JP3305522B2 - ジェット推進艇の操作装置 - Google Patents

ジェット推進艇の操作装置

Info

Publication number
JP3305522B2
JP3305522B2 JP30068394A JP30068394A JP3305522B2 JP 3305522 B2 JP3305522 B2 JP 3305522B2 JP 30068394 A JP30068394 A JP 30068394A JP 30068394 A JP30068394 A JP 30068394A JP 3305522 B2 JP3305522 B2 JP 3305522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
jet propulsion
switch
propulsion boat
trim
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30068394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08156887A (ja
Inventor
弘文 今枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP30068394A priority Critical patent/JP3305522B2/ja
Publication of JPH08156887A publication Critical patent/JPH08156887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3305522B2 publication Critical patent/JP3305522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船底から吸引した水を
船尾後方に噴射して推進力を発生させるジェット推進艇
の船体トリム角の調整及びエンジンの始動停止等を行な
う操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型船舶において、エンジン動力
により船底から吸引した水を船尾の噴射口から噴射して
推進力を発生するジェット推進機を搭載したものがあ
る。このジェット推進艇では、船体のトリム角を調整す
ることにより船速の向上,あるいは航走時の安定性を確
保するようにしたトリム調整機構やエンジンを始動,停
止するスイッチ,あるいは落水時の安全を確保するため
のランヤードスイッチ等のスイッチ機構を備えた操作装
置が配設されている。
【0003】このような操作装置として、操作性の向上
を図るために操舵ハンドルを把握した状態で容易に操作
が行えるようにグリップ周辺に各機構を集中して配置し
たものが提案されている。例えば、図7は従来の操作装
置を示し、これは操舵ハンドル50の左端に回動可能に
装着されたグリップ51に駆動プーリ52を接続し、該
プーリ52に操作ケーブル53を連結するとともに、該
ケーブル53の延長端を図示しないジェット推進機の噴
射口に連結した構造のもので、上記プーリ52はハンド
ル50に固定されたハウジング54内に収納されてい
る。また、上記操舵ハンドル50にはスイッチボックス
55が装着されており、該ボックス55にはエンジンの
ストップスイッチ56,ランヤードスイッチ57,及び
図示しないスタートスイッチが配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
操作装置では、トリム調整機構のハウジング54とスイ
ッチボックス55とを別途形成しており、そのためハウ
ジング54とスイッチボックス55との隣接部における
両者の壁の肉厚および間隔分だけスイッチ類がハンドル
グリップ51から軸方向に遠ざかりグリップ51を把持
した状態でのスイッチ操作性を損なうという問題があっ
た。また別部品であることから、部品点数が増える分だ
けコストが上昇するという問題もあった。さらにまた上
記ハウジング54とスイッチボックス55とは大きさ,
形状が異なることから、デザイン上に統一性がなく見栄
えが悪いという問題がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたもので、スイッチ類の操作性を向上でき、ま
た部品点数を削減してコストを低減できるとともに、外
観を向上できるジェット推進艇の操作装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、船尾に設けら
れたジェット推進機の噴射方向を操作するトリム角調整
機構用グリップを操舵ハンドルの一端に設け、エンジン
の始動,停止を操作するスイッチを上記グリップに隣接
して設けたジェット推進艇の操作装置において、上記ト
リム調整機構用グリップに形成された操作ケーブル駆動
用プーリを上記スイッチ用ケース内に収納したことを特
徴としている。
【0007】
【作用】本発明に係るジェット推進艇の操作装置によれ
ば、トリム調整機構用グリップの駆動プーリをスイッチ
機構のケース内に収納したので、上記従来装置のような
両部材の隣接部の肉厚,間隔は不要であり、それだけス
イッチ類をグリップに近づけることができ、スイッチ類
の操作性が向上する。また上記グリップ用ハウジングが
不要となり、それだけ部品点数を削減してコストダウン
を図ることができ、さらにまた上記ケースの大きさ,形
状を統一したデザインとすることができ、見栄えを改善
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図に基づいて説
明する。図1ないし図6は、本発明の一実施例によるジ
ェット推進艇の操作装置を説明するための図であり、図
1,図2はそれぞれ本実施例装置の操舵ハンドルのグリ
ップ部分を示す平面図,断面平面図、図3は運転席から
見たグリップ部分の正面図、図4はジェット推進艇のト
リム調整機構を示す概略構成図、図5はジェット推進艇
の平面図、図6はトリム調整機構の要部を示す図であ
る。
【0009】図において、1は本実施例装置が採用され
たジェット推進艇であり、該推進艇1では船体4の前部
にハッチカバー5が開閉可能に配設され、該カバー5の
後部には操舵ハンドル7が、さらにその後部には乗員着
座用のシート6が配置されている。
【0010】上記船体4の後部にはジェット推進機10
が搭載されている。このジェット推進機10は、船底2
の後部から船尾4aにかけて延びるジェット通路11を
形成し、該ジェット通路11の途中にインペラ12を配
置するとともに、後端に噴射口13を左右,上下に揺動
自在に配設した概略構造のもので、上記インペラ12は
船体4内に搭載された図示しないエンジンにより回転駆
