JP4695527B2 - 電子キーの強度補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、キー固有の識別コードを無線で発信可能な電子キーの強度補強構造に関する。
近年、多くの車両に、車両キーを用いて実際にキー操作を行わなくても、携帯機を所有していれば車両のドアロック施解錠やエンジン始動が許可されるハンズフリーシステム(例えば、特許文献1等)が搭載されている。このハンズフリーシステムは、車両の発信機からリクエスト信号を発信させ、このリクエスト信号に応答して携帯機が返信してきたIDコード信号を車両の受信機で受信し、IDコード信号受信時において携帯機のIDコードと車両側のIDコードと照合し、これらIDコードが一致してID照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。
図5に示すように、携帯機81の中空状を成す本体ケース82の内部には、携帯機81用の各種素子(電子部品)83を実装した基板(PCボード)84が内蔵されている。この基板84には、略リング形状のアンテナボビン85が取り付けられている。このアンテナボビン85の外周には、携帯機81のアンテナ線86が巻回されている。携帯機81は、車両から発信されたLF信号をこのアンテナ線86で受信し、これに応答して、携帯機81のIDコードを発信アンテナ(図示略)から車両に返信する。
特開2002−029385号公報
ところで、携帯機81に対する要望としては、例えば薄型化や小型化があるが、この要望に応じるべく薄型化や小型化を図ると、これに伴って本体ケース82の肉厚を薄くする必要がある。このように、本体ケース82の肉厚が薄くなると、例えば本体ケース82に大きな外力(図5の矢印F)が加わった際には、この外力によって本体ケース82がしなった状態となり、しなった部分が各種素子83に接触して素子83が故障したり或いは破損したりする可能性が生じ、更には本体ケース82自体が割れて本体ケース82が破損する可能性も生じる。
これを回避する対策としては、図6に示すようにアンテナボビン85の内周部にできる空間にモールド材87を充填し、このモールド材87で本体ケース82を内面から支持する構造が考えられる。しかし、この方法においては、モールド材87を追加することによる材料費アップ、モールド材87の充填に際する製造費のコストアップ、モールド材87による電子部品特性への悪影響、モールド材87の伸縮に起因した製品全体(本体ケース82)のしなり(曲がり)などが生じ、この対策は実用的でない。
また、他の対策としては、図7に示すように本体ケース82の内面に肉厚部88を設け、この肉厚部88により本体ケース82を部分的に厚くして補強する構造が考えられる。しかし、この方法においては、この肉厚部88の部分において本体ケース82の表面にヒケが生じ、製品(携帯機81)の見た目が悪化する問題が生じることから、モールド材87を用いた図6の構造と同様に、この対策も実用的でない。
本発明の目的は、例えば電子キーの薄型化に伴い電子キーの筐体の強度補強を図ったとしても、強度補強用の新たな部品追加がなく、しかも筐体の見た目も確保することができる電子キーの強度補強構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明によれば、筐体の内部に無線通信部品が内蔵され、当該無線通信部品のアンテナを介してキー通信対象との間で無線通信を行う電子キーの強度補強構造において、前記無線通信部品に、前記筐体をその裏面側から支持することにより当該筐体の強度を補強する補強部を設け、前記無線通信部品は、前記アンテナのアンテナ線を支持するアンテナボビンを備え、前記アンテナは、アンテナ線が環状に巻回されたループアンテナを備え、前記補強部は、前記ループアンテナのアンテナボビンに形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、筐体内部に存在する無線通信部品に強度補強機能を持たせているので、例えば樹脂モールドを筐体内部に充填する補強方法や、或いは筐体に肉厚を持たせて強度を確保する補強方法を用いずに済む。このため、例えば電子キーを薄型化することに伴い電子キーの強度補強を図ったとしても、本発明のように無線通信部品に強度補強機能を持たせれば、新たな部品追加を行わずに、しかも筐体の見た目を確保した状態で、筐体ひいては電子キーの強度補強を行うことが可能となる。
