JP4683070B2 - ノイズキャンセル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車内の騒音を低減する際に適用されるノイズキャンセリング装置に関する。
近年、携帯型音楽再生装置の普及に伴い、屋外で音楽を聴取する機会が増加している。例えば電車やバスなどの乗り物の中で音楽を聴取する場合には、騒音レベルが大きいため、再生する音楽の音量を大きくすることが多い。その結果、音漏れが大きくなり、周囲の人に迷惑がかかってしまう場合がある。この問題を解決するため、最近では、周囲の騒音を低減させるノイズキャンセリング機能を搭載したノイズキャンセリングヘッドフォンが実用化されている。
ノイズキャンセリングヘッドフォンとしては、例えばフィードバック方式が知られている。この方式は、ヘッドフォンの内部にマイクロフォンを設置し、マイクロフォンで騒音として集音した信号(以下、ノイズ信号と適宜称する)の位相を反転した逆位相の信号を生成する。そして、この騒音に対して逆位相となる信号(以下、ノイズキャンセル信号と適宜称する)をヘッドフォンのドライバーユニットに供給することにより、ユーザに対して聞こえる騒音を低減させることができるようにされている。
フィードバック方式を適用したノイズキャンセリングヘッドフォンでは、例えば、図9に示すように、ユーザの耳の位置である観測点P0の近傍にマイクロフォン101(以下、マイク101と適宜称する)およびスピーカ102が設置される。ノイズ源からのノイズ信号がマイク101によって集音されると、スピーカ102からノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号が出力される。観測点P0では、これらのノイズ信号およびノイズキャンセル信号が合成された信号が観測されることになる。
例えば、図10Aに示すように、観測点P0において、振幅レベルが「1」であるノイズ信号が観測される。このノイズ信号がマイク101で集音された場合、スピーカ102からは、図10Bに示すように、マイク101で集音されたノイズ信号を打ち消すために、ノイズ信号に対して振幅レベルが「0.9」であり、位相が逆位相となるノイズキャンセル信号が出力される。なお、以下では、ノイズキャンセル信号の振幅レベルおよび位相を、数値および符号で表す。例えば、振幅レベルが「0.9」であり、位相が逆位相である信号を、単に「「−0.9」の信号」と表記する。
観測点P0では、図10Aに示す「1」のノイズ信号と、図10Bに示す「−0.9」のノイズキャンセル信号が合成され、図10Cに示すように、「0.1」に減衰したノイズ信号が観測される。したがって、ノイズキャンセルの効果は、1/10(=−20dB)となる。
従来のノイズキャンセリング装置100は、図11に示すように、マイク101、スピーカ102、アナログ回路103およびアンプ104で構成されている。マイク101は、騒音として集音した周囲の音をノイズ信号に変換し、アナログ回路103に供給する。アナログ回路103は、供給されたノイズ信号に対して所定の信号処理を施し、位相を反転したノイズキャンセル信号を生成する。アナログ回路103から出力されたノイズキャンセル信号は、アンプ104で所定に増幅された後にスピーカ102に供給され、スピーカ102から出力される。
このように、従来のフィードバック方式によるノイズキャンセリング方法では、マイクの位置でノイズキャンセルの効果が最大となるようにされている。そのため、マイクおよびスピーカが観測点の近傍に設置されている場合には、観測点においてノイズキャンセルの効果を十分に得ることができる。
また、最近では、車載用の音楽再生装置にノイズキャンセリング機能を搭載し、自動車の車内で騒音を低減させることが提案されている。車載用の音楽再生装置でノイズキャンセリングを行う場合においても、上述したノイズキャンセリングヘッドフォンと同様に、自動車のドアなどに設置されたスピーカの近傍にマイクロフォンを設置する。そして、マイクロフォンで検出した車内のノイズ信号を、スピーカを駆動する増幅器にフィードバックし、スピーカからノイズ信号と逆位相のノイズキャンセル信号を出力し、マイクロフォンの近傍の騒音を低減させるものである。例えば下記の特許文献1には、車内の騒音を低減させる騒音低減装置が記載されている。
特開平10−333687号公報
