JP2937107B2 - 燃焼悪化検出装置 - Google Patents

燃焼悪化検出装置

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JP2937107B2
JP2937107B2 JP3107096A JP3107096A JP2937107B2 JP 2937107 B2 JP2937107 B2 JP 2937107B2 JP 3107096 A JP3107096 A JP 3107096A JP 3107096 A JP3107096 A JP 3107096A JP 2937107 B2 JP2937107 B2 JP 2937107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
エンジンという)におけるクランク軸の回転変動から失
火に代表される燃焼悪化を検出する装置に関し、特に、
エンジンの冷態時における燃焼悪化の検出を正確に行な
うのに好適の、燃焼悪化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおける燃料噴射装置や点火装
置の異常等によって気筒内での燃焼が正常に行なわれな
い燃焼悪化、特に、失火が生ずると、エンジンの排ガス
特性等が悪化する。そこで、気筒内で失火が発生したと
きにエンジンのトルク出力の低下に起因してクランク軸
の回転速度(角速度)が低下することから、このクラン
ク軸の回転速度の変化率(角加速度)が所定の判定値を
下回ったか否かにより失火を判定するようにしている。
【0003】しかし、エンジンに失火が発生すると、エ
ンジンとこれに連結された駆動系との共振などに起因し
て、失火発生後しばらくの間、クランク軸の角加速度が
振動的に増減することがあり、実際には失火が発生して
いなくてもクランク軸の角加速度が所定の判定値を下回
って、誤って失火と判定されることがある。このような
クランク軸回転変動による失火検出方法に関する技術と
して、例えば、特開平6−229310号公報に開示さ
れているものがあるが、このようなクランク軸回転変動
による失火検出方法を実施するための装置は、一般に、
図8のブロック図に示すように、クランク角センサ1及
び制御手段3を備えて構成される。なお、ここでは、4
気筒のエンジンを例にして説明することにする。
【0004】クランク角センサ1は、エンジンのクラン
ク軸と一体に回転する回転部材とこの回転部材に臨んで
配された検出部とを有し、回転部材の周縁にはクランク
軸半径方向に突出する2つのベーンが形成され、検出部
によってベーンの通過を光学的にあるいは電磁気的に検
出したときにパルス信号を出力するようになっている。
2つのベーンは、それぞれが一定角度のクランク軸回転
角度に対応する周方向長さを有し、互いに所定角度間隔
をおいて周方向に離間して配され、従って、ベーンの対
応する端同士間の角度間隔は180度になっている。
【0005】制御手段3は、角加速度演算手段4と、角
加速度記憶手段5と、角加速度変化量演算手段6と、角
加速度変化量記憶手段7と、失火判定手段10とを有す
る。なお、制御手段3は、他のエンジン制御全般に用い
られるものである。また、制御手段3が有するタイマT
(図示せず)を用いて、クランク角センサ1からの検出
情報によりクランク軸が180度回転するのにかかる時
間を計測する。即ち、制御手段3は、クランク角センサ
1からの検出情報が角加速度演算手段4に入力されたら
タイマTをスタートさせ、角加速度演算手段4にクラン
ク角センサ1から次の検出周期における検出情報が入力
されたらタイマTをストップさせて、計測結果を読み取
ることにより、クランク軸が180度回転するのにかか
る時間を計測する。この計測結果は180度クランク角
間周期TN(n)を表している。なお、nは、n回目の
検出周期に対応するn番目の気筒であることを表してい
る。
【0006】角加速度演算手段4は、クランク角センサ
1からの検出情報に基づいて角加速度α(n)を算出す
るものである。即ち、制御手段3により計測された周期
TN(n)からその検出周期におけるクランク軸の角速
度ω(n)(=180度/TN(n))を算出し、先の
検出周期で計時及び算出した周期T(n−1)及び角速
度ω(n−1)の値から、今回の検出周期におけるクラ
ンク軸の角加速度α(n)を算出するものである。
【0007】なお、ベーンの加工精度上および取付け誤
差等からくるベーン角度間隔のばらつきによる計測時間
の測定誤差を補正するため、補正値KLm(n)を求
め、この補正値KLm(n)と計測時間TN(n)とを
用いて角加速度α(n)を求めるようにしている。角加
速度記憶手段5は、角加速度演算手段4により算出され
た角加速度α(n)を記憶するものである。
【0008】角加速度変化量演算手段6は、角加速度演
算手段4により算出された角加速度と角加速度記憶手段
5に記憶されている角加速度との差をとることにより、
角加速度変化量を演算するものである。例えば、n回目
の検出周期においては、角加速度演算手段4により算出
された角加速度α(n)と角加速度記憶手段5に記憶さ
れている角加速度α(n−1)(n−1回目の検出周期
における角加速度)との差をとることにより、角加速度
変化量算出値〔α(n)−α(n−1)〕を演算する。
【0009】角加速度変化量記憶手段7は、角加速度変
化量演算手段6で算出された角加速度変化量算出値を記
憶するものである。判定基準値記憶手段8は、予め設定
された判定基準値α0(M) ,Δα0(−) ,Δα0(+) ,
χ0 を記憶するものである。ここで、判定基準値α
0(M) は角加速度記憶手段5に記憶されている角加速度
との比較に、判定基準値Δα0(−) は角加速度変化量記
憶手段7に記憶されている角加速度変化量算出値との比
較に、Δα0(+) は角加速度変化量演算手段6で算出さ
れた角加速度変化量算出値との比較に、χ0 は角加速度
変化量記憶手段7に記憶されている角加速度変化量算出
値との比較に、それぞれ用いられる判定値である。
【0010】失火判定手段10は、角加速度記憶手段5
に記憶されている角加速度,角加速度変化量記憶手段7
に記憶されている角加速度変化量算出値及び角加速度変
化量演算手段6により算出された角加速度変化量算出値
と、判定基準値記憶手段8に記憶されたそれぞれの判定
基準値α0(M) ,Δα0(−) ,Δα0(+) ,χ0 とを比
較することにより、エンジンの失火判定を行ない、この
結果を出力する。
【0011】制御手段3では、エンジン作動中、クラン
ク角センサ1からの出力と気筒判別センサ(図示せず)
からの出力とに基づき、失火判定処理を周期的に繰り返
して実行するようになっている。このような構成により
従来の失火判定は、以下のように行なわれる。まず、ク
ランク角センサ1及び気筒判別センサ(図示せず)から
のそれぞれの出力により、現時点で膨張行程(出力行
程)を実行中の気筒が識別される。この際、制御手段3
は、クランク角センサ1からの出力情報が入力される
と、タイマT(図示せず)をスタートさせる。また、制
