JP4676318B2 - 小型船舶のプルケーブル操作装置 - Google Patents

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この発明は、水上オートバイ等のハンドルバーを備えた小型船舶のプルケーブルを操作するためのプルケーブル操作装置に関する。
水上オートバイ等の小型船舶に使用されているジェット推進装置は、図15に一例を示すように、船体後部に設けたポンプ151と、ノズル152などを備えている。ポンプ151のハウジング153の内部にインペラ154が設けられている。ポンプ151が吐出する水流は、ノズル152を通って船体の後方に噴出する。ハンドルバー155を左右に操作することによってノズル152を左右方向に動かすことにより、進む方向を変えることができる。
操船状況等に応じてノズル152を上下させるためのトリム機構が知られている。トリム機構の一例は、ハンドルバー155に設けたトリム操作用のグリップ部材160と、グリップ部材160を回転させることによって引かれる一対のプルケーブル161,162と、プルケーブル161,162の直線運動を回転運動に変換するためのホィール163を備えた変換機164と、ホィール163の回転に応じて押されたり引かれたりするプッシュプルケーブル165などを備えている。(例えば下記特許文献1の図10参照)
特開2003−237693
図15に示す従来のノズル駆動装置では、プルケーブル161,162の弛みをとりかつ引張代を調整するために、アジャスタスクリュー機構170,171が使われている。しかし変換機164を船外に配置する場合には、アジャスタスクリュー機構170,171がノズル152の奥まった所に位置するため、アジャスタスクリュー機構170,171を操作することが困難になる。
アジャスタスクリュー機構をグリップ部材160側に設けることも考えられるが、プルケーブル161,162の引張代を十分確保できるような作動ストロークの大きいアジャスタスクリュー機構は、グリップ部材160の近傍の狭いスペースに収納しにくいという問題がある。また、作動ストロークが大きいアジャスタスクリュー機構を操作してプルケーブル161,162の弛みをとるには、より長い時間と労力が必要である。
従って本発明の目的は、プルケーブルの引張代を十分確保することができ、しかもプルケーブルを引く作業をグリップ部材側から行うことができる小型船舶のプルケーブル操作装置を提供することにある。
本発明は、ハンドルバーを備えた小型船舶のプルケーブルを操作するためのプルケーブル操作装置であって、前記ハンドルバーに固定されるベース部材と、前記ハンドルバーの端部に回転可能に設けられたグリップ部材と、前記プルケーブルの端部が接続されかつ前記グリップ部材と共に回転する回転体と、前記ベース部材に取付けられたガイド部材と、カバー部材とを具備している。
前記ガイド部材は、前記プルケーブルが挿通するアウタチューブの端部を支持する支持部および前記プルケーブルの側面に対向するガイド面を有し、軸を中心に第1の位置と第2の位置とにわたって回動可能であり、前記第1の位置から第2の位置に回動した状態において前記プルケーブルの前記側面を前記ガイド面に押付けて前記プルケーブルを湾曲させかつ前記支持部が前記プルケーブルを前記アウタチューブから相対的に引出す方向に移動するものである。前記カバー部材は、前記ガイド部材を前記第2の位置に保持した状態で前記ハンドルバーに固定される。
本発明の好ましい形態では、前記プルケーブル操作装置において、前記グリップ部材と一体に回転するレバー取付部と、前記レバー取付部に設けられ、前記ベース部材に対向する係止部および該係止部を操作するための操作部を有するレバー部材と、前記ベース部材に前記グリップ部材の回転方向に沿って複数箇所に形成され、前記グリップ部材の操作角度に応じて前記係止部が嵌合する係合溝と、前記レバー取付部に形成され前記ベース部材に臨む開口を有するボール収容孔と、前記ボール収容孔に収容されたボールと、前記ボールを前記開口に向けて付勢し前記ボールの一部を前記開口から前記ベース部材に向けて突出させるばねと、前記開口の内周部に形成され前記ボールが前記ボール収容孔から抜け出ることを阻止するボール止め部と、前記ベース部材に前記グリップ部材の回転方向に沿って複数箇所に形成され、前記グリップ部材の操作角度に応じて前記ボールが嵌合することにより前記グリップ部材の回転に節度感を生じさせる凹部とを具備している。