自動車などの車内でノイズキャンセリングを行う場合、ドアなどの座席から離れた位置にスピーカが設置されていることが多い。そのため、座席に着座したユーザの耳の位置と、マイクおよびスピーカの位置が離れることになる。例えば、図12に示すように、ユーザの耳の位置である観測点P1の位置と、マイク101およびスピーカ102の位置とが離れている場合について考える。この例では、観測点P1からスピーカ102までの距離が20cm(センチメートル)である場合について説明する。
上述したノイズキャンセリングヘッドフォンの例と同様に、ノイズ源からのノイズ信号がマイク101によって集音されると、スピーカ102からノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号が出力される。観測点P1では、これらのノイズ信号およびノイズキャンセル信号が合成された信号が観測される。
観測点P1では、例えば図13Aに示すように、振幅レベルが「1」であるノイズ源からのノイズ信号が観測される。また、十分に離れた位置にあるノイズ源からのノイズ信号は、場所に依存せず略一定の音圧で観測されると見なすことができるため、マイク101においても、振幅レベルが「1」であるノイズ信号が集音される。このノイズ信号がマイク101で集音された場合、スピーカ102からは、マイク101で集音されたノイズ信号を打ち消すために、「−0.9」のノイズキャンセル信号が出力される。
ここで、一般に、音源からの距離が遠くなるにしたがって音圧が減衰することが知られている。この例では、スピーカ102から20cm離れた位置においては、スピーカ102から出力された信号の音圧が1/4(=12dB)程度となると仮定する。
この場合、スピーカ102から出力されたノイズキャンセル信号は、20cm離れた観測点P1に到達するまでに、その音圧が1/4に減衰してしまう。そのため、観測点P1では、図13Bに示すように、「−0.225(=−0.9/4)」のノイズキャンセル信号が観測されることになる。
したがって、観測点P1では、図13Aに示す「1」のノイズ信号と、図13Bに示す「−0.225」に減衰したノイズキャンセル信号が合成され、図13Cに示すように、振幅レベルが「0.775」のノイズ信号が観測される。すなわち、ノイズキャンセルの効果は、0.775(=−2.2dB)となる。
このように、従来のフィードバック方式によるノイズキャンセリング方法では、マイクの位置でノイズキャンセルの効果が最大となるようにされている。そのため、マイクおよびスピーカの位置が観測点から離れている場合には、スピーカから出力されたノイズキャンセル信号が、観測点に到達する際に減衰してしまい、観測点においてノイズキャンセルの効果を十分に得ることができないという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、マイクロフォンおよびスピーカから離れた地点においてもノイズキャンセリングを行うことができるノイズキャンセリング装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、周囲の音を騒音として集音するマイクロフォンと、
マイクロフォンからの信号が供給され、該信号に対して逆位相とするとともに、マイクロフォンから離れた観測点までの距離に応じた減衰量を考慮した振幅レベルのノイズキャンセル信号を生成する第1の信号生成部と、
マイクロフォンの近傍に設置され、ノイズキャンセル信号を出力するスピーカと、
第1の信号生成部で生成されたノイズキャンセル信号が供給され、該ノイズキャンセル信号に対して逆位相となる正相の信号を生成する第2の信号生成部と、
マイクロフォンからの信号および正相の信号を合成する合成部と
を有し、
スピーカから出力されマイクロフォンに入力されたノイズキャンセル信号が、合成部において正相の信号と合成されることにより減衰されて第1の信号生成部に入力され、
減衰されることで、第1の信号生成部に入力される信号の振幅レベルが観測点において観測されるノイズキャンセル信号と同等の振幅レベルとされるノイズキャンセリング装置である。
上述したように、この発明では、周囲の音を騒音として集音するマイクロフォンからの信号が供給され、マイクロフォンからの信号に対して逆位相とするとともに、マイクロフォンから離れた観測点までの距離に応じた減衰量を考慮した振幅レベルのノイズキャンセル信号を生成し、マイクロフォンの近傍に設置された第1のスピーカからノイズキャンセル信号を出力し、マイクロフォンからの信号が供給され、マイクロフォンからの信号と同位相である正相の信号を生成し、マイクロフォンの近傍に設置された第2のスピーカから正相の信号を出力し、第1のスピーカから出力されたノイズキャンセル信号が第2のスピーカから出力された正相の信号によって減衰することにより、観測点において観測されるノイズキャンセル信号と同等の振幅レベルのノイズキャンセル信号がマイクロフォンに到達するようにしているため、恰も観測点の近傍にマイクロフォンが設置されているような仮想的な状態を作り出すことができる。
