JP4669486B2 - プラズマジェット点火プラグおよびその点火システム - Google Patents

プラズマジェット点火プラグおよびその点火システム Download PDF

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Description

本発明は、プラズマを形成して混合気への点火を行う内燃機関用のプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムに関するものである。
従来、例えば自動車用の内燃機関であるエンジンの点火プラグには、火花放電(単に「放電」ともいう。)により混合気への着火を行うスパークプラグが使用されている。近年、内燃機関の高出力化や低燃費化が求められており、燃焼の広がりが速く、着火限界空燃比のより高い希薄混合気に対しても確実に着火できる着火性の高い点火プラグとして、プラズマジェット点火プラグが知られている。
このようなプラズマジェット点火プラグは、中心電極と接地電極(外部電極)との間の火花放電間隙の周囲をセラミックス等の絶縁碍子(ハウジング)で包囲して、キャビティ(チャンバー)と称する小さな容積の放電空間を形成した構造を有している。重畳式の電源を使用する場合のプラズマジェット点火プラグを一例に説明すると、混合気への点火の際には、まず、中心電極と接地電極との間に高電圧が印加され、火花放電が行われる。このときに生じた絶縁破壊によって、両者間には比較的低電圧で電流を流すことができるようになる。そこで更にエネルギーを供給することで放電状態を遷移させ、キャビティ内でプラズマが形成される。そして、形成されたプラズマが連通孔(いわゆるオリフィス)を通じて噴出されることによって、混合気への着火が行われるのである(例えば特許文献1参照)。
ところで、このように形成されるプラズマの幾何学的な形状のひとつとして、例えば火柱状に、キャビティから吹き出す形態のものがある(以下、このようなプラズマの形態を「フレーム状」という。)。このフレーム状のプラズマは噴出方向に伸びるため、混合気との接触面積が大きく着火性が高いという特徴を持つ。特許文献1においても、噴出するプラズマの噴出長さを長くする試みがなされている。このように、従来ではプラズマの噴出長さを長くすることが混合気への着火性の向上に寄与するという思想の基、プラズマの噴出長さを長くすることを目的に、例えばキャビティの容積やその形状を種々変更するといった検討がなされていた。
特開2006−294257号公報
しかしながら、プラズマの噴出長さを長くすることが、必ずしも、着火性の向上とはならない場合があった。また、プラズマの噴出長さを長くするために構成を種々変更したものが検討されたが、必ずしも利点ばかりが見いだされたわけではなく、中には、中心電極や接地電極の耐久性の観点で不利に働くものもあった。これらについて鋭意検討・研究を行ったところ、プラズマジェット点火プラグにおける着火性は、キャビティの容積や形状といったキャビティの構造に対する依存性よりも、接地電極が形成する連通孔の構造に対する依存性の方が大きいことを本発明者らは見いだした。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接地電極の連通孔の構造を規定して、キャビティにて形成されるプラズマが混合気への着火に対し最大限に作用するように構成することで着火性を向上することができるプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端面を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の先端側で、前記軸孔の内周面と前記中心電極の前記先端面とを壁面とし、前記軸孔の先端を開口端とする凹部状に形成されたキャビティと、前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記主体金具と電気的に接続された板状の電極で、前記絶縁碍子よりも先端側に配設され、前記キャビティと外気とを連通する連通孔を有する接地電極とを備え、前記接地電極が、前記軸線を中心として先端側へ向けて120°の開き角度を有すると共に、前記開口端を通る第1仮想円錐面と接するか、あるいはその第1仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有するプラズマジェット点火プラグにおいて、前記接地電極が、更に、前記軸線を中心として先端側へ向けた開き角度を60°とし、前記開口端を通る第2仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有する場合、その第2仮想円錐面の内側へ張り出した部位の体積が1.5mm未満となることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記接地電極が、前記軸線を中心として先端側へ向けた開き角度を30°とし、前記開口端を通る第3仮想円錐面に対し、非接触の状態にあることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記接地電極の前記軸線方向の厚みをTとし、前記接地電極の前記連通孔の最小内径をDとしたときに、D≧Tを満たすことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のプラズマジェット点火プラグの点火システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が50mJ以上200mJ以下の電源に接続して使用することを特徴とする。
請求項1に係る発明のプラズマジェット点火プラグは、絶縁碍子の先端側に配設される接地電極が、軸線を中心として先端側へ向けて120°の開き角度を有すると共に軸孔の開口端を通る第1仮想円錐面と接するか、あるいはその第1仮想円錐面より内側へ張り出す部位を有する構成であり、接地電極と中心電極との間で形成される火花放電間隙の大きさを制限することができる。これにより、火花放電のための要求電圧が大幅に上昇することを抑制でき、接地電極や中心電極の消耗を低減することができる。