請求項1に記載した本発明のプルケーブル操作装置によれば、プルケーブルの引張代を十分確保することができ、しかもプルケーブルを引く作業を、グリップ部材側から、アジャスタスクリュー機構を用いることなく行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、プルケーブル操作装置をハンドルバーに組付ける際に、グリップ部材やベース部材およびカバー部材等がハンドルバーに取付けられていない状態でも、デテント機構のボールがボール収容孔から飛び出てしまうことを防止でき、プルケーブル操作装置の組付け作業を問題無く行うことができる。
以下に本発明の一実施形態について図1から図14を参照して説明する。
図1は、小型船舶の一例である水上オートバイ(パーソナルウォータビークルあるいはウォータクラフトと称されることもある)1を示している。水上オートバイ1の前部に、上下方向に延びるステアリングシャフト2と、水平方向に延びるハンドルバー3などが設けられている。
ステアリングシャフト2の下端にアーム4が設けられ、このアーム4にプッシュプルケーブル等の操舵用ケーブル5の一端が接続されている。ハンドルバー3を矢印Aで示す方向に操作したとき、その方向に応じてアーム4が回動し、操舵用ケーブル5がプッシュ(押し)あるいはプル(引き)されることにより、ジェット推進装置6のノズル7の向きが右または左に変わる。ノズル7はポンプボックス8の船外側に設けられている。
この水上オートバイ1は、必要に応じてノズル7を上下させることができるように、トリム機構として機能するノズル駆動装置10を備えている。ノズル駆動装置10は、後述するように、一対のプルケーブル11,12と、プルケーブル操作装置13と、変換機14などを備えている。プルケーブル11,12は、それぞれアウタチューブ15,16に挿入されている。
変換機14は、プルケーブル11,12の直線運動を回転運動に変換するものであり、図2に示すように構成されている。この変換機14は、船体後部の遮水壁21の船外側に固定されるフレーム25と、軸26を中心に回転自在な回動部材(ホイール)27と、回動部材27と一体のアーム部28と、アーム部28に設けられた連結部29と、連結部29に接続されるロッド部材30と、第1のプルケーブル11をガイドするための補助ホイール31などを含んでいる。
ロッド部材30の一端に設けられた第1のジョイント部材35は、前記連結部29に接続される。ロッド部材30の他端に設けられた第2のジョイント部材36は、ノズル7に設けられた***作部37(図1に示す)に接続される。
図2に示すように、プルケーブル11,12は、遮水壁21に設けられた防水プラグ40を介して、船内側と船外側とにわたって配索されている。防水プラグ40は、プラグ本体41と、ナット部材42と、シール部材43などを備えている。プラグ本体41に、一対のケーブル挿通孔45,46が形成されている。一方のケーブル挿通孔45に第1のプルケーブル11が挿通され、他方のケーブル挿通孔46に第2のプルケーブル12が挿通されている。プラグ本体41の船内側に、プルケーブル11,12が挿通するアウタチューブ15,16の端部15a,16aが固定されている。
第1のプルケーブル11の端部11aは、回動部材27の第1の接続部51に接続される。第2のプルケーブル12の端部12aは、回動部材27の第2の接続部52に接続される。第1のプルケーブル11と第2のプルケーブル12は、それぞれ、回動部材27に形成されたガイド溝53,54に沿って、回動部材27に巻き掛けられている。第1のプルケーブル11が引かれると、回動部材27が第1の方向に回転し、第2のプルケーブル12が引かれると、回動部材27が第2の方向に回転する。
以下にプルケーブル操作装置13について、図3〜図14を参照して説明する。
図3と図4に示すようにプルケーブル操作装置13は、ハンドルバー3に固定されるベース部材60と、ハンドルバー3の端部3aに回転可能に設けられたトリム操作用のグリップ部材61と、グリップ部材61と共に回転するプーリ状の回転体62と、ベース部材60に取付けられたガイド部材63と、カバー部材64と、ねじ部材65などを備えている。
図4に示すように、ベース部材60は、回転体62に対して径方向から回転自在に嵌合すU形のアーム部70と、ガイド部材63の回動中心となる軸受部71と、グリップ部材61の回転方向に沿って複数箇所に形成された複数の係合溝73と、後述するデテント機構130の一部をなすボール受け凹部74などを有している。ボール受け凹部74は、グリップ部材61の回転方向に沿って複数箇所に形成されている。このベース部材60は、例えば合成樹脂によって一体成形されている。
グリップ部材61は、図3に矢印Bで示すように、ハンドルバー3の軸線X回りに手で回転させることができる。グリップ部材61の端部に、グリップ部材61と一体に回転する回転体62と、レバー取付部80が設けられている。
