JP4690810B2 - 大梁と小梁の接合施工方法および接合構造 - Google Patents
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(1).図7(a)、(b)で示すように、大梁1の上下フランジ1a、1bとウェブ1u間にボルト孔を有するガセットプレート3を溶接し、この大梁1のガセットプレート3形成部に、小梁2の端部を直交方向から間隙eを設けて突き合わせるように配置し、ガセットプレート3と小梁2のウェブ2uに、ボルト孔を有する添板10を当接して高力ボルト5で接合する高力ボルト接合構造。
(2).図8(a)、(b)で示すように、大梁1に側部に、ボルト孔を有するボルト接合部3aを大梁1のフランジ1a、1b側端から突出させるように形成したガセットプレート31を溶接し、この大梁1のガセットプレート31形成部に小梁2の端部を直交方向から間隙eを設けて突き合わせるように配置し、ガセットプレート31のボルト接合部3aに、小梁2のウェブ2uを当接して高力ボルト5で接合する大梁と小梁の高力ボルト接合構造。
あるいは、(1)〜(2)の接合構造を組み合わせた大梁と小梁の接合構造などが知られている。
また、特許文献2には、小梁に高力ボルト接合部になるガセットプレートと、スチフナプレートを設けて、大梁のガセットプレートを高力ボルトにより剛接合して、接合構造の強度と剛性を有し、運搬も施行(施工)も容易なボルト接合構造が開示されている。
しかし、特許文献1、特許文献2のボルト接合構造では、いずれも上記(1)〜(2)と同様、大梁にガセットプレートを溶接するものであるため、上記(1)〜(2)と同様の問題があり、特許文献1のボルト接合構造では、さらにガイド板を併設してボルト接合する必要があるため、加工、施工負担が増加するという問題がある。
特許文献3には、従来例として、大梁のウェブにアングルを取り付け、これに小梁をボルトで固定することが開示されている。
しかし、この例では大梁を設置した後に小梁を上方から大梁と直交するように垂直に吊り下げて接合する場合では、大梁に取り付けたアングルが小梁の下フランジと干渉するため、小梁を、下フランジがアングルと干渉しない、接合部から若干離れた位置に吊り下げてから横移動し、そのウェブをアングルに当接位置合わせして接合する必要がある。また、一対のアングルを用い、アングルを小梁ウェブの両側に接合して接合部強度を高める場合では、例えば一方のアングルと小梁を当接してから、他方のアングルを大梁に取り付け小梁ウェブの他方側に当接位置合わせしてボルト接合する必要があり、接合施工時間が長くなるという問題がある。
特許文献4には、大梁と小梁の接合にL字型の小梁支持金具を用いて接合するものがあるが、本願のように小梁上フランジの下面を大梁に接合したL型の小梁支持金物の上面に係止し、または、大梁に接合するための小梁支持金物のボルト孔を小梁支持金物の中心線から上側に偏心させるなどして圧縮力作用領域を広げたものはない。
(1) 大梁のウェブに締結される大梁接合部と大梁上フランジの側端から交叉方向に突出する小梁支持部とがL型を形成するL型の小梁支持金物を介して、大梁間に上方から吊り下げられる小梁を大梁に接合する大梁と小梁の接合施工方法であって、
大梁ウェブの少なくとも片面側に対向配置された一対の小梁支持金物がその小梁支持部間に小梁ウェブを上方から挿入できる挿入空間を形成するように、かつ小梁支持部と大梁上フランジ下面とが密着するように、当該一対の小梁支持金物の各々の大梁接合部を、小梁支持部における中心線より上方に偏心した位置において高力ボルトで大梁のウェブに予め締結しておき、
前記形成された挿入空間に上方から吊り下げられる小梁のウェブを挿入し、各々の小梁支持部の上端に小梁上フランジ下面を係止することにより小梁を大梁に接合することを特徴とする大梁と小梁の接合施工方法。
(2) 大梁のウェブに締結される大梁接合部と大梁上フランジの側端から交叉方向に突出する小梁支持部とがL型を形成するL型の小梁支持金物を介して、大梁間に上方から吊り下げられる小梁を大梁に接合する大梁と小梁の接合構造であって、
