JP4996770B1 - 個人情報保護用の封筒セット及び配送伝票セット - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄の際にシュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止できる個人情報保護用の封筒セットを提供する。
【解決手段】網点4による印刷が施された窓Wを有する封筒2と、その封筒2に収容された用紙1とで構成され、用紙1は、封筒2の窓Wに対応する範囲に網点4による印刷が施されており、封筒2の窓Wの網点4と用紙1の網点4とが重なり合うことにより配送用の宛名5を表示するとともに、封筒2から用紙1を取り出すことで宛名5を読み取り難くした構成を個人情報保護用の封筒セットに採用する。
【選択図】図3

Description

この発明は、配送物の宛名等の個人情報を保護する個人情報保護用の封筒セット及び配送伝票セットに関する。
開封済みの封筒や宅配物の包装を廃棄する際に、宛名などの個人情報の漏洩を防止できるようにした封筒セットや包装体が知られている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1に記載の封筒セットは、窓付き封筒と、前記封筒に挿入されるシート材とからなり、前記シート材は、封筒の窓の位置に剥離可能な宛名表示シートを備えている。そして、開封済みの封筒セットを廃棄する際には、封筒からシート材を取り出し、その取り出したシート材から宛名表示シートを剥がし、剥がした表示シートをシュレッダーなどで裁断する。このように、特許文献1に記載の封筒セットを使用すると、封筒セット全体を裁断しなくても、剥がした表示シートだけを裁断することにより、個人情報の漏洩を防止することができる。
特許文献2に記載の包装体は、ミシン目で囲まれた個人情報の記載領域を有する。そして、開封済みの包装体を廃棄する際には、ミシン目に沿って個人情報の記載領域を切り取り、包装体に個人情報が残らないようにした上で廃棄する。そして、包装体から切り取った個人情報の記載領域は、パンチで孔をあけたり、黒く塗りつぶしたりした後に、廃棄する。
特開2010−39181号公報 特開2006−347620号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の封筒セット及び包装体は、シート材から剥がした宛名表示シートや、包装体から切り取った個人情報の記録領域を、従前と同じように、捨てる前にシュレッダーで裁断したり、パンチで孔をあけたり、黒く塗りつぶしたりする必要があり、その作業が煩雑であった。
そこで、この発明の課題は、廃棄の際にシュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止できる個人情報保護用の封筒セットおよび個人情報保護用の配送伝票セットを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、網点による印刷が施された透明部分を有する封筒と、その封筒に収容された用紙とで構成され、前記用紙には、封筒の透明部分に対応する範囲に網点による印刷が施されており、封筒の透明部分の網点と用紙の網点とが重なり合うことにより配送用の宛名を表示するとともに、封筒から用紙を取り出すことで宛名を読み取り難くするようにした個人情報保護用の封筒セットを提供する。
この個人情報保護用の封筒セットは、配送の際は、封筒の透明部分の網点と、封筒に収容された用紙の網点とが重なり合うことにより配送用の宛名を表示する。一方、封筒を廃棄する際は、封筒から用紙を取り出すことにより、封筒の透明部分の網点と用紙の網点との重なり合いが解除されて、宛名が読み取り難くなるので、シュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止することが可能である。