の構成によれば、この種のアンテナボビンは硬い材質を用いる場合が多いことから、アンテナボビンに筐体の強度補強機能を持たせれば、筐体の耐曲げ強さ(高剛性)が確保されることになり、筐体(即ち、電子キー)の強度確保に効果が高い。
この構成によれば、アンテナの一種として、例えばフェライト等のコア部品にアンテナ線を巻回したバーアンテナがあり、この種のバーアンテナのアンテナボビンに筐体の強度補強機能を持たせることも可能である。しかし、この場合には、アンテナボビンに強い力が加わると、ボビン内部のコアが破損する可能性も否定できず、この種のバーアンテナのアンテナボビンで強度補強を行うのは好ましくない。しかし、本発明においては、コア部品を用いる必要のないループアンテナのアンテナボビンに強度補強機能を持たせるので、コア部品破損という問題を考慮に入れずに済む。
本発明によれば、前記アンテナボビンの端を、複数箇所において前記無線通信部品の基板の端に固定することにより、前記アンテナボビンが前記基板に位置決めされていることを要旨とする。
本発明によれば、前記アンテナは、互いに指向性が90度ずれた3つのアンテナから成る3軸対応アンテナであり、前記補強部は、前記3軸のうちの1軸を構成する前記ループアンテナのアンテナボビンに形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、アンテナとして3軸対応アンテナを用いるので、電子キーのアンテナ特性が例えば1軸のものに比べて高くなり、電子キーとキー通信対象との間で通信エラーが生じ難くなる。
本発明によれば、前記筐体は、平板形状を成すとともに、前記補強部は、前記筐体の形状に合わせて当該筐体の平面方向に亘って形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、筐体(即ち、電子キー)の薄型化を図ることにより、筐体が平板形状になると、その分だけ筐体の曲げ剛性が弱くなってしまう。しかし、本例においては、筐体の平板形状に沿って補強部を筐体の平面方向に亘って形成するので、筐体の薄型化を図って筐体が肉薄になっても、この形状の筐体の曲げに対する強度を補強することが可能となり、筐体の薄型化と強度確保との両立を図ることが可能となる。
本発明によれば、前記アンテナは、前記無線通信部品の基板に固定されるとともに、前記補強部は、当該アンテナの取付状態において、前記基板に設けられた前記電子キーの電子部品を被覆することを要旨とする。
この構成によれば、前記アンテナを基板に取り付けた取付状態においては、アンテナに設けられた補強部が、基板上に存在する電子部品を被覆した状態となる。このため、補強部が基板上の電子部品を保護した状態になり、電子キーに外力が加わった際に、その衝撃が電子部品に伝達され難くなり、電子部品の破損や故障防止にも効果が高い。
本発明によれば、例えば電子キーの薄型化に伴い電子キーの筐体の強度補強を図ったとしても、強度補強用の新たな部品追加がなく、しかも筐体の見た目も確保することができる。
以下、本発明を具体化した電子キーの強度補強構造の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、イグニッションキーを用いた機械的なキー操作を行わなくとも、携帯機2を所有していればドアロック施解錠、ラッゲージドア解錠、エンジン始動などが許可されるハンズフリーシステム3が搭載されている。車両1には、このハンズフリーシステム3においてID照合を行う照合制御部4が設けられている。照合制御部4には、車両1のドアロックの施解錠を制御するドア制御部5が車内のバス6を介して接続されている。なお、車両1がキー通信対象に相当し、携帯機2が電子キーに相当する。
また、照合制御部4には、車外に設置された車外LF発信機7と、車内に設置された車内LF発信機8とが接続されている。車外LF発信機7及び車内LF発信機8は、照合制御部4からの指令に基づき、LF帯域(数十kHz)の信号を発信可能である。照合制御部4には、車内に設置されたRF受信機9が接続されている。RF受信機9は、RF帯域(数百MHz)の信号を受信可能であって、その受信信号を復調した後、その信号を照合制御部4に出力可能である。
車外LF発信機7がLF帯域のリクエスト信号Sreqを発信して車外に車外通信エリアを形成する際、その通信エリアに入り込んだ携帯機2は、リクエスト信号Sreqに応答して自身のIDコードを乗せたRF帯域のID信号Sidを返信する。照合制御部4は、車外LF発信機7からリクエスト信号Sreqを発信している時、RF受信機9でID信号Sidを受信すると、車外通信が確立したと認識し、携帯機2のIDコードと車両1のIDコードとを比較するID照合として車外照合を行う。照合制御部4は、車外照合が成立した事を認識すると、ドア制御部5のドアロック施解錠を許可すべく、ドア制御部5によるドアロックモータ10の駆動を可能とする。