そして、請求項1に係る発明では、接地電極が、60°の開き角度を有し軸孔の開口端を通る第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位を有する場合には、その張り出した部位の体積が1.5mm未満となるように規定しているので、キャビティ内で形成されたプラズマが噴出される際に、プラズマの成長過程の比較的早い段階において接地電極と接触する体積を最小限に留めることができる。従って、プラズマが、その成長過程において接地電極により熱を奪われにくくすることができるので、高いエネルギーを有するプラズマによる混合気への着火が可能となる。
また、請求項2に係る発明のように、接地電極が、30°の開き角度を有し軸孔の開口端を通る第3仮想円錐面と非接触の状態にあることで、プラズマの成長過程の更に早い段階においてプラズマが接地電極と接触することがないため、接地電極による消炎作用をより確実に抑制し、着火性の低下を防止することができる。すなわち、第2仮想円錐面内に張り出す部位の体積が1.5mm未満であれば接地電極により奪われる熱量は少ないものの、混合気の広範囲にわたってのプラズマによる着火が十分に期待できなくなる虞が懸念される。このため、接地電極は第3仮想円錐面とは非接触の状態であることが望ましい。
ところで、キャビティから噴出されるプラズマをその成長過程において噴出方向に対する径方向でみたときに、中心側から(軸線側から)放射状に広がるため、プラズマは、中心部ほど高温であり、外縁部ほど低温となる。低温の外縁部が接地電極と接触し奪われる熱量は、高温の中心部が接地電極と接触し奪われる熱量よりも小さいため、接地電極による消炎作用を鑑みると、プラズマが接地電極と接触する形態であっても、その外縁部において接触し中心部が接地電極と接触しにくい形態であることが望ましい。ここで、キャビティから噴出されたプラズマは、噴出方向に押し出されるように伸びつつも径方向に広がり成長するため、接地電極の連通孔の最小内径Dを一定とした場合には、接地電極の厚みTが厚いほどプラズマと接地電極との接触のしやすさが異なってくる。そこで請求項3に係る発明のように、接地電極の連通孔の最小内径Dと厚みTとの関係においてD≧Tが満たされるようにすれば、プラズマが接地電極と接触し得る場合でも、その外縁部が接触し、中心部が接触しにくい構成とすることができる。従って、プラズマジェット点火プラグの着火性の低下を抑制しつつ、接地電極が薄くなることによる耐消耗性の低下をも防止することができる。
そして、請求項4に係る発明の点火システムのように、請求項1乃至3に係る発明のプラズマジェット点火プラグによる混合気への点火を行うにあたり、出力が50mJ以上200mJ以下の電源を使用することが望ましい。火花放電に伴いキャビティ内で形成されて噴出されるプラズマは、供給されるエネルギー量が大きいほど大きく成長し、混合気への着火性が高くなる。そこで、プラズマを成長させ十分な着火性を得るためには、プラズマ形成のためのエネルギーとして50mJ以上の電源を用いるとよい。また、十分な着火性を得られる電源を用いる場合であっても、接地電極の消耗を抑制するためには、プラズマ形成のため供給するエネルギーを200mJ以下とすることが望ましい。従って、50mJ以上200mJ以下の電源を用いてプラズマジェット点火プラグによる混合気への点火を行えば、十分な着火性を得られると共に、プラズマジェット点火プラグの耐久性の低下を抑制することができる。なお、この出力はプラズマジェット点火プラグから噴出されるプラズマが1噴射(1ショット)する間に消費するエネルギーを示すものである。また、「電源」とは、プラズマジェット点火プラグへ電力を供給する装置全般の総称である。
以下、本発明を具体化したプラズマジェット点火プラグおよびその点火システムの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、一例としてのプラズマジェット点火プラグ100の構造について説明する。図1は、プラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である。図2は、プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。なお、図1において、プラズマジェット点火プラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をプラズマジェット点火プラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、プラズマジェット点火プラグ100は、概略、絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部59に溶接された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とから構成されている。
絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線O方向に軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径の最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径の小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりも更に外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状に形成されている。
図2に示すように、軸孔12のうち脚長部13の内周にあたる部分は、先端側胴部17、鍔部19および後端側胴部18の内周にあたる部分よりも縮径された電極収容部15として形成されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。また、軸孔12は電極収容部15の先端側において内周が更に縮径されており、先端小径部61として形成されている。そして、先端小径部61の内周は絶縁碍子10の先端面16に連続し、軸孔12の開口部14を形成している。
