JP4668435B2 - 車体パネルのプレス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め絞り成形とトリム加工を施すことで車体パネル半完成品を形成した後、この車体パネル半完成品の周縁をプレスマシンのラムに協働させて曲げ加工する車体パネルのプレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体パネルの縁を曲げ加工するプレス装置として、例えば特許第2680912号公報「ベンド装置」が知られている。このプレス装置は、上型及び下型をプレスマシンに組込んで使用するものである。
このプレス装置をプレスマシンに組込んだ例を次図に示し、プレス装置について詳しく説明する。
【0003】
図14は従来のプレス装置の正面図であり、プレスマシン150にプレス装置155を組付けた状態を示す。
プレス装置155は、プレスマシン150のラム151に上型156を取付け、プレスマシン150のボルスタ152に下型157を取付けたものであり、上型156にカムドライバ158を備え、下型157にパンチ159を水平方向にスライド自在に備える。
【0004】
このプレス装置155で車体パネル半完成品160の周縁161に曲げ加工を施す際には、先ずプレスマシン150のシリンダ153,153でラム151と一体的に上型156を上昇し、この状態で下型157に車体パネル半完成品160を横置きする。
【0005】
次に、シリンダ153でラム151と一体的に上型156を下降し、上型156のパッド162で車体パネル半完成品160を押えながらカムドライバ158でパンチ159を下型157に向けて水平方向に移動する。これにより、図に示すようにパンチ159で車体パネル半完成品160の周縁161を曲げ加工する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年自動車は多量生産から多品種少量生産に変りつつあり、多品種少量生産に対応するために一基のプレスマシン150で多品種の車体パネル半完成品160を曲げ成形する傾向にある。
【0007】
車体パネル半完成品160の品種を代える際には、既設の上型156及び下型157をそれぞれプレスマシン150のラム151及びボルスタ152から外し、新たな上型及び下型をそれぞれラム151及びボルスタ152に取付ける。このため、多品種の車体パネル半完成品160に合せて、多種の上型及び下型を用意する必要がある。
【0008】
しかし、上型156にはカムドライバ158やパッド162などの付帯設備が付いており、加えて下型157にはパンチ159などの付帯設備が付いているので、上型156や下型157は複雑な構成になる。
よって、上型156や下型157のコストが嵩み、少量生産では型費を回収することが難しく、そのことが製品のコストを下げる上で妨げになる。
【0009】
さらに、上型156の一部のみや下型の一部のみを交換するのではなく、上型156全体及び下型157全体を交換するので、それぞれの型を大きな形状でかつ大きな重量の状態で交換することになる。このため、大型の型交換設備を準備する必要があるので、型交換設備の設備費が嵩み、そのことが製品のコストを下げる上で妨げになる。
【0010】
加えて、上型156及び下型157の2つの型を交換する必要があるので、型交換に時間がかかる。よって、プレスマシン150の稼働率を高め難くなり、そのことが製品のコストを下げる上で妨げになる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、型費の回収が容易で、型交換設備の設備費を抑え、かつ交換時間を短くすることで、多品種少量生産に好適な車体パネルのプレス装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ及びパンチを配設した専用型部とからなり、パンチを前記ラムで下げることにより、ダイとパンチとの間に介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする。
【0013】
共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ及びパンチをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。
【0014】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。このため、型交換設備の設備費を抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。
【0015】
請求項2は、予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ、パンチ及びカムドライバを配設した専用型部とからなり、カムドライバを前記ラムで下げることにより、ダイとパンチとの間に介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする。
【0016】
共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ、パンチ及びカムドライバをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。
