JP4670910B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷風と温風との風量割合を調整して車室内に空調空気を吹き出す車両用空調装置に関するものであり、特に、前席側及び後席側にそれぞれ異なる温度の空調空気を吹き出すことができる制御手段に関する。
従来、この種の車両用空調装置として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。すなわち、後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度を算出する後席目標吹出温度算出手段と、後席目標吹出温度に基づいて送風機の風量レベルの増加補正量を算出する風量レベル増加補正量算出手段と、風量レベルの増加補正量に基づいて送風機の風量レベルを増加補正する風量レベル増加補正手段とを備えている。
これにより、前席目標吹出温度に基づいて決定された送風機の風量レベルを、後席目標吹出温度に基づいて増加補正を行っている。その結果、加熱空気と冷却空気との割合を調節することのみでは、後席の温度調節が不十分な場合であっても、適切に温度調節を行うことができる。従って、後席の乗員に不快感を与えることを抑制することができる。
特開2006−111176号公報
しかしながら、上記特許文献1によれば、前席の乗員には、後席目標吹出温度に基づいて増加補正を行っているため、増加補正された風量レベルの空調空気が吹き出されている。そのため、前席の乗員に空調フィーリングの悪影響を与えるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を加熱する加熱手段(23)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を冷却する冷却手段(19)と、加熱手段(23)により加熱される加熱空気と冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席用空調空気生成手段(24)と、加熱空気と冷却空気との割合が調節され、後席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席用空調空気生成手段(25)と、送風機(13、17)、前席用空調空気生成手段(24)及び後席用空調空気生成手段(25)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
制御手段(2)は、前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50)とを備え
補正風量レベル算出手段(S50)は、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも低いときに、補正量(Vadi)を基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とし、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも高いときに、補正量(Vadi)を基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とし、
前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、ゲイン補正項(kVai)を算出するゲイン補正項算出手段(S54a)を備え、
さらに補正風量レベル算出手段(S50)は、補正量(Vadi)にゲイン補正項(kVai)を積算して補正量(Vadi)を算出することを特徴としている。
この発明によれば、前席目標吹出温度(FrTAOi)及び後席目標吹出温度(RrTAOi)状態に応じて、送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)が補正量(Vadi)により補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。これにより、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。さらに、前席の熱負荷が高く、基準風量レベル(VMd)が高い場合において、後席の熱負荷が低い場合は、マイナス補正することができる。また、前席の熱負荷が低く、基準風量レベル(VMd)が低い場合において、後席の熱負荷が高い場合は、プラス補正することができる。これにより、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。さらに、前席目標吹出温度(FrTAOi)及び後席目標吹出温度(RrTAOi)の状態に応じて、基準風量レベル(VMd)が補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を加熱する加熱手段(23)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を冷却する冷却手段(19)と、加熱手段(23)により加熱される加熱空気と冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席用空調空気生成手段(24)と、加熱空気と冷却空気との割合が調節され、後席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席用空調空気生成手段(25)と、送風機(13、17)、前席用空調空気生成手段(24)及び後席用空調空気生成手段(25)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
制御手段(2)は、前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50)とを備え、
補正風量レベル算出手段(S50)は、前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差が小さい程、補正量(Vadi)を小さくし、偏差が大きい程、補正量(Vadi)を大きくし、
前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、ゲイン補正項(kVai)を算出するゲイン補正項算出手段(S54a)を備え、
さらに補正風量レベル算出手段(S50)は、補正量(Vadi)にゲイン補正項(kVai)を積算して補正量(Vadi)を算出することを特徴としている。
この発明によれば、前席目標吹出温度(FrTAOi)及び後席目標吹出温度(RrTAOi)状態に応じて、送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)が補正量(Vadi)により補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。これにより、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。さらに、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることがない。さらに、前席目標吹出温度(FrTAOi)及び後席目標吹出温度(RrTAOi)の状態に応じて、基準風量レベル(VMd)が補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。