御手段3にクランク角センサ1から次の出力情報が入力
されるとタイマTをストップさせて、計測結果を読み取
る。この計測結果は識別された気筒に対応するクランク
軸回転角度の周期TN (n)を表している。なお、4気
筒エンジンでは識別された気筒の周期は180度クラン
ク角間周期になる。
【0012】制御手段3は、計測された周期TN(n)
からその周期におけるクランク軸の角速度ω(n)(=
180度/TN(n))を算出し、前回(n−1回目)
の検出周期で計測及び算出した周期TN(n−1)及び
角速度α(n−1)を読み出し、これらの値から、n回
目の検出周期におけるクランク軸の角加速度α(n)を
算出する。
【0013】ここでは、まず単気筒失火の場合における
失火判定の動作について説明し、次に2気筒連続失火の
場合における失火判定の動作の場合について説明する。
まず、単気筒失火の場合における失火判定について説明
する。まず、角加速度α(n−1)が判定値α(M)よ
りも小さくなったか否かを判定し、この判定結果が肯定
であれば、角加速度α(n−1)が角加速度α(n−
2)に比べて所定変化量Δα(−)以上減少したか否か
を更に判定する。
【0014】この結果、双方の判定結果が肯定であった
ときは、前回(n−1回目)の検出周期に燃焼行程(膨
張行程)にある気筒において失火が発生した可能性が高
いため、続けて今回(n回目)の検出周期において算出
された角加速度αnについても判定を行なう。即ち、角
加速度α(n)が角加速度α(n−1)に比べて所定変
化量Δα(+)以上増加したか否かを判定する。この判
定結果が肯定であったときは、今回の検出周期で膨張行
程にある気筒では通常の燃焼が行なわれたと考えられ、
前回(n−1回目)の検出周期に膨張行程にある気筒の
みに失火が発生したと判定し、この失火判定の情報が出
力されるようになっている。
【0015】次に、2気筒連続失火の場合における失火
判定について説明する。まず、角加速度α(n−2)が
判定値α(M)を下回るか否かを判定し、この判定結果
が肯定であれば、角加速度α(n−2)が角加速度α
(n−3)に比べて所定変化量Δα(−)以上減少した
か否かを更に判定する。この結果、双方の判定結果が肯
定であったときは、前々回(n−2回目)の検出周期に
燃焼を行なった気筒において失火が発生した可能性が高
い。
【0016】このため、前回(n−1回目)の検出周期
において算出された角加速度α(n−1)についても判
定を行なう。即ち、角加速度α(n−1)が角加速度α
(n−2)に比べて所定変化量χ以上減少したか否かを
判定する。この判定結果が肯定である場合は、前々回
(n−2回目)及び前回(n−1回目)の検出周期に膨
張行程にある2つの気筒において連続して失火が発生し
た可能性が高いと考えられる。
【0017】このため、続けて今回(n回目)の検出周
期において算出された角加速度α(n)についても判定
を行なう。即ち、角加速度α(n)が角加速度α(n−
1)に比べて所定変化量Δα(+)以上増加したか否か
を判定する。この判定結果が肯定であったときは、今回
(n回目)の検出周期で膨張行程にある気筒では通常の
燃焼が行なわれたと考えられる。このように判定された
ときは、前々回(n−2)回目及び前回(n−1)回目
の検出周期に膨張行程にある2つの気筒において連続し
て失火が生じたと判定し、この失火判定の情報が出力さ
れるようになっている。
【0018】このほか、特開平3−249359号公報
には、内燃機関の水温,クランク軸回転速度,エンジン
負荷をそれぞれ検出し、この検出されたクランク軸回転
速度から各気筒のクランク軸回転速度の偏差を算出し、
この偏差から各気筒の単失火発生の有無を検出し、さら
に、この単失火の発生頻度を算出し、この単失火発生頻
度と水温及びエンジン負荷に応じて設定されたしきい値
とを比較して失火状態を判別する技術が開示されてい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば特開
平6−229310号公報に開示されているような従来
のクランク軸回転変動による失火検出方法では、失火判
定にいくつかの判定基準値が用いられるが、これらの判
定基準値には一定の値が設定されている。つまり、内燃
機関の一般的な運転状態である暖機完了後を基準にして
失火判定用の判定基準値が設定されている。しかしなが
ら、エンジンの暖機時には、失火することなく燃焼して
いる場合には、クランク軸の角加速度は小さいが、エン
ジンの冷態時には、失火することなく燃焼していても、
クランク軸の角加速度が大きいという特性がある。
【0020】例えば、図9は、角加速度の判定に使用さ
れる判定基準値α0(M) とエンジンの冷却水温と一般的
なクランク軸の角加速度αとの関係を示すグラフであ
り、縦軸は角加速度αを、横軸は冷却水温をそれぞれ示
している。曲線Aはエンジンの暖機中(冷態時から暖機
に至るまでの間)の通常燃焼時に生じるクランク軸の角
加速度αの推移を示している。ここで低温時に角加速度
αが増大するのは、潤滑油粘度等の影響によりフリクシ
ョンが大きくなるためと考えられる。この曲線Aで示す
ようにエンジンが暖機中(冷態時)の角加速度の値は、
実際には、増加したり、減少したりしながら推移してい
るものであるが、ここでは、便宜上、角加速度の大きさ
(絶対値)の最大値を示している。
【0021】一方、直線Bは従来の失火判定における角
加速度の判定基準値α0(M) を示しており、前述のよう
に判定基準値α0(M) は、冷却水温の変化にかかわらず
一定となっている。なお、角加速度変化量算出値との判
定に使用されるそれぞれの判定基準値Δα0(−) ,Δα
0(+) ,χ0 との関係についても冷却水温の変化に関わ
らず一定の値が用いられている。
【0022】図9に示すように、失火判定のための角加
速度の判定基準値α0(M) の判定レベルBは、暖機完了
後の通常燃焼時(失火のない燃焼時)に生じるクランク
軸の角加速度よりも十分に大きいが、暖機途中の冷却水
温度が低い状態の通常燃焼時(失火のない燃焼時)に生
じるクランク軸の角加速度が大きいため、冷却水温度が
低い状態(即ち、エンジンの冷態時)では、クランク軸
の角加速度が失火判定に用いられる判定基準値レベルを
越えてしまうことがある。このため、従来の一定の判定
基準値を用いると、エンジンの冷態時には実際には失火
していないにもかかわらず、失火と判定してしまうこと
になる。
【0023】即ち、特開平6−229310号公報に開
示されているような従来のクランク軸回転変動による失
火検出方法では、冷却水温度の低いエンジンの冷態時に
おいては、クランク軸の角加速度が、失火が発生してい
なくても失火判定に用いられる判定基準値(失火判定レ
ベル)Bを越えてしまい、失火判定が誤って行なわれる
ことになるという課題がある。
【0024】また、特開平3−249359号公報に開
示されている技術は、単失火の発生頻度と水温及びエン
ジン負荷に応じて設定されたしきい値とを比較して失火
状態を判別するものであり、気筒毎の失火判定を正確に
行なうようにすることを意図するものではなく、上記の