上記用紙の網点は、前記宛名に相当する部分の網点の網点に対して、前記宛名に相当する部分以外の部分の網点の傾きまたはピッチが異なるように印刷することができる。
このようにすると、封筒の透明部分の網点と、封筒に収容された用紙の網点とが重なり合ったときに、網点同士が干渉して生じるモアレによって宛名を表示することができる。
また、上記用紙の網点は、前記宛名に相当する部分と、それ以外の部分とが同色で同明度となるように印刷することができる。
このようにすると、封筒から用紙を取り出したときに、その用紙の前記宛名に相当する部分と、それ以外の部分とが同色かつ同明度に見えるので、宛名が読み取りにくい。
また、上記封筒の透明部分の網点および上記用紙の網点をいずれも単色印刷とし、上記用紙の網点の色を、上記封筒の透明部分の網点の色とは異なる色とすることができる。
このようにすると、宛名に相当する部分を、それ以外の部分との色との違いによって表示することができるので、封筒に用紙を収容したときに、宛名を鮮明に表示することが可能となる。
上記封筒は合成樹脂フィルムで形成することができる。
また、この発明では、梱包物に貼り付けられる配送伝票と、その配送伝票を覆う伝票カバーとで構成され、その伝票カバーは網点による印刷が施された透明部分を有し、前記配送伝票には、伝票カバーの透明部分に対応する範囲に網点による印刷が施されており、伝票カバーの透明部分の網点と配送伝票の網点とが重なり合うことによって配送用の宛名を表示するとともに、伝票カバーから配送伝票を取り出すことで宛名を読み取り難くしたことを特徴とする個人情報保護用の配送伝票セットを提供する。
この個人情報保護用の配送伝票セットは、上記個人情報保護用の封筒セットと同様、配送の際は、伝票カバーの透明部分の網点と、伝票カバーに収容された配送伝票の網点とが重なり合うことにより配送用の宛名を表示する。一方、廃棄の際は、伝票カバーから配送伝票を取り出すことにより、伝票カバーの透明部分の網点と配送伝票の網点との重なり合いが解除されて、宛名が読み取り難くなるので、シュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止することが可能である。
この発明の個人情報保護用の封筒セットは、廃棄の際に、封筒から用紙を取り出すだけで、封筒の透明部分の網点と用紙の網点との重なり合いが解除されて、宛名が読み取り難くなる。そのため、シュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止することができる。
同様に、この発明の個人情報保護用の配送伝票セットは、廃棄の際に、伝票カバーから配送伝票を取り出すだけで、伝票カバーの透明部分の網点と配送伝票の網点との重なり合いが解除されて、宛名が読み取り難くなる。そのため、シュレッダー、パンチ、塗りつぶし等の手間を掛けることなく、宛名などの個人情報の漏洩を防止することができる。
実施形態の斜視図 (a)実施形態の網点を説明する作用説明図、(b)宛名の網点を説明する作用説明図 実施形態の作用説明図 (a)実施形態の網点を説明する作用説明図、(b)実施例1の網点を説明する作用説明図 (a)、(b)実施例3の作用説明図 (a)、(b−1)、(b−2)、(c)実施例4の態様を示す作用説明図 (a)〜(d)実施例4の他の態様を示す作用説明図 実施例4の他の態様を示す作用説明図
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本願発明の個人情報保護用の封筒セットは、網点4による印刷を施した透明部分を有する封筒2と、その封筒2に収容された用紙1とで構成されている。
封筒2は、窓Wを有する窓付き紙封筒(長形)であり、窓Wには、透明なフィルム3が貼り付けられている。フィルム3としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂(PE)などの合成樹脂フィルムや、セロハン、グラシンなどの透明紙を使用することができる。
