JP4626480B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷(例えばマイクロコンピュータ)に入力される電圧を安定させる電源回路に関する。
従来より、スリープ(低消費電力)モード、ウェイクアップ(通常動作)モードを繰り返して作動するマイクロコンピュータ(以下マイコンという)等のように、時間経過と共に消費する電力が変動する負荷に対して安定した電源供給を行う電源回路が知られている。
上記マイコンでは、ウェイクアップモードよりもスリープモードでの消費電力が小さくなる。このため、ウェイクアップモードで供給していた電源をスリープモードで供給し続けると、ウェイクアップモード時に供給されていた電源がマイコンの電源入力端子に継続して印加されることとなる。しかし、スリープモードとなったマイコンの消費電力はウェイクアップモードの場合よりも低下しているため、供給された電源が余剰となってマイコンに規定値以上の電源が入力されてしまい、マイコンが破壊されてしまう恐れがあった。
そこで、上記のように、負荷に対する電力供給が変動した際(例えばマイコンがウェイクアップモードからスリープモードに移行した際)、マイコンに規定以上の電圧が印加されないようにした電源回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。以下、図を参照して従来の電源回路を説明する。
図8は、マイコンに規定電圧を入力するための電源回路を備えたECUの概略回路図である。このECU400は、例えば車両に搭載されるものである。図8に示されるように、ECU400には電源回路15を有するIC40が備えられており、このIC40に設けられた入力端子21から抵抗R11を介してバッテリ電源である+B電源が入力されるようになっている。
IC40の外部では、+B電源が抵抗R12を介してpnp型トランジスタTr11のエミッタに入力され、トランジスタTr11のコレクタがIC40の電圧端子22に接続されている。また、トランジスタTr11のベースは、抵抗R15を介してnpn型トランジスタTr12のコレクタに接続されている。そして、トランジスタTr12のエミッタはグランド12に接続され、トランジスタTr12のベースはIC40の端子24に接続されている。
上記IC40には、負荷であるマイコン27と、マイコン27に印加される電圧をモニタするための電圧端子22と、電圧端子22に印加される電圧を分圧する分圧回路29が備えられている。マイコン27は、IC40の入力端子21からダイオードD1および電源線26を介して注入電流I0が入力されることで作動する。また、電源線26に接続された分圧回路29は、抵抗R21、R22、R23がそれぞれ直列に接続されて構成され、電圧端子22に印加される電圧が分圧されている。
分圧回路29のうち、抵抗R22と抵抗R23との間の電位A1は、電圧端子22に印加される電圧を制御するための制御アンプ30の非反転入力端子に入力される。また、制御アンプ30の反転入力端子には基準電圧源31(例えば2V)から所定電圧が入力される。この制御アンプ30の出力端子は、トランジスタTr21のゲートと、電流シンク回路41にそれぞれ接続されている。このトランジスタTr21のソースはグランド28に接続され、ドレインはIC40の端子25に接続されている。この端子25は端子24の電位にクランプされている。また、端子25は抵抗R13を介して+B電源に接続されている。
上記電流シンク回路41は、外部から電圧端子22に流れ込む電流のうち過剰な電流を流し込んでグランド28に逃し、電圧端子22に入力される電圧の上昇を抑制する回路であり、電流シンク制御アンプ42と、Nチャネル型MOSトランジスタ43を備えた構成となっている。
そして、制御アンプ30の出力は、この電流シンク回路41の電流シンク制御アンプ42の非反転入力端子に入力される。また、制御アンプ30の反転入力端子には分圧回路29のうち抵抗R21と抵抗R22との間の電位A2が入力される。さらに、電流シンク制御アンプ42の出力端子はトランジスタ43のゲートに接続され、このトランジスタ43のドレインが電圧端子22、ソースがグランド28に接続されている。以上が、ECU400に備えられた従来の電源回路の構成である。
上記構成のECU400において、電圧端子22の電圧が規定値(5V)を超えた場合、電位A1が基準電圧源31の電圧値(2V)よりも高くなるので、制御アンプ30はHIを出力する。これにより、トランジスタTr21がONになるので、IC40外部のトランジスタTr12がOFFとなり、これに伴ってトランジスタTr11がOFFになって電圧端子22に+B電源の供給を停止する。また、電圧端子22の電圧が5Vを下回った場合では、上記の逆の作動によってトランジスタTr11がONになり、電圧端子22に+B電源が供給される。
このような電圧端子22の電圧に対する+B電源の供給または停止の作動に加えて、+B電源から入力端子21に流れ込む注入電流I0に対する作動について説明する。上記ECU400において、マイコン27のスリープモードまたはウェイクアップモードに移行する場合、まず、+B電源から例えば12Vの電圧が抵抗R11を介して入力端子21に入力されると、マイコン27がウェイクアップモードの場合では、注入電流I0がダイオードD1および電源線26を介してマイコン27に注入される。これにより、マイコン27は作動する。
そして、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行すると、マイコン27は作動しなくなるため、入力端子21およびダイオードD1を介して流れる注入電流I0の行き場がなくなり、電圧端子22に流れ込む。これにより、5Vに保持されていた電圧端子22の電圧が上昇する。
電圧端子22の電圧の上昇に伴い、分圧回路29において電位A1が規定電圧(2V)以上になると、制御アンプ30からHIが出力され、この信号が電流シンク制御アンプ42に入力される。そして、電流シンク制御アンプ42の出力がHIとなり、トランジスタ43のゲートに電流が流れてトランジスタ43がONになる。これにより、入力端子21からダイオードD1を介して電圧端子22に流れていた注入電流I0がトランジスタ43を介してグランド28に流れる。こうして電圧端子22に流れ込む注入電流I0によって電圧端子22の電圧が浮き上がってしまうことを防止できる。
