JP4695443B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ウエット性能などを損ねることなく転がり抵抗を低減しうる空気入りタイヤに関する。
車両、特に燃料消費量の大きいトラック、バス等の重荷重車両には、転がり抵抗の小さい空気入りタイヤが強く求められている。タイヤを構成するゴムは、粘弾性体であり、変形(歪)によってエネルギーロスが生じる。従来では、トレッド面のランド比を大きくしたり、さらにはトレッド溝の深さを小とすることにより、トレッド面に設けられたブロック等の変形によるエネルギーロスを小さくすることが行われていた(下記特許文献1ないし2参照)。また、配合等の改善によって、ゴム自体のエネルギーロスを小さくすることも提案されてはいる。
特開平7−179104号公報 特開2001−55015号公報
しかしながら、トレッド溝の深さを小さくしてトレッド面のランド比を単に大きくしただけでは、ウエット性能及び雪上性能が低下するという欠点がある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、タイヤ赤道上をジグザグにのびるセンター縦溝の形状やセンター領域のランド比などを適切に限定することを基本として、ウエット性能や雪上性能を損ねることなく転がり抵抗を低減しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド面に、タイヤ赤道上をタイヤ周方向にジグザグ状でのびるセンター縦溝と、このセンター縦溝の両側でタイヤ周方向にのびる一対のミドル縦溝と、前記センター縦溝と前記ミドル縦溝との間を継ぐセンター横溝とが設けられることにより、前記センター縦溝の両側にセンターブロックが区画された空気入りタイヤであって、前記センター縦溝は、タイヤ周方向に対して第1の向きに傾く第1の溝部と、前記第1の向きとは逆向きに傾く第2の溝部とが交互に接続され、かつ前記センターブロックにおいて、前記第1の溝部の溝縁と前記第2の溝部の溝縁とは、タイヤ周方向と平行にのびる溝縁を介することなく接続されしかもタイヤ軸方向のジグザグ振幅をそのタイヤ周方向長さで除したジグザグ比が0.18よりも大かつ0.38よりも小、かつ前記第1の溝部は第2の溝部に比して溝幅が大かつ溝長さが小で形成され、さらにトレッド面全体のランド比が62〜75%、かつ、タイヤ赤道を中心としたトレッド幅の25%の領域であるセンター領域のランド比が前記トレッド面全体のランド比の1.03〜1.17倍であることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記センター横溝は、前記センター縦溝のジグザグのコーナ部から一方のトレッド端側及び他方のトレッド端側に交互かつ同じ向きで傾いて前記ミドル縦溝にのびるとともに、前記センターブロックは、タイヤ赤道上の点を中心として実質的に点対称の位置に設けられる請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記センターブロックは、前記センター領域に配される請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記トレッド面は、前記ミドル縦溝とトレッド端との間をタイヤ周方向にのびるショルダ縦溝と、前記ショルダ縦溝とミドル縦溝との間を前記センター横溝と同じ向きで傾いて継ぐミドル横溝と、前記ショルダ縦溝と前記トレッド端とを継ぐショルダー横溝とがさらに設けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、接地圧が高く大きな変形が生じやすいセンター領域が、トレッド面全体のランド比の1.03〜1.17倍のランド比を持つ。これにより、センター領域の陸部剛性が高められ、走行時の変形量が低減し、ひいてはトレッド全体のエネルギーロスを小さく抑え得る。
またセンターブロックで連続する第1の溝部の溝縁と第2の溝部の溝縁とは、ジグザグの振幅比が特定の範囲に限定される。このため、センターブロックは、剛性を損ねることなく大きなタイヤ軸方向のエッジ成分を獲得し、ウエット性能などの低下を抑制しうる。また、センター縦溝は、タイヤ周方向と平行な溝縁を有さず、従って、ショルダブロックにこのようなエッジを形成しない。これにより、さらにウエット性能及び雪上性能が向上される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤのトレッド面2を展開した展開図である。空気入りタイヤとしては、乗用車用、重荷重用、自動二輪車用など種々のカテゴリーのものが採用できるが、この例では重荷重用の空気入りタイヤが示される。
