JP4694362B2 - 遅延補償回路 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば無線送信機内の電力増幅器(HPA:High Power Amplifier)に対するアダプティブデジタルプリディストーション付加型歪み補償回路等に適用される、信号遅延補償を精度良く行う遅延補償回路に関する。
デジタル信号処理回路における遅延調整手法として、下記特許文献1の図1B等に示されているような、FIFO(First In First Out)メモリを利用する方法が存在する。また、アナログ的に信号を遅延させる場合には、所定の遅延量を有する伝送線路(遅延線路)を用いるのが一般的である。
FIFOメモリを用いた遅延調整方法は、回路の集積化が可能な上に、大きな遅延時間を確保することが可能である。また、遅延時間を制御することも容易である。しかし、FIFOメモリを用いた遅延調整方法には、制御可能な遅延時間の最小値がサンプリングクロック周期に制限されてしまうという難点がある。
特に、位相同期回路や電力増幅器に対するアダプティブデジタルプリディストーション(以下ADPD)型歪み補償回路のように、変調されたアナログ信号相互の振幅と位相とを比較する処理を行う場合には、比較する信号の遅延時間差をFIFOメモリのサンプリングクロック周期未満の時間精度で補償する必要が頻繁に生じる。
そこで、高精度な信号遅延補償を行う回路においては、FIFOメモリによる遅延補償と、遅延線路等の他の遅延補償部による遅延補償とを併用することが考えられる。サンプリングクロック周期未満の遅延補償は、遅延線路の有する遅延量により得ることができるからである。ただし、遅延線路による遅延補償は、信号レベルの減衰を伴う上、遅延量が固定しているので遅延時間の制御を電気的に行うことは困難である。
下記特許文献2は、遅延線路による遅延補償に伴う上記問題を、遅延線路に相当する“遅延部81”における遅延量を可変とすることで、解決している(図2参照)。すなわち、遅延量を可変とすれば遅延時間の制御を電気的に行うことができ、また、少ない遅延量にすれば信号レベルの減衰を抑制することができる。
特開平9−261070号公報 特開2001-189685号公報
しかし、上記特許文献2に記載の高精度な信号遅延補償技術であっても、充分に制御性の高い遅延補償が得られていたわけではない。
上記特許文献2に記載の技術によれば、FIFOメモリのサンプリングクロック周期未満の遅延補償は、遅延線路の遅延量を用いてサンプリングクロックを遅延させることにより行うことができる。しかし、遅延線路の遅延量の取りうる範囲は、最大でサンプリングクロック周期と同じ値に実質的に制限される。
なぜなら、たとえサンプリングクロック周期以上の遅延量を遅延線路が有していたとしても、サンプリングクロック周期の整数倍の遅延量についてはFIFOメモリが制御することとなるため、遅延線路の有する遅延量からサンプリングクロック周期の整数倍分の値を差し引いたものが、遅延線路における制御可能な遅延量に相当するからである。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、遅延線路等の遅延補償部を用いてメモリのサンプリングクロック周期よりも短い時間の遅延補償が可能であり、かつ、遅延線路等の遅延補償部における制御可能な遅延量を拡大することの可能な遅延補償回路を実現することを目的とする。
本発明は、第1デジタル信号に処理を施し、第2デジタル信号として出力するデジタル信号処理部と、所定のサンプリングクロック信号に基づいて前記第1デジタル信号を遅延させることにより第3デジタル信号を生成し、前記第3デジタル信号を前記デジタル信号処理部に与えるメモリと、前記第2デジタル信号をアナログ信号に変換するDAコンバータと、前記アナログ信号を第4デジタル信号に変換し、前記第4デジタル信号を前記デジタル信号処理部に与えるADコンバータと、前記サンプリングクロック信号の周期未満の複数の遅延量のうちのいずれか1つを、前記ADコンバータにおけるクロック信号に補償する第1遅延補償部と、前記サンプリングクロック信号の周期未満の複数の遅延量のうちのいずれか1つを、前記DAコンバータにおけるクロック信号に補償する第2遅延補償部とを備え、前記デジタル信号処理部は、遅延制御回路を含み、前記遅延制御回路は、前記メモリ並びに前記第1及び第2遅延補償部を制御することにより、前記第3デジタル信号と前記第4デジタル信号との間の位相差を減少させる遅延補償回路である。