課題を解決しうるものではない。更に、特公平7−47
944号公報には、エンジン運転中にラフネス(振動)
が発生した時にラフネス判定基準値を用いてエンジンの
ラフネスが判定基準値になるようにフィードバック制御
する技術であり、特に冷却水温によって適正に補正され
たラフネス判定基準値を用いてラフネスを調整する技術
が開示されているが、エンジン運転中の各燃焼毎の失火
を適正に判定する技術については何ら開示されていな
い。従って、上記の課題を解決しうるものではない。
【0025】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、内燃機関の冷態時にも、気筒毎の燃焼悪化検
出を正確に行なえるようにした、燃焼悪化検出装置を提
供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の燃焼悪化検出装置は、内燃機関のクランク角
を検出するクランク角検出手段と、上記内燃機関の機関
温度を検出する機関温度検出手段と、上記クランク角検
出手段により検出された検出情報に基づき回転変動パラ
メータを算出する回転変動パラメータ演算手段と、予め
設定された判定基準値を記憶する判定基準値記憶手段
と、上記回転変動パラメータ演算手段で算出された回転
変動パラメータと、上記判定基準値記憶手段に記憶され
た判定基準値とに基づき、各燃焼毎に該内燃機関の燃焼
悪化の有無を検出する燃焼悪化検出手段とを備えるとと
もに、上記機関温度検出手段により検出された検出情報
に基づいて上記内燃機関の機関温度が低いほど上記判定
基準値が高くなるように上記判定基準値を補正する補正
手段を備えることを特徴としている。
【0027】請求項2記載の本発明の燃焼悪化検出装置
は、請求項1記載の装置において、上記回転変動パラメ
ータ演算手段により算出された回転変動パラメータを記
憶する回転変動パラメータ記憶手段と、上記回転変動パ
ラメータ演算手段により算出された回転変動パラメータ
と、上記回転変動パラメータ記憶手段に記憶されている
前回の算出周期又は所要の周期分だけ前の算出周期で算
出された回転変動パラメータとから、回転変動パラメー
タの変化量を演算する回転変動パラメータ変化量演算手
段とをそなえ、上記判定基準値記憶手段が、上記の回転
変動パラメータ及び回転変動パラメータ変化量に関して
それぞれ予め設定された判定基準値を記憶するととも
に、上記燃焼悪化検出手段が、上記回転変動パラメータ
演算手段で算出された回転変動パラメータ及び上記回転
変動パラメータ変化量演算手段で算出された回転変動パ
ラメータ変化量と、上記判定基準値記憶手段に記憶され
たそれぞれの判定基準値とに基づき、各燃焼毎に該内燃
機関の燃焼悪化の有無を検出するように構成されて、上
記補正手段が、上記機関温度検出手段により検出された
検出情報に基づいて上記の各判定基準値を補正すること
を特徴としている。
【0028】請求項3記載の本発明の燃焼悪化検出装置
は、請求項2記載の装置において、上記回転変動パラメ
ータ変化量演算手段で算出された回転変動パラメータの
変化量を記憶する回転変動パラメータ変化量記憶手段を
そなえ、上記判定基準値記憶手段が、上記の回転変動パ
ラメータ及び回転変動パラメータ変化量記憶手段に記憶
された前回の回転変動パラメータ変化量及び上記回転変
動パラメータ変化量演算手段で算出された今回の回転変
動パラメータ変化量に関してそれぞれ予め設定された判
定基準値を記憶するとともに、上記燃焼悪化検出手段
が、上記の回転変動パラメータ及び前回の回転変動パラ
メータ変化量及び今回の回転変動パラメータ変化量と、
上記判定基準値記憶手段に記憶されたそれぞれの判定基
準値とに基づき各燃焼毎に該内燃機関の燃焼悪化の有無
を検出するように構成されて、上記補正手段が、上記機
関温度検出手段により検出された検出情報に基づいて上
記の各判定基準値を補正することを特徴としている。
【0029】た、本発明の好ましい実施態様として、
上記機関温度のパラメータには、上記内燃機関の冷却水
温、潤滑油温度あるいは潤滑油粘度が用いられている。
【0030】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の一実施
形態について説明する。図1〜図7は本発明の一実施形
態としての燃焼悪化検出装置を説明するためのものであ
り、本燃焼悪化検出装置は、燃焼悪化の中で代表的な失
火についての判定を行なう装置として構成されている。
【0031】また、本装置は、自動車用エンジンに用い
られるもので、従来の失火判定装置における判定基準値
を冷却水温度に応じて補正するようにしたところに特徴
を有している。ここでは、4気筒エンジンを例にして説
明することとする。まず、図1のブロック図を参照し
て、本装置の構成を説明する。図1に示すように、本装
置はクランク角センサ(クランク角検出手段)1,機関
温度検出手段としての冷却水温度センサ2,制御手段3
を備えて構成される。
【0032】クランク角センサ1は、エンジンのクラン
ク軸と一体に回転する回転部材とこの回転部材に臨んで
配された検出部とを有し、回転部材の周縁にはクランク
軸半径方向に突出する2つのベーンが形成され、検出部
によってベーンの通過を光学的にあるいは電磁気的に検
出したときにパルス信号を出力するようになっている。
2つのベーンは、それぞれが一定角度のクランク軸回転
角度に対応する周方向長さを有し、互いに所定角度間隔
をおいて周方向に離間して配され、従って、ベーンの対
応する端同士間の角度間隔は180度になっている。
【0033】制御手段3は、角加速度演算手段(回転変
動パラメータ演算手段)4と、角加速度記憶手段(回転
変動パラメータ記憶手段)5と、角加速度変化量演算手
段(回転変動パラメータ変化量演算手段)6と、角加速
度変化量記憶手段(回転変動パラメータ変化量記憶手
段)7と、判定基準値記憶手段8と、補正手段9と、失
火判定手段(燃焼悪化検出手段)10とを有する。な
お、制御手段3は、他のエンジン制御全般に用いられる
ものである。
【0034】また、制御手段3は、クランク角センサ1
からの検出情報によりクランク軸が180度回転するの
にかかる時間を計測する。即ち、制御手段3は、クラン
ク角センサ1からの検出情報が角加速度演算手段4に入
力されたら、タイマT(図示せず)をスタートさせ、さ
らに、角加速度演算手段4にクランク角センサ1から次
の検出周期における検出情報が入力されたらタイマTを
ストップさせて、計測結果を読み取ることにより、クラ
ンク軸が180度回転するのにかかる時間を計測する。
この計測結果は180度クランク角間周期TN(n)を
表している。なお、nはn回目の検出周期に対応するn
番目の気筒を表している。また、180度クランク角間
周期については単に周期とも省略する。
【0035】角加速度演算手段4は、クランク角センサ
1からの検出情報に基づいて角加速度α(n)を演算す
るものである。この角加速度α(n)の演算について
は、図2を参照しながら説明する。ここで、図2は、ク
ランク角センサ1の出力信号を示す図であり、図2中、
#1,#2,#3,#4はそれぞれ、第1,第2,第
