JP4645138B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置に関し、詳しくは、記録ヘッドを複数備えたフルラインマルチアレイタイプのマルチヘッドユニットを備えたインクジェット記録装置において、塵埃等による目詰まりやインクの増粘あるいは気泡混入等により生じたインク吐出口の吐出不良を回復する回復系の改良に関する。
インクジェット記録装置には、比較的短尺な複数個の記録ヘッドをインク吐出口の配列方向に沿って千鳥状に配置させ、インク吐出口を所定の記録幅となるように長尺状に配列させたマルチヘッドユニットを有するものが知られている。
比較的短尺な個々の記録ヘッドは、1つの記録ヘッドを被記録材の幅方向に亘って長尺に形成する場合に比べて吐出性能を確保し易く、また、個々の記録ヘッド毎に交換可能であるため保守管理も容易となる利点がある。特に、このマルチヘッドユニットを被記録材の幅一杯に亘る記録幅となるように長尺に形成すれば、被記録材のみを1方向に搬送させることによって記録を行うフルラインタイプのインクジェット記録装置を容易に構成することができる。
ところで、微細なインク吐出口から被記録材へ向かってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置では、インク吐出口に気泡や紙粉、インクカス等が付着して目詰まりを起こすとインクが不吐出となって記録画像の画質が劣化する。このため、記録ヘッドのインク吐出口が配列されているインク吐出面にキャップ部材を密着させると共にキャップ部材に吸引ポンプの負圧を作用させ、インク吐出口からインクをキャップ部材内に強制的に排出することにより回復を図る必要がある。
しかし、複数の記録ヘッドを千鳥状に配置したマルチヘッドユニットの場合、記録ヘッド数が多いため、記録ヘッドと同数のキャップ部材を千鳥状に配置し、全記録ヘッドに同時に密着させて一斉にインクを吸引すると、全てのキャップ部材で均一な吸引圧力を得ることが難しいばかりでなく、目詰まりの発生していない正常な記録ヘッドからもインクを吸引することになるため、無駄な廃インクを大量に発生させる問題がある。また、吸引ポンプに吸引能力の大きなものが必要となり、吸引ポンプが大型化してコスト高となる問題もある。
そこで、従来、キャップ部材の各々をバルブを介して1つの吸引ポンプと連通させ、バルブを選択的に開閉してマルチヘッドユニットの記録ヘッド毎にインクを吸引するようにした技術が特許文献1に開示されている。これによれば無駄な廃インクの発生が抑えられると共に、吸引ポンプも小型で済む。また、特許文献1の段落「0071」には、キャップ部材を記録ヘッドよりも少ない個数、例えば2個だけ形成し、これを移動させて、マルチヘッドユニットの記録ヘッドのうちの2個の記録ヘッドずつ吸引することが記載されている。キャップ部材を記録ヘッドの個数よりも少なくすることで、部品点数が削減され、コスト高も抑えられる。
特許第3315503号公報
記録ヘッドのインク吐出口からのインクの吸引は、正常な記録ヘッドからも吸引することによる無駄な廃インクの発生を避けるため、インクの吐出不良を生じている記録ヘッドのみに部分的に行うことが望ましい。このとき、特許文献1の段落「0071」に記載のように、マルチヘッドユニットの記録ヘッドの個数よりも少ない複数のキャップ部材を一体に移動させるようにしてインクを吸引する場合、以下のような問題がある。
図18はマルチヘッドユニットとキャップ部材の配置構成を示す概略図であり、100は6個の記録ヘッド101a〜101fが千鳥状に配置されたマルチヘッドユニット、201、202は記録ヘッドと同様に千鳥状に配置されたキャップ部材であり、キャップ部材201、202は共通の取り付け台200に取り付けられてマルチヘッドユニット100の長さ方向に沿って一体に移動するようになっている。
ここで、記録ヘッド101aと101fのように、1つのマルチヘッドユニット100の中に不吐出のインク吐出口を有する複数の記録ヘッドが、キャップ部材201、202によって一度に吸引可能な配置と異なって互いに離れて分散して存在している場合、キャップ部材201、202によって記録ヘッド101aと101fから一度にインクを吸引することができない。このため、まずキャップ部材201、202が記録ヘッド101a、101bと当接するように取り付け台200を移動させ、キャップ部材201によって記録ヘッド101aからインクを吸引した後、取り付け台200を、今度はキャップ部材201、202が記録ヘッド101e、101fと当接するように移動させ、キャップ部材202によって記録ヘッド101fからインクを吸引するように動作させなくてはならず、効率が悪く、インク吸引のための動作時間も多く掛かる問題がある。
また別の問題として、キャップ部材201と202とが一体に記録ヘッドと当接すると、不吐出のインク吐出口を有する記録ヘッド101aからキャップ部材201によってインクを吸引する際、インクを吸引する必要のない記録ヘッド101bもキャップ部材202と当接してしまう。記録ヘッドのインク吐出面にキャップ部材が当接する回数が増えると、それだけインク吐出面にインクや塵埃等が付着する危険性が高くなるため、キャップ部材の不要な当接は極力避けることが望ましい。
更には、奇数個の記録ヘッドを千鳥状に配置することによってマルチヘッドユニットが構成されているような場合、2個(偶数)のキャップ部材が一体に形成されているものでは、最も端に位置する記録ヘッドのインク吐出面に当接してインクを吸引する場合、片方のキャップ部材と当接する記録ヘッドがない場合が生じてしまう。これはキャップ部材が記録ヘッドのインク吐出面と当接する際の圧力の不均一を誘引し、押し当てたときにキャップ部材の密着不良を発生させるおそれがある。
そこで、本発明は、マルチヘッドユニット中の複数の記録ヘッドを、記録ヘッドの個数よりも少ないキャップ部材によって部分的に吸引する場合に、キャップ部材と記録ヘッドとの不要な当接を避けることができると共に、短時間で効率良くインクを吸引することのできるインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、インク吐出面に多数のインク吐出口が配列された少なくとも3個以上の記録ヘッドを前記インク吐出口の配列方向に沿って千鳥状に配置させてなるマルチヘッドユニットを備え、前記インク吐出口から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドのインク吐出面に当接する少なくとも2個以上で且つ前記マルチヘッドユニットの全記録ヘッド数よりも少ない数のキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記インク吐出面と平行に移動させる第1の移動手段と、