本発明によれば、第1遅延補償部が、サンプリングクロック信号の周期未満の遅延量をADコンバータにおけるクロック信号に補償し、第2遅延補償部が、サンプリングクロック信号の周期未満の遅延量をDAコンバータにおけるクロック信号に補償する。よって、第4デジタル信号には、DAコンバータにて補償された遅延量と、ADコンバータにて補償された遅延量とが含まれていることとなり、第1及び第2遅延補償部における制御可能な遅延量を実質的に拡大することができる。すなわち、遅延補償部を用いてメモリのサンプリングクロック周期よりも短い時間の遅延補償が可能であり、かつ、遅延補償部における制御可能な遅延量を拡大することの可能な遅延補償回路を実現することができる。
<実施の形態1>
本実施の形態は、FIFOメモリのサンプリングクロック信号の周期未満の遅延量をADコンバータにおけるクロック信号に補償する第1遅延補償部と、FIFOメモリのサンプリングクロック信号の周期未満の遅延量をDAコンバータにおけるクロック信号に補償する第2遅延補償部と、を有する遅延補償回路である。
図1は、本実施の形態に係る遅延補償回路が適用される、ADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。図1に示すように、この歪み補償回路は、送信IF(Intermediate Frequency)アナログ信号S0を受けてデジタル信号S0aに変換するADコンバータ1と、デジタル信号S0aに処理を施し、デジタル信号S0bとして出力するデジタル信号処理部3と、サンプリングクロック信号S1を生成するサンプリングクロック信号生成発振器5と、サンプリングクロック信号S1に基づいてデジタル信号S0aを遅延させることによりデジタル信号S0iを生成し、デジタル信号S0iをデジタル信号処理部3に与えるFIFOメモリ2とを含んでいる。
またさらに、図1の歪み補償回路は、デジタル信号S0bをアナログ信号S0cに変換するDAコンバータ4と、アナログ信号S0cをRF(Radio Frequency)アナログ信号S0dに変換するアップコンバータ51と、RFアナログ信号S0dを電力増幅してアナログ信号S0eとして出力する電力増幅器52と、アナログ信号S0eをフィルタリングしてアナログ信号S0fとして出力する出力フィルタ53と、アナログ信号S0eをIFアナログ信号S0gに変換するダウンコンバータ54と、IFアナログ信号S0gをデジタル信号S0hに変換し、デジタル信号S0hをデジタル信号処理部3に与えるADコンバータ11と、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量を、ADコンバータ11におけるクロック信号に補償する第1遅延補償部たる、信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7と、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量を、DAコンバータ4におけるクロック信号に補償する第2遅延補償部たる、信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9と、を含んでいる。
ここで、デジタル信号処理部3は、アダプティブデジタルプリディストーション付加型の歪み補償を行う回路であり、プリディストーション付加部31、プリディストーションテーブル32、テーブル更新制御部33、比較回路34および遅延制御回路35を備える。
以下に、図1の歪み補償回路の動作について説明する。まず、送信IFアナログ信号S0は、ADコンバータ1にてデジタル信号S0aに変換され、デジタル信号S0aはデジタル信号処理部3に与えられる。
デジタル信号処理部3においては、プリディストーション付加部31が、電力増幅器52における歪み特性を相殺するような振幅補正・位相補正をデジタル信号S0aに行い、デジタル信号S0bとして出力する。デジタル信号S0bは、DAコンバータ4にて再度、アナログ信号S0cに変換され、アナログ信号S0cは、アップコンバータ51にて所望の周波数のRFアナログ信号S0dに変換される。RFアナログ信号S0dは、電力増幅器52で所望の電力に増幅され、アナログ信号S0eとして出力される。アナログ信号S0eは、出力フィルタ53を介してアナログ信号S0fとして送信される。
ここで、電力増幅器52の歪み特性を相殺する為の振幅補正量・位相補正量の情報は、プリディストーションテーブル32から信号Sa2として与えられる。また、プリディストーションテーブル32の記憶内容は、テーブル更新制御部33によって信号Sa1を介して逐次、更新・補正される。
電力増幅器52から出力されるアナログ信号S0eの一部は、フィードバック信号として抽出され、ダウンコンバータ54にてIF周波数に戻されて、IFアナログ信号S0gに変換される。IFアナログ信号S0gは、ADコンバータ11にてデジタル信号S0hに変換される。そして、デジタル信号S0hはデジタル信号処理部3に与えられる。
