JP4682469B2 - 通信型ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置及びナビゲーションシステムに係り、特に、センタから送信された交通情報を車両乗員に提供し得る通信型ナビゲーション装置及び通信型ナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平10−47979号公報に開示される如く、交通情報提供センタからFM放送やビーコンを用いて交通情報を提供し、車載ナビゲーション装置でその提供された交通情報を表示モニタに表示させるナビゲーションシステムが知られている。交通情報提供センタは、予め定められた地域ごとに交通情報を収集し、その収集した交通情報をFM放送やビーコンを用いて送信する。車載ナビゲーション装置は、その定められた地域に車両が進入した後、一定間隔ごとに該地域における交通情報を取得する。従って、かかるナビゲーションシステム(以下、インフラ型システムと称す)によれば、各地域における交通情報を適宜車両乗員に提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話やPHS等の携帯端末の急速な進歩発展により、交通情報を取得する手法として、携帯端末側から所望の地域における交通情報の配信を要求し、その要求によりセンタから当該地域における交通情報を携帯端末側に向けて配信し、車載レシーバとして携帯端末にセンタからの交通情報を受信させるシステム(以下、携帯型システムと称す)が考えられる。この携帯型システムによれば、車両乗員が携帯端末を携帯することにより、車両側に任意の地域における交通情報を取得させることが可能となる。
【0004】
このように任意の地域における交通情報が取得できることとなると、携帯型システムと上記したインフラ型システムとが併用される構成においては、それぞれ取得した情報が互いに同一地域における情報となる事態が生じ得る。かかる事態が生じた場合に、何れのシステムを用いて取得した情報を車両乗員に提供するか否かは、適切な交通情報を車両乗員に提供するうえで重要な問題である。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、2つの通信媒体を介してセンタからそれぞれ送信された結果として取得された交通情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に、その重複地域における交通情報として適切な情報を車両乗員に提供することが可能な通信型ナビゲーション装置及び通信型ナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】

【0017】
ところで、センタから交通情報が配信された状況下で、表示モニタに映し出される道路地図の縮尺が大きい場合は、その縮尺が小さい場合に比して、表示モニタに映し出された広域スケールの道路地図上に多くの交通情報が重畳表示される事態が生じ得る。かかる事態が生ずると、表示モニタ上での交通情報の表示が煩雑となり、道路全体としての交通情報を車両乗員が判断し難くなってしまう。
【0018】
これに対して、センタから送信された所定地域ごとの交通情報を、表示モニタに映し出される道路地図に重ねて表示し得る表示制御手段を備える通信型ナビゲーション装置において、前記表示制御手段は、前記表示モニタに映し出される道路地図の縮尺を検出する縮尺検出手段と、前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が広域スケールである場合に、前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路について一の交通情報を生成する交通情報生成手段と、前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が詳細スケールである場合及び該縮尺が広域スケールでありかつ車両が停止している場合は前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報をそのまま、また、前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が広域スケールでありかつ車両が走行している場合は前記交通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示する処理を実行する表示指令手段と、を有する通信型ナビゲーション装置は、表示モニタに映し出される一の道路全体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供するうえで有効である。
【0019】
この態様の発明において、表示モニタに映し出される道路地図上における道路について一の交通情報が生成され、表示モニタに映し出されたその道路に一の交通情報が重ねて表示される。かかる構成においては、表示スケールを考慮した交通情報が表示モニタに表示されるため、表示モニタに映し出される一の道路全体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供することができる。
【0020】
また、上記した通信型ナビゲーション装置において、前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出される道路地図の縮尺が所定値以上に大きい場合に、前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路について一の交通情報を生成すると共に、前記表示指令手段は、前記縮尺が前記所定値以上に大きくかつ車両が走行している場合に、前記交通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示する処理を実行することとしてもよい。
【0021】