この発明は、スピーカから出力されマイクロフォンに入力されるノイズキャンセル信号を正相の信号によって減衰させることにより、観測点で観測されるノイズキャンセル信号と同等の振幅レベルのノイズキャンセル信号がマイクロフォンに到達するようにしている。そのため、観測点から離れた地点にマイクロフォンを設置した場合であっても、恰も観測点の近傍にマイクロフォンが設置されているような仮想的な状態を作り出し、マイクロフォンから離れた観測点においてノイズキャンセリングを行うことができるという効果がある。
以下に、この発明の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。この発明の実施の一形態では、観測点から離れた地点にマイクロフォンおよびスピーカを設置し、スピーカから離れた地点において、ノイズキャンセリングを行うことができるようにしている。
先ず、この発明の実施の一形態についての理解を容易とするため、スピーカから離れた地点に位置する観測点の近傍にマイクロフォンを設置した場合のノイズキャンセリング方法について説明する。例えば、図1に示すように、スピーカ12が設置された地点から20cm(センチメートル)程度離れた観測点Pの近傍にマイクロフォン11(以下、マイク11と適宜称する)を設置する。
ノイズ源からのノイズ信号がマイク11によって集音されると、スピーカ12からノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号が出力される。観測点Pでは、これらのノイズ信号およびノイズキャンセル信号が合成された信号が観測される。
ここで、フィードバック方式を用いたノイズキャンセリング方法では、マイクの位置でノイズキャンセルの効果が最大となるようにしている。そのため、スピーカ12からは、マイク11の位置でノイズキャンセルの効果が最大となるように、ノイズキャンセル信号が出力される。例えば、スピーカ12から20cm離れた地点で音圧が1/4(−20dB)に減衰すると仮定した場合、スピーカ12からは、マイク11までの距離に応じた減衰量を考慮して4倍の振幅レベルのノイズキャンセル信号が出力される。
観測点Pでは、例えば図2Aに示すように、振幅レベルが「1」であるノイズ源からのノイズ信号が観測され、マイク11で集音される。このノイズ信号がマイク11で集音された場合、スピーカ12からは、図2Bに示すように、マイク11で集音されたノイズ信号を打ち消すために、マイク11とスピーカ12との距離に応じた減衰量を考慮して、振幅レベルが「3.6」であり、位相が逆位相であるノイズキャンセル信号が出力される。なお、以下では、ノイズキャンセル信号の振幅レベルおよび位相を、数値および符号で表す。例えば、「振幅レベルが「3.6」であり、位相が逆位相である信号」を、単に「「−3.6」の信号」と表記する。
観測点Pでは、図2Cに示すように、スピーカ12から出力された「−3.6」のノイズキャンセル信号が1/4に減衰した「−0.9」のノイズキャンセル信号が観測される。そして、図2Aに示す「1」のノイズ信号と、図2Cに示す「−0.9」のノイズキャンセル信号が合成され、図2Dに示すように、振幅レベルが「0.1」に減衰したノイズ信号が観測される。
このように、スピーカ12から離れた地点に位置する観測点Pの近傍にマイク11を設置することにより、観測点Pにおいてノイズキャンセル効果が最大となるようなノイズキャンセリングを行うことができる。
しかしながら、実際には、観測点Pはユーザの耳の位置であるため、マイク11を観測点Pの近傍に設置することは、困難である。そこで、この発明の実施の一形態では、観測点から離れた地点に設置されたスピーカの近傍にマイクロフォンを設置した場合に、恰も観測点の近傍にマイクロフォンが設置されているような仮想的な状態を作り出すようにした。そして、スピーカから離れた観測点の位置において騒音を低減させるようにした。
この発明の実施の一形態では、例えば、図3に示すように、ユーザの耳の位置である観測点Pから離れた地点に、マイク11およびメインスピーカ12aを互いに近傍に位置するように設置するとともに、サブスピーカ12bをさらに設置する。ここでは、観測点Pから20cm程度離れた地点に、マイク11、メインスピーカ12aおよびサブスピーカ12bが設置された場合の例を示す。
