JP4693747B2 - メダル貸出機 - Google Patents

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本発明は、遊技を行うのにメダルを投入する必要があるスロットマシンに、メダルを供給するメダル貸出機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、遊技媒体であるメダルを用いるスロットマシンが利用されている。このスロットマシンでは、遊技者がメダルをメダル投入口に投入した後、所定の操作を行うと、複数種類の図柄が記された複数の回転リールが一斉に回転駆動される。そして、遊技者は、回転された複数の回転リールを順番に停止させていき、停止させた回転リールに示される図柄を所定の組合せに揃えることができれば、入賞となり、スロットマシンに設けられているメダル貯留用の下皿に所定枚数のメダルが払い出され、これらのメダルを賞品として受けることができる。
ここで、スロットマシンを備えた遊技場には、遊技者にメダルを貸し出すためのメダル貸出機が設けられているのが一般的である。そして、配列された複数のスロットマシンの間にメダル貸出機を設置すれば、隣接するスロットマシンで遊技を行う遊技者が当該スロットマシンから離れなくとも、メダルの貸し出しを受けることができる。
ここで、スロットマシンのメダル貸出機と隣接する部分からメダル投入口まで、メダルを導く移送通路を設け、この移送通路にメダルを一枚ずつ送り込む機構をメダル貸出機に設け、これにより、メダル貸出機によって貸し出されるメダルを一枚ずつスロットマシンのメダル投入口に自動的に投入できるようにしたメダル貸出機及びスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−371号(図3〜図7)
前述のようなメダル貸出機では、メダル貸出機からのメダルを受けることができる移送通路等の構造物がスロットマシン側に設けられていない、換言すると、スロットマシン側の構造がメダル貸出機に対応していないと、メダルがスロットマシンのメダル投入口に自動投入できないばかりでなく、メダル貸出機からメダルがスロットマシン側へ排出され、遊技者が貸し出されたメダルのすべてを受け取るのが難しくなり、床にメダルを散乱させるおそれも生じるので、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りに設置できない、という問題がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りにも設置することができるメダル貸出機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技を開始させるためのメダルが投入されるメダル投入口(11)と、当該メダル貸出機(2)に隣接する部分から前記メダル投入口(11)までメダルを導く移送通路(12)とを備えたスロットマシン(1)にメダルを一枚ずつ自動的に投入することができるように、複数のメダルを貯留することが可能な容積を有するメダル貯留室(44)と、このメダル貯留室(44)の底面の少なくとも一部を形成するとともに、正回転方向へ回転駆動されると、隣接するスロットマシン(1)に向かってメダルを送り出すベルト(53)が設けられた搬送ベルト装置(40)と、この搬送ベルト装置(40)から送り出されてきたメダルを、隣接するスロットマシン(1)に形成された移送通路(12)まで導くメダル移送路(60)と、所定数のメダルを前記メダル貯留室(44)に供給することが可能となったメダル供給装置(25)とを備え、前記スロットマシン(1)側に設けられた前記移送通路(12)に一枚ずつメダルを送り込むことで、前記スロットマシン(1)へのメダルの自動投入が行えるように形成されているメダル貸出機(2)であって、前記メダル貯留室(44)の上方に形成されるとともに、複数のメダルが同時に通過可能な大きさを有する一括投入口(31)と、前記一括投入口(31)を閉鎖可能な大きさを有するとともに、前記一括投入口(31)を閉鎖する位置及び開放する位置の二位置間を移動可能に設けられたシャッタ(33)と、このシャッタ(33)を前記二位置間の一方から他方へ駆動するシャッタ駆動装置(35)と、前記メダル貯留室(44)の底面の少なくとも一部を移動させて挿通口(85)を開口させ、この挿通口(85)を通じて、前記メダル貯留室(44)に貯留されているメダルを下方へ落下させるメダル落下装置(80)と、前記メダル貯留室(44)の下方に配置されるとともに、前記メダル貯留室(44)から落下してきたメダルを受けることが可能となった落下メダル受け皿(90)と、前記スロットマシン(1)の前記移送通路(12)にメダルを一枚ずつ連続的に送り込む連続供給モード、及び、前記メダル貯留室(44)から前記落下メダル受け皿(90)へ複数のメダルを落下させる落下供給モードの一方から他方へ切り換えるためのモード切換操作スイッチ(5)と、前記一括投入口(31)を開放させる開放動作及び前記一括投入口(31)を閉鎖させる閉鎖動作、前記挿通口(85)を開口させる開口動作及び前記挿通口(85)を閉塞させる閉塞動作、前記搬送ベルト装置(40)の前記ベルト(53)を正回転方向へ回転させる正転動作及び前記搬送ベルト装置(40)の前記ベルト(53)を逆回転方向へ回転させる逆転動作、並びに、前記メダル供給装置(25)の前記メダル貯留室(44)にメダルを供給する供給動作を含む当該メダル貸出機(2)の各動作が予め定められた順序で行われるように制御する制御装置(280) とが設けられ、前記制御装置(280) は、連続供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記一括投入口(31)が開放されているとともに、前記挿通口(85)が閉塞されている状態で、前記メダル供給装置(25)の供給動作及び前記搬送ベルト装置(40)の正転動作を行わせることで、メダルの貸出を行い、且つ、落下供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記メダル貯留室(44)にメダルが貯留されているとともに、前記一括投入口(31)が閉鎖されている状態で、前記挿通口(85)の開口動作を行わせることで、メダルの貸出を行った後、前記挿通口(85)を閉塞してから、前記メダル供給装置(25)の供給動作を行わせて、前記メダル貯留室(44)へのメダルの貯留を行わせるように形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記制御装置(280) として、落下供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記挿通口(85)の開口動作によりメダルの貸出動作を行う際に、前記搬送ベルト装置(40)に逆転動作を行わせるように形成されているものが採用されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記モード切換操作スイッチ(5)として、所定のキー操作によって操作が行われるようになっているものが採用されていることを特徴とするものである。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記制御装置(280) として、メダルの供給モードが落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、前記挿通口(85)の開口動作を行わせることで、前記メダル貯留室(44)に貯留されているメダルを排出させた後、前記挿通口(85)の閉塞動作を行わせる連続供給モード移行処理を行って、連続供給モードでメダルの貸出動作が開始できるようにし、且つ、最初に行われたメダルの貸出動作が完了するまで、前記一括投入口(31)の開放動作が行われないように制御を行うものが採用されていることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5に記載された発明は、前記制御装置(280) として、メダルの供給モードが落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、前記搬送ベルト装置(40)に正転動作を行わせることで、前記メダル貯留室(44)に貯留されているメダルを排出させる連続供給モード移行処理を行って、連続供給モードでメダルの貸出動作が開始できるようにし、且つ、最初に行われたメダルの貸出動作が完了するまで、前記一括投入口(31)の開放動作が行われないように制御を行うものが採用されていることを特徴とする。
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、前述した請求項1から請求項5までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記制御装置(280) として、メダルの供給モードが連続供給モードから落下供給モードへ切り換えられると、前記挿通口(85)の開口動作を行わせて、開口した前記挿通口(85)から前記メダル貯留室(44)に貯留されているメダルを排出させた後、前記挿通口(85)の閉塞動作を行わせ、前記挿通口(85)が閉塞した状態で、前記メダル貯留室(44)にメダルを供給する供給動作を行わせる落下供給モード移行処理を行って、落下供給モードでメダルの貸出動作を開始できるように制御を行うものが採用されていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、複数のメダルの貯留が可能なメダル貯留室と、このメダル貯留室の底面を形成するベルトを備えた搬送ベルト装置と、隣接するスロットマシンに形成された移送通路まで導くメダル移送路と、メダルのメダル貯留室への供給が可能なメダル供給装置とを設けたので、メダル供給装置によってメダルをメダル貯留室に供給すると、メダルが搬送ベルト装置のベルトの上に載り、このベルトの正方向回転によりメダルがメダル移送路へ移送され、さらに、このメダル移送路を通って隣接するスロットマシンに形成された移送通路までメダルが達するようになる。
このため、自動投入に対応した所定の構造が設けられたスロットマシン、例えば、本発明に基づくメダル貸出機のからのメダルを受けることができる移送通路を備えたスロットマシンを隣りに配置し、スロットマシンの移送通路とメダル貸出機のメダル移送路とを互いに接続すれば、メダル貸出機から貸し出されたメダルが一枚ずつスロットマシンのメダル投入口の中に自動的に投入されるようになるので、遊技者がメダルを一枚ずつスロットマシンのメダル投入口の中に投入する手間が省け、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
また、以上に加えて、メダル貯留室の底面の挿通口を開口させて、メダルを下方へ落下させることが可能なメダル落下装置と、メダル貯留室から落下してきたメダルを受ける落下メダル受け皿とを設けたので、メダル落下装置を作動させて、メダル貯留室の底面の挿通口を開放した状態で、メダル供給装置を作動させると、メダル供給装置によって供給されるメダルが、メダル貯留室の底面に形成された挿通口を通って、落下メダル受け皿の中に落下し、遊技者に貸し出すべきメダルを落下メダル受け皿の内部に供給することもでき、しかも、落下メダル受け皿の内部にメダルを供給すれば、メダルの散逸が防止され、遊技者に貸し出されたメダルのすべてを容易且つ確実に受け取らせることができる。
