JP4633462B2 - 3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1h−ピラゾールの製造方法 - Google Patents

3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1h−ピラゾールの製造方法 Download PDF

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Description

3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールを製造するためのさらなる方法に対する必要性が存在する。かかる化合物としては、作物保護剤、医薬品および他のファインケミカルスを製造するための有用な中間体が挙げられる。
3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールの製造に関して、いくつかの方法が報告されている。例えば、非特許文献1は、相当するオキソ−ピラゾリジンをオキシ塩化リンと接触させることによる3−クロロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールの製造を報告する。非特許文献2は、相当する3−アミノ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールから製造されるジアゾニウム塩中間体を経由して、3−クロロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールの製造を開示する。非特許文献3は、N−クロロスクシンイミドを使用するグリオキシル酸のヒドラゾンの脱カルボキシル塩素化によって形成される塩化ヒドラジドイル中間体による、アクリル酸エステルの双極子環付加によって、3−クロロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールの製造を開示する。特に、広範囲の化学構造普遍性の方法であり、かつ工業量で市販品として入手可能である比較的低価格な試薬を使用する、別の方法に関する必要性が存続する。
J.P.チュップ(J.P.Chupp)、ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー(J.Heterocyclic Chem.)1994、31、1377−1380 M.V.ゴレリック(M.V.Gorelik)ら、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)U.S.S.R.1985、21、773−781(Zhurnal Organicheskoi Khimii 1985,21(4),851−859の英訳) K.K.バッハ(K.K.Bach)ら、テトラヘドロン(Tetrahedron)1994、50(25)、7543−7556
発明の要旨
本発明は、式I
Figure 0004633462
[式中、Lは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、
各Rは独立して場合により置換されていてもよい炭素部分から選択され、
kは0〜4の整数であり、
そしてXはハロゲンである]
の3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を製造する方法に関する。
この方法は、式II
Figure 0004633462
[式中、XはOS(O)、OP(O)(ORまたはX以外のハロゲンであり、
mは1または2であり、
pは0または1であり、
はアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択され、そして
各Rは独立してアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択される]
の4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を、適切な溶媒の存在下で、式HXの化合物と接触させることを含んでなる。
また本発明は、式III
Figure 0004633462
[式中、
はハロゲンであり、
各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、(C〜Cアルキル)(C〜Cシクロアルキル)アミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
ZはNまたはCRであり、
はHまたはRであり、
はCH、F、ClまたはBrであり、
はF、Cl、Br、IまたはCFであり、
8aはC〜Cアルキルであり、
8bはHまたはCHであり、そして
nは0〜3の整数である]
の化合物を、式Ia
Figure 0004633462
[式中、RはHまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]
の化合物を使用して製造する方法にも関する。
この方法は、上記方法によって式Iaの化合物(すなわち、式Iの亜属)を製造することを特徴とする。
発明の詳細な記述
本明細書の記述において、用語「炭素部分」は、炭素原子が4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール環の骨格鎖に連結している基を指す。炭素部分LおよびR(Rを含む)が反応中心から離れている置換基である場合、それらは、合成有機化学の近代方法によって製造可能な、様々な炭素ベース基を包括し得る。本発明の方法は、一般的に、広範囲の式Iの出発化合物および式IIの生成化合物に適用可能である。当業者は、特定の基がハロゲン化水素に対して感応性であり、反応条件下で変換され得ることを認識するであろう。また当業者は、特定の基が塩基性であり、そしてハロゲン化水素によって塩を形成し得、従って本発明の方法が追加のハロゲン化水素を必要とし得ることも認識するであろう。
従って、「炭素部分」は、アルキル、アルケニルおよびアルキニルを含み、それは、直鎖または分枝鎖であり得る。また「炭素部分」は、炭素環および複素環も含み、それは、飽和、部分的飽和または完全不飽和であり得る。さらに、ヒュッケル則が満たされる場合、不飽和環は芳香族であり得る。炭素部分の炭素環および複素環は、一緒に連結している複数の環を含んでなる多環式環系を形成し得る。用語「炭素環」は、環骨格鎖を形成する原子が炭素のみから選択される環を示す。用語「複素環」は、環骨格鎖原子の少なくとも1個が炭素以外である環を示す。「飽和炭素環」は、単結合によってもう一方と連結している炭素原子からなる骨格鎖を有する環を指し、特記されない限り、残りの炭素原子価は、水素原子によって占められる。用語「芳香族環系」は、多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である完全不飽和炭素環および複素環を示す。芳香族は、各環原子が本質的に同一平面に存在し、かつ環平面に対して垂直なp−軌道を有し、かつ(4n+2)π電子は、nが0または正の整数である場合、環に関連してヒュッケル則に従うことを表す。用語「芳香族炭素環系」は、完全芳香族炭素環および多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である炭素環を含む。用語「非芳香族炭素環系」は、環系における環がいずれも芳香族ではない完全飽和炭素環ならびに部分的または完全不飽和炭素環を示す。用語「芳香族複素環系」および「芳香族複素環」は、完全芳香族複素環および多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である複素環を含む。用語「非芳香族複素環系」は、環系における環がいずれも芳香族ではない完全飽和複素環ならびに部分的または完全不飽和複素環を示す。用語「アリール」は、少なくとも1個の環が芳香族であり、芳香族環が分子の残りの部分への連結を提供する炭素環または複素環もしくは環系を示す。