マイク11は、メインスピーカ12aおよびサブスピーカ12bから出力されるそれぞれの信号が入力されるように設置される。サブスピーカ12bは、マイク11までの距離がメインスピーカ12aからマイク11までの距離よりも近い位置となるように設置される。また、サブスピーカ12bは、サブスピーカ12bから出力される信号が観測点Pにおいて観測し難いような向きで設置される。
メインスピーカ12aは、ノイズ源からのノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号を出力する。サブスピーカ12bは、メインスピーカ12aから出力されるノイズキャンセル信号に対して逆位相、すなわち、ノイズ信号に対して同位相である正相の信号を出力する。マイク11は、メインスピーカ12aから出力されたノイズキャンセル信号と、サブスピーカ12bから出力された信号とが合成された信号が入力される。
観測点Pに対して、図3に示すようにマイク11、メインスピーカ12aおよびサブスピーカ12bが設置された場合の観測点Pにおけるノイズキャンセリング方法について説明する。図3に示す例では、通常のノイズキャンセリングにより、ノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号がメインスピーカ12aから出力される。また、ノイズキャンセル信号に対して比較的音圧の低い正相の信号がサブスピーカ12bから出力される。マイク11には、メインスピーカ12aから出力されたノイズキャンセル信号と、サブスピーカ12bから出力された正相の信号とが合成されて入力される。
このとき、サブスピーカ12bからマイク11までの距離は、メインスピーカ12aからマイク11までの距離と比較して近い。そのため、サブスピーカ12bから低い音圧で正相の信号を出力した場合であっても、マイク11の位置で観測されるサブスピーカ12bから出力された正相の信号の音圧は、メインスピーカ12aから出力されたノイズキャンセル信号と同程度の音圧で観測される。
したがって、マイク11の地点では、メインスピーカ12aからのノイズキャンセル信号と、サブスピーカ12bからの正相の信号とが打ち消し合い、非常に低い音圧の逆位相の信号がマイク11に入力される。
このように、サブスピーカ12bを用いて、ノイズ信号に対して逆位相のノイズキャンセル信号を正相の信号で打ち消し、マイク11に入力される信号の音圧を低くするようにしている。こうすることにより、図3に示すように、マイク11が観測点Pから離れた地点に設置されているにもかかわらず、上述した図1に示すような、スピーカ12から離れた地点に位置する観測点Pの近傍にマイク11が設置されている状態と同じ状態を仮想的に作り出すことが可能となる。
例えば、観測点Pにおいて、図4Aに示すように、振幅レベルが「1」であるノイズ源からのノイズ信号が観測される。また、背景技術の項で説明したように、十分に離れた位置にあるノイズ源からのノイズ信号は、場所に依存せず略一定の音圧で観測されると見なすことができるため、マイク11が設置された地点においても同様に、振幅レベルが「1」のノイズ信号が観測される。
メインスピーカ12aからは、ノイズ信号をキャンセルするためのノイズキャンセル信号が出力される。このとき、この実施の一形態においては、観測点Pにおいてノイズキャンセル効果が最大となるようにする。そのためには、観測点Pにおいて「1」のノイズ信号を打ち消すための「−0.9」のノイズキャンセル信号が観測される必要がある。そのため、メインスピーカ12aからは、マイク11およびメインスピーカ12aから観測点Pまでの距離に応じた減衰量を考慮したノイズキャンセル信号が出力される。
この例では、マイク11およびメインスピーカ12aから観測点Pまでの距離が20cmであり、メインスピーカ12aから20cm離れた地点で音圧が1/4(−20dB)に減衰すると仮定する。この場合、メインスピーカ12aからは、図4Bに示すように、4倍の振幅レベルである「−3.6」のノイズキャンセル信号が出力される。
一方、サブスピーカ12bからは、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号が観測点Pにおいて観測されるノイズキャンセル信号と同等の振幅レベルとなるように、メインスピーカ12aから出力されるノイズキャンセル信号を打ち消すための正相の信号が出力される。このとき、サブスピーカ12bから出力される正相の信号は、その振幅レベルが所望の値となるように増幅量が調整されて出力される。例えば、この例では、図4Cに示すように、正相の信号の振幅レベルが「0.3」となるように増幅量が調整される。