図7に示すように回転体62は、第1のプルケーブル11の端部11bを接続する第1の接続部81と、第2のプルケーブル12の端部12bを接続する第2の接続部82と、これらプルケーブル11,12をそれぞれ半周程度巻付ける外周面62aを有している。回転体62とグリップ部材61には、ハンドルバー3の端部3aを挿入する孔85が形成されている。
図8と図10等に示すように、ガイド部材63は、ベース部材60の軸受部71に嵌合する軸90と、第1のプルケーブル11のアウタチューブ15の端部15bを支持する第1の支持部91と、第2のプルケーブル12のアウタチューブ16の端部15bを支持する第2の支持部92と、これらプルケーブル11,12の側面11c,12cに対向する円弧状のガイド面93と、ねじ部材65(図4と図13に示す)を挿入する孔94を有している。
ガイド部材63は、ベース部材60に対して、軸90を中心に、図8と図9に示す第1の位置P1と、図10と図11に示す第2の位置P2とにわたって、90°程度の角度範囲を回動可能である。ガイド部材63が、回転体62の軸線X(図11に示す)に対して、第1の位置P1から第2の位置P2に移動すると、支持部91,92は、プルケーブル11,12をアウタチューブ15,16から相対的に引出す方向(図11に矢印Cで示す方向)に移動する。またプルケーブル11,12のそれぞれの側面11c,12cがガイド面93に押付けられることにより、プルケーブル11,12がガイド面93に沿って湾曲することになる。
こうしてアウタチューブ15,16から引出される長さがプルケーブル11,12の引張代となり、プルケーブル11,12の弛みをとることができる。なお。アウタチューブ15,16の端部15b,16bには、プルケーブル11,12の引張代を微調整することができるように、アジャスタスクリュー機構101,102が設けられている。
カバー部材64は、第2の位置P2まで回動した状態のガイド部材63を挿入可能な凹部109(図12に示す)を囲む保持壁110と、ねじ部材65(図13に示す)が挿入される取付孔111と、ハンドルバー3を挿入する孔112を有している。凹部109に前記ガイド部材63を挿入したのち、ねじ部材65を取付孔111とガイド部材63の孔94に挿入し、ハンドルバー3に向ってねじ込むことにより、カバー部材64がベース部材60と共にハンドルバー3に固定され、かつ、カバー部材64によってベース部材60が覆われる。この状態で、ハンドルバー3の端部3aがカバー部材64の孔112に挿入される。
図14に示すように、レバー取付部80にレバー部材120が設けられている。レバー部材120は、ベース部材60に対向する係止部121と、手で操作可能な操作部122とを有している。このレバー部材120は、例えばねじ部材からなる軸123を中心に、ロック位置すなわち係止部121が前記係合溝73(図4と図5に示す)に嵌合する位置と、ロック解除位置すなわち係止部121が係合溝73から抜ける位置とにわたって、回動することができる。
複数の係合溝73は、グリップ部材61を所定の操作角度(例えばトリムダウン大、トリムダウン小、ニュートラル、トリムアップ大、トリムアップ小のいずれかの位置)まで回転させた状態において、係止部121が嵌合できる位置に形成されている。
レバー部材120が前記ロック位置にあるとき、レバー部材120の係止部121が前記複数の係合溝73のうちのいずれかに選択的に嵌合することにより、グリップ部材61を所望の操作角度(回転角)にロックすることができる。グリップ部材61を握っている手で操作部122をロック解除位置に操作すると、係止部121が係合溝73から外れることにより、グリップ部材61を回転させることができる。
グリップ部材61を回転させる際、グリップ部材61が所定の操作角度に至ったときに節度感を生じさせかつグリップ部材61の回転に適度な抵抗を与えるために、デテント機構(detent mechanism)130が設けられている。図14に示すようにデテント機構130は、レバー取付部80に形成されたボール収容孔131と、ボール収容孔131に収容されたボール132と、ばね133と、ベース部材60に形成された前記ボール受け凹部74などからなる。
ボール収容孔131には、ベース部材60を臨む位置に開口135が形成されている。ばね133は、ボール132を開口135に向けて付勢し、ボール132の一部を開口135からベース部材60に向けて突出させる機能を有している。開口135の内周部にボール止め部136が形成されている。ボール止め部136の内径はボール132の直径よりも小さいため、ボール132がボール収容孔131から抜け出ることを阻止できる。
ベース部材60に形成されている複数のボール受け凹部74は、グリップ部材61の回転方向に沿って複数箇所に形成され、グリップ部材61の操作角度に応じて、いずれかのボール受け凹部74にボール132が選択的に嵌合することにより、グリップ部材61の回転に節度感が生じるようになっている。