デジタル信号処理部3内では、デジタル信号S0aのFIFOメモリ2を介した信号たるデジタル信号S0iと、フィードバック信号たるデジタル信号S0hとを、比較回路34にて比較する。そして、比較回路34での比較結果たる、振幅の差分および位相の差分の情報Sa0に基づいて、テーブル更新制御部33がプリディストーションテーブル32の記憶内容を補正する。
テーブル更新制御部33がプリディストーションテーブル32の記憶内容を正確に補正するためには、比較回路34が、送信IFアナログ信号S0の量子化信号たるデジタル信号S0aと、量子化フィードバック信号たるデジタル信号S0hとを、時間差なく比較する必要がある。そこで、遅延制御回路35は、制御信号Sc1〜Sc3により、FIFOメモリ2並びに第1遅延補償部たる遅延タップ選択部7及び第2遅延補償部たる遅延タップ選択部9を制御することにより、デジタル信号S0iとデジタル信号S0hとの間の位相差を減少させる。
すなわち、FIFOメモリ2において、サンプリングクロック信号S1に基づいてデジタル信号S0aを、プリディストーション付加部31、DAコンバータ4、アップコンバータ51、電力増幅器52、ダウンコンバータ54およびADコンバータ11の区間で発生する遅延時間と同じ時間だけ遅延させ、デジタル信号S0iを生成する。
このとき、FIFOメモリ2にて付加することが可能な遅延量は、サンプリングクロック信号S1の周期の整数倍の値となってしまう。そのため、アップコンバータ51からダウンコンバータ54の区間までのアナログ回路で生じる、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延については、補正することができない。
この遅延を補正するため、第1遅延補償部たる信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7は、IFアナログ信号S0gを量子化するためのADコンバータ11におけるクロック信号S2に、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量を補償する。すなわち、サンプリングクロック信号を受け、遅延量の異なる複数の信号取出しタップを有する信号取出しタップ付遅延線路6の信号取出しタップの一つを、遅延タップ選択部7が遅延制御回路35からの制御信号Sc2に基づいて選択し、選択されたタップにおけるクロック信号S2を遅延タップ選択部7はADコンバータ11に出力する。
また、同じくサンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延を補正するため、第2遅延補償部たる信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9は、デジタル信号S0bを復号化するためのDAコンバータ4におけるクロック信号S3に、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量を補償する。すなわち、サンプリングクロック信号を受け、遅延量の異なる複数の信号取出しタップを有する信号取出しタップ付遅延線路8の信号取出しタップの一つを、遅延タップ選択部9が遅延制御回路35からの制御信号Sc3に基づいて選択し、選択されたタップにおけるクロック信号S3を遅延タップ選択部9はDAコンバータ4に出力する。
サンプリングクロック信号S1の周期未満の短い遅延時間は、アナログ回路の温度特性や、回路の組み合わせ変更に伴って変動する可能性がある。このため、比較回路34は、無線信号の変調情報等から、常に比較する両信号の遅延差を検出し、比較結果の情報を信号Sdとして遅延制御回路35に出力する。遅延制御回路35は、この比較結果の情報に基づき、常に最適な遅延タップを選択するよう、遅延タップ選択部7,9を制御する。
本発明によって、サンプリングクロック周期S1よりも短い時間の遅延が設定できる原理を図2および図3を用いて説明する。
図2において1,2,3,…,19は、サンプリングクロック信号S1とクロック信号S2,S3とが同一タイミング(遅延なし)である場合に、各信号S0,S0g,S0bをADコンバータ1,11およびDAコンバータ4がそれぞれ量子化および復号化するタイミングを示している。
また、図2において1’,2’,3’,…,19’は例えばサンプリングクロック信号S1とクロック信号S2とが時間差D1(遅延量D1)を有している場合に、アナログ信号S0,S0gを各ADコンバータ1,11がそれぞれ量子化するタイミングを示している。さらに、図2において1”,2”,3”,…,19”は例えばクロック信号S2とクロック信号S3とが時間差D2(遅延量D2)を有している場合に、アナログ信号S0およびデジタル信号S0bをADコンバータ11およびDAコンバータ4がそれぞれ量子化および復号化するタイミングを示している。