空気入りタイヤのトレッド面2には、タイヤ周方向に連続してのびる複数本の縦溝3と、この縦溝3に交差する向きにのびる複数本の横溝4とが設けられる。
前記縦溝3は、タイヤ赤道C上をのびる1本のセンター縦溝3aと、トレッド端Eの最も近くをのびる一対のショルダ縦溝3c、3cと、前記センター縦溝3aとショルダ縦溝3cとの間をのびるミドル縦溝3b、3bとが含まれる。即ち、この例では合計5本の縦溝3が設けられる。これら5本の縦溝3とトレッド端Eとにより、トレッド面2には、6列の陸部が区分される。
前記センター縦溝3aは、タイヤ赤道Cを横切りながらタイヤ周方向にジグザグ状でのびる。本実施形態において、センター縦溝3aのジグザグ中心は、実質的にタイヤ赤道Cに揃えられる。また、センター縦溝3aは、タイヤ周方向に対して第1の向きに傾く第1の溝部7と、この第1の向きとは逆向きに傾く第2の溝部8とが交互に接続されて形成される。本実施形態において、前記第1の向きは左上がりであり、従って、第2の溝部8は右上がりの傾斜を有する。ただし、第1の向きが右上がりであっても良い。
前記ミドル縦溝3b及びショルダ縦溝3cも、タイヤ周方向にジグザグ状にのびる。これにより、センター縦溝3a、ミドル縦溝3b及びショルダ縦溝3cは、いずれも一方のトレッド端E1側のジグザグコーナ部j1と、他方のトレッド端E2側のジグザグコーナ部j2とを含む。本実施形態では、各縦溝3a、3b及び3cにおいて、各ジグザグコーナ部j1、j2は、いずれも実質的にタイヤ軸方向に揃えられている。つまり、各縦溝3aないし3cのジグザグの位相がほぼ一致一している。なお、ミドル縦溝3bは、他の縦溝に比して最も小さなジグザグ振幅を有し、周方向の十分な排水性が確保される。
本実施形態において、前記横溝4は、センター縦溝3aとミドル縦溝3bとの間を継ぐセンター横溝4aと、ミドル縦溝3bとショルダ縦溝3cとの間を継ぐミドル横溝4bと、ショルダ縦溝3cとトレッド端Eとを継ぐショルダー横溝4cとを含む。
本実施形態において、前記センター横溝4aは、センター縦溝3aのジグザグのコーナ部j1、j2から一方のトレッド端E1側及び他方のトレッド端E2側に交互かつ同じ向きで傾いてのびる。センター横溝4aは、各ジグザグコーナ部j1、j2から、前記第1の向き、即ち左上がりの傾斜の向きで各々近い方のトレッド端E側へ交互にのびる。より詳しくは、センター横溝4aは、タイヤ赤道Cと一方側のトレッド端E1との間では、センター縦溝3aのジグザグコーナ部j1とミドル縦溝3bのジグザグコーナ部j1との間を継ぐとともに、タイヤ赤道Cと他方側のトレッド端E2との間では、センター縦溝3aのジグザグコーナ部j2とミドル縦溝3bのジグザグコーナ部j2との間を継ぐ。
また、前記ミドル横溝4bも、センター横溝4aと同じ向きで傾いてのびる。即ち、この実施形態では、左上がりの傾斜を有する。また、ミドル横溝4bは、タイヤ赤道Cと一方側のトレッド端E1との間では、ミドル縦溝3bのジグザグコーナ部j2とショルダ縦溝3cのジグザグコーナ部j2との間を継ぐとともに、タイヤ赤道Cと他方側のトレッド端E2との間では、ミドル縦溝3bのジグザグコーナ部j1とショルダ縦溝3cのジグザグコーナ部j1との間を継ぐ。
前記センター横溝4a及びミドル横溝4bは、タイヤ赤道Cと比較的近い位置をのびるため、十分なトラクション性能が得られるよう、タイヤ軸方向に対して10゜以上かつ30°以下の角度で傾くものが望ましい。
前記ショルダ横溝4cは、タイヤ赤道Cと一方側のトレッド端E1との間では、ショルダ縦溝3cのジグザグコーナ部j1とトレッド端E1との間を継ぐとともに、タイヤ赤道Cと他方側のトレッド端E2との間では、ショルダ縦溝3cのジグザグコーナ部j1とミドル縦溝3bのジグザグコーナ部j2との間を継ぐ。また、ショルダ横溝4cは、タイヤ軸方向と実質的に平行にのびている。これは、旋回時に大きな横力が作用するショルダブロック5cのタイヤ軸方向剛性を高め、操縦安定性を向上させるのに役立つ。
