JP4684472B2 - 改質繊維素材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維素材に親水基を有するモノマーをグラフト重合してなる改質繊維素材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、繊維素材に親水基を有するモノマーをグラフト重合することにより、繊維素材を親水化し、吸湿性、消臭性、抗菌性等の機能を付与する技術が多数開示されている。
例えば、ポリアミド繊維を親水化して改質する方法として、特開昭56−15483号公報には、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシ基を有するモノマー、重合開始剤等を含有するモノマー水溶液中に繊維素材を浸漬させ、加熱することによりグラフト重合反応を進行させて繊維素材にカルボキシ基を導入し、さらに、重合反応終了後の繊維素材を中和して、カルボキシ基をナトリウム塩に変換して、吸湿性を付与する方法が開示されている。
【0003】
また、特開平9−256278号公報には、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム若しくはスチレンスルホン酸ナトリウムと、N−メチロールアクリルアミドと、1〜23個のオキシエチレン単位を有するジメタクリレート等の架橋性モノマーとを繊維素材にグラフト共重合させることにより、ビニルスルホン酸ナトリウムを繊維素材に固定させた改質繊維素材が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭56−15483号公報に開示された方法によりポリアミド繊維の改質を行う場合には、カルボキシ基のナトリウム塩の親水性があまり高くないため、ポリアミド繊維の吸湿性を高くするために、高いグラフト重合率が必要となることに加えて、水溶性モノマーの水に対する溶解性が高く、ポリアミド繊維に対する分配性が低いため、モノマーの利用率が低く、製造コストが高くなるという問題点があった。
【0005】
また、特開平9−256278号公報に開示された方法により繊維素材の改質を行う場合には、スルホン酸ナトリウム基を有するモノマーが、カルボキシ基やスルホン酸基を有するモノマーに比較して、極性(親水性)が高く、分子占有体積(分子量)が大きいことから、疎水性の繊維内部には拡散しにくいことに加えて、吸湿成分であるスルホン酸ナトリウム基を有するモノマーと、架橋性モノマーである1〜23個のオキシエチレン単位(ポリエチレングリコール基)を有するジメタクリレートとを併用するので、重合速度が速くなると共に、架橋が起こり、重合反応が繊維外部で起こりやすい。また、併用する架橋性モノマーも分子占有体積(分子量)が大きく、ナイロン繊維等の繊維内部には拡散し難い性質を有する。
【0006】
そのため、吸湿性を付与するために、スルホン酸ナトリウム基を有するモノマーと架橋性モノマーを併用して数%〜20%グラフト重合すると、繊維外部に多量のホモポリマーが生成して糊状に付着し、繊維素材の柔軟性が著しく低下して風合いが低下し、商品価値がなくなるという問題があった。さらに、繊維外部に生成した親水性のホモポリマーは洗濯等により脱落する恐れもあり、得られる改質繊維素材の耐久性も十分とは言えなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有すると共に、製造コストの低減を図ることができる、改質繊維素材及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するべく検討を行った結果、以下の改質繊維素材の製造方法を発明するに到った。
本発明の第1の改質繊維素材の製造方法は、架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸を含む1種若しくは複数種のモノマーと重合開始剤とを含有するモノマー溶液を繊維素材に含浸させる工程と、前記モノマー溶液を含浸させた前記繊維素材を、100℃以上の蒸気に接触させる工程とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の改質繊維素材の製造方法は、架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸を含む1種若しくは複数種のモノマーを繊維素材に含浸させる工程と、前記モノマー溶液を含浸させた前記繊維素材に紫外線を照射する工程とを有することを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明の第1、第2の改質繊維素材の製造方法においては、親水基を有するモノマーとして、架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(以下、「AXQ」と略すことがある。)