前記キャップ部材を前記インク吐出面に対して当接してインク吸引を行う当接位置と前記インク吐出面から離れた非当接位置との間で各々個別に移動させる第2の移動手段と、
前記キャップ部材が当接する記録ヘッドから該キャップ部材と連通するインク排出路を介してインクを吸引する吸引手段とを有し、
前記吸引手段は、前記キャップ部材の数よりも少なく設けられ、前記インク排出路は、前記吸引手段から分岐して前記キャップ部材と連通しており、
前記インク排出路の各々には、前記吸引手段からのインクの吸引を選択的に行うための個別に開閉可能な開閉弁が設けられており、
該開閉弁は、弁を開閉する弁口と弁体とを有する弁室と、前記キャップ部材と前記弁室とを連通する伸縮自在なチューブと、前記チューブの内部を通って前記キャップ部材と前記弁体とを連結する連結棒とを有し、前記 第2の移動手段による前記キャップ部材の当接位置と非当接位置との間の移動に連動して前記連結棒に設けられた前記弁体が前記弁口に対して離反又は閉塞することによって開閉されることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記キャップ部材は、前記マルチヘッドユニットの長さ方向に沿う一方の記録ヘッドの列と他方の記録ヘッドの列のそれぞれに対応して少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記第1の移動手段は、前記キャップ部材を各々個別に移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記記録ヘッドの各々のインク吐出口からのインクの不吐出を検出する不吐出検出手段と、
前記キャップ部材によってインクを吸引する記録ヘッドを決定する吸引ヘッド決定手段とを有し、
前記吸引ヘッド決定手段により決定される記録ヘッドは、前記不吐出検出手段によってインクの不吐出が検出された記録ヘッドを少なくとも含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記キャップ部材は、記録時の前記マルチヘッドユニットに対向して配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記記録ヘッドには、それぞれインクを供給するためのインク供給路が連通していると共に、該インク供給路の各々には、個別に開閉可能な開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記キャップ部材には、大気連通弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記キャップ部材には、前記インク吐出面を摺擦してインクを拭き取るためのワイパー部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項1記載の発明によれば、全ての記録ヘッドからインクを吸引するような場合には、1つのキャップ部材によって吸引を行う場合に比べて作業時間の短縮化が図れると共に、マルチヘッドユニットの全ての記録ヘッドの個数分のキャップ部材を設ける場合に比べて、部品点数が削減でき、コスト高を抑えることができる。
また、インク吐出面に当接させたキャップ部材のみから選択的にインク吸引を行うことができるので、インク吸引の必要のない記録ヘッドへの不要なキャップ部材の当接及びインク吸引を行うことがなく、それだけインク吐出面の汚染の危険性や無駄な廃インクの発生を低減することができる。
また、キャップ部材の個数が少なくて済むため、吸引ポンプの吸引能力も小さくて済み、吸引ポンプの大型化も避けることができると共に、各キャップ部材の吸引圧力をほぼ均一化することができ、吸引ムラ等の不具合が発生することもない。
また、吸引ポンプを共有してもインク吸引をキャップ部材毎に選択的に行うことができ、無駄な廃インクの発生がない。
また、複数のキャップ部材を共通の吸引ポンプと接続しても、インク吐出面と当接するキャップ部材から選択的に吸引を行うことができ、電気的に制御される高価な電磁弁を用いるものに比べて、キャップユニットを安価に構成することができる。
請求項2記載の発明によれば、キャップ部材を記録ヘッドの列に亘ってマルチヘッドユニットの長さ方向と直交する方向に移動させる必要がなく、1方向のみの移動で済むため、移動に無駄な時間が掛かることもない。また、マルチヘッドユニット内の全ての記録ヘッドからインクを吸引する場合でも、マルチヘッドユニットの端からマルチヘッドユニットの長さ方向に沿って順次に吸引作業を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、吸引対象の記録ヘッドが分散していても、各キャップ部材を個別に移動させることにより短時間で吸引することができる。
請求項記載の発明によれば、不吐出の記録ヘッドを効率良く吸引することができる。
請求項記載の発明によれば、マルチヘッドユニットを移動させる必要なく、記録時においても記録ヘッドからインクを吸引することができる。
請求項記載の発明によれば、インク吸引動作が他のインク吸引を行わない記録ヘッドのインクメニスカスに与える影響を低減することができる。
請求項記載の発明によれば、キャップ部材のインク吐出面からの離反動作を小さな力で円滑に行うことができ、インク吐出面へのインク付着も低減できる。
請求項記載の発明によれば、インク吐出面に付着したインクを除去する機能を、省スペース、低コストで付加することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一例を示す概略図である。図中、1は4つのマルチヘッドユニット10が配置されたマルチヘッドユニット群、2は各マルチヘッドユニット10を取り付け支持している支持基板、3は支持基板2に嵌挿され、図示しない移動手段によってマルチヘッドユニット群1を図示左右方向に平行移動させる際のガイドをなすガイド棒、4は被記録材Sを搬送する搬送機構、5はマルチヘッドユニット10中の各記録ヘッドのインク不吐出を検出する不吐出検出装置、6は各マルチヘッドユニット10に対応するキャップ部材61を備えたメンテナンスユニット、7は各キャップ部材61から分岐チューブ71、開閉弁72及びインク排出チューブ70を介してインクを吸引するための吸引ポンプである。
