JP4671039B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
強誘電体メモリ装置(FeRAM)は、低電圧および高速動作が可能な不揮発性メモリであり、メモリセルが1トランジスタ/1キャパシタ(1T/1C)で構成できるため、DRAMなみの集積化が可能であることから、大容量不揮発性メモリとして期待されている。
強誘電体メモリ装置を構成する強誘電体キャパシタの強誘電体特性を最大限に発揮させるには、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向が極めて重要である。
特開2000−277701号公報
本発明の目的は、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向を良好に制御することができる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明にかかる半導体装置の製造方法のひとつは、(a)基板の上方にチタン層を形成する工程と、(b)前記チタン層の上にチタンおよびアルミニウムを含む合金層を形成する工程と、(c)窒素を含む雰囲気下での熱処理を行なうことにより、少なくとも前記合金層を窒化させバリア層を形成する工程と、(d)前記バリア層の上に第1電極を形成する工程と、(e)前記第1電極の上に強誘電体層を形成する工程と、(f)前記強誘電体層の上に第2電極を形成する工程と、を含む。
上記のひとつの半導体装置の製造方法において、前記工程(b)の後に、不活性ガス雰囲気下で熱処理を行うことにより、前記チタン層と、前記合金層とを融合させる工程と、を含むことが好ましい。
上記のひとつの半導体装置の製造方法において、前記工程(b)の前に、窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、前記チタン層を窒化チタン層に変換する工程と、を含む、ことが好ましい。
上記のひとつの半導体装置の製造方法において、前記バリア層の組成は、Ti (1−x) Al (ここで、0<x≦0.3であり、かつ、0<yである)である、ことが好ましい。
上記のひとつの半導体装置の製造方法において、前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に、(a−1)前記基板の上方に絶縁層を形成する工程と、(a−2)前記絶縁層を貫通し、タングステンを含むプラグ導電層を形成する工程と、を含み、前記プラグ導電層の上に前記チタン層を形成する、ことが好ましい。
上記のひとつの半導体装置の製造方法において、前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に、更に、前記工程(a−2)の後の前記絶縁層及び前記プラグ導電層を、窒素を含むプラズマに暴露する工程、を含む、ことが好ましい。
(1)本発明にかかる半導体装置の製造方法は、
(a)基板の上方にチタン層を形成する工程と、
(b)前記チタン層の上方にチタンおよびアルミニウムを含む合金層を形成する工程と、
(c)窒素を含む雰囲気下での熱処理を行なうことにより、少なくとも前記合金層を窒化させバリア層を形成する工程と、
(d)前記バリア層の上方に第1電極を形成する工程と、
(e)前記第1電極の上方に強誘電体層を形成する工程と、
(f)前記強誘電体層の上方に第2電極を形成する工程と、を含む。
本発明にかかる半導体装置によれば、基板の上方にチタン層を形成し、このチタン層の上方に第1合金層を形成する。チタン層は、自己配向性に優れるため特定の配向に優先的に成長した結晶層を形成することができる。このチタン層の上に、第1合金層を形成することで、チタン層の配向性が反映されることとなり、第1合金層の配向性を向上させることができる。つまり、所望の結晶配向を有するバリア層を形成できることとなる。さらに、このバリア層の上方に、第1電極および強誘電体層を形成することで、所望の結晶配向を有する各層を形成することができる。その結果、良好なヒステリシス特性を有する半導体装置を提供することができる。
なお、本発明において、特定のA層(以下、「A層」という。)の上方に特定のB層(以下、「B層」という。)を設けるというとき、A層の上に直接B層を設ける場合と、A層の上に他の層を介してB層を設ける場合とを含む意味である。
本発明にかかる半導体装置は、さらに、下記の態様をとることができる。
(2)本発明にかかる半導体装置の製造方法において、
前記工程(b)の後に、
不活性ガス雰囲気下で熱処理を行うことにより、前記チタン層と、前記合金層とを融合させる工程と、を含むことができる。
(3)本発明にかかる半導体装置の製造方法において、