3,第4気筒といった気筒番号を示している。なお、こ
こでは今回(n回目)の検出周期で第1気筒(#1)が
燃焼による膨張行程になるものとする。
【0036】また、TN(n)は今回(n回目)の検出
周期に対応するn番目の気筒、即ち、第1気筒(#1)
の180度クランク角間周期であり、また、同様に、T
N(n−1)は前回(n−1回目)の検出周期に対応す
る第2気筒(#2)の180度クランク角間周期を、T
N(n−2)は前々回(n−2回目)の検出周期に対応
する第4気筒(#4)の180度クランク角間周期を、
TN(n−3)はさらに前(n−3回目)の検出周期に
対応する第3気筒(#3)の180度クランク角間周期
をそれぞれ示している。さらに、KLm(n)は角加速
度の演算に用いる補正値を示している。この補正値は、
2つのベーンの製造誤差等を補正するもので、本装置は
4気筒エンジンであるから、第1気筒(#1)と第4気
筒(#4)とはクランク角センサ1の同じベーンからの
出力信号を用いることになり、これらの第1,4気筒の
補正値はKL1(n)と表し、同様に、第2気筒(#
2)と第3気筒(#3)とが同じベーンによる出力信号
を用いることになり、これらの第2,3気筒の補正値は
KL2(n)を表わす。また、これらを総合的にKLm
(n)と表わす。
【0037】まず、角加速度演算手段4は、制御手段3
が有するタイマTにより計測された今回燃焼による膨張
行程であるn番目の気筒に対応する180度クランク角
間周期TN(n)からクランク軸の角速度α(n)(=
180度/TN(n))を算出し、前回(n−1回目)
の検出周期で計測及び算出した180度クランク角間周
期T(n−1)及び角速度α(n−1)の値から、n回
目の検出周期におけるクランク軸の角加速度であるα
(n)を算出する。
【0038】また、ベーンの加工精度上および取付け誤
差等からくるベーン角度間隔のばらつきによる計測時間
の測定誤差を補正するため、補正値KLm(n)が式
(1)により求められる。 KLm(n)=KLm(n−2)*KFG+KR(n)*(1−KFG) ・・・(1) ここで、KFGはK値更新ゲインといい、その値はKF
G=0.98としている。KLm(n−2)はn−2回
目の検出周期における補正値である。
【0039】また、KR(n)は、リアル(K)値とい
い、ベーン角度間隔に誤差がない場合での正確な180
度クランク角周期〔TN(n−2)+TN(n−3)〕
/2と実際の180度クランク角周期TN(n−2)と
の比であり、式(2)により求められる。 KR(n)=2*TN(n−2)/〔TN(n−2)+TN(n−3)〕 ・・・(2) このような補正値KLm(n)と周期TN(n)とを用
い、角加速度α(n)が式(3)により求められる。
【0040】 α(n)=〔1/TN(n) 〕*〔KL1(n-2)/TN(n)-KL2(n-1)/TN(n-1) 〕 ・・・(3) 角加速度記憶手段5は、角加速度演算手段4によりそれ
ぞれの検出周期で算出された角加速度を記憶するもので
ある。例えば、n回目の検出周期には角加速度α(n)
が記憶される。
【0041】角加速度変化量演算手段6は、角加速度演
算手段4により算出された角加速度と角加速度記憶手段
5に記憶されている前回の検出周期で算出された角加速
度との差をとることにより、角加速度変化量を演算する
ものである。例えば、n回目の検出周期には角加速度α
(n)とα(n−1)との差をとることにより、角加速
度変化量算出値〔α(n)−α(n−1)〕が算出され
る。
【0042】角加速度変化量記憶手段7は、角加速度変
化量演算手段6で算出された角加速度変化量算出値を記
憶するものである。例えば、n回目の検出周期には角加
速度変化量算出値〔α(n)−α(n−1)〕が記憶さ
れる。判定基準値記憶手段8は、予め設定された通常の
判定基準値α0(M),Δα0(−),Δα0(+),χ0
記憶するものである。ここで、判定基準値α0(M)は、
角加速度が減少したか否かの判定に用いられるものであ
り、判定基準値Δα0(−)は、角加速度の減少が失火と
認められる程度の減少か否かの判定に用いられるもので
あり、Δα0(+)は、角加速度が上昇し、通常の燃焼状
態に復帰したか否かの判定に用いられるものである。
【0043】補正手段9は、通常の判定基準値α
0(M),Δα0(−),Δα0(+),χ0 のそれぞれを、
冷却水温度センサ2からの検出情報に基づいて補正し、
本装置において用いる判定基準値α(M),Δα
(−),Δα(+),χのそれぞれを求めるものであ
る。つまり、式(4),式(5),式(6),式(7)
により、通常の判定基準値α0(M),Δα0(−),Δα
0(+),χ0 のそれぞれが補正されるようになってい
る。
【0044】 α(M)=α0(M)×Kwt ・・・(4) Δα(−)=Δα0(−)×Kwt ・・・(5) Δα(+)=Δα0(+)×Kwt ・・・(6) χ=χ0 ×Kwt ・・・(7) ここで、Kwtは、水温補正値であり、この水温補正値
Kwtは図3に示すように設定されている。図3の縦軸
は水温補正係数Kwtを示しており、横軸は冷却水温度
センサ2からの検出値(以下、冷却水温という)を示し
ている。水温補正値Kwtは、冷却水温が低くなるほど
高くなるように設定されている。また、水温補正値Kw
tは、冷却水温が高くなるにしたがって1.0に近づく
ように設定されており、エンジンの完全暖機後(ここで
は、冷却水温が80度以上の場合を完全暖機後とする)
は水温補正値Kwtが1.0になるようにしている。
【0045】例えば、図4は、エンジンの暖機中(冷態
時)の角加速度αと冷却水温との関係を示すグラフであ
り、縦軸は角加速度αを、横軸は冷却水温をそれぞれ示
している。図中、曲線Aは角加速度との判定に用いられ
る通常の判定基準値α0(M)の判定レベルを示してお
り、直線Bはエンジンの暖機中(冷態時)の一般的なク
ランク軸の角加速度αの推移を示しており、Cは補正手
段9により補正された角加速度との判定に用いられる判
定基準値α(M)の判定レベルを示している。なお、直
線Bで示すエンジンの暖機中(冷態時)の角加速度は、
定常回転状態においても実際には、増加したり減少した
りしながら推移しているものであるが、直線Bで示す角
加速度αは、便宜上、このように増減する角加速度の最
大値を絶対値で示している。
【0046】このように、角加速度の判定に用いられる
従来の判定基準値α0(M)の判定レベルは、冷却水温の
変化にかかわらず一定であるのに対し、補正手段9によ
り補正された角加速度の判定に用いられる判定基準値α
(M)の判定レベルは、実際の角加速度αの推移に対応
するようになっているのである。なお、ここでは角加速
度の推移と角加速度との判定に用いられる判定基準値と
の関係についてのみ示しているが、角加速度変化量算出
値の判定に用いられる判定基準値についても同様に角加
速度変化量算出値の推移に対応するようになっている。
【0047】また、補正手段9にはRAMが備えられて
いる。失火判定手段(燃焼悪化検出手段)10は、角加
速度記憶手段5に記憶されている角加速度,角加速度変