ここで、メダル貸出機のメダル供給における動作モードとして、スロットマシンの移送通路にメダルを送り込む連続供給モードと、落下メダル受け皿へメダルを落下させる落下供給モードとを設定するとともに、連続供給モード及び落下供給モードの一方から他方へ切り換えるためのモード切換操作スイッチを設けたので、自動投入に対応した所定の構造を備えたスロットマシンの隣りにメダル貸出機を設置する場合には、モード切換操作スイッチを操作して連続供給モードにし、これにより、メダル貸出機にメダルの自動投入動作を行わせることができる。
一方、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りにメダル貸出機を設置する場合には、モード切換操作スイッチを操作して落下供給モードにすれば、メダル貸出機に設けられた落下メダル受け皿の内部にメダルが供給されるので、貸し出されたメダルのすべてを遊技者が容易且つ確実に受け取ることができるようになる。
ここで、メダル貯留室にメダルが貯留されている状態で、挿通口の開口動作を行わせ、これにより、メダル貯留室に貯留されている複数のメダルをまとめて落下メダル受け皿に供給するようにしたので、カウントしながらメダルの供給を行うメダル供給装置がメダルの供給動作を完了させるのを待つ必要がなくなり、メダルの貸出動作を迅速に行うことができる。
そのうえ、メダルの貸出を行った後に、挿通口を閉塞して、メダル供給装置でメダル貯留室にメダルを供給するようにしたので、遊技者が遊技を行っている間に、メダルの貸出により空になったメダル貯留室にメダルを補充することができ、カウントしながらメダルの供給を行うメダル供給装置を作動させて、メダル貯留室にメダルを補充しても、遊技者を待たせることがなく、メダルの貸出を円滑且つ迅速に行うことができる。
このため、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りにメダル貸出機を設置しても何ら問題生じることがなく、以上により前記目的が達成される。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、落下供給モードに設定されていると、メダル落下装置に挿通口を開放させるとともに、搬送ベルト装置のベルトを逆回転方向に回転駆動させるように制御装置を形成したので、メダル供給装置がメダルを供給した際に、メダルが搬送ベルト装置のベルトの上面全体にわたってまき散らされても、ベルトの逆回転方向への回転駆動により、メダルがベルトの上面に滞留することがなくなり、速やかに落下メダル受け皿へ落下するようになり、所定枚数のメダルを遊技者に貸し出す動作を迅速にすることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、所定のキー操作によって操作が行われるようになっているモード切換操作スイッチが採用し、所定のキー操作をしなければ、メダル貸出機のメダル供給における動作モードの切換操作が行えないようにしたので、遊技者が誤ってモード切換操作スイッチを操作することがなくなり、自動投入に対応した所定の構造を備えているスロットマシンの隣りにメダル貸出機が設置されているのに、メダル貸出機によるメダルの自動投入動作が実行されない、あるいは、隣りに設置されたスロットマシンが自動投入に対応したものでないのに、スロットマシンに向かってメダルが排出され、落下メダル受け皿には、メダルが排出されない等のトラブルの発生を未然に防止することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、挿通口を開口させて、メダル貯留室に貯留されているメダルを排出させ、連続供給モードでメダルを貸し出す前に、メダル貯留室を空にするようにしたので、その後に、連続供給モードの貸出動作が開始され、メダル供給装置がメダル貯留室にメダルを供給しても、メダル貯留室に貯留されているメダルの枚数が、貸し出すべき所定の枚数を超えることがない。
このため、メダル貯留室にメダルが残留せず、メダル貯留室のメダル残留が原因で、所定の枚数よりも多くのメダルが貸し出されることも防止できるので、これにより、メダル貯留室にメダルが貯留されている状態で貸出動作が開始される落下供給モードから、メダル貯留室が空の状態で貸出動作が開始される連続供給モードへの切り換えを円滑に行うことができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、搬送ベルト装置に正転動作を行わせ、メダル貯留室に残留しているメダルを排出し、連続供給モードでメダルを貸し出す前に、メダル貯留室を空にするようにしたので、その後に、連続供給モードの貸出動作が開始され、メダル供給装置がメダル貯留室にメダルを供給しても、メダル貯留室に貯留されているメダルの枚数が、貸し出すべき所定の枚数を超えることがない。
このため、メダル貯留室にメダルが残留せず、メダル貯留室のメダル残留が原因で、所定の枚数よりも多くのメダルが貸し出されることも防止できるので、これにより、メダル貯留室にメダルが貯留されている状態で貸出動作が開始される落下供給モードから、メダル貯留室が空の状態で貸出動作が開始される連続供給モードへの切り換えを円滑に行うことができる。
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項5記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、連続供給モードから落下供給モードへ切り換えられると、挿通口の開口動作及びメダル供給装置の供給動作を行うことで、メダル貯留室に残留しているメダを排出してメダル貯留室を空にし、且つ、空になったメダル貯留室に所定数のメダルを供給するようにしたので、落下供給モードでメダルを貸し出す前にメダル貯留室に貯留されるメダルの枚数を、確実に貸し出すべき所定の枚数とすることができる。
このため、貸し出すべき所定枚数とは異なる枚数のメダルがメダル貯留室に残留することがなく、メダル貯留室の不用意なメダル残留が原因で、所定の枚数とは異なる枚数のメダルが貸し出されることを未然に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係るメダル遊技機及びメダル貸出機を示す斜視図、図2は、本実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大斜視図、図3は、本実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大断面図、図4は、本実施形態に係るメダル移送ユニットを示す斜視図である。
図1において、本実施形態に係るメダル貸出機2は、遊技を行うためにメダルの投入が必要なメダル遊技機であるスロットマシン1で遊技を行う遊技者に、メダルを貸し出すためのものである。そして、このメダル貸出機2は、スロットマシン1一台に一機ずつ隣接して配置されている。例えば、遊技場等において複数のスロットマシン1が並設されている場合、メダル貸出機2は、複数並設されたスロットマシン1の間に設置されるようになっている。
このように設置されるメダル貸出機2の筐体である外箱20は、スロットマシン1とともに整列配置できるように、スロットマシン1の筐体4に対応した高さ及び奥行きに設定されるとともに、スロットマシン1の筐体4よりも幅が狭くされたものとなっている。
以下に、メダル貸出機2及びスロットマシン1について説明するが、メダル貸出機2について詳細に説明する前に、まず、スロットマシン1について簡単に説明する。
なお、以下の説明において、「前方向」や「手前方向」とは、スロットマシン1に向かって、奥から手前へ向かう方向、換言すると、スロットマシン1の筐体4の奥行き方向に沿って近づく方向をいう。
反対に、「後方向」や「奥方向」とは、スロットマシン1に向かって、手前から奥へ向かう方向、換言すると、スロットマシン1の筐体4の奥行き方向に沿って遠ざかる方向をいう。また、「左方向」及び「右方向」とは、それぞれスロットマシン1に向かった場合の右方向及び左方向をいう。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口された略六面体の箱状に形成され筐体4と、筐体4の前面開口を塞ぐために筐体4に回動可能に取り付けられた前扉13とを備えている。
前扉13には、筐体4の内部に設けられた図示しない回転リールの図柄を外部に露出させるための図柄表示窓14が形成されている。この図柄表示窓14の下方となる前扉13の上下方向における略中央部分には、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部16が設けられ、この操作部16にスタートスイッチ16A 及びストップスイッチ16B 等の操作用の機器が設置されている。
そして、この操作部16の図1中右方の端部近傍には、遊技メダルを投入するためのメダル投入部10が設けられている。
なお、筐体4の内部におけるメダル投入部10の下方には、特に図示しないが、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。
また、前扉13の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
メダル投入部10は、図2に示すように、細長いスリット状に形成されて、上方から遊技メダルを1枚ずつ投入可能な上部投入開口11と、上部投入開口11の側方に凹溝状に連通する側方移送通路12とを備えたものとなっている。このうち、側方移送通路12は、上部投入開口11からメダル貸出機2に向かって延設された樋状の通路であって、後述する導入路装置60から送られてくる遊技メダルを上部投入開口11まで導くものである。
以上において、上部投入開口11は、遊技を開始させるためのメダルが投入されるメダル投入口である。また、側方移送通路12は、メダル貸出機2に隣接する部分からメダル投入口である上部投入開口11までメダルを導く移送通路となっている。
そして、スロットマシン1は、遊技者がメダル投入部10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチ16A を操作することにより、回転リールを回転させ、遊技者がストップスイッチ16B を操作することにより、回転リールを停止させようになっている。そして、スロットマシン1は、回転リールが停止した際に、図柄表示窓14に表示された回転リールの図柄が所定の組合せである場合に入賞となり、所定枚数の遊技メダルを遊技者に払い出すように構成されている。
(メダル貸出機2)
図1に戻って、メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭が投入されると、その金銭と引き替えに遊技者に遊技メダルを貸し出すものである。そして、メダル貸出機2は、必要に応じて、スロットマシン1に形成された側方移送通路12にメダルを1枚ずつ送り込むことにより、貸し出したメダルをスロットマシン1のメダル投入部10に連続的且つ自動的に投入するように形成されている。