したがって、マイク11には、メインスピーカ12aから出力された「−3.6」のノイズキャンセル信号と、サブスピーカ12bから出力された「0.3」の正相の信号と、ノイズ源からの「1」のノイズ信号とが合成された信号が入力される。
観測点Pでは、図4Dに示すように、メインスピーカ12aから出力された「−3.6」のノイズキャンセル信号が1/4に減衰した「−0.9」のノイズキャンセル信号が観測される。そして、図4Aに示すノイズ源からの「1」のノイズ信号と、図4Dに示す「−0.9」のノイズキャンセル信号とが合成され、図4Eに示すように、振幅レベルが「0.1」に減衰されたノイズ信号が観測される。
このように、この発明の実施の一形態では、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号成分を、サブスピーカ12bを用いて観測点Pにおけるノイズキャンセル信号と同等の信号となるように調整するようにしている。こうすることにより、マイク11が観測点Pの近傍に設置された場合と同様に、メインスピーカ12aが設置された地点から離れた観測点Pにおいて、ノイズキャンセル効果が最大となるようにノイズキャンセリングを行うことができる。
なお、この発明の実施の一形態では、マイク11およびメインスピーカ12aから観測点Pまでの距離に応じて、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを調整することにより、任意の地点でノイズキャンセル効果を最大とすることができる。
例えば、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを大きくすることにより、この正相の信号とメインスピーカ12aから出力されたノイズキャンセル信号とが合成された、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号の振幅レベルがより小さくなる。そのため、メインスピーカ12aからより離れた地点においてノイズキャンセル効果を最大とすることができる。
また、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを小さくすることにより、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号の振幅レベルがより大きくなる。そのため、メインスピーカ12aにより近い地点においてノイズキャンセル効果を最大とすることができる。
この発明の実施の一形態に適用可能なノイズキャンセリング装置1の一例の構成について、図5を参照して説明する。ノイズキャンセリング装置1は、マイクアンプ21、周波数調整部22および23、位相反転部24、アンプ25および26で構成され、マイク11、メインスピーカ12aおよびサブスピーカ12bが接続されている。マイク11は、騒音として集音した周囲の音をノイズ信号に変換し、マイクアンプ21に供給する。マイクアンプ21は、供給されたノイズ信号を所定に増幅し、周波数調整部22および23に供給する。
周波数調整部22は、例えばLPF(Low Pass Filter)やイコライザであり、例えば、供給されたノイズ信号の周波数成分のうち低域以外の周波数成分を遮断したり、ノイズ信号の周波数特性を変更するなどの処理を施す。位相反転部24は、供給されたノイズ信号の位相を反転させ、ノイズ信号に対して逆位相となるノイズキャンセル信号を生成する。位相反転部24から出力されたノイズキャンセル信号は、アンプ25を介してメインスピーカ12aに供給されて出力される。
周波数調整部23は、供給された信号の周波数特性を所定に調整する処理を行う。周波数調整部23から出力された信号は、アンプ26を介してサブスピーカ12bに供給されて出力される。アンプ26による増幅量は可変とされ、マイク11およびメインスピーカ12aから観測点Pまでの距離に応じて変更することができる。
例えば、サブスピーカ12bから出力される信号は、メインスピーカ12aから出力されるノイズキャンセル信号の音圧と比較して低い音圧で出力されるので、メインスピーカ12aよりも口径の小さいスピーカを用いることができる。
ただし、一般にスピーカは、その口径の大きさによって周波数特性が異なり、特に、口径の小さいスピーカでは、信号の低域側の周波数特性が悪化してしまう。そのため、サブスピーカ12bとして、メインスピーカ12aよりも口径の小さいスピーカを使用する場合には、周波数調整部23において、低域の周波数成分を増幅するなどして、ノイズ信号の周波数特性を調整する。このように、ノイズ信号の低域の周波数成分を調整することにより、メインスピーカ12aに用いられる口径の大きいスピーカと同等の周波数特性を持たせることができる。