中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のNi系合金等で形成された円柱状の電極棒で、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。そして先端部21には、貴金属やWを主成分とする合金からなる円盤状の電極チップ25が、中心電極20と一体となるように溶接されている。なお、本実施の形態では、中心電極20と一体になった電極チップ25も含め「中心電極」と称する。
中心電極20の後端側は鍔状に拡径され、この鍔状の部分が軸孔12内において電極収容部15の起点となる段状の部位に当接されており、電極収容部15内で中心電極20が位置決めされている。また、中心電極20の先端部21の先端面26(より具体的には中心電極20の先端部21にて中心電極20と一体に接合された電極チップ25の先端面26)の周縁が、径の異なる電極収容部15と先端小径部61との間の段部に当接された状態となっている。この構成により、軸孔12の先端小径部61の内周面と、中心電極20の先端面26とで包囲された容積の小さな放電空間が形成されている。この放電空間はキャビティ60と称される。プラズマジェット点火プラグ100では、接地電極30と中心電極20との間にて形成される火花放電間隙にて火花放電が行われるが、その火花放電の経路はこのキャビティ60内の空間や壁面を通過することとなる。そして火花放電によりこのキャビティ60内でプラズマが形成され、開口部14の開口端11から噴出されるように構成されている。
また図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。このシール体4により、中心電極20および端子金具40は、軸孔12内で固定されると共に導通される。そして端子金具40にはプラグキャップ(図示外)を介して高圧ケーブル(図示外)が接続され、後述する電力供給装置200(図3参照)から高電圧が印加されるようになっている。
主体金具50は、図示外の内燃機関のエンジンヘッドにプラズマジェット点火プラグ100を固定するための円筒状の金具であり、絶縁碍子10を取り囲むようにして保持している。主体金具50は鉄系の材料より形成され、図示外のプラズマジェット点火プラグレンチが嵌合する工具係合部51と、図示外の内燃機関上部に設けられたエンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。
また、主体金具50の工具係合部51より後端側には加締部53が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50と、絶縁碍子10の後端側胴部18との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、更に両リング部材6,7の間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。そして、加締部53を加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介して絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、図2に示すように、脚長部13と先端側胴部17との間の段状の部位が、主体金具50の内周面に段状に形成された係止部56に環状のパッキン80を介して支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このパッキン80によって、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密は保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、図1に示すように、工具係合部51とねじ部52との間には鍔部54が形成されており、ねじ部52の後端側近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット5が嵌挿されている。
主体金具50の先端部59には接地電極30が設けられている。接地電極30は耐火花消耗性に優れた金属から構成されており、一例としてインコネル(商標名)600または601等のNi系合金が用いられる。図2に示すように、接地電極30は中央に連通孔31を有する円盤状に形成されており、その厚み方向を軸線O方向に揃え、絶縁碍子10の先端面16に当接した状態で、主体金具50の先端部59の内周面に形成された係合部58に係合されている。そして先端面32を主体金具50の先端面57に揃えた状態で、外周縁が一周にわたって係合部58とレーザ溶接され、接地電極30は主体金具50と一体に接合されている。後述するが、接地電極30の連通孔31は、その最小内径Dが、少なくとも絶縁碍子10の開口部14(開口端11)の内径R以上の大きさを有するように形成されており、この連通孔31を介し、キャビティ60の内部と外気とが連通されるように構成されている。
このような構造を有する本実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100は、図3に一例を示すように、50mJ以上200mJ以下の任意の出力(例えば140mJ)の電源としての電力供給装置200(図3参照)に接続されて使用されることにより点火システム250を構成する。そして、後述する評価試験の結果に基づいて接地電極30の連通孔31の大きさ条件が規定されており、上記出力の電源からエネルギーを供給して、キャビティ60内で形成されるプラズマが火柱のような形状、いわゆるフレーム状となって噴出される。以下、図3を参照し、点火システム250の構成について説明する。図3は、点火システム250の電気的な回路構成を概略的に示す図である。
図3に示す、点火システム250は、電力供給装置200からプラズマジェット点火プラグ100に電力を供給し、そのプラズマジェット点火プラグ100からプラズマを噴出させて混合気への点火を行うためのシステムである。電力供給装置200には、火花放電回路部210、プラズマ放電回路部230、制御回路部220,240、および逆流防止用の2つのダイオード201,202が設けられている。