照合制御部4は、運転者が乗車した事を検出すると、車内LF発信機8からリクエスト信号Sreqを発信させ、車内に車内通信エリアを形成する。携帯機2を持った運転者が車内通信エリアに入り込むと、携帯機2はそのリクエスト信号Sreqに応答してID信号Sidを返信する。照合制御部4は、車内LF発信機8からリクエスト信号Sreqを発信している時、RF受信機9でID信号Sidを受信すると、車内通信が確立したと認識し、車内にある携帯機2のIDコードと車両1のIDコードとを比較するID照合として車内照合を行い、車内照合成立の有無を認識する。
照合制御部4には、エンジン11の点火制御や燃料噴射制御を行うエンジン制御部12が接続されている。ブレーキペダルが踏まれた状態でエンジンスイッチがエンジンスタート操作された際、エンジン制御部12は、照合制御部4との間で暗号化通信を行い、車内照合成立を確認する。エンジン制御部12は、車内照合が成立済みである旨の通知を照合制御部4から受けると、点火制御及び燃料噴射制御を行ってエンジン11を始動させる。
図2に示すように、本例の携帯機2は、全体の外観形状が平板形状を成した薄板カードキーである。この携帯機2には、携帯機2の外枠を形成する樹脂製の本体ケース13が設けられている。この本体ケース13は、一対の板材14,15と、これら板材14,15で挟持された取り付け状態をとるフレーム16とから成り、これら板材14,15及びフレーム16が複数のネジ(図示略)で一体に組み付けられている。なお、本体ケース13が筐体に相当する。
フレーム16の一端部(図2の左端部)には、その片側端部が開口した収容凹部17が形成されている。この収容凹部17には、携帯機2の電源となるボタン電池18が収容された電池ケース19が着脱可能に取り付けられる。フレーム16の一端部には、フレーム16の幅方向(図2の矢印A方向)の両側に一対の係止溝20,20が形成されている。一方、電池ケース19には、ボタン電池18を載置状態で支持する支持部21と、その支持部21の幅方向両側に形成された一対の係止片22,22とが設けられている。電池ケース19は、自身の係止片22をフレーム16の係止溝20に係止することにより、フレーム16に抜け止め状態で取り付け可能である。
フレーム16には、ボタン電池18の電気的接触箇所となる電池ターミナル23が設けられている。電池ターミナル23は、例えば鉄や銅等の一対の金属板から成るとともに、一方が+側接点端子24a、他方が−側接点端子24bとなっている。+側接点端子24a,24bは、フレーム16に対してインサート成型されることによりフレーム16と一体製造され、フレーム16の厚さ方向に並設した取り付け状態をとっている。
図3に示すように、フレーム16において収容凹部17の隣位置には、中央部から他端部(図3の右端部)を一帯に刳り抜くことによって取付凹部25が形成されている。この取付凹部25には、携帯機2の制御系及び通信系の各種部品から成る基板部品26が取り付けられている。本例の基板部品26には、制御系及び通信系の各種素子が実装された基板27と、外部から発信されたLF帯域の信号を受信可能な受信アンテナ28と、RF帯域の信号を発信可能な発信アンテナ(図示略)とが設けられている。取付凹部25は、フレーム16の枠部と、上下の板材14,15とで囲まれることにより密閉空間を成し、この空間内に基板部品26が収容される。
受信アンテナ28は、X−Y−Zの3軸方向の信号を受信可能な3軸対応アンテナであり、本例においては3つの受信アンテナ29〜31から成る。このうち、受信アンテナ29は、直方体形状を成す樹脂製のアンテナボビン29aの内部に、フェライトコアに巻き付けられたアンテナ線(例えば銅線)を収容したバーアンテナであって、このバーアンテナの軸線が、X−Y−Z軸から成る直交座標系においてX軸方向となる向きに設定されている。これにより、基板27にある複数の受信アンテナ29〜31のうち、受信アンテナ29がX軸方向の信号を受信可能である。
また、受信アンテナ30は、受信アンテナ29と同様の構造のバーアンテナであって、このバーアンテナの軸線が、X−Y−Z軸から成る直交座標系においてY軸方向となる向きに設定されている。これにより、基板27にある複数の受信アンテナ29〜31のうち、受信アンテナ30がY軸方向の信号を受信可能である。また、受信アンテナ29,30は、アンテナ線(例えば銅線)が基板27に電気接続した状態で、基板27に各々半田付け固定されている。