搬送機構4は、図示しない駆動手段によって回転する平行に配置された2本の搬送ローラ41、41間に搬送ベルト42が掛け渡されて構成されている。搬送ベルト42の上は、マルチヘッドユニット群1から吐出されるインクによる被記録材Sの記録位置であり、搬送ベルト42上に載置された被記録材Sを図中の矢印方向に沿って搬送する。
マルチヘッドユニット群1を構成する各マルチヘッドユニット10は、被記録材Sの幅方向に亘る長さを有し、被記録材Sの幅一杯に亘って一度に記録を行うことのできる長尺なフルラインマルチアレイタイプのヘッドユニットである。マルチヘッドユニット群1は、記録時は搬送ベルト42の上方の記録位置に停止しており、搬送ベルト42によって所定の速度で搬送される被記録材Sに向けてインクを吐出することで被記録材Sの幅一杯に記録を行い、記録終了後等の所定のタイミングでガイド棒3に沿って図中左方向に移動し、不吐出検出装置5の上方で停止することで、不吐出検出装置5によって記録ヘッドのインク不吐出の検出が行われ、更に図中左方向に移動し、メンテナンスユニット6の上方で停止することで、メンテナンスユニット6に備えられたキャップ部材61によって、不吐出のインク吐出口を有する記録ヘッドからインクの吸引が行われるようになっている。
次に、マルチヘッドユニット10について説明する。マルチヘッドユニット群1中の各マルチヘッドユニット10は同一構成であるため、そのうちの1つのマルチヘッドユニット10について説明する。図2はマルチヘッドユニット10をインク吐出面側から見た図、図3は図2の(iii)−(iii)線に沿う断面図である。
マルチヘッドユニット10は、複数の記録ヘッド11(11A・・・、11B・・・)によって構成されている。各記録ヘッド11は、被記録材Sに対向するインク吐出面11aに多数のインク吐出口11bが配列されており、そのインク吐出口11bの配列方向に沿う長さが、それぞれ被記録材S上の記録幅よりも短尺に形成されている。これら記録ヘッド11は、支持基板2に設けられた取り付け穴21に、インク吐出口11bの配列方向に沿って、記録ヘッド11Aと11Bとが交互に千鳥状となるように取り付けられ、記録幅が被記録材Sの幅一杯に亘るように長尺に形成されている。
各記録ヘッド11のインク吐出口11bは、それぞれ複数列形成され、且つ各インク吐出口11bの列はピッチがずれて配列されている。図示例では1つの記録ヘッド11に2列のインク吐出口11bが配列されているが、3列以上であってもよい。
また、隣接する記録ヘッド11Aと11Bは、被記録材Sの搬送方向に沿うA方向から見て、その端部同士がオーバーラップしており、同方向からみた各記録ヘッド11のインク吐出口11bの配列ピッチが、マルチヘッドユニット10の全長に亘って全て等ピッチとなるように配置されている。従って、上記したように各記録ヘッド11のインク吐出口11bがピッチをずらした複数列からなることと併せて、被記録材Sの幅一杯に亘ってドット間を埋めることができ、フルラインの記録が行えるようになっている。
本発明において、1つのマルチヘッドユニット10を構成する記録ヘッド11の数は3個以上であれば特に限定されず、被記録材Sの記録幅、各記録ヘッド11の大きさに応じて決定される。
マルチヘッドユニット10を構成する各記録ヘッド11は、そのインク吐出面11aが、図3に示すように、支持基板2の下面よりも突出するように設けられている。更に、隣接する記録ヘッド11Aと11Bの間には、僅かに間隙が設けられているため、隣接する記録ヘッド11Aと11Bの間に、中心線Xに沿ってインク吐出面11aよりも奥側(インクの吐出方向と反対側)に窪んだ凹部12が形成されている。
このようにして構成されるマルチヘッドユニット10は、一般に、図1に示すように、インク吐出口11bの配列方向が被記録材Sの搬送方向と直交するように、共通の支持基板2に複数平行に設けられる。図1では4つのマルチヘッドユニット10が、被記録材Sの搬送方向に沿って平行に並設されてマルチヘッドユニット群1を構成しており、これら4つのマルチヘッドユニット10によってY、M、C、Kの各色のインクを吐出するようになっている。そして、記録時、各マルチヘッドユニット10は、搬送ベルト42によって所定速度で搬送される被記録材Sに向けて所定のタイミングでインクを吐出することにより、被記録材Sの幅一杯に亘って所定の記録が行われる。
不吐出検出装置5は、マルチヘッドユニット群1がガイド棒3に沿って図1中の左方向に移動して搬送機構4上から退避した位置にきたときに、その下方に対向するように配置されており、マルチヘッドユニット10の各記録ヘッド11のインク吐出口11bからのインクの吐出の有無を検出することで、インクが吐出されない不吐出のインク吐出口11bを有する記録ヘッド11を特定する。
図4を用いて不吐出検出装置5の一例を説明する。図4はマルチヘッドユニット10の記録ヘッド11を検出している状態の不吐出検出装置5を一部破断して示している。
不吐出検出装置5は、筐体51内に、LED等からなる発光素子52とフォトダイオード等からなる受光素子53とが、間にマルチヘッドユニット10の1つの記録ヘッド11の1列のインク吐出口11bが全て収まる程度の間隔をおいて対向状に配置されている。筐体51の開口51aを通って発光素子52から出射した検出光Lは、開口51bを通って受光素子53において受光される。受光素子53は、発光素子52から出射される検出光Lの光量変化を検出する。また、検出光Lは、記録ヘッド11のインク吐出口11bの配列方向と平行であり、1つの記録ヘッド11が、この不吐出検出装置5の発光素子52と受光素子53との間に位置したとき、その1列のインク吐出口11bの各々から吐出されるインク滴aと交叉する。
従って、受光素子53は、1つの記録ヘッド11の1列のインク吐出口11bから順次にインク滴aを吐出することで、吐出されたインク滴aが検出光Lを通過したか否かを検出することができ、検出光Lによってインク滴aの通過が検出されない場合(検出光Lの光量変化が検出されない場合)は、そのインク吐出口11bを有する記録ヘッド11はインク不吐出の不良ヘッドであることが検出できる。
不吐出検出装置5による検出結果は、インクジェット記録装置の制御回路(図示せず)に送られる。制御回路は、後述するメンテナンスユニット6のキャップ部材61によってインクを吸引する吸引対象の記録ヘッド11を決定する機能を備えている。ここで決定される吸引対象の記録ヘッド11には、この不吐出検出装置5によって不良ヘッドであると特定された記録ヘッド11を少なくとも含むようにすると、不吐出の記録ヘッド11を効率良く吸引することができる。