化量記憶手段7に記憶されている角加速度変化量算出値
及び角加速度変化量演算手段6で算出された角加速度変
化量算出値と、補正手段9により補正されたそれぞれの
判定基準値α(M),Δα(−),Δα(+),χとを
比較することにより、内燃機関の失火を判定し、この結
果を出力する。
【0048】制御手段3では、エンジン作動中、クラン
ク角センサ1からの出力と気筒判別センサ(図示せず)
からの出力とに基づき、失火判定の処理を周期的に繰り
返して実行するようにしている。次に、このような構成
を有する本装置の動作について、図5〜図7に基づいて
説明する。図5は単気筒失火の場合における失火判定の
動作を示すフローチャートであり、図6は2気筒連続失
火の場合における失火判定の動作を示すフローチャート
である。また、図7(a)は単気筒失火の場合における
失火判定を説明するためのクランク軸の角加速度の変化
を示す図であり、図7(b)は2気筒連続失火の場合に
おける失火判定を説明するためのクランク軸の角加速度
の変化を示す図である。
【0049】ここでは、まず単気筒失火における失火判
定の場合における動作について説明し、次に2気筒連続
失火における失火判定の場合における動作について説明
する。まず、単気筒失火における失火判定の動作につい
て、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。こ
こでは、n回目の検出周期における失火判定処理(n−
1回目の周期に対応するn−1番目の気筒に失火が発生
しているか否かの判定処理)について説明する。なお、
角加速度が、図7(a)に示すように変化した場合を例
に説明することとする。ここで、α(n−2)はn−2
回目の検出周期において検出された角加速度を示してお
り、α(n−1)はn−1回目の検出周期において検出
された角加速度を示しており、α(n)はn回目の検出
周期において検出された角加速度を示している。
【0050】なお、この処理の前提として、クランク角
センサ1及び気筒判別センサ(図示せず)からのそれぞ
れの出力情報により、現時点で膨張行程(出力行程)を
実行中の気筒が識別される。ステップS501では、失
火判定条件が成立するか否か、即ち、前述の失火判定禁
止条件のいずれかを満たしているか否かが判定される。
この結果、失火判定禁止条件のいずれも満たさない場合
は失火判定条件が成立したと判断され、ステップS50
2に進み、失火判定禁止条件のいずれかを満たしている
場合は失火判定条件が成立しないと判断され、失火判定
の処理を行なわずに終了する。
【0051】ステップS502では、冷却水温度センサ
1によって計測された冷却水温が読み込まれる。ステッ
プS503では、水温補正値Kwtが補正手段9によっ
て読み込まれる。ステップS504では、角加速度演算
手段4によって、n回目の周期における角加速度α
(n)が演算される。
【0052】ステップS505では、通常の角加速度と
の判定に用いられる判定基準値α0(M)が補正手段9に
よって判定基準値記憶手段8から読み込まれ、この値α
0(M) が水温補正値Kwtを補正係数として補正される
ことにより、本実施形態における角加速度の判定に用い
られる判定基準値α(M)が求められる。ステップS5
06では、失火判定手段10によって、角加速度が減少
したか否かが判定される。即ち、失火判定手段10によ
って、角加速度記憶手段5に記憶されている角加速度α
(n−1)が、補正手段9により補正された角加速度と
の判定に用いられる判定基準値α(M)より小さくなっ
たか否かが判定される。なお、失火が発生した場合は角
加速度は減少し、マイナス(−)の値になるため、判定
基準値α(M)にもマイナス(−)を付けている。この
判定結果が肯定であればステップS507に進み、否定
であれば、失火は発生していないと考えられるため、こ
の処理は終了される。
【0053】ステップS507では、失火判定手段10
によって、n−1回目の検出周期において角加速度変化
量演算手段6により演算され、角加速度変化量記憶手段
7に記憶されている角加速度変化量算出値〔α(n−
1)−α(n−2)〕が読み込まれる。ステップS50
8では、通常の角加速度変化量算出値との判定に用いら
れる判定基準値Δα0(−)が補正手段9によって、判定
基準値記憶手段8から読み込まれ、これが水温補正値K
wtにより補正されて、本実施形態における角加速度変
化量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα(−)
が求められる。
【0054】ステップS509では、失火判定手段10
によって、角加速度の減少が失火と認められる程度の減
少か否かが判定される。つまり、失火判定手段10によ
って読み込まれた角加速度変化量算出値〔α(n−1)
−α(n−2)〕が、角加速度変化量算出値との判定に
用いられる判定基準値Δα(−)以上減少したか否かが
判定される。
【0055】なお、失火が発生した場合は角加速度は急
激に減少し、マイナス(−)の値になり、角加速度変化
量算出値もマイナス(−)の値になるため、角加速度変
化量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα(−)
にはマイナス(−)を付けている。この判定結果が肯定
であれば、α(n−1)に対応する気筒において失火が
発生した可能性が高いため、ステップS510に進み、
否定であれば失火は発生していないと考えられるため、
今回の処理が終了される。
【0056】ステップS510では、角加速度変化量演
算手段6によって角加速度変化量算出値が算出される。
例えば、n回目の検出周期においては角加速度変化量算
出値〔α(n)−α(n−1)〕が算出される。ステッ
プS511では、通常の角加速度変化量算出値との判定
に用いられる判定基準値Δα0(+)が補正手段9によっ
て、判定基準値記憶手段8から読み込まれ、これが水温
補正値Kwtにより補正されて、本実施形態における角
加速度の変化量算出値との判定に用いられる判定基準値
Δα(+)が求められる。
【0057】ステップS512では、角加速度が上昇
し、通常の燃焼状態に復帰したか否かが判定される。つ
まり、角加速度変化量演算手段6により求められた角加
速度変化量算出値〔α(n)−α(n−1)〕が、角加
速度変化量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα
(+)以上増加したか否かが判定される。この判定結果
が肯定であれば、今回(n回目)は通常の燃焼が行なわ
れたと考えられ、n−1番目の気筒において失火が発生
したと考えられることからステップS513に進み、否
定であればn−1番目の気筒においては失火が発生して
いないと考えられるため今回の処理を終了する。
【0058】ステップS513では、角加速度α(n−
1)に対応する気筒のみに失火が発生したと判断し、こ
の情報が出力される。この出力情報に基づき、警告ラン
プが点灯される等して、ドライバ等に失火が発生したこ
とを知らせる。ステップS514では、今回(n回目)
の検出周期において求められた角加速度α(n)が角加