受信アンテナ31は、平板形状を成した樹脂製のアンテナボビン31aの外周に、例えば銅線から成るアンテナ線31bを複数周巻回したループアンテナであって、このループアンテナの軸線が、X−Y−Z軸から成る直交座標系においてZ軸となる向きに設定されている。これにより、基板27上にある複数の受信アンテナ29〜31のうち、受信アンテナ31がZ軸方向の信号を受信可能である。アンテナボビン31aの外周には、その周縁全域に亘って溝部31cが凹設され、その溝部31cにアンテナ線31bが複数周巻回されている。
アンテナボビン31aには、その2箇所の角部に係合孔32a,32bが貫設されている。また、基板27には、アンテナボビン31aの係合孔32a,32bと各々対応する位置に、金属製のアンテナ接続端子33a,33bが突設されている。アンテナボビン31aは、アンテナ接続端子33aを係合孔32aに係合させるとともに、アンテナ接続端子33bを係合孔32bに係合させ、これらアンテナ接続端子33a,33bにアンテナ線31bの各端部を各々引っ掛けた状態で、アンテナ接続端子33a,33bの先端を折り曲げることにより基板27に固定されている。また、フレーム16において取付凹部25の隣位置には、エマージェンシキーが収容可能なキー収容部16aが形成されている。
基板27の端縁には、複数箇所(本例は5箇所)に係止孔34,34…が貫設されている。また、アンテナボビン31aの裏面には、基板27の係止孔34と対応する位置に、突起35(図4参照)が複数突設されている。アンテナボビン31aは、基板27に取付固定される際、突起35が係止孔34に係止することにより基板27に対して位置決めされる。なお、受信アンテナ31が無線通信部品及びアンテナを構成する。
図3に示すように、基板27においてアンテナボビン31aが被覆される位置には、携帯機2を統括制御する制御IC(Integrated Circuit)36や、受信アンテナ28で受信したLF信号を復調する受信IC37などの各種素子(部品)が実装されている。また、受信アンテナ29,30も、基板27上においてアンテナボビン31aに被覆される位置に配置されている。
携帯機2が受信アンテナ28でLF信号を受信すると、受信IC37はこのLF信号を復調して制御IC36に出力する。制御IC36は、受信IC37から復調後のLFデータを入力するとデータ内容を解読し、このLF信号がID信号返信要求の旨を表すリクエスト信号Sreqであれば、そのリクエスト信号Sreqに応答する形で、携帯機固有のIDコードを乗せたID信号Sidを生成し、それを発信アンテナから車両1に向けて返信する。なお、受信アンテナ29,30、制御IC36及び受信IC37が電子部品を構成する。
また、基板27においてアンテナボビン31aで被覆されない位置には、一対のランド38a,38bが設けられている。+側接点端子24a,24bは、片持ち構造で基板27に取り付けられ、本例においては+側接点端子24aの一端がランド38aにスポット溶接で半田付け固定され、−側接点端子24bの一端がランド38bにスポット溶接で半田付け固定されている。このように、+側接点端子24a,24bが半田により基板27に固定されることから、フレーム16はその際の熱に影響されないように、耐熱性の高い樹脂材から形成される。基板部品26は、アンテナボビン31aの周囲を取付凹部25の内周面に接着したその接着面と、ランド38a,38bにおける半田付け面とにより、フレーム16に取付固定されている。
図4に示すように、ループアンテナのアンテナボビン31aは、平板形状を成すことによって中央部一帯に肉厚部31xが形成され、その高さHが、上側の板材14と基板27との間の高さと同等となるように設計されている。また、肉厚部31xは、本体ケース13の形状に合わせて、本体ケース13の平面方向一帯に形成されている。これにより、本例のアンテナボビン31aは、本体ケース13の内部に収容された取り付け状態をとった際、肉厚部31xの表面(図4の上面)31dにおいて、上側の板材14を裏面側から支持する。このため、携帯機2のケース内部は、略平板形状のアンテナボビン31aによって、ケース内部の隙間が埋められた状態となっている。
また、アンテナボビン31aの裏面31e(図4の下面)には、基板27上に設けられた受信アンテナ29,30、制御IC36、受信IC37等の各種素子を収容する部品収容部39,39…が複数凹設されている。この部品収容部39は、各種素子ごとに部屋が独立して区画されていてもよいし、或いは部屋が複数に亘って繋がっていてもどちらでもよい。基板27上にある各種素子は、アンテナボビン31aが基板27に取り付けられた際、このアンテナボビン31aによって被覆された状態となる。なお、肉厚部31xが補強部に相当する。