火花放電回路部210は、自動車のECU(電子制御回路)に接続された制御回路部220によって制御され、火花放電間隙に高電圧を印加することで絶縁破壊させて火花放電を生じさせる、いわゆるトリガー放電を行うための電源回路部である。この火花放電回路部210は、例えばCDI型の電源回路から構成され、ダイオード201を介し、電力供給先となるプラズマジェット点火プラグ100の中心電極20に電気的に接続されている。火花放電回路部210における電位の向きやダイオード201の向きは、トリガー放電の際に、接地電極30側から中心電極20側に電流が流れる向きに設定されている。
また、プラズマ放電回路部230は、上記同様、自動車のECU(電子制御回路)に接続された制御回路部240によって制御され、火花放電回路部210によって行われるトリガー放電により絶縁破壊が生じた火花放電間隙に高エネルギーを供給してプラズマを形成させるための電源回路部である。このプラズマ放電回路部230も同様に、逆流防止用のダイオード202を介し、プラズマジェット点火プラグ100の中心電極20に接続されている。
プラズマ放電回路部230には、エネルギーとしての電荷を蓄えておくコンデンサ231と、このコンデンサ231を充電するための高電圧発生回路233が設けられている。このコンデンサ231は、一端が接地され、他端が高電圧発生回路233と、上記ダイオード202を介して中心電極20に接続されることにより、充放電可能に設けられている。また、このコンデンサ231はプラズマ形成時のエネルギー、すなわち火花放電間隙へのトリガー放電によるエネルギー供給量とコンデンサ231からのエネルギー供給量の和が1回のプラズマ噴出を行うために供給される量として140mJとなるようにその静電容量を決定している。そして、コンデンサ231から火花放電間隙にプラズマ発生用のエネルギーが供給される際に、上記同様、接地電極30側から中心電極20側に電流が流れるように、高電圧発生回路233の電位の向きやダイオード201の向きが設定されている。なお、プラズマジェット点火プラグ100の接地電極30は、主体金具(図1参照)を介し、接地されている。
このように構成された本実施の形態の点火システム250では、ECUからの点火指示(点火時期を示す制御信号の受信)に基づき、電力供給装置200からプラズマジェット点火プラグ100へ電力の供給を行い、フレーム状のプラズマを噴出させることで、混合気への点火を行うことができる。以下に、混合気への点火を行う際の点火システム250の動作について説明する。
内燃機関の稼働に伴い本実施の形態のプラズマジェット点火プラグ100による混合気への点火が行われる際には、図3に示す、ECUから電力供給装置200の制御回路部220に点火時期を示す情報が送信される。その点火時期より前の時期には、プラズマ放電回路部230において、ダイオード202により逆流が防止されているためコンデンサ231と高電圧発生回路233とで閉回路が形成され、コンデンサ231が充電される。
そして、点火時期の情報に基づいて制御回路部220により火花放電回路部210が制御されると、接地電極30および中心電極20からなる火花放電間隙に高電圧が印加される。これにより、接地電極30と中心電極20との間の絶縁が破壊され、トリガー放電が生ずる。
トリガー放電によって火花放電間隙の絶縁が破壊されると、比較的低電圧で火花放電間隙に電流を流すことができるようになる。するとコンデンサ231に蓄えられたエネルギーが放出され、火花放電間隙に供給される。これにより、周囲を壁面に囲まれた小空間からなるキャビティ60内で高エネルギーのプラズマが形成される。このプラズマはキャビティ60内で膨張しつつキャビティ60の形状に誘導されて、開口端11から燃焼室内に向けて軸線O方向に伸びる火柱状(フレーム状)となって噴出される。そして燃焼室内の混合気に着火し、着火により形成された火炎核が成長して燃焼室内に広がって、混合気の燃焼が行われる。
一方、コンデンサ231に蓄えられたエネルギーが放出された後は、火花放電間隙へのエネルギーの供給が終了するため火花放電間隙が絶縁され、再度、コンデンサ231と高電圧発生回路233とで閉回路が形成されて、コンデンサ231が充電される。そして制御回路部220が次の点火時期の情報を受信すると、火花放電間隙に再びトリガー放電を生じさせ、フレーム状のプラズマが噴出される。
ところで、本実施の形態において、電源の一例としての電力供給装置200は、140mJの出力を行うもの(すなわち火花放電間隙へのトリガー放電によるエネルギー供給量とコンデンサ231からのエネルギー供給量の和が140mJとなるように調整したもの)を例に挙げた。後述する実施例1および実施例2の結果に基づくと、この電源は、50mJ以上200mJ以下の出力を行うものであればよい。キャビティ60で形成されて噴出されるプラズマは、供給されるエネルギー量が大きいほど大きく成長し、混合気への着火性が高い。実施例1の結果によると、プラズマジェット点火プラグ100として十分な着火性を得るためには、プラズマ形成のためのエネルギーとして50mJ以上の電源を用いるとよい。また、実施例2の結果によると、十分な着火性を得た上で、接地電極30の消耗を抑え、プラズマジェット点火プラグ100の耐久性を高めるためには、プラズマ形成のためのエネルギーとして200mJ以下の電源を用いるとよい。そして、このような電力の供給を行うことができる電源として、電力供給装置200は、本実施の形態のようにCDI式のものとしてもよいし、フルトランジスター式、ポイント(接点)式など、その他のいかなる点火方式のものとしてもよい。
このように電力供給装置200から電力が供給されることによりキャビティ60内でプラズマが形成され、そのプラズマを噴出することで混合気への点火を行うプラズマジェット点火プラグ100では、形成されたプラズマの成長過程において、接地電極30と接触することにより受ける消炎作用を低減するため、後述する評価試験の結果に基づいて、接地電極30の連通孔31の大きさ条件を以下のように規定している。
まず、図4に示すように、軸線Oを中心に軸線O方向先端側へ向けた開き角度が120°であり、キャビティ60の開口端(すなわち軸孔12の先端側の開口端)11を通る第1仮想円錐面を想定する。図4においては第1仮想円錐面の断面を2点鎖線Aで示すが、第1仮想円錐面とは、軸線Oに対し60°傾いた線分を軸線Oを中心に回転させた場合に、その線分によって描かれる円錐面に相当するものである。本実施の形態では、この第1仮想円錐面に対し、接地電極30が接しているか、あるいはその第1仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有することと規定している。すなわち、図4のように、接地電極30の断面が2点鎖線Aと交差する状態にあるか、あるいは図5に示すように、接地電極310の断面が2点鎖線Aと接する状態にあればよい。