請求項3に記載の発明では、空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を加熱する加熱手段(23)と、空調ダクト(11)内に配設され、空気を冷却する冷却手段(19)と、加熱手段(23)により加熱される加熱空気と冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席運転席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席運転席側用空調空気生成手段(24b)及び前席助手席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席助手席側用空調空気生成手段(24a)と、加熱空気と冷却空気との割合が調節され、後席運転席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席運転席側用空調空気生成手段(25b)及び後席助手席側空調に吹き出す後席用空調空気を生成する後席助手席側用空調空気生成手段(25a)と、送風機(13、17)、前席運転席側用空調空気生成手段(24b)、前席助手席側用空調空気生成手段(24a)、後席運転席側用空調空気生成手段(25b)及び後席助手席側用空調空気生成手段(25a)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
制御手段(2)は、前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40a)と、前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50a)とを備え、
補正風量レベル算出手段(S50a)は、補正量(Vadi)を前席側空調領域及び後席側空調領域に係る前後席のゲイン(K)によって求めることを特徴としている。
この発明によれば、前席運転席側空調領域、前席助手席側空調領域、後席運転席側空調領域及び後席助手席側空調領域に吹き出す場合においても、上記請求項1と同じように、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。これにより、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。さらに、前席目標吹出温度(FrTAOi)及び後席目標吹出温度(RrTAOi)の状態に応じて、前後席のゲイン(K)を容易に算出することができる。これにより、前席及び後席双方の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。
請求項4に記載の発明では、補正風量レベル算出手段(S50a)は、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときに、前席のゲイン(K)を基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とし、後席のゲイン(K)を基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とする補正量(Vadi)を算出することを特徴としている。この発明によれば、前席及び後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。
請求項5に記載の発明では、補正風量レベル算出手段(S50a)は、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときに、前席のゲイン(K)を基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とし、後席のゲイン(K)を基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とすることを特徴としている。この発明によれば、前席及び後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調領域を提供することができる。
請求項6に記載の発明では、前後席のゲイン(K)は、前席目標吹出温度(FrTAOi)と後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に応じて、可変係数(α)が可変することを特徴としている。この発明によれば、前後席のゲイン(K)を可変係数(α)により可変させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における車両用空調装置を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態における車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。図2は、エアコンECUの空調自動制御の基本ルーチンを示すフローチャートである。図3は、図2に示す補正風量レベルの算出処理を示すフローチャートである。図4は、基準風量レベルの制御特性図である。
図5は、図3に示す前席側風量レベル補正項の制御特性図である。図6は、図3に示すゲイン補正項の制御特性図である。図7は、図3に示す後席側風量レベル補正項の制御特性図である。
本実施形態の車両用空調装置は、前席側空調領域(空調ゾーン)及び後席側空調領域(空調ゾーン)への吹出空気温度を独立に制御するように構成されている。車両用空調装置は、走行用エンジンを搭載する車両の車室内を空調するもので、図1に示すように、空調ユニット1と、この空調ユニット1の各電動アクチュエータを制御するエアコンECU2(制御手段)とから構成されている。空調ユニット1は、通風系が、図1に示すように、大別して、送風機ユニット10と空調ダクト11との2つの部分に分かれている。送風機ユニット10は、車室内の計器盤(インストルメントパネル)下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ダクト11は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニット10には、内外気切替ドア12およびブロワ13が設けられている。内外気切替ドア12は、サーボモータ14等のアクチュエータにより駆動されて、内気導入口15と外気導入口16との開度を変更する吸込口切替手段である。
内気導入口15は、車室内空気(内気)を取り入れるための導入口であり、外気導入口16は、車室外空気(外気)を取り入れるための導入口である。内外気切替ドア12は、吸込み口モードに応じて内気導入口15と外気導入口16とを選択的に開閉している。内気モードのときは、内外気切替ドア12により内気導入口15が開口され、外気モードのときは、外気導入口16が開口される。