動される。
【0011】上記ジェット推進機10は、エンジンによ
りインペラ12を回転駆動してジェット通路11の導入
口11aから水を吸い上げ、この吸水を加圧して噴射口
13から噴射し、これにより推進力を発生させるように
構成されている。
【0012】上記操舵ハンドル7は、大略T字状のハン
ドル本体7aの中央支柱部を船体4に回転可能に支持
し、該ハンドル本体7aをハンドルカバー15で囲んだ
構造のものである。このハンドル本体7aは図示しない
旋回機構を介して上記噴射口13に連結されており、該
ハンドル本体7aを左右に回動することにより噴射口1
3が左右に揺動し、これにより水の噴射方向が左右に変
化し、船体が左右に旋回するようになっている。
【0013】上記ハンドル本体7aの右端部にはスロッ
トルレバー17が配設され、また左端部にはトリム角調
整用グリップ16が回転可能にかつボルト16cで抜け
止めして装着されている。該左グリップ16は円筒状の
グリップ本体16aにゴム製の把握体16bを嵌装した
構造となっている。
【0014】また上記グリップ16にはトリム調整機構
18が接続されている。該調整機構18は上記ジェット
推進機10の噴射口13を水平位置から斜め上向き,又
は斜め下向きに揺動操作することにより船体のトリム角
を調整するためのものである。このトリム調整機構18
は、上記グリップ本体16aの内側端に一体に接続形成
された駆動プーリ19と船体に固定された変換器20の
中間プーリ24とを一対の操作ケーブル(プルケーブ
ル)21,21で連結し、該中間プーリ24と上記ジェ
ット推進機11の噴射口13とを操作ケーブル22(プ
ッシュプルケーブル)で連結した構造のものである。な
お、上記中間プーリ24は固定ブラケット23に回転自
在に支持されている。
【0015】上記トリム調整機構18は、図4,図6に
示すように、左グリップ16を図6で時計方向に回転さ
せると駆動プーリ19,中間プーリ24が回転し、これ
に伴って操作ケーブル22が噴射口13を斜め上向きに
引き上げ、これにより船体トリム角が大きくなる。また
グリップ16を反時計方向に回転させると操作ケーブル
22が噴射口13を斜め下向きに押し下げ、これにより
船体トリム角が小さくなる。
【0016】また上記グリップ16にはトリガレバ25
が回転自在に、かつ図示しない復帰スプリングにより図
2の実線で示す係止位置に付勢して支持されている。該
トリガレバ25は後述するスイッチボックス30に切り
欠き形成された3つの切欠部30aの何れかにその係合
部25aが係合して上記グリップ16をニュートラル位
置(水平位置)、アップ位置(上向き)、ダウン位置
(下向き)にロックするためのもので、上記トリガレバ
25を左人差し指等で図2に二点鎖線で示す位置に回動
させると上記係合部25aと切欠部30aとの係合が解
除されてグリップ16が回動可能となり、上記指を離す
とグリップ16が上記いずれかの位置にロックされるよ
うに構成されている。
【0017】上記ハンドル本体7aの基部にはスイッチ
ボックス30が固定されている。該スイッチボックス3
0は上記グリップ16の内側端面に当接するとともにト
リム調整機構18の駆動プーリ19を覆っており、これ
により該駆動プーリ19はスイッチ機構のスイッチボッ
クス30内に収納されている。
【0018】上記スイッチボックス30にはエンジンの
スタートスイッチ32,ストップスイッチ33,及びラ
ンヤードスイッチ34が配設されている。このランヤー
ドスイッチ34は、ピン35にクリップ36を着脱可能
に嵌装したもので、該クリップ36のカールコード37
を乗員の腕等に巻きつけ、乗員が船体4から落水すると
クリップ36が外れ、これにより上記ピン35が押し込
まれてエンジンを停止するように構成されている。
【0019】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の操作装置では、操舵ハンドル7の両グリ
ップ16,17を握ったままで、エンジン始動,停止、
加速,減速、及びトリム調整を容易に行うことができ、
操縦性を向上できる。
【0020】本実施例装置によれば、スイッチ機構用の
スイッチボックス30によりトリム調整機構18の駆動
プーリ19を収納したので、従ってスイッチボックスと
駆動プーリ用ハウジングを別個に形成した場合の両部材
隣接部の壁の肉厚及び両部材の間隔が不要となり、それ
だけ各スイッチ32,33をグリップ16に近づけるこ
とができ、該スイッチの操作性が向上する。また駆動プ
ーリ用のハウジングが不要となり、それだけ部品点数を
削減してコストを低減できる。
【0021】また上記スイッチボックス30の大きさ,
形状を統一したデザインにすることができ、見栄えを向
上できるとともに、スイッチボックス30全体の簡略
化,小型化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明に係るジェット推進
艇の操作装置によれば、トリム調整機構の駆動プーリを
スイッチ機構用のケース内に収納したので、各スイッチ
をグリップ側に近づけることができ、該スイッチの操作
性を向上でき、また駆動プーリ用ハウジングが不要とな
り、部品点数を削減してコストを低減でき、さらにまた
上記ケースの形状上の自由度が高くなり、見栄えを向上
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるジェット推進艇の操作
装置を説明するための平面図である。
【図2】上記実施例装置のグリップ部分の断面平面図で
ある。
【図3】上記実施例装置の運転席から見たグリップ部分
の正面図である。
【図4】上記実施例装置のトリム調整機構を示す概略構
成図である。
【図5】上記実施例装置が採用されたジェット推進艇の
平面図である。
【図6】上記実施例装置のトリム調整機構の要部を示す
図である。
【図7】従来の操作装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ジェット推進艇 4a 船尾 7 操舵ハンドル 10 ジェット推進機 13 噴射口 16 グリップ 18 トリム調整機構 19 駆動プーリ 21 操作ケーブル 30 スイッチボックス(ケース) 32〜34 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−175495(JP,A) 特開 平6−270889(JP,A) 特開 平4−271994(JP,A) 特開 平6−156379(JP,A) 実開 平1−122396(JP,U) 実開 平4−37096(JP,U) 実開 平2−82697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 11/00 - 11/117 B63B 35/73

