JP4640333B2 - 捕虫器 - Google Patents

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Description

本発明は、虫を誘引する紫外線を照射し、誘引された虫を捕獲する捕虫器に関する。
従来より、捕虫器は、虫が誘引される光を出射する光源、すなわち誘虫ランプを備える。この誘虫ランプは、特に飛翔昆虫を誘引対象としている。図10は、虫のすう光特性を示す。虫は、略360〜370nmの波長の光すなわち紫外線に誘引される。このため、誘虫ランプは、紫外線を含有した光を出射するように構成されている。図11は、一般的な誘虫ランプの出射光の周波数成分を示す。一般的な誘虫ランプの出射光は、紫外線と青色光とを主要成分として含んでいる。このため、例えば飲食店や食品小売店等の清潔さが求められる店舗において、捕虫器を設置した場合、客が、捕虫器から天井や壁等に照射される青色光を視認し、捕虫器の設置に気付くことがある。捕虫器の設置が虫の存在を暗示しているので、客は捕虫器の設置に気付いたとき、不潔な印象を抱くことがある。しかしながら、捕虫器を設置しなかった場合、飛翔昆虫に対する対策を講じることができないので、この場合においても、飛翔昆虫により客が店舗に対して不潔な印象を抱く虞がある。このため、捕虫器には、捕虫性能と捕虫器自体の隠匿性の両立が求められていた。
そこで、誘虫ランプ特有の光色である青色を緩和するため、例えば、ランプカバーの内側に、誘虫ランプと照明ランプとから成る2種類のランプが配置された捕虫装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記の照明ランプは例えば白色蛍光ランプから成り、白色蛍光ランプから発せられる光は、各色光の成分を含む。ランプカバーは、非透光性材料から成ると共に、上面に開口部を有しており、この開口部から、誘虫ランプの光と白色蛍光ランプの光の合成光が出射される。従って、誘虫ランプ特有の光色である青色が、白色蛍光ランプの可視光により緩和される。このため、人間の目は、ランプカバーから出射された光のうち、特に、照明ランプが発する可視光に反応する。一方、虫は、ランプカバーから出射された光のうち、特に、誘虫ランプから出射された青色光及び紫外線に反応し、ランプカバー内に誘引される。誘引された虫は、ランプカバー内に配置された捕虫シートに捕獲される。
しかしながら、上記の捕虫装置においては、誘虫ランプ及び照明ランプの2種類のランプが設けられており、これらはずらして配置されるので、天井面等の照射面に、誘虫ランプの青色光のみが照射される領域が生じることがあり、その光色により捕虫器があることを人に知られる。
また、上記とは別の捕虫器として、誘虫ランプと、この誘虫ランプの紫外線により蛍光発色可能に形成された蛍光体とを備え、この蛍光体の表面には粘着層が形成された昆虫類捕獲器が知られている(例えば、特許文献2参照)。この捕獲装置においては、蛍光体の表面に粘着層が形成されているので、この粘着層が、誘虫ランプの紫外線により誘引された飛翔昆虫に加えて、蛍光体が発する光に誘われて蛍光体に飛来した飛翔昆虫を捕獲する。しかしながら、本捕獲装置においては、誘虫ランプ特有の青色光が人に視認されて、捕虫器があることを人に知られる。
特開2006−149252号公報 特開平8−33444号公報
本発明は、上記の従来の問題を解決するためになされたものであり、誘虫ランプ特有の青色光が目視されないようにして、捕虫器が在ることを人に認知され難くした捕虫器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、虫を誘引する紫外線を含有した光を照射する光源と、前記光源により誘引された虫を捕獲する捕虫手段と、を備えた捕虫器において、前記光源を覆い、該光源から照射された光が通る光学フィルタを備え、前記光学フィルタは、略360nm以上370nm以下の波長の光の最大透過率が略60%以上で、且つ、略400nm以上450nm以下の波長の光の最大透過率が10%以下の特性を有するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の捕虫器において、前記光学フィルタには、略400nm以上450nm以下の波長の光により励起されて略450nmより長波長の可視光又は赤外光を発光する蛍光体が塗布されているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の捕虫器において、前記光学フィルタ又は捕虫器の筐体には、前記光源を外部から視認可能とする確認用開口が設けられているものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の捕虫器において、前記確認用開口には、略300nm以上450nm以下の波長の光により励起されて可視光を発光する蛍光体が塗布された透光性部材が設けられているものである。