図6は、この発明の実施の一形態によるノイズキャンセリング装置1を自動車に適用した場合の設置例を示す。自動車の座席のバックレスト51の上部には、支持棒などによってヘッドレスト52が取り付けられている。ヘッドレスト52の左右の側面には、右チャンネル用および左チャンネル用のスピーカユニット53がそれぞれ取り付けられている。
スピーカユニット53の内部には、マイク11およびメインスピーカ12が互いに近傍に位置するように設けられている。スピーカユニット53は、例えばヘッドレスト52に取り付けられている。
ヘッドレスト52の内部の側面側には、サブスピーカ12bが設置されている。サブスピーカ12bは、出力した信号がマイク11によって確実に集音されるように、スピーカユニット53に設けられたマイク11の方向に向くように設置され、サブスピーカ12bから出力される信号がユーザの耳の位置で観測し難いようにされている。
なお、スピーカユニット53の取り付け位置は、この例に限らず、例えばバックレスト51に取り付けられるようにしてもよい。また、例えば、スピーカユニット53がヘッドレスト52と一体となった構成としてもよい。
上述したように、この発明の実施の一形態では、サブスピーカ12bから出力される信号の音圧は、メインスピーカ12aから出力される信号の音圧と比較して低い音圧である。したがって、サブスピーカ12bに用いられるスピーカの口径は、メインスピーカ12aに用いられるスピーカの口径よりも小さいものを使用することができる。この例では、メインスピーカ12aとしては、例えば、口径が20cmであり、厚みが5cmであるスピーカを用いることができる。また、サブスピーカ12bとしては、例えば、口径が10cmであるスピーカを用いることができる。
また、サブスピーカ12bは、マイク11からメインスピーカ12aまでの距離よりも近くなるように設置される。この例では、メインスピーカ12aの中心からマイク11までの距離が、例えば15cmとなるように設置され、サブスピーカ12bからマイク11までの距離が3cmとなるように設置される。
次に、この発明の実施の一形態の第1の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第1の変形例では、観測点から離れた地点にマイクおよびスピーカを互いに近傍となるように設置する。そして、ノイズキャンセリング装置の内部において、マイクに入力されるノイズキャンセル信号成分をマイク入力直後の段階で減衰させることにより、マイクが恰も観測点の近傍に設置されているような仮想的な状態を作り出すようにしている。
この発明の実施の一形態の第1の変形例に適用可能なノイズキャンセリング装置1’の一例の構成について、図7を参照して説明する。ノイズキャンセリング装置1’は、マイクアンプ21、周波数調整部22、位相反転部24、アンプ25、加算器31、アナログフィルタ32およびアンプ33で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続されている。なお、この発明の実施の一形態と同様の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
マイク11に入力されたノイズ信号が加算器31に供給される。加算器31は、マイク11から入力されたノイズ信号と、アンプ33から出力された信号とを加算する。加算器31から出力された信号は、マイクアンプ21で所定に増幅され、周波数調整部22で周波数成分に対して所定の調整が行われる。そして、位相反転部24で位相が逆位相となるように反転されたノイズキャンセル信号が生成され、アンプ25を介してスピーカ12から出力される。
また、生成されたノイズキャンセル信号は、アナログフィルタ32にも供給される。アナログフィルタ32は、供給された信号の周波数特性を所定に調整する処理を行うとともに、信号の位相を反転させ、ノイズキャンセル信号に対して逆位相、すなわちノイズ信号に対して同位相である正相の信号を生成する。この信号は、上述した実施の一形態のノイズキャンセリング装置1においてサブスピーカ12bから出力される正相の信号と同等の振幅レベルおよび位相特性を有する信号である。
