JP4684669B2 - 鋼材の連結構造とその形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼材を相互に連結する仕口構造において、アンカー部材を鋼管内部のコンクリートに埋設することによって、ボルト止めや溶接などを必要とせず、従って、接合作業が容易な鋼材の連結構造とその形成方法に関する。
従来、内部空間にコンクリートを有する鋼材の連結構造ないし接合構造として、次のような構造が知られている。
(イ)鋼管柱にT型金物を用いてH形鋼梁材を接合する構造であって、H形鋼梁材の端部にT型金物の突出部をボルト止めする一方、このT型金物の底部を鋼管柱の側面に張り合わせるように設置し、T型金物底部と鋼管柱を貫くアンカーボルトを介してT型金物と鋼管柱をボルト止めし、さらに鋼管柱の内部に突き出たアンカーボルトを鋼管柱内部に充填したコンクリートに埋設して接合強度を高めた構造(特許文献1および2)。
(ロ)コンクリート充填鉄骨柱を貫通する金物を用い、該金物の本体は鉄骨柱内部のコンクリートに埋設され、鉄骨柱から突き出す両端のネジ部に接合部材がネジ止めされ、該接合部材に鉄骨梁が溶接されており、該接合部材を介して鉄骨梁を鉄骨柱に突き合わせ、鉄骨柱の向こう側から金物を貫通させて接合部材にネジ止めすることによって鉄骨梁を鉄骨柱に接合した構造(特許文献3)。
上記特許文献1および2の接合構造では、鋼管柱と梁材を固定する基本的な手段はT型金物を介したボルト止めであり、アンカーボルトの先端がコンクリート中に突き出て埋設されているのは、アンカーボルトの安定性を高める補助的な手段である。また、上記特許文献3の接合構造では、鉄骨梁は鉄骨柱のコンクリートを貫通する金物によって鉄骨柱に接合されており、鉄骨柱の内部に充填されるコンクリートを利用した接合構造ではない。
従って、上記何れの構造においても、鋼管や鉄骨の柱部材と梁部材の接合には正確な寸法合わせが必要であり、加工誤差の許容範囲が小さいため施工に手間取り、また施工コストも高いなどの問題がある。
特開2003−301514号公報 特開2003−343008号公報 特開2004−204526号公報
本発明は、従来の接合構造の上記問題を解決したものであり、コンクリートを利用して接合することにより、加工誤差を吸収して容易に接合できるようにし、突き合わせ溶接の必要がなく、施工が容易で十分な接合強度を有する連結構造を提供する。なお、本発明においてコンクリートとはモルタルを含む。
本発明は、以下の連結構造に関する。
(1)コンクリートが充填された内部空間を端部に形成した鋼材Aとコンクリートが充填された内部空間を仕口部に形成した鋼材Bをアンカー部材のみで連結する鋼材の連結構造であって、前記コンクリートが、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むものであり、アンカー部材の一端が鋼材Aの内部空間を充填したコンクリートに埋設固定されると共に、アンカー部材の他端が鋼材Aの端部から突き出て鋼材Bの内部空間に充填したコンクリートに埋設固定されることによって鋼材Aと鋼材Bが接合されていることを特徴とする鋼材の連結構造。
(2)アンカー部材の頭部が幅広に形成されており、または該頭部の周囲に、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むコンクリートが入り込む凹部ないし溝部が形成されており、該アンカー部材頭部がコンクリートに埋設されてアンカーになる上記(1)の鋼材の連結構造。
(3)鋼材Aおよび鋼材Bは鋼管またはH型鋼等の形鋼であり、鋼材Aが梁材であって鋼材Bが柱材である上記(1)又は(2)の鋼材の連結構造。
さらに、本発明は以下の連結構造の形成方法に関する。