以上のような構成により、センター縦溝3aの両側には、センターブロック5aが区画される。また、前記ミドル縦溝3bとショルダ縦溝3cとの間にはミドルブロック5bが、ショルダ縦溝3cとトレッド端Eとの間にはショルダブロック5cがそれぞれ区画される。さらに、本実施形態において、センターブロック5a、ミドルブロック5b及びショルダブロック5cは、いずれもタイヤ赤道C上の点を中心とした点対称の配置となるように、各縦溝3及び横溝4が設けられている。
また、ミドル縦溝3bには、ミドル横溝4bと対向する位置にセンターブロック5aを凹ませる凹溝部9が接続される。同様に、ミドル縦溝3bには、センター横溝4aと対向する位置でミドルブロック5bを凹ませる凹溝部10が接続される。該凹溝部9、10は、平面視が略円弧状をなし、センターブロック5a及びミドルブロック5bの内部で終端する。これは、各ブロック5a、5bの曲げ剛性などを最適化し、耐摩耗性などを向上させるのに役立つ。
本発明の空気入りタイヤは、センターブロック5aにおいて、センター縦溝3aの第1の溝部7の溝縁7eと、第2の溝部8の溝縁8eとは、タイヤ周方向と平行にのびる溝縁を介することなく接続されている。従って、センターブロック5aは、タイヤ周方向にのびるエッジを持たず、その分、タイヤ軸方向のエッジ成分が増加する。これは、ウエット性能及び雪上性能を向上させるのに役立つ。
またセンターブロック5aで連なる第1の溝部7の溝縁7eと第2の溝部8の溝縁8eとは、タイヤ軸方向のジグザグ振幅bを、そのタイヤ周方向長さb(溝縁7e及び8eのタイヤ周方向の合計長さ)で除したジグザグ比(a/b)が0.18よりも大かつ0.38よりも小に定められる。
前記振幅比(a/b)が0.18以下になると、センター縦溝3aのタイヤ軸方向のエッジ成分が小さくなり、ウエット性能や雪上性能が低下する。このような観点より、前記振幅比(a/b)は、さらに好ましくは0.20以上、特に好ましくは0.23以上が望ましい。
また、センターブロック5aは、接地圧の高い領域に配されるため、前記振幅比(a/b)が0.38以上になると、例えばその周方向剛性が低下しやすい。その結果、センターブロック5aの走行時の変形量が増大してエネルギーロスが増加しやすい。このような観点より、前記振幅比(a/b)は、さらに好ましくは0.28以下、特に好ましくは0.26以下が望ましい。
また、図3に拡大して示されるように、前記第1の溝部7は、前記第2の溝部8に比して溝幅が大かつ溝長さが小で形成される。第1の溝部7は、ショルダ横溝4cと連なることにより、その長さを相対的に感じることにより、雨水をトレッド端E側に排出する効率を高める。また、第2の溝部8は相対的に溝幅を減じることにより、大きな横力作用時に、ブロック5a、5a同士を支え合わせ、転がり抵抗を向上させ得る。
ここで、第1の溝部7の溝幅GW1は、第2の溝部8の溝幅GW2の好ましくは1.3倍以上、より好ましくは1.4倍以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは1.9倍以下、より好ましくは1.6倍以下が望ましい。また、第1の溝部7の溝長さL1は、第2の溝部8の溝長さL2の好ましくは0.6倍以上、より好ましくは0.7倍以上が望ましく、かつ、上限については、好ましくは1.2倍以下、より好ましくは1.05倍以下、さらに好ましくは0.9倍以下が望ましい。
前記第1の溝部7の溝幅GW1が、第2の溝部8の溝幅GW2の1.3倍未満の場合、上述の排水性の向上効果が十分に得られない傾向があり、逆に1.9倍を超えると、ブロックのエネルギーロスが大きくなって転がり抵抗が悪化する傾向がある。
また、前記第1の溝部7の溝長さL1が、第2の溝部8の溝長さL2の0.6倍未満の場合、上述の排水性の向上効果が十分に得られない傾向があり、逆に1.2倍を超えると、転がり抵抗を悪化させる傾向がある。
具体的な値としては、第2の溝部9の溝幅GW1は、好ましくは5.0mm以上、より好ましくは5.8mm以上であり、上限については、好ましくは7.0mm以下、より好ましくは6.8mm以下が望ましい。また、第2の溝部9の溝長さL2は、好ましくは23mm以上、より好ましくは25mm以上であり、上限については、好ましくは35mm以下、より好ましくは33mm以下が望ましい。