すなわち、メダル貸出機2は、図1に示すように、遊技者等が投入した紙幣を検査し、検査した紙幣を内部に貯留する紙幣カウンタ22と、投入された紙幣の金額に応じて遊技者にメダルを払い出す貸出メダル払出装置25と、外箱20の前面20A から突出するように取り付けられるとともに、メダルをスロットマシン1に連続投入するためのメダル投入装置3と、このメダル投入装置3の動作を制御する駆動制御装置280 とを備えたものである。
なお、駆動制御装置280 は、当該メダル貸出機2のメダル貸出動作を制御する制御装置となっている。
紙幣カウンタ22は、外箱20の前面下端の近傍に設けられた紙幣投入口21から内部に投入された紙幣の表面に印刷された図柄模様を読み取り、正規の紙幣であることを認識すると、貸出メダル払出装置25に所定枚数の遊技メダルを払い出させるものである。
この紙幣カウンタ22には、図1の如く、紙幣投入口21に投入された紙幣の表面に印刷された図柄模様を読み取るための紙幣センサ24が設けられている。
このような紙幣カウンタ22は、紙幣センサ24が出力する信号に基づいて、投入された紙幣が正規のものであるか否かを判定するとともに、当該紙幣の種類を判定する機能を有し、投入された紙幣が正規のものである場合には、紙幣の額に応じた紙幣信号を出力するものとなっている。
貸出メダル払出装置25は、紙幣カウンタ22からの紙幣信号を入力すると、紙幣信号に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出すようになっている。
ここにおいて、貸出メダル払出装置25は、供給枚数が所定数となるようにメダルを後述するメダル貯め部44に供給することが可能となったメダル供給装置となっている。
なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンタ22に加えて、硬貨投入口や硬貨カウンタ、及び、釣り銭払い出し口、更には、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを備えたものでもよい。
貸出メダル払出装置25は、紙幣カウンタ22からの紙幣信号を受信すると、その内部に貯留していたメダルの払い出しを行う、いわゆるホッパー装置となっている。
この貸出メダル払出装置25には、多数のメダルを貯留しておくためのタンク26と、このタンク26の底部からメダルを1枚ずつ排出する送出円板27と、排出されるメダルをカウントするためのメダルセンサ28とが設けられている。
このうち、送出円板27は、メダルが入り込む複数の孔が形成され、その中心部分が図示しない駆動モータの出力軸に連結されたものとなっている。駆動モータによって回転駆動されると、送出円板27は、回転に伴い、その孔に入ったメダルを1枚ずつ貸出メダル払出装置25の外へ排出するようになっている。また、貸出メダル払出装置25は、メダルセンサ28により所定枚数のメダルがカウントされると、駆動モータを停止させ、メダルの払い出しを停止するように構成されている。
また、メダル貸出機2の外箱20の内部における貸出メダル払出装置25の近傍には、メダル貸出機2のメダル供給動作についての動作モードを切り換えるためにモード切換操作スイッチ5が設けられている。
すなわち、メダル貸出機2には、スロットマシン1の側方移送通路12にメダルを一枚ずつ連続的に送り込む連続供給モードと、後述するメダル貯め部44から、メダル投入装置3の下方に配置されたメダル取り出し皿90へ複数のメダルを落下させる落下供給モードとが、メダル供給動作における動作モードとして設定されている。
モード切換操作スイッチ5は、連続供給モード及び落下供給モードの一方から他方へ切り換えるための操作スイッチとなっている。
また、モード切換操作スイッチ5は、スロットマシン1やメダル貸出機2の管理者等の関係者が所定のキー操作を行うことで操作されるようになっている。これにより、モード切換操作スイッチ5は、関係者以外の者による操作が行えないようになっている。
具体的には、モード切換操作スイッチ5は、外箱20の内部に設けられているので、スロットマシン1やメダル貸出機2の管理者等が、所定のキー操作によりメダル貸出機2の点検扉2A(図1参照)を開いて操作が行われるものとなっている。
(メダル投入装置3)
メダル投入装置3は、貸出メダル払出装置25から、あるいは、遊技者の手から複数のメダルを受けるとともに、受けた複数のメダルをスロットマシン1のメダル投入部10へ連続的に投入するための機能を有するものである。
具体的には、メダル投入装置3は、図2及び図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の前面に突出するように取り付けられたカバー体30と、このカバー体30の内部に設けられるとともに、メダルを送り出すためのメダル移送装置40(図3にのみ示す)と、外箱20の前面から突出するカバー体30の先端部分に設けられるとともに、スロットマシン1のメダル投入部10側へ導くために、メダルの移動方向及び姿勢を変換する導入路装置60(図3にのみ示す)とを備えたものとなっている。
(カバー体30)
カバー体30は、図2及び図3の如く、外箱20の上下方向における略中央部分において、外箱20の前面から手前方向に突出する箱形部材である。このカバー体30の側壁30A は、図1の如く、スロットマシン1の間から突出して露出するようになっている。
カバー体30には、図3の如く、複数のメダルをまとめて内部に投入するために上方に開口された一括投入口31が形成されるとともに、この一括投入口31から投入されたメダルを一時的に貯留するためのメダル貯め部44が内部に設けられている。そして、このカバー体30の内部には、メダル貯め部44に貯留されているメダルをメダル移送方向の下流側へ連続的に移送可能なメダル移送装置40が収納されている。
ここにおいて、メダル貯め部44は、複数のメダルを貯留することが可能な容積を有するメダル貯留室となっている。
一括投入口31は、メダル貯め部44の上方に形成されるとともに、複数のメダルが同時に通過可能な大きさを有するものとなっている。
メダル移送装置40は、メダル貯め部44の底面の少なくとも一部を形成するとともに、正回転方向へ回転駆動されると、隣接するスロットマシン1に向かってメダルを送り出す無端ベルト53を有する搬送ベルト装置となっている。
導入路装置60は、メダル移送装置40から送り出されてきたメダルを、隣接するスロットマシン1に形成された側方移送通路12まで導くメダル移送路となっている。
カバー体30における一括投入口31の手前には、周縁部分に対して中央部分が凹まされるとともに、周縁部分から一括投入口31に向かって緩やかに傾斜した下り勾配を有する皿状部32が形成されている。
この皿状部32は、一括投入口31の手前側及び側方に向かって延出している。皿状部32の周縁部分は、内側よりも高く形成された堰部272 となっている。この堰部272 は、一括投入口31の一方の側部から手前部分を経由して他方の側部に達するU字状に延びるとともに、平坦な上面を有するものとなっている。
ここで、一括投入口31は、メダル移送装置40を内部に収納するユニットカバー41に開口された内部一括投入口48の真上に位置するようにカバー体30に設置されている。この結果、内部一括投入口48の上方が堰部272 に囲まれている。
堰部272 の平坦な上面には、金属等の導電性を有する材質からなる接触センサ274 が堰部272 の上面に沿ってU字状に延びるように敷設されている。この接触センサ274 は、メダル移送装置40の起動及び停止の操作を行うための接触作動スイッチである。すなわち、接触センサ274 に手を触れることにより、メダル移送装置40に設けられた後述する駆動モータ55が起動され、接触センサ274 に触れている手を離すことにより、駆動モータ55が停止するようになっている。
さらに詳しく説明すると、メダル移送装置40の駆動モータ55は、接触センサ274 に継続して触れている時間が予め定められた連続操作時間に満たない場合には、起動してから3枚のメダルを移送すると停止し、接触センサ274 に継続して触れている時間が連続操作時間を超えた場合には、3枚を超える枚数のメダルを連続的に移送するように設定されている。
また、カバー体30には、図3に示すように、一括投入口31へのメダルの投入を不可能にするためにシャッタ33が摺動可能に設けられている。
具体的には、シャッタ33は、一括投入口31を閉塞可能な大きさを有する平板蓋状に形成されたものである。このシャッタ33は、一括投入口31を閉鎖する閉鎖位置Uと、一括投入口31を開放する開放位置Vの2位置間を摺動可能となったものであり、開放位置Vに配置されている場合には、皿状部32の下方に隠蔽されるようになっている。
ここで、閉鎖位置Uは、この閉鎖位置Uにシャッタ33が配置されると、シャッタ33が一括投入口31を通過しようとするメダルの障害物となって、その通過を阻止する通過阻止位置となっている。
一方、開放位置Vは、この開放位置Vにシャッタ33が配置されると、シャッタ33が一括投入口31にメダルが通過するのを許容する通過許容位置となっている。
また、カバー体30の内部には、シャッタ33の両面にそれぞれ摩擦係合する一対のローラ34A, 34Bと、一対のローラ34A, 34Bの少なくとも一方を駆動してシャッタ33を移動させるシャッタ・モータ35と、ローラ34A, 34Bの少なくとも一方にシャッタ・モータ35の駆動トルクを伝達する図示しない歯車群とが設けられている。
これらのローラ34A, 34B、シャッタ・モータ35及び図示しない歯車群を含んで、閉鎖位置U及び開放位置Vの一方から他方へシャッタ33を駆動するシャッタ駆動装置が構成されている。そして、このシャッタ駆動装置は、後述する駆動制御装置280 によって動作が制御されるようになっている。
具体的には、シャッタ駆動装置は、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作して、連続供給モードから落下供給モードへ動作モードを切り換えると、駆動制御装置280 から閉鎖指令信号を受け、シャッタ33を閉鎖位置Uへ移動させて、一括投入口31を閉鎖するようになっている。
反対に、シャッタ駆動装置は、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作して、落下供給モードから連続供給モードへ動作モードを切り換えると、予め設定された後述する時期に至った時に、駆動制御装置280 から開放指令信号を受け、シャッタ33を開放位置Vへ移動させ、一括投入口31を開放するようになっている。
(排出機構80)
外箱20の前面から突出するカバー体30の根本部分の下方には、図3の如く、メダル移送装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止めるためのメダル取り出し皿90が回動軸95によって軸支されている。このメダル取り出し皿90は、その内部がメダル移送装置40から排出される異物やキャンセルメダルを収納する排出収納部93となっており、カバー体30の底部において上下に揺動可能となっている。