請求項1の発明によれば、光学フィルタにより、波長が略400nm以上450nm以下である青色光の光量を低減できるので、誘虫ランプ特有の青色光が人に目視されないようにできる。従って、捕虫器が在ることを人に認知され難くすることができる。
請求項2の発明によれば、蛍光体が可視光を発光する場合、蛍光体は青色光とは別の色の光を出射するので、捕虫器の照射光の色は、蛍光体の発光色と、光学フィルタによりカットされなかった誘虫ランプ特有の青色光の光色との混色となり、その結果、捕虫器が在ることを人に認知し難くすることができる。また、蛍光体が赤外光を発光する場合、赤外光は目に見えないので好ましい。
請求項3の発明によれば、確認用開口から照射される誘虫ランプの光により、誘虫ランプの点灯/消灯状態が目視で確認できる。このため、誘虫ランプが不点灯状態にあって捕虫器の捕虫性能が落ちていることを早く認知することができる。従って、捕虫器の性能低下を認知したときに誘虫ランプを交換することにより、捕虫性能の維持を図ることができる。
請求項4の発明によれば、蛍光体は青色光により励起されて可視光を発光するものであるため、透光性部材から外部に照射される光を、蛍光体の材料を調整することにより、誘虫ランプ特有の青色光ではなく他の光色の可視光にすることができる。このため、捕虫器が在ることを人に認知され難くしつつ、捕虫性能の維持を図ることができる。
以下、本発明の各種実施形態に係る捕虫器について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る捕虫器の構成を示す。この捕虫器1は、虫が誘引される光を出射する誘虫ランプ2(光源)と、誘虫ランプ2を覆い、蛍光体31が塗布された光学フィルタ3と、誘虫ランプ2から出射され光学フィルタ3を透過した光を反射する反射鏡4と、誘虫ランプ2により誘引された虫を捕獲する捕虫シート5(捕虫手段)と、誘虫ランプ2、光学フィルタ3、反射鏡4及び捕虫シート5を収納する筐体6と、を備える。誘虫ランプ2は、紫外線が虫を誘引する効果を有するので、紫外線を含有した光を照射する。筐体6は、非透光性の樹脂により形成されており、横長な直方体状である。また、筐体6は、上下方向に二分割可能であり、下部筐体61と上部筐体62とで構成されている。上部筐体62の前面には開口62aが形成されている。この捕虫器1は、前方、斜め上方及び斜め下方に光を照射するものであり、背面側が壁面W等の天井近傍部分に固定される。以下、捕虫器1の各部品の構成を詳述する。
下部筐体61には誘虫ランプ2が収納されている。下部筐体61の上面には光出射口61aが形成されており、板状の光学フィルタ3がこの光出射口61aを塞ぐように配設され、誘虫ランプ2を覆っている。誘虫ランプ2から照射された光はこの光学フィルタ3を通る。また、下部筐体61の下面には、ランプ交換用開口61bが形成されており、このランプ交換用開口61bに対応して、下部筐体61に開閉自在に蓋部材63が取り付けられている。この蓋部材63は、下部筐体62及び上部筐体61と共に筐体6を構成する。蓋部材63は、閉状態でランプ交換用開口61bを塞ぎ、下部筐体61の下面からの光漏れを防止する。
上部筐体62には反射鏡4及び捕虫シート5が収納されている。反射鏡4は、上部筐体62が下部筐体61の上部に固定された状態で、光学フィルタ3の上方に配置され、光学フィルタ3を透過した光を反射する。この反射鏡4は、光を捕虫器1の前方に向けて反射するように湾曲している。捕虫シート5は、粘着性を有するものであり、反射鏡4の下方で、且つ、光学フィルタ3の上方に配置されている。捕虫シート5は、例えば、筐体6の前面側と背面側とに、互いに向き合うように1枚ずつ配設されている。これらの捕虫シート5は、筐体6の外側から内側に向けて互いの間隔が狭くなるように傾斜して配設されている。反射鏡4は誘虫ランプ2の光を反射するので、虫はその光に誘引されて飛来し、例えば反射鏡4に衝突して捕虫シート5上に落下する。このようにして、捕虫シート5により虫を捕獲できる。さらに、捕虫シート5は下部筐体61の上方に在り、誘虫ランプ2は下部筐体61下面のランプ交換用開口61bから出し入れでき、捕虫シート5と誘虫ランプ2との間には光学フィルタ3が配設されているので、誘虫ランプ2交換時に手が捕虫シート5に接触する虞がない。このため、誘虫ランプ2交換時に手が汚れることを防止でき、誘虫ランプ2の交換を清潔に行なえる。なお、捕虫シート5は、紫外線を透過する透光性部材又は透明部材により構成され、光学フィルタ3の外側に取り付けられていてもよい。