また、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行すると、上記の逆の作動によってトランジスタ43がOFFになる。これにより、注入電流I0はマイコン27に流れ込んで消費されることになり、注入電流I0がトランジスタ43に流れ続けて電圧端子22の電圧が下がってしまうことを防止できる。
特開2005−71320号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電圧端子22に流れ込む注入電流I0の有無を制御アンプ30の出力電圧p1でセンスしている。このため、マイコン27の負荷電流が急激に変動するスリープモードへの突入、あるいはスリープモードからの復帰時に、制御アンプ30の駆動能力が足りず、応答遅れによって電源の浮き上がり(オーバーシュート)減少、あるいは沈み込み(リップル)現象が発生してしまう。以下、このことについて、図9を参照して説明する。
図9(a)は、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の制御アンプ30の出力動作を示した図である。図9(a)では、下段に制御アンプ30の出力電圧p1、上段に電圧端子22の電位をそれぞれ時間軸に対して示してある。
マイコン27がウェイクアップモードの場合、図9(a)の上段に示されるように、電圧端子22は規定値(5V)に維持されている。このとき、図9(a)の下段に示されるように、制御アンプ30の出力電位p1は、トランジスタTr21のベースに印加される電圧B(例えば1V)と平衡して同じ値になっている。言い換えると、電位A2が2Vに維持され、制御アンプ30の出力がLOWになっている。したがって、電流シンク制御アンプ42の出力もLOWとなり、トランジスタ43はOFFになっている。
そして、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行すると、マイコン27で消費される電流が急激に減るので、上述のように、電圧端子22に注入電流I0が流れ込んで電圧端子22の電位が上昇する。
しかしながら、分圧回路29において電位A2は直ちに規定電圧(2V)以上にならない。これは、この回路が発振しないようにするための位相補償コンデンサC12が電圧端子22に接続されているからであり、電圧端子22に流れ込んだ注入電流I0によって位相補償コンデンサC12の電荷が蓄積されていく時間が必要になるからである。
したがって、図9(a)の下段に示されるように、位相補償コンデンサC12が接続されていなければ、点線で示される波形で電位Bであった制御アンプ30の出力電位p1は電位A2を超えて、電流シンク制御アンプ42が直ちに作動するが、実際には位相補償コンデンサC12を充電する時間が必要になる。このため、状態遷移時の応答遅れの時間分だけ電流シンク制御アンプ42の作動が遅れることとなる。
この間、図9(a)の上段に示されるように、電流シンク制御アンプ42が作動せずにトランジスタ43も作動しないため、電圧端子22には注入電流I0が流れ続け、電圧端子22の電位は5Vを超えて上昇し続けてしまう。このようにして、電流シンク制御アンプ42の応答遅れにより、電圧端子22にて電源オーバーシュートが生じてしまい、マイコン27に規定以上の電圧が印加されてマイコン27が破壊されてしまう可能性がある。
また、図9(b)は、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに復帰する際の制御アンプ30の出力動作を示した図である。図9(b)では、図9(a)と同様に、下段に制御アンプ30の出力電圧p1、上段に電圧端子22の電位をそれぞれ時間軸に対して示してある。
マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行する際では、上記と逆の現象が起こる。すなわち、マイコン27がスリープモードでは、制御アンプ30の出力電位p1は例えば電位A2に平衡している。したがって、電流シンク制御アンプ42が作動し、トランジスタ43がONになって注入電流I0がトランジスタ43を介してグランド12に流れる経路が形成される。
そして、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行すると、注入電流I0はマイコン27に流れ込んで消費される。しかしながら、上述のように、位相補償コンデンサC12が充電された状態となっている。
したがって、図9(b)の下段に示されるように、位相補償コンデンサC12が接続されていなければ、点線で示される時間で制御アンプ30の出力電位p1は電位A2から電位Bに下がって、電流シンク制御アンプ42が直ちに作動するが、実際には位相補償コンデンサC12を放電する時間が必要になる。このため、状態遷移時の応答遅れの時間分だけ電流シンク制御アンプ42の作動が遅れることとなる。
この間、図9(b)の上段に示されるように、電流シンク制御アンプ42がLOWにならずにトランジスタ43がONのままであるので、トランジスタ43を介してグランド12に電流が流れ続け、電圧端子22の電位は5Vを下回ってしまう。このようにして、電流シンク制御アンプ42の応答遅れにより、電圧端子22にて電源リップル(沈み込み)が生じてしまい、マイコン27に印加される電圧が低くなりすぎて、例えばマイコン27に予想外のリセットがかかってしまい、マイコン27の動作に異常が生じる可能性がある。
なお、図9(a)、(b)においてマイコン27がスリープモードである場合、電圧端子22が5V以上になっている。これは、電流シンク制御アンプ42のゲインによって起こるものであり、問題にならない程度の電圧値である。
以上のような電源オーバーシュートや電源リップルは、いずれも制御アンプ30の出力電圧p1をセンスしているために、電流シンク制御アンプ42の応答遅れを生じさせていることが原因になっている。なお、電流シンク回路41のトランジスタ43と、+B電源の供給または停止のためのトランジスタTr11が同時に作動することを防止するために制御アンプ30の出力電位p1の可動領域(電位Bと電位A2との間)を大きく確保していることも、状態遷移時の応答遅れが顕著になる原因となっている。