ブロワ13は、ブロワモータ駆動回路18により制御されるブロワモータ17により回転駆動されて、空調ダクト11内において車室内に向かう空気流を発生させる送風機である。つまり、送風機ユニット10より吸込んだ空気を空調ダクト11内の空気通路に圧送する送風機である。ここで、ブロワ13及びブロワモータ17を、請求項において、送風機と称している。ブロワ13は、ブロワモータ17への印加電圧(ブロワ電圧)に応じて回転速度が決定される。
空調ダクト11の空気流れ上流側には、空調ダクト11内を通過する空気を冷却する蒸発器(冷却手段)19が配置されている。また、蒸発器19の空気流れの下流側には、仕切り板20により前席用空気通路21と後席用空気通路22とが区画されている。この前席用空気通路21の空気下流側に連通する吹出ダクトの空気流れの下流端には、前席側空調ゾーンに向けて開口している図示しないデフロスタ吹出口と前席用フェイス吹出口と前席用フット吹出口とが形成されている。
また、後席用空気通路22の空気流れの下流側に連通する吹出ダクトの空気下流端には、後席側空調ゾーンに向けて開口している図示しない後席用フェイス吹出口と後席用フット吹出口とが形成されている。更に、前席用空気通路21及び後席用空気通路22を通過する空気を走行用エンジンの冷却水(温水)と熱交換して加熱するヒータコア(加熱手段)23が設けられている。
また、前席用空気通路21のうちヒータコア23の空気流れの上流側には、ヒータコア23に流入される空気(加熱空気)とヒータコア23を迂回する空気(冷却空気)との割合を決定する前席用エアミックス(FrA/M)ドア(前席用空調空気生成手段)24が設けられている。
また、後席用空気通路22のうちヒータコア23の空気流れの上流側には、ヒータコア23に流入される空気(加熱空気)とヒータコア23を迂回する空気(冷却空気)との割合を決定する後席用エアミックス(RrA/M)ドア(後席用空調空気生成手段)25が設けられている。
ここで、前席用A/Mドア24及び後席用A/Mドア25は、サーボモータ26、27等のアクチュエータによりそれぞれ駆動されて、前席側、後席側の各吹出口から車室内の前席側、後席側空調ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調空気の温度を独立して変更する。
なお、蒸発器19は、冷凍サイクルの一構成部品をなす。ここで、冷凍サイクルは、走行用エンジンから電磁クラッチを介して駆動されて冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(図示せず)と、この圧縮機より吐出口された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(図示せず)と、このコンデンサにより凝縮液化された冷媒を気相分離するレシーバ(図示せず)と、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁(図示せず)と、この膨張弁から流入した気液二層状態の冷媒を蒸発気化させる蒸発器19とから構成される。
また、エアコンECU2(制御手段)には、図1に示すように、車室内の内気温度Trを検出する内気温度センサ31と、車室外(外気)温度Tamを検出する外気温センサ33と、蒸発器19を通過した冷却空気の温度(エバ後温度)Teを検出する冷却空気温度センサ34と、車両のエンジン冷却水温Twを検出する水温センサ35とが接続されている。更に、エアコンECU2には、エアコン操作パネル36の各種操作スイッチから出力されるスイッチ信号が入力される。
エアコン操作パネル36の各種操作スイッチには、内外気切替スイッチ、吹出口モード切替スイッチ、風量切替スイッチ、A/Cスイッチ、オートスイッチ、前席側温度設定スイッチ、後席側温度設定スイッチ等が設置されている。内外気切替スイッチ、吹出口モード切替スイッチ、風量切替スイッチ及びA/Cスイッチ等は、マニュアル操作を行うための操作スイッチである。オートスイッチは、空調制御を自動により実行させるための操作スイッチである。
そして、前席側温度設定スイッチは、前席側空調ゾーン内の温度を所望の温度(前席側設定温度)TsetFrに設定するためのものであり、後席側温度設定スイッチは、後席側空調ゾーン内の温度を所望の温度(後席側設定温度)TsetRrに設定するためのものである。エアコンECU2は、各種センサ31〜35及びエアコン操作パネル36から各種操作スイッチから出力される信号に基づき、各アクチュエータ14、18、26、27等を制御している。
エアコンECU2は、CPU、ROM及びRAM等を含んで構成される周知のマイクロコンピータとその周辺回路から構成される制御手段であって、ROM内に空調制御のための制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算処理を行っている。なお、エアコンECU2は、自動車のエンジンのイグニッションスイッチ(図示せず)がオンされたときに、車載用バッテリ(図示せず)から電源が供給される。
ところで、送風機13、17への風量レベルVMが前席目標吹出温度FrTAOiによって決定する場合の空調制御では、前席側の熱負荷が後席側の熱負荷よりも大きいもしくは小さいときに、後席側に吹き出される送風量が過大もしくは過少となって空調フィーリングが損なわれるという問題がある。
また、前述したように、従来技術(特開2006−111176号公報)のような空調制御を実行すると、後席側では、後席目標吹出温度RrTAOiに基づいて風量増加補正を行っているため、前席側では、風量増加補正された風量レベルVMの空調空気が吹き出されている。そのため、前席側の乗員に空調フィーリングの悪影響を与えるという問題がある。
更に、送風機13、17への風量レベルVMを前席側設定温度TsetFrによって求めると、後席側設定温度TsetRr操作が適切な風量に反映されないという問題も有している。そこで、本実施形態のエアコンECU2では、前席目標吹出温度FrTAOiによって基本風量レベルVMdを求めるとともに、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて、前記基本風量レベルVMdを補正する補正風量レベル算出手段(S50)が設けられている。
次に、本実施形態の特徴的作動を図2及び図3に示すフローチャートに基づいて説明する。図2は、エアコンECU2による空調自動制御の基本ルーチンを示すフローチャートである。オートスイッチ(図示せず)の投入により基本ルーチンの制御処理が開始される。まず、ステップS10にて、各種センサ31〜35及びエアコン操作パネル36から各種操作スイッチから出力される信号を読み込む。
次に、ステップS20(前席目標吹出温度算出手段)にて、前席目標吹出温度FrTAOiを算出する。ここで、前席目標吹出温度FrTAOiは、前席用空気通路21から車室内の前席側空調ゾーンへ吹き出す空気の目標温度である。この前席目標吹出温度FrTAOiは、空調熱負荷変動にかかわらず、前席側空調ゾーン内を前席側温度設定スイッチにより設定した前席側設定温度TsetFrに維持するための必要な吹出空気温度である。