を含む1種若しくは複数種のモノマーを用い、パッドスチーム法もしくは紫外線照射法によりグラフト重合反応を進行させることが特徴となっている。本発明者は、かかる方法によりグラフト重合を行った場合、AXQが繊維内部に拡散しやすく、使用したAXQの80〜100%が繊維内部に拡散してグラフト重合することを見出した。
【0011】
これは以下の理由によるものと思われる。
すなわち、100℃以上の蒸気を用いるパッドスチーム法を採用した場合は勿論のこと、紫外線照射法を採用した場合においても、重合反応が開始すると重合熱が発生して繊維素材が昇温するため、繊維素材は高温に曝されるが、AXQの融点は185℃と高いため、いずれの重合方法を採用した場合においても、重合反応中にAXQが揮発し、損失することを抑制することができる。
【0012】
さらに、スルホン酸基を有するAXQは、カルボキシ基を有するモノマー(例えば、アクリル酸、メタクリル酸等)に比較すると、極性(親水性)が高く、分子占有体積が大きいが、スルホン酸ナトリウム基を有するモノマー(例えば、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム等)に比較して、極性(親水性)が低く、分子占有体積が小さいことから、疎水性の繊維との親和性が、スルホン酸ナトリウム基を有するモノマーに比較して高く、繊維内部に拡散しやすい。
【0013】
以上の理由から、本発明の第1、第2の改質繊維素材の製造方法によれば、AXQが効率良く繊維内部に拡散して、グラフト重合反応が進行すると思われる。
また、AXQと架橋性モノマーとを併用し、これらをグラフト共重合させる場合には、重合反応速度が速くなりすぎると共に、架橋が起こり、繊維外部にホモポリマーが多量に生成する恐れがあるが、本発明では、モノマーとして架橋性モノマーを用いない構成としているため、かかる恐れはない。
【0014】
なお、本明細書において、架橋性モノマーとは、分子内部に重合可能なビニル基を2個以上有するモノマーとして定義される。その例としては、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、メチレンビスアクリルアミドなどである。これらのモノマーは2個以上の重合性ビニル基を有するため、ラジカル重合時には直鎖状のポリマーは得られず、架橋したポリマーを与える。またこれらのモノマーは分子量が大きいため、ナイロン等の繊維内部には拡散し難く、本発明の目的には不適である。
【0015】
このように、本発明の第1、第2の改質繊維素材の製造方法によれば、繊維内部にAXQを効率良くグラフト重合することができるため、高いモノマー利用率を実現することができ、製造コストを低減することができる。また、本発明の第1、第2の改質繊維素材の製造方法は、特別な装置等を用いる必要がなく、連続生産性にも優れた方法である。
【0016】
さらに、本発明者は、AXQがカルボキシ基に比較して極性(親水性)の高いスルホン酸基を有するため、AXQをグラフト重合することにより、少ないグラフト重合率で高い吸湿性を得ることができることを見出した。具体的には、AXQのグラフト重合率を3%以上とすることにより、20℃、相対湿度65%における吸湿率を3%以上とすることができることを見出した。また、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを用いて、スルホン酸基をアルカリ金属塩に変換した場合には、さらに高い吸湿性が期待できる。このように、少ないグラフト重合率で高い吸湿性を得ることができるため、製造コストの低減を一層図ることができる。
【0017】
また、上述のようにAXQは繊維内部に拡散し、繊維内部でグラフト重合が進行するため、繊維外部に糊状のホモポリマーが生成されることを抑制することができ、繊維素材本来の柔軟性を保持することができることを見出した。さらに、繊維内部でグラフト重合を進行させることができる結果、後処理として繊維を染色する場合や、洗濯などの実使用条件においても、グラフト重合したモノマーの脱落が起こらず、耐久性に優れた改質繊維素材を提供することができる。