したがって、本発明は、上記点に鑑み、時間経過と共に消費する電力が変動する負荷に対して安定した電源供給を行う電源回路において、電源オーバーシュートおよび電源リップルを低減させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、入力経路に電流が流れる場合、電流センス回路(34)は入力経路に電流が流れることを検出すると共に、その検出結果をセンス信号として電流シンク回路(32)に出力し、電流シンク回路(32)は入力されたセンス信号に応じてシンク動作を行わないようにし、入力経路に電流が流れない場合、電流センス回路(34)は入力経路に電流が流れないことを検出すると共に、その検出結果をセンス信号として電流シンク回路(32)に出力し、電流シンク回路(32)は入力されたセンス信号に応じてシンク動作を行うことを特徴とする。
このように、入力経路に流れる電流を電流センス回路で検出すると共に、電流センス回路の検出結果に基づいて電流シンク回路を動作させる。すなわち、電流センス回路が入力経路に流れる電流を、その電流に応じた電圧としてではなく、その電流として直接検出することによって電流シンク回路のシンク動作を制御する。これにより、負荷の消費電流が変動した際、入力経路に流れる電流の有無に応じた検出結果を電流センス回路から電流シンク回路に出力することができ、電流シンク回路のシンク動作の制御を敏感に行うことができる。
以上のように、電流シンク回路の動作遅れを低減することができることで、負荷の電流消費の変動によって入力経路に電流が流れて電圧端子に電流が入力される場合、電流シンク回路のシンク動作をより早く停止させることができるので、電圧端子から電流シンク回路に電流が流れ出ることによって起こる電圧端子の電圧のリップル(沈み込み)現象を抑制することができる。また、負荷の電流消費の変動によって入力経路に電流が流れずに電圧端子に電流が入力されない場合、電流シンク回路のシンク動作をより早く行うことができるので、電圧端子に流れ込む電流によって起こる電圧端子の電圧のオーバーシュート(浮き上がり)を抑制することができる。
このようして、電圧端子に入力される電圧を常に規定電圧に保持することができる。したがって、規定外の電圧を負荷に入力することはなく、負荷を破壊させないようにすることや、負荷の誤動作を防止することができる。
本発明では、電流センス回路(34、37)は、第2トランジスタ(Tr21)を用いて構成される第1カレントミラー回路(35)を有し、第1トランジスタ(Tr11)がOFFまたはONすることで入力経路に電流が流れるか否かを、第2トランジスタ(Tr21)がONまたはOFFすることによって検出経路に流れる電流および前記カレントミラーを用いて検出することを特徴とする。
このように、電流センス回路は、第1トランジスタ(Tr11)のOFFまたはONによって入力経路に流れる電流を、第2トランジスタ(Tr21)のONまたはOFFによって出力経路に流れる電流およびカレントミラー回路を用いて検出する。これにより、入力経路に流れる電流、すなわち電圧端子に流れ込む電流の有無を検出することができる。この際、出力経路に流れる電流をカレントミラー回路で検出するようにしているため、第1トランジスタ(Tr11)の動作に対する応答遅れを低減させることができる。
本発明では、電流センス回路(34)は、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れない場合、第1カレントミラー回路(35)によって第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れなくなり、接続点Cに第4トランジスタ(Tr25)から第1抵抗(R24)に流れる電流が流れ込んで接続点Cの電位が上昇すると共に、上昇した電位をセンス信号として出力する。また、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れる場合、第1カレントミラー回路(35)によって第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れ、接続点Cから第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れ出て接続点Cの電位が下降すると共に、下降した電位をセンス信号として出力することを特徴とする。
このように、電流センス回路を構成し、第2トランジスタ(Tr21)に流れる電流すなわち第5トランジスタ(Tr24)に流れる電流と第1抵抗(R24)に流れる基準電流とを接続点Cにおいて比較してその結果をセンス信号として出力する。これにより、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れるか否かをより早くセンス信号として出力することができる。
本発明では、第1抵抗(R24)に流れる電流は、出力経路に流れる電流のばらつきの最大値になるように設定されていることを特徴とする。
このように、第1抵抗(R24)に流れる電流を規定する。これにより、第1電源線(11)に入力される入力電圧(例えば+B電源)のばらつきによって電流シンク回路(34)の誤動作を防止することができる。
本発明では、電流シンク回路(32)に備えられた比較器(33)は、比較電圧よりもセンス信号が大きい場合、第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極にLOWを出力し、第6トランジスタ(Tr23)をOFFさせて流し込み経路を切断して第6トランジスタ(Tr23)のシンク動作を停止させ、比較電圧よりもセンス信号が小さい場合、第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極にHIを出力し、第6トランジスタ(Tr23)をONさせて流し込み経路を介してグランド(28)に電流を流すシンク動作を行うことを特徴とする。
このように、電流シンク回路(32)は電流センス回路(34)から入力されるセンス信号に基づいてシンク動作を行う。電流シンク回路(32)にはトランジスタ(T21)に流れる電流に基づいてセンス信号が出力されるため、電流シンク回路(32)をより早く制御することができる。これにより、電流シンク回路(32)の応答遅れを抑制でき、電圧端子の電圧のオーバーシュートやリップル現象を低減できる。