フィルム3には、網点4の小さな点(ドット)6による画像が全面に印刷されている。各ドット6は、図2のように、同色かつ同じ大きさであり、整列状態に配置されている。各ドット6は、このような単純な模様でも良いが、これ以外に、絵画や写真などの複雑な画像であっても良い。特に、規則正しい繰り返し模様などの方が、用紙1の網点4のドット6との間で差が出やすいので、後述のモアレMを生じさせる際に好ましいと考えられる。また、網点4による印刷は、この形態のように、透明部分の全体に施してもよく、少なくとも用紙1に記載された宛名などの文字、数字、記号に対応する部分を含むのであれば、透明部分の一部に施してもよい。
用紙1は、ダイレクトメールの宛名を印刷するための長方形の紙で、その幅寸法は、用紙1を封筒2に挿入した状態で遊びがほとんど生じない程度の大きさとされている。また、用紙1には、封筒2に挿入した状態で窓Wのフィルム3と重なり合う部分に、網点4の小さな点(ドット)6で宛名5が印刷されている。用紙1のドット6は、図では窓Wのフィルム3と重なり合う部分のみに印刷しているが、用紙1の全面に印刷してもよい。
用紙1のドット(模様)6は、図2(b)に示す宛名5に相当する部分の網点4のドット6のスクリーン角度を、図2(a)に示す宛名5に相当する部分以外の部分の網点4のドット6のスクリーン角度(図では0°)に対して傾けて印刷したものである。
すなわち、傾けた網点4で宛名5の文字、数字に相当する部分を印刷したものである。このように、宛名5に相当する部分のドット6の列を傾けると、封筒2の窓Wの網点4と用紙1の網点4とが重なり合ったときに、封筒2の窓Wの網点4の配列方向と、用紙1の網点4の配列方向との差によって、宛名5に相当する部分にモアレMが発生する。
用紙1の網点4は、宛名5に相当する部分と、それ以外の部分とが同色で同明度となるように印刷されており、用紙1を封筒2から抜き出した状態では、宛名5に相当する部分と、それ以外の部分とが判別しにくくなるようになっている。
このような印刷としては、例えば、宛名5に相当する部分の網点4のドット6と、それ以外の部分の網点4のドット6とを、同色かつ同明度かつ同密度となるように印刷したものを採用することができる(但し、両者の網点4の配列方向は異なる)。また、それ以外にも、例えば、宛名5に相当する部分の網点4のドット6と、それ以外の部分の網点4のドット6とを同色とするとともに、その一方の網点4のドット6を他方の網点4のドット6よりも低い明度となるようにし、両者の網点4のドット6の密度を調節することによって、両者が全体として同明度に見えるように印刷したものを採用することもできる。
この実施形態では、ドット6を長方形としてドット6の傾きを理解し易いようにしているが、ドット6の形状は長方形に限定されるものではなく、これ以外の形状でも構わない。例えば、ドット6は、黒点「●」、三角「▲」、四角「■」、これ以外にも、長方形、楕円・・・など、模様を形成できる点状のものであれはどのようなものでも良く、用紙1と封筒2でドット6の大きさが違っても構わない。
この形態は、上記のように構成されており、例えば、封筒2の窓Wとその窓Wに対応する用紙1の部分に網点4による印刷をする(図柄はどのようなものでも構わない)。この印刷には、例えば、レーザープリンタなど、網点4が印刷可能なものであればどのようなものでも使用できる。
すなわち、用紙1に対する印刷は、宛名5以外の部分は、例えば、封筒2の窓Wと同じ図2(a)のようなドット6の傾きゼロの網点4で模様を印刷する。また、宛名5の部分は、図2(b)のように、図柄の宛名5の文字に相当する部分の網点4のドット6を傾けるように印刷データを変換して印刷する。
封筒2の窓Wに対する印刷は、網点4で同じ傾きのドット6を一様に(この印刷は宛名が表示される部分だけでも良い)印刷する。ここでは、ドット6の傾きゼロの水平とする。