誘虫ランプ2は、例えば蛍光灯形であり、筐体6の横方向すなわち長手方向と平行に、例えば1灯設置される。虫は、誘虫ランプ2による光照射の刺激に反応し、方向性の在る運動をする。そして、虫は捕虫器1に向けて飛翔する。誘虫ランプ2は、不図示のソケットと接続されており、そのソケットは不図示の安定器と電気的に接続されている。安定器は、誘虫ランプ2のランプ電流及び誘虫ランプ2に対する印加電圧の制御を行ない、商用電源から供給された電力に基づいて誘虫ランプ2を点灯制御する。
光学フィルタ3は、誘虫ランプ2から出射された紫外線のうち、略360nm以上370nm以下の波長の光の最大透過率が略60%以上である特性を有する。さらに、光学フィルタ3は、略400nm以上450nm以下の波長の光すなわち青色光の最大透過率が10%以下である特性を有する。このため、誘虫ランプ2の出射光の主要成分である紫外線及び青色光のうち、青色光の光量を低減することができる。この光学フィルタ3は、330nm、340nm又は360nmの波長の紫外線に対する透過率が最大である紫外線透過ガラス(以下、それぞれの紫外線透過ガラスをガラスU330、U340、U360という)や、ガラスU330、U340又はU360を粉末状にし、それらをバインダに混ぜることにより作製された塗料が塗布された樹脂性部材により構成される。上記のバインダの材料は、例えばシリコン等の紫外線透過樹脂であり、樹脂製部材の材料は、例えばアクリルである。
上記のように、光学フィルタ3は青色光の光量を低減するので、誘虫ランプ2から捕虫器1外部に照射される青色光の光量を抑制でき、誘虫ランプ特有の青色光が目視されないようにできる。従って、捕虫器1の設置を人に認知され難くすることができる。このため、捕虫器1を人の上方に配置させ、誘虫ランプ2からの光を捕虫器1の下方に配光した場合においても、捕虫器1の設置を人に認知され難くしつつ、捕虫器1の下方を飛翔している昆虫に対して高い誘引効果を奏することができる。また、従来技術のように2種類のランプを1灯ずつ備える場合、コストが増加すると共に、それぞれのランプの寿命が異なるため交換頻度が増えるので、捕虫器の管理に係る手間が増えるが、捕虫器1はランプの数が1種類で且つ1灯であるので、コストの低減を図ると共に、交換頻度を減らすことができる。このため、捕虫器1の管理に係る手間を減らすことができる。
蛍光体31は、光学フィルタ3の誘虫ランプ2側に塗布されている。この蛍光体31は、誘虫ランプ2の出射光のうち、略400nm以上450nm以下の波長の光すなわち青色光により励起され、略450nmより長波長の可視光又は赤外光を発光する。すなわち、蛍光体31が可視光を発光する場合、その光色は青色以外の色である。蛍光体31は、例えば、特許第3763719号公報に記載の蛍光体で構成される。蛍光体31により発せられた可視光又は赤外光は、光学フィルタ3を通り、捕虫器1外部に出射される。
蛍光体31が可視光を発光する場合、蛍光体31は青色光とは別の色の可視光を出射するので、捕虫器1の照射光の色は、蛍光体31の発光色と、光学フィルタ3によりカットされなかった誘虫ランプ特有の青色光の光色との混色となる。従って、光学フィルタ3と蛍光体31とを組み合わせることにより、青色光をより目視し難くすることができる。また、蛍光体31の材料を調整してその発光色を色調整することにより、捕虫器1の照射光の光色を白色にできる。従って、捕虫器1を一般の照明器具に擬装できる。また、1灯のランプにより、1台の捕虫器1から、可視光と誘虫効果の高いUV−A波(長波長紫外線)等の紫外線とを照射できるので、従来技術のように2灯以上のランプを組み合わせる場合と比べて、照射面の色むらをなくすことができる。さらに、ランプ数が減るので、ランプを制御する安定器の回路構成を簡単にでき、さらに回路素子数を減らすことができる。このため、安定器のコストを抑制できる。従って、捕虫器1のコストを低減できる。一方、蛍光体31が赤外光を発光する場合、赤外光は目に見えないので好ましい。また、捕虫器1を額や時計等の全く異なる什器に自然な形で偽装できる。