ここで、排出収納部93の上方には、カバー体30の底面に開口されたキャンセル開口49が設けられ、このキャンセル開口49のさらに上方には、メダル貯め部44の底部に形成されるとともに、当該メダル貯め部44とその下方のキャンセル開口49側の空間とを連通させるためのリセット排出口85が設けられている。
このうち、リセット排出口85は、当該リセット排出口85に応じた平板状に形成された開閉板82によって開閉されるようになっている。また、リセット排出口85のさらに図3中左斜め上方には、ユニットカバー41に開口された内部一括投入口48及びカバー体30に開口された一括投入口31が位置している。
キャンセル開口49は、上方に跳ね上げられたメダル取り出し皿90によって閉鎖されるようになっている。
すなわち、メダル取り出し皿90は、図示しないバネにより、メダル取り出し皿90を跳ね上げる方向に、換言すると、キャンセル開口49を閉鎖する方向に向かって付勢されている。これにより、キャンセル開口49は、常時閉鎖されるようになっている。一方、バネの付勢力に抗してメダル取り出し皿90を手等で押し下げれば、キャンセル開口49は、開放されるようになっている。必要に応じて、メダル取り出し皿90を手等で押し下げ、キャンセル開口49を開放して、メダル取り出し皿90の排出収納部93に溜まった貯留物をすべて取り除いた後、メダル取り出し皿90を押し下げていた力を抜けば、メダル取り出し皿90が自動的に閉じるようになっている。
これにより、スロットマシン1の上下に分割された前扉のうち、図1の如く、下方に配置された下扉13A を開く際に、メダル取り出し皿90が開くことがなく、下扉13A の回動範囲に突出して回動の邪魔になることを未然に防止することができる。
なお、メダル取り出し皿90としては、バネによる付勢力で自動的に復帰する自己復帰機構を備えていないものでもよく、閉じた状態及び開いた状態との2位置において凹部及び凸部が互いに係止しあい、メダル取り出し皿90を停止させる係止機構を備えたもの、単に、回動軸95によって開閉可能に軸支されているだけで、自重により、開いた状態を維持しているものでも良い。メダル取り出し皿90は、手で押し上げることにより、図3において一点鎖線で示すように、閉じた状態にすることができる。これにより、正面から向かって右隣に配置された別のスロットマシン1に設けられた下側の扉を開放する際、手でメダル取り出し皿90を閉じた状態にして、開放する下扉の邪魔になることを回避することができる。
開閉板82は、カバー体30側に軸支された回動軸84がソレノイド操作機81のプランジャー83に連結され、ソレノイド操作機81に電流を導通させることにより、リセット排出口85を閉鎖する位置及び開放する位置の一方から他方へ回動駆動されるようになっている。
これら開閉板82及びソレノイド操作機81により、メダル移送装置40の内部にあるメダルや異物などを、カバー体30の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させる排出機構80が形成されている。
この排出機構80の作動により、一括投入口31及び内部一括投入口48を通じてメダル貯め部44に投入されたメダルがメダル取り出し皿90に排出されるようになっている。
また、遊技場の管理者等がゴミ等の貯留物を回収する際に、排出機構80を作動させた後、メダル取り出し皿90を手前側に回転させることにより、メダル取り出し皿90に溜まった貯留物を手で簡単に取り出すことができるようになっている。
以上において、リセット排出口85は、メダル貯め部44に貯留されているメダルがその内部を通過可能な大きさを有するとともに、メダルをメダル貯め部44から下方へ落下させるための挿通口となっている。
排出機構80は、メダル貯め部44の底面の一部となっている開閉板82を移動させてリセット排出口85を開口させ、このリセット排出口85を通じて、メダル貯め部44に貯留されているメダルを下方へ落下させるメダル落下装置となっている。
メダル取り出し皿90は、メダル貯め部44の下方に配置されるとともに、メダル貯め部44から落下してきたメダルを受けることが可能となった落下メダル受け皿となっている。
そして、メダル貸出機2の動作モードが落下供給モードとなっている状態においては、貸出メダル払出装置25がメダル貯め部44に供給したメダルは、メダル取り出し皿90へ向かって落下するようになっている。
これにより、貸し出されたメダルは、そのすべてがメダル取り出し皿90に受けとめられ、遊技者の受け取りが容易且つ確実に行えるようになっている。
(回転表示部240)
カバー体30の前面における上端縁近傍には、図2の如く、メダル移送装置40の運転状態と、排出機構80のリセット排出口85の開閉状態とを遊技者に向かって表示するための回転表示部240 が設けられている。
すなわち、回転表示部240 には、外箱20の前面に向かって右側に配置された青色に発光可能な青色発光部241 と、同左側に配置された赤色に発光可能な赤色発光部242 が設けられている。
このような回転表示部240 は、青色発光部241 及び赤色発光部242 の2個の発光体の点灯及び消灯の組み合わせによって、メダル移送装置40の運転状態と、排出機構80のリセット排出口85の開閉状態とを表示するようになっている。
例えば、回転表示部240は、メダル移送装置40でメダルを下流側へ移送する前進運転状態においては、青色発光部241 のみが点灯し、メダル移送装置40でメダルを上流側へ逆送する後退運転状態においては、赤色発光部242 のみが点灯し、排出機構80のリセット排出口85を開くとともにメダル移送装置40を後退運転させ、メダル貯め部44に貯留されているメダルをリセット排出口85に投入するメダル排出運転状態においては、両方とも点灯し、メダル移送装置40が停止した停止状態では、両方とも消灯するように構成されている。
(メダル移送装置40)
メダル移送装置40は、図3及び図4に示すように、カバー体30の内部に収納可能な箱状に形成されたユニットカバー41の内部に収納されている。ユニットカバー41は、その内部にメダル貯め部44が形成されたものであり、メダル貯め部44及びメダル移送装置40とともにメダル移送ユニット50を構成するものとなっている。
ここで、メダル移送装置40は、その表面にゴム等の被覆がなされた帯状部材を環状に形成した無端ベルト53を循環させてメダルを送り出すものとなっている。
(ユニットカバー41)
ユニットカバー41は、当該メダル貸出機2の奥行き方向に長い長方形状の平面形状を有したものである。ユニットカバー41の上面には、奥行き方向における略中央部に前述の内部一括投入口48が形成されている。この内部一括投入口48は、上向きに形成された四角形状の開口であり、落下してくる複数のメダルを一括して受け入れることが可能な大きさを有している。
また、ユニットカバー41の上面における内部一括投入口48の奥側となる部分には、上方に開口するとともに、図3中、その右斜め上方に配置された貸出メダル払出装置25から送出されてきたメダルを、ユニットカバー41の内部、換言すると、メダル貯め部44に取り入れるための貸出メダル受入口42が設けられている。
ここで、メダル貯め部44は、内部一括投入口48又は貸出メダル受入口42から投入されたメダルを一時的に貯留することが可能な空間となっている。
ユニットカバー41の上面に形成された内部一括投入口48は、一括投入口31から投入されるメダルを受け入れるための開口である。内部一括投入口48の奥行き方向におけるほぼ中央部分には、両側の側面を連結する仕切棒100 が設けられている。この仕切棒100 は、メダル貯め部44にメダルが投入される際に、メダルをほぼ所定の姿勢に揃えるためのものである。
すなわち、メダルが内部一括投入口48を通過する際に、メダルの姿勢が縦向き(メダルの表裏面と仕切棒100 との交差角度が直角に近い状態)となっていると、仕切棒100 がメダルの落下経路上における障害物となり、そのままの姿勢でメダルが内部一括投入口48を通過するのを抑制するようになっている。
一方、メダルが内部一括投入口48を通過する際に、メダルの姿勢が横向き(メダルの表裏面と仕切棒100 とが平行に近い状態)となっていると、仕切棒100 がメダルの落下経路上における障害物とならず、メダルの内部一括投入口48の通過を許容するようになっている。そして、仕切棒100 が内部一括投入口48を通過するメダルの姿勢を整えることにより、内部一括投入口48を通ったメダルが、その下方のメダル貯め部44に落下すると、他のメダルの上に平積みとなり、これにより、無端ベルト53による移送が容易に行えるようになっている。
(無端ベルト53の循環機構)
メダル貯め部44の底部分には、前述したリセット排出口85の他に、リセット排出口85よりも前方に位置するとともに、メダル貯め部44に貯留したメダルを略水平状態の姿勢で、その上面に載置して移送するための無端ベルト53が循環可能に設けられている。そして、メダル移送装置40は、無端ベルト53の循環により、メダル貯め部44に貯留されたメダルを導入路装置60側へ移送するものとなっている。
無端ベルト53を循環させる循環機構は、導入路装置60側及びメダル貯め部44側のそれぞれに配置された二つのローラ51A, 51Bと、これらのローラ51A, 51Bのうち、導入路装置60側に配置されたローラ51A を介して無端ベルト53を駆動するための駆動モータ55と、この駆動モータ55の駆動力をローラ51A に伝達するための図示しない減速ギア群56とを備えたものとなっている。
二つのローラ51A, 51Bは、その間に無端ベルト53が掛け渡される二つのベルト車となっており、ローラ51Aの方がローラ51Bよりも若干高い高さレベルに配置され、無端ベルト53の移送面を手前側に向かってやや上り勾配となるように傾斜させている。
これら二つのローラ51A, 51Bのうち、駆動モータ55に駆動されるローラ51A の上方には、駆動モータ55によって駆動されるとともに、ローラ51A と同じ回転方向に回転駆動される余剰メダル排除ローラ52が設けられている。
余剰メダル排除ローラ52は、その外周面に、その回転軸の軸方向に延びる撹拌溝58が形成されたものとなっている。無端ベルト53は、余剰メダル排除ローラ52を回転駆動させて、撹拌溝58に無端ベルト53の上方のメダルを攪拌させることにより、メダルの滞留を防止してメダルの効率よい移送が行えるようになっている。
このような余剰メダル排除ローラ52の外周面と、無端ベルト53のメダルを載置させる移送面とが形成する隙間54は、メダル1枚の厚みよりも大きく、メダル2枚分の厚みよりは小さい寸法となっている。
また、余剰メダル排除ローラ52は、その外周面における径方向の移動速度が、無端ベルト53の移送面の移動速度よりも早くなるように設定されている。
さらに、余剰メダル排除ローラ52がローラ51と同一方向に回転するので、互いに対向する無端ベルト53の移送面と余剰メダル排除ローラ52の外周面とは、その移動方向が互いに逆になっている。