キャビティ60内でプラズマを形成するには、接地電極30と中心電極20との間で火花放電が行われる必要がある。上記のように第1仮想円錐面に対し、接地電極30が接しているか、あるいはその第1仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有することと規定することで、接地電極30と中心電極20との間の大きさが制限される。このことは後述する実施例3の結果に基づくが、これにより火花放電のための要求電圧が大幅に上昇することを抑制でき、接地電極30や中心電極20(より具体的には中心電極20と一体となった電極チップ25)の消耗を低減することができる。
次に、図4に示すように、軸線Oを中心に軸線O方向先端側へ向けた開き角度が60°であり、開口端11を通る第2仮想円錐面を想定する。上記同様、図4において第2仮想円錐面の断面を2点鎖線Bで示す。本実施の形態では、接地電極30がこの第2仮想円錐面よりも内側(軸線O側)へ張り出す部位を有する場合、その体積が1.5mm未満となることと規定している。すなわち、図4のように、接地電極30の断面において2点鎖線Bよりも軸線O側へ張り出した部位(張出部35)を、軸線O周りに一周させた分に相当する領域の体積が1.5mm未満となればよい。
キャビティ60内で形成されたプラズマが噴出される際には、その成長過程において、プラズマが噴出方向に押し出されるように伸びつつ、噴出方向と直交する径方向にも広がるため、接地電極30の連通孔31の最小内径Dの大きさによっては、プラズマと接地電極30との接触量(体積)が異なってくる。上記のように、接地電極30の第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の大きさを1.5mm未満と規定すれば、プラズマの成長過程の比較的早い段階において、プラズマが接地電極30と接触する体積を低減することができる。このことは後述する実施例4の結果に基づくが、プラズマが接地電極30と接触する体積が少なくできれば、接地電極30により熱を奪われにくくすることができるため、上記のように規定することで着火性の低下を十分に防止することができる。
次に、図4に示すように、軸線Oを中心に軸線O方向先端側へ向けた開き角度が30°であり、開口端11を通る第3仮想円錐面を想定する。上記同様、図4において第3仮想円錐面の断面を2点鎖線Cで示す。本実施の形態では、接地電極30がこの第3仮想円錐面と非接触の状態にあることを規定している。すなわち、図4のように、接地電極30の断面が、2点鎖線Cよりも外側(軸線O側とは反対側)にあればよい。後述する実施例5の結果に基づきこのように規定すれば、上記同様、プラズマの成長過程の更に早い段階において、プラズマが接地電極30と接触することがないため、接地電極30との接触し熱を奪われてしまうことによる着火性の低下をより確実に防止することができる。
また、キャビティ60から噴出されるプラズマをその成長過程において噴出方向に対する径方向でみたときに、中心側から(軸線Oに近い側から)放射状に広がるため、プラズマは、中心部ほど高温であり、外縁部ほど低温となる。低温の外縁部が接地電極30と接触し奪われる熱量は、高温の中心部が接地電極30と接触し奪われる熱量よりも小さいため、接地電極30による消炎作用を鑑みると、プラズマが接地電極30と接触する形態であっても、その外縁部において接触し中心部が接地電極30と接触しにくい形態であることが望ましい。ここで上記したように、キャビティ60から噴出されたプラズマは、噴出方向に押し出されるように伸びつつも径方向に広がり成長するため、接地電極30の連通孔31の最小内径Dを一定とした場合には、接地電極30の厚みTが厚いほどプラズマと接地電極30との接触のしやすさが異なってくる。そこで本実施の形態では、後述する実施例6の結果に基づき、接地電極30の連通孔31の最小内径Dと厚みTとの関係に着目し、D≧Tが満たされるようにしている。これにより、プラズマが接地電極と接触し得る場合でも、その外縁部が接触し、中心部が接触しにくい構成とすることができ、プラズマジェット点火プラグ100の着火性の低下を抑制しつつ、接地電極30が薄くなることによる耐消耗性の低下を防止している。
このように電力供給装置200から供給された電力により形成したプラズマを噴出し、混合気への点火を行うプラズマジェット点火プラグ100について、上記のように接地電極30の連通孔31の大きさ条件を規定したことにより、キャビティ60内で形成されるプラズマが噴出される際の消炎作用を抑制し、混合気への着火性の低下を防ぐことができることについて確認するため評価試験を行った。
[実施例1]
まず、プラズマジェット点火プラグ100に供給するエネルギー量として混合気への着火性を十分に得られるエネルギー量を確認するための評価試験を行った。この評価試験を行うにあたり、連通孔の最小内径Dを1.0mm、厚みTを1.0mmとした接地電極と、内径(開口端の内径)Rを0.5mm、深さLを2.0mmとするキャビティが形成された絶縁碍子とを用いて作製したプラズマジェット点火プラグのサンプルを用意した。なお、使用した電源はCDI式の電源を使用している(図示しない)。
このサンプルをチャンバーに取り付け、着火性の確認を行った。具体的には、サンプルを取り付けた後、チャンバー内を空気とCガスとの混合比(空燃比)を22とした混合気で充填し、気圧を0.05MPaとする(ガス充填工程)。サンプルに高電圧を印加し、点火を試みる(電圧印加工程)。高電圧の印加により混合気が着火したかどうかの確認を行う(着火確認工程)。なお、着火したかどうかの検出は、チャンバー内の圧力変化を圧力センサでチャンバー内気圧を測定することにより行った。この一連の工程を供給可能なエネルギー毎に100回試行し、着火確率として算出する。この試験の結果を図6のグラフに示す。なお、サンプルへ供給するエネルギーは電源コイルを種々変更することにより変化させている。