(4)コンクリートが充填された内部空間を端部に形成した鋼材Aとコンクリートが充填された内部空間を仕口部に形成した鋼材Bをアンカー部材のみで連結する上記(1)〜(3)に記載の鋼材の連結構造の形成方法であって、鋼材Aの端部を鋼材Bの仕口部に突き合わせ、鋼材Aと鋼材Bが接合された角部には受材を仮設するとともに、鋼材A端部の内部空間と鋼材B仕口部の内部空間にまたがるようにアンカー部材を設置し、鋼材Aの内部空間と鋼材Bの内部空間に、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むコンクリートを充填して上記アンカー部材の頭部を含む部分を上記コンクリートに埋設固定するとともに、内部空間に充填したコンクリートが所定の強度を発現した段階で受材を取り外すことを特徴とする鋼材の連結構造の形成方法。
本発明の連結構造は、鋼材Aの端部を鋼材Bに連結する仕口構造において、鋼材Bの仕口部の内部空間にコンクリートが充填されており、一方、鋼材Aの端部からアンカー部材が突き出ており、該アンカー部材の頭部を含む部分が鋼材Bの上記コンクリートに埋設固定されることによって鋼材Aと鋼材Bが接合されていることを特徴とする連結構造である。
鋼材Bの仕口部は仕切板によって内部に空間が形成されており、この内部空間にコンクリートが充填されている。施工上、このコンクリートは鋼材Aおよび鋼材Bを突き合わせて設置した後に注入されるので、例えば、上側の仕切板にコンクリート注入用の開口ないし孔が設けられている。
鋼材Aの端部には鋼材Bの仕口部に向かってアンカー部材が突き出しており、該アンカー部材の頭部を含む部分が上記内部空間のコンクリートに埋設固定されている。上記アンカー部材は、鋼材Aの先端に溶接された板材、あるいは鋼材Aが板材または形鋼であるときは鋼材A自体の先端部などによって形成することができる。
さらに上記アンカー部材の好適な態様としては、鋼材Aの端部に内部空間が形成されていると共に、該内部空間にコンクリートが充填されており、棒状のアンカー部材の一端が該コンクリートに埋設固定される一方、アンカー部材の他端がこの鋼材Aの端部から鋼材Bに向かって突き出している構造である。
好ましくは、上記アンカー部材の頭部は幅広に形成されており、または該頭部の周囲にコンクリートが入り込む凹部ないし溝部が形成されており、該アンカー部材頭部がコンクリートに埋設された状態のときに、コンクリートと噛み合って接合強度を高める効果を発揮する。また、他の態様としては、例えば上記アンカー部材が板材のときには、その頭部に該板材を貫くボルト状の部材を設け、あるいは該板材の側方に突起を設けてもよい。この場合にも該アンカー部材頭部がコンクリートに埋設された状態のときに、アンカー部材から側方に突き出たボルト状部材または突起がコンクリートと係合して接合強度を高める効果を発揮する。
本発明の上記連結構造は、例えば、端部からアンカー部材が突き出た鋼材Aと、仕口部に内部空間を形成した鋼材Bを用い、鋼材Aの端部を鋼材Bの仕口部に突き合わせ、鋼材A端部のアンカー部材が鋼材B仕口部の内部空間に突き出すように設置した後に、鋼材Bの内部空間にコンクリートを充填して上記アンカー部材の頭部を含む部分を上記コンクリートに埋設固定することによって鋼材Aと鋼材Bを接合する連結構造が形成される。
本発明の上記連結構造は、端部に内部空間を形成した鋼材Aと、仕口部に内部空間を形成した鋼材Bを用いて以下のように形成することもできる。すなわち、鋼材Aの端部を鋼材Bの仕口部に突き合わせ、鋼材A端部の内部空間と鋼材B仕口部の内部空間にまたがるようにアンカー部材を設置し、鋼材Aの内部空間と鋼材Bの内部空間にコンクリートを充填して上記アンカー部材の頭部を含む部分を上記コンクリートに埋設固定することによって鋼材Aと鋼材Bを接合する連結構造を形成する。
鋼材Aおよび鋼材Bは、例えば、鋼管またはH型鋼等の形鋼であり、具体的な適用例としては、鋼材Aの梁材に鋼材Bの柱材を接合する構造物の連結構造などに適用される。なお、本発明において使用するアンカー部材の大きさ(太さ)や、アンカー部材の設置個所などは慣用の設計手法によって決定することができる。