速度記憶手段5に記憶される。
【0059】次に、2気筒連続失火の場合の失火判定の
動作について、図6に示すフローチャートに基づいて説
明する。ここでは、n回目の検出周期における失火判定
処理(n−2回目の周期に対応するn−2番目の気筒及
びn−1回目の周期に対応するn−1番目の気筒の2気
筒に連続して失火が発生しているか否かの判定処理)に
ついて説明する。
【0060】また、角加速度が、図7(b)に示すよう
に変化した場合を例に説明することとする。ここで、α
(n−3)はn−3回目の検出周期において検出された
角加速度を示しており、α(n−2)はn−2回目の検
出周期において検出された角加速度を示しており、α
(n−1)はn−1回目の検出周期において検出された
角加速度を示しており、α(n)はn回目の検出周期に
おいて検出された角加速度を示している。
【0061】なお、この処理の前提として、クランク角
センサ1及び気筒判別センサ(図示せず)からのそれぞ
れの出力情報により、現時点で膨張行程(出力行程)を
実行中の気筒が識別される。ステップS601では、失
火判定条件が成立するか否か、即ち、失火判定禁止条件
のいずれかを満たしているか否かが判定される。この結
果、失火判定禁止条件のいずれも満たさない場合は失火
判定条件が成立したと判断され、ステップS602に進
み、失火判定禁止条件のいずれかを満たしている場合は
失火判定条件が成立しないと判断され、失火判定の今回
の処理は行なわれずに終了される。
【0062】ステップS602では、冷却水温度センサ
1によって計測された冷却水温が読み込まれる。ステッ
プS603では、水温補正値Kwtが補正手段9によっ
て読み込まれる。ステップS604では、角加速度演算
手段4によってn回目の検出周期における角加速度α
(n)が演算される。
【0063】ステップS605では、通常の角加速度と
の判定に用いられる判定基準値α0(M)が補正手段9に
よって判定基準値記憶手段8から読み込まれ、これが水
温補正値Kwtにより補正されて、本実施形態における
角加速度との判定に用いられる判定基準値α(M)が求
められる。ステップS606では、失火判定手段10に
よって角加速度が減少したか否かが判定される。即ち、
失火判定手段10によって角加速度記憶手段5に記憶さ
れている角加速度α(n−2)が、補正手段9により補
正された角加速度との判定に用いられる判定基準値α
(M)より小さくなったか否かが判定される。なお、失
火が発生した場合は角加速度は減少し、マイナス(−)
の値になるため、判定基準値α(M)にもマイナス
(−)を付けている。この判定結果が肯定であればステ
ップS607に進み、否定であれば失火は発生していな
いと考えられるため、今回の処理は終了される。
【0064】ステップS607では、n−2回目の検出
周期において失火判定手段10によって角加速度変化量
演算手段6により演算され、角加速度変化量記憶手段7
に記憶されている角加速度変化量算出値〔α(n−2)
−α(n−3)〕が読み込まれる。ステップS608で
は、通常の角加速度変化量算出値との判定に用いられる
判定基準値Δα0(−)が補正手段9によって判定基準値
記憶手段8から読み込まれ、これが水温補正値Kwtに
より補正されて、本実施形態における角加速度変化量算
出値との判定に用いられる判定基準値Δα(−)が求め
られる。
【0065】ステップS609では、失火判定手段10
によって角加速度の減少が失火と認められる程度の減少
か否かが判定される。つまり、失火判定手段10によっ
て読み込まれた角加速度変化量算出値〔α(n−2)−
α(n−3)〕が、角加速度変化量算出値との判定に用
いられる判定基準値Δα(−)以上減少したか否かが判
定される。
【0066】なお、失火が生じた場合は角加速度は急激
に減少し、マイナス(−)の値になり、角加速度変化量
算出値もマイナス(−)の値になるため、角加速度変化
量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα(−)に
はマイナス(−)を付けている。この判定結果が肯定で
あれば、n−2回目の検出周期において、対応する気筒
に失火が発生した可能性が高いため、ステップS610
に進み、否定であれば失火は発生していないと考えられ
るため、今回の処理が終了される。
【0067】ステップS610では、n−1回目の検出
周期において失火判定手段10によって角加速度変化量
演算手段6により演算され、角加速度変化量記憶手段7
に記憶されている角加速度変化量算出値〔α(n−1)
−α(n−2)〕が読み込まれる。ステップS611で
は、通常の角加速度変化量算出値との判定に用いられる
判定基準値χ0 が補正手段9によって判定基準値記憶手
段8から読み込まれ、これが水温補正値Kwtにより補
正されて、本実施形態における角加速度変化量算出値と
の判定に用いられる判定基準値χが求められる。
【0068】ステップS612では、次の気筒において
も、さらに角加速度が減少し、次の気筒においても失火
と認められる程度の減少か否かを判定する。つまり、失
火判定手段10によって読み込まれた角加速度変化量算
出値〔α(n−1)−α(n−2)〕が、角加速度変化
量算出値との判定に用いられる判定基準値χ以上減少し
たか否かが判定される。なお、失火が発生した場合は角
加速度は急激に減少し、マイナス(−)の値になり、角
加速度変化量算出値もマイナス(−)の値になるため、
角加速度変化量算出値との判定に用いられる判定基準値
χにはマイナス(−)を付けている。この判定結果が肯
定であって、図7(b)に示すような大小関係が成立す
れば、角加速度α(n−2)及び角加速度α(n−1)
の2つの気筒において連続して失火が発生した可能性が
高いため、ステップS613に進み、否定であれば失火
は発生していないと考えられるため、今回の処理が終了
される。
【0069】ステップS613では、角加速度変化量演
算手段6によって角加速度変化量算出値が算出される。
例えば、n回目の検出周期においては角加速度変化量算
出値〔α(n)−α(n−1)〕が算出される。ステッ
プS614では、通常の角加速度変化量算出値との判定
に用いられる判定基準値Δα0(+)が補正手段9によっ
て判定基準値記憶手段8から読み込まれ、これが水温補
正値Kwtにより補正されて、本実施形態における角加
速度変化量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα
(+)が求められる。
【0070】ステップS615では、角加速度が上昇
し、通常の燃焼状態に復帰したか否かが判定される。つ
まり、角加速度変化量演算手段6により求められた角加
速度変化量算出値〔α(n)−α(n−1)〕が、角加
速度変化量算出値との判定に用いられる判定基準値Δα
(+)以上増加したか否かが判定される。この判定結果
が肯定であれば、今回(n回目)は通常の燃焼が行なわ
れたと考えられ、n−2番目の気筒及びn−1番目の気
筒の2つの気筒において連続して失火が発生したと考え
られることからステップS616に進み、否定であれば