【0018】
したがって、上記第1、第2の改質繊維素材の製造方法によれば、繊維素材の内部に、架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸を含む1種若しくは複数種のモノマーをグラフト重合してなり、前記2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸のグラフト重合率が3%以上であると共に、20℃、相対湿度65%における吸湿率が3%以上であることを特徴とする本発明の改質繊維素材を提供することができ、本発明によれば、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有すると共に、連続生産性に優れ、製造コストの低減を図ることができる、改質繊維素材及びその製造方法を提供することができる。
【0019】
なお、本明細書において、「グラフト重合率」は、重合反応後の繊維素材に付着した未反応モノマーやホモポリマーを除去し、乾燥して得られる改質繊維素材の重合前の繊維素材に対する質量増加率により定義されるものとし、本明細書における質量増加率の測定方法については、「実施例」の項において説明する。また、本明細書における吸湿率の測定方法についても、「実施例」の項において説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の改質繊維素材及びその製造方法について詳述する。
[改質繊維素材]
本発明の改質繊維素材は、繊維素材の内部に、架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(AXQ)を含む1種若しくは複数種のモノマーをグラフト重合してなり、前記2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸のグラフト重合率が3%以上であると共に、20℃、相対湿度65%における吸湿率が3%以上であることを特徴とする。また、本発明の改質繊維素材において、AXQのグラフト重合率は好ましくは3〜15%、より好ましくは5〜12%である。
【0021】
AXQのグラフト重合率が3%未満では、十分な吸湿性を得ることができない恐れがあり、15%を超えた場合には、繊維素材の種類等によっては、繊維素材が収縮を起こして硬化し、風合いが悪化したり、繊維素材の強度が低下する恐れがあるため、好ましくない。
本発明の改質繊維素材に用いる繊維素材としては、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン6−6等)、綿、レーヨン、ビニロン等からなる織物、編物、不織布等が好適である。
【0022】
本発明の改質繊維素材は、少なくとも、スルホン酸基を有するAXQがグラフト重合されたものであるが、スルホン酸基はカルボキシ基に比較して極性(親水性)が高いため、AXQのグラフト重合率が低くても高い吸湿性を得ることができ、上述のように、AXQのグラフト重合率を3%以上とすることにより、20℃、相対湿度65%における吸湿率を3%以上とすることができる。また、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを用いて、スルホン酸基をアルカリ金属塩に変換した場合には、さらに高い吸湿性が期待できる。このように、本発明の改質繊維素材は、高い吸収性を有するため、着用に快適な高吸湿繊維素材等として好適に利用することができる。
【0023】
さらに、酸性のスルホン酸基は、アンモニア等の塩基性物質を吸着する機能を有するため、本発明の改質繊維素材を、消臭機能を有する繊維素材や、クリーンルーム用のフィルター等として、好適に利用することができる。
また、スルホン酸基を亜鉛塩や銅塩等の金属塩としても良く、この場合には、亜鉛や銅等の作用により、抗菌性やイソ吉草酸等の臭気を消臭する機能を付与することができ、抗菌繊維素材、消臭繊維素材として利用することができる。
【0024】
[改質繊維素材の製造方法]
上記本発明の改質繊維素材の製造方法として好適な本発明の第1、第2の製造方法について説明する。なお、本発明の第1の製造方法では、100℃以上の蒸気を用いるパッドスチーム法により重合反応を進行させるのに対して、本発明の第2の製造方法では、紫外線照射法により重合反応を進行させることが大きな相違点となっている。
【0025】
(第1の製造方法)
以下、本発明の第1の改質繊維素材の製造方法について説明する。