大梁ウェブの少なくとも片面側に対向配置された一対の小梁支持金物がその小梁支持部間に小梁ウェブを上方から挿入できる挿入空間を形成するように、かつ小梁支持部と大梁上フランジ下面とが密着するように、当該一対の小梁支持金物の各々の大梁接合部が、小梁支持部における中心線より上方に偏心した位置において高力ボルトで大梁のウェブに締結され、
前記形成された挿入空間に上方から吊り下げられる小梁のウェブを挿入し、各々の小梁支持部の上端に小梁上フランジ下面を係止することにより小梁を大梁に接合することを特徴とする大梁と小梁の接合構造。
(3) (2)において、一対のL型の小梁支持金物が、小梁支持部の小梁上フランジ支持面を、大梁上フランジ側より高い段差面に形成したものであり、大梁上フランジ上面と小梁上フランジ上面が面一になっていることを特徴とする大梁と小梁の接合構造。
(4) (2)または(3)において、一対のL型の小梁支持金物が、大梁ウェブ両側の相対する位置に配置され、この小梁支持金物の大梁接合部が大梁ウェブに同じ高力ボルトで同時に締結され、この大梁ウェブ両側の一対の小梁支持金物の小梁支持部に、それぞれ小梁上フランジの下面が係止されていることを特徴とする大梁と小梁の接合構造。
本発明では、小梁支持金物を必要とするが、これらは例えば成形材(含む溝形鋼)からの切り出しやボルト孔(長孔と通常孔)の孔明けを主体とする比較的軽微な量産加工で安価に得られるものであり、大梁や小梁にガセットプレートを溶接しない接合構造であり、ガセットプレートの材料・加工・溶接を省略でき、接合施工コストを削減するとともに接合施工時間を短縮することができる。
ここで、小梁支持金物と大梁ウェブを接合するボルト孔を、小梁支持金物の中心線より上側に偏心させた場合には、大梁に対する圧縮力作用領域を広くすることができる。
この場合、圧縮力作用領域のボルトを節減して、合理的で現実的な接合部を安価に実現でき、接合部性能を安定確保することができる。特に大梁ウェブの両側の相対する位置に小梁を接合する場合には、相対する方向からの圧縮力の作用で顕著な効果を奏する。
より具体的には、例えば、鉄骨建築物の床部や屋上部などを構築する場合に、大梁を、建て込み後の複数対の鉄骨柱間に設置(接合)して、隣合う大梁間に上方から小梁を直交するように吊り下げ所定の間隙(10mm前後)を設けて配置・位置決めし、小梁をL型の小梁支持金物を介して大梁に接合する施工方法と接合構造として適用するものである。
この状態の小梁支持金物の小梁支持部は、大梁上フランジの側端から交叉方向に突出する小梁上フランジの支持面(以下「小梁支持面」という。)を形成している。この小梁支持部の突出長さは、通常の場合、大梁上フランジ幅の1/4〜2/5程度あれば小梁を安定支持できる。
一方、大梁間に接合する小梁には、上方から交叉するように吊り下げ所定の間隙を設けて配置・位置決めする場合に、先端の下フランジが小梁支持金物の小梁支持部の小梁支持面と干渉しないように、予め下フランジの先端部を、前小梁支持面の突出長さ+αの範囲内で切り欠いておく。
本発明では、小梁支持金物を用いるが、この小梁支持金物と小梁は高力ボルト接合や溶接などの剛接合をしないので、接合施工負担を軽減して施工時間を短縮でき、接合施工コストを節減できる。
なお、小梁支持金物の小梁支持部の小梁支持面の長さを大梁上フランジの側端からの突出長さが、例えば大梁上フランジの幅の1/4未満の場合には、小梁に撓みを生じた場合に小梁を安定支持できない懸念が生じる。また、突出長さが、例えば大梁上フランジの幅の2/5を超える場合には、小梁支持金物の小梁支持強度が小さくなること、小梁支持金物のコスト負担や小梁下フランジ先端部の切欠加工負担が大きくなるなどの問題を生じる。
[接合構造の実施形態例1]
図1(a)、(b)は、本発明の接合施工方法によって、H形鋼梁からなる大梁1のウェブ1uの両側に、それぞれ、大梁1より小サイズのH形鋼梁からなる小梁21、22の一方の端部を、1対のL型の小梁支持金物41、42を介して接合して得られた大梁1と小梁2の接合構造の基本的な実施形態例1を、接合が完了した状態で部分的に示したものである。