本発明で使用するコンクリートは、セメント、ポゾラン質微粉末、平均粒径3〜20μmの石英粉末、最大粒径2mm以下の骨材、減水剤および水を含むものである。セメントの種類は限定されず、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメントなどの各種ポルトランドセメントや高炉セメント、フライアッシュセメントなどの混合セメントを使用することができる。
ポゾラン質微粉末としては、シリカフューム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、シリカゾル、沈降シリカなどが挙げられる。一般に、シリカフュームやシリカダストでは、その平均粒径は1.0μm以下であり、粉砕などする必要がないので本発明のポゾラン質微粉末として好適である。ポゾラン質微粉末の配合量は、コンクリートの流動性や硬化後の強度等から、セメント100質量部に対して5〜50質量部が好ましい。
石英粉末は、コンクリートの流動性や硬化後の強度などから、平均粒径3〜20μm、より好ましくは平均粒径4〜10μmの石英粉末を用いる。石英粉末としては、石英や非晶質石英、オパール質やクリストバライト質のシリカ含有粉末などが挙げられる。石英粉末の配合量は、コンクリートの流動性や硬化後の強度などから、セメント100質量部に対して5〜50質量部が好ましく、10〜45質量部がより好ましい。
骨材は、コンクリートの流動性や硬化後の強度などから、最大粒径2mm以下の骨材を用いる。骨材としては、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂およびこれらの混合物を使用することができる。骨材の配合量は、コンクリートの流動性や硬化後の強度などから、セメント100質量部に対して50〜250質量部が好ましく、80〜180質量部がより好ましい。
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水剤、高性能減水剤または高性能AE減水剤を使用することができる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水剤または高性能AE減水剤を使用することが好ましく、特に、ポリカルボン酸系の高性能減水剤または高性能AE減水剤を使用することがより好ましい。減水剤の配合量は、セメント100質量部に対して、固形分換算で0.1〜4.0質量部が好ましく、0.2〜1.0質量部がより好ましい。セメント100質量部に対して、減水剤量が固形分換算で0.1質量部未満では、混練が困難であり、流動性も低下する。一方、セメント100質量部に対して、減水剤量が固形分換算で4.0質量部を超えると、凝結が遅延するうえ、硬化後の強度が低下する。なお、減水剤は、液状又は粉末状どちらでも使用可能である。
水量は、セメント100質量部に対して10〜30質量部が好ましく、より好ましくは15〜25質量部である。セメント100質量部に対して、水量が10質量部未満では、混練が困難であり、流動性も低下する。一方、セメント100質量部に対して、水量が30質量部を超えると硬化後の強度が低下する。
本発明で使用するコンクリートにおいては、硬化後の引張強度および靱性を向上させる観点から、金属繊維、特に綱繊維を含むことが好ましい。金属繊維としては、コンクリートの流動性や硬化後の破壊強度などから、径0.01〜1.0mm、長さ5〜30mmの金属繊維を用いることが好ましい。金属繊維の配合量は、コンクリート中の体積の4%以下が好ましく、より好ましくは2%以下である。金属繊維の含有量が多くなると混練時の作業性等を確保するために単位水量が増大し硬化後の強度が低下するので、金属繊維の配合量は上記の量が好ましい。
なお、本発明で使用するコンクリートは、綱材Aの端部の内部空間や綱材Bの仕口部の内部空間への充填作業等から、日本工業規格「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載された方法において15回の落下運動を行わないで測定したフロー値が200mm以上であることが好ましい。また、本発明で使用するコンクリートは、材令28日で100N/mm2以上の圧縮強度を発現することが好ましい。