はじめに、架橋性モノマーを除き、少なくともAXQを含む1種若しくは複数種のモノマーとラジカル重合開始剤とを含有するモノマー溶液を調製する。
ここで、AXQとしては、市販品を特に精製することなく、そのまま用いることができ、モノマー溶液中におけるAXQの濃度は5〜50質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましい。また、本発明の目的は、モノマーとしてAXQを単独で用いる場合においても十分達成できるが、他のモノマーを併用しても差し支えはない。併用可能なモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリルレート等を例示することができる。併用するモノマーの使用量としては、AXQの使用量100質量部に対して、等量以下が好ましく、10〜30質量部がより好ましい。
【0026】
ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド等の水不溶性の重合開始剤や、過硫酸アンモン、過硫酸カリウム、2,2−アゾビス(2−アミデイノプロパン)ハイドロクロライド等の水溶性の重合開始剤を用いることができ、モノマー溶液中における濃度としては、0.05〜1.0質量%が好ましい。
なお、水不溶性の重合開始剤を用いる場合には、重合開始剤を溶解するために、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン等の水溶性の溶剤を添加することが好ましい。また、合成繊維の染色用等に用いられるキャリヤ等を、重合開始剤の溶解や繊維を膨潤させることなどを目的して添加しても良い。なお、キャリヤを配合する場合には、キャリヤに重合開始剤を溶解させた後、モノマー溶液に乳化分散させることが好ましい。
【0027】
また、モノマー溶液には、繊維外部において重合反応が進行してホモポリマーが生成することを防止するために、金属塩(具体的には、銅や鉄等の塩)等の重合禁止剤を添加しても良い。また、モノマー溶液を繊維内部に浸透しやすくするために、非イオン性界面活性剤やアニオン性界面活性剤を添加しても良い。
【0028】
次に、以上のように調製したモノマー溶液を繊維素材に含浸させた後、マングルロール等を用いて、モノマー溶液を含浸させた繊維素材を絞り、モノマー溶液の含浸率を20〜150%とした後、直ちに100〜120℃の蒸気中に導き、グラフト重合反応を進行させる。反応時間は1〜20分が好ましく、3〜10分がより好ましい。この工程において、繊維素材は100〜140℃の高温に曝されるが、AXQの融点は185℃と高いため、重合反応中にモノマーが揮発する恐れがなく、モノマーの損失を抑制することができる。
【0029】
なお、蒸気温度が100℃未満では重合反応速度が遅くなると共に、モノマーの繊維内部への拡散速度が遅くなる恐れがあるので、反応条件として好ましくない。また、140℃以上では繊維素材自体が硬化する恐れがあるので、好ましくない。また、用いる蒸気の水分率は、90〜100%であることが好ましい。水分率がこの範囲より低い場合には、空気中の酸素により、重合反応が抑制される恐れがある。
【0030】
なお、本明細書において、モノマー溶液の繊維素材への含浸率は、下記式(1)により定義されるものである。
モノマー溶液の含浸率P(%)=(W1−W0)/W0×100・・・(1)
但し、式(1)中において、W1は、モノマー溶液含浸後の繊維素材の質量、W0は、モノマー溶液含浸前の繊維素材の質量を示す。
【0031】
重合反応終了後の繊維素材を水若しくは温湯で洗浄することにより、未反応モノマーやホモポリマーを除去した後、乾燥することにより、繊維内部にスルホン酸基が導入された改質繊維素材を得ることができる。AXQは、カルボキシ基に比較して極性(親水性)の高いスルホン酸基を有するため、AXQをグラフト重合することにより、少ないグラフト重合率で高い吸湿性を得ることができる。具体的には、AXQのグラフト重合率を3%以上とすることにより、20℃、相対湿度65%における吸湿率を3%以上とすることができ、上記本発明の改質繊維素材を得ることができる。
【0032】
また、この時点で得られる改質繊維素材において、スルホン酸基は酸性状態であるので、スルホン酸基がアンモニア等の塩基性物質を吸着する機能を有する。したがって、得られる改質繊維素材を、消臭機能を有する繊維素材や、クリーンルーム用のフィルター等として利用することができる。
【0033】