このように網点4が印刷された封筒2に用紙1を挿入する。その際、用紙1は、用紙1の印刷された宛名5が封筒2の窓Wに向き合うようにして挿入する。すると、封筒2の窓Wの網点4と用紙1の網点4が重なり、重ね合わされた網点4の傾きの異なるドット6の部分に、例えば、図3に模式的に示すように、モアレ(干渉縞)Mが発生する。このモアレMを発生した異なる傾きのドット6の部分は、宛名5の文字に相当したものなので、モアレMにより宛名が表示されることになる。
そのため、封筒2を封印して送付すると、モアレMにより表示された宛名へ届けられる。
一方、封筒2を受け取った側では、受け取った封筒2を開封して用紙1を取り出すと、取り出した用紙1には網点4による図柄が印刷されているだけである。そのため、宛名の読み取りが困難であり、そのまま廃棄しても個人情報が漏洩しない。
用紙1の宛名5の部分と宛名5以外の部分のドット6の大きさ・ピッチなどを調整することにより、宛名5の部分の色の濃さと宛名5以外の部分の色の濃さとが同一になるようにし、両者の区別がつかないようにすれば、用紙1からの宛名の読み取りが困難となる。
このように、封筒2から用紙1を取り出せば宛名が読み取り難いので、特段、シュレッダーで裁断したり、パンチで孔をあけたり、塗りつぶしたりしなくても、そのまま捨てても個人情報が漏洩することはなく、安全である。
このとき、図柄を絵画などで構成して、単純でないものにすれば、図柄に宛名が紛れ込んで、秘匿効果が向上すると考えられる。
また、この形態では、用紙1の宛名5の部分の網点4の傾きを変えたものについて述べたが、傾きは宛名5の部分と宛名以外の部分及び封筒2の窓Wの網点4との間の相対的なものなので、例えば、宛名5の部分を水平にして、残り(宛名以外と封筒2の窓W)を傾斜させるようにしても良い。
また、網点4の傾斜については、適宜、実験などによって最もモアレMが発生する角度に決められるものである。また、この形態では、用紙1に宛名を直接印刷したものについて述べたが、これに限定されるものではない。これ以外にも宛名を印刷したシールを用紙1に貼り付けたものについても適用可能である。
実施例1は、網点4のドット6の傾きに替えて、図4に示すように、ドット6のピッチP、P´を変えることにより、モアレMを発生させるようにしたものについて述べる。
すなわち、用紙1は、全体あるいは少なくても封筒2の窓Wに対向する部分に、網点4の小さな点(ドット)6により、模様が印刷されている。
また、その用紙1のドット(模様)6のピッチは、宛名5に相当する部分を除いて、図4(a)に示すように、封筒2の窓Wと同じピッチ(間隔)Pにしてある。
そして、宛名5の文字、数字、記号に相当する部分は、例えば、図4(b)のように、宛名文字を構成するドット6のピッチP´を狭めて印刷してある。このとき、ドット6のピッチP´は、上下方向あるいは左右方向のいずれか一方を変えるだけでも良いが、ここでは、上下左右の両方向の間隔を変えるようにしている。このように上下左右の両方向の間隔を変えると、後述のモアレMの発生が顕著になると考えられる。
一方、封筒2の窓Wに対する印刷は、網点4で同じピッチP、P´のドット6を一様に印刷する(模様でも構わない)。
なお、ここでは、ドット6は、黒点「●」としたが、これに限定されるものではない。実施形態でも述べたように、これ以外にも、三角「▲」、四角「■」、長方形、楕円・・・など、模様を形成できる点状のものであればどのようなものでも良い。また、封筒2と用紙1のドット6の大きさが違っても構わない。
この形態は、上記のように構成されており、例えば、封筒2の窓Wとその窓Wに対応する用紙1の部分に網点4による印刷をする(図柄はどのようなものでも構わない)。
この印刷には、例えば、解像度の高いプリンタを使用するのがピッチP´を細かくできるので好ましいと考えられる。
すなわち、用紙1に対する印刷は、宛名5の網点4のドット6のピッチP´を、それ以外のピッチPと異なるように印刷する。例えば、宛名5以外の部分は封筒2の窓Wと同じ図4(a)のピッチPの網点4で模様を印刷する。