【0017】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。このため、型交換設備の設備費を抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。
【0018】
また、曲げ加工の際に、カムドライバを介してパンチを移動する構成としたので、パンチの移動方向をカムドライバの移動方向に対して変えることができる。このため、例えばダイが傾斜しても、ダイの傾斜に合せてパンチを移動させることができる。
【0019】
請求項3は、予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ、第1、第2のパンチ及びカムドライバを配設した専用型部とからなり、前記ダイを第1部位と第2部位とで構成し、第1部位及びカムドライバ間に第1パンチを配置するとともに、第2部位に対向させ第2パンチを配置し、第2パンチ及びカムドライバをラムで下げることにより、第1部位と第1パンチとの間、及び第2部位と第2パンチとの間にそれぞれ介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする。
【0020】
共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ、第1、第2のパンチ及びカムドライバをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。
【0021】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。このため、型交換設備の設備費を抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。
【0022】
また、ダイを第1部位と第2部位とで構成し、第1部位及びカムドライバ間に第1パンチを配置するとともに、第2部位に対向させ第2パンチを配置した。このため、第1パンチの移動方向をカムドライバの移動方向に対して変えることができる。従って、例えば第1部位が傾斜しても、第1部位の傾斜に合せて第1パンチを移動させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)を組付けたプレスマシンの正面図である。
プレスマシン10は、ベース11に一対のコラム12,12を設け、コラム12,12にそれぞれガイド13,13を取付け、ガイド13,13間にラム14を昇降自在に取付け、ラム14を昇降する昇降手段15を梁部16に取付け、ベース11にボルスタ17を設け、ボルスタ17に車体パネルのプレス装置20を備える。
昇降手段15は、梁部16に一対のシリンダ15aを取付け、シリンダ15aのロッド15bをラム14に連結することで、ラム14を昇降する手段である。
【0024】
車体パネルのプレス装置20は、前工程でワークに予め絞り成形やトリム加工を施すことにより全体的に平板状に形成した車体パネル半完成品(サイドパネル)18(図6、図7に示す)を得た後、このサイドパネル18を平板状の部分を縦向きにセットした状態(吊着した状態)で、昇降手段15でラム14を昇降させることにより、ラム14に協働させてサイドパネル18の周縁19(図6、図7に示す)を曲げ成形(成形)する装置である。
【0025】
図2は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の正面図である。
車体パネルのプレス装置20は、ボルスタ17上に立設した共用下型21と、この共用下型21に着脱自在で、サイドパネル18の周縁19を成形するダイ35、第1〜第3のパンチ40,60,70及び第1〜第2のカムドライバ50,80を配設した専用型部25とからなる。
【0026】
共用下型21は、平面視で矩形状に形成し、前面22に収容凹部23(図3〜図5も参照)を形成し、この収容凹部23に専用型部25を収容したものである。
専用型部25は、平面視で矩形状に形成し、前面26の上部に凹みを形成することにより略湾曲状の段部27を形成し、この段部27にダイ35を固定し、ダイ35の上方に第1〜第3のパンチ40,60,70を左側から順に備え、第1、第3のパンチ40,70の上方にそれぞれ第1、第2のカムドライバ(カムドライバ)50,80を設け、段部27の下方の前面26に第1〜第3のクランプ90,91,92を左から順に備える。
【0027】
さらに、この専用型部25は、段部27を形成する左右の側壁25a,25bを備え、左右の側壁25a,25bにそれぞれ左右の側面樹脂材25c,25dを備え、上面25eに上面樹脂材25fを備える。
【0028】
ダイ35は、左側部位(第1部位)36、中央部位(第2部位)37及び右側部位(第3部位)38からなり、左側部位36を右向きの上り勾配に形成し、中央部位37を略水平に形成し、右側部位38を右向きの下り勾配に形成することにより、車両のルーフ(図示しない)の形状に合せて略湾曲状に形成したものである。
【0029】