図6のグラフに示すように、サンプルのプラズマジェット点火プラグへ供給するエネルギー量が30mJでは着火せず、40mJでは約65%の着火確率となり、50mJ以上では着火確率が100%であった。このことから、プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量を50mJ以上とすれば、混合気への十分な着火性を得られることがわかった。
[実施例2]
もっとも、プラズマジェット点火プラグ100に供給するエネルギー量が大きくなるほど接地電極30への負荷も大きくなるため、上記のサンプルを複数用意し、プラズマジェット点火プラグ100に供給可能なエネルギー量としての上限を確認するための評価試験を行った。
この評価試験では、窒素を0.4MPaの圧力で充填した加圧チャンバー内にサンプルをいれた。用意した各サンプル毎に異なるエネルギー量で、60Hzの放電周波数にて200時間の連続放電を行い、試験前と比較した試験後の接地電極の消耗量(mm)を測定した。なお、接地電極にはその材料にIr−5Pt合金を用いた。この試験の結果を図7のグラフに示す。
図7のグラフに示すように、サンプルに供給するエネルギー量が100mJでは、接地電極の消耗量は約0.06mmとなり、150mJでは約0.08mmとなった。そして200mJでは0.10mmに若干満たない程度の消耗量であったが、250mJでは約0.19mmとなり、200mJを超えると大幅に接地電極の消耗量が大きくなることが確認できた。従って、プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量を200mJ以下とすれば、接地電極の大幅な消耗量を抑え、耐久性の低下を抑制できることがわかった。
[実施例3]
次に、接地電極30の連通孔31の大きさ条件について、火花放電電圧との関係から評価するための評価試験を行った。この評価試験を行うにあたり、内径(開口端の内径)Rを0.5mm、深さLを2.0mmとするキャビティが形成された絶縁碍子の先端側に、厚みTが0.5mmで、組立後に、軸線Oを中心に先端側へ向けた開き角度がそれぞれ110°、115°、120°および125°となり開口端を通る仮想円錐面にそれぞれ接する大きさの連通孔31が形成された4種類の接地電極をそれぞれ配置して組み立てたプラズマジェット点火プラグのサンプルを4種作製した。
これらのサンプルを、窒素を0.4MPaの圧力で充填した加圧チャンバー内にいれた。そして、各サンプルを、140mJのエネルギー量を供給可能な電源に接続し200時間の連続放電を行った後に、各サンプルが放電可能な放電電圧をそれぞれ測定した。この試験の結果を図8のグラフに示す。
図8のグラフに示すように、接地電極と接する仮想円錐面の開き角度を110°、115°、120°としたサンプルは、200時間の連続放電により消耗を生じた接地電極であっても15kV未満の放電電圧であった。しかし、仮想円錐面の開き角度を125°としたサンプルでは約25kV近くの放電電圧となり、仮想円錐面の開き角度が120°以下のものと比べ大幅に高い放電電圧が要求された。このことから、接地電極30の連通孔31の大きさ条件として仮想円錐面の開き角度が120°以下となるように規定すれば、火花放電に要求される放電電圧を仮想円錐面の開き角度が125°以上の場合と比べ低く抑えることができることがわかった。
[実施例4]
次に、接地電極30の連通孔31の大きさ条件について、着火確率との関係から評価するための評価試験を行った。この評価試験では、組立後に、軸線Oを中心に先端側へ向けた開き角度が60°となり開口端を通る第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位を有し、その張り出した部位の体積が0.9〜1.9mmの範囲内に収まる5種類の接地電極を用意し、それぞれを用いたプラズマジェット点火プラグのサンプルを5種作製した。このサンプルをチャンバーに取り付け、上記したガス充填工程、電圧印加工程および着火確認工程を供給可能なエネルギー毎に100回試行し、着火確率として算出した。なお、ガス充填工程では、実施例1と同様にチャンバー内を空気とCガスとの混合比(空燃比)を22とした混合気で充填し、気圧を0.05MPaとした。これを各サンプルごとに行った試験の結果を図9のグラフに示す。
図9のグラフに示すように、開き角度を60°とする第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積が1.5mm未満であった3つのサンプルは、いずれも着火確率が100%ないし100%近傍であった。そして、この第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積が1.5mm以上となると、その体積が大きくなるのに従って着火確率が低下することがわかった。
[実施例5]
ところで、上記実施例4の結果より、開き角度を60°とする第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積が1.5mm未満であれば着火性が良好となることを確認できたが、着火性の向上に対するより高い要求を満たすため、更に厳しい条件化において着火性の良否を判定する評価試験を行った。この評価試験では、絶縁碍子の開口端の内径R,接地電極の連通孔の最小内径D,接地電極の厚みTをそれぞれ「0.5,1.0,0.5」、「0.5,1.0,1.0」、「1.0,1.5,0.5」、「1.0,1.5,1.0」、「1.5,2.0,0.5」、「1.5,2.0,1.0」(mm)としたプラズマジェット点火プラグの6つのサンプル5−1,5−2,5−3,5−4,5−5,5−6を用意した。各サンプル5−1〜5−6の接地電極が第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積は、それぞれ順に「0.004」、「0.355」、「0.006」、「0.501」、「0.008」、「0.647」(mm)となり、いずれも実施例4の条件(1.5mm未満)を満たす。