また、上記した通信型ナビゲーション装置において、前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出される道路地図の縮尺が所定値以上に大きい場合に、前記センタから送信された所定地域ごとの交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出される道路地図上における道路について一の交通情報を生成すると共に、前記表示指令手段は、前記縮尺が前記所定値以上に大きい場合に、前記交通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示する処理を実行することとしてもよい。
【0022】
かかる構成においては、表示モニタに映し出される道路地図の縮尺が小さい場合、すなわち、表示モニタに狭い領域の道路地図が映し出された場合は、センタから送信された交通情報がそのまま表示モニタに表示される一方、縮尺が大きい場合、すなわち、表示モニタに広域スケールの道路地図が映し出された場合は、センタから送信された交通情報に基づいて縮尺に応じた交通情報が表示モニタに表示される。従って、表示モニタに映し出された道路地図が広域スケールであっても、その縮尺を考慮した交通情報が表示モニタに表示されるため、表示モニタに映し出される一の道路全体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるナビゲーションシステムのシステム構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシステムは、各道路の例えば渋滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を各車両に配信する交通情報センタ(以下、単にセンタと称す)10と、車両12に搭載され、センタ10から配信された交通情報を車両乗員に提供するナビゲーション装置14と、を備えている。
【0024】
センタ10は、例えばカメラや感知センサを用いて或いは人為的操作等により各道路における渋滞状況や工事中,通行止め等の交通情報を収集する。センタ10には、インフラ施設として各地域ごとに設けられたFM基地局16が接続されている。各FM基地局16は、FM放送アンテナ18を有しており、FM放送アンテナ18による送信可能領域内に予め定められた特定地域に存在する道路の交通情報を提供するように構成されている。センタ10は、FM基地局16ごとにFM放送アンテナ18から、収集した当該地域における道路交通情報を一定時間間隔で送信する。
【0025】
センタ10には、また、移動通信システム20が接続されている。移動通信システム20は、交換局(図示せず)と、各交換局を接続するネットワーク22と、ネットワーク22に接続し、所定領域内に存在する携帯電話との間で信号の送受信を行う複数のアンテナ24とを備えている。従って、センタ10は、移動通信システム20を用いて携帯電話と回線接続し、双方向無線通信を行うことが可能である。センタ10は、移動通信システム20を介して携帯電話側からある所望の地域における道路交通情報の送信を要求する信号を受信した場合、その要求された所望の地域における交道路通情報を移動通信システム20を介して当該携帯電話に配信する。
【0026】
図2は、本実施例のナビゲーション装置14のブロック構成図を示す。図2に示す如く、ナビゲーション装置14は、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)30を備えている。ECU30には、CD−ROMやDVD等の記録媒体32が接続されている。記録媒体32には、地図情報が記録されていると共に、後述する制御ルーチンに対応するプログラムが記録されている。記録媒体32に記録されているプログラムは、ECU30に内蔵されたRAMにロードされ、ECU30により実行される。
【0027】
ナビゲーション装置14は、GPS受信機34を備えている。GPS受信機34は、GPSアンテナ36を有しており、GPSアンテナ36を介して、GPS衛星が出力する信号を受信する。GPS受信機34は、受信した信号を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、GPS受信機34から供給された信号に基づいて、車両の現在位置に対応する測位を演算する。
【0028】
ナビゲーション装置14は、表示部38を備えている。表示部38には、車室内において車両乗員が視認可能な位置に配設された表示モニタ40が接続されている。ECU30は、車両の現在位置およびその周辺の地図情報からなる画像データを表示部38に供給する。表示部38は、ECU30から供給された画像データに基づいて、車両の現在位置を中心とした地図情報を縮尺に応じた大きさで表示モニタ40に表示する。
【0029】
ナビゲーション装置14は、入力部42を備えている。入力部42には、車室内に設けられた車両乗員による操作が可能な入力スイッチ44が接続されている。入力スイッチ44は、例えば、表示モニタ40に映し出された地図をスクロールするためのスイッチやその地図の縮尺を変更するためのスイッチ等、ナビゲーション装置14が有する機能を実現するためのスイッチにより構成されている。入力部42は、ECU30に接続されており、各種入力スイッチ44の状態に応じた信号をECU30に供給する。
【0030】
ナビゲーション装置14は、FM受信機46を備えている。FM受信機46は、FMアンテナ48を有しており、FMアンテナ48を介して、センタ10がFM放送アンテナ18を介して送信する道路の渋滞状況や通行規制等に関する交通情報(例えば道路の所定区間ごとの平均速度等)を受信する。FM受信機46は、受信した交通情報を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、記憶部50を有しており、FM放送による交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30は、FM受信機46から供給された信号に対応した画像データを表示部38に供給する。表示部38は、ECU30から供給された交通情報に基づいた画像データに基づいて、道路の交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示する。例えば渋滞状況が表示される際には渋滞の激しさに応じて色分けされた線を表示モニタ40上の当該道路に重ねて表示し、通行止め情報が表示される際には通行止めを示すマークを表示モニタ40上の当該道路に重ねて表示する。
【0031】