この実施形態例1では、小梁21、22の上フランジ2aの下面が大梁1の上フランジ1aの下面と面一になるように、先端と大梁1のフランジ1aの側端間に10mm前後の間隙eを設け大梁1に対して直交配置している。
ここで、大梁1のウェブ1uの両側上部の相対する位置に、1対のL型の小梁支持金物41、42を配置し、この小梁支持金物41、42の大梁接合部(フランジ部)4aを、大梁1のウェブ1uに1本の高力ボルト5で同時に締結し、小梁支持金物41、42の小梁支持部4bに、それぞれ小梁21、22の上フランジ2aの下面を係止することにより大梁1と小梁2を接合している。
小梁支持金物41、42の大梁接合部(フランジ部)4aの高力ボルト5の軸中心は、小梁支持部(ウェブ部)4bにおける中心線cから上側にx離れた位置に偏心させている。
小梁支持金物41、42は、大梁1の上フランジ1aとウェブ1uの境界部で角部を切り欠いて、大梁接合部4aと大梁1のウェブ1uおよび小梁支持部4bと大梁1の上フランジ1a下面とを安定的に密着させるようにしている。
この小梁支持金物41、42は、予め、大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に、図1(b)に示すように、小梁支持部4bと4bが相対して小梁21、22のウェブ2uの挿入空間aを形成するように配置し、大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置の小梁支持金物41、42の大梁接合部4bを高力ボルト5で接合しておく。この状態では、小梁支持部4bは、大梁1の上フランジ1aの側端から直交方向に大梁1のフランジ幅の1/4〜2/5程度の突出長さLsを有する小梁支持面11を形成している。
一方、大梁1に接合する小梁21、22は、図1(a)に示すように、先端部の下フランジ2bを一部切り欠いている。この切欠2kは、大梁1間に小梁2を吊り下げ直交配置するとき、大梁1の上フランジ2aの側端から突出した小梁支持部4bの小梁支持面11と干渉を回避するためのものである。この切欠2kの幅iは、小梁支持部4aの小梁支持面11の突出長さLsと同程度である。
小梁支持部4bと小梁21、22の接合は係止によるもので、高力ボルトや溶接による剛接合とは異なる。すなわち、小梁21、22の上フランジ2a、2aは小梁支持部4bの小梁支持面11に係止し、小梁21、22の長さ方向では、例えば間隙eの範囲で変位可能ではあるが、大梁1の長さ方向では、小梁支持部4b間の挿入空間a内で拘束される。通常は、小梁2のフランジ2a下面と小梁支持面11の摩擦抵抗で動くことはない。
したがって、例えば高力ボルトによる剛接合を省略でき、位置合わせの簡易化、締結作業負担の大幅低減などが可能である。また、実施形態例1では、大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に小梁21、22を接合するものであり、小梁支持金物41、42の大梁接合部4aを大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に1本の高力ボルト5で同時締結しているため、ボルト本数の節減、位置合わせの簡易化、締結作業負担の大幅低減などが可能である。
すなわち、引張力が作用する高力ボルト5の中心から圧縮力が作用する下部領域の中心までの距離Vを大きくすることによって、圧縮力作用領域を広くして大梁1に作用する圧縮力を分散することによって、大梁1のウェブ1uでの圧縮力に対する反力を大きくし、曲げモーメント(M=Q・d)に対する圧縮力を大きくすることができる。
ここでいう圧縮力作用領域とは、図2(a)で、大梁1に小梁支持金物4を接合した高力ボルト5(ボルト孔)より下側の大梁1と小梁支持金物4の当接領域をいう。
