JP4645571B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
動力伝達装置は、一の機器からの動力を他の機器に伝達するための装置である。動力伝達装置には、たとえば、変速機が含まれる。変速機は、自動車や産業機械などに配置されている。変速機は、動力源の回転力を複数の歯車(ギヤ)によって減速することによりトルクを増幅する機能を有する。
特開平7−269683号公報においては、一端側に油圧制御回路を構成するバルブボディが装着される仕切り壁を有するとともに、他端側にフロントディファレンシャルハウジングが一体的に形成された自動変速機の変速機ケースにおいて、変速機ケースとフロントディファレンシャルハウジングとの間に隔壁を設けるとともに、この隔壁の下端に連通油路を形成した自動変速機の変速機ケースが開示されている。
特開2004−340201号公報においては、高温時に余分なAT(Automatic Transmission)フルードを保持する予備タンクが保温部材にて構成されているとともに、高温時における車両停止時には、予備タンク内にATフルードが保温状態で保持される車両用動力伝達機構の潤滑装置が開示されている。
特開2002−70995号公報においては、自動変速機のオイルパンに設けられたレベルセンサによりATF(Automatic Transmission Fluid)のレベルを検出して、検出値が設計的に定められた基準範囲外である場合に、切換弁の所定時間の開閉により、蓄熱タンクから自動変速機へ、あるいは、逆に自動変速機から蓄熱タンクへとATFを供給する変速機用流体の制御装置が開示されている。
特許第3074819号公報においては、変速機上部に設けられるオイルリザーバと、オイルパンの油のほぼ全てを吸上げて、オイルリザーバに供給する吸上げ用のオイルポンプと、オイルリザーバに蓄積される油自身の自重を利用して、オイルリザーバから第1のオイルポンプへ直接油を送給する油路とを備えるオイル調整装置が開示されている。
トヨタ技術公開集(発行番号16834)においては、ATFのキャッチタンクを備え、キャッチタンクの下面には第1流出口が設けられ、キャッチタンクの上面には流入口と第3流出口とが設けられ、側面の上下方向中央には第2流出口が設けられているATF油面管理装置が開示されている。キャッチタンク2の下面に形成されている第1流出口は、第1ストップ弁を介して、ATに接続されている。キャッチタンクの第2流出口は、第2ストップ弁を介してATに接続されている。キャッチタンク2の上面の第3流出口は、ATに接続されている。キャッチタンク2の上面に配置されている流入口は、切り替え弁およびクーラを介してATの出口に接続されている。切り替え弁は、クーラへの流路とクーラをバイパスしてATに戻る回路とを切換えることが開示されている。
特開平7−269683号公報 特開2004−340201号公報 特開2002−70995号公報 特許第3074819号公報 石和田健著,「トヨタ技術公開集(発行番号16834)」,2005年5月31日)
変速機には、変速を行なうための歯車と、変速が行なわれた回転力を外部に伝達するための歯車とを備える装置がある。たとえば、前側にエンジンが配置され、前輪駆動のFF(Front engine Front wheel drive)方式の自動車の変速機においては、エンジンからの回転力を増幅するための歯車と、これらの歯車からの回転力をドライブシャフトに伝えるためのディファレンシャル(差動装置)とが一体的に形成されている。
このような変速機は、オイルポンプを備え、オイルポンプによって吸上げられたオイルが、それぞれの歯車に潤滑油として噴射される。さらに、ディファレンシャルは、歯車が配置されている筐体の底部に溜まったオイルを掻き上げることにより、それぞれの歯車に潤滑油を供給するように形成されている。
エンジンを始動したときなどのオイルの温度が低い状態においては、オイルの粘性が高いために、オイルポンプによって吸引され、ディファレンシャルの歯車に噴出するオイルの流量を十分に確保することが難しい。オイルの温度が低い状態においては、主にディファレンシャルの歯車がオイルを掻き上げることにより、潤滑油の供給が行なわれる。
変速機の駆動が継続するとオイルの温度が上昇する。オイルの温度が上昇すると、オイルの粘性が小さくなるため、オイルポンプによるディファレンシャルの歯車へのオイルの供給が十分に行なわれる。この状態においても、ディファレンシャルの歯車の一部は、オイルに浸かった状態でオイルを掻き上げている。
オイルの温度が上昇した時に、ディファレンシャルの歯車の一部がオイルに浸かった状態であると、オイルの攪拌抵抗のために回転力の一部を損失してしまい、燃費が悪化するという問題があった。オイルの温度が高いときは、ディファレンシャルの歯車がオイルに浸かっている必要性は小さく、過剰なオイルの攪拌が生じているという問題があった。