本発明の空気入りタイヤ1は、トレッド面2全体において62〜75%のランド比を有する。ランド比は、トレッド面2に設けられた全ての溝を埋めた仮定した状態でのトレッド面の全表面積Saと、実際に路面と接地する接地面の全面積Scとの比(Sc/Sa)である。
なおトレッド面2は、トレッド端E、E間の領域とする。トレッド端Eは、明瞭なエッジによって特定可能な場合にはそのエッジとするが、エッジが不明瞭な場合には、タイヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷の状態である正規状態のタイヤ組立体に正規荷重を負荷しかつキャンバー角0゜で平面に接地させた状態の最もタイヤ軸方向外側の接地端として定められる。
また、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
トレッド面2全体のランド比が62%未満であると、パターン剛性が低下し、走行時の各ブロック3の変形量が増加する傾向がある。これは、エネルギーロスを増大させ、ひいては転がり抵抗を悪化させる。逆に前記ランド比が75%を超えると、溝容積が大幅に低下し、十分なウエット性能及び雪上性能が得られない傾向がある。トレッド面2全体のランド比は、特に好ましくは64%以上、より好ましくは65%以上が望ましく、上限については、特に好ましくは74%以下、より好ましくは73%以下が望ましい。
また本発明の空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道Cを中心としたトレッド幅TWの25%の領域であるセンター領域Crのランド比がトレッド面2全体のランド比の1.03〜1.17倍に定められる。本実施形態において、前記センター領域Crには、路面に接地する陸部として前記センターブロック5aだけが配される。また前記トレッド幅TWは、タイヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷の状態である正規状態において、トレッド端E、E間のタイヤ軸方向の距離とする。
センター領域Crは、走行時の接地圧が非常に高い。従って、センター領域Crに配される陸部には大きな変形が生じ、エネルギーロスも大きなものとなりやすい。本発明の空気入りタイヤは、センター領域Crのランド比をトレッド面2全体のランド比に比して一定の比率で規定することにより、センターブロック5aを含む陸部に十分な剛性を与え得る。その結果、センター領域Crでの大きなエネルギーロスを抑制し、ひいてはトレッドパターン全体としてエネルギーロスを小さく抑えうる。
前記センター領域Crのランド比が、トレッド面2全体のランド比の1.03倍未満の場合、センター領域Crでのエネルギーロスが大きくなって転がり抵抗が悪化する傾向があり、逆に1.17倍を超えると、センター領域Crでの溝容積が低下するため、ウエット性能や雪上性能が過度に低下しやすい。このような観点より、センター領域Crのランド比は、トレッド面2全体のランド比の1.00倍以上、さらに好ましくは1.05以上が望ましく、上限については、特に好ましくは1.17倍以下、より好ましくは1.14倍以下が望ましい。
また、上記で特に言及されていない縦溝3及び横溝4の溝幅や溝深さについては慣例に従って、種々定めることができる。例えば縦溝3については、溝幅が4.0〜12.0mm、溝深さについては15.0〜19.0mmが望ましい。また、横溝4については、溝幅が4.0〜11.0mm、溝深さについては15.0〜19.0mmが望ましい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、例示の形態以外にも種々変形して実施得るのは言うまでもない。
表1の仕様に基づいて作られた重荷重用タイヤ(サイズ:11R22.5)について、転がり抵抗及びウエット性能についてテストを行った。各部の共通仕様は次の通りである。
トレッド幅TW:214mm
センター縦溝
第1の溝部の溝幅GW1:6.0mm
第1の溝部の溝長さL1:22.0mm
第2の溝部の溝幅GW2:4.0mm
第2の溝部の溝長さL2:29.0mm
センター縦溝の最大溝深さ:16.3mm(一定)
ミドル縦溝の溝幅:8.0mm
ミドル縦溝の溝深さ:16.8mm
ショルダ縦溝の溝幅:5.0mm
ショルダ縦溝の溝深さ:16.3mm
センター横溝の溝幅:5.0mm
センター横溝の溝深さ:16.3mm