アンプ33は、アナログフィルタ32から供給された信号を所定に増幅する。アンプ33による増幅量は可変とされ、マイク11およびスピーカ12から観測点Pまでの距離に応じて変更することができる。例えば、マイク11およびスピーカ12から観測点Pまでの距離が遠い場合には、アンプ33の増幅量を大きくする。また、マイク11およびスピーカ12から観測点Pまでの距離が近い場合には、アンプ33の増幅量を小さくする。
このように、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号成分を、マイク11に入力された直後に減衰させることにより、マイク11の後段におけるノイズキャンセル信号成分が、観測点Pにおいて観測されるノイズキャンセル信号と同等の信号となる。すなわち、マイク11が観測点Pの近傍に設置されている状態と同等の状態となり、観測点Pにおいてノイズキャンセル効果が最大となるようにすることができる。
次に、この発明の実施の一形態の第2の変形例について説明する。上述した実施の一形態および実施の一形態の第1の変形例によるノイズキャンセリング装置では、マイクおよびスピーカから離れた観測点においてノイズキャンセル効果が最大となるようにされている。しかしながら、例えば、このノイズキャンセリング装置を自動車などに適用した場合、座席に着座したユーザの頭の位置は、常に固定的な状態ではなく、周囲の状況に応じて動いていると考えられる。そのため、観測点であるユーザの耳の位置が予め決められた地点から外れた場合には、マイクおよびスピーカから観測点までの距離が変化してしまい、ノイズキャンセル効果を十分に得ることができなくなってしまう。
そこで、この発明の実施の一形態の第2の変形例では、マイクおよびスピーカから観測点までの距離を測定し、測定された距離に応じて観測点の位置が変化した場合であっても、観測点においてノイズキャンセル効果を最大とすることができるようにした。
図8は、この発明の実施の一形態の第2の変形例によるノイズキャンセリング装置を自動車に適用した場合の設置例を示す。この実施の一形態の第2の変形例では、例えば図8に示すように、メインスピーカ12aの近傍にセンサ部54を設ける。
センサ部54は、例えば、超音波センサやカメラなどが用いられ、マイク11およびメインスピーカ12aから観測点P(この例の場合には、ユーザの頭の位置)までの距離を測定する。測定結果に応じて、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを変化させる。
例えば、観測点Pがマイク11およびメインスピーカ12aから離れた場合には、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを大きくする。これにより、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号の振幅レベルがより小さくなり、メインスピーカ12aから離れた地点においてノイズキャンセル効果を最大とすることができる。
また、観測点Pがマイク11およびメインスピーカ12aに近づいた場合には、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを小さくする。これにより、マイク11に入力されるノイズキャンセル信号の振幅レベルがより大きくなり、メインスピーカ12aに近い地点においてノイズキャンセル効果を最大とすることができる。
このように、この発明の実施の一形態の第2の変形例では、センサ部54によって測定されたマイク11から距離に応じて、サブスピーカ12bから出力される正相の信号の振幅レベルを可変とするようにしている。こうすることにより、観測点Pの位置が変化した場合であっても、観測点Pにおけるノイズキャンセル効果が最大となるようにすることができる。
なお、この例では、実施の一形態によるノイズキャンセリング装置1に対してセンサ部54を設けた場合を例にとって説明したが、これはこの例に限られない。例えば、実施の一形態の第1の変形例によるノイズキャンセリング装置1’に対しても同様に適用可能である。
以上、この発明の実施の一形態、実施の一形態の第1の変形例および第2の変形例について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の一形態、実施の一形態の第1の変形例および第2の変形例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