第1パンチ40は、ダイ35の左側部位36の上方に上り勾配に配置するとともに、左側部位36に向って近づく方向と、左側部位36から離れるれ方向(すなわち、矢印▲1▼方向)とに移動自在に設け、第1パンチ40を左側部位36から離れるれ方向に押し上げる一対の第1パンチ圧縮ばね41(図3に1個のみ示す)を備え、矢印▲1▼方向への移動をガイドする一対の第1パンチガイド孔(想像線で示す)42a,42aを有し、上面40dに上面樹脂材43aを備える。
【0030】
一対の第1パンチガイド孔42a,42aを、専用型部25の一対の第1パンチガイドピン(想像線で示す)42b,42bに移動自在に嵌合するとともに、専用型部25に第1パンチガイド部材44a,44bを取付けることで、第1パンチガイド部材44a,44bを第1パンチ40の左右側壁40a,40bに接触させた状態に設ける。
よって、第1パンチ40を矢印▲1▼方向に円滑に移動することができる。
【0031】
さらに、第1パンチ40は、下端部に第1パッド45を矢印▲1▼方向に移動自在に備え、第1パッド45と第1パンチ40との間に一対の第1パッド弾性部材46,46を設ける。
第1パッド弾性部材46,46は、ゴム材を筒体状に形成することにより、圧縮荷重に対して弾性変形可能に構成した部材である。
第1パンチ40によれば、曲げ成形の際に、サイドパネル18(図6、図7に示す)の周縁19を第1パッド45で押え付け、その後第1パンチ40で周縁19を曲げ加工することができる。
【0032】
第1カムドライバ50は、第1パンチ40の上方に配置するとともに、下側スライド傾斜面50aを第1パンチ40の上面樹脂材43aに当接させた状態で、矢印▲2▼方向に昇降自在に設け、第1カムドライバ50を押し上げる一対の第1カムドライバ圧縮ばね52,52を備え、矢印▲2▼方向への移動をガイドする第1カムドライバガイド孔(想像線で示す)53aを有する。
【0033】
第1カムドライバガイド孔53aを、専用型部25の第1カムドライバガイドピン(想像線で示す)53bに移動自在に嵌合するとともに、第1カムドライバ50の左側壁50bを左側面樹脂材25cにスライド自在に当接させた状態に設ける。よって、第1カムドライバ50を矢印▲2▼方向に円滑に移動することができる。
【0034】
このように、第1カムドライバ50を介して第1パンチ40を移動する構成としたので、曲げ加工の際に、第1パンチ40の移動方向▲2▼を第1カムドライバ50の移動方向▲1▼に対して変えることができる。
このため、ダイ35の左側部位36が上り勾配に傾斜しても、左側部位36の傾斜に合せて第1パンチ40を移動させることができる。
【0035】
第2パンチ60は、ダイ35の中央部位37の上方に配置するとともに、中央部位37に向って近づく方向と、中央部位37から離れるれ方向(すなわち、矢印▲3▼方向)とに移動自在に設け、第2パンチ60を中央部位37から離れるれ方向に押し上げる一対の第2パンチ圧縮ばね61,61を備え、矢印▲1▼方向への移動をガイドする一対の第2パンチガイド孔(想像線で示す)62a,62aを有する。
【0036】
一対の第2パンチガイド孔62a,62aを、専用型部25の一対の第2パンチガイドピン(想像線で示す)62b,62bに移動自在に嵌合するとともに、専用型部25に第2パンチガイド部材64a,64bを備え、第2パンチガイド部材64a,64bを第2パンチ60の左右側壁60a,60bに接触させた状態に設ける。よって、ダイ35を矢印▲3▼方向に円滑に移動することができる。
【0037】
さらに、第2パンチ60は、下端部に第2パッド65を矢印▲3▼方向に移動自在に備え、第2パッド65の上面65aと第2パンチ60の上側突条片60cとの間に一対の第2パッド弾性部材66,66を設ける。
第2パッド弾性部材66,66は、ゴム材を筒体状に形成することにより、圧縮荷重に対して弾性変形可能に構成した部材である。
第2パンチ60によれば、曲げ成形の際に、サイドパネル18(図6、図7に示す)の周縁19を第2パッド65で押え付け、その後第2パンチ60で周縁19を曲げ加工することができる。
【0038】
第3パンチ(請求項3の第1パンチに相当する)70は、ダイ35の右側部位38の上方に下り勾配に配置するとともに、右側部位38に向って近づく方向と、右側部位38から離れるれ方向(すなわち、矢印▲4▼方向)とに移動自在に設け、第3パンチ70を右側部位38から離れるれ方向に押し上げる一対の第3パンチ圧縮ばね71(図5に1個のみ示す)を備え、矢印▲4▼方向への移動をガイドする一対の第3パンチガイド孔(想像線で示す)72a,72aを有し、上面70dに上面樹脂材73aを備える。
【0039】
一対の第3パンチガイド孔72a,72aを、専用型部25の一対の第3パンチガイドピン(想像線で示す)72b,72bに移動自在に嵌合するとともに、専用型部25に第3パンチガイド部材74a,74bを備え、第3パンチガイド部材74a,74bを第3パンチ70の左右側壁70a,70bに接触させた状態に設ける。よって、第3パンチ70を矢印▲4▼方向に円滑に移動することができる。
【0040】
さらに、第3パンチ70は、下端部に第3パッド75を矢印▲4▼方向に移動自在に備え、第3パッド75と第3パンチ70との間に一対の第3パッド弾性部材76,76を設ける。
第3パッド弾性部材76,76は、ゴム材を筒体状に形成することにより、圧縮荷重に対して弾性変形可能に構成した部材である。