本発明の連結構造は、一方の鋼材Aの端部から突き出たアンカー部材の頭部を含む部分が他方の鋼材Bの仕口部内部空間に充填したコンクリートに埋設固定することによって鋼材Aと鋼材Bを接合する構造であり、鋼材Aおよび鋼材Bを突き合わせて設置した後に、鋼材Bの仕口部の内部空間にコンクリートを注入するので、鋼材A、Bの仕口部の加工誤差を吸収して容易に接合でき、突き合わせ溶接やボルト止めの必要がなく、施工が容易であり、コンクリートが硬化することによって十分な接合強度を得ることができる。
とくに、鋼材Aの端部と鋼材Bの仕口部内部空間の両方にコンクリートを充填し、両方のコンクリートにまたがってアンカー部材を埋設する構造によれば、仕口部の加工誤差の許容範囲が大きく、従って正確な寸法合わせが不要であり、鋼材A、Bを容易に接合することができる。
以下、図1〜図4に示す実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
図1は本発明に係る連結構造を示す模式的な縦断面図であり、H型鋼からなる鋼柱Bの両側にH型鋼からなる梁材Aを接合した構造である。鋼柱Bの仕口部には、図2に示すように、鋼柱の上側を塞ぐ仕切板10と側部を塞ぐ仕切板11によって内部空間20が形成されている。一方、梁材Aの先端には、図2に示すように、側部を塞ぐ仕切板12と先端を塞ぐ仕切板13によって内部空間21が形成されている。この鋼柱Bと梁材Aの突き合わせ面にはアンカー部材30が貫通する孔14がおのおの複数設けられている。また、鋼柱Bの上側仕切板10と梁材Aの上端部にはコンクリートを導入するための注入口15、16がおのおの設けられている。さらに、鋼柱Bと梁材Aが接合された角部には受材17が仮設されている。なお、この受材17は、例えば、内部空間に充填したコンクリートが所定の強度(50N/mm2以上)を発現した段階で取り外すことができる。
鋼柱Bと梁材Aの内部空間20、21にまたがってアンカー部材30が設置されており、
該アンカー部材30は内部空間20、21の内部に充填したコンクリート中に埋設されている。また、該アンカー部材30はアンカー効果を高めるよう、図2に示すように、その頭部の周囲に溝31を形成することもできる。該アンカー部材30が内部空間20、21の硬化したコンクリート中に埋設固定されることによって、梁材Aが鋼柱Bの側面に一体に連結固定される。
図1および図2に示す例では、梁材Aの端部を鋼柱Bの仕口部に突き合わせ、梁材Aの端部内部空間21と鋼材B仕口部の内部空間20にまたがるようにアンカー部材30を設置した後に、おのおの注入口15、16を通じて梁材Aの内部空間21と鋼柱Bの内部空間20にコンクリート40を充填し、硬化したコンクリート中にアンカー部材30を埋設して固定させることによって、梁材Aの鋼柱Bが一体に連結される。
図1および図2に示す例は、鋼柱Bと梁材Aの両方に内部空間を形成し、これらの内部空間にまたがってアンカー部材をコンクリート中に埋設固定する例であるが、アンカー部材を直接に梁材Aに溶接ないしボルト止めによって接合し、このアンカー部材を鋼柱Bの内部空間に充填したコンクリート中に埋設固定してもよい。その一例を図3および図4に示す。
図3に示す例は、鋼材Aは板材によって形成されており、その先端に凹部ないし切欠部50が形成されている。一方、鋼材Bは鋼管によって形成されており、その周面には鋼材Aの先端が差し込まれるスリット51が形成されている。該スリット51は鋼材Aの接合方向に応じて形成され、図示する例では、鋼材Bの四方から鋼材Aを接合するよう、4カ所にスリット51が設けられている。また、鋼材Bの底部は塞がれており、上部には蓋材52が設けられている。蓋材52の上面にはコンクリートの注入口53が形成されている。