L、RおよびRに関して明示される炭素部分は、場合により置換されていてもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらの炭素部分に関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有する炭素部分を指す。実例となる任意の置換基としては、それぞれさらに場合により置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヒドロキシカルボニル、ホルミル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、シクロアルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキニルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキニルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルオキシカルボニルアミノ、アルキニルオキシカルボニルアミノおよびアリールオキシカルボニルアミノ;ならびにハロゲン、シアノ、およびニトロが挙げられる。任意のさらなる置換基は、ハロアルキル、ハロアルケニルおよびハロアルコキシのような、L、RおよびRに対して追加の置換基を与えるために置換基自体に関して上記で説明されたもののような基から独立して選択される。さらなる例として、アルキルアミノはアルキルによってさらに置換され得、ジアルキルアミノが得られる。また1個もしくは2個の水素原子を2個の置換基のそれぞれまたは1個の置換基から比喩的に除去し、そして分子構造を支持し、そして基を連結して、置換基を支持する分子構造に縮合または結合された環式および多環式構造を製造するために、置換基を一緒に結合することもできる。例えば、フェニル環に結合された隣接するヒドロキシ基とメトキシ基とを一緒に結合することにより、連結基−O−CH−O−を含有する縮合ジオキソラン構造が得られる。ヒドロキシ基と、それが結合されている分子構造とを一緒に結合することにより、エポキシドを含む環状エーテルを得ることができる。また実例となる置換基としては酸素も挙げられ、これは、炭素に結合された場合、カルボニル官能性を形成する。同様に、イオウは、炭素に結合された場合、チオカルボニル官能性を形成する。炭素部分LまたはR内で、置換基を一緒に結合することによって、環および多環構造を形成することができる。また、少なくとも2個のR部分、またはL部分および少なくとも1個のR部分が同一基に含有される(すなわち、環系が形成される)実施態様も、炭素部分LおよびRの実例である。4,5−ジヒドロピラゾール部分が1個の環を構成する場合、同一基に含有される2つの近接配置のR部分、またはLおよびR部分は、縮合二環式または多環式環系を生じる。同一基に含有される2つのジェミナル配置のR部分は、スピロ環系を生じる。
本明細書に記述される場合、単独または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで使用される用語「アルキル」としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、または種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。用語「1−2アルキル」は、1つまたは2つの置換に利用可能な位置が、独立して選択されるアルキルであることを示す。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルのようなポリエンも挙げられる。「アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ならびに種々のブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキンが挙げられる。「アルキニル」としては、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部分も挙げることができる。「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルケニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルケニルオキシ部分が挙げられる。「アルケニルオキシ」の例としては、HC=CHCHO、(CHC=CHCHO、(CH)CH=CHCHO、(CH)CH=C(CH)CHOおよびCH=CHCHCHOが挙げられる。「アルキニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルキニルオキシ部分が挙げられる。「アルキニルオキシ」の例としては、HC≡CCHO、CHC≡CCHOおよびCHC≡CCHCHOが挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体のような分枝鎖または直鎖アルキルチオ部分が挙げられる。「アルキルスルフィニル」としては、アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーが挙げられる。「アルキルスルフィニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニル異性体が挙げられる。「アルキルアミノ」、「アルケニルチオ」、「アルケニルスルフィニル」、「アルケニルスルホニル」、「アルキニルチオ」、「アルキニルスルフィニル」、「アルキニルスルホニル」等は、上記例と同様に定義される。「アルキルカルボニル」の例としては、C(O)CH、C(O)CHCHCHおよびC(O)CH(CHが挙げられる。「アルコキシカルボニル」の例としては、CHOC(=O)、CHCHOC(=O)、CHCHCHOC(=O)、(CHCHOC(=O)、ならびに種々のブトキシまたはペントキシカルボニル異性体が挙げられる。「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。用語「シクロアルコキシ」としては、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシのような、酸素原子によって連結された同一基が挙げられる。「シクロアルキルアミノ」は、アミノ窒素原子がシクロアルキル基と水素原子とに結合されていることを意味し、そしてシクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノおよびシクロヘキシルアミノのような基が挙げられる。「(アルキル)(シクロアルキル)アミノ」は、水素原子がアルキル基によって置換されているシクロアルキルアミノ基を意味し、例としては、(メチル)(シクロプロピル)アミノ、(ブチル)(シクロブチル)アミノ、(プロピル)シクロペンチルアミノ、(メチル)シクロヘキシルアミノ等のような基が挙げられる。「シクロアルケニル」としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルのような基、ならびに1,3−および1,4−シクロヘキサジエニルのような1より多い二重結合を有する基が挙げられる。
用語「ハロゲン」としては、単独または「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。用語「1−2ハロゲン」は、1つまたは2つの置換に利用可能な位置が、独立して選択されるハロゲンであることを示す。さらに「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語で使用される場合、前記アルキルは、同一であっても、または異なっていてもよいハロゲン原子により部分的または完全に置換されていてよい。「ハロアルキル」の例としては、FC、ClCH、CFCHおよびCFCClが挙げられる。
置換基中の全炭素原子数を接頭辞「C〜C」で表し、ここで、iおよびjは、例えば1〜3の数であり、例えば、C〜Cアルキルは、メチルからプロピルを示す。
本発明の方法に適切な式IおよびIIの大きさに対する明確な限定はないが、典型的に、式IIは、4〜100、より一般的に4〜50、そして最も一般的に4〜25の炭素原子、および3〜25、より一般的に3〜15、そして最も一般的に3〜10のヘテロ原子を含んでなる。ヘテロ原子は、一般的に、ハロゲン、酸素、イオウ、窒素およびリンから選択される。式IおよびIIの2個のヘテロ原子は、ジヒドロピラゾール環窒素原子であり、Xはハロゲンであり、そしてXは少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。
LおよびR(Rを含む)の大きさに対して明確な限定はないが、LおよびR(Rを含む)における場合により置換されていてもよいアルキル部分は、一般的に、1〜6個の炭素原子、より一般的に1〜4個の炭素原子、そして最も一般的に1〜2個の炭素原子をアルキル鎖中に含む。LおよびR(Rを含む)における場合により置換されていてもよいアルケニルおよびアルキニル部分は、一般的に、2〜6個の炭素原子、より一般的に2〜4個の炭素原子、そして最も一般的に2〜3個の炭素原子をアルケニルまたはアルキニル鎖中に含む。
また、RおよびRに関して記載された基の大きさに対して明確な限定はないが、アルコキシおよびハロアルキルのような誘導体を含むアルキルは、一般的にC〜C、より一般的にC〜C、そして最も一般的にC〜Cである。