本発明は、過剰なオイルの攪拌を抑制できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく動力伝達装置は、第1歯車を収容し、底部にオイルを溜めることができるように形成された第1歯車収容部を備える。第2歯車を収容し、底部に上記オイルを溜めることができるように形成された第2歯車収容部を備える。上記第1歯車収容部と上記第2歯車収容部との間に配置された隔離壁部を備える。上記第1歯車収容部の底部および上記第2歯車収容部の底部とは異なる部分に配置され、上記オイルを貯留するための貯留部を備える。上記第2歯車収容部の底部のオイルを吸引するためのオイルポンプと、上記オイルポンプを制御するためのオイルポンプ制御手段とを備える。上記第1歯車収容部および上記第2歯車収容部のうち少なくとも一方の上記オイルの温度を検知するための温度検知手段を備える。上記オイルポンプにて吸引された上記オイルを上記第1歯車収容部および上記貯留部のうち、少なくとも一方に供給するための供給先選択手段を備える。上記第2歯車は、上記第2歯車収容部の底部に貯留する上記オイルを掻き上げるように配置されている。上記隔離壁部は、上記第1歯車収容部と上記第2歯車収容部との間で上記オイルが流通するように形成された連通部を有する。上記オイルポンプ制御手段は、上記オイルの温度が第1温度以上の時に上記オイルポンプを駆動して、上記オイルの温度が上記第1温度より低い場合には上記オイルポンプを停止するように形成されている。上記供給先選択手段は、上記オイルの温度が上記第1温度以上かつ第2温度より低い場合には、上記オイルを上記第1歯車収容部に供給するように形成されている。上記供給先選択手段は、上記オイルの温度が上記第2温度以上の場合には、上記オイルを上記貯留部に供給するように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記貯留部に溜まった上記オイルを上記第1歯車収容部に戻すためのオイル戻し手段を備える。上記オイル戻し手段は、上記オイルの温度が上記第2温度よりも低い第3温度以下であり、かつ、上記第1歯車が駆動するとき、または駆動する可能性があるときに、上記貯留部の上記オイルを上記第1歯車収容部に戻すように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記貯留部は、上記オイルを保温できるように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記第2歯車収容部、上記オイルポンプおよび上記貯留部を接続する第1流路と、上記第1流路のうち上記オイルポンプと上記貯留部との間に配置された上記選択先供給手段と、上記選択先供給手段と上記第1歯車収容部とを接続する第2流路とを備える。上記選択先供給手段は、三方弁を含む。上記三方弁は、上記第2歯車収容部と上記第1歯車収容部とを接続する経路、上記第2歯車収容部と上記貯留部とを接続する経路、または上記貯留部と上記第1歯車収容部とを接続する経路のいずれかを選択可能に形成されている。
上記発明において好ましくは、上記貯留部と上記第1歯車収容部とを接続する第3流路を備える。上記第3流路は、一方の端が上記貯留部の上部に配置されている。上記第3流路は、他方の端が上記第1歯車収容部の上記オイルが貯留する高さよりも高い位置に接続されている。
本発明によれば、過剰なオイルの攪拌を抑制できる動力伝達装置を提供することができる。
図1から図11を参照して、本発明に基づく実施の形態における動力伝達装置について説明する。本実施の形態における動力伝達装置は、自動車の自動変速機である。本実施の形態における自動車は、エンジンが車体の前側に配置され、前輪が駆動輪となるFF方式の自動車である。
図1は、本実施の形態における自動変速機の概略断面図である。図1は、後述する図3におけるI−I線に沿って自動変速機を切断したときの概略断面図である。自動変速機は、回転力が入力されるインプットシャフト52を備える。インプットシャフト52に入力された回転力は、矢印95に示すように、それぞれの歯車に伝達され、ドライブシャフト66,67から出力される。
自動変速機は、インプットシャフト52の軸上に配置されたリヤプラネタリーギヤ59、フロントプラネタリーギヤ58およびカウンタードライブギヤ54を備える。プラネタリーギヤは、変速を行なうための歯車である。自動変速機は、カウンタードライブギヤ54に噛み合うように配置されているカウンタードリブンギヤ56を備える。カウンタードリブンギヤ56が配置されている軸上には、ディファレンシャルドライブピニオン61が配置されている。ディファレンシャルドライブピニオン61は、カウンタードリブンギヤ56に隣り合って配置されている。