本発明では、検出経路のうち、第1電源線(11)と第2トランジスタ(Tr21)との間に第7トランジスタ(Tr31)が接続され、この第7トランジスタ(Tr31)は、第1トランジスタ(Tr11)がONするとONし、第1トランジスタ(Tr11)がOFFするとOFFするように検出経路に設けられており、電流シンク回路(32)は第6トランジスタ(Tr23)を備えて構成され、第6トランジスタ(Tr23)は、接続点Cから出力されるセンス信号に応じてONした場合、シンク動作を行い、接続点Cから出力されるセンス信号に応じてOFFした場合、シンク動作を停止することを特徴とする。
このように、電流シンク回路(32)は電流センス回路(34)から入力されるセンス信号に基づいてシンク動作を行う。このとき、第1トランジスタ(Tr11)に連動して検出経路上の第7トランジスタ(Tr31)および第2トランジスタ(Tr21)が動作するため、電流センス回路(34)は、第1トランジスタ(Tr11)の動作の検出およびセンス信号の出力を同時に行うことができる。これにより、電流シンク回路(32)の応答遅れをさらに抑制でき、電圧端子の電圧のオーバーシュートやリップル現象を低減できる。
本発明では、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れない場合、第10トランジスタ(Tr28)に電流が流れなくなり、第2抵抗(R25)に流れる電流が第10トランジスタ(Tr28)に流れることで接続点Dから電流が流れ出し、接続点Dの電位が下降すると共に、下降した電位をセンス信号として出力する。また、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れる場合、第10トランジスタ(Tr28)に電流が流れ、接続点Dに電流が流れ込んで接続点Dの電位が上昇すると共に、上昇した電位をセンス信号として出力することを特徴とする。
このように、電流センス回路を構成し、第2トランジスタ(Tr21)に流れる電流すなわち第5トランジスタ(Tr24)に流れる電流と第2抵抗(R25)に流れる基準電流とを接続点Dにおいて比較してその結果をセンス信号として出力する。これにより、第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れるか否かをより早くセンス信号として出力することができる。
本発明では、第2抵抗(R25)に流れる電流は、出力経路に流れる電流のばらつきの最大値になるように設定されていることを特徴とする。
このように、第2抵抗(R25)に流れる電流を規定する。これにより、第1電源線(11)に入力される入力電圧(例えば+B電源)のばらつきによって電流シンク回路(37)の誤動作を防止することができる。
本発明では、電流シンク回路(32)を構成する第6トランジスタ(Tr23)は、接続点Dから出力されるセンス信号に応じてONした場合、流し込み経路を介して第2電源線(26)からグランド(28)に電流を流すシンク動作を行い、接続点Dから出力されるセンス信号に応じてOFFした場合、シンク動作を停止することを特徴とする。
このように、電流シンク回路(32)は電流センス回路(34)から入力されるセンス信号に基づいてシンク動作を行う。このとき、電流センス回路(34)から出力されたセンス信号で電流シンク回路(32)の第6トランジスタ(Tr23)をONまたはOFFするため、より早く電流シンク回路の動作を制御することができる。これにより、電流シンク回路(32)の応答遅れを抑制でき、電圧端子の電圧のオーバーシュートやリップル現象を低減できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。以下では、図8に示す構成要素と同一のものには、同一符号を記してある。図1は、本発明の第1実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。図1に示されるECU100は、例えば車両に搭載されるものであり、所望の制御を行うものとして用いられる。
図1に示されるように、ECU100には、電源回路として機能すると共に、所定の電圧を維持するための定圧回路10を有するIC20が備えられている。上記定圧回路10は、バッテリ電圧である+B電源(例えば12V)を入力し、IC20の内部回路に所定電圧を入力するためのものである。
上記定圧回路10のうち、IC20の外部構成について説明する。まず、IC20には入力端子21、電圧端子22、および端子23〜25の5つの端子が設けられている。このうち、入力端子21には、抵抗R11を介してバッテリ電源である+B電源が入力されるようになっている。なお、+B電源から電圧端子22までの経路は、本発明の入力経路に相当する。
そして、IC20の外部では、電源線11とIC20の電圧端子22との間に、抵抗R12とpnp形トランジスタTr12とが直列に接続されており、電圧端子22とグランド12との間に平滑用コンデンサC11が接続され、電圧端子22と端子12との間に位相補償用コンデンサC12が接続されている。本実施形態では、+B電源から電圧端子22までを電源線11(本発明の第1電源線)と定義する。
また、IC20の端子24、25は、IC20内部で接続されている。これら端子24、25のうち端子25と電源線11との間に抵抗R13が接続され、端子25とグランド12との間にコンデンサC13が接続されている。そして、電源線11とグランド12との間に抵抗R14、R15およびnpn形トランジスタTr13が直列に接続されており、そのトランジスタTr13のベースは端子24に接続されている。これらIC20外部の各構成要素は、例えばディスクリート部品で構成される。
次に、定圧回路10のうち、IC20の内部構成について説明する。まず、入力端子21と電圧端子22との間には、電流の逆流を防止するためのダイオードD1が接続されている。また、端子22には電源線26(本発明の第2電源線)を介して負荷であるマイコン27が接続されている。このマイコン27は、ウェイクアップ(通常動作)モードの際に所望の制御を行うプログラムを実行し、所望のタイミングでスリープ(低消費電力)モードに突入して消費電力を低減させる。なお、マイコン27は、本発明の負荷に相当する。