上記で示される通り、炭素部分L、RおよびRは(中でも)芳香族環または環系である。芳香族環または環系の例としては、フェニル環、5員もしくは6員芳香族複素環、芳香族8員、9員もしくは10員縮合カルボビシクロ環系および芳香族8員、9員もしくは10員縮合ヘキサビシクロ環系が挙げられ、ここでは各環または環系は場合により置換されていてもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのLおよびR炭素部分に関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有する炭素部分を指す。これらの炭素部分は、いずれかの利用可能な炭素または窒素原子において、水素以外の置換基によって水素原子を置換することにより、適応可能な限り多くの任意の置換基によって置換されていてもよい。一般的に、任意の置換基の数は(存在する場合)、1〜4の範囲に及ぶ。場合により1〜4個の置換基によって置換されていてもよいフェニルの例は、提示1においてU−1として説明される環であり、ここではRはいずれかの水素以外の置換基であり、そしてrは0〜4の整数である。場合により1〜4個の置換基によって置換されていてもよい芳香族8員、9員もしくは10員縮合カルボビシクロ環系の例としては、場合により提示1においてU−85として説明される1〜4個の置換基によって置換されていてもよいナフチル基、および場合によりU−86として説明される1〜4個の置換基によって置換されていてもよい1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基が挙げられ、ここではRはいずれかの置換基であり、そしてrは0〜4の整数である。場合により1〜4個の置換基によって置換されていてもよい5員もしくは6員芳香族複素環の例としては、提示1に説明される環U−2〜U−53が挙げられ、ここではRはいずれかの置換基であり、そしてrは1〜4の整数である。場合により1〜4個の置換基によって置換されていてもよい芳香族8員、9員もしくは10員縮合ヘテロビシクロ環系の例としては、提示1に説明される環U−54〜U−84が挙げられ、ここではRはいずれかの置換基であり、そしてrは0〜4の整数である。LおよびRの他の例としては、場合により提示1においてU−87として説明される1〜4個の置換基によって置換されていてもよいベンジル基、および場合によりU−88として説明される1〜4個の置換基によって置換されていてもよいベンゾイル基が挙げられ、ここではRはいずれかの置換基であり、そしてrは0〜4の整数である。
構造U−1〜U−85においてR基が示されるが、それらは任意の置換基であるため、存在する必要はないことは注目されるべきである。それらの原子価を充填するために置換を必要とする窒素原子は、HまたはRによって置換される。ここで注目すべき点は、いくつかのU基は、4未満のR基によってのみ置換され得ることである(例えば、U−14、U−15、U−18〜U−21およびU−32〜U−34は、1個のRによってのみ置換され得る)。ここで注目すべき点は、(RとU基との間の結合点が固定されていない状態で図示される場合、(RはU基のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子に結合可能であることである。ここで注目すべき点は、U基上の結合点が固定されていない状態で図示される場合、U基のいずれかの利用可能な炭素を通して、水素原子を置換することにより、U基は式IおよびIIの残りの部分に結合可能であることである。
Figure 0004633462
Figure 0004633462
Figure 0004633462
Figure 0004633462
上記で示される通り、炭素部分L、RおよびRは(中でも)飽和または部分的飽和炭素環および複素環であり、これらはさらに場合により置換されていてもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのLおよびR炭素部分に関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有する炭素部分を指す。これらの炭素部分は、いずれかの利用可能な炭素または窒素原子において、水素以外の置換基によって水素原子を置換することにより、適応可能な限り多くの任意の置換基によって置換されていてもよい。一般的に、任意の置換基の数は(存在する場合)、1〜4の範囲に及ぶ。飽和または部分的飽和炭素環の例としては、場合により置換されていてもよいC〜Cシクロアルキルおよび場合により置換されていてもよいC〜Cシクロアルキルが挙げられる。飽和または部分的飽和複素環の例としては、場合により置換されていてもよい、C(=O)、SOまたはS(O)よりなる群から選択される1個もしくは2個の環員を場合により含む、5員もしくは6員非芳香族複素環が挙げられる。かかるLおよびR炭素部分の例としては、提示2においてG−1〜G−35として説明されるものが挙げられる。ここで注目すべき点は、これらのG基における結合点が固定されていない状態で図示される場合、G基のいずれかの利用可能な炭素または窒素を通して、水素原子を置換することにより、G基は式IおよびIIの残りの部分に結合可能であることである。水素原子を置換することにより、任意の置換基をいずれかの利用可能な炭素または窒素に結合可能である(前記置換基は任意の置換基であるため、提示2において説明されていない)。ここで注目すべき点は、Gが、G−24〜G−31、G−34およびG−35から選択される環を含んでなる場合、Qは、O、S、NHまたは置換されたNから選択されてよいことである。
Figure 0004633462
L、RおよびR炭素部分が場合により置換されていてもよいことは注目すべきである。上記の通り、LおよびR炭素部分は、一般的に、中でも、場合により1〜4個の置換基によりさらに置換されていてもよいU基またはG基を含んでもよい。従って、LおよびR炭素部分は、U−1〜U−88またはG−1〜G−35から選択されるU基またはG基を含んでよく、かつ1〜4個のUまたはG基を含む追加の置換基によってさらに置換されており(これらは同一であっても異なっていてもよい)、そしてコアUまたはG基および置換基UまたはG基の両方は場合によりさらに置換されていてもよい。ここで特に注目すべきは、場合により1〜3個の追加の置換基によって置換されていてもよいU基を含んでなるL炭素部分である。例えば、Lは基U−41であり得る。
スキーム1に示される通り、本発明の方法に従って、式IIの4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールをHXと接触させて、様々な式Iの3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を形成する。
Figure 0004633462
式中、L、R、X、Xおよびkは発明の要約において定義された通りである。
適切な溶媒中で反応を実行する。最良な結果のために、溶媒は、非求核性であるべきであり、HXに対して比較的不活性であるべきであり、そして式IIの化合物を溶解できるべきである。適切な溶媒としては、ジブロモメタン、ジクロロメタン、酢酸、酢酸エチルおよびアセトニトリルが挙げられる。圧力容器において、気圧下もしくは気圧付近で、または気圧超で、反応を実行することができる。式II化合物および溶媒を含有する反応混合物に、気体の形態で、HX出発材料を添加することができる。式IIの化合物のXがClのようなハロゲンである場合、反応によって発生するHXをスパージングまたは他の適切な手段によって除去するような方法で、反応を好ましく実行する。あるいは、HX出発材料を最初に、そのまま、または溶液で、式IIの化合物と接触させる前に、非常に溶解性が高い不活性溶媒(例えば、酢酸)に溶解することができる。また、式IIの化合物のXがClのようなハロゲンである場合、所望の転換のレベル次第で、実質的に1当量より多いHX(例えば、4〜10当量)が典型的に必要とされる。XがOS(O)またはOP(O)(ORである場合、1当量のHXによって高い転換が提供され得るが、式IIの化合物が少なくとも1個の塩基官能性(例えば、窒素含有複素環)を含んでなる場合、1当量より多いHXが典型的に必要とされる。約0℃と100℃との間、最も都合よくは周囲温度付近(例えば、約10℃〜40℃)、そして最も好ましくは約20℃と30℃との間で、反応を実行することができる。ルイス酸触媒(例えば、XがBrである式Iの製造に関して、臭化アルミニウム)の添加によって、反応を促進することができる。抽出、蒸留および結晶化を含む当業者に既知の通常方法によって、式Iの生成物を単離する。