自動変速機は、ディファレンシャル(差動装置)62を備える。ディファレンシャル62は、第2歯車としてのリンクギヤ63を含む。リンクギヤ63は、ディファレンシャルドライブピニオン61に噛み合うように配置されている。ディファレンシャル62は、リンクギヤ63と一体的に回転するピニオンギヤ68を含む。ディファレンシャル62は、ピニオンギヤ68に噛み合うように配置されているサイドギヤ69を含む。サイドギヤ69が回転することにより、ドライブシャフト66,67に回転力が伝達される。
自動変速機は、インプットシャフト52の軸上に配置された第1のオイルポンプとしてのオイルポンプ65を有する。オイルポンプ65は、後述する変速機収容部のオイルパンに貯留するオイルを吸い上げることができるように形成されている。
自動変速機は、インプットシャフト52の軸上にトルクコンバータ64を有する。トルクコンバータ64は、エンジンの回転力をインプットシャフト52に伝達できるように形成されている。
図2に、本実施の形態における変速機の筐体の概略分解斜視図を示す。図1および図2を参照して、本実施の形態における変速機は、主ケース70を備える。主ケース70の内部には、フロントプラネタリーギヤ58およびリヤプラネタリーギヤ59などのプラネタリーギヤ、カウンタードリブンギヤ56およびディファレンシャル62などの歯車が配置されている。
主ケース70のエンジン側の端部には、トルクコンバータハウジング71が配置されている。トルクコンバータハウジング71の内部には、トルクコンバータ64が配置されている。主ケース70のエンジン側と反対側の端部には、リヤカバー72が配置されている。主ケース70の下側には、オイルを貯留するためのオイルパン73が配置されている。
本実施の形態におけるオイルは、ATF(Automatic Transmission Fluid)と呼ばれる自動変速機用のオイルである。本実施の形態におけるオイルは、変速のために歯車を駆動したり、トルクコンバータにおいてエンジンの回転力を伝達したり、それぞれの歯車などの機械要素の焼き付きを防止するために潤滑を行なったりする機能を有する。
図3に、図2におけるIII−III線に関する概略断面図を示す。図2および図3を参照して、本実施の形態における自動変速機は、第1歯車収容部としての変速歯車収容部1を備える。変速歯車収容部1は、第1歯車を収容するように形成されている。本実施の形態における第1歯車は、たとえば、変速を行なうためのプラネタリーギヤである。
変速歯車収容部1は、底部にオイルパン73を含む。オイルパン73は、上面が開口した箱型に形成されている。変速歯車収容部1は、底部にオイルを溜めることができるように形成されている。
自動変速機は、第2歯車収容部としての差動歯車収容部2を備える。差動歯車収容部2は、第1歯車とは異なる第2歯車を収容するように形成されている。本実施の形態における第2歯車は、たとえば、ディファレンシャル62のリンクギヤ63である。
本実施の形態における差動歯車収容部2には、ディファレンシャル62の複数の歯車が配置されている。差動歯車収容部2の底部は、ディファレンシャル62の歯車のうち、リンクギヤ63の形状に沿って形成されている。差動歯車収容部2は、底部にオイルを溜めることができるように形成されている。
変速歯車収容部1には、インプットシャフト52の軸である主軸81が挿通している。差動歯車収容部2には、ディファレンシャル62に接続されたドライブシャフト66,67の軸に対応するデフ軸82が挿通している。デフ軸82の上方には、カウンタードリブンギヤ56およびディファレンシャルドライブピニオン61の軸であるカウンタ軸83が挿通している。
ディファレンシャル62は、差動歯車収容部2の底部に貯留するオイルを掻き上げるように配置されている。本実施の形態においては、主にリンクギヤ63がオイルを掻き上げるように形成されている。図3に示す例において、オイル90は、リンクギヤ63の底部が浸かるように貯留されている。
自動変速機は、変速歯車収容部1と差動歯車収容部2との間に配置された隔離壁部3を備える。隔離壁部3は、主ケース70の底部から立設するように形成されている。隔離壁部3は、変速歯車収容部1と差動歯車収容部2との間で、オイルが流通するように形成された連通部を有する。本実施の形態における連通部としては、連通穴3aが形成されている。連通穴3aは、隔離壁部3を貫通するように形成されている。