なお、不吐出検出装置5は、図示しない移動手段によってマルチヘッドユニット10の長さ方向と平行に延びるガイド棒54に沿って往復移動可能に設けられていると共に、1つの記録ヘッド11のインク吐出口11bの各列間に亘って、マルチヘッドユニット10の長さ方向と直交する方向に移動可能に設けられている。これにより、1つの不吐出検出装置5によって、1つのマルチヘッドユニット10の長さ方向に沿う一方の記録ヘッド11の列(例えば記録ヘッド11Aの列)の全てについて、ガイド棒54に沿って順次に移動させることでインクの不吐出を検出することができる。同じマルチヘッドユニット10中の他方の記録ヘッド11の列(記録ヘッド11Bの列)について検出を行う場合は、マルチヘッドユニット群1自体を所定量移動させるか、または、不吐出検出装置5自体をマルチヘッドユニット10の並設方向に沿って所定量移動させることで同様に行うことができる。
また、図示しないが、不吐出検出装置5は、検出光Lによって1つの記録ヘッド11のインク吐出口11bの列を検出するものに限らず、1つのマルチヘッドユニット10の、例えば記録ヘッド11Aの列のインク吐出口11bの列を一度に検出できるように、発光素子52と受光素子53との間隔を広く設けるようにしてもよい。
メンテナンスユニット6は、マルチヘッドユニット群1が不吐出検出装置5から更にガイド棒3に沿って図1中の左方向に移動してきたときに、その下方に対向するように配置されており、マルチヘッドユニット群1を構成するマルチヘッドユニット10の個数分のキャップユニット60が、互いに平行に配設されている。
各キャップユニット60には、マルチヘッドユニット10の記録ヘッド11のインク吐出面11aに当接してインクを吸引するためのキャップ部材61が設けられている。各キャップ部材61は記録ヘッド11のインク吐出口11bからインクを吸引することで、記録ヘッド11を初期状態に復帰させると共に、目詰まり等による吐出不良の回復を図る。
キャップユニット60の詳細を図5、図6を用いて説明する。なお、図1に示すメンテナンスユニット6には、マルチヘッドユニット群1を構成するマルチヘッドユニット10の個数分である4組のキャップユニット60が設けられているが、各組のキャップユニット60は同一構成であるため、そのうちの1組について説明する。
図5はキャップユニット60の平面図、図6は側面図である。
ユニットキャップ60は、メンテナンスユニット6内にマルチヘッドユニット10の長さ方向に沿って平行に掛け渡された2本のガイド棒62に、1つの基台63がスライド可能に設けられている。基台63の両端部には、それぞれワイヤー69が取り付けられており、このワイヤー69が、制御回路の指示によって駆動される図示しない駆動手段によって引っ張られることにより、ガイド棒62に沿ってスライド移動する。
基台63上面には、8本のガイドピン64が立設されており、そのうちの4本ずつのガイドピン64に台座65A、65Bの4隅がスライド可能に貫挿されている。各台座65A、65Bの上面には、それぞれ1つずつのキャップ部材61(61A、61B)が設けられている。
基台63と各台座65A、65Bとの間にはそれぞれカム66A、66Bが設けられており、それぞれの回転軸66a、66bに制御回路からの指示により駆動されるモータ67A、67Bの駆動力が伝達されることで、個別に回転可能とされている。
また、各台座65A、65Bと基台63との間には、それぞれ引っ張りばね68が掛け渡され、各台座65A、65Bを基台63に向けて付勢している。これにより各台座65A、65Bの下面はそれぞれカム66A、66Bのカム面に当接している。従って、各台座65A、65Bは、モータ67A、67Bによってカム66A、66Bが各々個別に回転することにより、引っ張りばね68に反してガイドピン64に沿って個別に昇降動作可能とされ、記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11bに対して当接してインク吸引を行う当接位置と各インク吐出面11bから離れた非当接位置との間で各々個別に移動する(第2の移動手段)。
各台座65A、65B上に載置されているキャップ部材61A、61Bは、それぞれマルチヘッドユニット10の1つの記録ヘッド11のインク吐出面11aに密着することで、そこに配列されているインク吐出口11bの全てを覆うことができる大きさの上部開口した容器状に形成され、基台63上にマルチヘッドユニット10の記録ヘッド11と同様の千鳥状に配置されている。従って、キャップ部材61A、61Bは、カム66A、66Bが所定角度回転して各台座65A、65Bが上昇することによって、マルチヘッドユニット10の対応する記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aと当接し、また、カム66A、66Bが所定角度回転して各台座65A、65Bが下降することによって、該インク吐出面11aから離反する。
ここでは、キャップ部材61Aは、マルチヘッドユニット10の長さ方向に沿う一方の記録ヘッドの列(記録ヘッド11Aの列)と対応しており、また、キャップ部材61Bは、他方の記録ヘッドの列(記録ヘッド11Bの列)に対応している。
吸引ポンプ7にはインク排出チューブ70が接続され、更にこのインク排出チューブ70が分岐され、分岐チューブ71A、71Bとして各キャップ部材61A、61Bと連通するインク排出路が構成されている。各分岐チューブ71A、71Bには、それぞれ開閉弁72A、72Bが設けられており、分岐チューブ71A、71Bを制御回路の指示によって各々個別に開閉制御することで、吸引ポンプ7の吸引力をキャップ部材61A、61Bに作用させるか否かを選択することができるようになっている。
従って、マルチヘッドユニット10において隣接する記録ヘッド11Aと11Bとの2つのヘッドから同時にインクを吸引する必要がある場合や、全ての記録ヘッド11からインクを吸引する必要がある場合には、基台63をマルチヘッドユニット10中の隣接する記録ヘッド11Aと11Bの直下に位置させた後、図7(a)に示すように、各モータ67A、67Bを駆動させてカム66A、66Bを所定角度回転させ、台座65A、65Bを上昇させることで、各キャップ部材61A、61Bを対応する記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aに同時に当接させることができ、更に開閉弁72A、72Bを開放し、吸引ポンプ7を駆動させることによりキャップ部材61A、61Bの双方からインクを吸引することができる。