第3パンチ70によれば、曲げ成形の際に、サイドパネル18(図6、図7に示す)の周縁19を第3パッド75で押え付け、その後第3パンチ70で周縁19を曲げ加工することができる。
【0041】
第2カムドライバ80は、第3パンチ70の上方に配置するとともに、下側スライド傾斜面80aを第3パンチ70の上面樹脂材72aに当接させた状態で、矢印▲5▼方向に昇降自在に設け、第2カムドライバ80を押し上げる一対の第2カムドライバ圧縮ばね82,82を備え、矢印▲5▼方向への移動をガイドする第2カムドライバガイド孔(想像線で示す)83aを有する。
【0042】
第2カムドライバガイド孔83aを、専用型部25の第2カムドライバガイドピン(想像線で示す)83bに移動自在に嵌合するとともに、第2カムドライバ80の右側壁80bを右側面樹脂材25dにスライド自在に当接させた状態に設ける。よって、第2カムドライバ80を矢印▲5▼方向に円滑に移動することができる。
【0043】
このように、第2カムドライバ80を介して第3パンチ70を移動する構成としたので、曲げ加工の際に、第3パンチ70の移動方向▲5▼を第2カムドライバ80の移動方向▲4▼に対して変えることができる。
このため、ダイ35の右側部位38が下り勾配に傾斜しても、右側部位38の傾斜に合せて第3パンチ70を移動させることができる。
【0044】
このように、第1、第2のカムドライバ50,80でそれぞれを第1、第3パンチ40,70を押し下げる構成にすることで、第1パンチ40を矢印▲2▼の如く上り勾配の左側部位36に向けて移動することができ、第3パンチ70を矢印▲5▼の如く下り勾配の右側部位38に向けて移動することができる。
よって、車両のルーフ形状に合せた略湾曲状のダイ35に第1〜第3パンチ40,60,70を押し付けることができる。
以上述べたように、カムドライバを介してパンチを移動する構成とすることで、種々の形状の車体パネル半完成品に適用することができるので、用途の拡大を図ることができる。
【0045】
図3は図2の3−3線断面図であり、共用下型21の収容凹部23に専用型部25をボルト24・・・で着脱自在に取付け、専用型部25の前面26の段部27にダイ35を固定し、ダイ35の左側部位36の上方に第1パンチ40を左側部位36に向って矢印▲1▼の如く前後方向に傾斜させた状態で移動自在に取付け、第1パンチ40の下端部に第1パッド45を矢印▲1▼方向に移動自在に備え、第1パンチ40の上方に第1カムドライバ50を矢印▲2▼の如く昇降自在に備えた状態を示す。
【0046】
第1パンチ40は、後面40eに後面樹脂材43bを取付け、この後面樹脂材43bを介して専用型部25の左スライド傾斜面28aにスライド自在に取付け、第1パンチ40と専用型部25の左係止段部28bとの間に第1パンチ圧縮ばね41,41(1個のみ図示する)を備え、第1パンチ40の左側突条片40cと第1パッド45との間に第1パッド弾性部材46,46(1個のみ図示する)を設ける。
【0047】
第1カムドライバ50は、下側スライド傾斜面50aを上面樹脂材43aにスライド自在に当接し、左上側係止部50cと専用型部25の左係止突条部28cとの間に第1カムドライバ圧縮ばね52,52(1個のみ図示する)を備える。
【0048】
図4は図2の4−4線断面図であり、共用下型21の収容凹部23に専用型部25をボルト24・・・(図3に示す)で着脱自在に取付け、専用型部25の前面26の段部27にダイ35を固定し、ダイ35の中央部位37の上方に第2パンチ60を中央部位37に向って矢印▲3▼の如く昇降自在に取付け、第2パンチ60の下端部に第2パッド65を矢印▲3▼方向に移動自在に備え、専用型部25の前面26に第2クランプ91を備えた状態を示す。
【0049】
第2パンチ60は、後面60eに後面樹脂材63を取付け、この後面樹脂材63を介して専用型部25の中央スライド面29aにスライド自在に取付け、第2パンチ60の上後側突条片60fと専用型部25の中央係止段部29bとの間に第2パンチ圧縮ばね61,61(1個のみを図示する)を備え、第2パンチ60の上側突条片60cと第2パッド65との間に第2パッド弾性部材66,66(1個のみを図示する)を設ける。
【0050】
第2クランプ91は、専用型部25の前面26に突起94を取付け、突起94の先端に受け片95を取付け、この受け片95に押え片96を取付けることにより、サイドパネル18(図6、図7に示す)を支える部材である。
押え片96の左右側にそれぞれ左右のピン97a,97bを取付け、これらのピン97a,97bと押え片96との間にそれぞれ板ばね98a,98bを備える。
【0051】
よって、受け片95にサイドパネル18をセットし、サイドパネル18に押え片96を押し付けて左右のピン97a,97bを受け片95の左右の孔95a,95aに矢印の如く差込み。その後、左右のピン97a,97bのロック片99a,99bを倒すことにより、サイドパネル18をクランプする(図7(b)も参照)。
なお、第2クランプ91の構成はこれに限らないで、その他の構成にすることも可能である。
ここで、第1クランプ90及び第3クランプ92は、第2クランプ91と同じ構造なので、以下同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