失火が発生していないと考えられるため今回の処理が終
了される。
【0071】ステップS616では、角加速度α(n−
1)及び角加速度α(n)に対応する2つの気筒に失火
が発生したと判定し、この情報が出力される。この出力
情報に基づき、警告ランプがを点灯される等して、ドラ
イバ等に失火が発生したことを知らせる。ステップS6
17では、今回(n回目)の検出周期において求められ
た角加速度α(n)が角加速度記憶手段5に記憶され
る。
【0072】このようにして、本装置によれば、角加速
度及び角加速度変化量算出値との判定に用いられるそれ
ぞれの判定基準値をクランク軸の角加速度の変化に対応
するように設定することができるため、特に、エンジン
の冷態時において生じ易い失火の誤判定を効果的に防ぐ
ことができ、失火判定の精度を向上させることができる
という利点がある。
【0073】また、角加速度が大きくなり、比較的、失
火の誤判定が生じやすい内燃機関の冷態時においても、
角加速度に対応した適正な判定基準値を設定することが
できるため、失火の誤判定を防ぐことができる。また、
判定基準値が一定になるように設定せず、誤判定が比較
的生じにくい内燃機関の暖機後においては従来どうりの
判定基準値を用いることとして、暖機後における失火判
定の検出精度を悪化させることがないようにしているた
め、内燃機関の冷態時、暖機後の双方において判定基準
値のレベルを最適なものとすることができる。
【0074】さらに、機関温度の検出は一般的な冷却水
温度センサ1により行なっているため、特別の他の装置
を必要とせず、経済的である。次に、本装置における実
施形態の変形例について説明する。本実施形態において
は、各判定基準値を、補正手段9によって、水温補正値
Kwtにより補正することにしているが、この変形例で
は、これに代えて、補正手段9によって角加速度及びそ
れぞれの角加速度変化量算出値が水温補正値Kwtによ
り補正されるようにしている。
【0075】つまり、n回目の検出周期においては、補
正手段9によって、角加速度記憶手段5に記憶されてい
る角加速度及び角加速度変化量記憶手段7に記憶されて
いる角加速度変化量算出値及び角加速度変化量演算手段
6により算出された角加速度変化量算出値が水温補正値
Kwtにより補正され、本実施形態における失火判定に
用いる角加速度,角加速度変化量算出値が求められる。
【0076】例えば、単気筒失火の場合を例にすると、
具体的には、、式(8),式(9),式(10)のそれ
ぞれの式により、本実施形態における失火判定に用いる
角加速度〔α(n−1)〕1 ,角加速度変化量算出値
〔α(n−1)−α(n−2)〕1 ,角加速度変化量算
出値〔α(n)−α(n−1)〕1 が求められる。 α1(n−1)=α(n−1)÷Kwt ・・・(8) 〔α1(n−1)−α1(n−2)〕=〔α(n−1)−α(n−2)〕÷Kwt ・・・(9) 〔α1(n)−α1(n−1)〕=〔α(n)−α(n−1)〕÷Kwt ・・・(10) ここで、本実施形態における失火判定に用いる角加速度
及びそれぞれの角加速度変化量算出値は、冷却水温が低
いほど低くなるように補正されるようになっている。ま
た、冷却水温が高くなるにしたがって、角加速度記憶手
段5に記憶されている角加速度α(n−1)及び角加速
度変化量記憶手段7に記憶された角加速度変化量算出値
〔α(n−1)−α(n−2)〕及び角加速度変化量演
算手段6で算出された今回の角加速度変化量算出値〔α
(n)−α(n−1)〕のそのままの値となるようにさ
れている。
【0077】本発明の失火判定の動作において、前記各
判定(ステップS506,ステップS509,ステップ
S512,ステップS606,ステップS612,ステ
ップS615)の直前に水温補正値Kwtを用いて各判
定基準値α(M),Δα(−),Δα(+),χを算出
するようにしたので、RAMの記憶手段の共通の記憶エ
リアに各判定基準値を交替で更新記憶しながら各判定を
行なうことができ、RAMは判定基準値の種類分の記憶
エリアを必要とせず、RAMの大容量化を回避すること
ができる。
【0078】このようにして求められた角加速度及びそ
れぞれの変化量を用い、判定基準値は通常のα(M),
Δα(−),Δα(+),χを用いることにより、失火
判定を行なうものである。この動作については上述の一
実施形態と同様とする。このようにして、本装置によれ
ば、角加速度及び角加速度変化量算出値との判定に用い
られるそれぞれの判定基準値をクランク軸の角加速度の
変化に対応するように設定することができるため、特
に、エンジンの冷態時において生じ易い失火の誤判定を
効果的に防ぐことができ、失火判定の精度を向上させる
ことができるという利点がある。
【0079】また、角加速度が大きくなり、比較的、失
火の誤判定が生じやすい内燃機関の冷態時においても、
角加速度に対応した適正な判定基準値を設定することが
できるため、失火の誤判定を防ぐことができる。また、
判定基準値が一定になるように設定せず、誤判定が比較
的生じにくい内燃機関の暖機後においては従来どうりの
判定基準値を用いることとして、暖機後における失火判
定の検出精度を悪化させることがないようにしているた
め、内燃機関の冷態時、暖機後の双方において判定基準
値のレベルを最適なものとすることができる。
【0080】さらに、機関温度の検出は一般的な冷却水
温度センサ1により行なっているため、特別の他の装置
を必要とせず、経済的である。なお、本実施形態におい
ては、水温補正値として、簡易な構成とすべく、水温補
正値Kwtのみを用いることとしているが、より正確な
失火判定を行なうためには、角加速度に対応する水温補
正値と角加速度変化量算出値に対応する水温補正値とは
異なるものを用いるのが好ましい。
【0081】また、本実施形態においては、内燃機関の
機関温度のパラメータとして、冷却水温を用い、これに
基づいて判定基準値を補正するようにしているが、潤滑
油温度や潤滑油粘度を内燃機関の機関温度のパラメータ
として用いてもよく、これらに基づいてそれぞれの判定
基準値を補正するようにしてもよい。さらに、本実施形
態においては、燃焼悪化の中で代表的な失火の判定を行
なう装置について説明しているが、本装置は、判定基準
値の設定によっては失火にまで至らない燃焼悪化を検出
することもできると考えられる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の燃焼悪化検出装置によれば、エンジン温度に応じ
て変化する回転変動パラメータの推移に対応して判定基
値を設定することができるため、各燃焼毎の燃焼悪化
の誤判定を効果的に防ぐことができ、燃焼悪化判定の精
度を向上させることができるとともに、判定基準値の算
出のロジックを明瞭化できるという利点がある。
【0083】請求項2記載の本発明の燃焼悪化検出装置
によれば、回転変動パラメータの推移に対応して判定基
値を設定することができるため、燃焼悪化の誤判定を
効果的に防ぐことができ、燃焼悪化判定の精度を向上さ
せることができるという利点がある。また、回転変動パ
ラメータ及び回転変動パラメータ変化量に関して設定さ