そして、無端ベルト53に移送されてきたメダルが複数枚重なった状態で余剰メダル排除ローラ52に接近すると、一番下の1枚の遊技メダルを残して、2枚目より上の遊技メダルは、余剰メダル排除ローラ52によって、余剰メダル排除ローラ52の上流側に設けられた空間であるメダル戻り部45へ向かって弾き飛ばされるようになっている。
また、ユニットカバー41の上面部分における内部一括投入口48を囲む図3中左側の端縁部分には、内部一括投入口48から投入されたメダルがメダル戻り部45へ進入することは制限するが、余剰メダル排除ローラ52によって弾き飛ばされてメダル戻り部45に達したメダルがさらに上流側へ後退することは許容する移動調整弁43が設けられている。
すなわち、ユニットカバー41の上面部分には、平板状の移動調整弁43が垂れ下がった状態で揺動自在に取り付けられている。
また、ユニットカバー41の内側面には、移動調整弁43に向かって突出するストッパ43C が設けられている。このストッパ43C は、垂れ下がり状態における移動調整弁43のメダル戻り部45側の面に係合するものとなっている。移動調整弁43は、先端部分がストッパ43C に係止されるので、メダル貯め部44側へは回動可能とされ、メダル戻り部45側へは回動不可能となっている。
ここで、移動調整弁43がメダル貯め部44からメダル戻り部45へメダルが前進することを阻止し、無端ベルト53によって移送されたメダルが隙間54に進入する際に、内部一括投入口48から投入されたメダルが割り込むことを防止するので、無端ベルト53によって移送されたメダルのみが隙間54に到達可能となっている。これにより、無端ベルト53によって移送されてきた複数のメダルは、1枚ずつ移送方向下流側の導入路装置60へ円滑に送り出されるようになっている。
一方、移動調整弁43は、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダルが後退することを適宜許容するので、重なった複数のメダルのうち、上方に配置されていた余剰なメダルが余剰メダル排除ローラ52によってメダル戻り部45側へ向かって弾き飛ばされると、移動調整弁43を押し開いて、速やかに、メダル貯め部44に戻るようになっている。
なお、移動調整弁43は、垂れ下がり状態において、その先端と無端ベルト53の移送面との間隔が、メダルの直径よりも長くなるように設定されている。これにより、メダルが移動調整弁43の下方を起立状態で通過する際に、移動調整弁43が障害物とならず、起立状態となっていてもメダルが移動調整弁43が下方をスムーズに通過可能となっている。
また、余剰メダル排除ローラ52には、図示しないワンウェイ・クラッチ等の内部機構を介して駆動トルクが加わるようになっている。このため、無端ベルト53を逆回転する場合には、図示しないワンウェイ・クラッチ等の内部機構により、余剰メダル排除ローラ52が回転しないようになっている。
さらに、無端ベルト53から導入路装置60まで至る途中において、余剰メダル排除ローラ52の取り付け位置よりもメダルの移送方向における下流側の位置に、特に図示していないが、無端ベルト53の両側で互いに対向する壁面の各々から突出するとともに、無端ベルト53の移送面に先端が接し、且つ、互いの先端の間にメダル一枚分の間隔が形成された一対の突出体を形成しても良い。このような一対の突出体を設ければ、無端ベルト53によって移送されてきたメダルが幅方向における所定位置を通過するようになり、メダルの移送位置を所定の位置に整えることができる。
(導入路装置60)
導入路装置60は、無端ベルト53によって移送されてきたメダルをスロットマシン1のメダル投入部10に投入するために、無端ベルト53の移送面の上に倒れた状態で移送されてきたメダルを起こすとともに、起こしたメダルをスロットマシン1の上部投入開口11に連結された側方移送通路12に導入するための装置である。
すなわち、導入路装置60には、図1に示すように、カバー体30の正面側下部に取り付けられるとともに、当該導入路装置60全体の基部となるベース部材62と、このベース部材62の前面側において溝状に形成されるとともに、メダルを側方移送通路12に向かって延びる通路部65と、図示しないヒンジを介してベース部材62の下端部分に回動可能に取り付けられたカバー部材61とが設けられている。
なお、導入路装置60は、図2の如く、メダル投入部10に臨むカバー部材61の側面に開口されたメダル排出口66を備えたものとなっている。このメダル排出口66は、スロットマシン1側のメダル投入部10に形成された側方移送通路12の延長線上に配置されている。
ここで、メダル排出口66は、必ずしも側方移送通路12の端部に直接連結する必要はなく、メダル排出口66としては、メダル排出口66から排出されたメダルが側方移送通路12に導入できるようになっていれば、側方移送通路12との間に間隙や段差等が形成されたものも採用できる。
ここで、メダル移送装置40は、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作して、連続供給モードから落下供給モードへ動作モードを切り換えると、駆動制御装置280 から逆転指令信号を受け、無端ベルト53を逆回転方向へ回転駆動させ、貸出メダル払出装置25がメダル貯め部44に供給したメダルを、速やかにメダル取り出し皿90へ向かって落下させるようになっている。
反対に、メダル移送装置40は、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作して、落下供給モードから連続供給モードへ動作モードを切り換えると、駆動制御装置280 から正転指令信号を受け、無端ベルト53を正回転方向へ回転駆動させ、貸出メダル払出装置25がメダル貯め部44に供給したメダルを、無端ベルト53に搬送させて導入路装置60まで運び、さらに、スロットマシン1の側方移送通路12に送り込むようになっている。
(通路部65の概要)
通路部65は、前述したように、無端ベルト53から落下してきた遊技メダルを側方移送通路12へ案内するためのものである。
具体的には、通路部65は、ベース部材62の手前側の側面に固定された固定板251 と、さらに固定板251 の手前側にこの固定板251 と対向するように配置された可動板250 と、可動板250 及び固定板251 の間に挟まれるように配置されるとともに、固定板251 の側面の下端近傍部分に突設された突出部252 とにより形成された溝形部位の内部空間である。
ここで、固定板251 及び可動板250 は、その高さ寸法がメダルの直径よりも充分に大きい寸法とされている。
また、突出部252 は、その厚さ寸法が1枚のメダルの厚さ寸法よりやや大きくされるとともに、その上端面に側方移送通路12側に向かって下り勾配がつけられている。
このような固定板251 、可動板250 及び突出部252 が形成する溝形部位の溝は、幅がメダルの厚さよりもやや大きくされ、深さがメダルの直径よりも充分に深くされ、通路部65がメダルを側方移送通路12まで確実に案内できるようになっている。
(固定板251)
固定板251 は、正面視で略L字状に形成された板状の部品である。この正面視で略L字状に形成された固定板251 は、「L」字の縦棒の上端部分が厚さ方向に曲げられており、これにより、当該上端部分がメダル移送装置40側に湾曲した湾曲部62A となっている。この湾曲部62A により、通路部65は、上方部分が広がった開口を有する溝の内部空間となり、この広がった開口がメダル移送装置40から送り出されてくるメダルを受けるメダル受け口67となっている。
また、正面視で略L字状に形成された固定板251 は、「L」字の横棒の先端がスロットマシン1側の側方移送通路12の端部の近傍に配置されている。
(可動板250)
可動板250 は、固定板251 に応じた正面視略L字状の板状部品であり、通路部65の手前側の側壁を形成するものである。この通路部65の可動板250 は、全て透明樹脂から形成されて透明となっている。
ここで、カバー部材61の前面には、図2の如く、長孔スリット状に形成されてカバー部材61の内部を視認可能にする可視部210 が部分的に設けられている。また、カバー部材61の内部における可視部210 の近傍には、通路部65の内部に向かって光りを照射する図示しない光源、例えば、発光ダイオード等が設けられている。これにより、可視部210及び可動板250 を通じて、通路部65の内部を流通するメダルが視認可能となり、メダル詰まりが容易に把握できるようなっている。
正面視で略L字状に形成された可動板250 は、特に図示しないが、「L」字の縦棒の上端よりもやや低い高さレベル(具体的には、可動板250 の上端よりも可動板250 の全高の5分の1程度低い高さレベル)において、「L」字の縦棒の側端面から突出する一対の可動板支持軸(図示略)が設けられている。この可動板支持軸を介して可動板250 がベース部材62に回動自在に支持されている。
また、可動板250 は、図示しないバネと係合し、このバネにより当該可動板250 の下端側が突出部252 に向かって付勢され、突出部252 と常時接触した状態を維持するようになっている。
一方、カバー部材61には、図3の如く、可動板250 の上端側の部位、具体的には、前述した可動板支持軸よりも高い位置となる部位を奥方向へ押圧するための詰まり解除ボタン260 が設けられている。
詰まり解除ボタン260 は、カバー部材61の前面に進退可能に取り付けられている。この詰まり解除ボタン260 を、可動板250 を付勢しているバネの付勢力に抗して奥方向へ押し込むと、可動板250 の上端側が奥方向に押圧され、可動板250 の可動板支持軸を回転の中心として可動板250 全体が回動するようになっている。
この可動板250 全体の回動により、可動板250 の下端側が突出部252 から離隔し、通路部65の底部が開き、通路部65の内部にあるすべてのメダルを外部へ排出し、通路部65の内部でメダルが詰まっていても、当該メダル詰まりが解消されるようになっている。
(近接センサ231)
可動板250 の手前側の面には、通路部65内をメダルが通過したか否かを検知するための近接センサ231 が設けられている。
近接センサ231 は、メダルの接近を検知する応答性能が比較的良好なものである。このような近接センサ231 は、メダルが近接センサ231 の近傍を通過すると、メダルを検知した旨を示す検知信号を一時的に出力し、メダルが詰まると、メダルの検知信号を連続的に出力し、これにより、メダルの通過及びメダル詰まりの両方が検知可能となっている。
このような近接センサ231 としては、検出領域内の磁界の変化を検出する誘導形近接スイッチ、検出領域内の電界の変化を検出する静電容量形近接スイッチ、及び、光線の反射又は遮断を検出する光学近接スイッチ等の非接触式近接スイッチを採用するのが好ましいが、非検出物と直接接触することによって検出を行う機械式の近接スイッチ、いわゆるリミットスイッチを採用することもできる。
このような近接センサ231 の検知信号は、メダル貸出機2の制御部に受信され、メダル貸出機2の制御部は、受信した検知信号に基づいてメダル移送の異常を検知するようになっている。