本実施例のナビゲーションシステムは、車両乗員が携帯可能な携帯電話52を備えている。携帯電話52は、アンテナ54を有しており、アンテナ54を介して、上記した移動通信システム20を用いて他の携帯電話や固定電話との間で双方向通信を行うことができるように構成されている。携帯電話52は、また、所定の操作によりその操作に従って特定された車両乗員が希望する所望の地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信すると共に、センタ10が移動通信システム20を介して該携帯電話52に向けて送信した要求に係る地域における道路交通情報を受信する機能を有している。
【0032】
車両12の車室内には、携帯電話52を設置するためのホルダが取付けられている。車載ナビゲーション装置14は、携帯電話52がホルダに設置された際に該携帯電話52との間で信号の送受を行うことができるように構成されており、携帯電話52は、車両のホルダに設置された際にナビゲーション装置14のECU30との間で信号の送受を行うことができるように構成されている。
【0033】
携帯電話52は、ホルダに設置され、ナビゲーション装置14と接続し、かつ、移動通信システム20を介してセンタ10と回線接続した状況下で、センタ10が送信した所定地域における道路の交通情報を受信した場合、その信号を所定形式の信号に変換してECU30に供給する。ECU30は、携帯電話52を用いた交通情報の受信が完了した際にその交通情報を当該道路と対応させて記憶部50に記憶させる。ECU30は、携帯電話52と接続している状況下で携帯電話52から供給された信号に対応した画像データを表示部38に供給し、携帯電話52が受信した所定地域における道路交通情報を当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示させる。
【0034】
次に、本実施例のナビゲーションシステムにおける動作について説明する。
【0035】
本実施例のシステムにおいて、センタ10に接続される各FM基地局16は、それぞれ、予め定められた特定地域の道路交通情報を一定時間間隔でFM放送アンテナ18による所定の送信可能領域内に提供している。FM基地局16の送信可能領域に車両12が進入すると、該車両12に搭載されたナビゲーション装置14のFM受信機46は、そのFM基地局16が管轄する特定地域における道路の交通情報を受信する。受信された交通情報は、ECU30に供給されて記憶部50に記憶されると共に、表示部38に供給されて当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示された際に当該道路に重ねて表示される。
【0036】
この場合、車両乗員は、表示モニタ40に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによれば、車両12が各FM基地局16の送信可能領域に存在する際に一定時間間隔で該FM基地局16の管轄する特定領域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
【0037】
また、本実施例のシステムにおいて、携帯電話52は、車両乗員により所定の操作が行われた場合、移動通信システム20を介してセンタ10と回線接続すると共に、センタ10と回線接続した後に、所定の操作により特定された車両乗員が希望する所望の地域における道路交通情報の配信を要求する信号を移動通信システム20を介してセンタ10に向けて送信する。センタ10は、携帯電話52からある地域における道路交通情報の配信を要求する信号を受信した場合、その時点で収集しているその地域における道路交通情報を読み出し、その読み出した道路交通情報を移動通信システム20を介して当該携帯電話52に向けて配信する。携帯電話52は、ナビゲーション装置14と接続する状況下で、所望の地域における道路交通情報の配信をセンタ10に要求した後にセンタ10から配信されたその地域における道路交通情報を受信した場合、その信号をナビゲーション装置14のECU30に供給する。ECU30に供給された交通情報は、記憶部50に記憶されると共に、表示部30に供給されて当該道路の地図情報が表示モニタ40に表示される際に当該道路に重ねて表示される。
【0038】
この場合も、車両乗員は、表示モニタ40に表示された交通情報を視認することにより、渋滞が生じている道路や通行止めの道路等を把握することが可能となる。従って、本実施例のナビゲーションシステムによれば、携帯電話52を用いた車両乗員によるセンタ10への要求により任意の地域における道路の交通情報を取得し、車両乗員に提供することが可能となっている。
【0039】
このように、本実施例のナビゲーションシステムは、センタ10から送信される道路の交通情報を車両12側が取得する構成として、▲1▼FM基地局16によるFM放送を利用したシステム(以下、インフラ型システムと称す)と、▲2▼携帯電話52による移動通信システム20を利用したシステム(以下、携帯型システムと称す)と、を有している。
【0040】
ところで、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報が、車両12の現在位置から遠く離れた地域におけるもの、具体的には、車両12が現時点でインフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できない地域におけるものである場合には、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用いて取得する道路交通情報とが、互いに同一地域における道路交通情報を含むことはない。このため、上記の場合には、ナビゲーション装置14において、取得した道路交通情報を車両乗員に提供する際に、携帯型システム及びインフラ型システムのうち何れで取得した道路交通情報を提供すべきかを選択する余地が生ずることはない。
【0041】
これに対して、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報が、車両12が現時点でインフラ型システムを用いて道路交通情報を取得できる地域におけるものである場合には、携帯型システムを用いて取得する道路交通情報とインフラ型システムを用いて取得する道路交通情報とが、互いに同一地域における道路交通情報を含むこととなる。かかる事態が生じた場合に、何れのシステムを用いて取得した道路交通情報を提供すべきかは、適切な交通情報を車両乗員に提供するうえで重要な問題である。