そしてサンプルを、実施例2と同様に空気とCガスとの混合比(空燃比)を23とした混合気を充填し、気圧を0.05MPaとしたチャンバーに取り付け、上記したガス充填工程、電圧印加工程および着火確認工程を供給可能なエネルギー毎に100回試行し、着火確率として算出した。これを各サンプル(サンプル5−1〜5−6)ごとに行った試験の結果を表1に示す。
Figure 0004669486
表1に示すように、各サンプル5−1〜5−6の着火確率は順に、「100」、「76」、「100」、「61」、「100」、「48」(%)となった。ここで、各サンプル5−1〜5−6についてそれぞれ、開き角度を30°とする第3仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積を求めたところ、着火確率が100%であったサンプル5−1,5−3,5−5は、その第3仮想円錐面とは非接触状態であったことがわかった。一方、着火確率が100%に満たなかったサンプル5−2,5−4,5−6は、いずれもその第3仮想円錐面と接触あるいはその内側へ張り出す部位を有する状態にあった。
ここで、空燃比の差について説明する。実施例4においては空燃比を22とした空気とCガスとの混合気を評価試験に用い、実施例5においては空燃比を23とした混合気を用いた。このことは、実施例5において着火性の評価を行う上で実施例4のものと比べ非常に厳しい条件を設けるため行っている。一般に、空燃比が理論空燃比よりも高いリーン領域において、空燃比が1高くなると混合気に対する着火性は大きく低下する。例えば空気とガソリンとの混合気が理論空燃比より高い、ある空燃比を示す場合に、中心電極の直径が2.5mmで火花放電間隙の大きさが0.8mmである一般的なスパークプラグを用いれば着火可能である。このときの空燃比から更に1高い空燃比の混合気に対し、上記スパークプラグが同等の着火性を維持するためには、中心電極の直径を0.8mmとし、火花放電間隙の大きさを1.2mmとする大幅な設計変更を必要とすることが知られている。
このように、空燃比においてより厳しい条件でも着火が可能であるサンプル5−1,5−3,5−5は、サンプル5−2,5−4,5−6に対し着火性に優れるといえる。従って、接地電極30が開き角度30°の第2仮想円錐面よりも内側に張り出す部位を有し、その体積が1.5mm未満となる条件を満たすものであっても、開き角度を30°とする第3仮想円錐面に対し非接触となるものであれば、着火性の低下をより確実に防止できることがわかった。
[実施例6]
次に、接地電極30の連通孔31の大きさ条件について、連通孔31の最小内径Dと接地電極30の厚みTとの関係から評価するための評価試験を行った。この評価試験では、連通孔の最小内径Dを1.0mmとし、厚みTをそれぞれ「0.5」,「1.0」,「1.5」(mm)とする3種類の接地電極を用意し、それぞれと、開口端の内径Rを0.5mmとした絶縁碍子と共に組み立てたプラズマジェット点火プラグの3種類のサンプルを作製した。
そしてサンプルを、実施例1と同様に空気とCガスとの混合比(空燃比)を22とした混合気を充填し、気圧を0.05MPaとしたチャンバーに取り付け、上記したガス充填工程、電圧印加工程および着火確認工程を供給可能なエネルギー毎に100回試行し、着火確率として算出した。これを3種のサンプルそれぞれに対し行った試験の結果を図10のグラフに示す。
図10のグラフに示すように、接地電極の厚みTを0.5mmとしたサンプルでは着火確率が100%であり、その厚みTを厚くして1.0mmとしても、100%に近い着火確率を維持することができた。しかし、厚みTを更に厚くして1.5mmとすると、着火確率は大幅に低下した。この評価試験の結果を元に、厚みTと連通孔の最小内径Dとの関係に着目してみたところ、D≧Tが満たされれば、着火確率の低下を抑制することができることがわかった。ここで、プラズマの成長過程においてプラズマが接地電極と接触し得る構成であっても、高温の中心部ではなく低温の外縁部が接地電極と接触すれば、接地電極に奪われる熱量が少なく、着火性の低下は抑制される。D>Tとなる領域において、接地電極の厚みTを厚くしていき、連通孔の最小内径Dに近づく過程で着火確率が徐々に低下していくのはプラズマの外縁部が接地電極と接触して熱を奪われるためといえる。そして、D=Tをおおよその境目とし、D<Tとなる領域において着火性が大幅に低下するのは、プラズマの中心部が接地電極と接触し、大幅に熱を奪われるためといえる。
例えば、プラズマジェット点火プラグ100の小型化を図る上で、キャビティ60の開口端11の内径Rを小さくし、それにあわせて接地電極30の連通孔31の最小内径Dを小さくした場合、キャビティ60から噴出されるプラズマの中心部に接地電極30が近づく構成となるため、プラズマが熱を奪われやすくなり易い。上記のように接地電極30の厚みTと連通孔の最小内径Dとの関係を規定してプラズマジェット点火プラグ100の小型化を図れば、着火性の低下を十分に抑制することができるのである。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、図11に示すプラズマジェット点火プラグ320のように、接地電極330の連通孔331を、軸線O方向先端側へ向けて拡径するテーパ状に形成してもよい。このとき、本実施の形態と同様に、接地電極330が、第1仮想円錐面(その断面を2点鎖線Aで示す。)と接触あるいはその内側へ張り出す部位を有する状態にあり、第3仮想円錐面(その断面を2点鎖線Cで示す。)とは接触せず、第2仮想円錐面(その断面を2点鎖線Bで示す。)よりも内側へ張り出す部位(例えば張出部335)を有する場合には、その体積が1.5mm未満となればよい。
また、図12に示すプラズマジェット点火プラグ340のように、第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位(張出部355,356)の体積が1.5mm未満となるように、接地電極350の連通孔351,352を段状に形成してもよい。もちろん、この連通孔を3段以上に形成してもよい。更に、図13に示すプラズマジェット点火プラグ360のように、接地電極370の連通孔371,372の一方(連通孔372)をテーパ状に形成しつつ、第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位(張出部375)の体積が1.5mm未満となるようにしてもよい。もちろん、上記図11〜図13に示したプラズマジェット点火プラグ320,340,360は、第2仮想円錐面よりも張り出す部位(張出部335,355,356,375)を有していなくともよい。