れたそれぞれの判定基準値の補正を行なうようにしてい
るため、より正確な燃焼悪化の検出を行なうことができ
るという利点もある。
【0084】請求項3記載の本発明の燃焼悪化検出装置
によれば、回転変動パラメータの推移に対応して判定基
値を設定することができるため、燃焼悪化の誤判定を
効果的に防ぐことができ、燃焼悪化判定の精度を向上さ
せることができるという利点がある。また、前回の算出
周期で算出された回転変動パラメータ変化量,今回の算
出周期で算出された回転変動パラメータ変化量及び今回
の算出周期で算出された回転変動パラメータに関して設
定されたそれぞれの判定基準値の補正を行なうようにし
ているため、燃焼悪化を確実に検出することができると
いう利点もある。
【0085】ましい実施態様によれば、機関温度パラ
メータに冷却水温が用いられた場合、機関温度を適確に
検出することができ、燃焼悪化の誤判定を確実に防止す
ることができるという利点がある。一般に水冷式の内燃
機関に装備されている冷却水温の検出手段によって機関
温度が検出できるため、簡易な構成とすることができ、
経済的である。
【0086】また、機関温度パラメータに潤滑油温度あ
るいは潤滑油粘度が用いられた場合にも、機関温度を適
確に検出することができ、燃焼悪化の誤判定を確実に防
止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる失火判定装置(燃
焼悪化検出装置)の制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるクランク角センサ
からの出力信号を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる補正係数Kwtと
冷却水温との関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるクランク軸の角加
速度の推移,失火判定における判定基準値及び通常の失
火判定における判定基準値を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる単気筒失火の場合
における失火判定の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】本発明の一実施形態にかかる2気筒連続失火の
場合における失火判定の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかるエンジンのクラン
ク軸の角加速度の変化を示す図であり、(a)は単気筒
失火の場合における失火判定を説明するためのものであ
り、(b)は2気筒連続失火の場合における失火判定を
説明するためのものである。
【図8】従来の失火判定装置の制御ブロック図である。
【図9】従来使用されている通常の失火判定における判
定基準値及びクランク軸の角加速度の推移を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 クランク角センサ(クランク角検出手段) 2 冷却水温度センサ(機関温度検出手段) 3 制御手段 4 角加速度演算手段 5 角加速度記憶手段 6 角加速度変化量演算手段 7 角加速度変化量記憶手段 8 判定基準値記憶手段 9 補正手段 10 失火判定手段(燃焼悪化検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00 368 F02D 45/00 362

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク角を検出するクラン
    ク角検出手段と、 上記内燃機関の機関温度を検出する機関温度検出手段
    と、 上記クランク角検出手段により検出された検出情報に基
    づき回転変動パラメータを算出する回転変動パラメータ
    演算手段と、 予め設定された判定基準値を記憶する判定基準値記憶手
    段と、 上記回転変動パラメータ演算手段で算出された回転変動
    パラメータと、上記判定基準値記憶手段に記憶された判
    定基準値とに基づき、各燃焼毎に該内燃機関の燃焼悪化
    の有無を検出する燃焼悪化検出手段とを備えるととも
    に、 上記機関温度検出手段により検出された検出情報に基づ
    いて上記内燃機関の機関温度が低いほど上記判定基準値
    が高くなるように上記判定基準値を補正する補正手段を
    備えることを特徴とする、燃焼悪化検出装置。
  2. 【請求項2】 上記回転変動パラメータ演算手段により
    算出された回転変動パラメータを記憶する回転変動パラ
    メータ記憶手段と、 上記回転変動パラメータ演算手段により算出された回転
    変動パラメータと、上記回転変動パラメータ記憶手段に
    記憶されている前回の算出周期又は所要の周期分だけ前
    の算出周期で算出された回転変動パラメータとから、回
    転変動パラメータの変化量を演算する回転変動パラメー
    タ変化量演算手段とをそなえ、 上記判定基準値記憶手段が、上記の回転変動パラメータ
    及び回転変動パラメータ変化量に関してそれぞれ予め設
    定された判定基準値を記憶するとともに、 上記燃焼悪化検出手段が、上記回転変動パラメータ演算
    手段で算出された回転変動パラメータ及び上記回転変動
    パラメータ変化量演算手段で算出された回転変動パラメ
    ータ変化量と、上記判定基準値記憶手段に記憶されたそ
    れぞれの判定基準値とに基づき、各燃焼毎に該内燃機関
    の燃焼悪化の有無を検出するように構成されて、 上記補正手段が、上記機関温度検出手段により検出され
    た検出情報に基づいて上記の各判定基準値を補正するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の燃焼悪化検出装置。
  3. 【請求項3】 上記回転変動パラメータ変化量演算手段
    で算出された回転変動パラメータの変化量を記憶する回
    転変動パラメータ変化量記憶手段をそなえ、 上記判定基準値記憶手段が、上記の回転変動パラメータ
    及び回転変動パラメータ変化量記憶手段に記憶された前
    回の回転変動パラメータ変化量及び上記回転変動パラメ
    ータ変化量演算手段で算出された今回の回転変動パラメ
    ータ変化量に関してそれぞれ予め設定された判定基準値
    を記憶するとともに、 上記燃焼悪化検出手段が、上記の回転変動パラメータ及
    び前回の回転変動パラメータ変化量及び今回の回転変動
    パラメータ変化量と、上記判定基準値記憶手段に記憶さ
    れたそれぞれの判定基準値とに基づき、各燃焼毎に該内
    燃機関の燃焼悪化の有無を検出するように構成されて、 上記補正手段が、上記機関温度検出手段により検出され
    た検出情報に基づいて上記の各判定基準値を補正するこ
    とを特徴とする、請求項2記載の燃焼悪化検出装置
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