本発明の方法に関して、好ましい出発化合物としては、mが2であり、そしてpが1である式IIの化合物が挙げられる。また、XはハロゲンまたはOS(O)(特に、mは2である)の式IIの出発化合物も好ましい。さらに好ましくは、XはClまたはOS(O)であり、mは2であり、そしてRは場合によりC〜Cアルキル、CF、またはC〜Cアルキルから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルであり、そしてより好ましくは、RはC〜Cアルキル、フェニルまたは4−メチルフェニルである式IIの出発化合物である。本発明の特に好ましい方法としては、XはClまたはOS(O)であり、そしてRはメチル、フェニルまたは4−メチルフェニルである式IIの出発化合物を使用しているものが挙げられる。本発明の特に好ましい方法としては、XはClまたはOS(O)であり、そしてRはフェニルまたは4−メチルフェニルである式IIの出発化合物を使用しているものが挙げられる。
本発明の方法に関して、好ましい生成化合物としては、XがCl、BrまたはIである式Iの化合物が挙げられる。より好ましい生成化合物としては、XがClまたはBrである式Iの化合物が挙げられる。最も好ましい生成化合物としては、XがBrである式Iの化合物が挙げられる。本発明の方法の特に有用な実施態様としては、XがOS(O)であり、Rが、例えば、メチル、フェニルまたは4−メチルフェニルであり、より好ましくはフェニルまたは4−メチルフェニルである式IIの化合物からの、XがClまたはBrである式Iの化合物の製造が挙げられる。
本発明の好ましい方法としては、以下のスキーム2に示される通り、式IIの出発化合物が式IIaであり、そして式Iの生成化合物が式Iaである方法が挙げられる。
Figure 0004633462
式中、XおよびXは式IおよびIIに関して定義された通りであり、
各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、(C〜Cアルキル)(C〜Cシクロアルキル)アミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
はHまたは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、
ZはNまたはCRであり、
はHまたはRであり、そして
nは0〜3から選択される整数である。
当業者は、式Iaが式Iの亜属であり、そして式IIaが式IIの亜属であることを認識するだろう。
すでに記載されている広範囲の場合により置換されていてもよい炭素部分は、スキーム2の方法に関して式IaのエステルのRとして有用であるが、一般的に、Rはアルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択される18までの炭素原子を含有する基;ならびにそれぞれ場合によりアルキルおよびハロゲンによって置換されていてもよいベンジルおよびフェニルである。最も好ましいRはC〜Cアルキルである。
注目すべきは、ZがNであり、nが1であり、そしてRがClまたはBrであり、かつ3位に存在する、スキーム2に示される方法である。また、XがハロゲンまたはOS(O)であり、特にRがメチル、フェニルまたは4−メチルフェニルである、スキーム2に示される方法も注目すべきである。また、XがBrまたはClであり、そして特にXがBrである、スキーム2に示される方法も注目すべきである。特に注目すべきは、XがBrであり、XがClまたはOS(O)であり、mが2であり、そしてRがフェニルまたは4−メチルフェニルである、スキーム2に示される方法である。
式IIaの化合物に塩基性官能性が存在する場合(すなわち、ZがNであり、そして/またはRがアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノまたは(アルキル)(シクロアルキル)アミノである)、XがOS(O)またはOP(O)(ORである場合さえも十分な転換のために、典型的に1当量より多いHXが必要とされる。式IIaにおいて、ZがNであり、Rがアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノおよび(アルキル)(シクロアルキル)アミノ以外であり、そしてXがS(O)である場合、1.5〜2当量程度の少ないHXを使用して、非常に良好な転換が得られる。
スキーム3に示される通り、相当する式1の化合物から、Xがハロゲンである式IIの出発化合物を製造することができる。
Figure 0004633462
式中、Xはハロゲンであり、そしてL、Rおよびkは前記の通りである。
通常、溶媒の存在下でハロゲン化剤によって式1の化合物を処理することにより、相当する式IIのハロ化合物が得られる。使用可能なハロゲン化剤としては、オキシハロゲン化リン、トリハロゲン化リン、ペンタハロゲン化リン、塩化チオニル、ジハロトリアルキルホスホラン、ジハロジフェニルホスホラン、塩化オキサリル、ホスゲン、四フッ化イオウ、および三フッ化(ジエチルアミノ)イオウが挙げられる。オキシハロゲン化リンおよびペンタハロゲン化リンが好ましい。完全な転換を得るために、式1の化合物に対して少なくとも0.33当量(すなわち、式1に対するオキシハロゲン化リンのモル比は少なくとも0.33である)、好ましくは約0.33と1.2との間の当量のオキシハロゲン化リンを使用するべきである。完全な転換を得るために、式1の化合物に対して少なくとも0.20当量、好ましくは約0.20と1.0との間の当量のペンタハロゲン化リンを使用するべきである。このハロゲン化のための典型的な溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロブタン等のようなハロゲン化アルカン、ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン等のような芳香族溶媒、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン、ジエチルエーテル等のようなエーテル、およびアセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等のような極性非プロトン性溶媒が挙げられる。場合により、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等のような有機塩基を添加することができる。N,N−ジメチルホルムアミドのような触媒の添加も任意である。溶媒がアセトニトリルであり、かつ塩基が存在しない方法が好ましい。典型的に、アセトニトリル溶媒が使用される場合、塩基も触媒も必要とされない。アセトニトリル中で式1の化合物を混合することによって、好ましい方法が実行される。次いで都合のよい時間にわたってハロゲン化剤を添加し、次いで反応が完了するまで所望の温度で混合物を保持する。反応温度は典型的に約20℃とアセトニトリルの沸点との間であり、かつ反応時間は典型的に2時間未満である。次いで、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のような無機塩基、または酢酸ナトリウムのような有機塩基で反応物質を中性化する。例えば、抽出、結晶化または蒸留を含む当業者に既知の方法によって、所望の生成物、式IIの化合物を単離することができる。
スキーム4に示される通り、それぞれ、XS(O)(2)またはXP(O)(OR(3)(Xは、求核反応脱離基である)と接触させることによって、相当する式1の出発化合物から、同様に、RがOS(O)またはOP(O)(ORである式IIの化合物を製造することができる。Xに関して、Clのようなハロゲン化物が特に有用である。また、XがOS(O)であるXS(O)(すなわち、式2は、RS(O)OS(O)である)も有用であり、RがCFである場合、OS(O)であるXが特に有用である。合成到達性および比較的低価格であることの点から、ClであるXが一般的に好ましい。
Figure 0004633462
式中、XはOS(O)またはOP(O)(ORであり、Xは脱離基であり、そしてL、R、R、k、mおよびpは前記で定義された通りである。
この方法において、典型的に溶媒および塩基の存在下で、式1の化合物を、式2(OS(O)であるXに関して)または式3(OP(O)(ORであるXに関して)の化合物と接触させる。適切な溶媒としては、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等が挙げられる。適切な塩基として、第三級アミン(例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン)および炭酸カリウムのようなイオン性塩基等が挙げられる。塩基として、第三級アミンが好ましい。完全な転換を得るために、式1の化合物と比較して、少なくとも1当量の式2または式3の化合物および塩基(好ましくは、わずかに過剰量、例えば、5〜10%)を一般的に使用する。約−50℃と溶媒の沸点との間、より一般的に、約0℃と周囲温度との間(すなわち約15℃〜30℃)の温度で、反応を典型的に実行する。反応は、2時間から数日で典型的に完了し、薄層クロマトグラフィおよびH NMRスペクトル分析のような当業者に既知の技術によって、反応の進行を監視することができる。次いで、例えば、水で洗浄し、有機相を乾燥させ、そしって溶媒をエバポレーションすることによって、反応混合物を仕上げる。抽出、結晶化および蒸留を含む当業者に既知の方法によって、所望の生成物、式IIの化合物を単離することができる。