前記工程(b)の前に、
窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、前記チタン層を窒化チタン層に変換する工程と、を含むことができる。
(4)本発明にかかる半導体装置の製造方法において、
前記バリア層の組成は、Ti(1−x)Al(ここで、0<x≦0.3であり、かつ、0<yである)であることができる。
(5)本発明にかかる半導体装置の製造方法において、
前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に、
(a−1)前記基板の上方に絶縁層を形成する工程と、
(a−2)前記絶縁層を貫通し、タングステンを含むプラグ導電層を形成する工程と、を含み、前記プラグ導電層の上に前記チタン層を形成することができる。
(6)本発明にかかる半導体装置の製造方法において、
前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に
前記基板を窒素を含むプラズマに暴露する工程を、含むことができる。
この態様によれば、絶縁層の上にチタン層を形成する場合であっても、自己配向性をさらに向上させることができ、良好な結晶配向性を有するチタン層を形成することができる。
本発明の実施形態の一例について、図面を参照しつつ説明する。
1.第1の実施形態
1.1.半導体装置
まず、本実施の形態にかかる製造方法により製造される半導体装置について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置は、基板10と、絶縁層12と、コンタクト部30と、強誘電体キャパシタ40と、を含む。
基板10は、半導体基板(たとえばシリコン基板)である。基板10には、複数のトランジスタ(図示しない)が形成されている。トランジスタは、ソース領域又はドレイン領域となる不純物領域と、ゲート絶縁層と、ゲート電極と、を含む。各トランジスタの間には素子分離領域(図示しない)が形成され、トランジスタ間の電気的絶縁が図られている。本実施の形態に係る半導体装置は、たとえば1T1C型のスタック構造を有する。
絶縁層12は、基板10上に形成されている。絶縁層12は、たとえば酸化シリコン層(SiO層)、窒化シリコン層(SiN層)、窒化酸化シリコン層(SiON層)および酸化アルミニウム層(Al層)の少なくともいずれか1層から形成され、単一層であってもよいし、複数層であってもよい。
コンタクトホール20は、絶縁層12を貫通している。コンタクトホール20の内部には、電気的導電性を有するコンタクト部30が形成されている。
コンタクト部30は、基板10の面に垂直方向に延出して形成され、絶縁層12を貫通している。コンタクト部30の一方の端部には、基板10のトランジスタ(ソース領域およびドレイン領域のいずれか一方)が電気的に接続され、他方の端部には強誘電体キャパシタ40が電気的に接続されている。すなわち、コンタクト部30は、トランジスタおよび強誘電体キャパシタ40を電気的に接続する。
コンタクト部30は、バリア層32と、プラグ導電層(以下、「プラグ」ともいう。)34とを含んで構成される。バリア層は、コンタクトホール20の内壁(基板10および絶縁層12の露出面)を覆うように設けられている。プラグ34は、バリア層32の上に設けられている。
強誘電体キャパシタ40は、バリア層42、下部電極44、強誘電体層46、上部電極48が順に積層して形成されている。バリア層42は、少なくとも、コンタクト部30の上に設けられている。本実施の形態では、平面視したときに、コンタクト部30およびその周辺の絶縁層12をも覆うパターンを有している。このように、バリア層42(下部電極44)は、プラグ34に電気的に接続されている。詳しくは、強誘電体キャパシタ40の下部電極44は、トランジスタのソース領域又はドレイン領域のいずれかに電気的に接続されている。本実施の形態に係る半導体装置が有する強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタ40の下部電極44がビット線に電気的に接続され、強誘電体キャパシタ40の上部電極48がプレート線に電気的に接続され、トランジスタのゲート電極がワード線に電気的に接続されている。
バリア層42は、プラグ34が後の工程で酸化されることを抑制するための層である。バリア層42は、第1バリア層42aと第2バリア層42bとが積層されて構成されている。たとえば、第1バリア層42aは、TiNであり、第2バリア層42bは、チタン、アルミニウムおよび窒素を含む層であることができる。具体的には、Ti(1−x)Al(ここで、0<x≦0.3であり、かつ、0<yである)であることが好ましい。