また、電圧端子22とグランド28との間に分圧回路29が接続されている。この分圧回路29は、抵抗R21、R22、R23が直列接続されて構成されるものであり、抵抗R22と抵抗R23との接続点の電位がA1、抵抗R22と抵抗R21との接続点の電位がA2(本発明の比較電圧、例えば4.5V)とされている。このうち、電位A1となる接続点がオペアンプとしての制御アンプ30の非反転入力端子に接続されている。この制御アンプ30の反転入力端子には基準電圧源が接続されており、基準電圧(例えば2V)が印加されるようになっている。
上記制御アンプ30は電位A1が基準電圧源31の基準電圧を超えるとHIを出力するようになっており、制御アンプ30の出力端子はnチャネル型MOSトランジスタTr21(本発明の第2トランジスタ)のゲートに接続されている。なお、上記した「HI」とは、トランジスタTr21がONするゲート電圧に相当する。逆に、「LOW」とは、トランジスタTr21がOFFするゲート電圧に相当する。したがって、本実施形態で用いられる各トランジスタは、ゲートに「HI」もしくは「LOW」が入力されることでONまたはOFFするようになっている。
本実施形態では、トランジスタTr21のゲート電圧を電位Bとしている。すなわち、制御アンプ30の出力電位p1に応じて電位Bが変化し、トランジスタTr21がONまたはOFFする。このトランジスタTr21のドレインは端子24、25に接続され、ソースはグランド28に接続されている。なお、電源線11とグランド28との間は、本発明の検出経路に相当する。
また、制御アンプ30の出力端子は、nチャネル型MOSトランジスタTr22のソース・ドレイン間を介して端子23に接続され、そのトランジスタTr22のゲートは所定電位に接続されている。このトランジスタTr22は抵抗として機能し、上記コンデンサC12と共に位相補償回路を構成している。
さらに、電源線26とグランド28との間(本発明の流し込み経路)に電流シンク回路32が接続されている。この電流シンク回路32は、IC20の外部から電源線26に流れ込む電流のうち過剰な電流を流し込んでグランド28に逃し、電圧端子22の電圧上昇を抑制する回路である。このような電流シンク回路32は、オペアンプとしての電流シンク制御アンプ33(本発明の比較器)と、nチャネル型トランジスタTr23(本発明の第6トランジスタ)と、を備えて構成されている。
このうち、トランジスタTr23のドレインおよびソースは、電源線26およびグランド28にそれぞれ接続されており、ゲートは電流シンク制御アンプ33の出力端子に接続されている。したがって、トランジスタTr23は、電流シンク制御アンプ33の出力に応じてONまたはOFFするようになっている。
上記電流シンク制御アンプ33の非反転入力端子には、分圧回路29の電位A2が入力され、反転入力端子には、電流センス回路34が接続されている。この電流センス回路34は、IC20の外部に設けられたトランジスタTr11(本発明の第1トランジスタ)のドレイン−ソース間に流れる電流Ispを電流で直接センスする回路である。後で詳しく説明するが、電圧端子22の電圧浮き上がりが生じると、トランジスタTr11に電流Ispが流れなくなる。すなわち、電流センス回路34は、この電流Ispの流れの有無をトランジスタTr21に流れる電流Isを用いて検出する。
具体的に、電流センス回路34には、nチャネル型MOSトランジスタTr24(本発明の第5トランジスタ)が備えられており、このトランジスタTr24のゲートがトランジスタTr21(もしくは制御アンプ30の出力端子)に接続され、ソースがグランド28に接続されている。これにより、トランジスタTr21、Tr24によってカレントミラー回路35(本発明の第1カレントミラー回路)が構成され、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isと同じ値の電流がトランジスタT24のドレイン−ソース間に流れるようになっている。
このトランジスタTr24のドレインは上記電流シンク回路32の反転入力端子に接続されている。また、電流シンク回路32の反転入力端子には、pチャネル型MOSトランジスタTr25(本発明の第4トランジスタ)のソースも接続され、トランジスタTr25のドレインが所定電位に接続されている。
また、トランジスタTr25ゲートは、pチャネル型MOSトランジスタTr26(本発明の第3トランジスタ)のゲートに接続され、このゲートはトランジスタTr26のソースに接続されている。そしてトランジスタTr26のドレインは所定電位に接続され、ソースは抵抗R24(本発明の第1抵抗)を介してグランド28に接続されている。これにより、トランジスタTr25、Tr26によってカレントミラー回路36(本発明の第2カレントミラー回路)が構成され、抵抗R24に流れる電流Irmaxと同じ値の電流がトランジスタTr25のドレイン−ソース間に流れるようになっている。
本実施形態では、抵抗R24に流れる電流の値は、IC20の外部に設けられた抵抗R13に流れる電流Irの最大値Irmaxとされている。これは、+B電源の電圧値や抵抗13によって抵抗R13に流れる電流Irが揺らぐため、電流Irの最大値Irmaxをモニタすることにしている。
したがって、上記電流センス回路34は、トランジスタTr25に流れる電流IrmaxとトランジスタTr24に流れる電流Isとの大きさを比較する回路となっており、その比較した結果が各トランジスタTr24、Tr25の接続点Cの電位C(本発明のセンス信号)として出力されることとなる。そして、この電位Cが上記の電流シンク回路32の電流シンク制御アンプ33の反転入力端子に入力されるようになっている。
例えば、電流Irmax>電流Isの場合、すなわちトランジスタTr21がOFFの場合、トランジスタTr24側に電流は流れなくなるので、電位Cの電位は高くなってHIとなり、電流シンク制御アンプ33はLOWを出力するのでトランジスタTr23はOFFとなる。一方、電流Irmax<電流Isの場合、すなわちトランジスタTr21がONの場合、トランジスタTr24側に電流が流れるので、電位Cの電位は低くなってLOWとなり、電流シンク制御アンプ33はHIを出力するのでトランジスタTr23はONとなって電流を流し込んでグランド28に逃がす。以上が、本実施形態に係る定圧回路10を備えたECU100の回路構成である。