なお、高力ボルト5のボルト孔4o中心を、図2(a)に示すように小梁支持金物41、42の中心線cから上側にx離れた位置に偏心させる場合に、例えば図2(b)に示すように小梁支持部41、42の一部をカットした形状の小梁支持金物4αを用いることも考慮できる。
例えば、図1(a)、(b)、(c)の接合構造を得るための接合施工方法例について、図3(a)、(b)に基づいてより具体的に説明する。
図3(a)、(b)は、大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に一対の小梁支持金物41、42を1本の高力ボルト5で締結して、小梁支持金物41の小梁支持部4aに、小梁21を係止接合した後、例えばクレーンを用いて小梁22を上方から大梁1の側方に、上方から大梁1と直交するように垂直に吊り下げて、先端と大梁1の上フランジ1aの側端との間に所定の間隙eを生じるように配置する状態を示している。
(1)予め鉄骨柱に設置する前の大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に、図1(c)に示すような小梁支持金物41、42の大梁接合部4aを1本の高力ボルト5で締結しておく。
この小梁支持金物41、42は、図3(b)に示すように、それぞれに、大梁1のウェブ1uに、小梁支持部4bが相対するように配置され、この小梁支持部4b間に小梁22ウェブ2uの挿入空間aを形成する一対の梁支持金物42と42(41と42)からなり、大梁1に接合した状態で、小梁支持部4bが大梁1の上フランジ1aの側端から突出長さLsで突出しており、小梁22の上フランジ2aの下面を支持する小梁支持面11を形成している。
(2)予め小梁22の下フランジ2b先端をiの範囲で切り欠いておく。ここでウェブ2aの端部は斜めの切欠面を有している。
この切欠2kは、小梁22を、先端と大梁1の側部間に間隙eを維持しながら大梁1と直交する方向に吊り下げて行くとき、小梁22の下フランジ2bの端部が、大梁1のウェブ1uに接合した小梁支持金物42の小梁支持部4bの小梁支持面11と干渉しないようにするためである。
ここで、ウェブ2aの斜めの切欠面は、小梁22を吊り下げて行くとき、大梁1のフランジ1aの側端に接してもガイドの役割をして、小梁22の位置合わせを円滑にすることができる。
なお、小梁21も、上記小梁22の場合と同様にして大梁1に接合したものである。小梁21と小梁22の接合は、同時的に行ってもよいし、時間をずらして行ってもよい。
このような接合施工方法(例)によって、図1(a)、(b)に示すような大梁1と小梁21、22の接合構造を得ることができる。
図4(a)、(b)は、基本的には、前記本発明の接合施工方法の実施形態例によって、大梁1のウェブ1uの両側の相対する位置に、それぞれ、大梁1より小サイズの小梁21、22の一方の端部を、1対のL型の小梁支持金物41、42を介して接合して得られた、大梁と小梁の接合構造の実施形態例2を接合が完了した状態で部分的に示したものである。
この実施形態例2では、小梁21、22の上フランジ2aの上面が大梁1の上フランジ1aの上面と面一にするために、図4(c)に示すように、1対のL型の小梁支持金物43、44の小梁支持部4bの小梁支持面11を、大梁1上フランジ1a側よりy分高い段差面に形成した点で、実施形態例1と異なるものである。
実施形態例1と共通する部分については説明を省略する。
図5(a)〜(e)は、本発明の接合施工方法によって、大梁1のウェブ1uの両側の部分的に相対する位置に、大梁1よりサイズの小さい、せいの異なる小梁21、小梁23の一方の端部を、形状、サイズの異なるL型の小梁支持金物41、45を介して、小梁21、23の上フランジ2aの下面が大梁1の上フランジ1aの下面と面一に接合して得られた大梁と小梁の接合構造の実施形態例3を接合が完了した状態で部分的に示したものである。
この実施形態例3では、異なるL型の小梁支持金物41、45を用いて、大梁1のウェブ1uの両側にせいの異なる小梁21と小梁23を接合する点で実施形態例1、2と異なるものである。実施形態例1、2と共通する部分については説明を省略する。