また、前記不吐出検出装置5によって、マルチヘッドユニット10の例えば1つの記録ヘッド11Aのみが吸引対象とされた場合には、基台63をマルチヘッドユニット10中の吸引対象された記録ヘッド11Aとそれに隣接する記録ヘッド11Bの直下に位置させた後、図7(b)に示すように、モータ67Aを駆動させてカム66Aのみを所定角度回転させ、台座65Aを上昇させることで、キャップ部材61Aのみを対応する記録ヘッド11Aのインク吐出面11aに当接させることができる。このとき、開閉弁72Aを開放し、開閉弁72Bを閉弁し、吸引ポンプ7を駆動させれば、分岐チューブ71Aを介してキャップ部材61Aのみに吸引ポンプ7の吸引力を作用させてインクを吸引することができる。
本発明において、1つのキャップユニット60に設けられるキャップ部材61の個数は、図示する2個に限定されず、少なくとも2個以上で且つマルチヘッドユニット10を構成する全記録ヘッド11の数よりも少ない数である。これにより、例えば装置の起動開始時等のように全ての記録ヘッド11の状態を初期状態に復帰させて均質化するために全記録ヘッド11からインクを吸引するような場合には、1つのキャップ部材によって吸引を行う場合に比べて作業時間の短縮化が図れると共に、マルチヘッドユニット10の全記録ヘッド11の個数分のキャップ部材を設ける場合に比べて、部品点数が削減でき、コスト高を抑えることができる。
キャップ部材61が3個以上になる場合は、個数に応じて各々個別に昇降動作可能な台座65やカム66、モータ67等により構成される移動機構を基台63上に増設すればよい。
キャップ部材61の個数の上限は、マルチヘッドユニット10の全記録ヘッド11の個数よりも少なければよいが、より効率的なインク吸引を行うためには、全記録ヘッド11の個数の1/2以下であることが好ましい。
キャップ部材61の配置は特に問うものではないが、図示するように、マルチヘッドユニット10の長さ方向に沿う一方の記録ヘッドの列(記録ヘッド11Aの列)と他方の記録ヘッドの列(記録ヘッド11Bの列)に対応して少なくとも1つずつ設けるようにすれば、キャップ部材61を記録ヘッド11Aと11Bの各列に亘ってマルチヘッドユニット10の長さ方向と直交する方向に移動させる必要がなく、1方向のみの移動で済むため、移動に無駄な時間が掛かることもない。また、マルチヘッドユニット10内の全ての記録ヘッド11からインクを吸引する場合に、マルチヘッドユニット10の端から順次に吸引作業を行うことができるために好ましい。
本発明では、マルチヘッドユニット10を構成する記録ヘッド11の数に比べてキャップ部材61の個数が少なくなることで、各キャップ部材61(61A、61B)に共通の1つの吸引ポンプ7によってインクの吸引を行う場合でも、吸引ポンプ7の吸引能力が小さくて済み、吸引ポンプ7の大型化も避けることができる。また、キャップ部材61の個数が少ないため、各キャップ部材61A、61Bの吸引圧力をほぼ均一化することができ、吸引ムラ等の不具合が発生することもない。
もちろん、吸引ポンプ7は1つに限らず、キャップ部材61の個数が増加するにつれて増加させてもよく、例えば、キャップ部材61が4個である場合には、2個ずつのキャップ部材61に対応させて2個の吸引ポンプ7を設けるようにしてもよいし、各キャップ部材61に対応させて個別に設けるようにしてもよい。後者の場合、開閉弁72は不要となる。
更に、1つの共通の基台63上に複数のキャップ部材61A、61Bを設けることにより、それらが一体に移動するようにしても、図7(b)に示すように、マルチヘッドユニット10のうちの特定の記録ヘッド11Aのみからインクを吸引する場合には、対応するキャップ部材61Aのみを上昇させてインク吐出面11aに当接させ、キャップ部材61Aのみから選択的にインク吸引を行うことができるので、インク吸引の必要のない記録ヘッド11Bへの不要なキャップ部材61Bの当接及びインク吸引を行うことがなく、それだけインク吐出面11aの汚染の危険性や無駄な廃インクの発生を低減することができる。
また、インク吸引対象の記録ヘッド11A、11Bに対して選択的にキャップ部材61A、61Bを当接させることができるので、従来のようにマルチヘッドユニット10を構成する記録ヘッド11の個数が奇数であるか偶数であるかによってキャップ部材が当接する記録ヘッドがいないという事態は発生せず、これに伴う当接時の圧力不均一といった問題は生じない。
なお、図6及び図7に示すように、各キャップ部材61A、61Bには、それぞれキャップ内部と外部とを連通させる連通管73A、73Bが設けられ、大気連通弁74A、74Bによって開閉可能とされている。大気連通弁74A、74Bは、インク吸引終了後にキャップ部材61A、61Bをインク吐出面11aから離反させる際に開弁することにより、対応する連通管73A、73Bを開放してキャップ内部を大気圧に戻し、小さな力で離反可能として離反動作を円滑にする。また、キャップ部材61A、61Bの離反動作が円滑になることにより、インク吐出面11aにインクが付着することも低減できる。
図8、図9は、キャップユニットの別の態様を示している。図5、図6と同一符号の部位は同一構成の部位であるので、それらの詳細な説明は省略する。
このキャップユニット600は、カム66A、66Bの回転によって各キャップ部材61A、61Bを個別に昇降動作させる点で、上述したキャップユニット60の場合と同一であるが、これらキャップ部材61A、61Bを設けている基台がそれぞれキャップ部材61A用の基台63Aとキャップ部材61B用の基台63Bとに分離しており、それぞれの基台63A、63Bが2本ずつのガイド棒62にスライド可能に設けられ、別々のワイヤー69A、69Bが、制御回路の指示によって駆動される図示しない駆動手段によって個別に引っ張られることによって、マルチヘッドユニット10の長さ方向に沿って個別に移動可能とされている(第1の移動手段)。
従って、マルチヘッドユニット10の各記録ヘッド11A、11Bのうち、図10(a)において斜線で示すように、隣接する記録ヘッド11Aと11Bとがインクの吸引対象とされる場合は、上述したキャップユニット60の場合と同様、キャップ部材61A、61Bが隣接する記録ヘッド11Aと11Bと同一の千鳥状配置となるように、各基台63A、63Bを配置させ、カム66A、66Bを共に所定角度回転させることで、各キャップ部材61A、61Bを記録ヘッド11A、11Bに同時に当接させてインクを吸引することができる。