自動変速機は、ストレーナ74を備える。ストレーナ74は、異物を除去するように形成されている。ストレーナ74は、オイルの吸込み口74aを有する。吸込み口74aは、オイルパン73の底部に配置されている。自動変速機は、ストレーナ74の上側に配置されたバルブボディ75を備える。バルブボディ75は、変速を行なうための歯車同士の噛み合わせの切換えなどを制御できるように形成されている。また、バルブボディ75は、変速機の内部のクラッチの係合を制御できるように形成されている。
差動歯車収容部2の底部には、配管11が接続されている。変速歯車収容部1の側壁には、配管13,14が接続されている。本実施の形態における配管13は、オイル90の油面が最も高くなる位置よりも高い位置に配置されている。また、本実施の形態における配管14は、オイル90の油面が最も高くなる位置よりも高い位置に配置されている。配管13,14は、オイル90が貯留する高さよりも高い位置に配置されている。主ケース70の上壁には、エアブリーザ8が配置されている。エアブリーザ8は、主ケース70の内部に空気を供給することができるように形成されている。
図4に、ストレーナとオイルポンプとの相関を説明する模式図を示す。オイルパン73のほぼ中央部分にストレーナ74の吸込み口74aが配置されている。バルブボディ75の上側にはオイルポンプ65が配置されている(図1参照)。
オイルパン73に貯留するオイルは、オイルポンプ65によって吸引される。オイル90は、ストレーナ74の吸込み口74aから吸引され、矢印96に示すようにバルブボディ75を貫通する流路17を通ってオイルポンプ65に供給される。
オイルポンプ65から吐出されたオイルの一部は、矢印97に示すように、流路19を通ってバルブボディ75に供給される。バルブボディ75に供給されたオイルによって、変速機内部のブレーキの制御が行なわれたり、クラッチの制御が行なわれたりする。このように本実施の形態における変速機は、オイルの油圧で一部が駆動されるように形成されている。
オイルポンプ65から吐出されたオイルの一部は、矢印98に示すように、流路18を伝って、それぞれの歯車に潤滑油として噴射される。たとえば、ディファレンシャルの複数の歯車は、オイルポンプ65が吐出したオイルの一部が噴射されることによって潤滑が行なわれる。
図5に、本実施の形態における変速機の模式図を示す。図3および図5を参照して、本実施の形態における自動変速機は、第2のオイルポンプとしてのオイルポンプ6を備える。オイルポンプ6は、差動歯車収容部2の底部に貯留するオイルを吸引するように形成されている。オイルポンプ6は、配管11を介して差動歯車収容部2に接続されている。
自動変速機は、オイルポンプ6を制御するためのオイルポンプ制御手段としてオイルポンプ制御装置20を備える。オイルポンプ制御装置20は、オイルポンプ6の駆動または停止を制御可能に形成されている。本実施の形態におけるオイルポンプ制御装置20は、オイルポンプ6を第1温度以上で駆動して、第1温度未満で停止するように形成されている。本実施の形態における第1温度は0℃である。
本実施の形態における自動変速機は、オイルを貯留するための貯留部として貯留タンク5を備える。本実施の形態における貯留タンク5は、変速歯車収容部1の底部および差動歯車収容部2の底部とは異なる位置に配置されている。本実施の形態における貯留タンク5は、主ケース70の外側に配置されている。貯留タンク5とオイルポンプ6とは、配管12,15によって接続されている。本実施の形態における貯留タンク5は、底面が主ケース70に貯留するオイル油面の最も高くなる位置よりも、底面が高くなるように配置されている。
本実施の形態における貯留タンク5は、オイルを保温できるように形成されている。貯留タンク5は、たとえば、断熱性を有する発泡樹脂などが被膜され、保温機能を有するように形成されている。
本実施の形態においては、差動歯車収容部2、オイルポンプ6および貯留タンク5を接続する第1流路として配管11,12,15が配置されている。また、三方弁7と変速歯車収容部1と接続する第2流路として配管13が配置されている。
配管12と配管15との間には、供給先選択手段としての三方弁7が配置されている。三方弁7は、オイルポンプ6と貯留タンク5とを接続する流路の途中に配置されている。三方弁7と変速歯車収容部1との間には、配管13が配置されている。
三方弁7は、オイルポンプ6によって吸引されたオイルを変速歯車収容部1または貯留タンク5に供給するように形成されている。三方弁7は、流路の切換えが可能なように形成されている。
本実施の形態における自動変速機は、温度検知手段としての温度検知装置21を備える。本実施の形態における温度検知装置21は、変速歯車収容部1に貯留するオイルの温度を計測するように形成されている。温度検知手段としては、この形態に限られず、変速歯車収容部1および差動歯車収容部2のうち、少なくとも一方のオイルの温度を検知可能に形成されていれば構わない。