小梁支持金物41と小梁支持金物45は、大梁1のウェブ1uの両側で一部相対する位置に配置して、小梁支持金物41の大梁接合部4aと小梁支持金物45の大梁接合部4aの上部側を同じ高力ボルト5で同時締結し、小梁支持金物45の大梁接合部4aの下部側を別の高力ボルト5で締結する。
小梁支持金物41の小梁支持部4bの小梁支持面11には小さいサイズの小梁21を係止接合し、小梁支持金物45の小梁支持部4bの小梁支持面には中間サイズの小梁23を係止して接合するものである。
また、この実施形態例3では、大梁1の下フランジ1bの上面と小梁21の先端、および大梁1の下フランジ1bの上面と小梁23の先端間に形成された空間8に、各種ケーブルやホースの収納ダクト、排気ダクトなどのダクト9を安定的に配設することができる。このことは上記各実施形態例1、2でも同様である。
1b 下フランジ 1u ウエブ
1o ボルト孔 2、21、22、23 小梁
2a 上フランジ 2b 下フランジ
2u ウェブ 2k 切欠
4、41、42、43、44、45、4α 小梁支持金物
4a 大梁接合部 4b 小梁支持部
4o ボルト孔 5 高力ボルト
6 ナット 7 座金
8 空間 9 ダクト
a 挿入空間(小梁ウェブ用) e 大梁と小梁間の間隙
c 小梁支持金物の中心線
x 偏心(cと高力ボルト軸中心間)
y 小梁支持面の段差 L 小梁支持部の長さ
Ls 小梁支持面の長さ i 切欠幅
11 小梁支持面
(従来例)
3、31 ガセットプレート 3a ボルト接合部
10 添板
P 鉄骨柱
Claims (4)
- 大梁のウェブに締結される大梁接合部と大梁上フランジの側端から交叉方向に突出する小梁支持部とがL型を形成するL型の小梁支持金物を介して、大梁間に上方から吊り下げられる小梁を大梁に接合する大梁と小梁の接合施工方法であって、
大梁ウェブの少なくとも片面側に対向配置された一対の小梁支持金物がその小梁支持部間に小梁ウェブを上方から挿入できる挿入空間を形成するように、かつ小梁支持部と大梁上フランジ下面とが密着するように、当該一対の小梁支持金物の各々の大梁接合部を、小梁支持部における中心線より上方に偏心した位置において高力ボルトで大梁のウェブに予め締結しておき、
前記形成された挿入空間に上方から吊り下げられる小梁のウェブを挿入し、各々の小梁支持部の上端に小梁上フランジ下面を係止することにより小梁を大梁に接合することを特徴とする大梁と小梁の接合施工方法。 - 大梁のウェブに締結される大梁接合部と大梁上フランジの側端から交叉方向に突出する小梁支持部とがL型を形成するL型の小梁支持金物を介して、大梁間に上方から吊り下げられる小梁を大梁に接合する大梁と小梁の接合構造であって、
大梁ウェブの少なくとも片面側に対向配置された一対の小梁支持金物がその小梁支持部間に小梁ウェブを上方から挿入できる挿入空間を形成するように、かつ小梁支持部と大梁上フランジ下面とが密着するように、当該一対の小梁支持金物の各々の大梁接合部が、小梁支持部における中心線より上方に偏心した位置において高力ボルトで大梁のウェブに締結され、
前記形成された挿入空間に上方から吊り下げられる小梁のウェブを挿入し、各々の小梁支持部の上端に小梁上フランジ下面を係止することにより小梁を大梁に接合することを特徴とする大梁と小梁の接合構造。 - 一対のL型の小梁支持金物が、小梁支持部の小梁上フランジ支持面を、大梁上フランジ側より高い段差面に形成したものであり、大梁上フランジ上面と小梁上フランジ上面が面一になっていることを特徴とする請求項2に記載の大梁と小梁の接合構造。
- 一対のL型の小梁支持金物が、大梁ウェブ両側の相対する位置に配置され、この小梁支持金物の大梁接合部が大梁ウェブに同じ高力ボルトで同時に締結され、小梁上フランジの下面が、大梁ウェブの両側に接合された一対の小梁支持金物の小梁支持部に係止されていることを特徴とする請求項2または3に記載の大梁と小梁の接合構造。
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