例えば、通路部65の内部で遊技メダルが詰まると、近接センサ231 は、検知信号を出力し続けるようになっている。そして、メダル貸出機2の制御部は、近接センサ231 からの検知信号を連続的に受信すると、メダル移送に異常が生じたと判断し、遊技者に対して、詰まり解除ボタン260 を押すことを促すための音声を出力する、あるいは、その旨の表示を行うように設定されている。これにより、遊技者が詰まり解除ボタン260 を押すようになるので、メダル詰まりが速やかに解消可能となっている。
(カバー部材61)
カバー部材61は、カバー体30の前面から露出する導入路装置60の前面を覆うものである。換言すると、カバー部材61は、メダル投入装置3の前面の下側を覆い、カバー体30は、メダル投入装置3の前面の上側を覆うようになっている。
このようなカバー部材61は、図示しないヒンジを介して、ベース部材62に回動可能に取り付けられている。換言すると、カバー部材61は、メダル投入装置3の前面部分に形成された開口を開閉する扉となっている。
ここで、カバー部材61の裏側には、奥方向に突出するとともに、先端がアンカー爪状に形成された係止部290 が設けられている。
このようなカバー部材61に対して、カバー体30における導入路装置60の上方の下面には、カバー部材61側に設けられた係止部290 のアンカー爪状に形成された先端を係止させる被係止部292 が設けられている。
閉鎖状態となったカバー部材61は、その係止部290 の先端がカバー体30側に設けられた被係止部292 に係止され、不意に開かないようになっている。
ここで、カバー部材61に設けられている詰まり解除ボタン260 の上方には、図2に示すように、カバー部材61の表裏を貫通する係止解除孔293 が形成されている。この係止解除孔293 に細長い棒状等の工具、例えば、マイナスドライバ等を差し込み、カバー部材61側の係止部290 を弾性変形させ、係止部290 の先端と被係止部292 との係止を解除すれば、カバー部材61を開くことができるようになっている。
なお、カバー部材61としては、当該カバー部材61を閉じる方向に付勢するバネと係合するように構成されたものを採用してもよい。
(駆動制御装置280)
駆動制御装置280 は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、メダル貸出機2の動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
例えば、駆動制御装置280 は、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作して設定した動作モードに応じた動作を行うように、メダル貸出機2の各装置を制御するものとなっている。
具体的には、駆動制御装置280 は、連続供給モードから落下供給モードへ動作モードが切り換えられた状態で、紙幣投入口21から紙幣が投入されると、シャッタ33で一括投入口31を閉鎖し、且つ、メダル移送装置40の無端ベルト53を逆回転方向へ回転駆動させてから、貸出メダル払出装置25を作動させ、メダルのメダル貯め部44への供給を開始させ、これにより、メダル貯め部44に供給されたメダルを速やかにメダル取り出し皿90へ向かって落下させるようになっている。
なお、駆動制御装置280 は、貸出メダル払出装置25がすべてのメダルをメダル貯め部44に供給し終えてから、所定の時間が経過すると、逆回転方向へ回転駆動されていた無端ベルト53を停止させるようになっている。
また、駆動制御装置280 は、落下供給モードにおいては、一括投入口31の周囲に配置されている堰部272 の上面に設けられた接触センサ274 に対する操作を無効にし、遊技者が接触センサ274 に接触しても、メダル移送装置40の無端ベルト53が正回転方向へ回転駆動されないように、メダル移送装置40の動作を制御するようになっている。
一方、駆動制御装置280 は、落下供給モードから連続供給モードへ動作モードが切り換えられた状態で、紙幣投入口21から紙幣が投入されると、メダル移送装置40の無端ベルト53を正回転方向へ回転駆動させてから、貸出メダル払出装置25を作動させ、貸出メダル払出装置25によってメダル貯め部44に供給されたメダルを、無端ベルト53に搬送させて導入路装置60まで運び、さらに、スロットマシン1の側方移送通路12に送り込み、これにより、スロットマシン1へのメダルの投入を行わせるようになっている。
そして、駆動制御装置280 は、連続供給モードへ切りかわって最初にメダルの貸出動作を開始した後、予め設定された時期に至った時に、シャッタ33を移動させて一括投入口31を開放するように形成されている。
更に具体的に説明すると、駆動制御装置280 は、連続供給モードへ切りかわって最初にメダルの貸出動作を開始してから所定に時間が経過すると、換言すると、スロットマシン1へのメダルの投入が完了する時期に至ると、シャッタ33を移動させて一括投入口31を開放するように形成されている。
続いて、本実施形態におけるメダル貸出機2のメダル貸出動作について、図5〜図9のフローチャートを参照しながら説明する。
メダル貸出機2の電源を投入する等により、メダル貸出処理が開始されると、図5の如く、最初のステップS1000において、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作したか否か、換言すると、供給モードを切り換えるモード切換操作がなされたか否かが判断される。このステップS1000で、モード切換操作がなされていないと判断された場合には、ステップS4000へ進む一方、ステップS1000で、モード切換操作がなされていると判断された場合には、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100では、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作したことにより、落下供給モードが選択されているか否かが判断される。このステップS1100で、落下供給モードが選択されていないと判断された場合には、ステップS3000へ進む一方、ステップS1100で、落下供給モードが選択されていると判断された場合には、ステップS2000へ進む。
ステップS2000では、連続供給モードから落下供給モードへ移行するために、後で詳述する落下供給モードへの移行処理が行われる。
一方、ステップS3000では、落下供給モードから連続供給モードへ移行するために、後で詳述する連続供給モードへの移行処理が行われる。
そして、落下供給モードへの移行処理又は連続供給モードへの移行処理が完了すると、次のステップS4000へ進む。
ステップS4000では、スロットマシン1の管理者等がモード切換操作スイッチ5を操作したことにより、設定された供給モードが連続供給モードであるか否かが判断される。
このステップS4000で、供給モードが連続供給モードではないと判断された場合には、ステップS6000へ進む一方、ステップS4000で、供給モードが連続供給モードであると判断された場合には、ステップS5000へ進む。
ステップS5000では、連続供給モードでメダルを貸し出すために、後で詳述する連続供給モードでの貸出処理が行われる。
一方、ステップS6000では、落下供給モードでメダルを貸し出すために、後で詳述する落下供給モードでの貸出処理が行われる。
そして、連続供給モードでの貸出処理又は落下供給モードでの貸出処理が完了すると、当該メダル貸出機2のメダルの貸出動作が一通り完了することとなる。
次に、ステップS2000から開始される落下供給モードへの移行処理について説明する。落下供給モードへの移行処理が開始されると、図6に示すように、まずステップS2100において、シャッタ・モータ35を作動させてシャッタ33を閉鎖位置Uまで移動して、一括投入口31を閉鎖する一括投入口31の閉鎖動作処理を行う。この閉鎖動作処理が終了したら、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200では、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を開口するリセット排出口85の開口動作鎖処理と、メダル移送装置40を作動させて、無端ベルト53を逆回転方向へ駆動するメダル移送装置40の逆転動作処理を行う。これにより、メダル貯め部44に残留しているメダルをメダル貸出機2のメダル投入装置3の下方に配置されているメダル取り出し皿90に排出する。
ここで、リセット排出口85を開口してから所定の時間が経過したら、換言すると、メダル取り出し皿90にメダルを排出するのに要する所定の時間が経過し、メダルの排出が終了したとみなせる時期に至ったら、メダル移送装置40の逆転動作が停止される。これにより、リセット排出口85の開口動作鎖処理及びメダル移送装置40の逆転動作処理が完了し、次のステップS2300へ進む。
ステップS2300では、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を閉塞するリセット排出口85の閉塞動作処理を行い、この閉塞動作処理が終了したら、次のステップS2400へ進む。
ステップS2400では、貸出メダル払出装置25を作動させてメダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給する供給動作処理を行う。そして、メダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給し終えたら、貸出メダル払出装置25が自動的に停止され、供給動作処理が完了する。このようにして供給動作処理が完了すると、一連の落下供給モードへの移行処理も完了し、この後、連続供給モードでの貸出処理又は落下供給モードでの貸出処理が開始される。
続いて、ステップS3000から開始される連続供給モードへの移行処理について説明する。連続供給モードへの移行処理が開始されると、図7に示すように、まずステップS3100において、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を開口するリセット排出口85の開口動作鎖処理と、メダル移送装置40を作動させて、無端ベルト53を逆回転方向へ駆動するメダル移送装置40の逆転動作処理を行う。これにより、メダル貯め部44に残留しているメダルをメダル貸出機2のメダル投入装置3の下方に配置されているメダル取り出し皿90に排出する。
ここで、リセット排出口85を開口してから所定の時間が経過したら、換言すると、メダル取り出し皿90にメダルを排出するのに要する所定の時間が経過し、メダルの排出が終了したとみなせる時期に至ったら、メダル移送装置40の逆転動作が停止される。これにより、リセット排出口85の開口動作鎖処理及びメダル移送装置40の逆転動作処理が完了し、次のステップS3200へ進む。
ステップS3200では、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を閉塞するリセット排出口85の閉塞動作処理を行い、この閉塞動作処理が終了したら、次のステップS3300へ進む。
ステップS3300では、駆動制御装置280 にインストールされているプログラムの制御変数nをリセット、すなわち、その値を「0」にするリセット処理を行う。このリセット処理が完了すると、一連の連続供給モードへの移行処理も完了し、この後、連続供給モードでの貸出処理又は落下供給モードでの貸出処理が開始される。