図5は図2の5−5線断面図であり、共用下型21の収容凹部23に専用型部25をボルト24・・・(図3に示す)で着脱自在に取付け、専用型部25の前面26の段部27にダイ35を固定し、ダイ35の右側部位38の上方に第3パンチ70を右側部位38に向って矢印▲4▼の如く前後方向に傾斜させた状態で移動自在に取付け、第3パンチ70の下端部に第3パッド75を矢印▲4▼方向に移動自在に備え、第3パンチ70の上方に第2カムドライバ80を矢印▲5▼の如く昇降自在に備えた状態を示す。
【0053】
第3パンチ70は、後面70eに後面樹脂材73bを取付け、この後面樹脂材73bを介して専用型部25の右スライド傾斜面31aにスライド自在に取付け、第3パンチ70と専用型部25の右係止部31bとの間に第3パンチ圧縮ばね71,71(1個のみ図示する)を備え、第3パンチ70の上側突条片70cと第3パッド75との間に第3パッド弾性部材76,76(1個のみ図示する)を設ける。
【0054】
第2カムドライバ80は、下側スライド傾斜面80aを上面樹脂材73aにスライド自在に当接し、上側係止部80cと専用型部25の右係止突条部31cとの間に第2カムドライバ圧縮ばね82を備える。
【0055】
次に、車体パネルのプレス装置20の作用を図6〜図9に基づいて説明する。
図6は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第1作用説明図である。
図1に示すプレスマシン10の昇降手段15を作動させてラム14を上死点まで持上げることにより、第1、第2のカムドライバ圧縮ばね52,82で第1、第2のカムドライバ50,80を上昇するとともに、第1〜第3パンチ圧縮ばね41,61,71(41は図3参照、71は図5参照)で第1〜第3パンチ40,60,70を待機位置まで持上げる。
【0056】
次に、専用型部25のダイ35にサイドパネル18の周縁19を載せ、サイドパネル18のフロントピラー18aを第1クランプ90でクランプし、センタピラー18bを第2クランプ91でクランプし、リヤピラー18cを第3クランプ92でクランプする。
【0057】
図7(a)〜(c)は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第2作用説明図であり、(a)は図6のa−a線断面、(b)は図6のb−b線断面、(c)は図6のc−c線断面を示す。
(a)は、サイドパネル18の周縁19のうちの左側周縁19aを、ダイ35の左側部位36に載せた状態を示す。
【0058】
(b)は、サイドパネル18の周縁19のうちの中央周縁19bを、ダイ35の中央部位37に載せ、センタピラー18aを第2クランプ91でクランプした状態を示す。
(c)は、サイドパネル18の周縁19のうちの右側周縁19cを、ダイ35の右側部位38に載せた状態を示す。
【0059】
図8は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第3作用説明図である。
図1に示すプレスマシン10の昇降手段15を作動させてラム14を下死点まで矢印▲6▼の如く下降することにより、第1、第2のカムドライバ50,80の上面50d,80d、及び第2パンチ60の上面60gに押し付け、第1、第2のカムドライバ50,80、及び第2パンチ60をそれぞれ矢印▲2▼,▲5▼,▲3▼の如く下降する。
同時に、第1、第2のカムドライバ50,80の下降に協働して、第1、第3のパンチ40,70も矢印▲1▼,▲4▼の如く下降する。
【0060】
図9(a)〜(c)は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第4作用説明図であり、(a)は図8のa−a線断面、(b)は図8のb−b線断面、(c)は図8のc−c線断面を示す。
(a)は、サイドパネル18の周縁19のうちの左側周縁19aを、第1パッド45で押え付けた状態でダイ35の左側部位36と第1パンチ40とで曲げ加工する。
【0061】
(b)は、サイドパネル18の周縁19のうちの中央周縁19bを、第2パッド65で押え付けた状態でダイ35の中央部位37と第2パンチ60とで曲げ加工する。
(c)は、サイドパネル18の周縁19のうちの右側周縁19cを、第3パッド75で押え付けた状態でダイ35の右側部位38と第3パンチ70とで曲げ加工する。
【0062】
車体パネルのプレス装置20によれば、サイドパネル18を縦向きにセットする(吊着する)構成としたので、第1〜第3のパンチ40,60,70をラム14と略同じ方向に移動する構成とすることができる。
よって、ラム14の押下げ力を第1、第2のカムドライバ50,80を介して効率よく第1、第3パンチ40,70に伝えることが可能になり、かつラム14の押下げ力を効率よく第2パンチ60に伝えることが可能になる。このため、ラム14の押下げ力を小さく抑えることができる。
従って、第1、第2のカムドライバ50,80や第1〜第3パンチ40,60,70を比較的コンパクトに形成することができるので、型費を抑えることができる。
【0063】
次いで、車体パネルのプレス装置20の専用型部25を交換する例を図3、図10に基づいて説明する。
図10は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の専用型部を交換する説明図である。