前席目標吹出温度FrTAOiは、前席側設定温度TsetFr、内気温度センサ31、外気温センサ33から検出される内気温度Tr、外気温度Tamに基づいて、下記数式(1)により算出される。『FrTAOi=Kset×TsetFr−Kr×Tr−Kam×Tam+CFr』・・・(1)ただし、Kset、KrおよびKamは制御ゲインであり、CFrは補正用の定数である。
次に、ステップS30(後席目標吹出温度算出手段)にて、同様に、後席目標吹出温度RrTAOiを算出する。ここで、後席目標吹出温度RrTAOiは、後席用空気通路22から車室内の後席側空調ゾーンへ吹き出す空気の目標温度である。この後席目標吹出温度RrTAOiは、空調熱負荷変動にかかわらず、後席側空調ゾーン内を後席側温度設定スイッチにより設定した後席側設定温度TsetRrに維持するための必要な吹出空気温度である。
後席目標吹出温度RrTAOiは、後席側設定温度TsetRr、内気温度センサ31、外気温センサ33から検出される内気温度Tr、外気温度Tamに基づいて、下記数式(2)の計算式により算出される。『RrTAOi=Kset×TsetRr−Kr×Tr−Kam×Tam+CRr』・・・(2)ただし、Kset、KrおよびKamは制御ゲインであり、CRrは補正用の定数である。
次に、ステップS40(基準風量レベル算出手段)にて、基準風量レベルVMdを算出する。ここで、基準風量レベルVMdは、前席側空調ゾーン内及び後席側空調ゾーン内に空気を吹き出すための送風機13、17に印加する仮の制御値(電圧値)である。つまり、基準風量レベルVMdは、前席側空調ゾーン内に吹き出す風量VaFrと後席側空調ゾーン内に吹き出す風量VaRrとを加算した風量Vaの風量レベルである。従って、前席側及び後席側空調ゾーン内には、それらの加算した風量Vaの平均値((VaFr+VaRr)/2)が吹き出される。
ただし、本実施形態の基準風量レベルVMdは、ステップS20で算出された前席目標吹出温度FrTAOiに基づいて算出される。そのため、基準風量レベルVMdは、図4に示す基準風量レベルVMdと前席目標吹出温度FrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、前席目標吹出温度FrTAOiを決定することにより、送風機13、17に印加する仮の制御値(電圧値)を求めることができる。
ここで、仮の制御値(電圧値)は、前席側の風量VaFrと後席側の風量VaRrとの加算値である。従って、この基準風量レベルVMdは、空調ダクト11内に送風される風量Vaに相当する風量レベルであるため、『Va=VaFr+VaRr』の計算式よって算出された風量Vaから求めても良い。
なお、図4に示す特性図は、マップとして、予めROM内に記憶されている。以下、後述する図5乃至図7の特性図も図4と同じように、ROM内に記憶されている。次に、ステップS50にて、補正風量レベルVadiを算出する。ここでは、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて補正風量レベルVadiを算出している。言い換えると、ステップS40で算出した基準風量レベルVMdを補正する補正量Vadiを算出する補正風量レベル算出手段である。
従って、より具体的には、図3に示すフローチャートに基づいて算出される。つまり、図3に示すように、ステップS51、S52及びS53のそれぞれの補正項を算出するように構成されている。
まず、ステップS51では、前席目標吹出温度FrTAOiによる前席側風量レベル補正項FrBLWdiを算出する。より具体的には、図5に示す前席側風量レベル補正項FrBLWdiと前席目標吹出温度FrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、FrTAOiが50であれば、FrBLWdiは2.5となる。
そして、ステップS52では、後席目標吹出温度RrTAOi状態によるゲイン補正項kFrBLWdiを算出する。より具体的には、図6に示すゲイン補正項kFrBLWdiと後席目標吹出温度RrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、RrTAOiが30であれば、kFrBLWdiは1となる。
そして、ステップS53では、後席目標吹出温度RrTAOiの状態による後席風量レベル補正項RrBLWdiを算出する。より具体的には、図7に示す後席風量レベル補正項RrBLWdiと後席目標吹出温度RrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、RrTAOiが30であれば、RrBLWdiは0となる。
そして、ステップS54にて、補正風量レベル(補正量)Vadiを算出する。この補正風量レベル(補正量)Vadiは、上記ステップS51、S52及びS53の補正項のそれぞれに基づいて算出している。つまり、補正量は、『Vadi=RrBLWdi−kFrBLWdi×FrBLWdi』の計算式より算出される。ここで、補正風量レベルVadiは、このような計算式によれば、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差により求めることができる。
例えば、FrTAOiが50、RrTAOiが30であるときは、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差が20であって、補正風量レベルは、『Vadi=0−1×2.5=−2.5』となる。言い換えると、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときは、補正風量レベル(補正量)Vadiは、−2.5となる。従って、この場合には、補正風量レベル(補正量)Vadiがマイナス補正となる。
また、逆にFrTAOiが30、RrTAOiが50であるときは、Vadi=2.5−0.5×0=2.5となる。言い換えると、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときは、補正風量レベル(補正量)Vadiは、+2.5となる。従って、この場合には、補正風量レベル(補正量)Vadiがプラス補正となる。
次に、図2に示すステップS60に戻る。ステップS60では、風量レベルVMを算出する。風量レベルVMは、送風機13、17に出力する制御値を算出するものである。そのため、ステップS40で算出した仮の制御値である基準風量レベルVMdを補正風量レベル(補正量)Vadiにより補正するようになっている。
従って、風量レベルVMは、『VM=VMd+Vadi』の計算式より算出される。ここで、前述したように、補正量Vadiがマイナス補正であれば、基準風量レベルVMdよりマイナス補正分減少される。また、補正量Vadiがプラス補正であれば、基準風量レベルVMdよりプラス補正分増加される。なお、補正量Vadiは、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差が小さい程小さくなっており、その偏差が大きい程大きくなっている。
そして、ステップS70にて、FrA/Mドア24の開度FrSWを算出する。この開度FrSWは、FrA/Mドア24により、加熱空気を全閉し、冷却空気を全開する前席側最大冷房(max−cool)状態を0%とし、加熱空気を全開し、冷却空気を全閉する前席側最大暖房(max−hot)状態を100%とする冷温風混合比率の百分率で表される。