式IIaは式IIの亜属であるため、すでにスキーム3および4に関して記載された方法によって、式1の亜属である相当する式1aの化合物から、式IIaの化合物を製造することができる。
Figure 0004633462
式中、R、R、Zおよびnは式IIaに関して定義された通りである。
当業者に既知の様々な近代合成方法論によって、式1の化合物を製造することができる。例えば、スキーム5に概説される通り、式4および5の化合物から、式1aの化合物を製造することができる。
Figure 0004633462
式中、R、R、Zおよびnは式IIaに関して定義された通りである。
この方法において、塩基および溶媒の存在下で、式4のヒドラジン化合物を、式5の化合物(フマル酸エステルまたはマレイン酸エステル、あるいはそれらの混合物を使用してもよい)と接触させる。塩基は、典型的に、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウム第三級ブトキシド、リチウム第三級ブトキシド等のような金属アルコキシド塩である。式4の化合物に対して0.5当量より多い、好ましくは、0.9と1.3との間の当量の塩基が使用されるべきである。1.0当量より多い、好ましくは、1.0と1.3との間の当量の式5の化合物が使用されるべきである。アルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等のような極性プロトン性および極性非プロトン性有機溶媒を使用することができる。好ましい溶媒は、メタノールおよびエタノールのようなアルコールである。フマル酸エステルまたはマレイン酸エステルおよびアルコキシド塩基を製造する場合と同一であるアルコールが特に好ましい。溶媒中で式4の化合物と塩基と混合することによって、反応は典型的に実行される。所望の温度まで混合物を加熱または冷却することができ、そして時間をかけて式5の化合物を添加することができる。典型的に、反応温度は、0℃と、使用される溶媒の沸点との間である。溶媒の沸点を増加させるために、気圧より高い圧力下で反応を実行してもよい。約30℃と90℃との間の温度が典型的に好ましい。熱伝達が可能である限り、添加時間を迅速にすることができる。典型的な添加時間は、1分と2時間との間である。式4および式5の化合物の同一性次第で、最適反応温度および添加時間は異なる。添加後、反応温度に反応混合物をしばらく保持することができる。反応温度次第で、要求される保持時間は0から2時間であってよい。典型的な保持時間は10分から60分である。次いで、酢酸等のような有機酸または塩酸、硫酸等のような無機酸を添加することによって、反応物を酸性化することができる。反応条件および単離の手段次第で、式1aの化合物の−CO官能性を−COHへと加水分解することができ、例えば、水が反応混合物に存在する場合、かかる加水分解を促進することができる。カルボン酸(−COH)が形成される場合、当該分野で周知のエステル化方法を使用して、Rが、例えばC〜Cアルキルである−COへと転換することができる。結晶化、抽出または蒸留のような当業者に既知の方法によって、所望の生成物、式1aの化合物を単離することができる。
前記を使用している当業者は本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って、以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を限定するものではない。以下の実施例における工程は、全合成変換における各工程の手順を説明し、そして各工程の出発材料は、他の実施例または工程において手順が記載される特定の製造の実行によって必ずしも製造されなくてもよい。クロマトグラフィー溶媒混合物を除いて、または特記されない限り、パーセントは重量によるものである。特記されない限り、クロマトグラフィー溶媒混合物に関する部およびパーセントは体積によるものである。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランからのppm低磁場で報告される。「s」は一重項を意味し、「d」は二重項を意味し、「t」は三重項を意味し、「q」は四重項を意味し、「m」は多重項を意味し、「dd」は二重項の二重項を意味し、「dt」は三重項の二重項を意味し、そして「br s」は広域一重項を意味する。
実施例1
塩素を臭素によって置換することによる、3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
工程A:2−(3−クロロ−2−ピリジニル)−5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボン酸エチルの製造
メカニカルスターラー、温度計、添加ロート、還流冷却器および窒素インレットを備えた2Lの4つ口フラスコに、無水エタノール(250mL)およびナトリウムエトキシドのエタノール溶液(21%、190mL、0.504モル)を充填した。混合物を加熱し、約83℃で還流した。次いで、それを3−クロロ−2(1H)−ピリジノンヒドラゾン(68.0g、0.474モル)で処理した。混合物を再加熱し、5分間かけて還流した。次いで、5分間かけて、黄色スラリーをマレイン酸ジエチル(88.0mL、0.544モル)により滴下処理した。添加の間、還流速度は著しく増加した。添加終了までに、全ての出発材料が溶解した。得られた赤オレンジ色溶液を10分間、還流下で保持した。65℃まで冷却後、反応混合物を氷酢酸(50.0mL、0.873モル)で処理した。沈殿が形成した。混合物を水(650mL)で希釈すると、沈殿物の溶解が生じた。オレンジ色溶液を氷浴で冷却した。生成物は28℃で沈殿開始した。スラリーを2時間、約2℃に保持した。生成物を濾過により単離し、エタノール水溶液(40%、3×50mL)で洗浄し、次いで約1時間、濾過器上で空気乾燥させた。高結晶性淡オレンジ色粉末(70.3g、収率55%)として表題の生成化合物を得た。H NMRによって重要な不純物は観察されなかった。
H NMR(DMSO−d)δ1.22(t,3H)、2.35(d,1H)、2.91(dd,1H)、4.20(q,2H)、4.84(d,1H)、7.20(dd,1H)、7.92(d,1H)、8.27(d,1H)、10.18(s,1H)。
工程B:3−クロロ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
メカニカルスターラー、温度計、還流冷却器および窒素インレットを備えた2Lの4つ口フラスコに、アセトニトリル(1000mL)、2−(3−クロロ−2−ピリジニル)−5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボン酸エチル(すなわち、工程Aの生成物)(91.0g、0.337モル)およびオキシ塩化リン(35.0mL、0.375モル)を充填した。オキソ塩化リンの添加時に、混合物は22℃から25℃まで自然発熱し、沈殿物が形成した。淡黄色スラリーを加熱し、35分間かけて83℃で還流し、この時、沈殿物が溶解した。得られたオレンジ色溶液を45分間還流下で保持し、この時、それは黒緑色になった。還流冷却器を蒸留ヘッドと交換し、650mLの溶媒を蒸留によって除去した。メカニカルスターラーを備えた第2の2Lの4つ口フラスコに、重炭酸ナトリウム(130g、1.55モル)および水(400mL)を充填した。15分間かけて、濃縮された反応混合物を重炭酸ナトリウムスラリーに添加した。得られた二相混合物を20分間強力に撹拌し、この時点で気体発生が止まった。混合物をジクロロメタン(250mL)で希釈し、次いで50分間撹拌した。混合物をセライト(Celite)(登録商標)545珪藻土フィルターエイド(11g)で処理し、次いで濾過し、相分離を抑制する黒色タール状物質を除去した。濾液が別の相に分離するのが遅かったため、それをジクロロメタン(200mL)および水(200mL)で希釈し、さらなるセライト(Celite)(登録商標)545(15g)で処理した。混合物を濾過し、濾液を分液ロートへ移した。より重い深緑色の有機層を分離した。断片層(50mL)を再濾過し、次いで有機層に添加した。有機溶液(800mL)を硫酸マグネシウム(30g)およびシリカゲル(12g)で処理し、スラリーを30分間、磁気によって撹拌した。スラリーを濾過して硫酸マグネシウムおよびシリカゲルを除去すると、それは深青緑色になった。ジクロロメタン(100mL)で濾過ケーキを洗浄した。ロータリーエバポレーター上で濾液を濃縮した。生成物は暗琥珀色油状物(92.0g、収率93%)から成った。H NMRによって観察される唯一の明らかな不純物は、1%の出発材料および0.7%のアセトニトリルであった。