【0042】
本実施例のシステムは、センタ10から道路交通情報の配信を受けるのにインフラ型システムと携帯型システムとを併用する構成において、両システムでそれぞれ取得した道路交通情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に、その地域における道路交通情報として適切な情報を車両乗員に提供する点に第1の特徴を有している。以下、図3を参照して、本実施例の第1の特徴部について説明する。
【0043】
図3は、本実施例のナビゲーション装置14において、インフラ型システム及び携帯型システムを用いてそれぞれ取得された道路交通情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に、両道路交通情報のうち車両乗員に提供する道路交通情報として設定される情報を選択する原理を模式的に表した図を示す。尚、図3において、16個の小さな正方形により構成される大きな正方形は例えば日本全国の領域を表し、16個の各正方形は日本の各地域(県,市等)の領域SX*Y*を表す(X=X1〜X4,Y=Y1〜Y4)。また、図3において、上段は日本全国の領域のうち携帯型システムを用いて道路交通情報が取得された地域を、下段は日本全国の領域のうちインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得された地域を、また、中段は日本全国の領域のうち道路交通情報が車両乗員に提供され得る地域を、それぞれ示している。
【0044】
図3に示す如く、例えば10時02分に、ナビゲーション装置14において携帯型システム及びインフラ型システムの何れのシステムによっても道路交通情報が取得されていない状況下、10時04分に、携帯型システムを用いて地域SX1Y2,SX1Y3,SX1Y4,SX2Y2,SX2Y3,SX2Y4,SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4(図3において梨地で示す領域)における道路交通情報が取得されると、ナビゲーション装置14は、取得したすべての地域Sの道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶すると共に、各地域Sごとに情報を取得した時間(10時04分)を道路交通情報に対応させて記憶する。そして、道路交通情報が取得された地域Sの地図情報が表示モニタ40に表示される際に、その道路交通情報が、対応する道路に重ねて表示される。
【0045】
携帯型システムを用いて図3に梨地で示す領域の道路交通情報が取得されている状況下、10時06分に、インフラ型システムを用いて地域SX2Y1,SX2Y2,SX2Y3,SX3Y1,SX3Y2,SX3Y3,SX4Y1,SX4Y2,SX4Y3(図3においてクロスハッチングで示す領域)における道路交通情報が取得されると、ナビゲーション装置14は、その取得したすべての地域Sの道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶する共に、各地域Sごとに情報を取得した時間(10時06分)を道路交通情報に対応させて記憶する。すなわち、この場合、地域SX2Y2,SX2Y3,SX3Y2,SX3Y3は、10時04分に携帯型システムを用いて交通情報が取得され、かつ、10時06分にインフラ型システムを用いて交通情報が取得された地域であるが、これらの地域Sにおける車両乗員に提供すべき情報としては、ナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い10時06分にインフラ型システムを用いて取得した交通情報が用いられる。
【0046】
尚、この際、10時04分に携帯型システムを用いて取得した道路交通情報のうち、10時06分にインフラ型システムを用いて取得した道路交通情報が車両乗員に提供すべき情報として用いられる地域SX2Y2,SX2Y3,SX3Y2,SX3Y3の道路交通情報は上書きされて記憶部50から消去される一方、その他の地域(例えばSX1Y2等)の道路交通情報は記憶部50から消去されず記憶され続ける。
【0047】
その後、10時08分に、携帯型システムを用いて地域SX3Y2,SX3Y3,SX3Y4,SX4Y2,SX4Y3,SX4Y4(図3において斜めハッチングで示す領域)における道路交通情報が取得されると、ナビゲーション装置14は、その取得したすべての地域Sの道路交通情報を車両乗員に提供すべき情報として記憶部50に記憶すると共に、各地域Sごとに情報を取得した時間(10時08分)を道路交通情報に対応させて記憶する。すなわち、この場合、地域SX3Y4は、10時04分に携帯型システムを用いて交通情報が取得され、かつ、10時08分に携帯型システムを用いて交通情報が取得された地域であり、また、地域SX3Y2,SX3Y3,SX4Y2,SX4Y3は、10時06分にインフラ型システムを用いて交通情報が取得され、かつ、10時08分に携帯型システムを用いて交通情報が取得された地域であるが、これらの地域Sにおける車両乗員に提供すべき情報としては、ナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い10時08分に携帯型システムを用いて取得した交通情報が用いられる。
【0048】
尚、この際、10時04分に携帯型システムを用いて取得した道路交通情報であって、10時06分にインフラ型システムを用いて道路交通情報が取得されることによって消去されなかった道路交通情報のうち、10時08分に携帯型システムを用いて取得した道路交通情報が車両乗員に提供すべき情報として用いられる地域SX3Y4の道路交通情報は上書きされて記憶部50から消去される一方、その他の地域の道路交通情報は記憶部50から消去されず記憶され続ける。また、10時06分にインフラ型システムを用いて取得した道路交通情報のうち、10時08分に携帯型システムを用いて取得した道路交通情報が車両乗員に提供すべき情報として用いられる地域SX3Y2,SX3Y3,SX4Y2,SX4Y3の道路交通情報は上書きされて記憶部50から消去される一方、その他の地域の道路交通情報は記憶部50から消去されずに記憶され続ける。