自動変速機は、貯留タンク5に溜まったオイルのほぼ全てを変速歯車収容部1または差動歯車収容部2に戻すためのオイル戻し手段を備える。本実施の形態におけるオイル戻し手段は、配管13,15と三方弁7とを含む。
本実施の形態においては、貯留タンク5の底面が、主ケース70に溜まるオイルの最も高い油面よりも高い位置に配置されている。このため、重力でオイルを変速歯車収容部1に戻すことができる。三方弁7が、配管15と配管13とを連通するように制御されることにより、貯留タンク5に溜まったオイルを全て変速歯車収容部1に戻すことができる。
本実施の形態における自動変速機は、第3流路としての配管14を備える。配管14は、貯留タンク5と変速歯車収容部1とを接続するように形成されている。本実施の形態における配管14は、貯留タンク5の底面を貫通するように形成されている。配管14は、一方の端が貯留タンクの上部に配置されている。配管14は、他方の端部が変速歯車収容部1に接続されている。
第3流路としては、この形態に限られず、貯留タンクが満杯になったときにオイルを変速歯車収容部または差動歯車収容部に戻すように形成されていれば構わない。たとえば、第3流路は、一方の端部が貯留タンクの側壁の上部を貫通するように配置されていても構わない。
図5は、自動車のエンジンが停止しているときの模式図である。オイルポンプ65およびオイルポンプ6は、停止している。三方弁7は、差動歯車収容部2と変速歯車収容部1とを接続するように制御されている。三方弁7は、貯留タンク5のオイルが変速歯車収容部1に戻らないように制御されている。
エンジンが停止している状態では、それぞれのギヤなどに供給されていたオイルが落下する。変速歯車収容部1の底部および差動歯車収容部2の底部の貯留するオイル90の油面が上昇する。本実施の形態においては、エンジンが停止している状態において、油面が隔離壁部3に形成された連通穴3aよりも高い位置にある。後述するように、貯留タンク5には、停止時間が長くても運転時に温度が上昇したオイル90が貯留されている。
図6に、エンジンを始動したときの自動変速機の模式図を示す。エンジンを駆動状態にすることにより、オイルポンプ65が駆動する。また、変速機の第1歯車が駆動する。または、第1歯車が駆動する可能性が生じる。温度検知装置21により、オイル90の温度が検知される。オイルポンプ6が駆動するときの第1温度よりも低い場合には、オイルポンプ6は停止した状態である。
さらに、オイルの温度が第3温度以下の場合には、貯留タンク5のオイルが主ケース70に戻される。第3温度は、貯留タンクにオイルが供給されるときの温度である第2温度以下の温度が設定される。矢印101に示すように、配管15と配管13とが連通するように三方弁7が制御される。貯留タンク5に貯留されているオイル90が、変速歯車収容部1に流入する。貯留タンク5の温度の高いオイル90が、変速歯車収容部1に流入することにより、変速歯車収容部1および差動歯車収容部2のオイルの温度が上昇する。変速機の暖気が促進される。
貯留タンク5のオイルが戻されることにより、変速歯車収容部1および差動歯車収容部2に貯留するオイル90の油面は上昇する。本実施の形態においては、連通穴3aよりも上側に油面が配置される。
図7に、エンジンが駆動され、かつ、オイルの温度が極低温時の自動変速機の模式図を示す。本実施の形態における極低温時とは、たとえば、第1温度よりも温度が低い状態を示す。第1温度としては、たとえば上記の0℃である。
オイルポンプ6は停止している。三方弁7は、差動歯車収容部2と変速歯車収容部1とを接続する状態に制御されている。貯留タンク5は、溜められていたオイル90が、変速歯車収容部1または差動歯車収容部2に戻されて空の状態である。
第1のオイルポンプとしてのオイルポンプ65は、駆動している。オイルポンプ65が駆動することにより、変速歯車収容部1の底部に貯留するオイル90の油面が下がる。オイルポンプ65が駆動することにより、それぞれの歯車に潤滑油としてオイルが供給される。差動歯車収容部2に配置されているディファレンシャルの複数の歯車にもオイルが供給される。差動歯車収容部2の底部の油面は、変速歯車収容部1の底部の油面よりも高くなる。差動歯車収容部2の過剰のオイルは、連通穴3aを通して変速歯車収容部1に移動する。
ディファレンシャルの複数の歯車においては、オイルポンプ65により供給されるオイルが噴き付けられているが、オイルの温度が低くて粘性が高いために、十分な量のオイルが吹き付けられずに十分な潤滑を行なうことができない場合がある。すなわち、ディファレンシャルの潤滑不足が生じる場合がある。しかしながら、本実施の形態においては、差動歯車収容部2の底部のオイル90の油面が高くなるために、ディファレンシャルの少なくとも一部の歯車を油浴することができて十分な潤滑を行なうことができる。また、ディファレンシャルの歯車がオイルを攪拌することにより、オイルの温度を速やかに上昇させることができる。