次いで、ステップS5000から開始される連続供給モードでの貸出処理について説明する。連続供給モードでの貸出処理が開始されると、図8に示すように、まずステップS5100において、紙幣(例えば、千円札)が紙幣投入口21に投入されたか否かの判断がなされる。このステップS5100で、紙幣が紙幣投入口21に投入されていないと判断された場合には、紙幣が紙幣投入口21に投入されるまで、ステップS5100を繰り返す。一方、ステップS5100で、紙幣が紙幣投入口21に投入されたと判断された場合には、次のステップS5200へ進む。
ステップS5200では、貸出メダル払出装置25を作動させてメダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給する貸出メダル払出装置25の供給動作処理と、メダル移送装置40を作動させて、無端ベルト53を正回転方向へ駆動するメダル移送装置40の正転動作処理とが行われる。これらの処理により、スロットマシン1の上部投入開口11に所定枚数のメダルが一枚ずつ自動投入される。
ここで、メダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給し終えたら、貸出メダル払出装置25が自動的に停止され、さらに、貸出メダル払出装置25が停止されてから、所定の時間が経過したら、メダル移送装置40が停止される。メダル移送装置40の停止により、貸出メダル払出装置25の供給動作処理、及び、メダル移送装置40の正転動作処が完了し、この後、ステップS5300へ進む。
ステップS5300では、駆動制御装置280 にインストールされているプログラムの制御変数nの値が「0」であるか否かの判断がなされる。このステップS5300で、制御変数nの値が「0」ではないと判断された場合には、連続供給モードでの貸出処理が完了、すなわち、当該メダル貸出機2のメダルの貸出動作が一通り完了することとなる。
一方、ステップS5300で、制御変数nの値が「0」であると判断された場合には、次のステップS5400へ進む。
ステップS5400では、シャッタ・モータ35を作動させてシャッタ33を開放位置Vまで移動して、一括投入口31を開放する一括投入口31の開放動作処理を行う。この開放動作処理が終了したら、次のステップS5500へ進む。
ステップS5500では、駆動制御装置280 にインストールされているプログラムの制御変数nの値を「1」に設定する設定処理を行う。この設定処理が完了すると、連続供給モードでの貸出処理が完了するとともに、当該メダル貸出機2のメダルの貸出動作も一通り完了することとなる。
続いて、ステップS6000から開始される落下供給モードでの貸出処理について説明する。落下供給モードでの貸出処理が開始されると、図9に示すように、まずステップS6100において、紙幣(例えば、千円札)が紙幣投入口21に投入されたか否かの判断がなされる。このステップS6100で、紙幣が紙幣投入口21に投入されていないと判断された場合には、紙幣が紙幣投入口21に投入されるまで、ステップS6100を繰り返す。一方、ステップS6100で、紙幣が紙幣投入口21に投入されたと判断された場合には、次のステップS6200へ進む。
ステップS6200では、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を開口するリセット排出口85の開口動作鎖処理と、メダル移送装置40を作動させて、無端ベルト53を逆回転方向へ駆動するメダル移送装置40の逆転動作処理とを行う。これにより、メダル貸出機2のメダル投入装置3の下方に配置されているメダル取り出し皿90に所定枚数のメダルが供給される。
ここで、リセット排出口85を開口してから所定の時間が経過したら、換言すると、メダル取り出し皿90に所定枚数のメダルを供給するのに要する所定の時間が経過し、メダルの供給が終了したとみなせる時期に至ったら、メダル移送装置40の逆転動作が停止される。これにより、リセット排出口85の開口動作鎖処理及びメダル移送装置40の逆転動作処理が完了し、次のステップS6300へ進む。
ステップS6300では、ソレノイド操作機81を作動させて開閉板82を移動して、リセット排出口85を閉塞するリセット排出口85の閉塞動作処理を行い、この閉塞動作処理が終了したら、次のステップS6400へ進む。
ステップS6400では、貸出メダル払出装置25を作動させてメダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給する供給動作処理を行う。そして、メダル貯め部44に所定枚数のメダルを供給し終えたら、貸出メダル払出装置25が自動的に停止され、供給動作処理が完了する。このようにして供給動作処理が完了すると、一連の落下供給モードでの貸出処理が完了するとともに、当該メダル貸出機2のメダルの貸出動作も一通り完了することとなる。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、複数のメダルの貯留が可能なメダル貯め部44と、このメダル貯め部44の底面を形成する無端ベルト53を備えたメダル移送装置40と、隣接するスロットマシン1に形成された側方移送通路12まで導く導入路装置60と、メダルのメダル貯め部44への供給が可能な貸出メダル払出装置25とを設けたので、貸出メダル払出装置25によってメダルをメダル貯め部44に供給すると、メダルがメダル移送装置40の無端ベルト53の上に載り、この無端ベルト53の正方向回転によりメダルが導入路装置60へ移送され、さらに、この導入路装置60を通って隣接するスロットマシン1に形成された側方移送通路12までメダルが達するようになる。
このため、メダル貸出機2のからのメダルを受けることができる側方移送通路12を備えたスロットマシン1をメダル貸出機2の隣りに配置し、スロットマシン1の側方移送通路12とメダル貸出機2の導入路装置60とを互いに接続したので、メダル貸出機2から貸し出されたメダルが一枚ずつスロットマシン1の上部投入開口11の中に自動的に投入されるようになるので、遊技者がメダルを一枚ずつスロットマシン1の上部投入開口11の中に投入する手間が省け、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
また、以上に加えて、メダル貯め部44の底面のリセット排出口85を開口させ、これにより、メダルを下方へ落下させる排出機構80と、メダル貯め部44から落下してきたメダルを受けるメダル取り出し皿90とを設けたので、排出機構80を作動させて、メダル貯め部44の底面のリセット排出口85を開放した状態で、貸出メダル払出装置25を作動させると、貸出メダル払出装置25によって供給されるメダルが、メダル貯め部44の底面に形成されたリセット排出口85を通って、メダル取り出し皿90の中に落下し、遊技者に貸し出すべきメダルをメダル取り出し皿90の内部に供給することもでき、しかも、メダル取り出し皿90の内部にメダルを供給すれば、メダルの散逸が防止され、遊技者が貸し出されたメダルのすべてを容易且つ確実に受け取ることができるようになる。
ここで、メダル貸出機2のメダル供給における動作モードとして、スロットマシン1の側方移送通路12にメダルを送り込む連続供給モードと、メダル取り出し皿90へメダルを落下させる落下供給モードとを設定するとともに、連続供給モード及び落下供給モードの一方から他方へ切り換えるためのモード切換操作スイッチ5を設けたので、自動投入に対応した所定の構造を備えたスロットマシン1の隣りにメダル貸出機2を設置する場合には、モード切換操作スイッチ5を操作して連続供給モードにし、これにより、メダル貸出機2にメダルの自動投入動作を行わせることができる。
一方、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りにメダル貸出機2を設置する場合には、モード切換操作スイッチ5を操作して落下供給モードにすれば、メダル貸出機2に設けられたメダル取り出し皿90の内部にメダルが供給されるので、貸し出されたメダルのすべてを遊技者に容易且つ確実に受け取らせることができる。
さらに、落下供給モードにおいては、メダル貯め部44にメダルが貯留されている状態で、リセット排出口85の開口動作を行わせ、これにより、メダル貯め部44に貯留されている複数のメダルをまとめてメダル取り出し皿90に供給するようにしたので、カウントしながらメダルの供給を行う貸出メダル払出装置25がメダルの供給動作を完了させるのを待つ必要がなくなり、メダルの貸出動作を迅速に行うことができる。
そのうえ、メダルの貸出を行った後に、リセット排出口85を閉塞して、貸出メダル払出装置25でメダル貯め部44にメダルを供給するようにしたので、遊技者が遊技を行っている間に、メダルの貸出により空になったメダル貯め部44にメダルを補充することができ、カウントしながらメダルの供給を行う貸出メダル払出装置25を作動させて、メダル貯め部44にメダルを補充しても、遊技者を待たせることがなく、メダルの貸出を円滑且つ迅速に行うことができる。
以上により、自動投入に対応した所定の構造を備えていないスロットマシンの隣りにメダル貸出機2を設置しても何ら問題生じることがない。
また、落下供給モードに設定されていると、排出機構80にリセット排出口85を開口させる開口動作を行わせるとともに、メダル移送装置40の無端ベルト53を逆回転方向に回転駆動させる逆転動作を行わせるように、駆動制御装置280 を形成したので、貸出メダル払出装置25がメダルを供給した際に、メダルがメダル移送装置40の無端ベルト53の上面全体にわたってまき散らされても、無端ベルト53の逆回転方向への回転駆動により、メダルが無端ベルト53の上面に滞留することがなくなり、速やかにメダル取り出し皿90へ落下するようになり、所定枚数のメダルを遊技者に貸し出す動作を迅速にすることができる。
さらに、メダル貸出機2の筐体である外箱20の内部にモード切換操作スイッチ5を設け、所定のキー操作で点検扉2Aを開かなければ、換言すると、所定のキー操作による操作でなければ、モード切換操作スイッチ5の操作が行えないようにしたので、所定のキー操作以外で操作しようとしても、メダル貸出機2のメダル供給における動作モードの切換操作が行えないようになり、遊技者が誤ってモード切換操作スイッチ5を操作することがなく、自動投入に対応した所定の構造を備えているスロットマシン1の隣りにメダル貸出機2が設置されているのに、メダル貸出機2によるメダルの自動投入動作が実行されない、あるいは、隣りに設置されたスロットマシンが自動投入に対応したものでないのに、スロットマシンに向かってメダルが排出され、メダル取り出し皿90には、メダルが排出されない等のトラブルの発生を未然に防止することができる。
また、落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、リセット排出口85を開口させて、メダル貯め部44に残留しているメダルを排出し、連続供給モードでメダルを貸し出す前に、メダル貯め部44を空にするようにしたので、その後に、連続供給モードの貸出動作が開始され、貸出メダル払出装置25がメダル貯め部44にメダルを供給するようにしても、メダル貯め部44に貯留されているメダルの枚数が、貸し出すべき所定の枚数を超えることがない。