また、宛名5の部分は、図4(b)のように、図柄の網点4のピッチPを「狭め(広げる方法もある)」て、その狭めたピッチP´で宛名5の文字に相当する部分の網点4を印刷するように、印刷データを変換して印刷する。
また、封筒2の窓Wに対する印刷は、ここでは、網点4で同じピッチPのドット6を一様に印刷する。
このように網点4が印刷された封筒2に、宛名5が印刷された用紙1を、用紙1の印刷された宛名5が封筒2の窓Wに向き合うように挿入する。すると、封筒2の窓Wの網点4と用紙1の網点4が重なり、重ね合わされた網点4の異なるピッチP´の部分に、例えば、図3に模式的に示すように、モアレ(干渉縞)Mが発生する。このモアレMを発生する異なるピッチP´の部分は、宛名5の文字に相当したものなので、モアレMにより宛名が表示されることになる。
そのため、封筒2を封印して送付すると、モアレMにより表示された宛名へ届けられる。また、封筒2を受け取った側で、封筒2を開封して用紙1を取り出す。
すると、取り出した用紙1には、網点4による図柄が印刷されているだけなので、宛名の読み取りが困難である。したがって、そのまま廃棄することができると考えられる。
ここで、先述したように、用紙1の宛名5の部分と宛名5以外の部分の個々のドット6の大きさや色の濃さなどを調整することにより、宛名5の部分の色の濃さと宛名5以外の部分の色の濃さとが同一になるようにして両者の区別がつかないようにすれば、用紙1からの宛名の読み取りをより一層困難にできる。
このように、封筒2から用紙1を取り出せは宛名が読み取り難くなるので、シュレッダーで細かく裁断したり、パンチで孔を開けたり、塗りつぶしたりしなくても個人情報が漏洩することはなく、安全であると考えられる。
なお、実施形態ではドット6の傾きを変えるものについて述べた。また、実施例1では、ドット6のピッチP、P´を変えるものについて述べた。よって、網点4のドット6の傾とピッチの両方を組み合わせて変えるようにしてもモアレMを発生させられることは明らかである。
この実施例2では、用紙1と封筒2の網点4を異なる色で構成したものについて述べる。すなわち、用紙1の網点4および封筒2の窓Wの網点4がいずれも単色印刷であるが、用紙1の網点4の色として、封筒2の窓Wの網点4の色とは異なる色を使用している。このようにすると、宛名5に相当する部分を、それ以外の部分との色との違いによって表示することができるので、封筒2に用紙1を収容したときに、宛名5を鮮明に表示することが可能となる。
また、このとき、窓Wは、2つの色が混ざり合って中間の色になる。このとき、モアレMを発生する宛名部分は、それ以外の部分に対してドット6の傾きあるいはピッチP´が異なるため色の面積比が変わる。所謂、中間混色となるのである。そのため、その部分の色の明るさが面積比に応じて変わる。したがって、モアレM部分の明るさが変わり、峻別し易くなるので、宛名を読みやすくできるという効果がある。
他の構成及び作用効果は、実施形態及び実施例1と同じなので、説明は省略する。
実施例3では、用紙1と封筒2の網点4のドット6について述べる。
すなわち、用紙1と封筒2の網点のドット6は、同じ形状、同じ大きさである必要はない。
例えば、図5(a)、(b)のように、ドット6の形状や大きさは異なっていても良い。これは、モアレMを発生させる部分の文字、数字、記号部分のピッチP´または傾きが異なっていれば良いからである。
実施例4では、図6〜図8に封筒2と用紙1の他の態様を示す。
まず、図6(a)、(b−1)、(b−2)、(c)に、封筒2を合成樹脂フィルムで形成した例を示す。この封筒2は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂などの合成樹脂からなるもの(いわゆるフィルム封筒)である。この封筒2は、網点4の印刷において、図6(a)〜(c)に模式的に示すように、次の3つの代表的な態様が考えられる。