共用下型21に専用型部25を取付けるボルト24・・・を外すことにより、専用型部25を共用下型21から矢印▲7▼の如く取り外す。
次に、新たな専用型部(図示しない)を共用下型21の収容凹部23に載置し、ボルト24・・・を締め付けることにより、新たな専用型部を共用下型21の収容凹部23に固定する。
【0064】
車体パネルのプレス装置20を共用下型21と専用型部25とに分割可能に構成して、専用型部25にダイ35、第1〜第3のパンチ40,60,70(60,70は図2参照)及び第1〜第2のカムドライバ50,80(80は図2参照)をまとめて取付けた。
よって、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部25のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。従って、型費の回収が容易になり、コストを抑えることができる。
【0065】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。従って、型交換設備の設備費を抑えることができるので、コストを抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。従って、プレスマシンの稼働率を高めて生産性を上げることができる。
【0066】
次に、第2実施形態〜第4実施形態の車体パネルのプレス装置を図11〜図13に基づいて説明する。なお、第2実施形態〜第4実施形態において第1実施形態と同一部材は同じ符号を付して説明を省略する。
図11(a),(b)は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第2実施形態)の説明図であり、車体パネル半完成品としてのエンジンフード101の基端側周縁102を曲げ加工する装置を示す。
なお、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【0067】
第2実施形態の車体パネルのプレス装置100は、専用型部103にダイ104を備え、ダイ104の上方に1個のパンチ105を昇降自在に備え、パンチ105を上下方向に案内するパンチガイド孔107a及びパンチガイドピン107bを備え、パンチを上昇させて待機位置に保持するパンチ圧縮ばね108を備える。
【0068】
パンチ105を1個にした理由は、エンジンフード101の基端側周縁102は較的直線に近い凹湾曲状であるため、第1実施形態の車体パネルのプレス装置20のように第1〜第3のパンチに分割し、かつ第1〜第2のカムドライバを備える必要がないからである。
【0069】
このように、車体パネル半完成品の形状に合せてパンチやカムドライバを適宜組合せることにより、多種のワーク形状に対応させることができるので、用途の拡大を図ることができる。
なお、車体パネルのプレス装置100では、第1実施形態と同様にパッドを備えているが説明を簡略するために省略する。
【0070】
車体パネルのプレス装置100によれば、ダイ104にエンジンフード101の基端側周縁102をセットし、プレスマシン10(図1に示す)のラム14でパンチ105を押し下げることにより、ダイ104とパンチ105とでエンジンフード101の基端側周縁102を曲げ加工することができる。
また、第1実施形態と同様に、専用型部103を交換するだけで、その他の車体パネル半完成品に適用することができる。
【0071】
図12は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第3実施形態)の断面図である。
第3実施形態の車体パネルのプレス装置110は、ボルスタ17に載置した共用下型111と、この共用下型111の上面111aに着脱自在に取付けた専用型部112と、この専用型部112に設けた一対のダイ113,113及び一対のパンチ114,114とからなる。
【0072】
専用型部112は、前後の上端部112a,112bにそれぞれダイ113,113を取付け、各々のダイ113,113の上方にそれぞれパンチ114,114を昇降自在に備え、これらのパンチ114,114を上昇させて待機位置に保持する一対のパンチ圧縮ばね115,115を備える。
なお、車体パネルのプレス装置110では、第1実施形態と同様にそれぞれのパンチ114,114にパッドを備えているが説明を簡略するために省略する。
【0073】
車体パネルのプレス装置110によれば、一対のダイ113,113にそれぞれ車体パネル半完成品117,117の周縁118,118をセットし、プレスマシン10(図1に示す)のラム14で一対のパンチ114,114を押し下げることにより、一対のダイ113,113と一対のパンチ114,114とで各々の車体パネル半完成品117,117の周縁118,118を曲げ加工することができる。
【0074】
この第3実施形態によれば、1回のプレス工程で2個の車体パネル半完成品117,117の周縁118,118を同時に曲げ加工することができるので生産性を高めることができる。
加えて、第1実施形態と同様に、専用型部112を交換するだけで、その他の車体パネル半完成品に適用することができる。
【0075】
図13は本発明に係る車体パネルのプレス装置(第4実施形態)の正面図である。