さらに、得られた改質繊維素材に、亜鉛塩や銅塩等の金属塩(例えば、硫酸亜鉛)の溶液を接触させ、スルホン酸基を亜鉛塩や銅塩等の金属塩に変換しても良く、この場合には、亜鉛や銅等の作用により、抗菌性やイソ吉草酸等の臭気を消臭する機能を付与することができる。
また、亜鉛塩や銅塩等の金属塩の溶液を接触させる代わりに、得られた改質繊維素材に、液流染色機等を用いて、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等の溶液を接触させ、スルホン酸基をアルカリ金属塩に変換しても良い。スルホン酸基をアルカリ金属塩とすることにより、親水性、すなわち吸湿性を著しく向上させることができる。
【0034】
このように、本発明の第1の製造方法によれば、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有する改質繊維素材を提供することができる。
本発明の第1の製造方法においては、親水基を有するモノマーとして、架橋性モノマーを除き、少なくともAXQを含む1種若しくは複数種のモノマーを用い、パッドスチーム法によりグラフト重合反応を進行させることが特徴となっており、かかる方法によれば、「課題を解決するための手段」の項で詳述したように、繊維内部にスルホン酸基を有するAXQを効率良くグラフト重合することができ、高いモノマー利用率を実現することができるので、製造コストを低減することができる。また、本発明の第1の改質繊維素材の製造方法は、特別な装置等を用いる必要がなく、連続生産性にも優れた方法である。
【0035】
(第2の製造方法)
次に、本発明の第2の改質繊維素材の製造方法について説明する。
はじめに、第1の製造方法と同様に、架橋性モノマーを除き、少なくともAXQを含む1種若しくは複数種のモノマーと光重合開始剤とを含有するモノマー溶液を調製する。ここで、光重合開始剤としては、ベンゾフェノン等の水素引き抜き型の重合開始剤等を用いることができ、モノマー溶液中における濃度としては、0.05〜1.0質量%が好ましい。
【0036】
次に、第1の製造方法と同様に、調製したモノマー溶液を繊維素材に含浸させた後、マングルロール等を用いて、モノマー溶液を含浸させた繊維素材を絞り、モノマー溶液の含浸率を20〜150%とする。
【0037】
次に、モノマー溶液を含浸させた繊維素材に紫外線を照射して、グラフト重合反応を進行させる。例えば、ピンテンター等を用いて、モノマー溶液を含浸させた繊維素材を固定した状態で移送し、紫外線ランプの下を通過させれば良い。紫外線ランプとしては、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等を用いることができ、例えば、80〜240Wの紫外線ランプを用い、1〜20m/分の移送速度で、1〜5個の紫外線ランプの下を通過させることが好適である。
なお、この工程において、重合反応が開始すると重合熱が発生して繊維素材が昇温し、100℃以上の高温になることがあるが、AXQの融点は185℃と高いため、重合反応中にモノマーが揮発する恐れがなく、モノマーの損失を抑制することができる。
重合反応終了後、第1の製造方法と同様に、処理することにより、所望の機能を有する改質繊維素材を得ることができる。
【0038】
本発明の第2の製造方法によれば、第1の製造方法と同様の効果を得ることができ、繊維内部にスルホン酸基を有するAXQを効率良くグラフト重合することができるので、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有し、連続生産性に優れた改質繊維素材を提供することができる。また、本発明の第2の製造方法によれば、第1の製造方法と同様に、高いモノマー利用率を実現することができるので、製造コストを低減することができる。
【0039】
【実施例】
次に、本発明に係る実施例及び比較例について説明する。
実施例1〜4及び比較例1〜4において、各々改質繊維素材を作製し、種々の評価を行った。但し、以下の実施例、比較例においては、説明を簡略化するため、改質を試みたが、改質できなかった場合も含めて、「改質処理後の繊維素材」のことを「改質繊維素材」と称す。
【0040】
(評価項目及び評価方法)
以下の実施例、比較例における評価項目及び評価方法は以下の通りである。
<質量増加率>