H NMR(DMSO−d)δ1.15(t,3H)、3.26(dd,1H)、3.58(dd,1H)、4.11(q,2H)、5.25(dd,1H)、7.00(dd,1H)、7.84(d,1H)、8.12(d,1H)。
工程C:3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
ジブロモメタン(85mL)中3−クロロ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(すなわち工程Bの生成物)(8.45g、29.3ミリモル)の溶液に、臭化水素を通した。90分後、気体を停止し、そして反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、そして減圧下でエバポレーションし、油状物(9.7g、収率99%)として表題の生成物を得、これは静置下で結晶化した。
H NMR(CDCl)δ1.19(t,3H)、3.24(ABXパターンにおけるABの1/2,J=9.3,17.3Hz,1H)、3.44(ABXパターンにおけるABの1/2,J=11.7,17.3Hz,1H)、4.18(q,2H)、5.25(ABXのX,1H,J=9.3,11.9Hz)、6.85(dd,J=4.7,7.7Hz,1H)、7.65(dd,J=1.6,7.8Hz,1H)、8.07(dd,J=1.6,4.8Hz,1H)。
実施例2
トシレートを臭素によって置換することによる、3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
工程A:1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−3−[[(4−メチル−フェニル)スルホニル]オキシ]−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
0℃で、ジクロロメタン(100mL)中2−(3−クロロ−2−ピリジニル)−5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボン酸エチル(すなわち、実施例1、工程Aの生成物)(10.0g、37.1ミリモル)および塩化p−トルエンスルホニル(7.07g、37.1ミリモル)の混合物中に、トリエチルアミン(3.75g、37.1ミリモル)を滴下して添加した。塩化p−トルエンスルホニル(0.35g、1.83ミリモル)およびトリエチルアミン(0.19g、1.88ミリモル)のさらなる部分を添加した。次いで、反応混合物を室温まで加温し、そして一晩撹拌させた。次いで、混合物をジクロロメタン(200mL)で希釈し、そして水(3×70mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、そしてエバポレーションして、油状物(13.7g、収率87%)として表題の生成物が残った。これはゆっくりと結晶を形成した。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶された生成物は、99.5℃〜100℃で融解した。
IR(ヌジョール(nujol)):1740、1638、1576、1446、1343、1296、1228、1191、1178、1084、1027、948、969、868、845cm−1
H NMR(CDCl)δ1.19(t,3H)、2.45(s,3H)、3.12(ABXパターンにおけるABの1/2,J=17.3,9Hz,1H)、3.33(ABXパターンにおけるABの1/2,J=17.5,11.8Hz,1H)、4.16(q,2H)、5.72(ABXのX,J=9,11.8Hz,1H)、6.79(dd,J=4.6,7.7Hz,1H)、7.36(d,J=8.4Hz,2H)、7.56(dd,J=1.6,7.8Hz,1H)、7.95(d,J=8.4Hz,2H)、8.01(dd,J=1.4,4.6Hz,1H)。
工程B:3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
ジブロモメタン(50mL)中1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−3−[[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ]−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(すなわち工程Aの生成物)(5g、11.8ミリモル)の溶液に、臭化水素を通した。60分後、気体を停止し、そして反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、そして減圧下でエバポレーションし、油状物(3.92g、収率100%)として表題の生成物を得、これは静置下で結晶化した。生成物のH NMRスペクトルは、実施例1、工程Cの生成物に関して報告されるものと同一であった。
実施例3
ベンゼンスルホネートを臭素によって置換することによる、3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
工程A:1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−3−[(フェニルスルホニル)オキシ]−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
0℃で、ジクロロメタン(20mL)中2−(3−クロロ−2−ピリジニル)−5−オキソ−3−ピラゾリジンカルボン酸エチル(すなわち、実施例1、工程Aの生成物)(5.0g、18.5ミリモル)および塩化ベンゼンスルホニル(3.27g、18.5ミリモル)の混合物中に、トリエチルアミン(1.85g、18.5ミリモル)を1時間かけて滴下して添加した。温度は1℃を超えさせなかった。反応混合物をさらに2時間撹拌後、塩化ベンゼンスルホニル(0.5g、1.85ミリモル)のさらなる部分を添加した。次いで、トリエチルアミン(0.187g、1.85ミリモル)のさらなる部分を混合物に滴下して添加した。0.5時間撹拌後、混合物を水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO)、そしてエバポレーションして、オレンジ色固体(7.18g、収率94%)として表題の生成物が提供された。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶された生成物は、84℃〜85℃で融解した。
IR(ヌジョール):1737、1639、1576、1448、1385、1346、1302、1233、1211、1188、1176、1088、1032、944、910、868、846cm−1
H NMR(CDCl)δ1.19(t,3H)、3.15(ABXパターンにおけるABの1/2,J=8.8,17.3Hz,1H)、3.36(ABXパターンにおけるABの1/2,J=11.8,17.3Hz,1H)、4.17(q,2H)、5.23(ABXのX,J=8.8,11.8Hz,1H)、6.78(dd,J=2.8,4.8Hz,1H)、7.71−7.55(m,4H)、8.01(dd,J=1.6,4.6Hz,2H)、8.08(dd,J=1.0,2.6Hz,2H)。
工程B:3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルの製造
酢酸(4mL)中1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−4,5−ジヒドロ−3−[(フェニルスルホニル)オキシ]−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(すなわち工程Aの生成物)(1.0g、2.44ミリモル)の溶液を、酢酸中臭化水素の溶液(33%、1.2g、4.89ミリモル)に添加した。約1時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)に添加した。次いで、混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、そして組み合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、そしてエバポレーションし、油状物(0.69g、収率85%)として表題生成物が提供された。これはゆっくりと結晶化した。H NMRスペクトルは、実施例1、工程Cの生成物に関して報告されるものと同一であった。