また、図10(b)に斜線で示す記録ヘッド11Aと11Bのように、インクの吸引対象とされる記録ヘッドが互いに離れて分散している場合でも、キャップ部材61Aを記録ヘッド11Aの直下に、キャップ部材61Bを記録ヘッド11Bの直下にそれぞれ配置させるように各基台63A、63Bを個別に移動させた後、カム66A、66Bを共に所定角度回転させることで、各キャップ部材61A、61Bを記録ヘッド11A、11Bに同時に当接させてインクを吸引することができ、吸引のための作業時間を一層短縮化することができる。
更に、図10(c)に斜線で示す記録ヘッド11A、11Aのように、インクの吸引対象とされる記録ヘッドが記録ヘッド11Aの列のみに存在している場合、キャップ部材61Aを最初の記録ヘッド11Aの直下に配置させるように基台63Aのみを移動させた後、カム66Aのみを所定角度回転させることで、キャップ部材61Aのみを記録ヘッド11Aに当接させてインクを吸引し、終了後、更にキャップ部材61Aを次の記録ヘッド11Aの直下に配置させるように基台63Aのみを移動させることで、同様にしてインクを吸引することができる。このとき、キャップ部材61Bは移動も上昇も必要ないため、インク吸引の必要のない記録ヘッド11Bへの不要なキャップ部材61Bの当接及びインク吸引を行うことがなく、それだけインク吐出面11aの汚染の危険性や無駄な廃インクの発生を低減することができる。
以上説明した各キャップユニット60、600では、開閉弁72A、72Bが、制御回路からの指示により電気的に開閉制御される例えば電磁弁のような弁であるものを示したが、これに限定されず、キャップ部材61の昇降動作によって機械的に開閉される弁であってもよい。
図11は、1つのキャップ部材61に設けられた機械的に開閉される開閉弁720の構造の一例を示すキャップユニットの断面図である。ここでは要部のみ示している。
開閉弁720は、キャップ部材61とインク排出チューブ70(図11においては図示せず)とを連通する分岐チューブ71の途中に、該分岐チューブ71の内径よりも大きな内径を有して設けられた弁室721と、該弁室721内に配置され、一端がキャップ部材61に固定された連結棒723の他端に設けられた弁体722とによって形成されている。
連結棒723は、分岐チューブ71の伸縮自在な蛇腹部711の内部を通ってキャップ部材61の底部に設けられたインク排出口611に臨んでいる。その連結棒723の一端には、大径部723aが形成されており、インク排出口611に固定されている。大径部723aにはインク排出孔723bが設けられ、キャップ部材61内のインクを、このインク排出孔723bから分岐チューブ71に排出できるようになっている。
この連結棒723の他端に設けられた弁体722は、キャップ部材61がインクを吸引しない下降位置にあるとき、弁室721の底部の弁口724を閉塞している。従って、吸引ポンプ7(図11においては図示せず)を駆動させても、弁室721の弁口724は弁体722によって閉塞されているため、このキャップ部材61からインクを吸引することはできない(図11(a))。しかし、インク吸引のために台座65が上動してキャップ部材61が上昇し、記録ヘッド11のインク吐出面11aに当接すると、一端がキャップ部材61に固定されている連結棒723もキャップ部材61と一緒に上昇し、他端の弁体722を弁口724から離反させる。これにより弁口724は開放され、分岐チューブ71を介してキャップ部材61からインクを吸引することが可能となる(図11(b))。
従って、かかる開閉弁720を複数のキャップ部材61(61A、61B)毎に設けることにより、共通の吸引ポンプと接続しても、キャップ部材61の昇降動作に連動して機械的に開閉し、インク吐出面11aと当接するキャップ部材61から選択的に吸引を行うことができるので、電気的に制御される高価な電磁弁を用いるものに比べて、キャップユニット60、600を安価に構成することができる。
ところで、マルチヘッドユニット10の各記録ヘッド11には、共通のインクタンクからインク供給管を介してインクが供給されている。このため、マルチヘッドユニット10中の複数の記録ヘッド11のうちの全記録ヘッド数よりも少ない数の記録ヘッド11からインク吸引を行う場合、吸引圧力がインク供給管を介して他のインク吸引を行わない記録ヘッド11にも作用することにより、インクメニスカスを破壊してしまうおそれがある。
このため、図12(a)に示すように、インクタンクに接続されたインク供給管9から各記録ヘッド11A、11Bに分岐された分岐管91〜95に、それぞれ開閉弁91a〜95aを介設し、これら各開閉弁91a〜95aを個別に開閉可能とすることが好ましい。
例えば、マルチヘッドユニット10の左端の記録ヘッド11Aのみからインクを吸引する場合、開閉弁91a以外は全て閉弁することで、吸引圧力がインクを吸引しない他の記録ヘッドのインクメニスカスに影響を及ぼすおそれを回避することができる。
図12(b)に示すように、インクタンクと接続されたインク供給管9が1つの記録ヘッド11Aに接続され、他の記録ヘッドにはそこから分岐管91〜94によって、隣接する記録ヘッドに亘って順次インクが供給される場合にも、同様に各分岐管91〜94にそれぞれ開閉弁91a〜94aを介設すればよい。この場合、例えば、中央の記録ヘッド11Aのみからインクを吸引する場合、その両隣の記録ヘッド11B、11Bと連通している分岐管92、93に介設された開閉弁92a、93aのみを閉弁すれば、吸引圧力がインクを吸引しない他の記録ヘッドのインクメニスカスに影響を及ぼすおそれを回避することができる。
図13は、各キャップ部材11A、11Bにワイパー部材8A、8Bを設けた態様を示している。
ワイパー部材8A、8Bは、記録ヘッド11のインク吐出口11bの配列方向と直交する方向に沿ってインク吐出面11aを摺擦することにより、該インク吐出面11aに付着しているインクを拭き取り清掃するためのものであり、ゴム等の弾性体によって、1つの記録ヘッド11のインク吐出口11bの配列方向に沿う長さとほぼ同一の幅を有する薄い板状に形成されており、キャップ部材61A、61Bが取り付けられている台座65A、65Bの上面に、その先端がキャップ部材61A、61Bの開口よりも上方に突出するように立設されている。
このようにワイパー部材8A、8Bを有する場合、マルチヘッドユニット10がメンテナンスユニット6の上方まで移動してきた際、図14(a)に示すように、各ワイパー部材8A、8Bの先端は記録ヘッド11のインク吐出面11aから接触することのない程度の距離をおいて待機している。そして、ワイパー部材8A、8Bによってワイピングを行う際は、図14(b)に示すように、カム66A、66Bを所定角度回転させることにより、キャップ部材61A、61Bは記録ヘッド11A、11Bと接触しないが、ワイパー部材8A、8Bの先端が記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aよりも奥側となるように、各台座65A、65Bを上昇させる。このとき、ワイパー部材8Bの先端は、記録ヘッド11Aと11Bとの間の凹部12内に配置される。