続いて、上記定圧回路10の作動について説明する。まず、電圧端子22の電位が規定値(5V)から変動した場合の作動について説明する。電圧端子22の電圧が規定値を上回る場合、これに伴って分圧回路29の電位A1が上昇する。これにより、電位A1が基準電圧源31の基準電圧を上回ると制御アンプ30はHIを出力する。制御アンプ30がHIを出力することで、トランジスタTr21のゲートに電圧が入力されてONになり、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に電流Isが流れる。
そして、+B電源からR13、端子25、そしてトランジスタTr21という経路で電流が流れることで、+B電源からR13、端子25、24、そしてトランジスタTr12という経路に流れていた電流Ibが流れなくなり、トランジスタTr12はOFFになる。これにより、トランジスタTr11のベース、抵抗R15、そしてトランジスタTr12のエミッタ−コレクタ間に電流が流れなくなり、トランジスタTr11がOFFになる。
こうして、+B電源から電源線11、抵抗R11、そしてトランジスタTr11の経路に電流Ispが流れないようにすることで、電圧端子22に対する+B電源の供給を停止し、電圧端子22の電圧上昇を停止させる。
一方、電圧端子22の電位が規定値を下回った場合、これに伴って分圧回路29の電位A1が下降する。これにより、電位A1が基準電圧源31の基準電圧を下回り、制御アンプ30はLOWを出力する。制御アンプ30がLOWを出力することで、トランジスタTr21のゲートに電圧が入力されず、トランジスタTr21はOFFになってドレイン−ソース間に電流Isは流れない。
そして、IC20の外部において、+B電源から抵抗R13、端子25、24、そしてトランジスタTr12という経路で電流が流れる。つまり、トランジスタTr12のベースに電流Ibが流れ、トランジスタTr12がONになる。これにより、トランジスタTr11、抵抗R15、そしてトランジスタTr12のコレクタ−エミッタ間に電流が流れ、トランジスタTr11がONになる。
こうして、+B電源から電源線11、抵抗11、そしてトランジスタTr11の経路に電流Ispが流れるようにして、電圧端子22に対して+B電源を供給し、電圧端子22の電圧降下を停止させる。
このような電圧端子22に対する+B電源の供給または停止の作動に加えて、負荷であるマイコン27の作動状態、すなわちウェイクアップモードまたはスリープモードに応じて電圧端子22の電位の変動を低減させる場合について、図2および図3を参照して説明する。
まず、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行する際について説明する。図2(a)は、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の電圧端子22の電位(上段)、および制御アンプ30の出力電位(下段)を示した図である。また、図2(b)は、制御アンプ30の出力動作に応じて変化するトランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isを示した図である。
上記ECU100において、+B電源から例えば12Vの電圧が抵抗R11、端子21、そして電源線26を介してマイコン27に入力されると、マイコン27がウェイクアップモードの場合、注入電流I0が+B電源からダイオードD1および電源線26を介してマイコン27に注入される。マイコン27は、この注入電流I0を消費することにより作動する。
そして、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行すると、マイコン27は作動しなくなるため、注入電流I0はマイコン27で消費されなくなる。これにより、入力端子21およびダイオードD1を介して流れる注入電流I0の行き場がなくなり、注入電流I0は電圧端子22に流れ込み、規定値(5V)に保持されていた電圧端子22の電圧が上昇し始める。
すなわち、図2(a)の上段に示されるように、電圧端子22の電位が上昇し始めると、図2(b)に示されるように、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isが上昇し始める。
このように、電圧端子22の電位が上昇し始める初期段階では、トランジスタTr21がOFFになっているので、このトランジスタTr24とカレントミラー回路35を構成する電流センス回路34のトランジスタTr24に電流Isは流れない。したがって、電流センス回路34において、カレントミラー回路36によってトランジスタTr25に流れる電流IrmaxがトランジスタTr24に流れる電流Is(=0)よりも大きくなる。このため、接続点Cは電流Irmaxを吸い込むことになり、電位Cの電位は高くなってHIが出力される。これにより、電流シンク制御アンプ33はOFFとなってトランジスタTr23もOFFになっている。
そして、電圧端子22の電圧が浮き上がっていくことにより、分圧回路29の電位A1の電位が上昇するため、制御アンプ30の出力電位p1が上昇し始める。これに伴い、電位Bが上昇するため、トランジスタTr21のゲート電圧が上昇し始め、やがてトランジスタTr21がONになり、トランジスタTr21に流れる電流Isは、IC20の外部の抵抗R13に流れる電流Irと同じ値になる。
このとき、図2(b)に示されるように、トランジスタTr21に印加されるゲート電圧が微量に上昇しただけで、ドレイン−ソース間に流れる電流Isも急激に上昇する。この電流Isが電流Irと同じ値になった時点で、トランジスタTr12のベースに流れる電流Ibがゼロになり、トランジスタTr11、Tr12がOFFになる。
このように、トランジスタTr11がオフになった時点では、電流Ir=電流Isとなって、電流Ib=0となり、トランジスタTr11がOFFしたとしても、注入電流I0が電圧端子22に流れ込む。このため、図2(a)の下段に示されるように、分圧回路29の電位A1の電位も上昇し、ひいては制御アンプ30の出力電位p1も上昇し続けている。
この後、電流センス回路34において、カレントミラー回路35により、トランジスタTr24のドレイン−ソース間に電流Isが流れる。この電流センス回路34では、カレントミラー回路36により、トランジスタTr25のドレイン−ソース間に電流Irmaxが流れる。