当該分野で既知の方法と一緒に、本明細書に記載の手順によって、表1に式IaおよびIIaに関して説明される通り、式IIの化合物を式Iの化合物へと転換することができる。表において以下の略号が使用される。tは第三級であり、sは第二級であり、nはノルマルであり、iはイソであり、Meはメチルであり、Etはエチルであり、Prはプロピルであり、i−Prはイソプロピルであり、t−Buは第三級ブチルであり、そしてPhはフェニルである。
Figure 0004633462
Figure 0004633462
Figure 0004633462
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Figure 0004633462
Figure 0004633462
Figure 0004633462
本発明の3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール製造方法を使用して、作物保護剤、医薬品および他のファインケミカルスを製造するための中間体として有用である多種多様な式Iの化合物を製造することができる。提示3に、OS(O)(例えば、OS(O)CHまたはOS(O)Ph)、OP(O)(OR(例えば、OP(O)(OMe))、あるいは種々のハロゲン置換基(例えば、Brを置換するCl、またはClを置換するBr)を有する相当する4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールから本発明の方法に従って製造することができる3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールの例を記載し、殺菌・殺カビ性、除草性または植物成長調整性の有効性を有する製品を製造するために有用である3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾールを含む。これらの例は、本発明の方法の適応性の様々な範囲の実例として解釈されるが、限定するものではない。本発明の方法に従って製造可能な他の化合物は、抗炎症剤、アレルギー阻害剤、抗痙攣剤、鎮静剤等のような医薬製品の製造のために有用であり得る。
Figure 0004633462
Figure 0004633462
本発明の方法に従って製造可能である化合物の中で、式IIIの化合物の製造のために式Iaの化合物が特に有用である。
Figure 0004633462
式中、Z、X、Rおよびnは上記で定義された通りであり、RはCH、F、ClまたはBrであり、RはF、Cl、Br、IまたはCFであり、R8aはC〜Cアルキルであり、そしてR8bはHまたはCHである。好ましくは、ZがNであり、nが1であり、そしてRがClまたはBrでありかつ3位に存在する。
例えば、2001年9月27日公開のPCT公報国際公開第01/70671号パンフレット、ならびに2001年9月21日出願の米国特許出願第60/324,173号明細書、2001年9月21日出願の米国特許出願第60/323,941号明細書および2002年4月2日出願の米国特許出願第60/369,661号明細書に記載の通り、式IIIの化合物は殺虫剤として有用である。式8および式IIIの化合物の製造は、2002年7月31日出願の米国特許出願第60/400352号明細書[BA9308 US PRV]、および2003年2月11日出願の米国特許出願第60/446438号明細書[BA9308 US PRV1]およびそれによって、参照として本明細書に全体が援用されており;ならびに2002年4月2日出願の米国特許出願第60/369,660号明細書に記載されている。
スキーム6〜9に概説される方法によって、相当する式Iaの化合物から、式IIIの化合物を製造することができる。
スキーム6に説明される通り、場合により酸の存在下で、式Iaの化合物を酸化剤によって処理する。
Figure 0004633462
式中、R、R、Z、Xおよびnは式Iaに関して前記で定義された通りである。
この工程の出発材料として、RがC〜Cアルキルである式Iaの化合物が好ましい。酸化剤は、過酸化水素、有機ペルオキシド、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、モノ過硫酸カリウム(例えば、オキソン(Oxone)(登録商標))または過マンガン酸カリウムであり得る。完全な転換を得るために、式Iaの化合物に対して少なく1当量、好ましくは約1〜2当量の酸化剤が使用されるべきである。この酸化は、典型的に、溶媒の存在下で実行される。溶媒は、テトラヒドロフラン、p−ジオキサン等のようなエーテル、酢酸エチル、炭酸ジメチル等のような有機エステル、またはN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等のような極性非プロトン性有機物であり得る。酸化工程で使用するために適切な酸としては、硫酸、リン酸等のような無機酸、および酢酸、安息香酸等のような有機酸が挙げられる。酸は、使用される場合、式Iaの化合物に対して0.1より高い当量で使用されなければならない。完全な転換を得るために、1〜5当量の酸を使用することができる。ZがCRである式Iaの化合物に関して、好ましい酸化剤は過酸化水素であり、そして好ましくは、酸が存在しない状態で酸化を実行する。ZがNである式Iaの化合物に関して、好ましい酸化剤は過硫酸カリウムであり、そして好ましくは、硫酸の存在下で酸化を実行する。所望の溶媒、および使用される場合は酸において、式Iaの化合物を混合することによって、反応を実行することができる。次いで、都合のよい速度で酸化剤を添加することができる。反応を完了するために適切な反応時間、好ましくは8時間未満を得るために、反応温度は、典型的に、約0℃程度の低さから溶媒の沸点まで変更される。抽出、クロマトグラフィ、結晶化および蒸留を含む当業者に既知の方法によって、所望の生成物、式6の化合物を単離することができる。
例えば、RがC〜Cアルキルである相当する式6のエステル化合物から、加水分解によってRがHである式6のカルボン酸化合物を製造することができる。無水条件下における求核開裂、または酸もしくは塩基のいずれかの使用を伴う加水分解法を含む様々な方法によって、カルボン酸エステル化合物をカルボン酸化合物へと転換することができる(方法の概説に関して、T.W.グリーン(T.W.Greene)およびP.G.M.ワッツ(P.G.M.Wuts)、プロテクティブ グループス イン オーガニック シンテシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、第2版;ジョン ウィリー&サンズ インコーポレイテッド(John Wiley & Sons,Inc.):ニューヨーク(New York)、1991、第224〜269頁を参照のこと)。式6の化合物に関して、塩基触媒による加水分解法が好ましい。適切な塩基としては、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)の水酸化物が挙げられる。例えば、水と、エタノールのようなアルコールとの混合物中にエステルを溶解することができる。水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムによる処理によって、エステルは鹸化され、カルボン酸のナトリウムまたはカリウム塩が提供される。塩酸または硫酸のような強酸による酸化によって、RがHである式6のカルボン酸が得られる。抽出、蒸留および結晶化を含む当業者に既知の方法によって、カルボン酸を単離することができる。
がHである式6のピラゾールカルボン酸と式7のアントラニル酸とのカップリングによって、式8のベンゾオキサジノンが提供される。スキーム7において、トリエチルアミンまたはピリジンのような第三級アミンの存在下における、RがHである式6のピラゾールカルボン酸への塩化メタンスルホニルの連続添加、それに続く、式7のアントラニル酸の添加、それに続く、第三級アミンおよび塩化メタンスルホニルの第2の添加を経て、式8のベンゾオキサジノンを直接的に製造する。
Figure 0004633462
式中、R、R、R、X、Zおよびnは式IIIに関して定義された通りである。
この手順によって、一般的に、良好な収率のベンゾオキサジノンが得られる。
スキーム8は、直接的に式8のベンゾオキサジノンを提供するための、式10のピラゾール酸塩化物と式9のイサトイン酸無水物とのカップリングを伴う、式8のベンゾオキサジノンの別の製造を示す。
Figure 0004633462
式中、R、R、R、X、Zおよびnは式IIIに関して定義された通りである。