従って、FrA/Mドア24の開度FrSWは、前席目標吹出温度FrTAOi、冷却空気温度センサ34により検出されるエバ後温度Te、及び水温センサ35より検出される冷却水温Teに基づいて下記数式(3)の計算式より算出される。『FrSW=(FrTAOi−Te)/(Tw−Te)×100%』・・・(3)、これにより、前席側空調ゾーン内に吹き出される空気の温度調節が行われる。
同様に、ステップS80にて、RrA/Mドア25の開度RrSWを算出する。開度RrSWは、後席目標吹出温度RrTAOi、エバ後温度Te、及び冷却水温Teに基づいて下記数式(4)の計算式より算出される。『RrSW=(RrTAOi−Te)/(Tw−Te)×100%』・・・(4)、これにより、後席側空調ゾーン内に吹き出される空気の温度調節が行われる。
そして、ステップS90にて、ステップS60、S70及びS80で算出した風量レベルVM、開度FrSW、及び開度RrSWを制御値として出力する。これにより、送風機13、17には、補正された風量レベルVMの電圧値が印加される。そして、FrA/Mドア24及びRrA/Mドア25は、それぞれの目標吹出温度FrTAOi、RrTAOiに基いた開度FrSW、RrSWに制御される。従って、前席側空調ゾーン内及び後席側空調ゾーン内に、それぞれ温度調節された空調空気が吹き出される。
このように、前席目標吹出温度FrTAOiに基づき算出された基準風量レベルVMdに対し、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に基づき算出される補正風量レベルVadiにより補正することにより、前席目標吹出温度FrTAOi及び後席目標吹出温度RrTAOiの状態に応じて、送風機13、17へ出力する制御値が補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調ゾーンを提供することができる。従って、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。
また、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも低いときに、基本風量レベルVMdをプラス補正とし、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも高いときに、基本風量レベルVMdをマイナス補正とすることにより、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調ゾーンを提供することができる。
更に、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差が小さい程、基本風量レベルVMdの補正量を小さくし、偏差が大きい程、風量レベルVMdの補正量を大きくすることにより、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることがない。
(第2実施形態)
本実施形態では、図3に示すステップS54で算出した補正風量レベル(補正量)Vadiに対し、更に前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて、算出したゲイン補正項kVaiを積算しても良い。図8は、本実施形態における補正風量レベルの算出処理を示すフローチャートである。図9は、図8に示すゲイン補正項の制御特性図である。
本実施形態の補正風量レベルVadiは、図8のステップS54aに示すように、『Vadi=kVai×(RrBLWdi−kFrBLWdi×FrBLWdi)』の計算式により算出される。つまり、上記ステップS51、S52及びS53で算出した各補正項に対し、ゲイン補正kVaiを積算させている。このゲイン補正kVaiは、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて算出される(ゲイン補正項算出手段)。
より具体的には、図9に示すゲイン補正kVaiとFrTAOi−RrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、FrTAOiが30、RrTAOiが50であれば、FrTAOi−RrTAOiが−20となり、ゲイン補正kVaiが0.5となる。
また、第1実施形態のステップS54で求めた計算式では、前述したように、例えば、FrTAOiが30、RrTAOiが50であれば、RrBLWdi−kFrBLWdi×FrBLWdi=+2.5(第1実施形態におけるVadi)となっている。従って、この+2.5に上記ゲイン補正kVaiを積算すると、本実施形態の補正風量レベルVadiは、+1.25となる。
このように、前席の熱負荷が比較的高く、更に後席の熱負荷が前席の熱負荷よりも大きい場合は、図2に示すステップS60で算出される風量レベルVMが、更なるプラス補正される補正量Vadiを低減させることができる。
また、例えば、FrTAOiが50、RrTAOiが30であれば、FrTAOi−RrTAOiが20となり、ゲイン補正kVaiが0.5となる。同じように、第1実施形態のステップS54で求めた計算式では、前述したように、例えば、FrTAOiが50、RrTAOiが30であれば、RrBLWdi−kFrBLWdi×FrBLWdi=−2.5(第1実施形態におけるVadi)となっている。
従って、この−2.5に上記ゲイン補正kVaiを積算すると、本実施形態の補正風量レベルVadiは、−1.25となる。このように、前席の熱負荷が比較的高く、更に後席の熱負荷が前席の熱負荷よりも小さい場合は、図2に示すステップS60で算出される風量レベルVMが、更なるマイナス補正される補正量Vadiを低減させることができる。
このように、前席目標吹出温度FrTAOiに基づき算出された基準風量レベルVMdに対し、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に基づき算出されるゲイン補正kVaiにより補正することにより、前席の熱負荷が比較的高い場合において、更なるプラス補正もしくはマイナス補正される補正量Vadiを低減させることができる。
即ち、前席目標吹出温度FrTAOi及び後席目標吹出温度RrTAOiの状態に応じて、送風機13、17へ出力する制御値が補正されるため、後席の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調ゾーンを提供することができる。従って、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。
(第3実施形態)
以上の第1及び第2実施形態では、前席側空調ゾーンと後席側空調ゾーンとを独立に空調自動制御する例について説明したが、本実施形態は、更に、前席左右及び後席左右の空調ゾーン(運転席Dr側領域と助手席Pa側領域)を独立に空調自動制御する機能を付加した例に関する。
図10は、本実施形態における左右方向に分割された前席用エアミックスドア及び後席用エアミックスドアの配置図を示す模式図である。図11は、本実施形態におけるエアコンECUの空調自動制御の基本ルーチンを示すフローチャートである。図12は、本実施形態における前後席のゲインKを求めるための変形係数αの制御特性図である。