グラフト重合前の繊維素材の質量W0を測定しておき、重合反応終了後の繊維素材を水洗した後、120℃で3分間乾燥した後の質量WSを測定し、下記式(2)に基づいて、質量増加率(%)を算出した。なお、質量WSを測定する際に、繊維素材に未反応モノマーやホモポリマーが付着していない場合、算出される質量増加率はグラフト重合率(%)に相当する。
質量増加率(%)=(WS−W0)/W0×100・・・(2)
【0041】
<モノマーの利用率>
上述のようにして算出された質量増加率から、重合反応に利用されたモノマー利用率ME(%)を下記式(3)に基づいて算出した。
E(%)=質量増加率/(MC×P/100)×100・・・(3)
但し、式(3)中において、MC(%)は使用したモノマーの合計濃度、P(%)はモノマー溶液の繊維素材への含浸率を示している。
【0042】
<消臭性評価>
得られた改質繊維素材の消臭性評価として、アンモニア吸着性を以下のようにして評価した。
すなわち、改質繊維素材を5cm×10cmに切断し、得られた試料を350ml三角フラスコ内に入れた後、濃度が700ppmになるように、アンモニアを添加した。三角フラスコを密閉した状態で30分間放置した後、フラスコ内に残留するアンモニア濃度を測定し、アンモニアの減少量からアンモニア吸着性を評価した。
また、比較のため、未処理の繊維素材についても同様の評価を行った。
【0043】
<吸湿率>
得られた改質繊維素材の20℃、相対湿度65%における吸湿率を以下のようにして測定した。
改質繊維素材を110℃で2時間乾燥した後、精密に秤量し、20℃、相対湿度65%の恒温、恒湿チャンバー内に12時間放置して吸湿させた後、精密に秤量し、質量増加量から吸湿した水分の割合(%)を算出した。
また、比較のため、未処理の繊維素材についても同様の評価を行った。
【0044】
<抗菌性>
得られた改質繊維素材の抗菌性の評価として、繊維製品新機能評価協議会(JAFET)により規定された繊維製品全般に関する統一試験方法に基づいて、静菌活性値を評価した。
【0045】
(実施例1)
繊維素材として、ポリアミド100%からなる平織物で目付け80g/m2のものを精練して用いた。
表1に示す組成のモノマー水溶液を調製し、得られたモノマー水溶液を上記繊維素材に含浸させた後、マングルロールを用いて絞り、含浸率を50%とした。
次いで、モノマー水溶液を含浸させた繊維素材を100℃の飽和蒸気中に6分間放置し、重合反応を進行させた。
重合反応終了後、80℃の温湯中で5分間洗浄した後、120℃で3分間乾燥して、本発明の改質繊維素材を得た。
【表1】
Figure 0004684472
【0046】
(比較例1)
表2に示す組成のモノマー水溶液を調製した以外は実施例1と同様にして、改質繊維素材を得た。
【表2】
Figure 0004684472
【0047】
(比較例2)
表3に示すモノマー水溶液を調製した以外は実施例1と同様にして、改質繊維素材を得た。
【表3】
Figure 0004684472
【0048】
(比較例3)
表4に示すモノマー水溶液を調製した以外は実施例1と同様にして、改質繊維素材を得た。
【表4】
Figure 0004684472
【0049】
(比較例4)
表5に示すモノマー水溶液を調製した以外は実施例1と同様にして、改質繊維素材を得た。
【表5】
Figure 0004684472
【0050】
(実施例1、比較例1〜4の評価結果)
実施例1、比較例1〜4において、得られた改質繊維素材の質量増加率、モノマー利用率の評価結果を表6に示す。また、得られた改質繊維素材に素手で触れた時の感触を未処理の繊維素材(未処理品)と比較した時の感触から、柔軟性の評価を行った。
【0051】
本発明の第1の製造方法を採用した実施例1において得られた改質繊維素材は、重合反応終了後の繊維表面にホモポリマーの生成はなく、外観上は重合前と何ら変わりなかったが、表6に示すように、質量増加率が7.6%であり、繊維内部にAXQがグラフト重合されていることが確認された。なお、実施例1では、ホモポリマーが生成されなかったため、AXQのグラフト重合率は、質量増加率に相当する。また、モノマーの利用率が95%と高く、効率良く重合反応が進行したことが判明した。また、得られた改質繊維素材は、未処理品よりは若干硬いが、十分な柔軟性を有することが判明した。
【0052】
得られた改質繊維素材、及び重合前の未処理の繊維素材について、上述の消臭性の評価を行ったところ、未処理の繊維素材では、アンモニアの残留量が360ppmであったのに対し、得られた改質繊維素材では、アンモニアの残留量が0ppmであり、100%のアンモニアが吸着除去されていることが判明した。したがって、本実施例によれば、AXQをグラフト重合することにより、繊維素材を改質し、優れた消臭性を付与することができることが判明した。