下部電極44および上部電極48は、たとえばPt、Ir、Ir酸化物(IrO)、Ru、Ru酸化物(RuO)、SrRu複合酸化物(SrRuO)などから形成される。下部電極44および上部電極48は、単一層から形成されていてもよいし、複数層から形成されていてもよい。
強誘電体層46は、Pb、Zr、Tiを構成元素として含む酸化物からなるPZT系強誘電体を用いて形成されていてもよい。あるいは、TiサイトにNbをドーピングしたPb(Zr、Ti、Nb)O(PZTN系)を適用してもよい。あるいは、強誘電体層46はこれらの材料に限定されるものではなく、たとえばSBT系、BST系、BIT系、BLT系のいずれを適用してもよい。
本実施の形態にかかる半導体装置は、所望の配向を有する強誘電体層46を有する強誘電体キャパシタ40を含む。そのため、良好なヒステリシス特性を有する強誘電体キャパシタ40を含む半導体装置を提供することができる。
1.2.半導体装置の製造方法
次に、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について、図2ないし図8を参照しつつ説明する。図2ないし図8は、本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。
(1)まず、図2に示すように、基板10上に絶縁層12を形成する。絶縁層12は、基板10における複数のトランジスタが形成された面上に形成する。絶縁層12は、CVD法などの公知技術を適用して形成することができる。
(2)次に、図3に示すように、絶縁層12を貫通するコンタクトホール20を形成する。その場合、フォトリソグラフィ技術を適用してもよい。詳しくは、絶縁層12の一部を開口するようにレジスト層(図示しない)を形成し、該レジスト層からの開口部をエッチングすることによって、絶縁層12を貫通するコンタクトホール20を形成する。コンタクトホール20からは基板10が露出している。
(3)次に、コンタクトホール20にコンタクト部30(図1参照)を形成する。コンタクト部30の形成では、まず、図4に示すように、コンタクトホール20の内面に沿ってバリア層31を形成する。バリア層31は、スパッタリング等によって成膜することができる。バリア層31は、コンタクトホール20の側面(第1および第2の絶縁層12,14の端面)およびコンタクトホール20の底面(基板10の上面)に形成し、コンタクトホール20の内面に形成する部分と連続して絶縁層12の上面にも形成する。ただし、バリア層31は、コンタクトホール20を埋めないように形成する。
(4)次に、図5に示すように、コンタクトホール20の内部および絶縁層12上に第1の導電層33を形成する。第1の導電層33は、コンタクトホール20の内部(詳しくはバリア層31で囲まれた内側)を埋め込むように形成する。第1の導電層33は、たとえば、スパッタリング法により成膜することができる。
(5)次に、図6に示すように、第1の導電層33を研磨する。本実施の形態では、第1の導電層33の一部およびバリア層31の一部を研磨および除去する。すなわち、第1の導電層33(およびバリア層31)をストッパとなる絶縁層12が露出するまで研磨する。研磨工程では、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishment)法による工程を適用することができる。この工程により、コンタクト部30を形成することができる。
ついで、図6に示すように、絶縁層12およびコンタクト部30の上に、金属層410を形成する。金属層410としては、強誘電体層46の所望の配向と、同一の原子配列の規則性を有する材質を用いる。また、その配列を形成しやすい材質からなることが好ましい。金属層410は、後に窒化されてバリア層41aとなる。金属層410としては、たとえば、チタン層を用いることができる。
ついで、金属層410の上に、合金層412を形成する。合金層412は、後の工程で窒化されてバリア層41bとなる。合金層412としては、バリア層41bとなったときに、バリア層41aと比して高い酸化防止効果を有する材質を用いる。また、金属層410が有する配向性と同じ配向性を有する結晶層となる材質を用いる。合金層412としては、たとえば、チタンとアルミニウムとの合金層を用いることができる。
金属層410を形成する前に、基板10を窒素を含むプラズマ雰囲気に曝すことが好ましい。たとえば、アンモニアプラズマに曝すことが好ましい。これにより、金属層410の自己配向性の効果を向上させることができ、所定の配向を有する金属層410を形成することができる。