なお、郵送に使用するものは、宛名の記載位置などについては「内国郵便約款」を順守するものである(その範囲を図6(a)〜(c)の枠で示す)。
図6(a)は、封筒2の全体(表裏)に網点4により画像や模様を印刷するようにしたものである。こうすることで、内容物を透視できないようにできる。
このとき、用紙1は、図示はしていないが、宛名5の文字、数字、記号の部分だけ網点4のドット6の傾きやピッチP´の一方あるいは両方を組み合わせて変えることで宛先を表示させる。その際、用紙1は、画像や模様を宛名5の部分だけ印刷しても良いが、全体に印刷しても良い。全体に印刷する場合は、宛名以外に様々な情報を網点4のピッチP´や傾きあるいはその両方を組み合わせて変えるようにして印刷すれば、表示させることができる。
図6(b−1)、(b−2)は、封筒2のおもて(表)面(同図(a))にだけ内容物を透視できないように画像や模様を印刷したものである。
このとき、封筒2の裏面は、図6(b−2)のように透明のままである。そのため、表面に宛名が向き合うように用紙1を挿入する。
この場合も用紙1は、宛名5の部分(文字、数字、記号)だけ網点4のドット6の傾きやピッチP´あるいはその両方を組み合わせて変えることで宛先を表示させることができる。
図6(c)は、封筒2の表面の宛名5を表示する部分にだけ、網点4により画像や模様を印刷するようにしたものである。
このとき、用紙1は、宛名5の部分(文字、数字、記号)だけ網点4のドット6の傾きやピッチP´あるいはその両方を組み合わせて変えることで宛先を表示させることができる。
このように構成される用紙1と封筒2は、用紙1を封筒2へ挿入すると、封筒2に印刷した網点4と、中の用紙1に印刷した網点4のドット6の傾きやピッチP´あるいはその両方の差により生じるモアレMにより宛名などが表示される。
また、封筒2を開封して用紙1を取り出すと、取り出した用紙1は、網点4が印刷されているだけなので、そのまま、廃棄しても安全である。
なお、このとき、実施例3で述べたように、網点4のドッド6の形状や大きさは同じでなくても良い。
また、他の構成及び作用効果については、実施形態、実施例1〜3と同じなので、説明は省略する。
図7に他の態様として、ダイレクトメールなどに使用される背貼り(合掌貼り)タイプのフィルム封筒(所謂、ラッピング封筒)10を示す。
このタイプのフィルム封筒10は、図7(a)のように、合成樹脂フィルムで形成された封筒2と、この封筒2に挿入される用紙1とで構成されており、主に、カタログや冊子の送付に用いられる。
封筒2は、例えば、ロールから繰り出される合成樹脂フィルムを所定の長さに切り出して使用する。用紙1は、宛名5をだけを記載したものの他、図7(a)のように、例えば、カタログの表紙に宛名5を印刷した宛名領域11を設けたり、宛名5を印刷した宛名シールを貼り付けたりしたものなどでも良い。
そして、切り出したフィルムに用紙1を載置し、フィルムの両端を内側に曲げて、合わせたフィルムの端を、図7(b)のように、熱溶着する。その際、図7(c)(d)のように、端12の部分を重ね合わせて熱溶着するというものである。
このフィルム封筒10もフィルムの宛名5を表示する部分に網点4による印刷を施す。また、フィルム封筒10に封入される用紙1の宛名部分には、図2(b)、図4(b)で示すような傾き、ピッチP´、色の異なる、あるいはこれらを組み合わせた網点4により宛名を印刷しておく。
このように構成されるフィルム封筒10は、フィルム封筒10と中の用紙1に印刷した網点4のドット6の傾き、ピッチP´あるいは色、それらの差により生じるモアレMにより宛名などが表示される。
また、フィルム封筒10は、開封して用紙1を取り出せば、取り出した用紙1は網点4が印刷されただけである。そのため、その網点4から宛名を読み取ることは難しいので、そのまま、廃棄しても安全である。
他の構成及び作用効果は、実施形態及び実施例1〜3と同じであるので、説明は省略する。