以下に、本実施形態のプルケーブル操作装置13をハンドルバー3に組付ける手順について説明する。
図7に2点鎖線で示すように、第1のプルケーブル11の端部11bを回転体62の第1の接続部81に係止させる。第2のプルケーブル12の端部12bを回転体62の第2の接続部82に係止させる。そしてベース部材60のアーム部70を回転体62に径方向から嵌合させる。このときガイド部材63は、図9に示す第1の位置P1にあり、プルケーブル11,12は、回転体62の接線方向(軸線Xに対しほぼ直角な方向)に延びている。
図14に示すデテント機構130のボール132は、ばね133によって開口135に向かって付勢されているが、このボール132はボール受け部136によって開口135から飛び出すことが阻止されている。このため、プルケーブル操作装置13をハンドルバー3に組付ける際に、グリップ部材61やベース部材60およびカバー部材64等がハンドルバー3に取付けられていない状態でも、ボール132がボール収容孔131から外部に飛び出てしまうといった不具合を回避でき、プルケーブル操作装置13の組付け作業を問題無く行うことができる。
ガイド部材63を、前記第1の位置P1から、図11に示す第2の位置P2に倒すと、プルケーブル11,12がグリップ部材61の軸線Xに沿う方向に延びる。このため、プルケーブル11,12の側面11c,12cがガイド部材63のガイド面93に押付けられ、ガイド面93に沿ってプルケーブル11,12が湾曲するとともに、プルケーブル11,12の端部11b,12bからアウタチューブ15,16の端部15b,16bまでの距離が広がる。
すなわちガイド部材63が前記第1の位置P1から第2の位置P2に移動すると、プルケーブル11,12がアウタチューブ15,16から相対的に引出される。この引出される長さ分がプルケーブル11,12の引張代となり、プルケーブル11,12の弛みをとることができる。
このようなガイド部材63を用いることにより、プルケーブル11,12の引張代を十分確保することができる。しかもガイド部材63を第1の位置P1から第2の位置P2に倒すだけの簡単な動作によって、プルケーブル11,12の弛みを簡単にとることができる。このため、アジャスタスクリューを用いる場合と比べて、短時間の作業でプルケーブル11,12の弛みをとることができる。
ガイド部材63を前記第2の位置P2に倒し、プルケーブル11,12の弛みをとったのち、ハンドルバー3の端部3aをカバー部材64の孔112と回転体62の孔85に挿入し、ねじ部材65によってカバー部材64とベース部材60をハンドルバー3に共締めする。プルケーブル11,12の引張代の微調整は、グリップ部材61の近傍に設けられているアジャスタスクリュー機構101,102によって行うことができる。
次に、前記水上オートバイ1の動作について説明する。
水上オートバイ1のエンジンを始動させ、ジェット推進装置6のノズル7から水流を噴出させることにより、水上オートバイ1を走らせることができる。水上オートバイ1を旋回させるにはハンドルバー3を右または左に操作し、操舵用ケーブル5を介してノズル7の向きを右または左に変えることで、進行方向を変えることができる。
トリム操作用のグリップ部材61をトリムダウンの方向に回転させると、グリップ部材61の操作角度に応じて回転体62が回転し、第1のプルケーブル11が引かれるとともに、第2のプルケーブル12が所定量繰出される。このため変換機14(図2に示す)の回動部材27が第1の方向に回転することにより、ロッド部材30が第1の操作方向に移動する。これによりノズル7が下を向き、水上オートバイ1の船首が下がる。
グリップ部材61をトリムアップの方向に回転させると、グリップ部材61の操作角度に応じて回転体62が回転し、第2のプルケーブル12が引かれるとともに、第1のプルケーブル11が所定量繰出される。このため変換機14の回動部材27が第2の方向に回転することにより、ロッド部材30が第2の操作方向に移動する。これにより、ノズル7が上を向き、水上オートバイ1の船首が上がる。こうして、波の状況や操船状況に応じて臨機応変にノズル7のトリム操作を行うことができる。
操船者が前記トリム操作を行う際、レバー部材120の操作部122をロック解除位置に操作し、グリップ部材61を回転させると、グリップ部材61の操作角度に応じて、デテント機構130のボール132がボール受け凹部74に嵌合することにより、節度感が生じる。
このため操船者は、グリップ部材61を握る手の感触によって所望のトリム位置に操作したことを知ることができる。こうしてトリム位置を選択したのち操作部122から手を離してレバー部材120をロック状態に戻すと、係止部121が係合溝73に係合することにより、所望のトリム位置にグリップ部材61が固定される。