図8に、エンジンの駆動が継続され、オイルの温度が極低温から低温になったときの自動変速機の模式図を示す。ここで、オイルの温度が低温とは、第1温度以上第2温度未満を示す。本実施の形態における第2温度は、60℃である。
オイルの温度が第1温度としての0℃以上になることにより、オイルポンプ6が駆動する。オイルは、矢印102に示すように、差動歯車収容部2の底部から吸引され、変速歯車収容部1に供給される。オイルが極低温から低温の状態になると、オイルの粘性が小さくなるために、オイルポンプ65によって吸引されたオイルは、十分な量がそれぞれの歯車に潤滑油として供給される。差動歯車収容部2に配置されたディファレンシャルのそれぞれの歯車に対しても、十分な強制潤滑が行なわれる。このため、ディファレンシャルの潤滑不足の問題は解消される。
差動歯車収容部2の底部においては、油面が下がるためディファレンシャルの歯車によるオイルの攪拌を抑制することができる。このように、ディファレンシャルによる過剰な攪拌を抑制することができる。すなわち、差動歯車収容部2から過剰なオイルを吸引することができ、ディファレンシャルによる過剰なオイルの攪拌を抑制することができる。
一方で、変速歯車収容部1においては、オイル90の油面を高くすることができ、車両の運動に伴ってストレーナの吸込み口から空気が吸引されることを抑制できる。
図10および図11を参照して、ストレーナの吸込み口から空気が吸引される問題について説明する。図10および図11は、エンジンおよび自動変速機を平面的に見たときの模式図である。
図10は、運転中に左にハンドルを回したときの模式図である。図11は、左に旋回している状態でさらに急制動を行なったときの模式図である。
矢印107は、車両の前側を示す。エンジン88は、変速歯車収容部1の側方に配置されている。差動歯車収容部2は、変速歯車収容部1の後側に配置されている。ドライブシャフト66,67は、左右の前輪に向かって延びるように配置されている。ストレーナ74の吸込み口74aは、オイルパン73を平面的に見たときに、ほぼ中央部に配置されている。
図10を参照して、車両が前側に向かって進行しているときに、左側に大きく曲がった場合には、矢印105に示すように慣性力によりオイル90が右側に偏る。図11を参照して、左に旋回している状態でさらに急制動を行なったときには、変速歯車収容部1に貯留していたオイルおよび差動歯車収容部2に貯留していたオイルのそれぞれは、矢印106に示すように前側に偏る。
このときに、差動歯車収容部2に貯留していたオイル90は、隔離壁部3により変速歯車収容部1に流入することが制限される。変速歯車収容部1に貯留するオイルの油面が低いときには、オイル90が前側に偏ることにより、吸込み口74aから空気が吸引される場合がある。
図8を参照して、本実施の形態においては、変速歯車収容部1のオイル90の油面を十分高い位置にすることができ、ストレーナ74の吸込み口74aから空気が吸引されることを防止できる。
図9に、オイルの温度が定常状態の温度以上になったときの模式図を示す。定常状態とは、エンジンが連続的に駆動されることによりオイルの温度が十分に上昇して温度がほぼ一定になっている状態を示す。本実施の形態における定常状態の温度は、第2温度以上の状態を示す。
オイルポンプ6は、駆動している。三方弁7は、配管12と配管15とを連通するように制御される。差動歯車収容部2の底部から吸引されたオイル90は、矢印103に示すように貯留タンク5に供給される。貯留タンク5には温度が高くなったオイルが供給される。
貯留タンク5が満杯になった場合には、オイル90が変速歯車収容部1または差動歯車収容部2に戻される。本実施の形態においては、オイル90の高さが配管14の一方の端部よりも高くなった場合には、矢印104に示すように、オイル90の一部が配管14を通して変速歯車収容部1に戻される。
差動歯車収容部2においては、オイルポンプ6により底部に貯留するオイルが吸引されるために油面の高さは低くなる。このため、ディファレンシャルの歯車によるオイルの過剰な攪拌を抑制することができる。
オイルの温度が上昇すると、オイルの粘性が小さくなるためケースの内壁などに付着していたオイルが落下する。このため、変速歯車収容部1の底部または差動歯車収容部2の底部において、オイルの油面は上昇する傾向になる。たとえば、動力伝達装置に貯留部が備えられておらず、オイルの油面が上昇して油面の高さが主軸としてのインプットシャフトの高さ程度まで到達するとオイルの圧力が上昇する。さらには、変速機の主ケース70の頂面に配置されたエアブリーザ8(図3参照)から、オイルが混在した空気が噴出する場合がある。または、オイル自体がエアブリーザから噴出する場合がある。