上述の実施の一形態および実施の一形態の第1の変形例では、メインスピーカ12aまたはスピーカ12からノイズキャンセル信号のみが出力されるように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、ノイズキャンセリング装置1および1’において、ノイズキャンセル信号に対して音楽などの音声信号を重畳させることにより、ノイズキャンセル信号および音声信号をスピーカ12から同時に出力させることができる。
また、この例では、自動車に対してノイズキャンセリング装置を適用した場合について説明したが、これに限られず、例えば航空機や船舶などの乗り物に対しても適用可能である。また、乗り物に限らず、映画館や講演会場等の室内などユーザ毎に個別に座席が設けられている場所や、家庭用AV(Audio/Video)システムにおいても適用可能である。
スピーカから離れた地点に位置する観測点の近傍にマイクロフォンが設置された場合のノイズキャンセリング方法について説明するための略線図である。 スピーカから離れた地点に位置する観測点の近傍にマイクロフォンが設置された場合の各信号の波形を示す略線図である。 この発明の実施の一形態に適用可能なノイズキャンセリング方法について説明するための略線図である。 この発明の実施の一形態に適用可能なノイズキャンセリング方法を用いた場合の各信号の波形を示す略線図である。 この発明の実施の一形態に適用可能なノイズキャンセリング装置の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態によるノイズキャンセリング装置を自動車に適用した場合の設置例を示す略線図である。 この発明の実施の一形態の第1の変形例に適用可能なノイズキャンセリング装置の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態の第2の変形例によるノイズキャンセリング装置を自動車に適用した場合の設置例を示す略線図である。 観測点に対してマイクロフォンおよびスピーカが近傍に設置された場合のノイズキャンセリングについて説明するための略線図である。 観測点に対してマイクロフォンおよびスピーカが近傍に設置された場合の各信号の波形を示す略線図である。 従来のノイズキャンセリング装置の一例の構成を示すブロック図である。 観測点に対してマイクロフォンおよびスピーカが離れた位置に設置された場合のノイズキャンセリングについて説明するための略線図である。 観測点に対してマイクロフォンおよびスピーカが離れた位置に設置された場合の各信号の波形を示す略線図である。
符号の説明
1、1’ ノイズキャンセリング装置
11 マイクロフォン
12 スピーカ
12a メインスピーカ
12b サブスピーカ
21 マイクアンプ
22、23 周波数調整部
24 位相反転部
25、26、33 アンプ
31 加算器
32 アナログフィルタ
51 バックレスト
52 ヘッドレスト
53 スピーカユニット
54 センサ部

Claims (3)

  1. 周囲の音を騒音として集音するマイクロフォンと、
    上記マイクロフォンからの信号が供給され、該信号に対して逆位相とするとともに、上記マイクロフォンから離れた観測点までの距離に応じた減衰量を考慮した振幅レベルのノイズキャンセル信号を生成する第1の信号生成部と、
    上記マイクロフォンの近傍に設置され、上記ノイズキャンセル信号を出力するスピーカと、
    上記第1の信号生成部で生成された上記ノイズキャンセル信号が供給され、該ノイズキャンセル信号に対して逆位相となる正相の信号を生成する第2の信号生成部と、
    上記マイクロフォンからの信号および上記正相の信号を合成する合成部と
    を有し、
    上記スピーカから出力され上記マイクロフォンに入力された上記ノイズキャンセル信号が、上記合成部において上記正相の信号と合成されることにより減衰されて上記第1の信号生成部に入力され、
    上記減衰されることで、上記第1の信号生成部に入力される信号の振幅レベルが上記観測点において観測されるノイズキャンセル信号と同等の振幅レベルとされるノイズキャンセリング装置。
  2. 上記第2の信号生成部は、
    上記マイクロフォンから上記観測点までの距離に応じて上記正相の信号の振幅レベルを設定する請求項に記載のノイズキャンセリング装置。
  3. 上記マイクロフォンから上記観測点までの距離を測定するセンサ部をさらに有し、
    上記センサ部で測定された距離に応じて、上記第2の信号生成部で生成された上記正相の信号の振幅レベルが可変とされる請求項に記載のノイズキャンセリング装置。
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