図8に他の態様として、本願発明を配送貨物の配送伝票8に適用したものについて述べる。
この態様の配送伝票8は、伝票カバー7で覆われた状態で梱包物に貼り付けるタイプのものである(所謂、宅配パック)。
すなわち、伝票カバー7は、フィルム封筒状のもので、透明な表(おもて)面と粘着面を形成した裏面とからなり、粘着面は剥離紙で保護されている。この透明な表面に網点4による画像や模様を印刷する。このとき、印刷範囲は、表面全体でも良いし、宛名を表示する部分だけでも良い。
一方、配送伝票8は、宛名を除く部分は、伝票カバー7と同じピッチPや同じ傾きの網点4で印刷する。また、宛名部分(摘要などを含む)5は、図2(b)で示したように、ドット6の傾きを変えたり、図4(b)で示したように、文字あるいは数字に相当する部分のドット6のピッチP´を(狭くあるいは広く)変えたり、ピッチP´と傾きの両方を変えたり、色を変えたりして印刷を行う。このとき、実施例3で述べたように、網点4のドット6の形状や大きさは同じでなくても良い。
このように構成した伝票カバー7と配送伝票8は、伝票カバー7の裏面の剥離紙を剥がして配送貨物の梱包に貼り付ける。貼り付けた伝票カバー7に配送伝票8を入れて封をする。すると、配送伝票8の宛名がモアレMにより表示される。
次に、梱包を廃棄する際は、伝票カバー7から配送伝票8を取り出す。すると、取り出した配送伝票8は、網点4が印刷されただけなので、その網点4から宛名を読み取ることは難しい。したがって、そのまま廃棄できると考えられる。
ここでは伝票カバー7を袋状に形成したものを例に挙げて説明したが、伝票カバー7として、配送伝票8を覆う枚葉状の透明フィルムを採用することも可能である。
他の構成及び作用効果については、実施形態、実施例1〜3と同じなので、説明は省略する。
1 用紙
2 封筒
3 透明フィルム
4 網点
5 宛名
6 ドット
7 伝票カバー
8 配送伝票
10 フィルム封筒
M モアレ
P ピッチ
W 窓

Claims (4)

  1. 網点による印刷が施された透明部分を有する封筒と、その封筒に収容された用紙とで構成され、前記用紙は、封筒の透明部分に対応する範囲に網点による印刷が施されており、その用紙の網点は、宛名の文字に相当する部分の網点の配列方向を、宛名の文字に相当しない部分の網点の配列方向に対して傾けるとともに、宛名の文字に相当する部分と、宛名の文字に相当しない部分とを同色で同明度となるように印刷したものであり、前記封筒の透明部分の網点と用紙の網点とが重なり合うことにより網点同士が干渉して生じるモアレによって配送用の宛名を表示するとともに、封筒から用紙を取り出すことで宛名を読み取り難くすることを特徴とする個人情報保護用の封筒セット。
  2. 上記用紙の網点および上記封筒の透明部分の網点がいずれも単色印刷であり、上記用紙の網点の色が、上記封筒の透明部分の網点の色とは異なる色である請求項に記載の個人情報保護用の封筒セット。
  3. 上記封筒を合成樹脂フィルムで形成したことを特徴とする上記請求項1または2に記載の個人情報保護用の封筒セット。
  4. 梱包物に貼り付けられる配送伝票と、その配送伝票を覆う伝票カバーとで構成され、その伝票カバーは網点による印刷が施された透明部分を有し、前記配送伝票には、伝票カバーの透明部分に対応する範囲に網点による印刷が施されており、その配送伝票の網点は、宛名の文字に相当する部分の網点の配列方向を、宛名の文字に相当しない部分の網点の配列方向に対して傾けるとともに、宛名の文字に相当する部分と、宛名の文字に相当しない部分とを同色で同明度となるように印刷したものであり、伝票カバーの透明部分の網点と配送伝票の網点とが重なり合うことにより網点同士が干渉して生じるモアレによって配送用の宛名を表示するとともに、伝票カバーから配送伝票を取り出すことで宛名を読み取り難くしたことを特徴とする個人情報保護用の配送伝票セット。
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