本実施の形態における動力伝達装置は、オイルの温度が第2温度以上のときに、過剰なオイルが貯留タンク5に搬送される。このため、変速歯車収容部1および差動歯車収容部2の内部に過剰なオイルが存在することを回避でき、上記のブリーザ噴きなどを防止することができる。
また、オイルの温度が第2温度以上の時に、貯留タンク5に連続的にオイル90が供給されることにより、貯留タンク5のオイル90の温度が高い状態を維持することができる。このため、任意の時にエンジンを停止していても、貯留タンク5に温度の高いオイルを残存させることができる。
エンジンを停止したときには、前述の図5に示すように、三方弁7は、貯留タンク5から変速歯車収容部1にオイル90が流入することを遮断するように制御される。貯留タンク5に温度の高いオイルを貯留しておくことができる。
本実施の形態における貯留タンク5は、保温が可能なように形成されている。したがって、変速機を始動したときに保温されたオイルを変速歯車収容部に供給することができる。このため、油圧式の変速機が早期に暖機されて、変速機を駆動するときの抵抗を小さくすることができる。本実施の形態における変速機は、オイルの抵抗が大きい状態から早期に脱却することができて燃費が向上する。
また、貯留部がオイルを保温できるように形成されていることにより、停止状態において貯留しておくオイルの温度を長時間に亘って高く保つことができ、長時間の停止の後の起動においても短時間で暖機を行なうことができる。
また、本実施の形態においては、供給先選択手段としての三方弁7が配置されている。この構成により、差動歯車収容部と変速歯車収容部とを接続する経路、差動歯車収容部と貯留部とを接続する経路、または貯留部と変速歯車収容部とを接続する経路のうち、いずれかの経路を容易に選択することができる。
供給先選択手段としては、三方弁に限られず、オイルポンプにて吸引されたオイルを、変速歯車収容部および貯留部のうち一方に供給するように形成されていれば構わない。また、本実施の形態においては、オイルポンプから貯留タンクに向かう流路の途中に三方弁が配置されているが、この形態に限られず、オイルポンプから貯留タンクにオイルを供給する流路と、貯留タンクから変速歯車収容部にオイルを戻す流路とが、別の配管で形成されていても構わない。
また、本実施の形態においては、第3流路としての配管14を備え、配管14は、一方の端が貯留タンク5の上部に配置されている。配管14は、他方の端が変速歯車収容部1のうちオイル90が貯留する高さよりも高い位置に配置されている。配管14の他方の端は、オイル90の油面の上側の空間に接続されている。このため、エンジンの始動時などに貯留タンク5に溜められたオイル90を変速歯車収容部1に戻すときに、配管14を通して貯留タンク5の内部に空気を供給することができる。このため、貯留タンク5にエアブリーザを配置する必要がなく、貯留タンク5の構成が容易になる。
また、本実施の形態における貯留部は、筐体の外側に配置されているが、この形態に限られず、筐体の内部に配置されていてもよい。たとえば、筐体の一部に貯留部が形成されていていも構わない。また、本実施の形態における貯留部は保温機能を有するが、この形態に限られず、貯留部は保温機能を有していなくても構わない。
第2歯車収容部の底部からオイルを吸引するオイルポンプの始動および停止を制御するための第1温度は、用いられるオイルの種類や動力伝達装置の構造などによって定められることが好ましい。また同様に、オイルを第2歯車収容部から貯留タンクに供給するときの第2温度、貯留タンクのオイルを第1歯車収容部に戻すときの第3温度についても、それぞれの動力伝達装置に合わせて定められることが好ましい。
本実施の形態においては、FF方式の自動車を例に取上げて説明したが、この形態に限られず、任意の自動車に本発明を適用することができる。また、本発明は、自動車の自動変速機に限られず、たとえば、産業機械の減速機などの任意の動力伝達装置に適用することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態における自動変速機の第1の概略断面図である。 実施の形態における自動変速機の筐体の概略分解斜視図である。 実施の形態における自動変速機の第2の概略断面図である。 実施の形態におけるストレーナ、バルブボディおよびオイルポンプの模式図である。 実施の形態における自動変速機の第1の状態を説明する模式図である。 実施の形態における自動変速機の第2の状態を説明する模式図である。 実施の形態における自動変速機の第3の状態を説明する模式図である。 実施の形態における自動変速機の第4の状態を説明する模式図である。 実施の形態における自動変速機の第5の状態を説明する模式図である。 実施の形態におけるエンジンおよび自動変速機の第1の模式図である。 実施の形態におけるエンジンおよび自動変速機の第2の模式図である。