本実施形態の空調ダクト11内には、図10に示すように、蒸発器19の空気流れの下流側に形成された前席用空気通路21及び後席用空気通路22を車両左右(幅)方向の中央部に仕切り板28を配置している。この仕切り板28によって、前席用空気通路21及び後席用空気通路22をそれぞれ車両左側通路21a、22aと車両右側通路21b、22bとに区画されている。例えば、右ハンドル車であれば、車両左側通路21a、22aが助手席側通路となり、車両右側通路21b、22bが運転席側通路となる。
また、仕切り板28の配置によって、前席用エアミックス(FrA/M)ドア(前席用空調空気生成手段)24が、FrPaA/Mドア(前席助手席側用空調空気生成手段)24aとFrDrA/Mドア(前席運転席側用空調空気生成手段)24bとに2分割して配置される。同様に、後席用エアミックス(RrA/M)ドア(後席用空調空気生成手段)25が、RrPaA/Mドア(後席助手席側用空調空気生成手段)25aとRrDrA/Mドア(後席運転席側用空調空気生成手段)25bとに2分割して配置される。
そして、各A/Mドア24a、24b、25a、25bには、それぞれの回転軸がサーボモータ26a、26b、27a、27bに連結される。サーボモータ26a、26b、27a、27bは、エアコンECU2に電気的に接続される。なお、各A/Mドア24a、24b、25a、25bは、それぞれに設けられた前席運転席側温度設定スイッチ、前席助手席側温度設定スイッチ、後席運転席側側温度設定スイッチ、後席助手席側側温度設定スイッチの設定温度Tsetによって制御される。
更に、前席用空気通路21及び後席用空気通路22の空気流れの下流端に接続される各吹出口も、前席及び後席左右側に吹き出すように構成されている。以上のような構成により、前席左右側、後席左右側の各吹出口から車室内の前席左右側、後席左右側空調ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調空気の温度を独立して空調制御している。
次に、以上の構成による空調装置の空調制御を図11のフローチャートに基づいて説明する。基準風量レベルVMdを算出する場合には、ステップS40a(基準風量レベル算出手段)にて、前席左右側空調ゾーン内及び後席左右側空調ゾーン内に空気を吹き出すための送風機13、17に印加する仮の制御値(電圧値)として算出する。
この場合の基準風量レベルVMdは、前席左側空調ゾーン内に吹き出す風量VaFrPaと、前席右側空調ゾーン内に吹き出す風量VaFrDrと、後席左側空調ゾーン内に吹き出す風量VaRrPaと、後席右側空調ゾーン内に吹き出す風量VaRrDrとを加算した風量Vaの風量レベルである。従って、前席左右側及び後席左右側空調ゾーン内のそれぞれには、それらの加算した風量Vaの平均値((VaFrDr+VaFrPa+VaRrDr+VaRrPa)/4)が吹き出される。
本実施形態においても、基準風量レベルVMdは、ステップS20で算出された前席目標吹出温度FrTAOiに基づいて算出される。そのため、基準風量レベルVMdは、図4に示す基準風量レベルVMdと前席目標吹出温度FrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、前席目標吹出温度FrTAOiを決定することにより、送風機13、17に印加する仮の制御値(電圧値)を求めることができる。
ところで、この基準風量レベルVMdは、空調ダクト11内に送風される風量Vaに相当する風量レベルであるため、『Va=VaFrDr+VaFrPa+VaRrDr+VaRrPa』の計算式よって算出された風量Vaから求めても良い。
次に、ステップS50a(補正風量レベル算出手段)にて、補正風量レベル(補正量)Vadiを算出する。本実施形態では、この補正風量レベルVadiを前席側空調領域及び後席側空調領域に係る前後席のゲインKによって求めている。つまり、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて前後席のゲインKを算出する。
そして、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときには、前席のゲインKを基準風量レベルVMdより増加するプラス補正K1とし、後席のゲインKを基準風量レベルVMdより減少するマイナス補正K2となる補正量Vadiを求めている。
また、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときには、前席のゲインKを基準風量レベルVMdより減少するマイナス補正K2とし、後席のゲインKを基準風量レベルVMdより増加するプラス補正K1となる補正量Vadiを求めている。
ここで、プラス補正K1のときは、通常のゲインK(例えば、0.25)に可変係数αを加算(K+α)して算出する。また、マイナス補正K2のときは、通常のゲインK(例えば、0.25)に可変係数αを減算(K−α)して算出する。ここで、可変係数αは、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて可変できるようになっている。
より具体的には、図12に示す可変係数αとFrTAOi−RrTAOiとの関係を示す特性図から算出する。例えば、FrTAOiが30、RrTAOiが50であれば、FrTAOi−RrTAOiが−20となり、可変係数αが0.05となる。また、FrTAOiが50、RrTAOiが30であれば、FrTAOi−RrTAOiが20となって、可変係数αが0.05となる。従って、プラス補正K1は、『K1=K+α』の計算式から算出できる。また、マイナス補正K2は、『K2=K−α』の計算式から算出できる。
次に、ステップS60aにて、風量レベルVMを算出する。そのため、ステップS40aで算出した基準風量レベルVMdを、ステップS50aで算出した補正風量レベルで補正するようになっている。従って、風量レベルVMは、『VM=(KVaFrDr+KVaFrPa+KVaRrDr+KVaRrPa)』の計算式より算出される。ここで、Kは、前後左右席に係るゲインである。
ゲインKは、前述したように、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に応じて可変される。そのため、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときには、『VM=(K1×VaFrDr+K1×VaFrPa+K2×VaRrDr+K2×VaRrPa)』の計算式より算出される。逆に、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときには、『VM=(K2×VaFrDr+K2×VaFrPa+K1×VaRrDr+K1×VaRrPa)』の計算式より算出される。
例えば、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときには、基準風量レベルVMdに対し、前席の風量Vaは、プラス補正K1され、後席の風量Vaは、マイナス補正K2されるため、前席及び後席双方の風量感を過大もしくは過少に制御されることもなく、快適な空調制御が行われる。