このため、メダル貯め部44にメダルが残留せず、メダル貯め部44のメダル残留が原因で、所定の枚数よりも多くのメダルが貸し出されることも防止できるので、これにより、メダル貯め部44にメダルが貯留されている状態で貸出動作が開始される落下供給モードから、メダル貯め部44が空の状態で貸出動作が開始される連続供給モードへの切り換えを円滑に行うことができる。
さらに、連続供給モードから落下供給モードへ切り換えられると、リセット排出口85の開口動作及び貸出メダル払出装置25の供給動作を行うことで、メダル貯め部44に残留しているメダルを排出し、メダル貯め部44を空にし、且つ、空になったメダル貯め部44に所定数のメダルを供給するようにしたので、落下供給モードでメダルを貸し出す前にメダル貯め部44に貯留させるメダルの数を、確実に貸し出すべき所定枚数にすることができる。
このため、貸し出すべき所定枚数とは異なる枚数のメダルがメダル貯め部44に残留することがなく、メダル貯め部44の不用意なメダル残留が原因で、所定の枚数とは異なる枚数のメダルが貸し出されることを未然に防止することができる。
(変形例)
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
すなわち、モード切換操作スイッチとしては、メダル貸出機2の筐体である外箱20の内部に設けられたモード切換操作スイッチ5に限らず、例えば、メダル貸出機のスロットマシンに接する側面に設けられ、隣接するスロットマシンによって隠蔽されるモード切換操作スイッチでもよい。このようにすれば、スロットマシンを新しいものに交換する際に古いスロットマシンが撤去された時にのみ、当該側面が露出し、当該モード切換操作スイッチの操作が可能となり、不用意にモード切換操作スイッチの操作がなされることが防止される。
あるいは、自動投入に対応したスロットマシン1側にモード切換操作スイッチを連続供給モードに切り替えるための鍵手段を設け、メダル貸出機2側に鍵手段に受けて、モード切換操作スイッチを操作して連続供給モードへ切り替える錠手段を設け、自動投入に対応したスロットマシン1がメダル貸出機2の隣りに配置されたときに、自動的に連続供給モードが設定されるようにしてもよい。
なお、鍵手段及び錠手段としては、機械的にリンクするものに限らず、電気的、光学的あるいは音響的にリンクするものが採用できる。
さらに、前記実施形態では、落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、メダル貯留室の底面の挿通孔を開口して、メダル貯留室のメダルを排出したが、搬送ベルト装置の正転動作により、メダル貯留室のメダルを排出してもよい。
このようにしても、落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、搬送ベルト装置に正転動作を行わせ、メダル貯留室に残留しているメダルを排出し、連続供給モードでメダルを貸し出す前に、メダル貯留室が空となるので、その後に、連続供給モードの貸出動作が開始され、メダル供給装置がメダル貯留室に所定の枚数のメダルを供給しても、メダル貯留室に貯留されているメダルの枚数が、貸し出すべき所定の枚数を超えることがない。
従って、前記実施形態と同様に、メダル貯留室にメダルが残留せず、メダル貯留室のメダル残留が原因で、所定の枚数よりも多くのメダルが貸し出されることも防止できるので、これにより、メダル貯留室にメダルが貯留されている状態で貸出動作が開始される落下供給モードから、メダル貯留室が空の状態で貸出動作が開始される連続供給モードへの切り換えを円滑に行うことができる。
本発明の実施形態に係るメダル遊技機及びメダル貸出機を示す斜視図である。 前記実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大斜視図である。 前記実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係るメダル移送ユニットを示す斜視図である。 前記実施形態に係るメダル貸出機の動作を説明するためのフローチャートである。 図5に示す落下供給モードへの移行処理を説明するためのフローチャートである。 図5に示す連続供給モードへの移行処理を説明するためのフローチャートである。 図5に示す連続供給モードでの貸出処理を説明するためのフローチャートである。 図5に示す落下供給モードでの貸出処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
2 メダル貸出機
5 モード切換操作スイッチ
11 メダル投入口としての上部投入開口
12 移送通路としての側方移送通路
25 メダル供給装置としての貸出メダル払出装置
31 一括投入口
33 シャッタ
35 シャッタ駆動装置を構成するシャッタ・モータ
40 搬送ベルト装置としてのメダル移送装置
44 メダル貯留室としてのメダル貯め部
53 ベルトである無端ベルト
60 メダル移送路としての導入路装置
80 メダル落下装置としての排出機構
85 挿通口としてのリセット排出口
90 落下メダル受け皿としてのメダル取り出し皿
280 制御装置としての駆動制御装置

Claims (6)

  1. 遊技を開始させるためのメダルが投入されるメダル投入口と、当該メダル貸出機に隣接する部分から前記メダル投入口までメダルを導く移送通路とを備えたスロットマシンにメダルを一枚ずつ自動的に投入することができるように、
    複数のメダルを貯留することが可能な容積を有するメダル貯留室と、このメダル貯留室の底面の少なくとも一部を形成するとともに、正回転方向へ回転駆動されると、隣接するスロットマシンに向かってメダルを送り出すベルトが設けられた搬送ベルト装置と、この搬送ベルト装置から送り出されてきたメダルを、隣接するスロットマシンに形成された移送通路まで導くメダル移送路と、所定数のメダルを前記メダル貯留室に供給することが可能となったメダル供給装置とを備え、前記スロットマシン側に設けられた前記移送通路に一枚ずつメダルを送り込むことで、前記スロットマシンへのメダルの自動投入が行えるように形成されているメダル貸出機であって、
    前記メダル貯留室の上方に形成されるとともに、複数のメダルが同時に通過可能な大きさを有する一括投入口と、
    前記一括投入口を閉鎖可能な大きさを有するとともに、前記一括投入口を閉鎖する位置及び開放する位置の二位置間を移動可能に設けられたシャッタと、
    このシャッタを前記二位置間の一方から他方へ駆動するシャッタ駆動装置と、
    前記メダル貯留室の底面の少なくとも一部を移動させて挿通口を開口させ、この挿通口を通じて、前記メダル貯留室に貯留されているメダルを下方へ落下させるメダル落下装置と、
    前記メダル貯留室の下方に配置されるとともに、前記メダル貯留室から落下してきたメダルを受けることが可能となった落下メダル受け皿と、
    前記スロットマシンの前記移送通路にメダルを一枚ずつ連続的に送り込む連続供給モード、及び、前記メダル貯留室から前記落下メダル受け皿へ複数のメダルを落下させる落下供給モードの一方から他方へ切り換えるためのモード切換操作スイッチと、
    前記一括投入口を開放させる開放動作及び前記一括投入口を閉鎖させる閉鎖動作、前記挿通口を開口させる開口動作及び前記挿通口を閉塞させる閉塞動作、前記搬送ベルト装置の前記ベルトを正回転方向へ回転させる正転動作及び前記搬送ベルト装置の前記ベルトを逆回転方向へ回転させる逆転動作、並びに、前記メダル供給装置の前記メダル貯留室にメダルを供給する供給動作を含む当該メダル貸出機の各動作が予め定められた順序で行われるように制御する制御装置とが設けられ、
    前記制御装置は、連続供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記一括投入口が開放されているとともに、前記挿通口が閉塞されている状態で、前記メダル供給装置の供給動作及び前記搬送ベルト装置の正転動作を行わせることで、メダルの貸出を行い、且つ、落下供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記メダル貯留室にメダルが貯留されているとともに、前記一括投入口が閉鎖されている状態で、前記挿通口の開口動作を行わせることで、メダルの貸出を行った後、前記挿通口を閉塞してから、前記メダル供給装置の供給動作を行わせて、前記メダル貯留室へのメダルの貯留を行わせるように形成されていることを特徴とするメダル貸出機。
  2. 前記制御装置は、落下供給モードでメダルの貸出動作を行う場合、前記挿通口の開口動作によりメダルの貸出動作を行う際に、前記搬送ベルト装置に逆転動作を行わせるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のメダル貸出機。
  3. 前記モード切換操作スイッチとして、所定のキー操作によって操作が行われるようになっているものが採用されていることを特徴とする請求項1又は2記載のメダル貸出機。
  4. 前記制御装置は、メダルの供給モードが落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、前記挿通口の開口動作を行わせることで、前記メダル貯留室に貯留されているメダルを排出させた後、前記挿通口の閉塞動作を行わせる連続供給モード移行処理を行って、連続供給モードでメダルの貸出動作が開始できるようにし、且つ、最初に行われたメダルの貸出動作が完了するまで、前記一括投入口の開放動作が行われないように制御を行うものとなっていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のメダル貸出機。
  5. 前記制御装置は、メダルの供給モードが落下供給モードから連続供給モードへ切り換えられると、前記搬送ベルト装置に正転動作を行わせることで、前記メダル貯留室に貯留されているメダルを排出させる連続供給モード移行処理を行って、連続供給モードでメダルの貸出動作が開始できるようにし、且つ、最初に行われたメダルの貸出動作が完了するまで、前記一括投入口の開放動作が行われないように制御を行うものとなっていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のメダル貸出機。
  6. 前記制御装置は、メダルの供給モードが連続供給モードから落下供給モードへ切り換えられると、前記挿通口の開口動作を行わせて、開口した前記挿通口から前記メダル貯留室に貯留されているメダルを排出させた後、前記挿通口の閉塞動作を行わせ、前記挿通口が閉塞した状態で、前記メダル貯留室にメダルを供給する供給動作を行わせる落下供給モード移行処理を行って、落下供給モードでメダルの貸出動作を開始できるように制御を行うものとなっていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のメダル貸出機。
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