第4実施形態の車体パネルのプレス装置120は、ボルスタ17に載置した共用下型21と、この共用下型21の収容凹部23に着脱自在に取付けた専用型部121と、この専用型部121に設けた一対のダイ122,122及び一対のパンチ123,123と、車体パネル半完成品(フロントサイドフェンダ)124,124の周縁125,125に孔開け加工(ピアス加工)を施すピアス手段130とからなる。
【0076】
専用型部121は、左右の上端部にそれぞれダイ122,122を取付け、各々のダイ122,122の上方にそれぞれパンチ123,123を昇降自在に備え、これらのパンチ123,123を案内するパンチガイド孔126a,126a及びパンチガイドピン126b,126bを備え、各々のパンチ123,123を上昇させて待機位置に保持するパンチ圧縮ばね127・・・を備える。
加えて、専用型部121は、ピアス手段130の油圧供給シリンダ131を中央に備え、この油圧供給シリンダ131にチューブ132・・・を介して連通した複数のピアスシリンダ133・・・を備える。
【0077】
車体パネルのプレス装置120によれば、一対のダイ122,122にそれぞれフロントサイドフェンダ124,124の周縁125,125をセットし、プレスマシン10(図1に示す)のラム14で一対のパンチ123,123を押し下げることにより、一対のダイ122,122と一対のパンチ123,123とで各々のフロントサイドフェンダ124,124の周縁125,125を曲げ加工することができる。
【0078】
加えて、プレスマシン10(図1に示す)のラム14で一対のパンチ123,123を押し下げることにより、ピアス手段130の油圧供給シリンダ131を押し下げ、ピアスシリンダ133・・・のピストンヘッド(図示しない)に加圧する。よって、ピアスシリンダ133・・・のそれぞれのピン134・・・が突出して各々のフロントサイドフェンダ124の周縁125にピアス加工を施す。
【0079】
この第4実施形態によれば、1回のプレス工程でフロントサイドフェンダ124の周縁125を曲げ加工するとともに、ピアス加工することができるので生産性を高めることができる。
加えて、第1実施形態と同様に、専用型部121を交換するだけで、その他の車体パネル半完成品に適用することができる。
【0080】
なお、前記実施形態では、車体パネル半完成品として、サイドパネル18、エンジンフード101及びフロントサイドフェンダ124を例に説明したが、その他のパネル半完成品に適用することも可能である。
加えて、車体パネル半完成品以外のワークに適用することも可能である。
【0081】
また、前記第1実施形態では、車体パネル半完成品として全体的に平板状に形成したサイドパネル18について説明したが、車体パネル半完成品は全体的に平板状である必要はなく、例えば球面状に形成したものでもよい。
さらに、サイドパネル18を縦向きに配置した例について説明したが、必ずしも縦向きである必要はなく、要は車体パネル半完成品が吊着した状態であればよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ及びパンチをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。従って、型費の回収が容易になり、コストを抑えることができる。
【0083】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。従って、型交換設備の設備費を抑えることができるので、コストを抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。従って、プレスマシンの稼働率を高めて生産性を上げることができる。
【0084】
請求項2は、共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ、パンチ及びカムドライバをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。従って、型費の回収が容易になり、コストを抑えることができる。
【0085】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。従って、型交換設備の設備費を抑えることができるので、コストを抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。従って、プレスマシンの稼働率を高めて生産性を上げることができる。
【0086】
また、曲げ加工の際に、カムドライバを介してパンチを移動する構成としたので、パンチの移動方向をカムドライバの移動方向に対して変えることができる。このため、例えばダイが傾斜しても、ダイの傾斜に合せてパンチを移動させることができる。従って、種々の形状の車体パネル半完成品に適用することができるので、用途の拡大を図ることができる。
【0087】
請求項3は、共用下型から専用型部を分割できるように構成し、この専用型部にダイ、パンチ及びカムドライバをまとめて設けた。このため、多品種の車体パネル半完成品に合せて、型の一部である専用型部のみを用意するだけよいので、型全体を用意する場合と比べて型費を抑えることができる。従って、型費の回収が容易になり、コストを抑えることができる。
【0088】