【0053】
これに対して、AXQと架橋性モノマーとを併用した比較例1では、得られた改質繊維素材の質量増加率、モノマー利用率は実施例1と同様であったものの、重合反応終了後の繊維表面には、多量のホモポリマーが糊状に付着しており、質量増加率、及びモノマー利用率の多くは繊維表面に付着したホモポリマーによるものであることが判明した。このように比較例1において得られた改質繊維素材には多量のホモポリマーが付着したため、得られた改質繊維素材の柔軟性は、未処理品に比較して著しく低かった。
【0054】
また、モノマーとして、AXQの代わりに、スチレンスルホン酸ナトリウムを用いた比較例2では、得られた改質繊維素材が未処理品と同等の柔軟性を有していたものの、得られた改質繊維素材の質量増加率、モノマー利用率は実施例1に比較して低いことが判明した。
また、モノマーとして、AXQの代わりに、ビニルスルホン酸ナトリウム若しくはアリルスルホン酸を用いた比較例3、4では、得られた改質繊維素材の質量増加率は0%であり、重合反応自体が進行していないことが判明した。
【0055】
【表6】
Figure 0004684472
【0056】
(実施例2)
実施例1で用いたのと同じ繊維素材を用い、改質繊維素材を作製した。
はじめに、表7に示す組成のモノマー水溶液を調製した。なお、ベンゾイルパーオキサイドは、キャリヤに加熱しながら溶解した後、冷却してモノマー水溶液に添加した。得られたモノマー水溶液を上記繊維素材に含浸させた後、マングルロールを用いて絞り、含浸率を50%とした。次いで、モノマー水溶液を含浸させた繊維素材を100℃の飽和蒸気中に10分間放置し、重合反応を進行させた。
重合反応終了後、80℃の温湯中で5分間洗浄した後、120℃で3分間乾燥して、本発明の改質繊維素材を得た。
続いて、得られた改質繊維素材を0.5質量%の炭酸ナトリウムを含有する80℃の温湯中に5分間浸漬させて、スルホン酸基をナトリウム塩にした後、10分間水洗し、120℃で3分間乾燥することにより、ポリアミド白織物を得た。次いで、チバ(株)製のイルガラン ネビーブルーBを用いて、得られたポリアミド白織物を95℃で30分間染色し、ネビー色の染色織物を得た。なお、ネビーブルーBの添加量は繊維質量に対して3質量%とした。
さらに、得られた染色織物の洗濯に対する耐久性を測定するため、JIS−L0217 103法に基づいて、得られた染色織物を10回洗濯した。
【0057】
【表7】
Figure 0004684472
【0058】
(実施例2の評価結果)
本発明の第1の製造方法を採用した実施例2において得られた改質繊維素材は、重合反応終了後の繊維表面にホモポリマーの生成はなく、外観上は重合前と何ら変わりなかったが、質量増加率は8.8%であり、AXQがグラフト重合されていることが確認された。なお、本実施例においても、ホモポリマーが生成されなかったため、AXQのグラフト重合率は、質量増加率に相当する。また、モノマーの利用率は88%と高く、効率良く重合反応が進行したことが判明した。
【0059】
重合前の未処理の繊維素材(未処理品)、グラフト重合後に得られた改質繊維素材、得られた染色織物の吸湿性、及び染色織物を10回洗濯した後の吸湿性を評価した結果を表8に示す。
表8に示すように、AXQをグラフト重合することにより、繊維素材を改質することができ、25℃、相対湿度65%における吸湿率を2倍以上とすることができることが判明した。また、染色を行っても、同等の吸湿率を維持できると共に、得られた染色織物を10回洗濯しても、その吸湿率に変化は見られず、得られた染色織物は耐久性が優れていることが判明した。
【0060】
【表8】
Figure 0004684472
【0061】
(実施例3)
繊維素材として、綿100%からなるブロード織物で目付け100g/m2のものを用いて、改質繊維素材を作製した。
はじめに、表9に示す組成のモノマー水溶液を調製した。なお、ベンゾイルパーオキサイドは、イソプロピルアルコールに加熱しながら溶解した後、冷却してモノマー水溶液に添加した。
得られたモノマー水溶液を用い、実施例2と同様にして、AXQのグラフト重合を行い、本発明の改質繊維素材を得た。
さらに、カヤクリル レッドGL−ED(日本化薬(株)製、カチオン染料)の1質量%溶液を用い、得られた改質繊維素材を100℃で10分間染色することにより、濃い赤色の染色織物を得た。