さて、本例においては、受信アンテナ31(即ち、ループアンテナ)のアンテナボビン31aを平板形状とすることでこれを中実体とし、中実体とすることによってできるアンテナボビン31aの肉厚部31xで本体ケース13の内部の隙間を埋めている。これにより、アンテナボビン31aが板材14を裏面側から支持することになり、本体ケース13の曲げに対する強度が補強される。よって、携帯機2の薄型化を図るために本体ケース13を薄く形成しても、このアンテナボビン31aによって本体ケース13が補強されることになり、本体ケース13つまり携帯機2の薄型化と強度確保との両立を図ることが可能となる。
また、本例のように肉厚部31xを形成して本体ケース13の強度補強を図れば、例えばモールド材を用いて強度補強を行った場合に生じ得る諸問題、例えば部品追加による大幅なコストアップ、基板27上の各種素子(部品)への悪影響、モールド材伸縮に起因するしなりの発生などの問題は考えなくて済む。更に、板材14の肉厚を厚くすることで強度補強を行った場合に生じ得る諸問題、つまり本体ケース表面のヒケ発生などの問題についても考えなくて済む。これにより、部品追加による大幅なコストアップ、各種素子への悪影響、携帯機2の見た目悪化などの諸問題を生じさせずに、薄型化を図った携帯機2の強度を補強することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ループアンテナ式の受信アンテナ31のアンテナボビン31aを平板形状にすることにより、アンテナボビン31aに肉厚部31xを形成し、この肉厚部31xによって本体ケース13の内部の隙間を埋めるようにした。これにより、アンテナボビン31aが板材14の裏面を支持することになり、薄型化した本体ケース13の曲げに対する強度を補強することができる。また、アンテナボビン31aに強度補強機能を持たせれば、大幅なコストアップ、各種素子への悪影響、携帯機2の見た目悪化などの諸問題を生じさせずに、本体ケース13つまり携帯機2の強度を補強することができる。
(2)この種のアンテナボビン31aは硬い樹脂材を用いることが多いため、このアンテナボビン31aに強度補強機能を持たせれば、本体ケース13の高い曲げ強さ(高剛性)が確保されることになり、本体ケース13の強度確保において効果が高い。
(3)ループアンテナから成る受信アンテナ31のアンテナボビン31aに本体ケース13の強度補強機能を持たせているので、この種のループアンテナにおいてはボビン内部にコアを内蔵していないことから、アンテナボビン31aに外力が加わった際にボビン内部にコアが破損する問題が生じない。よって、本例のようにループアンテナに強度補強機能を持たせれば、コア破損の問題については考慮に入れずに済む。
(4)携帯機2の受信アンテナ28は、X−Y−Z軸の3軸対応であるので、携帯機2の受信アンテナ28のアンテナ特性を、例えば1軸対応のものに比べて高くすることができ、車両1と携帯機2との間で通信エラーを発生し難くすることができる。
(5)アンテナボビン31aを基板27に取り付けた際には、基板27上の各種素子がアンテナボビン31aで被覆された取り付け状態をとる。このため、基板27上の各種素子がアンテナボビン31aで保護された状態となり、素子の破損や故障などの諸問題を生じ難くすることができる。
(6)アンテナボビン31aを基板27とほぼ同面積で形成することにより、アンテナボビン31aで基板27の略全面を支持するようにした。このため、基板27の耐曲げ強さ(剛性)も補強することができ、更なる携帯機2の薄型化を図るために基板27を薄く形成しても、アンテナボビン31aによって基板27の強度を確保することができる。
なお、本実施形態は上記構成に限らず、次の態様に変更してもよい。
・ 本体ケース13(携帯機2)の強度補強機能は、必ずしもループアンテナから成る受信アンテナ31のアンテナボビン31aに持たせる必要はない。例えば、バーアンテナから成る受信アンテナ29,30のボビンに強度補強機能を持たせてもよい。また、必ずしも受信アンテナ31のみに強度補強機能を持たせる必要もなく、受信アンテナ29〜31のうちどのアンテナに強度補強機能を持たせるかは、適宜自由に選択可能である。