加えて、型全体を交換する必要がないので、型交換用の設備を小型化することができる。従って、型交換設備の設備費を抑えることができるので、コストを抑えることができる。
さらに、従来のように上型と下型との両方の型を交換するを手間を省くことことができるので、型の交換時間を短くすることができる。従って、プレスマシンの稼働率を高めて生産性を上げることができる。
【0089】
また、ダイを第1部位と第2部位とで構成し、第1部位及びカムドライバ間に第1パンチを配置するとともに、第2部位に対向させ第2パンチを配置した。このため、第1パンチの移動方向をカムドライバの移動方向に対して変えることができる。従って、例えば第1部位が傾斜しても、第1部位の傾斜に合せて第1パンチを移動させることができる。
この結果、種々の形状の車体パネル半完成品に適用することができるので、用途の拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)を組付けたプレスマシンの正面図
【図2】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の正面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第1作用説明図
【図7】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第2作用説明図
【図8】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第3作用説明図
【図9】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の第4作用説明図
【図10】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第1実施形態)の専用型部を交換する説明図
【図11】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第2実施形態)の説明図
【図12】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第3実施形態)の断面図
【図13】本発明に係る車体パネルのプレス装置(第4実施形態)の正面図
【図14】従来のプレス装置の正面図
【符号の説明】
10…プレスマシン、14…ラム、17…ボルスタ、18…サイドパネル(車体パネル半完成品)、19,118,125…周縁、20,100,110,120…車体パネルのプレス装置、21,111…共用下型、25,103,112,121…専用型部、35,104,113,122…ダイ、36…左側部位(第1部位)、37…中央部位(第2部位)、38…右側部位(第1部位)、40…第1パンチ、45…第1パッド、50…第1カムドライバ(カムドライバ)、60…第2パンチ、65…第2パッド、70…第3パンチ(第1パンチ)、75…第3パッド、80…第2カムドライバ(カムドライバ)、101…エンジンフード(車体パネル半完成品)、102…基端側周縁(周縁)、105,114,123…パンチ、117…車体パネル半完成品、124…フロントサイドフェンダ(車体パネル半完成品)。

Claims (3)

  1. 予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、
    前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ及びパンチを配設した専用型部とからなり、
    パンチを前記ラムで下げることにより、ダイとパンチとの間に介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする車体パネルのプレス装置。
  2. 予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、
    前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ、パンチ及びカムドライバを配設した専用型部とからなり、
    カムドライバを前記ラムで下げることにより、ダイとパンチとの間に介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする車体パネルのプレス装置。
  3. 予め絞り成形とトリム加工を施した車体パネル半完成品を吊着した状態で、プレスマシンのラムに協働することにより車体パネル半完成品を成形するプレス装置であって、
    前記プレスマシンのボルスタ上に立設した共用下型と、この共用下型に着脱可能で、前記車体パネル半完成品の周縁を成形するダイ、第1、第2のパンチ及びカムドライバを配設した専用型部とからなり、
    前記ダイを第1部位と第2部位とで構成し、第1部位及びカムドライバ間に第1パンチを配置するとともに、第2部位に対向させ第2パンチを配置し、
    第2パンチ及びカムドライバをラムで下げることにより、第1部位と第1パンチとの間、及び第2部位と第2パンチとの間にそれぞれ介在させた前記周縁を成形する構成としたことを特徴とする車体パネルのプレス装置。
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