【0049】
更に、10時04分に携帯型システムを用いて道路交通情報が取得された後、例えば10時10分にその道路交通情報が未だ記憶部50に記憶されている場合には、ナビゲーション装置14は、その10時04分に携帯型システムを用いて取得した未だ記憶部50に記憶されている道路交通情報を情報の古い不適切な道路交通情報として記憶部50から消去する。
【0050】
このように、本実施例のナビゲーション装置14においては、インフラ型システム及び携帯型システムを用いてそれぞれ取得された道路交通情報が互いに同一の地域Sにおける情報を含んでいる場合、両道路交通情報のうちナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い最新の情報が、その地域Sにおける車両乗員に提供すべき道路交通情報として設定される。従って、本実施例のシステムによれば、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された場合にも、車両乗員にその地域Sの渋滞状況や通行止め等の道路交通情報として利用価値の高い適切な情報を提供することが可能となっている。
【0051】
また、本実施例のナビゲーション装置14においては、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際、両道路交通情報のうち最新の情報が記憶部50に記憶される一方、それ以前にその同一の地域Sの道路交通情報として記憶部50に記憶されていた古い情報は記憶部50から消去される。この場合、一の地域Sに対して複数の道路交通情報が記憶部50に記憶されることはないため、記憶部50の容量を過大にすることは不要である。従って、本実施例によれば、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報が取得されている状況下でその地域Sの道路交通情報として利用価値の高い適切な情報を車両乗員に提供しつつ、不用な交通情報を消去することにより記憶部50を有効に活用することが可能となっている。
【0052】
更に、本実施例のナビゲーションシステムにおいては、同一の地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際、両道路交通情報のうちナビゲーション装置14の取得した時期の遅い最新の情報が、記憶部50に記憶され、その同一地域Sにおける車両乗員に提供すべき道路交通情報として用いられる。かかる構成においては、センタ10から送信される道路交通情報に、その情報の収集を完了した時間や送信を行った時間等、ナビゲーション装置14に同一地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際に車両乗員に提供すべき道路交通情報を判定させるための時間情報を付与することは不要である。従って、本実施例によれば、通信負荷を増大させることなく、比較的簡素な構成で重複地域における交通情報として利用価値の高い適切な情報を車両乗員に提供することが可能となっている。
【0053】
ところで、センタ10から送信される道路交通情報としての渋滞情報は、道路上の所定区間ごとの詳細な情報である。このため、本実施例のナビゲーションシステムにおいて、表示モニタ40に映し出される道路地図の縮尺が小さい場合、すなわち、表示モニタ40に詳細な道路地図が表示される場合は、その詳細な道路地図に対応した詳細な交通情報を表示モニタ40を介して車両乗員に提供することができる。
【0054】
しかしながら、表示モニタ40に映し出される道路地図の縮尺が大きいと、すなわち、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が表示されると、その表示モニタ40の表示領域内に多数の道路が存在することとなるため、表示モニタ40の画面内に多数の渋滞情報が散在的に表示され、表示モニタ40上での渋滞情報の表示が煩雑となる事態が生じ得る。例えば、表示モニタ40に市内全域または県内全域の地図情報が映し出されている場合には、一地域の「○○町」地区の地図情報が映し出されている場合に比べて、各区間ごとの渋滞情報が散在的に表示されることがある。このため、車両乗員が表示モニタ40に映し出された道路全体の渋滞状況を把握しようとしても、その把握が容易でないことがあった。
【0055】
そこで、本実施例のシステムは、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が映し出される際に、その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供する点に第2の特徴を有している。以下、図4乃至図6を参照して、本実施例の第2の特徴部について説明する。
【0056】
図4は、本実施例のナビゲーション装置14において、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が映し出される状況下でその映し出される道路全体における道路交通情報を生成する原理を模式的に表した図を示す。また、図5は、本実施例のナビゲーション装置14において、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が映し出される際に、その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員に提供する手法を模式的に表した図を示す。尚、図5においては、道路80の各区間のうち渋滞が生じている区間を矢印で示している。
【0057】
図4に示す如く、ある道路80の地図が広域スケールで表示モニタ40に映し出される状況下、その映し出される道路80を構成する各区間L1,L2,L3,L4,・・・,Lnについて、それぞれ、区間距離がX1,X2,X3,X4,・・・,Xnであり、センタ10から送信された道路交通情報としての区間平均速度がV1,V2,V3,V4,・・・,Vnであるとすると、次式(1)に従ってその道路80の各区間L1〜Ln全体としての平均速度Vが演算される。
【0058】