図3は、送信IFアナログ信号S0の量子化タイミングを、デジタル信号処理部3の内部処理タイミング(=サンプリングクロック信号S1の周期)で表現したものである(縦方向の破線がサンプリングクロック信号S1の周期を表す)。
図3に示すとおり、ADコンバータ1のサンプリングタイミングを、デジタル信号処理部3のクロックタイミングよりもADコンバータ11における遅延時間D1だけ遅延させてやることにより、等価的にアナログ波形を時間D1だけ遅延させることが可能である。また、さらにDAコンバータ4における遅延時間D2だけ遅延させてやることにより、等価的にアナログ波形を時間D1+D2だけ遅延させることが可能である。
ここで、デジタル信号処理部3の構成によっては、クロック信号S2とサンプリングクロック信号S1との時間差がサンプリングクロック信号S1の周期を越えると、クロックの周期性の影響で、デジタル信号S0hにデジタル信号S0aから見た遅延を与えることができない場合がある。しかし、このような場合であっても、信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7に加えて、信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9を用いてDAコンバータ4のクロックも遅延させることにより、サンプリングクロック信号S1の周期を超える遅延を補償することが可能である。
これによりテーブル更新制御部33は、比較する両信号の遅延差による誤差を含まない、正確な補正データを生成することが可能になる。
本実施の形態に係る遅延補償回路によれば、第1遅延補償部たる信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7が、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量をADコンバータ11におけるクロック信号S2に補償し、第2遅延補償部たる信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9が、サンプリングクロック信号S1の周期未満の遅延量をDAコンバータ4におけるクロック信号S3に補償する。よって、デジタル信号S0hには、DAコンバータ4にて補償された遅延量と、ADコンバータ11にて補償された遅延量とが含まれていることとなり、第1及び第2遅延補償部における制御可能な遅延量を実質的に拡大することができる。すなわち、遅延補償部を用いてメモリのサンプリングクロック周期よりも短い時間の遅延補償が可能であり、かつ、遅延補償部における制御可能な遅延量を拡大することの可能な遅延補償回路を実現することができる。
また、本実施の形態に係る遅延補償回路によれば、第1遅延補償部は信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7を有し、第2遅延補償部は信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9を有する。よって、第1及び第2遅延補償部を簡単な回路構成で実現することができる。
また、本実施の形態に係る遅延補償回路によれば、デジタル信号処理部3は、プリディストーション付加型の歪み補償を行う。よって、変調されたアナログ信号の歪みを高精度に補償することが可能となる。
なお、一般にデジタル信号処理部3における信号遅延の定義は、内部処理タイミング(または比較する両信号)との相対値で論じられるため、ADコンバータ1のサンプリングクロック信号S1をADコンバータ11のクロック信号S2やDAコンバータ4のクロック信号S3よりも時間D1やD2だけ遅延させた場合、デジタル信号処理部3の処理構成によって、量子化したアナログ信号や復号化デジタル信号に与えられる遅延は、時間D1やD2の遅れになる場合と、時間D1やD2の進みになる場合があるが、どちらを適用しても良い。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1に係る遅延補償回路の変形例であって、実施の形態1における第1および第2遅延補償部をアナログ移相器で構成したものである。
図4は、本実施の形態に係る遅延補償回路が適用される、ADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。図4に示すように、この歪み補償回路は、実施の形態1における信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7に代わって、遅延制御回路35の制御信号Sc2に基づいてサンプリングクロック信号S1の移相を行い、ADコンバータ11に出力する第1アナログ移相器10aを備えている。また、この歪み補償回路は、実施の形態1における信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9に代わって、遅延制御回路35の制御信号Sc3に基づいてサンプリングクロック信号S1の移相を行い、DAコンバータ4に出力する第2アナログ移相器10bを備えている。