図4に示す例は、先端に十字型断面の板材54を突設した鋼材Aを用いたものであり、該板材54には凹部ないし孔部55が形成されている。一方、鋼材Bは鋼管によって形成されており、その周面には鋼材Aの先端が差し込まれる十字型のスリット56が形成されている。また、鋼材Bの上部と底部は蓋材57、58によって塞がれている。
上記構造において、鋼材Bのスリット51または56に鋼材Aの先端を差し込み、蓋材53または57、58を鋼材Bに冠着した後に、注入口53を通じてコンクリートを鋼材Bの内部に充填し、または鋼材Bの内部にコンクリートを充填した後に蓋材57を冠着し、鋼材Bの内部に突き出た鋼材Aの先端をコンクリート中に埋設する。鋼材Aの先端はコンクリートによって押し固められ、さらに該先端の凹部ないし切欠部50、55にコンクリートが入り込んで固化するので該先端部がコンクリートに係合した状態になり、コンクリート中に安定に固定される。これによって鋼材Aが鋼材Bに一体に強固に連結される。なお、鋼材Aの先端板材の凹部ないし孔部にボルト等を取り付けてアンカー効果をさらに高めるようにしてもよい。
本発明に係る連結構造を示す模式的な縦断面図 図1の連結構造の組立状態を示す模式図 本発明に係る他の連結構造を示す模式斜視図 本発明に係る他の連結構造を示す模式斜視図
符号の説明
A−鋼材(梁材)、B−鋼材(鋼柱)、10〜13−仕切板、14−貫通孔、15、16−注入口、17−受材、20、21−内部空間、30−アンカー部材、31−溝、40−コンクリート、50−凹部(切欠部)、51−スリット、52−蓋材、53−注入口、54−十字型板材、55−孔部(凹部)、56−スリット、57、58−蓋材

Claims (4)

  1. コンクリートが充填された内部空間を端部に形成した鋼材Aとコンクリートが充填された内部空間を仕口部に形成した鋼材Bをアンカー部材のみで連結する鋼材の連結構造であって、
    前記コンクリートが、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むものであり、
    アンカー部材の一端が鋼材Aの内部空間を充填したコンクリートに埋設固定されると共に、アンカー部材の他端が鋼材Aの端部から突き出て鋼材Bの内部空間を充填したコンクリートに埋設固定されることによって鋼材Aと鋼材Bが接合されていることを特徴とする鋼材の連結構造。
  2. アンカー部材の頭部が幅広に形成されており、または該頭部の周囲に、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むコンクリートが入り込む凹部ないし溝部が形成されており、該アンカー部材頭部がコンクリートに埋設されてアンカーになる請求項1記載の鋼材の連結構造。
  3. 鋼材Aおよび鋼材Bは鋼管またはH型鋼等の形鋼であり、鋼材Aが梁材であって鋼材Bが柱材である請求項1又は2に記載の鋼材の連結構造。
  4. コンクリートが充填された内部空間を端部に形成した鋼材Aとコンクリートが充填された内部空間を仕口部に形成した鋼材Bをアンカー部材のみで連結する請求項1〜3に記載の鋼材の連結構造の形成方法であって、
    鋼材Aの端部を鋼材Bの仕口部に突き合わせ、鋼材Aと鋼材Bが接合された角部には受材を仮設するとともに、鋼材A端部の内部空間と鋼材B仕口部の内部空間にまたがるようにアンカー部材を設置し、鋼材Aの内部空間と鋼材Bの内部空間に、セメント100質量部に対して、ポゾラン質微粉末5〜50質量部、平均粒径3〜20μmの石英粉末5〜50質量部、最大粒径2mm以下の骨材50〜250質量部、減水剤0.1〜4.0質量部(固形分換算)および水10〜30質量部を含むコンクリートを充填して上記アンカー部材の頭部を含む部分を上記コンクリートに埋設固定するとともに、内部空間に充填したコンクリートが所定の強度を発現した段階で受材を取り外すことを特徴とする鋼材の連結構造の形成方法。
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