【数1】
Figure 0004682469
本実施例のナビゲーション装置14において、上記(1)式に従って演算された道路80の平均速度Vが大きい場合は、道路80全体として渋滞が生じていないと判断できるので、表示モニタ40に映し出された道路80に対して渋滞が生じている旨の表示を行わない。一方、演算結果としての道路80の平均速度Vが小さい場合は、道路80全体として渋滞が生じていると判断できるので、図5に示す如く、表示モニタ40に映し出された道路80に対して渋滞が生じている旨の表示を行う。また、この際、その平均速度Vが著しく小さい場合には、表示モニタ40に映し出された道路80に対して激しい渋滞が生じている旨の表示を行う。
【0059】
かかる手法によれば、センタ10からの送信により車両12において道路の各区間ごとの渋滞情報が取得された状況下、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が映し出される場合に、その映し出される一の道路全体における渋滞情報をその道路全体に重ねて表示することができる。この場合には、表示モニタ40に道路の各区間の渋滞情報がそれぞれ表示されることはなく、各区間をまとめて一の区間として一の渋滞情報が表示されるので、車両乗員に短時間のうちにわかり易く、表示モニタ40に映し出される一の道路全体の渋滞情報が提供されることとなる。従って、表示モニタ40に映し出される道路地図の縮尺が大きくても、その道路が全体的に渋滞しているか否かの判断を車両乗員が容易にかつ迅速に行うことが可能となっている。
【0060】
図6は、上記の機能を実現すべく、本実施例のナビゲーション装置14においてECU30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0061】
ステップ100では、入力スイッチ44としての表示モニタ40に映し出される地図の縮尺を変更するためのスイッチの状態に基づいて、その縮尺を検出する処理が実行される。
【0062】
ステップ102では、上記ステップ100で検出した縮尺に対応して表示モニタ40に現に映し出される一の道路全体を一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定する処理が実行される。具体的には、表示モニタ40の画面に図5に示す如く道路80が映し出される場合には、その現に映し出される道路80の部分を一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定し、また、表示モニタ40に分岐点を有する道路が映し出される場合には、その現に映し出される分岐点間或いは分岐点と画面の端とを結ぶ区間を一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定する。そして、表示モニタ40に現に映し出されているすべての道路についてそれぞれ一の渋滞情報を生成すべき道路区間を設定する。尚、この際、表示モニタ40に映し出されている道路のうち例えば高速道路のみ或いは国道のみについて、一の渋滞情報を生成すべき道路区間を設定することとしてもよい。
【0063】
本ステップ102の処理が実行されると、縮尺が比較的大きい場合には、表示モニタ40に映し出される領域は狭いので、一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定される道路の距離は比較的短くなり、一方、縮尺が比較的小さい場合には、表示モニタ40に映し出される領域は広いので、一の渋滞情報を生成すべき道路区間として設定される道路の距離は比較的長くなる。
【0064】
ステップ104では、上記ステップ102で設定された一の道路区間を構成する各区間の道路交通情報(平均速度)のすべてを記憶部50から読み出し、上記した(1)式に従って上記ステップ102で設定された一の道路区間における車両の平均速度Vを演算する。
【0065】
図7は、本実施例のナビゲーション装置14における、演算された平均速度Vと車両乗員に提供する渋滞情報との関係を表した図を示す。本ステップ104において一の道路区間における平均速度Vが演算されると、図7に示すマップに従って該一の道路区間における車両乗員に提供すべき渋滞情報が設定される。具体的には、平均速度Vが所定値Vb以上である場合はその道路区間における渋滞情報として“順調”が設定され、平均速度Vが所定値Vbを下回る場合は“混雑”が設定され、更に、平均速度Vが所定値Vbよりも小さい所定値Vaをも下回る場合は“渋滞”が設定される。
【0066】
ステップ106では、表示モニタ40に映し出された対応道路区間に上記ステップ104で設定された渋滞情報を重ねて表示する処理が実行される。具体的には、“順調”の場合は例えば緑色のラインを、“混雑”の場合は橙色のラインを、“渋滞”の場合は赤色のラインを、対応道路区間に重ねて表示する処理が実行される。本ステップ106の処理が実行されると、以後、表示モニタ40に映し出された一の道路区間全体としての渋滞情報が車両乗員に提供されることとなる。本ステップ106の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0067】
上記図6に示すルーチンによれば、縮尺が大きい場合に、センタ10から送信され取得された各区間の渋滞情報がそれぞれそのまま表示モニタ40に表示されるのを回避することができ、表示モニタ40に現に映し出される道路地図上に設定された道路区間をまとめて一の区間として一の渋滞情報を表示モニタ40に表示することができる。この場合には、車両乗員に短時間のうちにわかり易く、表示モニタ40に映し出される一の道路区間全体の渋滞情報が提供されることとなる。従って、本実施例によれば、表示モニタ40に映し出される道路地図の縮尺が大きくても、車両乗員にその道路が全体的に渋滞しているのか否かの判断を容易かつ迅速に行わせることが可能となっている。すなわち、本実施例のナビゲーションシステムによれば、表示モニタ40の縮尺が大きい場合は、車両乗員に、センタ10から送信され取得された各区間の詳細な渋滞情報ではなく、表示モニタ40に映し出された道路全体における渋滞情報を提供することができ、その道路全体の渋滞傾向を把握させることが可能となっている。
【0068】