そして、電流センス回路34にて、電流Irmaxと電流Is(=電流Ir)とが比較される。上記のように、電流Is=電流Irとなった時点では、電流Isは電流Irmaxに達していない。しかしながら、制御アンプ30の出力電位p1の電圧をモニタしているため、注入電流I0が電圧端子22に流れ込むことで、図2(a)の下段に示されるように、出力電圧p1が+α(例えば数十mV程度)上昇することにより、仮想的に電流Isが上昇していくと仮定できる。
すなわち、トランジスタTr21のゲート電圧Bに平衡だった制御アンプ30の出力電圧p1は、図2(a)の下段に示されるように、電流Isの上昇と共に上昇し、トランジスタTr21に電流Irmaxが流れたと仮定できるゲート電圧B+αに平衡する。従来では、上記のように制御アンプ30の出力電位p1をモニタしていたため、電位Bに平衡していた出力電位p1が例えば1Vほど上昇するまで待たなければならなかったが、本実施形態では、出力電位p1が電位Bから+α(例えば50mV)上昇するまで待てば良いため、従来問題となっていた応答遅れを低減できる。
なお、こうして電流Isが上昇していく間、図2(a)の上段に示されるように、電圧端子22の電位は上昇し続けている。
上記のようにして電流Isが上昇していき、出力電位p1(=電位B)の電位がB+αとなったとき、図2(b)に示されるように、電流Isが電流Irmaxを超え、接続点Cから電流が吐き出されて電位Cの電位が下がる。これにより、接続点Cでは電位CとしてLOWが出力される。
この接続点Cの電位Cは、電流シンク回路32の電流シンク制御アンプ33の反転入力端子に入力される。上記電位CはLOWであるので、電流シンク制御アンプ33からHIが出力され、トランジスタTr23がONとなる。こうして、マイコン27がスリープモードに移行したことによって行き場をなくした注入電流I0を電流シンク回路32に流し込んでグランド28に逃がすことができる。
これにより、図2(a)の上段に示されるように、電流シンク回路32のトランジスタTr23がONになった時点で電圧端子22の電位の上昇を停止させることができる。以上のようにして、電圧端子22の電圧の浮き上がりをトランジスタTr11の電流Ispでセンスしている、すなわち電流Ispを電流Ib、電流Ir、そして電流Isで直接センスして電流シンク回路32をシンク動作させている。このように、制御アンプ30の出力電位p1を用いて電流シンク制御アンプ33を動作させるのではなく、回路経路において敏感に反応する電流を用いて電流シンク制御アンプ33を動作させることで、電流シンク回路32を敏感に動作させることができ、ひいては電圧端子22に生じる電圧オーバーシュートを低減させることができる。
なお、マイコン27がスリープモードになった際の電圧端子22の電位は、図2(a)の上段に示されるように、既定値(5V)よりも若干高くなっている。これは、上述のように、電流シンク制御アンプ33のゲインによって起こるものであり、例えば数十mV程度であるので、マイコン27の動作規定値を十分満たす電圧値である。また、電位Cは、電流シンク回路32の電流シンク制御アンプ33が作動するため、電位A2(詳しくは電圧A2を下回る電位)にまで落ち込む。
次に、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行する際の電圧端子22の電位の変動を低減させる場合について説明する。この場合、上記と逆の作動となる。
図3(a)は、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに突入する際の電圧端子22の電位(上段)、および制御アンプ30の出力電位(下段)を示した図である。また、図3(b)は、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに突入する際、制御アンプ30の出力動作に応じて変化するトランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isを示した図である。
まず、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行すると、マイコン27は作動し始めるため、注入電流I0はマイコン27で消費されることとなる。また、上記電流シンク回路32も作動しているため、電圧端子22から電流がマイコン27およびグランド28に流れ、電圧端子22の電圧が下降し始める。
これにより、分圧回路29の電位A1の電圧も下降していき、制御アンプ30の出力電位p1も下がり始める。すなわち、図3(a)の上段に示されるように、電圧端子22の電位が下降し始めると共に、図3(b)の下段に示されるように、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isが(仮想の)電流Irmaxを下回る。
このとき、トランジスタTr21のゲート電圧B+αに平衡だった制御アンプ30の出力電圧p1は、図3(a)の下段に示されるように、電流Isの下降と共に下降し、トランジスタTr21に電流Isが流れなくなったときのゲート電圧Bに平衡する。
これにより、電流センス回路34において、接続点Cの電位が高くなって接続点CからHIが出力されるため、電流シンク回路32の電流シンク制御アンプ33の出力はLOWとなってトランジスタTr21がOFFになる。
図3(b)に示されるように、この時点では、電流Isは電流Irmaxを下回っているが、電流Isは電流Irよりも仮想的に大きい値となっているため、トランジスタTr21には電流Isが流れている。したがって、トランジスタTr12のベース電流Ibはゼロになっている。
そして、トランジスタTr21に流れる電流Isが電流Irと同じ値になると、トランジスタTr12にベース電流Ibが流れ始め、トランジスタTr12がONすると共にトランジスタTr11がONし始める。この後、トランジスタTr12に十分な電流が流れるため、トランジスタTr11がONして電圧端子22に+B電源が入力される。
以上のようにして、マイコン27が動作状態になったことで注入電流I0が消費されて電圧端子22の電圧が低下してしまうことを防止でき、かつ、電圧端子22の電位が規定値を下回る前にトランジスタTr11をONさせて+B電源を電圧端子22に入力することができる。