・ 本体ケース13の強度補強機能は、必ずしも受信アンテナ29〜31のアンテナ系部品に持たせることに限らず、例えば基板27上の素子や、基板27自体にこの機能を持たせてもよい。
・ 電子キーは、薄型の携帯機2(薄型カードキー)に限定されず、若干厚みのある一般的な形状の携帯機でもよい。また、携帯機2は、リクエスト信号Sreqを受信した時に自動でID信号Sidを返信するハンズフリーキーに限定されず、携帯機2にロックボタンやアンロックボタンを設け、このボタンが操作された際にドアロックが施解錠されるリモートキーでもよい。
・ ハンズフリーシステム3は、必ずしもドアロック施解錠機能とエンジン始動機能の両方を持つことに限らず、これら機能のうち一方を有するシステムでもよい。また、ドアロック施解錠機能についてはハンズフリーシステム3を用い、エンジン始動機能については、携帯機2に内蔵したトランスポンダによりID照合を行うイモビライザーシステムを用いるシステムでもよい。
・ 携帯機2に用いる電池は、必ずしもボタン電池18である必要はなく、例えばマンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッケル系一次電池、リチウム電池等の電池を用いてもよい。
・ 本例の携帯機2の通信対象は、必ずしも車両1に限らず、例えば住宅のドアロック施解錠などに採用してもよく、車両以外の通信対象に広く採用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜のいずれかにおいて、前記アンテナは、前記キー通信対象から発信された信号を受信可能な受信アンテナである。この場合、受信アンテナのアンテナボビンで、筐体の強度を補強することができる。
一実施形態におけるハンズフリーシステムの構成を示すブロック図。 携帯機の構成を示す分解斜視図。 携帯機の構成部品であるフレーム、ループアンテナ及び基板の分解斜視図。 携帯機の内部構造を示す縦断面図。 従来における携帯機の内部構造を示す縦断面図。 携帯機の内部にモールド材を充填した際の携帯機内部を示す縦断面図。 携帯機のケースを肉厚にした際の携帯機内部を示す縦断面図。
符号の説明
1…キー通信対象としての車両、2…電子キーとしての携帯機、13…筐体としての本体ケース、27…基板、29…電子部品を構成する受信アンテナ、30…電子部品を構成する受信アンテナ、31…無線通信部品及びアンテナを構成する受信アンテナ、31x…補強部としての肉厚部、31a…アンテナボビン、31b…アンテナ線、36…電子部品を構成する制御IC、37…電子部品を構成する受信IC。

Claims (5)

  1. 筐体の内部に無線通信部品が内蔵され、当該無線通信部品のアンテナを介してキー通信対象との間で無線通信を行う電子キーの強度補強構造において、
    前記無線通信部品に、前記筐体をその裏面側から支持することにより当該筐体の強度を補強する補強部を設け
    前記無線通信部品は、前記アンテナのアンテナ線を支持するアンテナボビンを備え、
    前記アンテナは、アンテナ線が環状に巻回されたループアンテナを備え、前記補強部は、前記ループアンテナのアンテナボビンに形成されていることを特徴とする電子キーの強度補強構造。
  2. 前記アンテナボビンの端を、複数箇所において前記無線通信部品の基板の端に固定することにより、前記アンテナボビンが前記基板に位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の電子キーの強度補強構造。
  3. 前記アンテナは、互いに指向性が90度ずれた3つのアンテナから成る3軸対応アンテナであり、前記補強部は、前記3軸のうちの1軸を構成する前記ループアンテナのアンテナボビンに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーの強度補強構造。
  4. 前記筐体は、平板形状を成すとともに、前記補強部は、前記筐体の形状に合わせて当該筐体の平面方向に亘って形成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電子キーの強度補強構造。
  5. 前記アンテナは、前記無線通信部品の基板に固定されるとともに、前記補強部は、当該アンテナの取付状態において、前記基板に設けられた前記電子キーの電子部品を被覆することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電子キーの強度補強構造。
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