(6)次に、図7に示すように、金属層410および合金層412を窒化する。具体的には、窒素雰囲気下で熱処理を行う。この工程により、たとえば、TiN層からなるバリア層41aとTiAlN層からなるバリア層41bとを形成することができる。
(7)次に、図8に示すように、バリア層41bの上に下部電極43、強誘電体層45、上部電極47を順に積層して積層体を形成する。
下部電極43の形成方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などを適用することができる。強誘電体層45の形成方法としては、溶液塗布法(ゾル・ゲル法、MOD(Metal Organic Decomposition)法などを含む)、スパッタ法、CVD法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などを適用することができる。なお、上部電極47は下部電極43と同様の方法を適用して形成することができる。ついで、積層体の上に、たとえば、レジスト層R1を形成する。レジスト層R1は、フォトリソグラフィ技術を適用して形成することができる。
(8)次に、図1に示すように、積層体のうちレジスト層R1に覆われない部分を除去する。この工程により、バリア層42、下部電極44、強誘電体層46および上部電極48が形成される。積層体の除去は、公知のエッチング技術を適用して行うことができる。積層体をパターニングして強誘電体キャパシタ40を形成した後、強誘電体層46の安定化(たとえばエッチングダメージ回復)のため酸素雰囲気下でアニール処理を行う。
以上の工程により、本実施の形態にかかる半導体装置を製造することができる。
本実施形態にかかる半導体装置によれば、基板の上方にチタン層(金属層)410を形成し、このチタン層410の上方に合金層412を形成する。チタン層410は、自己配向性に優れるため特定の配向に優先的に成長した結晶層を形成することができる。このチタン層410の上に、合金層412を形成することで、チタン層410の配向性が反映されることとなり、合金層412の配向性を向上させることができる。つまり、所望の結晶配向を有するバリア層42を形成できることとなる。さらに、このバリア層42bの上方に、上部電極44および強誘電体層46を形成することで、所望の結晶配向を有する各層を形成することができる。その結果、良好なヒステリシス特性を有する半導体装置を提供することができる。
(変形例)
本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法は、上記の製造方法に限定されることなく、以下に示す変形例にかかる製造方法により形成することができる。変形例にかかる製造方法を図9を参照しつつ説明する。
変形例にかかる製造方法では、まず、工程(6)で説明するように、金属層410を形成する。ついで、図9に示すように、窒化処理を施しバリア層41aを形成する。その後、バリア層41aの上に、合金層412を形成する。この後の工程は、上記の製造方法と同様である。
この変形例によれば、金属層410を確実に窒化することができ、プラグ34の酸化防止効果をより高めることができる。
2.第2の実施形態
次に、第2の実施形態にかかる半導体装置について、図10を参照しつつ説明する。図9は、第2の実施形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図である。第2の実施形態にかかる半導体装置は、第1の実施形態と比して、バリア層42の構成が異なる例である。なお、以下の説明では、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図10に示すように、第2の実施形態にかかる半導体装置では、バリア層42は、一層で構成されている。具体的には、TiAlN層である。バリア層42は、強誘電体層46の所望の配向性と、同一の原子の配列の規則性を有する結晶層である。バリア層42は、プラグ34の酸化防止の役割を果たす。
次に、第2の実施形態にかかる半導体装置の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と異なる工程について説明する。
第1の実施形態の工程(1)ないし(5)までを行い、金属層410および合金層412を形成する。その後、不活性ガス雰囲気下で熱処理を行う。熱処理の温度は、450℃ないし725℃であることが好ましい。処理時間は、2分ないし40分であることが好ましい。この熱処理により、合金層414を形成する。たとえば、金属層410としてTi層を、合金層412としてTiAl層を用いる場合、Alが拡散しやすい元素であるため、熱処理により移動しやすくなり、Ti層側にまで拡散させることができる。そして、全体で、TiAl層(合金層414)を形成することができるのである。これにより、Ti層を、最終的にTiAlN層にまで変換させることができる。
