、エンジン22の回転数Neと変速機35のギヤ段とを変化させると変化するから、実施例では、実験によりエンジン22の回転数Neと変速機35のギヤ段との関係を求めて予めマップとしてROM24bに記憶しておき、エンジン22の回転数Neと変速機35のギヤ段が与えられるとマップから対応する第1位相θ1と第2位相θ2とを導出するものとした。
そして、基準クランク角CA(FN)に導出した第1位相θ1を加えると共に第2位相θ2を減じてクランク角CA(MF)を計算し(ステップS180)、このクランク角CA(MF)に対応する気筒を第1失火気筒と特定すると共に次に点火される気筒を第2失火気筒と特定して(ステップS190)、2気筒連続失火検出処理を終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置によれば、クランクシャフト26が30度だけ回転するのに要する時間である30度所要時間T30における各気筒の圧縮行程における上死点より90度前と30度前の差分として所要時間差分D39を計算すると共にこの所要時間差分D39の360度差分として判定用差分J360を計算し、判定用差分J360が閾値Jrefより大きいときに2気筒連続失火であると判定し、さらに、クランクシャフト26の30度毎の回転数である30度回転数N30に対してダンパ28のねじれ共振による影響成分を抽出するバンドパスフィルタを施してフィルタ後回転数FN30を取得し、フィルタ後回転数FN30の基準位置である基準クランク角CA(FN)にエンジン22の回転数Neと変速機35のギヤ段とに基づいて定まる第1位相θ1を加えると共に第2位相θ2を減じて第1失火気筒と第2失火気筒とを特定するから、ダンパ28のねじれ共振が生じていても、2気筒連続失火をより確実に精度よく検出することができると共に失火している2気筒を精度よく特定することができる。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、30度所要時間T30における各気筒の圧縮行程における上死点より90度前と30度前の差分として所要時間差分D39を計算すると共にこの所要時間差分D39の360度差分として判定用差分J360を計算し、判定用差分J360が閾値Jrefより大きいときに2気筒連続失火であると判定するものとしたが、30度所要時間T30における各気筒の圧縮行程における上死点より120度前と60度前の差分として所要時間差分を計算すると共にこの所要時間差分の360度差分として判定用差分を計算し、計算した判定用差分が閾値Jrefより大きいときに2気筒連続失火であると判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、クランクシャフト26が30度回転するのに要する時間としての30度所要時間T30やクランクシャフト26の30度毎の回転数である30度回転数N30をベースとしてエンジン22の失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26が5度回転するのに要する時間として5度所要時間T5やクランクシャフト26の5度毎の回転数である5度回転数N5をベースとしてエンジン22の失火を判定したり、クランクシャフト26が10度回転するのに要する時間として10度所要時間T10やクランクシャフト26の10度毎の回転数である10度回転数N10をベースとしてエンジン22の失火を判定するなど、種々の所要時間や回転数を用いてエンジン22の失火を判定するものとしてもかまわない。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、6気筒のエンジン22の失火を判定するものとして説明したが、4気筒のエンジンの失火を判定するものとしてもよく、8気筒のエンジンの失火を判定するものとしてもよく、複数気筒であれば如何なるエンジンの失火を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22のクランクシャフト26にねじれ要素としてのダンパ28を介して接続されると共にモータMG1の回転軸や駆動軸としてのリングギヤ軸32aに接続される動力分配統合機構30とリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されるモータMG2とを備える装置におけるエンジン22の失火判定装置としたが、エンジンのクランクシャフトがねじれ要素としてのダンパを介して後段に接続されているものであればよいから、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するもののエンジン22の失火判定装置としてもよいし、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるもののエンジン22の失火判定装置としてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に搭載された内燃機関装置に限定されるものではなく、自動車以外の移動体などに搭載された内燃機関や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関などの内燃機関装置としても構わない。また、内燃機関の失火判定方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される2気筒失火検出処理の一例を示すフローチャートである。 30度回転数N30,30度所要時間T30の演算処理の一例を示すフローチャートである。 点火順における4番気筒と5番気筒とが失火しているときのクランク角CAと30度所要時間T30の変動成分(AC成分)と所要時間差分D39と判定用差分J360の時間変化の一例を示す説明図である。 バンドパスフィルタのボード線図の一例を示す説明図である。 失火順における3番気筒と4番気筒とが失火しているときのクランク角CAとフィルタ後回転数FN30とエンジントルクによるエンジン22の回転数Neの変動成分の時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132
ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて前記出力軸の所定の単位回転角毎に該所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算する単位回転角回転所要時間演算手段と、
    前記演算された単位回転角回転所要時間のうち第1の所定角度だけ回転した位置に対応する2つの単位回転角回転所要時間の差分として第1所要時間差分を演算すると共に該演算した第1所要時間差分のうち第2の所定角度だけ回転した位置に対応する2つの第1所要時間差分の差分として判定用所要時間差分を演算し、該演算した判定用所要時間差分に基づいて前記複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定する連続失火判定手段と、
    前記連続失火判定手段により2気筒連続失火を判定したとき、前記演算された単位回転角回転所要時間に前記ねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共に該取得した共振影響成分に基づいて前記内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する失火気筒特定手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関装置であって、
    前記第1所要時間差分は、各気筒の圧縮行程の上死点の90度前に対応する単位回転角回転所要時間と上死点の60度前に対応する単位回転角回転所要時間との差分であり、
    前記判定用所要時間差分は、前記第1所要時間差分と該第1所要時間差分の360度前に対応する第1所要時間差分との差分である、
    内燃機関装置。
  3. 前記連続失火判定手段は、前記演算した判定用所要時間差分が予め定めた閾値より大きいときに2気筒連続失火を判定する手段である請求項1または2記載の内燃機関装置。
  4. 前記失火気筒特定手段は、前記内燃機関からのトルク出力による回転数の変動成分の周期における始点としての回転変動成分基準点と失火している2気筒のうちの先に点火される気筒の圧縮行程における上死点としての失火気筒基準点との位相差である第1位相差と前記取得した共振影響成分の周期における始点としての影響成分基準点と前記回転変動成分基準点との位相差である第2位相差とに基づいて失火している気筒を特定する手段である請求項1ないし3いずれか記載の内燃機関装置。
  5. 前記失火気筒特定手段は、前記影響成分基準点と前記第2位相差とにより前記回転変動成分基準点を求め、該求めた回転変動成分基準点と前記第1位相差とにより失火気筒基準点を求め、該求めた失火気筒基準点に対応する気筒と該気筒と対になる気筒とを失火気筒として特定する手段である請求項4記載の内燃機関装置。
  6. 前記共振影響成分抽出処理は、前記ねじれ要素の共振周波を含む周波数帯の領域だけを通過するバンドパスフィルタを施す処理である請求項1ないし5いずれか記載の内燃機関装置。
  7. 前記ねじれ要素を介して前記内燃機関の出力軸に接続されると共に前記駆動軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段を備える請求項1ないし6いずれか記載の内燃機関装置。
  8. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続されて該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入
    出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える手段である請求項7記載の内燃機関装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の内燃機関装置を動力源として搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
  10. ねじれ要素を介して駆動軸に動力を出力可能な複数気筒の内燃機関を有する内燃機関装置における内燃機関の失火を判定する失火判定方法であって、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置に基づいて前記出力軸の所定の単位回転角毎に該所定の単位回転角を回転するのに要する時間である単位回転角回転所要時間を演算し、
    前記演算した単位回転角回転所要時間のうち第1の所定角度だけ回転した位置に対応する2つの単位回転角回転所要時間の差分として第1所要時間差分を演算すると共に該演算した第1所要時間差分のうち第2の所定角度だけ回転した位置に対応する2つの第1所要時間差分の差分として判定用所要時間差分を演算し、該演算した判定用所要時間差分に基づいて前記複数の気筒のうちいずれかの連続する2気筒が失火している2気筒連続失火を判定し、
    前記2気筒連続失火を判定したときには、前記演算した単位回転角回転所要時間に前記ねじれ要素の共振による影響成分を抽出する共振影響成分抽出処理を施して共振影響成分を取得すると共に該取得した共振影響成分に基づいて前記内燃機関の複数の気筒のうち失火している気筒を特定する、
    ことを特徴とする内燃機関の失火判定方法。
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