逆に、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときにおいても、基準風量レベルVMdに対し、前席の風量Vaは、マイナス補正K2され、後席の風量Vaは、プラス補正K1されるため、前席及び後席双方の風量感を過大もしくは過少に制御されることもなく、快適な空調制御が行われる。
次の、ステップS70aにて、FrDrA/Mドア24bの開度FrDrSW及びFrPaA/Mドア24aの開度FrPaSWを算出する。従って、開度FrDrSWは、『FrSW=(FrDrTAO−Te)/(Tw−Te)×100%』の計算式より算出される。また、開度FrPaSWは、『FrPaSW=(FrPaTAO−Te)/(Tw−Te)×100%』の計算式より算出される。
この計算式において、FrDrTAOは、前席運転席側の目標吹出温度であり、前席運転席側設定温度TsetRrDrにより算出される。FrPaTAOは、前席助手席側の目標吹出温度であり、前席助手席側設定温度TsetFrPaにより算出される。これにより、前席左右側それぞれの空調ゾーン内に吹き出される空気の温度調節が行われる。
同様に、ステップS80aにて、RrDrA/Mドア25bの開度RrDrSW及びRrPaA/Mドア25aの開度RrPaSWを算出する。従って、開度RrDrSWは、『RrDrSW=(RrDrTAO−Te)/(Tw−Te)×100%』の計算式より算出される。また、開度RrPaSWは、『RrPaSW=(RrPaTAO−Te)/(Tw−Te)×100%』の計算式より算出される。これにより、後席左右側それぞれの空調ゾーン内に吹き出される空気の温度調節が行われる。
以上のような空調制御によれば、前席目標吹出温度FrTAOiに基づき算出された基準風量レベルVMdに対し、前席目標吹出温度FrTAOiと後席目標吹出温度RrTAOiとの偏差に基づき算出される補正風量レベルVadiとしての前後席のゲインKにより補正することにより、前席目標吹出温度FrTAOi及び後席目標吹出温度RrTAOiの状態に応じて、送風機13、17へ出力する制御値が補正されるため、前席及び後席双方の乗員に過大もしくは過少な風量感を与えることなく快適な空調ゾーンを提供することができる。従って、前席の乗員に空調フィーリングを損なうこともなく、後席の乗員に不快感を与えることを抑制できる。
また、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いとき、もしくは前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときには、熱負荷が低い側の風量Vaをプラス補正K1され、熱負荷が高い側の風量Vaをマイナス補正K2されるため、前席及び後席双方の風量感を過大もしくは過少に制御されることもなく、快適な空調制御が行われる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、前席用エアミックス(FrA/M)ドア24及び後席用エアミックスドア25を回転可能な板ドアを用いる例について説明したが、可撓性を有する膜状部材が空調ダクト11内のシール面上でスライド移動するタイプのスライドドアを用いても良い。
第1実施形態における車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。 第1実施形態におけるエアコンECUの空調自動制御の基本ルーチンを示すフローチャートである。 図2に示す補正風量レベルの算出処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における基準風量レベルの制御特性図である。 図3に示す前席側風量レベル補正項の制御特性図である。 図3に示すゲイン補正項の制御特性図である。 図3に示す後席側風量レベル補正項の制御特性図である。 第2実施形態における補正風量レベルの算出処理を示すフローチャートである。 図8に示すゲイン補正項の制御特性図である。 第3実施形態における左右方向に分割された前席用エアミックスドア及び後席用エアミックスドアの配置図を示す模式図である。 第3実施形態におけるエアコンECUの空調自動制御の基本ルーチンを示すフローチャートである。 第3実施形態における前後席のゲインKを求めるための変形係数αの制御特性図である。
符号の説明
2…エアコンECU(制御手段)
11…空調ダクト
13…ブロワ(送風機)
17…ブロワモータ(送風機)
19…蒸発器(冷却手段)
23…ヒータコア(加熱手段)
24…前席用エアミックスドア、FrA/Mドア(前席用空調空気生成手段)
24a…FrPaA/Mドア(前席助手席側用空調空気生成手段)
24b…FrDrA/Mドア(前席運転席側用空調空気生成手段)
25…後席用エアミックスドア、RrA/Mドア(前席用空調空気生成手段)
25a…RrPaA/Mドア(後席助手席側用空調空気生成手段)
25b…RrDrA/Mドア(後席運転席側用空調空気生成手段)
S20…前席目標温度算出手段
S30…後席目標温度算出手段
S40、S40a…基準風量レベル算出手段
S50、S50a…補正風量レベル算出手段
S54a…ゲイン補正項算出手段
FrTAOi…前席目標吹出温度
K…ゲイン
kVai…ゲイン補正項
RrTAOi…後席目標吹出温度
Vadi…補正量、補正風量レベル
VMd…基準風量レベル
α…可変係数

Claims (6)

  1. 空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を加熱する加熱手段(23)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を冷却する冷却手段(19)と、
    前記加熱手段(23)により加熱される加熱空気と前記冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席用空調空気生成手段(24)と、
    前記加熱空気と前記冷却空気との割合が調節され、後席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席用空調空気生成手段(25)と、
    前記送風機(13、17)、前席用空調空気生成手段(24)及び後席用空調空気生成手段(25)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
    前記制御手段(2)は、
    前記前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、
    前記後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、前記送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、前記基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50)とを備え
    前記補正風量レベル算出手段(S50)は、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも低いときに、前記補正量(Vadi)を前記基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とし、前席の熱負荷が後席の熱負荷よりも高いときに、前記補正量(Vadi)を前記基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とし、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、ゲイン補正項(kVai)を算出するゲイン補正項算出手段(S54a)を備え、
    さらに前記補正風量レベル算出手段(S50)は、前記補正量(Vadi)に前記ゲイン補正項(kVai)を積算して補正量(Vadi)を算出することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を加熱する加熱手段(23)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を冷却する冷却手段(19)と、
    前記加熱手段(23)により加熱される加熱空気と前記冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席用空調空気生成手段(24)と、
    前記加熱空気と前記冷却空気との割合が調節され、後席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席用空調空気生成手段(25)と、
    前記送風機(13、17)、前席用空調空気生成手段(24)及び後席用空調空気生成手段(25)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
    前記制御手段(2)は、
    前記前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、
    前記後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、前記送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、前記基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50)とを備え、
    前記補正風量レベル算出手段(S50)は、前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差が小さい程、前記補正量(Vadi)を小さくし、偏差が大きい程、前記補正量(Vadi)を大きくし、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、ゲイン補正項(kVai)を算出するゲイン補正項算出手段(S54a)を備え、
    さらに前記補正風量レベル算出手段(S50)は、前記補正量(Vadi)に前記ゲイン補正項(kVai)を積算して補正量(Vadi)を算出することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 空調ダクト(11)を介して車室内へ空気を送風する送風機(13、17)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を加熱する加熱手段(23)と、
    前記空調ダクト(11)内に配設され、前記空気を冷却する冷却手段(19)と、
    前記加熱手段(23)により加熱される加熱空気と前記冷却手段(19)により冷却される冷却空気との割合が調節され、前席運転席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席運転席側用空調空気生成手段(24b)及び前席助手席側空調領域に吹き出す前席用空調空気を生成する前席助手席側用空調空気生成手段(24a)と、
    前記加熱空気と前記冷却空気との割合が調節され、後席運転席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席運転席側用空調空気生成手段(25b)及び後席助手席側空調領域に吹き出す後席用空調空気を生成する後席助手席側用空調空気生成手段(25a)と、
    前記送風機(13、17)、前記前席運転席側用空調空気生成手段(24b)、前記前席助手席側用空調空気生成手段(24a)、前記後席運転席側用空調空気生成手段(25b)及び前記後席助手席側用空調空気生成手段(25a)を制御する制御手段(2)とを備える車両用空調装置において、
    前記制御手段(2)は、
    前記前席用空調空気の目標吹出温度である前席目標吹出温度(FrTAOi)を算出する前席目標吹出温度算出手段(S20)と、
    前記後席用空調空気の目標吹出温度である後席目標吹出温度(RrTAOi)を算出する後席目標吹出温度算出手段(S30)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)に基づいて、前記送風機(13、17)への基準風量レベル(VMd)を算出する基準風量レベル算出手段(S40a)と、
    前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に基づいて、前記基準風量レベル(VMd)を補正する補正量(Vadi)を算出する補正風量レベル算出手段(S50a)とを備え、
    前記補正風量レベル算出手段(S50a)は、前記補正量(Vadi)を前席側空調領域及び後席側空調領域に係る前後席のゲイン(K)によって求めることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 前記補正風量レベル算出手段(S50a)は、前席の熱負荷が低く後席の熱負荷が高いときに、前席のゲイン(K)を前記基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とし、後席のゲイン(K)を前記基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とする前記補正量(Vadi)を算出することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記補正風量レベル算出手段(S50a)は、前席の熱負荷が高く後席の熱負荷が低いときに、前席のゲイン(K)を前記基準風量レベル(VMd)より減少するマイナス補正とし、後席のゲイン(K)を前記基準風量レベル(VMd)より増加するプラス補正とすることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  6. 前記前後席のゲイン(K)は、前記前席目標吹出温度(FrTAOi)と前記後席目標吹出温度(RrTAOi)との偏差に応じて、可変係数(α)が可変することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両用空調装置。
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