図2は、光学フィルタ3における透過率の周波数特性の一例を示す。同図の縦軸は、最大透過率に対する相対値を示す。光学フィルタ3の透過率は、光の波長が略300〜400nmの範囲で山型に変化する。波長が略300〜400nmの範囲において、透過率は、光の波長が300nmから長くなるに連れて増加し、略360nm以上370nm以下である範囲で最大となり、略370nmより長くなるに連れて減少する。また、透過率は、略400nm以上で零に近くなり、略780nmから再度増加する。
図3は、2種類の誘虫ランプ2の光強度スペクトルと、これらの誘虫ランプ2と2種類の光学フィルタ3とを組み合わせたときに、光学フィルタ3から照射される光の光強度スペクトルとを示す。同図の縦軸は、最大光強度に対する相対値を示す。ここで、2種類の誘虫ランプ2のうち、一方を誘虫ランプL1といい、他方を誘虫ランプL2という。また、2種類の光学フィルタ3のうち、一方は上記のガラスU330であり、他方は上記のガラスU340である。
まず、誘虫ランプL1とガラスU330又はガラスU340とを組み合わせたときの光強度スペクトルについて説明する。誘虫ランプL1単体から出射される光の光強度は、波長が略300〜400nmの範囲と、略400〜410nmの範囲と、略430〜440nmの範囲とで山型に変化し、それ以外の波長領域では平らである(破線Aに示す)。波長が略300〜400nmである光には紫外線が含まれており、波長が略400〜450nmである光は青色光であるため、誘虫ランプL1の出射光の主要成分は、紫外線及び青色光であるといえる。誘虫ランプL1においては、波長が略350nmである光の光強度が最大となる。図3においては、この光強度を基準として、他の光の光強度が相対値で表される。
誘虫ランプL1とガラスU330又はガラスU340(以下、ガラスU330等という)とを組み合わせた場合、ガラスU330等から出射される光の光強度は、誘虫ランプL1単体の場合と比べて、波長が略400〜410nmである範囲と略430〜440nmである範囲とで低くなる(実線B、Cで示す)。同範囲における光強度スペクトルは、略平らなものとなる。すなわち、ガラスU330等により、捕虫器1の照射光うち青色光の光量が抑制される。このため、誘虫ランプ特有の青色光が目視されないようにできる。一方、紫外線領域の光は殆んど減衰されないので、高い誘虫効果を担保できる。
次に、誘虫ランプL2とガラスU330等とを組み合わせたときの光強度スペクトルについて説明する。誘虫ランプL2単体から出射される光の光強度は、波長が略300〜400nmの範囲と、略400〜410nmの範囲と、略430〜440nmの範囲とで山型に変化し、それ以外の波長領域では平らである(破線Dに示す)。すなわち、誘虫ランプL2の出射光の主要成分は、紫外線と青色光である。誘虫ランプL2においては、波長が略365nmである光の光強度が最大となる。
誘虫ランプL2とガラスU330等とを組み合わせた場合、ガラスU330等から出射される光の光強度は、誘虫ランプL2単体の場合と比べて、波長が略400〜410nmである範囲と略430〜440nmである範囲とで低くなる(実線E、Fで示す)。この光強度の低下により、同範囲における光強度スペクトルは、略平らなものとなる。すなわち、ガラスU330等により、捕虫器1の照射光うち青色光の光量が抑制される。このため、上記の組み合わせの場合と同様に、高い誘虫効果を担保しつつ、捕虫器1の設置を人に認知され難くすることができる。
(第2の実施形態)
図4(a)(b)は、本発明の第2の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。図面において、同一の部材には同一の符号を付す。本実施形態の捕虫器1は、第1の実施形態と比べ、構成部品の配置が異なり、斜め下方に光を照射するように構成されている。上部筐体62には、誘虫ランプ2、反射鏡4及び安定器7が収納されている。安定器7は、第1の実施形態における上記の安定器と同一の構成を有する。また、下部筐体62には、断面視略V字状の捕虫シート5が固定されている。