この状態から、各ワイパー部材8A、8Bを対応する記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aに弾性的に当接させて摺擦する。ワイパー部材8A、8Bの摺擦動作は、キャップユニット60(600)又はメンテナンスユニット6全体を平行移動させることによって行うこともできるが、マルチヘッドユニット群1をガイド棒3に沿って移動させることによって行うようにすれば、メンテナンスユニット6側に摺擦動作用の移動機構を設ける必要がなく、構造を簡素化することができる。
キャップ部材61A、61Bによってインク吸引を行う場合は、図14(c)に示すように、更にカム66A、66Bを回転させることによってキャップ部材61A、61Bを更に上昇させて記録ヘッド11A、11Bに当接させればよい。
もちろん、キャップ部材61A、61Bは記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aに対して個別に当接することができるため、ワイパー部材8A、8Bによるワイピングも、台座65A、65Bを個別に上昇させることで記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aに対して個別に行うようにしてもよい。
特に、キャップ部材61A、61Bによってインク吸引を実行した後のインク吐出面11aには、吸引残りのインクが多量に付着する場合があるが、ワイパー部材8A、8Bはキャップ部材61A、61Bと同一の台座65A、65Bに設けられているため、キャップ部材61A、61Bによってインクを吸引した後の記録ヘッド11A、11Bのインク吐出面11aのみに、引き続いてワイパー部材8A、8Bによってワイピングを実行することができる。
このようにキャップ部材61A、61Bと一体にワイパー部材8A、8Bを設けることで、キャップ部材61A、61Bをマルチヘッドユニット10の長さ方向に亘って移動させて各記録ヘッド11A、11Bをワイピングすることができるため、記録ヘッド11の個数に対応する数のワイパー部材を設ける必要がなく、部品点数が削減化でき、インク吐出面11aに付着したインクを除去する機能を、省スペース、低コストで付加することができる
なお、キャップ部材61A、61Bと共にワイパー部材8A、8Bを設けた場合、その昇降動作は段階的に行う必要があるため、図15に示すように、カム66のカム面には、回転軸66aからの径をそれぞれ異ならせた平坦部661、662、663を形成しておくことが好ましい。すなわち、最も小径な平坦部661を待機位置(図14(a))とし、中間の径の平坦部662をワイピング位置(図14(b))とし、最も大径な平坦部663をインク吸引のための当接位置(図14(c))とすると、カム66を段階的に回転させることによって、それぞれの上昇動作の位置決めを簡単に行うことができる。
以上説明したキャップユニット60(600)は、マルチヘッドユニット群1を構成するマルチヘッドユニット10の個数に対応するようにメンテナンスユニット6に配設することが好ましいが、本発明に係るインクジェット記録装置は、キャップユニット60(600)をマルチヘッドユニット群1を構成する複数のマルチヘッドユニット10に対して1組だけ設けるようにしてもよい。この場合、1つのマルチヘッドユニット10のメンテナンスが終了した後は、マルチヘッドユニット群1とメンテナンスユニット6とのいずれか又は双方を相対的に平行移動させることで、他のマルチヘッドユニット10に対するメンテナンスを続けて行うようにすればよい。
特にこの場合に図8、図9に示した態様のキャップユニット600を使用すれば、1つのマルチヘッドユニット10において吸引動作を行わないキャップ部材61がある場合、そのキャップ部材61を次にメンテナンスを行うマルチヘッドユニット10中のインク吸引を行う記録ヘッド11の位置まで予め個別に移動させて待機させておくことができ、吸引動作の更なる迅速化を図ることも可能である。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、マルチヘッドユニット10を1つだけ使用するものであってもよく、複数のマルチヘッドユニット1を並設することによってマルチヘッドユニット群1を構成するものに限らない。
更に、メンテナンスユニット6は、記録時のマルチヘッドユニット10に対向する位置に配置してもよい。
図16及び図17にこの態様を示す。マルチヘッドユニット10の下方には、シート状の被記録材Sを平滑に保持するためのプラテン400が設けられている。プラテン400には、マルチヘッドユニット10の各記録ヘッド11のインク吐出面11aが対向する位置に開口401が形成されており、この開口401内にメンテナンスユニット6が配設されている。ここでは1つのマルチヘッドユニット10と1組のキャップユニット60(600)を示しているが、複数のマルチヘッドユニット10とそれに対応した組数のキャップユニット60(600)を並設したものであってもよいことはもちろんである。501、502はシート状の被記録材Sを挟着して搬送するための搬送ローラ対である。
図16に示すように、被記録材S1に対して記録を行っている時、キャップユニット60(600)は、プラテン400の開口401よりも下方に退避している。従って、被記録材S1は、搬送ローラ対501、502の間でプラテン400によって平滑に保持される。
そして、被記録材S1に対する記録が終了し、次に記録する被記録材S2が記録位置まで搬送されて来るまでの間の非記録動作時に、図17に示すように、キャップユニット60(600)はキャップ部材61A、61Bを上昇させて開口401から突出させ、対応する記録ヘッド11A、11Bに当接させてインクを吸引する。
このとき記録ヘッド11の吸引動作は、全ての記録ヘッド11を非記録動作が来るたびに、キャップ部材61A、61Bの配設数ずつ順次に行うようにしてもよいし、被記録材S1の記録時に使用頻度の少なかった記録ヘッド11のみに対して個別に行うようにしてもよい。
このように、メンテナンスユニット6を、記録時のマルチヘッドユニット10に対向する位置に配置することで、マルチヘッドユニット10を移動させる必要なくメンテナンスを実行することができ、メンテナンスのための時間も短縮することができる。