第1および第2アナログ移相器10a,10bには、直交変調器やハイブリッドカプラを用いた反射型移相回路が適用可能である。そして、第1および第2アナログ移相器10a,10bは、任意の入力信号波形の位相を移動させることができる。よって、第1および第2アナログ移相器10a,10bへの各入力信号たるアナログ信号S0gおよびデジタル信号S0bの遅延時間を、無段階制御することができる。
その他の点については、実施の形態1に係る遅延補償回路と同様のため、説明を省略する。
本実施の形態に係る遅延補償回路によれば、第1遅延補償部は第1アナログ移相器10aであり、第2遅延補償部は第2アナログ移相器10bである。サンプリングクロック信号S1に対しての移相により遅延量制御を行うので、遅延量を無段階に制御することができる。
なお、一般にデジタル信号処理部3における信号遅延の定義は、内部処理タイミング(または比較する両信号)との相対値で論じられるため、ADコンバータ1のサンプリングクロック信号S1をADコンバータ11のクロック信号S2やDAコンバータ4のクロック信号S3よりも時間D1やD2だけ遅延させた場合、デジタル信号処理部3の処理構成によって、量子化したアナログ信号や復号化デジタル信号に与えられる遅延は、時間D1やD2の遅れになる場合と、時間D1やD2の進みになる場合があるが、どちらを適用しても良い。
<実施の形態3>
本実施の形態も、実施の形態1に係る遅延補償回路の変形例であって、実施の形態1における第1および第2遅延補償部をともに、周波数変換器たる逓倍器と、逓倍器の生成するクロック信号の出力タイミングを司る初期値設定部とで構成したものである。
図5は、本実施の形態に係る遅延補償回路が適用される、ADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。図5に示すように、この歪み補償回路は、実施の形態1における信号取出しタップ付遅延線路6および遅延タップ選択部7に代わって、サンプリングクロック信号S1を受けて、サンプリングクロック信号S1の周期未満の周期のクロック信号S2を生成する、第1周波数変換器たる逓倍器14aと、クロック信号S2の計数を行い、遅延制御回路35の制御信号Sc2に基づいてクロック信号S2をADコンバータ11に出力するタイミングを司る第1初期値設定部(カウンタ)13aとを備えている。
また、この歪み補償回路は、実施の形態1における信号取出しタップ付遅延線路8および遅延タップ選択部9に代わって、サンプリングクロック信号S1を受けて、サンプリングクロック信号S1の周期未満の周期のクロック信号S3を生成する、第2周波数変換器たる逓倍器14bと、クロック信号S3の計数を行い、遅延制御回路35の制御信号Sc3に基づいてクロック信号S3をDAコンバータ4に出力するタイミングを司る第2初期値設定部(カウンタ)13bとを備えている。さらに、この歪み補償回路は、FIFOメモリ2に与えられるサンプリングクロック信号S1を分周する分周器12aおよびデジタル信号処理部3に与えられるサンプリングクロック信号S1を分周する分周器12bを備えている。
逓倍器14a,14bはそれぞれ、サンプリングクロック信号生成発振器5で生成されるサンプリングクロック信号S1の発振周波数よりも高い値の発振周波数を有するクロック信号S2,S3を生成する。そして、逓倍器14a,14bの生成するクロック信号S2,S3を、第1および第2初期値設定部13a,13bはそれぞれ計数し、遅延制御回路35の制御に基づいてクロック信号S2,S3が所定回数、発振した時点でクロック信号S2,S3をADコンバータ11およびDAコンバータ4に出力する。これにより、逓倍出力の位相を制御することが可能である。
なお、FIFOメモリ2に与えられるサンプリングクロック信号S1を分周する分周器12aおよびデジタル信号処理部3に与えられるサンプリングクロック信号S1を分周する分周器12bにおける初期値については固定値として、遅延量を一定値にしておけばよい。一方、逓倍器14a,14bについては、第1および第2初期値設定部13a,13bにおける初期値を遅延制御回路35の制御に基づいて変更することができるので、分周器12a,12bと逓倍器14a,14bとの間で相対的な位相制御を行うことができる。
その他の点については、実施の形態1に係る遅延補償回路と同様のため、説明を省略する。
本実施の形態に係る遅延補償回路によれば、第1遅延補償部は周波数変換器たる逓倍器14aと第1初期値設定部13aとを有し、第2遅延補償部は周波数変換器たる逓倍器14bと第2初期値設定部13bとを有する。よって、第1及び第2遅延補償部を簡単な回路構成で実現することができる。