上部筐体62の前面は斜め下方に向けて傾斜しており、この前面には光出射口62bが形成されている。反射鏡4は、誘虫ランプ2の側方を囲うように成形され、前部に開口4aを有しており、この開口4aが上部筐体62の光出射口62bと対応するように配置されている。光出射口62bには、光学フィルタ3がこの光出射口62bを塞ぐように配置されている。誘虫ランプ2の出射光は、直接又は反射鏡4で反射されて光学フィルタ3に到達する。光学フィルタ3を透過した光は、捕虫器1の外部で、且つ、斜め下方に照射される。虫は、捕虫器1の照射光に誘引されて飛来し、上部筐体62の前面又は光学フィルタ3に衝突して捕虫シート5上に落下する。このようにして、捕虫シート5により虫を捕獲できる。本実施形態においても、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図5(a)(b)は、本発明の第3の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。この捕虫器1は、上記第1及び第2の実施形態と比べ、構成部品の配置がさらに異なり、上方に光を照射するように構成されている。筐体6は、横長で、且つ、上面が開口しており、前面部6aから底面部6bにかけて、外側に凸となるような断面視円弧状に湾曲形成されている。底面部6bの後端部には、背面部6cが垂設されている。筐体6内で、底面部6bと背面部6cとが交わる付近には、安定器7等の電気回路が収納される収納部6dが形成されている。前面部6a及び底面部6bの内面で、且つ、収納部6dが形成された箇所を除いた領域には、その内面に合わせて捕虫シート5が設けられている。収納部6dの上面部は略水平であり、背面部6cから、背面部6cと略90度の角度を持って延設されている。
また、収納部6d上には、収納部6dの上面部と背面部6cの形状に対応した断面視略L字状の反射鏡4が設けられている。さらに、反射鏡4の前方の開口を塞ぐように光学フィルタ3が設けられており、光学フィルタ3の内側には蛍光体31が塗布されている。光学フィルタ3の形状は、外側に凸となるような断面視円弧状である。光学フィルタ3及び反射鏡4により覆われる空間には、誘虫ランプ2が配置されている。本実施形態においても、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図6(a)(b)は、本発明の第4の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。この捕虫器1は、上記第1の実施形態に係る捕虫器1(図1(a)(b)参照)の蓋部材63に、誘虫ランプ2を確認するための確認用開口8が形成されたものである。上記のように、蓋部材63は、下部筐体61の下面に設けられたランプ交換用開口61bに対応して、下部筐体61に開閉自在に取り付けられている。
確認用開口8は、誘虫ランプ2を外部から視認可能とするものであり、その形状は、例えば円状である。確認用開口8の形状は、上記に限定されず、楕円状、矩形状又は多角形状等であってもよい。本実施形態においては、第1の実施形態による効果を奏することができると共に、確認用開口8から照射される誘虫ランプ2の光(破線矢印で示す)により、誘虫ランプ2の点灯/消灯状態が目視で確認できる。このため、誘虫ランプ2が不点灯状態にあって捕虫器1の捕虫性能が落ちていることを早く認知することができる。従って、捕虫器1の性能低下を認知したときに誘虫ランプ2を交換することにより、捕虫性能の維持を図ることができる。
(第5の実施形態)
図7(a)乃至(d)は、本発明の第5の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。この捕虫器1は、上記第4の実施形態と比べ、確認用開口8が、上記第2の実施形態に係る捕虫器1(図4(a)(b)参照)の光学フィルタ3に形成されている点で異なる。本実施形態においても、第4の実施形態と同じ効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図8(a)(b)は、本発明の第6の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。この捕虫器1は、上記第4の実施形態に係る捕虫器1(図6(a)(b)参照)の確認用開口8に、透光性部材9が設けられたものである。透光性部材9は、板状であり、例えば透明ガラスや透明樹脂等の透明部材により構成される。この透光性部材9の誘虫ランプ2側には、略300nm以上450nm以下の波長の光により励起され、青色以外の色の可視光を発光する蛍光体91が塗布されている。従って、蛍光体91は、例えば誘虫ランプ特有の光で、波長が略400〜450nmである青色光(破線矢印で示す)により励起され、可視光を発光する。蛍光体91発光の可視光(実線矢印で示す)は、透光性部材9を通して、捕虫器1外部に出射される。蛍光体91の発光量は、誘虫ランプ2の発光量に応じて増減する。