センター横溝のタイヤ軸方向に対する角度:10deg
ミドル横溝の溝幅:8.0mm
ミドル横溝の溝深さ:16.8mm
ミドル横溝のタイヤ軸方向に対する角度:10deg
ショルダー横溝の溝幅:11.0mm
ショルダー横溝の溝深さ:5.0mm
ショルダー横溝のタイヤ軸方向に対する角度:0deg
テストの方法は、次の通りである。
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験機を用い、下記の条件で各供試タイヤの転がり抵抗値を測定し、比較例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
リム:7.50×22.5
空気圧:700kPa
荷重:24.52kN
<ウエット性能>
各供試タイヤを下記の条件で10トン積みのトラック(2−D車)の全輪にそれぞれ装着し、5mmの水膜を有するウエットアスファルト路面のテストコースを走行させた。そして、特定区間の走行タイムを計測した。結果は、比較例1の走行タイムを100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
トラックの積載状態:半積載(荷台の前方に積載)
リム:7.50×22.5
空気圧:800kPa
テストの結果等を表1に示す。
Figure 0004695443
テストの結果より、実施例のタイヤは、ウエット性能を損ねることなく転がり抵抗を低減していることが確認できた。
本発明の一実施形態示すトレッド面の展開図である。 そのA−A位置に相当するトレッド部分断面図である。 センターブロック付近の部分拡大図である。
符号の説明
2 トレッド面
3 縦溝
3a センター縦溝
3b ミドル縦溝
3c ショルダ縦溝
4 横溝
4a センター横溝
4b ミドル横溝
4c ショルダ横溝
5a センターブロック
5b ミドルブロック
5c ショルダブロック
7 第1の溝部
8 第2の溝部
E トレッド端

Claims (4)

  1. トレッド面に、タイヤ赤道上をタイヤ周方向にジグザグ状でのびるセンター縦溝と、
    このセンター縦溝の両側でタイヤ周方向にのびる一対のミドル縦溝と、
    前記センター縦溝と前記ミドル縦溝との間を継ぐセンター横溝とが設けられることにより、前記センター縦溝の両側にセンターブロックが区画された空気入りタイヤであって、 前記センター縦溝は、タイヤ周方向に対して第1の向きに傾く第1の溝部と、前記第1の向きとは逆向きに傾く第2の溝部とが交互に接続され、かつ
    前記センターブロックにおいて、前記第1の溝部の溝縁と前記第2の溝部の溝縁とは、タイヤ周方向と平行にのびる溝縁を介することなく接続されしかもタイヤ軸方向のジグザグ振幅をそのタイヤ周方向長さで除したジグザグ比が0.18よりも大かつ0.38よりも小、
    かつ前記第1の溝部は第2の溝部に比して溝幅が大かつ溝長さが小で形成され、
    さらにトレッド面全体のランド比が62〜75%、かつ、タイヤ赤道を中心としたトレッド幅の25%の領域であるセンター領域のランド比が前記トレッド面全体のランド比の1.03〜1.17倍であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センター横溝は、前記センター縦溝のジグザグのコーナ部から一方のトレッド端側及び他方のトレッド端側に交互かつ同じ向きで傾いて前記ミドル縦溝にのびるとともに、 前記センターブロックは、タイヤ赤道上の点を中心として実質的に点対称の位置に設けられる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記センターブロックは、前記センター領域に配される請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド面は、前記ミドル縦溝とトレッド端との間をタイヤ周方向にのびるショルダ縦溝と、
    前記ショルダ縦溝とミドル縦溝との間を前記センター横溝と同じ向きで傾いて継ぐミドル横溝と、
    前記ショルダ縦溝と前記トレッド端とを継ぐショルダー横溝とがさらに設けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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