尚、上記の第1実施例においては、ナビゲーション装置14が特許請求の範囲に記載された「通信型ナビゲーション装置」及び「車載装置」に、FM基地局16を用いた無線通信及び移動通信システム20を用いた無線通信が特許請求の範囲に記載された「第1の通信媒体」及び「第2の通信媒体」に、FM受信機46及び携帯電話52が特許請求の範囲に記載された「第1の交通情報取得手段」及び「第2の交通情報取得手段」に、センタ10が特許請求の範囲に記載された「第1のセンタ」及び「第2のセンタ」に、それぞれ相当している。
【0069】
また、上記の実施例においては、ECU30が、インフラ型システム及び携帯型システムを用いてそれぞれ取得された道路交通情報が互いに同一の地域Sにおける情報を含んでいる場合、両道路交通情報のうちナビゲーション装置14の取得した時期が最も遅い最新の情報をその地域Sにおける車両乗員に提供すべき道路交通情報として設定することにより特許請求の範囲に記載された「提供情報設定手段」が、同一地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際に、両道路交通情報のうち最新の情報を記憶部50に記憶することによりそれ以前に記憶されていた古い情報を記憶部50から消去することにより特許請求の範囲に記載された「情報消去手段」が、それぞれ実現されている。
【0070】
また、上記の実施例においては、ECU30が、上記図6に示すルーチン中ステップ106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載された「表示制御手段」が、上記ステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載された「交通情報生成手段」が、それぞれ実現されている。
【0071】
ところで、上記の実施例においては、携帯電話52を用いてセンタ10から車両12へ交通情報の提供を行う場合、携帯電話52が車両のホルダに設置されたか否かに関係なく、携帯電話52に対する車両乗員の操作によりセンタ10に対して所望の地域における交通情報の提供を要求することとしているが、携帯電話52が車両のホルダに設置されている状況下で操作された場合にセンタ10に対して交通情報の提供を要求することとしてもよいし、また、携帯電話52が車両のホルダに設置されている状況下でナビゲーション装置14の対応する入力スイッチ44が操作された場合に携帯電話52を送受信機としてのみに用いてセンタ10に対して交通情報の提供を要求することとしてもよい。
【0072】
また、上記の実施例においては、インフラ型システムを用いた交通情報の提供、及び、携帯型システムを用いた交通情報の提供を共に一のセンタ10が行うこととしているが、それらの提供を別個のセンタがそれぞれ行うこととしてもよい。この場合には、それらのセンタが特許請求の範囲に記載した「第1のセンタ」及び「第2のセンタ」にそれぞれ相当する。
【0073】
また、上記の実施例においては、インフラ型システム及び携帯型システムを用いて同一の地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際、その同一地域Sにおける車両乗員に提供すべき道路交通情報として、ナビゲーション装置14の取得した時期の遅い方の情報を用いることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、センタ10が送信する道路交通情報に、その情報の収集を完了した時間や送信を行った時間等、ナビゲーション装置14に同一地域Sに対して複数の道路交通情報が取得された際に車両乗員に提供すべき道路交通情報を判定させるための時間情報を付与することとし、ナビゲーション装置14にかかる時間情報に基づいて車両乗員に提供すべき道路交通情報を設定させることとしてもよい。この場合には、センタ10が送信する道路交通情報に付与されているその情報の収集を完了した時間や送信を行った時間等が、特許請求の範囲の請求項3に記載された「所定時期」に相当すると共に、ECU30が上記した時間情報に基づいて道路交通情報を設定することにより請求項3に記載された「提供情報設定手段」が実現される。
【0074】
また、上記の実施例においては、道路交通情報を、FM放送を用いたインフラ型システムと移動通信システム20を用いた携帯型システムとを用いて取得することとしているが、電波ビーコンや光ビーコンを用いたインフラ型システムを用いて取得することとしてもよい。
【0075】
また、上記の実施例においては、インフラ型システムを用いて取得した道路交通情報と、携帯型システムを用いて取得した道路交通情報とが互いに同一地域における情報を含んでいる場合に、両道路交通情報のうち何れの情報を車両乗員に提供すべき情報として設定するかについて適用することとしているが、携帯型システムを用いて異なる時刻に取得したそれぞれの道路交通情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に適用することも可能である。
【0076】
また、上記の実施例においては、表示モニタ40の縮尺に従って常に一の渋滞情報を生成すべき道路区間を設定し、その道路区間について一の渋滞情報を設定し、その一の渋滞情報を表示モニタ40に表示することとしているが、車両12が停止している場合には、センタ10から送信され取得された各区間の道路交通情報をそれぞれそのまま表示モニタ40に表示することとしてもよい。これは、車両12が走行している場合は、車両乗員は、表示モニタ40を見ることにより迅速に道路の渋滞状況を把握する必要があるが、車両12が停止している場合は迅速に道路の渋滞状況を把握する必要はないからである。
【0077】
更に、上記の実施例においては、表示モニタ40に広域スケールの道路地図が映し出される際、渋滞情報の煩雑な表示を回避すべく、表示モニタ40に映し出される一の道路全体における渋滞情報を提供することとしているが、表示モニタ40の画面内に映し出される道路の多数の地点で通行止め等が行われている状況下においてその画面内における通行止め情報や工事中情報等の煩雑な表示を回避すべく、表示モニタ40に映し出される道路についてある程度の所定距離ごとに一にまとまった通行止め情報等を提供することに適用することも可能である。