なお、以上説明したプルケーブル操作装置13は、トリム機構以外の操船機構に利用することができるなど、要するに引張代が必要なプルケーブルを使用する機構に適用可能である。
本発明の一実施形態のプルワイヤ操作装置を備えた水上オートバイの斜視図。 図1に示された水上オートバイの変換機の斜視図。 図1に示された水上オートバイのプルワイヤ操作装置の斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置の分解斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置の一部の斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置の一部を回転体側から見た斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置の回転体とプルケーブルとを示す斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置のガイド部材が第1の位置に起立している状態の斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置のガイド部材が第1の位置に起立している状態の側面図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置のガイド部材が第2の位置に移動した状態の斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置のガイド部材が第2の位置に移動した状態の側面図。 前記ガイド部材にカバー部材を被せる前の状態を示す斜視図。 前記ガイド部材にカバー部材を被せた後の状態を示す斜視図。 図3に示されたプルワイヤ操作装置のデテント機構の一部を断面で示す側面図。 従来のプルワイヤ操作装置を備えたノズル駆動装置の側面図。
符号の説明
1…水上オートバイ(小型船舶)
3…ハンドルバー
11…第1のプルケーブル
12…第2のプルケーブル
13…プルケーブル操作装置
15,16…アウタチューブ
60…ベース部材
61…グリップ部材
62…回転体
63…ガイド部材
64…カバー部材
80…レバー取付部
90…軸
91,92…支持部
93…ガイド面
120…レバー部材
121…係止部
122…操作部
130…デテント機構

Claims (2)

  1. ハンドルバーを備えた小型船舶のプルケーブルを操作するためのプルケーブル操作装置であって、
    前記ハンドルバーに固定されるベース部材と、
    前記ハンドルバーの端部に回転可能に設けられたグリップ部材と、
    前記プルケーブルの端部が接続されかつ前記グリップ部材と共に回転する回転体と、
    前記ベース部材に取付けられ、前記プルケーブルが挿通するアウタチューブの端部を支持する支持部および前記プルケーブルの側面に対向するガイド面を有し、軸を中心に第1の位置と第2の位置とにわたって回動可能であり、前記第1の位置から第2の位置に回動した状態において前記プルケーブルの前記側面を前記ガイド面に押付けて前記プルケーブルを湾曲させかつ前記支持部が前記プルケーブルを前記アウタチューブから相対的に引出す方向に移動するガイド部材と、
    前記ガイド部材を前記第2の位置に保持した状態で前記ハンドルバーに固定されるカバー部材と、
    を具備したことを特徴とする小型船舶のプルケーブル操作装置。
  2. 請求項1に記載されたプルケーブル操作装置において、
    前記グリップ部材と一体に回転するレバー取付部と、
    前記レバー取付部に設けられ、前記ベース部材に対向する係止部および該係止部を操作するための操作部を有するレバー部材と、
    前記ベース部材に前記グリップ部材の回転方向に沿って複数箇所に形成され、前記グリップ部材の操作角度に応じて前記係止部が嵌合する係合溝と、
    前記レバー取付部に形成され前記ベース部材に臨む開口を有するボール収容孔と、
    前記ボール収容孔に収容されたボールと、
    前記ボールを前記開口に向けて付勢し前記ボールの一部を前記開口から前記ベース部材に向けて突出させるばねと、
    前記開口の内周部に形成され前記ボールが前記ボール収容孔から抜け出ることを阻止するボール止め部と、
    前記ベース部材に前記グリップ部材の回転方向に沿って複数箇所に形成され、前記グリップ部材の操作角度に応じて前記ボールが嵌合することにより前記グリップ部材の回転に節度感を生じさせる凹部と、
    を具備したことを特徴とする小型船舶のプルケーブル操作装置。
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