符号の説明
1 変速歯車収容部、2 差動歯車収容部、3 隔離壁部、3a 連通穴、5 貯留タンク、6 (第2の)オイルポンプ、7 三方弁、8 エアブリーザ、11〜15 配管、17〜19 流路、20 オイルポンプ制御装置、21 温度検知装置、52 インプットシャフト、54 カウンタードライブギヤ、56 カウンタードリブンギヤ、58 フロントプラネタリーギヤ、59 リヤプラネタリーギヤ、61 ディファレンシャルドライブピニオン、62 ディファレンシャル、63 リングギヤ、64 トルクコンバータ、65 (第1の)オイルポンプ、66,67 ドライブシャフト、68 ピニオンギヤ、69 サイドギヤ、70 主ケース、71 トルクコンバータハウジング、72 リヤカバー、73 オイルパン、74 ストレーナ、74a 吸込み口、75 バルブボディ、81 主軸、82 デフ軸、83 カウンタ軸、88 エンジン、90 オイル、95〜98,101〜107 矢印。

Claims (5)

  1. 第1歯車を収容し、底部にオイルを溜めることができるように形成された第1歯車収容部と、
    第2歯車を収容し、底部に前記オイルを溜めることができるように形成された第2歯車収容部と、
    前記第1歯車収容部と前記第2歯車収容部との間に配置された隔離壁部と、
    前記第1歯車収容部の底部および前記第2歯車収容部の底部とは異なる部分に配置され、前記オイルを貯留するための貯留部と、
    前記第2歯車収容部の底部のオイルを吸引するためのオイルポンプと、
    前記オイルポンプを制御するためのオイルポンプ制御手段と、
    前記第1歯車収容部および前記第2歯車収容部のうち少なくとも一方の前記オイルの温度を検知するための温度検知手段と、
    前記オイルポンプにて吸引された前記オイルを前記第1歯車収容部および前記貯留部のうち、少なくとも一方に供給するための供給先選択手段と
    を備え、
    前記第2歯車は、前記第2歯車収容部の底部に貯留する前記オイルを掻き上げるように配置され、
    前記隔離壁部は、前記第1歯車収容部と前記第2歯車収容部との間で前記オイルが流通するように形成された連通部を有し、
    前記オイルポンプ制御手段は、前記オイルの温度が第1温度以上の時に前記オイルポンプを駆動して、前記オイルの温度が前記第1温度より低い場合には前記オイルポンプを停止するように形成され、
    前記供給先選択手段は、前記オイルの温度が前記第1温度以上かつ第2温度より低い場合には、前記オイルを前記第1歯車収容部に供給するように形成され、
    前記供給先選択手段は、前記オイルの温度が前記第2温度以上の場合には、前記オイルを前記貯留部に供給するように形成されている、動力伝達装置。
  2. 前記貯留部に溜まった前記オイルを前記第1歯車収容部に戻すためのオイル戻し手段を備え、
    前記オイル戻し手段は、前記オイルの温度が前記第2温度よりも低い第3温度以下であり、かつ、前記第1歯車が駆動するとき、または駆動する可能性があるときに、前記貯留部の前記オイルを前記第1歯車収容部に戻すように形成されている、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記貯留部は、前記オイルを保温できるように形成されている、請求項1または2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記第2歯車収容部、前記オイルポンプおよび前記貯留部を接続する第1流路と、
    前記第1流路のうち前記オイルポンプと前記貯留部との間に配置された前記選択先供給手段と、
    前記選択先供給手段と前記第1歯車収容部とを接続する第2流路と
    を備え、
    前記選択先供給手段は、三方弁を含み、
    前記三方弁は、前記第2歯車収容部と前記第1歯車収容部とを接続する経路、前記第2歯車収容部と前記貯留部とを接続する経路、または前記貯留部と前記第1歯車収容部とを接続する経路のいずれかを選択可能に形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の動力伝達装置。
  5. 前記貯留部と前記第1歯車収容部とを接続する第3流路を備え、
    前記第3流路は、一方の端が前記貯留部の上部に配置され、
    前記第3流路は、他方の端が前記第1歯車収容部の前記オイルが貯留する高さよりも高い位置に接続されている、請求項4に記載の動力伝達装置。
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