【0078】
すなわち、センタ10から送信される道路交通情報としての通行止め情報や工事中情報は、道路上の特定地点における情報であるため、表示モニタ40に通行止めや工事中情報が表示される際に、縮尺が大きくなっていること等に起因して表示モニタ40の画面内に映し出される道路の多数の地点で通行止め等が行われている場合には、その画面内に重畳的にそれらの情報が表示され、表示モニタ40上での通行止めや工事中情報の表示がわかり難くなる事態が生ずる。従って、設定されている縮尺に従って道路地図が表示モニタ40に映し出される状況下、表示モニタ40の画面上の所定距離当たりに2以上の通行止め情報や工事中情報等が含まれることとなる場合は、それらの情報を一にまとめて表示モニタ40に表示する。かかる手法によれば、表示モニタ40に映し出される道路の多数の地点で通行止め等が行われていても、それらの地点に対応してそれぞれ通行止め情報等が表示されることはなく、ある程度の道路区間に対して一にまとまった通行止め情報等が表示されるため、例えば表示モニタ40に映し出される道路地図の縮尺が大きい場合にも、車両乗員に短時間のうちにわかり易く、表示モニタ40に映し出される道路の通行止め情報等を提供することが可能となる。
【0079】
【発明の効果】

【0084】
発明によれば、表示モニタに映し出される一の道路全体における交通情報を車両乗員にわかり易く提供することができる。
【0085】
また、発明によれば、表示モニタに映し出される一の道路全体における渋滞情報を車両乗員にわかり易く提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるナビゲーションシステムのシステム構成図である。
【図2】本実施例のナビゲーション装置のブロック構成図である。
【図3】本実施例のナビゲーション装置において、インフラ型システム及び携帯型システムを用いてそれぞれ取得される道路交通情報が互いに同一地域における情報を含んでいる場合に、両道路交通情報のうち車両乗員に提供する道路交通情報として設定される情報を選択する原理を模式的に表した図である。
【図4】本実施例のナビゲーション装置において、表示モニタに広域スケールの道路地図が映し出される状況下でその映し出される道路全体における道路交通情報を生成する原理を模式的に表した図である。
【図5】本実施例のナビゲーション装置において、表示モニタに広域スケールの道路地図が映し出される際に、その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員に提供する手法を模式的に表した図である。
【図6】本実施例のナビゲーション装置において、表示モニタに広域スケールの道路地図が映し出される際に、その映し出される道路全体における交通情報を車両乗員に提供すべく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図7】本実施例のナビゲーション装置における、演算された平均速度Vと車両乗員に提供する渋滞情報との関係を表した図を示す。
【符号の説明】
10 交通情報センタ(センタ)
12 車両
14 ナビゲーション装置
16 FM基地局
20 移動通信システム
30 電子制御ユニット(ECU)
40 表示モニタ
44 入力スイッチ
46 FM受信機
50 記憶部
52 携帯電話

Claims (3)

  1. センタから送信された所定地域ごとの交通情報を、表示モニタに映し出される道路地図に重ねて表示し得る表示制御手段を備える通信型ナビゲーション装置において、
    前記表示制御手段は、
    前記表示モニタに映し出される道路地図の縮尺を検出する縮尺検出手段と、
    前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が広域スケールである場合に、前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路について一の交通情報を生成する交通情報生成手段と、
    前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が詳細スケールである場合及び該縮尺が広域スケールでありかつ車両が停止している場合は前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報をそのまま、また、前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が広域スケールでありかつ車両が走行している場合は前記交通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示する処理を実行する表示指令手段と、
    を有することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  2. 請求項1記載の通信型ナビゲーション装置において、
    前記センタから送信される交通情報は、前記所定地域ごとに区分けされた渋滞情報であり、
    前記交通情報生成手段は、前記縮尺検出手段により検出される前記縮尺が広域スケールである場合に、前記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路全体の交通情報として一の渋滞情報を生成することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  3. 請求項1又は2記載の通信型ナビゲーション装置において、
    前記交通情報生成手段は、前記表示モニタに映し出される道路地図の縮尺が所定値以上に大きい場合に、前記センタから送信された前記所定地域ごとの交通情報に基づいて、前記表示モニタに映し出される道路地図上における複数の前記所定地域に跨る道路について一の交通情報を生成すると共に、
    前記表示指令手段は、前記縮尺が前記所定値以上に大きくかつ車両が走行している場合に、前記交通情報生成手段により生成された交通情報を、前記表示モニタに映し出された該道路に重ねて表示する処理を実行することを特徴とする通信型ナビゲーション装置。
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