実施の形態1に係る遅延補償回路が適用される、高周波電力増幅器のADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。 本発明によって、サンプリングクロック周期よりも短い時間の遅延が設定できる原理を示す図である。 本発明によって、サンプリングクロック周期よりも短い時間の遅延が設定できる原理を示す図である。 実施の形態2に係る遅延補償回路が適用される、高周波電力増幅器のADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。 実施の形態3に係る遅延補償回路が適用される、高周波電力増幅器のADPD型歪み補償回路の一例を示す図である。
符号の説明
3 デジタル信号処理部、4 DAコンバータ、5 サンプリングクロック信号生成発振器、6 信号取出しタップ付遅延線路、7 遅延タップ選択部、8 信号取出しタップ付遅延線路、9 遅延タップ選択部、10a,10b アナログ移相器、13a,13b 初期値設定部、14a,14b 分周器。

Claims (5)

  1. 第1デジタル信号に処理を施し、第2デジタル信号として出力するデジタル信号処理部と、
    所定のサンプリングクロック信号に基づいて前記第1デジタル信号を遅延させることにより第3デジタル信号を生成し、前記第3デジタル信号を前記デジタル信号処理部に与えるメモリと、
    前記第2デジタル信号をアナログ信号に変換するDAコンバータと、
    前記アナログ信号を第4デジタル信号に変換し、前記第4デジタル信号を前記デジタル信号処理部に与えるADコンバータと、
    前記サンプリングクロック信号の周期未満の複数の遅延量のうちのいずれか1つを、前記ADコンバータにおけるクロック信号に補償する第1遅延補償部と、
    前記サンプリングクロック信号の周期未満の複数の遅延量のうちのいずれか1つを、前記DAコンバータにおけるクロック信号に補償する第2遅延補償部と
    を備え、
    前記デジタル信号処理部は、遅延制御回路を含み、
    前記遅延制御回路は、前記メモリ並びに前記第1及び第2遅延補償部を制御することにより、前記第3デジタル信号と前記第4デジタル信号との間の位相差を減少させる
    遅延補償回路。
  2. 請求項1に記載の遅延補償回路であって、
    前記第1遅延補償部は、
    前記サンプリングクロック信号を受け、遅延量の異なる複数の第1信号取出しタップを有する第1遅延線路と、
    前記遅延制御回路の制御に基づいて前記複数の第1信号取出しタップの一つを選択し、選択されたタップにおけるクロック信号を前記ADコンバータに出力する第1遅延タップ選択部と
    を有し、
    前記第2遅延補償部は、
    前記サンプリングクロック信号を受け、遅延量の異なる複数の第2信号取出しタップを有する第2遅延線路と、
    前記遅延制御回路の制御に基づいて前記複数の第2信号取出しタップの一つを選択し、選択されたタップにおけるクロック信号を前記DAコンバータに出力する第2遅延タップ選択部と
    を有する
    遅延補償回路。
  3. 請求項1に記載の遅延補償回路であって、
    前記第1遅延補償部は、前記遅延制御回路の制御に基づいて前記サンプリングクロック信号の移相を行い、前記ADコンバータに出力する第1アナログ移相器であり、
    前記第2遅延補償部は、前記遅延制御回路の制御に基づいて前記サンプリングクロック信号の移相を行い、前記DAコンバータに出力する第2アナログ移相器である
    遅延補償回路。
  4. 請求項1に記載の遅延補償回路であって、
    前記第1遅延補償部は、
    前記サンプリングクロック信号を受けて、前記サンプリングクロック信号の周期未満の周期の第1クロック信号を生成する第1周波数変換器と、
    前記第1クロック信号の計数を行い、前記遅延制御回路の制御に基づいて前記第1クロック信号を前記ADコンバータに出力するタイミングを司る第1初期値設定部と
    を有し、
    前記第2遅延補償部は、
    前記サンプリングクロック信号を受けて、前記サンプリングクロック信号の周期未満の周期の第2クロック信号を生成する第2周波数変換器と、
    前記第2クロック信号の計数を行い、前記遅延制御回路の制御に基づいて前記第2クロック信号を前記DAコンバータに出力するタイミングを司る第2初期値設定部と
    を有する
    遅延補償回路。
  5. 請求項1に記載の遅延補償回路であって、
    前記デジタル信号処理部は、プリディストーション付加型の歪み補償を行う
    遅延補償回路。
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