第2の実施形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、所定の配向を有する金属層410を形成することで、上層に形成される各種層、とくに、強誘電体層46配向の制御に寄与でき、その後には、窒化されてバリア層41aとなり、プラグ34の酸化防止の寄与することができる。その結果、良好なヒステリシス特性を有し、かつ、下層に位置するトランジスタとの導通も良好である半導体装置を製造することができる。
3.実験例
3.1.実験例
(1)まず、半導体基板(シリコン基板)10にトランジスタを形成し、次いでトランジスタ上に絶縁層12を積層した。次いで、絶縁層12にコンタクトホール20を形成し、このコンタクトホール20にCVD法によりタングステンを充填した後、化学的機械的研磨によって、絶縁層12の表面より上方のタングステンを研磨することにより、プラグ34を形成した(図1参照)。
(2)次に、絶縁層12およびプラグ34上に、金属層410として、スパッタリング法によりTi層を形成した。
金属層410の成膜条件は、アルゴンガスの流量が50[sccm]であり,成膜パワーが1.5[kW]であり,基板温度を150[℃]である条件で成膜を行った。このようにして形成されたTi層410の膜厚は、20nmであった。このTi層410のXRD(格子回折)パターンを図11に示す。図11に示すように、2θ=38°付近にピークが観測された。このピークは、Ti層の(002)配向に起因するものと推測される。
(3)次に、金属層410の上に、スパッタリング法により、TiAl層からなる合金層412を成膜した。この成膜工程においては、窒素分圧が10%の雰囲気として用い、ターゲットとしてTiAlを選択した。なお、ターゲットにおけるチタンとアルミニウムの比率は、Ti/Al=70:30とした。
また、TiAl層の成膜条件は、アルゴンガスの流量が50[sccm]であり,成膜パワーが1.0[kW]であり,基板温度を400[℃]である条件で成膜を行なった。このようにして形成された合金層412の膜厚は、100nmであった。このTiAl層412のXRD(X線回折)パターンを図12に示す。図12に示すように、2θ=38°付近にピークが観測された。このピークは、TiAl層の(002)配向に起因するものと推測される。
(4)次に、金属層410および合金層412を窒化して、TiN層からなるバリア層41aおよびTiAlN層からなるバリア層41bを形成する。この窒化の条件は、100%窒素雰囲気であり、温度が650℃であり、処理時間は、2分であった。この工程を終えた段階のXRDパターンを図13に示す。図13に示すように、2θ=37°付近に、2種のピークが観測された。37°より小さい位置に観測されるピークは、TiN層の(111)配向に起因するピークと推測される。一方、37°より大きい位置に観測されるピークは、TiAlN層の(111)配向に起因するピークと推測される。
(5)次に、スパッタリング法により、下部電極44を形成した。下部電極44の成膜条件は、アルゴンガスの流量が199[sccm]であり,成膜パワーが1.0[kW]であり,基板温度を500[℃]である条件で成膜を行った。この条件により成膜されたアルゴンガスの下部電極44の膜厚は、90nmであった。このようにして形成された下部電極44のXRD(X線回折)パターンを、図14に示す。
図14に示すように、2θ=41°付近にピークが観測された。このピークは、(111)配向を有するIr膜に起因するものと推測される。さらに、図14に示すIr(111)回折のロッキンカーブを測定した。その結果を図15に示す。図15に示すロッキンカーブの半値幅FWHMは、約2.90°であった。なお、ロッキングカーブの半値幅FWHMとは、図15に示すように、最大ピーク強度の1/2のピーク強度を有する2つの角度の差である。これにより、優れた(111)配向性を有する下部電極を形成できたことが確認された。
3.2.比較例
次に比較例について説明する。比較例では、まず、上記実験例の工程(1)を行った。ついで、絶縁層12およびプラグ34上に、スパッタリング法により、TiAlNからなるバリア層を成膜した。この成膜工程においては、窒素分圧が10%の雰囲気であり、ターゲットとしてTiAlを選択した。なお、ターゲットにおけるチタンとアルミニウムの比率は、Ti/Al=70:30とした。
また、バリア層の成膜条件は、アルゴンガスの流量が50[sccm]であり,成膜パワーが1.0[kW]であり,基板温度を400[℃]である条件で成膜を行なった。ついで、上記実験例の工程(5)と同様に、下部電極44を形成した。