この反応に関して、ピリジンまたはピリジン/アセトニトリルのような溶媒が適切である。塩化チオニルまたは塩化オキサリルによる塩素化のような既知の手順によって、RがHである相当する式6の酸から、式10の酸塩化物を入手可能である。
スキーム9に概説される通り、式8のベンゾオキサジノンと、式11のC〜Cアルキルアミンおよび(C〜Cアルキル)(メチル)アミンとの反応によって、式IIIの化合物を製造することができる。
Figure 0004633462
式中、R、R、R、R8a、R8b、X、Zおよびnは前記で定義された通りである。
そのまま、あるいはアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタンまたはクロロホルムを含む様々な適切な溶媒中で、室温から溶媒の還流温度の範囲に及ぶ最適温度で、反応を実行することができる。アントラニルアミドを生成するベンゾオキサジノンとアミンとの一般的反応は、化学文献に十分に証明されている。ベンゾオキサジノンの化学に関する概説に関して、ジャコブセン(Jakobsen)ら、バイオーガニック アンド メディシナル ケミストリー(Biorganic and Medicinal Chemistry)2000、8,2095−2103、およびその中の引用文献を参照のこと。コッポラ(Coppola)、ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー(J.Heterocyclic Chemistry)1999、36、563−588も参照のこと。

なお、本発明の主たる態様及び特徴を要約すれば以下のとおりである。
1. 式I
Figure 0004633462
[式中、Lは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、
各Rは独立して場合により置換されていてもよい炭素部分から選択され、
kは0〜4の整数であり、
そしてX1はハロゲンである]
の3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を製造する方法であって、
式II
Figure 0004633462
[式中、X2はOS(O)m1、OP(O)p(OR22またはX1以外のハロゲンであり、
mは1または2であり、
pは0または1であり、
1はアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択され、そして
各R2は独立してアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択される]
の4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を、適切な溶媒の存在下で、式HX1の化合物と接触させることを含んでなる方法。
2. mが2であり、そしてpが1である上記1に記載の方法。
3. X2がハロゲンまたはOS(O)m1である上記2に記載の方法。
4. X2がClまたはOS(O)m1であり、そしてR1がC1〜C2アルキル、フェニルまたは4−メチルフェニルである上記3に記載の方法。
5. X1がClまたはBrである上記1に記載の方法。
6. 式Iの化合物が式Ia
Figure 0004633462
であり、そして式IIの化合物が式IIa
Figure 0004633462
[式中、
各R3は独立してC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C4ハロアルケニル、C2〜C4ハロアルキニル、C3〜C6ハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、(C1〜C4アルキル)(C3〜C6シクロアルキル)アミノ、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C8ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり、
4はHまたは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、
ZはNまたはCR5であり、
5はHまたはR3であり、そして
nは0〜3の整数である]
である上記1に記載の方法。
7. R4がC1〜C4アルキルである上記6に記載の方法。
8. ZがNであり、nが1であり、そしてR3がClまたはBrでありかつ3位に存在する上記7に記載の方法。
9. X1がBrであり、X2がClまたはOS(O)m1であり、mが2であり、そしてR1がフェニルまたは4−メチルフェニルである上記7に記載の方法。
10. 式III
Figure 0004633462
[式中、
1はハロゲンであり、
各R3は独立してC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C4ハロアルケニル、C2〜C4ハロアルキニル、C3〜C6ハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、(C1〜C4アルキル)(C3〜C6シクロアルキル)アミノ、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C8ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり、
ZはNまたはCR5であり、
5はHまたはR3であり、
6はCH3、F、ClまたはBrであり、
7はF、Cl、Br、IまたはCF3であり、
8aはC1〜C4アルキルであり、
8bはHまたはCH3であり、そして
nは0〜3の整数である]
の化合物を、式Ia
Figure 0004633462
[式中、R4はHまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]
の化合物を使用して製造する方法であって、
上記6に記載の方法によって式Iaの化合物を製造することを特徴とする方法。
11. R4がC1〜C4アルキルである上記10に記載の方法。
12. ZがNであり、nが1であり、そしてR3がClまたはBrでありかつ3位に存在する上記11に記載の方法。
13. X1がBrであり、X2がClまたはOS(O)m1であり、mが2であり、そしてR1がフェニルまたは4−メチルフェニルである上記11に記載の方法。

Claims (3)

  1. 式I
    Figure 0004633462
    [式中、
    1 はハロゲンであり、
    各R3は独立してC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C4ハロアルケニル、C2〜C4ハロアルキニル、C3〜C6ハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、(C1〜C4アルキル)(C3〜C6シクロアルキル)アミノ、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C8ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり、
    4はHまたは 1 〜C 4 アルキルであり、
    ZはNまたはCHであり、そして
    nは0〜3の整数である]
    の3−ハロ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を製造する方法であって、
    式II
    Figure 0004633462
    [式中、
    2はOS(O)m1、OP(O)p(OR22またはX1以外のハロゲンであり、
    mは1または2であり、
    pは0または1であり、
    1はアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択され、そして各R2は独立してアルキルおよびハロアルキル;ならびに場合によりアルキルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルから選択される]
    の4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール化合物を、適切な溶媒の存在下で、式HX1の化合物と接触させることを含んでなる方法。
  2. ZがNであり、nが1であり、そしてR3がClまたはBrでありかつ3位に存在する請求項に記載の方法。
  3. 1がBrであり、X2がClまたはOS(O)m1であり、mが2であり、そしてR1がフェニルまたは4−メチルフェニルである請求項に記載の方法。
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