また、図14に示すプラズマジェット点火プラグ380のように、接地電極390の連通孔391の内壁を、貴金属やWを主成分とする合金からなる電極チップ399で形成してもよい。この場合も上記同様に、第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位(張出部395)を有してもよいし、その場合には張出部395の体積が1.5mm未満となるようにすればよい。
また、火花放電回路部210の制御はECUが直接行ってもよい。また、本発明では接地電極30側から中心電極20側に電流が流れる形態であるが、極性を入れ替え、中心電極20側から接地電極30側へ電流が流れるような電源や回路構成としてもよい。具体的には、高電圧発生回路233から発生される高電圧を正極性のものとし、ダイオード201,202の向きを逆方向とするとよい。なお、中心電極20に接合された電極チップ25は、その構成上、接地電極30に比較して小さいため、中心電極20側の電極の消耗を考慮すると、中心電極20側から接地電極30側へ電流が流れるような構成とすることが好ましい。
また、キャビティ60を構成する軸孔12の先端小径部61は、必ずしも電極収容部15より小径に形成される必要はなく、電極収容部15と同径に形成されてもよいし、あるいは電極収容部15よりも大きな内径に形成されてもよい。また、本実施の形態では、接地電極30は、絶縁碍子10の先端面16に当接した状態で主体金具50に接合された構成としが、必ずしも接地電極30と絶縁碍子10とが当接した状態でなくともよく、本発明に係る各規定が満たされることで、キャビティ60から噴出されるプラズマに対する接地電極30の消炎作用を十分に抑制できれば足りる。
プラズマジェット点火プラグ100の部分断面図である。 プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 点火システム250の電気的な回路構成を概略的に示す図である。 接地電極30の連通孔31の大きさ条件の規定について説明するためのプラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 接地電極310の連通孔311の大きさ条件の規定について説明するためのプラズマジェット点火プラグ300の先端部分を拡大した断面図である。 プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量と着火確率との関係を示すグラフである。 プラズマジェット点火プラグに供給するエネルギー量と接地電極の消耗量との関係を示すグラフである。 接地電極と接する仮想円錐面の開き角度と放電電圧との関係を示すグラフである。 開き角度を60°とする第2仮想円錐面よりも内側へ張り出す部位の体積と、着火確率との関係を示すグラフである。 接地電極の厚みTと着火確率との関係を示すグラフである。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ320の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ340の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ360の先端部分を拡大した断面図である。 変形例としてのプラズマジェット点火プラグ380の先端部分を拡大した断面図である。
符号の説明
10 絶縁碍子
11 開口端
12 軸孔
20 中心電極
26 先端面
30 接地電極
31 連通孔
50 主体金具
60 キャビティ
61 先端小径部
100 プラズマジェット点火プラグ
200 電力供給装置
250 点火システム

Claims (4)

  1. 中心電極と、
    軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端面を前記軸孔内に収容すると共に、前記中心電極を保持する絶縁碍子と、
    前記絶縁碍子の先端側で、前記軸孔の内周面と前記中心電極の前記先端面とを壁面とし、前記軸孔の先端を開口端とする凹部状に形成されたキャビティと、
    前記絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記主体金具と電気的に接続された板状の電極で、前記絶縁碍子よりも先端側に配設され、前記キャビティと外気とを連通する連通孔を有する接地電極と
    を備え、
    前記接地電極が、前記軸線を中心として先端側へ向けて120°の開き角度を有すると共に、前記開口端を通る第1仮想円錐面と接するか、あるいはその第1仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有するプラズマジェット点火プラグにおいて、
    前記接地電極が、更に、前記軸線を中心として先端側へ向けた開き角度を60°とし、前記開口端を通る第2仮想円錐面の内側へ張り出す部位を有する場合、その第2仮想円錐面の内側へ張り出した部位の体積が1.5mm未満となることを特徴とするプラズマジェット点火プラグ。
  2. 前記接地電極が、前記軸線を中心として先端側へ向けた開き角度を30°とし、前記開口端を通る第3仮想円錐面に対し、非接触の状態にあることを特徴とする請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  3. 前記接地電極の前記軸線方向の厚みをTとし、前記接地電極の前記連通孔の最小内径をDとしたときに、D≧Tを満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマジェット点火プラグ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグを、出力が50mJ以上200mJ以下の電源に接続して使用することを特徴とするプラズマジェット点火プラグの点火システム。
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