この染色織物を、0.5質量%の硫酸亜鉛を含む80℃の温湯中に15分間浸漬させて、スルホン酸基を亜鉛塩にした後、10分間水洗し、120℃で3分間乾燥した。
【0062】
【表9】
Figure 0004684472
【0063】
(実施例3の評価結果)
本発明の第1の製造方法を採用した実施例3において得られた改質繊維素材は、重合反応終了後の繊維表面にホモポリマーの生成はなく、外観上は重合前と何ら変わりなかったが、上述のように、濃い赤色に染色することができた。重合前の未処理の繊維素材(綿)に対して同様の染色を試みても、全く染色されなかったことから、繊維が改質され、酸性基が導入されていることが確認された。
【0064】
重合前の未処理の繊維素材(未処理品)、硫酸亜鉛により処理した後の染色織物の抗菌性、及び硫酸亜鉛により処理した後の染色織物を実施例2と同様に10回洗濯した後の抗菌性を評価した結果を表10に示す。
表10に示すように、AXQをグラフト重合し、スルホン酸基を亜鉛塩とすることにより、繊維素材を改質することができ、抗菌性(静菌活性値)を著しく向上させることができた。また、得られた染色織物を10回洗濯しても、その抗菌性に変化は見られず、得られた染色織物は耐久性が優れていることが判明した。
【0065】
【表10】
Figure 0004684472
【0066】
(実施例4)
繊維素材として、75デニール/72フィラメントのポリアミド繊維から得られた縦糸密度120本/インチ、横糸密度90本/インチのポリアミドタフタを用いて、改質繊維素材を作製した。
はじめに、表11に示す組成のモノマー水溶液を調製し、得られたモノマー水溶液を繊維素材に含浸させた後、マングルロールを用いて絞り、含浸率を50%とした。次いで、モノマー水溶液を含浸させた繊維素材をピンテンターで固定し、10cmの高さに設置した120Wの水銀灯2個の下を通過させて、重合反応を進行させた。
重合反応終了後、80℃の温湯に0.1質量%の水酸化ナトリウムを溶解した液中に5分間浸漬させて洗浄し、流水洗した後、120℃で3分間乾燥して、本発明の改質繊維素材を得た。
【0067】
【表11】
Figure 0004684472
【0068】
(実施例4の評価結果)
本発明の第2の製造方法を採用した実施例4において得られた改質繊維素材は、重合反応終了後の繊維表面にホモポリマーの生成はなく、外観上は重合前と何ら変わりなかったが、重合前の未処理の繊維素材(未処理品)、グラフト重合後に得られた改質繊維素材の吸湿性を評価したところ、表12に示す結果が得られ、AXQをグラフト重合することにより、繊維素材を改質することができ、25℃、相対湿度65%における吸湿率を2倍以上とすることができることが判明した。
【0069】
【表12】
Figure 0004684472
【0070】
実施例1〜4、比較例1〜4の結果から、本発明の第1、第2の改質繊維素材の製造方法によれば、繊維素材の内部に、高いモノマー利用率でスルホン酸基を導入することができ、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有する改質繊維素材を提供することができることが判明した。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、十分な吸湿性と柔軟性と耐久性を有すると共に、連続生産性に優れ、製造コストの低減を図ることができる、改質繊維素材及びその製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、吸湿性の他、消臭性、抗菌性等の機能が付与された改質繊維素材を提供することができ、着用に快適な高吸湿繊維素材、消臭繊維素材、抗菌繊維素材等として幅広い用途に利用することができる。

Claims (1)

  1. 架橋性モノマーを除き、少なくとも2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸を含む1種若しくは複数種のモノマー(スルホン酸ナトリウム基を有するモノマーを除く。)と重合開始剤とを含有するモノマー溶液を繊維素材に含浸させる工程と、
    前記モノマー溶液を含浸させた前記繊維素材を、100℃以上の蒸気に接触させる工程とを有し、
    前記繊維素材が、ポリアミド、綿、レーヨン、ビニロンのいずれかを含むことを特徴とする改質繊維素材の製造方法。
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