図16にバリア層を形成し終えた後に測定したXRDパターンを、図17に、下部電極を形成し終えた後に測定したXRDパターンを示す。図16に示すように、2θ=37°付近にピークが観測されるものの、強度が非常に小さく結晶性が良くないことが推測される。また、図17に示すように、2θ=41°付近にピークは観測されるものの、強度は小さく、十分に(111)配向した下部電極が形成できていないことが確認された。
さらに、図17に示す(111)配向を示す回折ピークのロッキンカーブを測定した。その結果を図18に示す。図18に示すロッキンカーブの半値幅FWHMは、約12.9°であった。これは、実験例との半値幅と比して大きい値であり、(111)配向成分が少ないことがわかった。
以上の結果から、本実験例によれば、このように、配向が制御された下部電極を形成することができることが確認された。そのため、本実施形態にかかる製造方法によれば、所望の配向性を有する強誘電体層を形成することができるのである。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
第1の実施形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態にかかる半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の変形例にかかる製造工程を模式的に示す断面図。 第2の実施形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図。 実験例におけるTi層のXRDパターンを示す図。 実験例におけるTiAl層のXRDパターンを示す図。 実験例におけるTiN層およびTiAlN層のXRDパターンを示す図。 実験例におけるIr層のXRDパターンを示す図。 図14に示すIr(111)回折のロッキングカーブを示す。 比較例におけるTiAlN層のXRDパターンを示す図。 比較例におけるIr層のXRDパターンを示す図。 図17に示すIr(111)回折のロッキングカーブを示す。
符号の説明
10…基板、 12…絶縁層、 20…コンタクトホール、 30…コンタクト部、 31、32…バリア層、 33…第1の導電層、 34…プラグ、 40…強誘電体キャパシタ、 42…バリア層、 42a…第1バリア層、 42b…第2バリア層、 43、44…下部電極、 45、46…強誘電体層、 47、48…上部電極、 410…金属層(チタン層)、 412、414…合金層

Claims (6)

  1. (a)基板の上方にチタン層を形成する工程と、
    (b)前記チタン層のにチタンおよびアルミニウムを含む合金層を形成する工程と、
    (c)窒素を含む雰囲気下での熱処理を行なうことにより、少なくとも前記合金層を窒化させバリア層を形成する工程と、
    (d)前記バリア層のに第1電極を形成する工程と、
    (e)前記第1電極のに強誘電体層を形成する工程と、
    (f)前記強誘電体層のに第2電極を形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記工程(b)の後に、
    不活性ガス雰囲気下で熱処理を行うことにより、前記チタン層と、前記合金層とを融合させる工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記工程(b)の前に、
    窒素を含む雰囲気下で熱処理を行なうことにより、前記チタン層を窒化チタン層に変換する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記バリア層の組成は、Ti(1−x)Al(ここで、0<x≦0.3であり、かつ、0<yである)である、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に、
    (a−1)前記基板の上方に絶縁層を形成する工程と、
    (a−2)前記絶縁層を貫通し、タングステンを含むプラグ導電層を形成する工程と、を含み、前記プラグ導電層の上に前記チタン層を形成する、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記工程(a)は、前記チタン層を形成する前に、更に、
    前記工程(a−2)の後の前記絶縁層及び前記プラグ導電層を、窒素を含むプラズマに暴露する工程を、含む、半導体装置の製造方法。
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