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船尾に設けられたジェット推進機の噴射
    方向を操作するトリム角調整機構用グリップを操舵ハン
    ドルの一端に設け、エンジンの始動,停止を操作するス
    イッチを上記グリップに隣接して設けたジェット推進艇
    の操作装置において、上記トリム調整機構用グリップに
    形成された操作ケーブル駆動用プーリを上記スイッチ用
    ケース内に収納したことを特徴とするジェット推進艇の
    操作装置。
JP30068394A 1994-12-05 1994-12-05 ジェット推進艇の操作装置 Expired - Fee Related JP3305522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30068394A JP3305522B2 (ja) 1994-12-05 1994-12-05 ジェット推進艇の操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30068394A JP3305522B2 (ja) 1994-12-05 1994-12-05 ジェット推進艇の操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08156887A JPH08156887A (ja) 1996-06-18
JP3305522B2 true JP3305522B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=17887821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30068394A Expired - Fee Related JP3305522B2 (ja) 1994-12-05 1994-12-05 ジェット推進艇の操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3305522B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098940A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 小型水上艇のトリム操作ワイヤ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08156887A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3397856B2 (ja) ジェット推進艇のトリム調整装置
US7841915B2 (en) Jet propulsion trim and reverse system
JPH10236393A (ja) 小型船艇のステアリング装置
US8202136B2 (en) Watercraft with steer-responsive reverse gate
US7163425B2 (en) Personal watercraft
JP2005319881A (ja) 船外機用操舵ハンドル
JP3901630B2 (ja) 水ジェット推進艇の運転制御装置
US9376189B1 (en) Trim and reverse system for a watercraft jet propulsion system
JP3305522B2 (ja) ジェット推進艇の操作装置
JP3470547B2 (ja) 船外機
JP3318901B2 (ja) 水噴射推進装置
JP2005088829A (ja) 船外機
JP2002180861A (ja) 小型滑走艇
JP2021146797A (ja) 小型船舶の制御システム
JP4574291B2 (ja) 小型滑走艇の操縦装置
US7753746B1 (en) Dual steering nozzle marine jet propulsion system
JP3386541B2 (ja) ジェット推進艇のリバースバケット操作装置
JP2996000B2 (ja) プレジャーボート
US20220371700A1 (en) Control console for personal watercraft
JPH06156379A (ja) ジェット推進艇の減速装置
JP2966916B2 (ja) 水ジェット推進艇のシフト操作装置
JP4627130B2 (ja) 小型滑走艇のエンジン回転数操作装置
JP2000053092A (ja) 小型滑走艇
JP2003146289A (ja) 小型滑走艇
JPH0539999Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020423

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees