JP4670510B2 - 画像情報記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、くじや抽選券、ゲームカード等あるいは商品等に貼り付けたくじや抽選券で、関係者以外に知られたくない当選番号や当落、等級等あるいはそれらに該当する画像(絵柄)でなる情報(以下個別画像情報という)がスクラッチ隠蔽層で隠蔽してなる画像情報記録媒体に関するものであり、特に、スクラッチ隠蔽層をコイン等で削って個別画像情報を可視できるようにし、さらにその後も前記個別画像情報の可視、不可視の繰り返しが可能な画像情報記録媒体に関する。
従来、関係者以外に知られたくない当選番号や当落、等級等あるいはそれらに該当する画像(絵柄)等でなる個別画像情報が記録してあるものが知られ、くじや抽選券、ゲームカード、あるいは身分を証明するIDカード、会員カード、プリペイドカード等に利用されている画像情報記録媒体がある。これらの画像情報記録媒体には関係者が必要なときのみにこれら情報の内容を確認できるようにしたり、複写物が容易に得られないようにしたりする等の工夫をして偽造防止や改ざん防止の観点からも種々なされており、様々な分野で利用されている。
これら偽造防止等諸対策の中で複写機を利用した不正な複写や偽造に対する対策があり、例えば、抽選券やIDカード等画像情報記録媒体の当落等個別画像情報を暗号化しておき、この暗号化情報を複写しても忠実に再現できないように淡色の情報記録材料で記録する方法がある。
しかし、上記の淡色の情報記録材料で記録する方法では、暗号化情報を重ね合わせて復号しようとしたときに顕現する個別画像情報が非常に認知しにくいという欠点がある。また、所望の個別画像情報を復号させるとき、周辺に施してあるトンボ等のレジスターマークで合わせることになるが、このレジスターマークの色が淡色であるために見当合わせが難しいという欠点もある。さらには、カラーコピー機で複写したものは、コピー機の感度が標準の条件なら、複写物は本物より淡くなり、複写物とわかってしまうが、感度を上げることによって、濃い色に再現され、本物に非常に近いものとなってしまうという問題点があった。
上記複写機を使用した不正な複写や偽造への他の対策として、暗号化した個別画像情報を構成する画素サイズを複写機が再現可能なサイズよりも小さいものとし、その集合体である暗号化情報が複写再現できないようにした技術がある。しかし、このような技術においては、暗号化情報を構成する画素が非常に小さいため、それらの集合体である暗号化情報の色が全体に薄くなり、暗号化情報を見当を合わせて重ね合わせたときに復合されるであろう個別画像情報の認知が非常にし難いという欠点がある。
また、重ね合わせると所望の個別情報として複合され、認識され得る暗号化情報を有する画像情報記録媒体がある。これは基材の一部に位置を離して配置してある複数の暗号化情報形成部に暗号化情報が形成してあり、基材を分離して、分離した基材同士をこれらの暗号化情報形成部が復合されるよう見当を合わせて重ね合わせると、暗号化形成部において所望の個別画像情報が復合され、必要な場合のときのみにその個別情報が見られるようにしているものがある。
しかしながら、これらの暗号化形成部の見当を合わせると所望の個別画像情報が復号化され、何度も必要なときにこの情報を見ることができるが、見当を正確に合わせないと、
複合化しないため、見当を合わせるのに多くの時間がかかるもので、慣れていない人が合わせようとすると向きや表裏等を間違って重ねてしまい、暗号の個別画像情報が視認できないか、もしくは、視認し難いものとなり、視認できるようになるまで多大の時間がかかるという問題があった。
さらにまた、他の例として、例えば、スクラッチ隠蔽層が設けられている画像情報記録媒体において、易剥離層が規則的な万線紋様になっており、スクラッチ隠蔽層を削ると残ったスクラッチ隠蔽層と機密情報データ(関係者以外に知られたくない個別画像情報)を合わせることにより、暗号が復号化する画像情報記録媒体がある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、機密情報データ(個別画像情報)と易剥離層のパターンが細かい場合は見当合わが難しく、逆に粗いパターンにしてしまうとデータ(個別情報)が視認し易くなってしまい、また、スクラッチ隠蔽層を削る(スクラッチオフする)と、個別画像情報を視認することはできるが、一度スクラッチ隠蔽層を削ると、潜像であった個別情報の可視と不可視を繰り返し行うことができないため、関係者以外にも知られる可能性が高いという問題点があった。
以下に、上記先行技術文献を示す。
特開2003−103974号公報
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、関係者以外には知られたくない個別画像情報を内在させ、かつ関係者が必要としたときには簡便に顕像化して、その情報内容が目視確認できるようにし、その個別画像情報の可視および不可視が繰り返し可能な画像情報記録媒体であって、特に、顕像化される所望の個別画像情報の認識がし易く、かつ複写機で複写したときには忠実な再現ができないようにした画像情報記録媒体を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、第1画像と第2画像を有しており、該第1画像と第2画像を所定の位置関係で重ね合わせると、所望の個別画像情報が現出する画像情報記録媒体であって、
前記第1画像と第2画像は折目を介して同じ基材上のそれぞれ別領域に設けてあり、該折り目に従って折り重ねられると前記所定の位置関係で重ね合わさるようになり、
前記基材は、前記第1画像と第2画像が重ね合わされた際に、該第1画像と第2画像の両方を視認せしめるように、前記それぞれの領域の少なくとも一方の領域か又は両方の領域が透明性を有しており、
かつ、前記第1画像と第2画像が重ね合わさっただけでは直ちに前記所望の個別画像情報が現出しないように、前記第1画像と第2画像の画像が重なった際に両画像の間に位置するいずれかの面に、該第1画像と第2画像のいずれか一方を隠蔽するスクラッチ隠蔽層を備えていること、
を特徴とする画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項2の発明では、前記基材が、折り目に従って既に折られていること、
を特徴とする請求項1に記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項3の発明では、第1画像と第2画像を有しており、該第1画像と第2画像
を所定の位置関係で重ね合わせると、所望の個別画像情報が現出する画像情報記録媒体であって、
前記第1画像と第2画像がそれぞれ別の基材上の領域に設けてあり、該基材の端部が綴じ合わされてなり、該綴じ合わせによって、前記第1画像と第2画像が前記所定の位置関係で重ね合わさるように支持されており、
前記基材は、前記第1画像と第2画像が重ね合わされた際に、該第1画像と第2画像の両方を視認せしめるように、前記それぞれの領域の少なくとも一方の領域か又は両方の領域が透明性を有しており、
かつ、前記第1画像と第2画像が重ね合わさっただけでは直ちに前記所望の個別画像情報が現出しないように、前記第1画像と第2画像の画像が重なった際に両画像の間に位置するいずれかの面に、該第1画像と第2画像のいずれか一方を隠蔽するスクラッチ隠蔽層を備えていること、
を特徴とする画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項4の発明では、前記綴じ合わせが接着層であること、
を特徴とする請求項3に記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項5の発明では、前記綴じ合わせが、紐状品、糸状品、ワイア状品、等の細長い綴じ合わせ部品のいずれかであること、
を特徴とする請求項3に記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項6の発明では、前記スクラッチ隠蔽層は、隠蔽されている前記第1画像か又は第2画像のいずれかとの間に、易剥離層を介して設けてあり、該易剥離層はスクラッチ隠蔽層の除去の容易性を助長する性質を有していること、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項7の発明では、前記基材と第1画像との間、又は、基材と第2画像との間の、いずれか一方か又は両方に、隠蔽層が設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項8の発明では、前記基材と、第1画像の下側に隠蔽層が設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項9の発明では、前記スクラッチ隠蔽層の上側に絵柄印刷層が設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像情報記録媒体としたものである。
また、請求項10の発明では、前記第2画像が設けられている基材の外面に粘着剤が設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像情報記録媒体としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1から請求項9に係る発明によれば、くじや抽選券、ゲームカード等で、関係者以外に知られたくない当選番号や当落、等級等それらに該当する絵柄(画像)でなる個別画像情報が、二つの画像を重ね合わせることによって、所望の個別画像情報を視認することができ、一方のその個別画像情報がスクラッチ隠蔽層で隠蔽してなる画像情報記録媒体であるため、前記のスクラッチ隠蔽層をコイン等でスクラッチオフ(削り取る
)して、二つの画像を重ね合わせ複合することによって、可視、不可視を繰り返し行うこともでき、よって関係者以外に知られることがなく所望の個別画像情報を認識することができる画像情報記録媒体とすることができる。
さらにまた、複写機でも忠実な再現ができなく、よって不正行為が困難な画像情報記録媒体を提供できる。
また、上記請求項10に係る発明によれば、前記第2画像が設けられている基材の外面に粘着剤が設けられていることによって、他の物品(商品等)に貼り付けたくじや抽選券としての画像情報記録媒体とすることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像情報記録媒体の一実施例を示す平面図であり、図2は、本発明の画像情報記録媒体の一事例を示す側断面図である。図3は、本発明の画像情報記録媒体の他の一実施例を示す平面図であり、図4は、図3のY−Y線における側断面図である。また、図5は本発明の画像情報記録媒体の個別画像情報を複合する概念図を示したものである。
図2(a)に示すように、本発明の画像情報記録媒体1は、例えば、透明基材12に上の折り目32を介した半分の領域に第1画像21が透けないように隠蔽層13が印刷されていて、その上に第1画像21を設けてある。また、この第1画像21を保護し、この上層のスクラッチ隠蔽層15を削りやすくするために易剥離層14が設けられてあり、その上にスクラッチ隠蔽層15が設けられたものである。さらに、他方の半分の領域に第2画像22を設け、図1(a)のX−X線の断面を表す図2(b)に示すように、両領域を折り目32に沿って内側に半分に折ったものである。
図1(a)は、スクラッチ隠蔽層をスクラッチオフする前の平面図であり、図2に示す第1画像21が隠蔽されており、所望の個別画像情報がわからない状態の図であり、図1(b)は、半分に折られた上部の基材をめくった状態の図である。また、図1(c)は、所望の個別画像情報を知りたい場合、上部の基材をめくった状態でスクラッチ隠蔽層をスクラッチオフし、上部の基材を元に戻し、図2に示す第1画像21と第2画像22を複合した際の、所望の個別画像情報「1234」が現出した平面図である。さらに図1(d)は、この個別画像情報を再度関係者以外に知られないために、上部の基材を取り去り、個別画像情報が見えなくなったときの図である。
図3(a)、(b)および図3(a)のY−Y線の側断面図である図4は、本発明の画像情報記録媒体1の他の一実施例を示すもので、例えば、一方の基材11に第1画像21を設けてあり、この第1画像21を保護し、この上層のスクラッチ隠蔽層15を削りやすくするために易剥離層14を設け、その上にスクラッチ隠蔽層15を設けたものであり、他方の透明基材12に第2画像22を設け、接着層16で二つの基材11、12の端部を貼り合わせたものである。
また、図5は、本発明による画像情報媒体1の一実施例を示すもので、そのうちの図5(a)は、スクラッチ隠蔽層を削った後の、第1画像21と第2画像22が重なって個別画像情報23「1234」が現出したときの画像情報媒体1の平面図であり、図5(b)は、第1画像21の拡大図であり、図5(c)は、第2画像22の拡大図であり、図5(d)および(e)は第1画像および第2画像を重ねて個別画像情報23が現れたときの画像を拡大した説明図である。
以下に本発明の画像情報記録媒体1を構成する各層の材料や形成方法について具体的に説明する。
まず、基材11としては、例えば、アート紙、コート紙、あるいは上質紙などでは、アート紙、コート紙あるいは上質紙などの洋紙や、コートボール、コートマニラ、両面カードなどの板紙、あるいは特殊証券用紙等が挙げられ、白色PETや白色塩ビシートなども挙げられ、適宜用途等に応じて選定できる。また、透明基材12としては、特に制限されるものではなく、例えば透明PETや透明塩ビシート等透明であれば良い。
また、隠蔽層13は、基材が透明な場合や基材が薄い場合に下から透けるのを防ぐためのものであり、その隠蔽層13および第1画像21、第2画像22は、ビニル系等の、グラビア印刷インキオフセット印刷インキ、オフセット印刷インキやスクリーン印刷インキ等の通常の印刷インキを用いて形成することができる。
上記第1画像21および第2画像22を複合してなる個別画像情報23は、異なる一つ以上の画像情報になるもので、例えば、特開2001−213042号公報で知られるような、二つの規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンが交差するように二つの画像情報に分ける方法が用いられる。
例えば、図5(b)に示すように、第1画像21は通常印刷画像と同一線幅の平行な直線からなり、図5(c)に示すように、第2画像22は第1画像の直線と同一線幅の平行な直線をその線幅と同一ピッチ(等間隔)で配置した平行直線により構成された万線パターンから構成され、この第1画像21と第2画像22とを重ね合わせると、図5(d)、図5(e)に示すように、個別画像情報23が現れる。これら万線パターンには、境界線24が、個別画像情報23の内側領域と外側領域のそれぞれ平行直線(万線)のピッチ位相を両領域の境界相当部分に沿って半ピッチ分ずらすことにより形成されている。
このように、第1画像21と第2画像22とを重ね合わせると、第1画像21の潜像パターン部の内側領域と外側領域は、半ピッチ分ずれているために、第2画像22の万線と、潜像パターンの内側領域と外側領域の半ピッチ分ずれている第1画像21の万線とに、互いに重なり合う部分と、重なり合わない部分が発生する。
その結果、例えば、第1画像21の万線が、個別画像情報23を形成する領域内を構成する万線であれば、その万線が第2画像22の万線の間の透明部分を透して目視にて観察され、図5(d)に示すように、個別画像情報23が顕像化して、ポジティブ画像の顕像画像として観察される。
他方、例えば、第2画像22の万線と重なり合わない第1画像21の万線が、個別画像情報23の領域外を構成する万線であれば、その万線が第2画像22の万線の間の透明部分を透して目視にて観察され、図5(e)に示すように、個別画像情報23が顕像化して、ネガティブ画像の顕像画像として観察される。
上記第1画像21の万線パターンを構成する平行直線(万線)は、通常印刷画像の印刷デザインの支障にならない程度の細い微細な線幅となっていて、また、この万線パターンの内側領域に形成されている潜像万線パターンの万線はその外側領域の万線に対してピッチ位相がずれているだけであり、しかも万線は微細であるので、潜像万線パターンは視覚的には(見かけ上は)画像としては何も目視観察されず、通常の印刷画像つまり第1画像21のみが観察される。
また、個別画像情報23を形成する第1画像21と第2画像22としては、万線パターンがその一例であり、各々の形状は、直線状、破線状、曲線状、角ドット状、丸ドット状、網ドット状、格子ドット状、またはこれらの組み合わせによるものでも良い。さらにまた、特に万線やドットに限定することはなく、第1画像21または第2画像22の一方のみでは個別画像情報23が判明されることがなく、両方の画像を重ねれば個別画像情報23が判明するようになるものであれば良い。
また、本発明の画像情報記録媒体1を構成する易剥離層14としては、第1画像21を保護し、スクラッチ隠蔽層15をスクラッチオフしやすくするためのもので、種々の合成樹脂が使用できる。例えば、ポリウレタンアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂に添加剤としてシリコンやワックス(ポリエチレンワックス等)を5重量%以下添加したインキをスクリーン印刷法、グラビア印刷法、あるいはフレキソ印刷法等で機密情報を覆うように印刷する。他に紫外線硬化型オフセットインキのメジウムにシリコンやワックスなどを僅かに添加したUV剥離ニスを用いることもできる。
また、スクラッチ隠蔽層15としては、第1画像21の一部もしくは全部を隠蔽する隠蔽層であり、第1画像21の上の易剥離層14に対して低接着性を備え、層内にて凝集破壊しやすい脆弱性の樹脂を溶剤に溶かした樹脂バインダー中に、隠蔽性の顔料としてアルミニウム粉末(銀色)、真鍮粉末(金色)、銅粉末(赤色)などの金属粉末を20〜30%添加したもの、あるいはタルク、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの白色の体質顔料や染料を混合したものが使用できる。前記凝集しやすい樹脂としては、異種の樹脂を適宜な配合比率で混合した樹脂が使用でき、例えば、ポリエチレン、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレン系重合体、スチレン‐ブタジエンゴム、ポリブタジエン、アクリルニトリル‐ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、天然ゴム、塩化ゴム、各種ワックス、ロジン、テルペン系樹脂、テルペン系重合体などの樹脂のうちのいずれか2種類以上を適宜比率にて配合した樹脂が使用でき、この樹脂に溶解する溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、キシレン、シクロヘキサノール、酢酸イソブチル、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコール誘導体、またはこれらの混合溶剤が使用できる。
さらに、上記スクラッチ隠蔽層15の上層には必要に応じて、文字または絵柄等が印刷された絵柄印刷層を形成することができ、さらに金、銀の転写箔やホログラム箔で画像を形成することもできる。これは、スクラッチして隠蔽された情報を確認した後に、塗料を塗布する等してスクラッチ前の状態に偽造しようとすると、スクラッチ隠蔽層15上の文字または絵柄等の印刷も復元しなければならず、偽造がより煩雑になり、不正利用を防止することができる。
最後にこれらの絵柄印刷層の上層に、必要に応じて保護層を形成することもでき、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ニトロセルロース等の樹脂をトルエン、キシレン等の溶剤に溶かした塗液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、ロールコート法、ナイフエッジ法等の塗布、印刷方法を用いて、厚さ1〜3μm程度に形成する。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
厚み38μmのPET基材の半分に隠蔽層を設け、その上に第1画像をオフセット印刷法により印刷し、その上に第1画像の保護やスクラッチ隠蔽層を削りやすくするため、エチレン系ワックスの易剥離層をグラビア方式にて形成した。次に、下記の組成のインキを
使用して、スクリーン印刷で約10μmのスクラッチ隠蔽層を形成した。さらにこの上に、スクラッチ隠蔽層部の全面を覆うように透明な保護層を施した。
[スクラッチ隠蔽層のインキ組成]
アルミ粉 20〜30wt%
SBR 26〜30wt%
溶剤(トルエン・IPA・メチルセルソルブ) 40〜45wt%
添加剤 4〜5wt%
この印刷を施した領域とは別の領域、即ち上記PET基材の別の半分に、第2画像をオフセット印刷法により印刷した後、上記でスクラッチ隠蔽層を形成したものに重なるように折り、本発明の画像情報記録媒体を得た。
厚み38μmのPET基材に、第1画像をオフセット印刷法により印刷し、その上に第1画像の保護やスクラッチ隠蔽層を削りやすくするため、エチレン系ワックスの易剥離層をグラビア方式にて形成した。次に、上記実施例1のスクラッチ隠蔽層のインキ組成と同様のものを使用し、スクリーン印刷で約10μmのスクラッチ隠蔽層を形成した。さらにこの上に、スクラッチ隠蔽層部の全面を覆うように透明な保護層を施した。
これとは別の38μmの透明基材に第2画像をオフセット印刷法により印刷した後、裏面の一部に粘着剤を塗布して、スクラッチ隠蔽層を形成したものに重なるように貼り付け、最下層に粘着層を設け、本発明の画像情報記録媒体を得た。
上記実施例1および2の画像情報記録媒体は、上の基材をめくって、スクラッチ隠蔽層をコイン等で削ると、第1画像と第2画像が重なって、個別画像情報が複合されるため、また、関係者以外にこの個別画像情報を知られたくない場合には、上の基材を取り去れば見ることができないため、関係者以外には知られたくない個別画像情報を2つの画像に内在させ、かつ関係者が必要としたときには2つの暗号化情報(画像)を重ね合わせることにより、関係者以外に知られることなく、容易に個別画像情報を認識することができるため、不正行為が困難な情報記録媒体を提供できる。
本発明の画像情報記録媒体の一実施の形態を示す平面図で、(a)は、第1画像のスクラッチ隠蔽層をスクラッチオフする前のもので、(b)は、第2画像が設けられている基材をめくった状態のものであり、(c)は、基材をめくった状態でスクラッチ隠蔽層をスクラッチオフし、その基材を元に戻した時の状態を示し、(d)は、第2画像を基材を取り去った状態を示す平面図である。 本発明の画像情報記録媒体の一事例を示すもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、図1(a)のX−X線に於ける断面図である。 本発明の画像情報記録媒体の他の一実施例を示す平面図であり、(a)は、第1画像のスクラッチ隠蔽層をスクラッチオフする前のもので、(b)は、第2画像が設けられている基材をめくった状態のものである。 本発明の画像情報記録媒体の他の一事例を示すもので、図3(a)のY−Y線における断面図である。 本発明の画像情報媒体の一実施例を示すもので、(a)は、スクラッチ隠蔽層を削った後の平面図であり、(b)は、第1画像の拡大図であり、(c)は、第2画像の拡大図であり、(d)および(e)は、第1画像および第2画像を重ねて個別画像情報が現れたときの画像を拡大した説明図である。
符号の説明
1‥‥画像情報記録媒体
11‥‥基材
12‥‥透明基材
13‥‥隠蔽層
14‥‥易剥離層
15‥‥スクラッチ隠蔽層
16‥‥接着層
21‥‥第1画像
22‥‥第2画像
23‥‥個別画像情報
24‥‥個別画像情報の境界部
32‥‥折り目

Claims (10)

  1. 第1画像と第2画像を有しており、該第1画像と第2画像を所定の位置関係で重ね合わせると、所望の個別画像情報が現出する画像情報記録媒体であって、
    前記第1画像と第2画像は折目を介して同じ基材上のそれぞれ別領域に設けてあり、該折り目に従って折り重ねられると前記所定の位置関係で重ね合わさるようになり、
    前記基材は、前記第1画像と第2画像が重ね合わされた際に、該第1画像と第2画像の両方を視認せしめるように、前記それぞれの領域の少なくとも一方の領域か又は両方の領域が透明性を有しており、
    かつ、前記第1画像と第2画像が重ね合わさっただけでは直ちに前記所望の個別画像情報が現出しないように、前記第1画像と第2画像の画像が重なった際に両画像の間に位置するいずれかの面に、該第1画像と第2画像のいずれか一方を隠蔽するスクラッチ隠蔽層を備えていること、
    を特徴とする画像情報記録媒体。
  2. 前記基材が、折り目に従って既に折られていること、
    を特徴とする請求項1記載の画像情報記録媒体。
  3. 第1画像と第2画像を有しており、該第1画像と第2画像を所定の位置関係で重ね合わせると、所望の個別画像情報が現出する画像情報記録媒体であって、
    前記第1画像と第2画像がそれぞれ別の基材上の領域に設けてあり、該基材の端部が綴じ合わされてなり、該綴じ合わせによって、前記第1画像と第2画像が前記所定の位置関係で重ね合わさるように支持されており、
    前記基材は、前記第1画像と第2画像が重ね合わされた際に、該第1画像と第2画像の両方を視認せしめるように、前記それぞれの領域の少なくとも一方の領域か又は両方の領域が透明性を有しており、
    かつ、前記第1画像と第2画像が重ね合わさっただけでは直ちに前記所望の個別画像情報が現出しないように、前記第1画像と第2画像の画像が重なった際に両画像の間に位置するいずれかの面に、該第1画像と第2画像のいずれか一方を隠蔽するスクラッチ隠蔽層を備えていること、
    を特徴とする画像情報記録媒体。
  4. 前記綴じ合わせが接着層であること、
    を特徴とする請求項3記載の画像情報記録媒体。
  5. 前記綴じ合わせが、紐状品、糸状品、ワイア状品、等の細長い綴じ合わせ部品のいずれかであること、
    を特徴とする請求項3記載の画像情報記録媒体。
  6. 前記スクラッチ隠蔽層は、隠蔽されている前記第1画像か又は第2画像のいずれかとの間に、易剥離層を介して設けてあり、該易剥離層はスクラッチ隠蔽層の除去の容易性を助長する性質を有していること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像情報記録媒体。
  7. 前記基材と第1画像との間、又は、基材と第2画像との間の、いずれか一方か又は両方に、隠蔽層が設けられていること、
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像情報記録媒体。
  8. 前記基材と第1画像の下側に隠蔽層が設けられていること、
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像情報記録媒体。
  9. 前記スクラッチ隠蔽層の上側に絵柄印刷層が設けられていること、
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の画像情報記録媒体。
  10. 前記第2画像が設けられている基材の外面に粘着剤が設けられていること、
    を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の画像情報記録媒体。
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