従って、本実施形態においては、第1の実施形態による効果を奏することができると共に、透光性部材9から照射される可視光により、誘虫ランプ2の点灯/消灯状態が目視で確認できる。このため、誘虫ランプ2が不点灯状態にあって捕虫器1の捕虫性能が落ちていることを早く認知することができる。従って、捕虫器1の性能低下を認知したときに虫ランプ2を交換することにより、捕虫性能の維持を図ることができる。また、蛍光体91の材料を調整することにより、蛍光体91の発光色を調整することができ、その色を例えば青色以外の色にできる。このため、確認用開口8すなわち透光性部材9から外部に照射される光を、誘虫ランプ特有の青色光ではなく他の光色の可視光にすることができる。その結果、捕虫器1が設置を人に認知され難くしつつ、捕虫性能の維持を図ることができる。
(第7の実施形態)
図9(a)乃至(d)は、本発明の第7の実施形態に係る捕虫器1の構成を示す。この捕虫器1は、上記第6の実施形態と比べ、上記第5の実施形態に係る捕虫器1(図7(a)乃至(d)参照)の確認用開口8に、透光性部材9が設けられている点で異なる。本実施形態においても、第6の実施形態と同じ効果を得ることができる。
本発明は、上記第1乃至第7の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、蛍光体31、91は、光学フィルタ3又は透光性部材9の誘虫ランプ2側ではなく、その反対側に塗布されていても構わない。また、蛍光体31、91は、同一色の光を発光してもよい。また、蛍光体31、91は、同一材料から成るものであっても構わない。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る捕虫器の斜視図、(b)はその断面図。 上記捕虫器の光学フィルタにおける透過率の周波数特性図。 上記捕虫器における誘虫ランプの出射光の光強度スペクトルと上記光学フィルタ配置時における照射光の光強度スペクトルとを示す図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る捕虫器の斜視図、(b)はその断面図。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る捕虫器の斜視図、(b)はその断面図。 (a)は本発明の第4の実施形態に係る捕虫器の断面図、(b)は(a)の破線枠A部分の拡大断面図。 (a)は本発明の第5の実施形態に係る捕虫器の斜視図、(b)は(a)の破線枠B部分の拡大斜視図、(c)は同捕虫器の断面図、(d)は(c)の破線枠C部分の拡大断面図。 (a)は本発明の第6の実施形態に係る捕虫器の断面図、(b)は(a)の破線枠D部分の拡大断面図。 (a)は本発明の第7の実施形態に係る捕虫器の断面図、(b)は(a)の破線枠E部分の拡大断面図。 虫のすう光特性図。 誘虫ランプの出射光の周波数成分を示す図。
符号の説明
1 捕虫器
2 誘虫ランプ(光源)
3 光学フィルタ
31 蛍光体
5 捕虫シート(捕虫手段)
6 筐体
61 下部筐体
62 上部筐体
63 蓋部材
8 確認用開口
9 透光性部材
91 蛍光体

Claims (4)

  1. 虫を誘引する紫外線を含有した光を照射する光源と、前記光源により誘引された虫を捕獲する捕虫手段と、を備えた捕虫器において、
    前記光源を覆い、該光源から照射された光が通る光学フィルタを備え、
    前記光学フィルタは、略360nm以上370nm以下の波長の光の最大透過率が略60%以上で、且つ、略400nm以上450nm以下の波長の光の最大透過率が10%以下の特性を有することを特徴とする捕虫器。
  2. 前記光学フィルタには、略400nm以上450nm以下の波長の光により励起されて略450nmより長波長の可視光又は赤外光を発光する蛍光体が塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の捕虫器。
  3. 前記光学フィルタ又は捕虫器の筐体には、前記光源を外部から視認可能とする確認用開口が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の捕虫器。
  4. 前記確認用開口には、略300nm以上450nm以下の波長の光により励起されて可視光を発光する蛍光体が塗布された透光性部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の捕虫器。
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