また、インク吸引を行わない記録ヘッド11にはキャップ部材61が当接することがないため、このように記録動作の合間にインク吸引を行うようにしても、次の被記録材S2の記録を行う際に、記録ヘッド11が汚染している危険性を低減できる。
なお、本発明に係るインクジェット記録装置は、以上説明したように、停止したマルチヘッドユニット10から搬送中の被記録材Sに向けてインクを吐出することで記録を行うものに限らず、マルチヘッドユニット10を停止中の被記録材Sの幅方向に亘って往復走査させることにより記録を行うものであってもよい。
本発明に係るインクジェット記録装置の一例を示す概略図 マルチヘッドユニットをインク吐出面側から見た図 図2の(iii)−(iii)線に沿う断面図 マルチヘッドユニットの記録ヘッドを検出している状態の不吐出検出装置を示す一部破断する図 キャップユニットの平面図 キャップユニットの側面図 (a)は2つのキャップ部材を各記録ヘッドに当接させた状態を説明する図、(b)は1つのキャップ部材のみを1つの記録ヘッドに当接させた状態を説明する図 キャップユニットの別の態様を示す平面図 別の態様に係るキャップユニットの側面図 (a)〜(b)は1つのマルチヘッドユニット中のインク吸引対象の記録ヘッド位置を示す図 (a)(b)は開閉弁の他の態様を示す要部断面図 (a)(b)はインク供給管に開閉弁を介設した状態を説明する図 キャップ部材にワイパー部材を設けた状態を示す部分斜視図 (a)はキャップ部材の待機位置、(b)はワイパー部材によるワイピング位置、(c)はキャップ部材による当接位置を示す図 ワイパー部材を有するキャップユニットに好適なカムの一例を示す図 記録時のマルチヘッドユニットからインク吸引する態様を示す概略図 記録動作の合間にインク吸引している状態を示す概略図 従来のマルチヘッドユニットとキャップ部材の配置構成を示す概略図
符号の説明
1:マルチヘッドユニット群
10:マルチヘッドユニット
11(11A、11B):記録ヘッド
11a:インク吐出面
11b:インク吐出口
12:凹部
2:支持基板
21:取り付け穴
3:ガイド棒
4:搬送機構
41:搬送ローラ
42:搬送ベルト
5:不吐出検出装置
51:筐体
52:発光素子
53:受光素子
54:ガイド棒
6:メンテナンスユニット
60、600:キャップユニット
61(61A、61B):キャップ部材
62:ガイド棒
63、63A、63B:基台
64:ガイドピン
65A、65B:台座
66(66A、66B):カム
67A、67B:モータ
68:引っ張りばね
69、69A、69B:ワイヤー
7:吸引ポンプ
70:インク排出チューブ
71(71A、71B):分岐チューブ
72(72A、72B):開閉弁
73A、73B:連通管
74A、74B:大気連通弁
8(8A、8B):ワイパー部材
9:インク供給管
91〜95:分岐管
91a〜95a:開閉弁
400:プラテン
401:開口
501、502:搬送ローラ対
S(S1、S2):被記録材

Claims (8)

  1. インク吐出面に多数のインク吐出口が配列された少なくとも3個以上の記録ヘッドを前記インク吐出口の配列方向に沿って千鳥状に配置させてなるマルチヘッドユニットを備え、前記インク吐出口から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドのインク吐出面に当接する少なくとも2個以上で且つ前記マルチヘッドユニットの全記録ヘッド数よりも少ない数のキャップ部材と、
    前記キャップ部材を前記インク吐出面と平行に移動させる第1の移動手段と、
    前記キャップ部材を前記インク吐出面に対して当接してインク吸引を行う当接位置と前記インク吐出面から離れた非当接位置との間で各々個別に移動させる第2の移動手段と、
    前記キャップ部材が当接する記録ヘッドから該キャップ部材と連通するインク排出路を介してインクを吸引する吸引手段とを有し、
    前記吸引手段は、前記キャップ部材の数よりも少なく設けられ、前記インク排出路は、前記吸引手段から分岐して前記キャップ部材と連通しており、
    前記インク排出路の各々には、前記吸引手段からのインクの吸引を選択的に行うための個別に開閉可能な開閉弁が設けられており、
    該開閉弁は、弁を開閉する弁口と弁体とを有する弁室と、前記キャップ部材と前記弁室とを連通する伸縮自在なチューブと、前記チューブの内部を通って前記キャップ部材と前記弁体とを連結する連結棒とを有し、前記第2の移動手段による前記キャップ部材の当接位置と非当接位置との間の移動に連動して前記連結棒に設けられた前記弁体が前記弁口に対して離反又は閉塞することによって開閉されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャップ部材は、前記マルチヘッドユニットの長さ方向に沿う一方の記録ヘッドの列と他方の記録ヘッドの列のそれぞれに対応して少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1の移動手段は、前記キャップ部材を各々個別に移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドの各々のインク吐出口からのインクの不吐出を検出する不吐出検出手段と、
    前記キャップ部材によってインクを吸引する記録ヘッドを決定する吸引ヘッド決定手段とを有し、
    前記吸引ヘッド決定手段により決定される記録ヘッドは、前記不吐出検出手段によってインクの不吐出が検出された記録ヘッドを少なくとも含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記キャップ部材は、記録時の前記マルチヘッドユニットに対向して配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドには、それぞれインクを供給するためのインク供給路が連通していると共に、該インク供給路の各々には、個別に開閉可能な開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記キャップ部材には、大気連通弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記キャップ部材には、前記インク吐出面を摺擦してインクを拭き取るためのワイパー部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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