以上説明したように、本実施形態では、入力経路に流れる電流を電流センス回路34で検出すると共に、電流センス回路34の検出結果に基づいて電流シンク回路32を動作させることを特徴としている。すなわち、電流センス回路32が入力経路に流れる電流を、その電流に応じた電圧としてではなく、その電流として直接検出することによって電流シンク回路32のシンク動作を制御する。これにより、負荷の消費電流が変動した際、入力経路に流れる電流の有無に応じた検出結果を電流センス回路34から電流シンク回路32に出力することができ、電流シンク回路32のシンク動作の制御を敏感に行うことができる。
以上のように、電流シンク回路32の動作遅れを低減することができることで、負荷の電流消費の変動によって入力経路に電流が流れて電圧端子に電流が入力される場合、電流シンク回路32のシンク動作をより早く停止させることができるので、電圧端子22から電流シンク回路32に電流が流れ出ることによって起こる電圧端子22の電圧のリップル(沈み込み)現象を抑制することができる。また、負荷の電流消費の変動によって入力経路に電流が流れずに電圧端子22に電流が入力されない場合、電流シンク回路32のシンク動作をより早く行うことができるので、電圧端子22に流れ込む電流によって起こる電圧端子22の電圧のオーバーシュート(浮き上がり)を抑制することができる。
このようして、電圧端子22に入力される電圧を常に規定電圧に保持することができる。したがって、規定外の電圧を負荷であるマイコン27に入力することはなく、マイコン27を破壊させないようにすることや、マイコン27の誤動作を防止することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、第1実施形態で用いられていた電流シンク回路32のうち、電流シンク制御アンプ33を無くし、直接トランジスタTr23を制御するようにしている。
図4は、本発明の第2実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。この図に示されるように、ECU200に備えられたIC20の内部において、電源線26とグランド28との間にトランジスタTr23のドレインおよびソースが接続されている。また、トランジスタTr23のゲートは、後述する電流センス回路37に接続されている。したがって、トランジスタTr23は、電流センス回路37の出力に応じてONまたはOFFするようになっており、トランジスタTr23およびグランド28で電流シンク回路32が構成されている。
上記電流センス回路37には、トランジスタTr24が備えられており、このトランジスタTr24とトランジスタTr21とよってカレントミラー回路35が構成されている。そして、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isと同じ値の電流がトランジスタT24のドレイン−ソース間に流れるようになっている。
上記トランジスタTr24のドレインはpチャネル型MOSトランジスタTr27のソースに接続され、このトランジスタTr27のドレインは所定電圧に接続されている。また、トランジスタTr27のゲートは、pチャネル型MOSトランジスタTr28(本発明の第10トランジスタ)のゲートに接続され、このゲートはトランジスタTr27のソースに接続されている。これにより、トランジスタTr27、Tr28によってカレントミラー回路38(本発明の第4カレントミラー回路)が構成されている。
さらに、トランジスタTr28のソースとグランド28との間に、nチャネル型MOSトランジスタTr29(本発明の第9トランジスタ)のドレインおよびソースが接続されている。本実施形態では、トランジスタTr28のソースとトランジスタTr29のドレインとの接合点をDとし、この接合点Dの電位を電位Dとする。この電位Dが電流センス回路37から出力され、上記トランジスタTr23のゲートに入力されるようになっている。
また、トランジスタTr29のゲートは、nチャネル型MOSトランジスタTr30(本発明の第8トランジスタ)のゲートに接続され、このゲートはトランジスタTr30のドレインに接続されている。これにより、トランジスタTr29、Tr30によってカレントミラー回路39(本発明の第3カレントミラー回路)が構成されている。上記トランジスタTr30のソースはグランド28に接続され、ドレインは抵抗R25(本発明の第2抵抗)を介して所定電圧に接続されている。
本実施形態では、この抵抗R25に流れる電流をIrmaxとしている。抵抗R25に流れる電流Irmaxは、カレントミラー回路39によって、トランジスタTr29のドレイン−ソース間に流れることとなる。一方、トランジスタTr21に流れる電流Isは、カレントミラー回路35、38によって、トランジスタTr28のドレイン−ソース間に流れることとなる。
すなわち、電流センス回路37において、電流Irmax>電流Isの場合、すなわちトランジスタTr21がOFFの場合、トランジスタTr28に電流Isは流れなくなるので、接続点Dから電流が吐き出されるので電位Dの電位は低くなってLOWとなり、トランジスタTr23はOFFとなる。一方、電流Irmax<電流Isの場合、すなわちトランジスタTr21がONの場合、接続点Dに電流が流れ込むので電位Dの電位は高くなってHIとなり、トランジスタTr23はONとなって注入電流I0を流し込んでグランド28に逃がす。以上が、本実施形態に係る定圧回路10を備えたECU200の回路構成である。
上記定圧回路10を備えたECU200において、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行した場合、上述のように、電位A1が上昇して制御アンプ30が作動してトランジスタTr21をONすることにより、IC20の外部において、トランジスタTr11、12をOFFさせて電圧端子22への+B電源の供給を停止する。
上記のようにトランジスタTr21がONになると、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に電流Is(=電流Ir)が流れる。これに伴い、電流センス回路37において、カレントミラー回路35、38によって、トランジスタTr28に電流Isが流れる。同様に、電流センス回路37において、カレントミラー回路39によって、トランジスタTr29に電流Irmaxが流れる。
そして、上述のように、制御アンプ30の出力電位p1の上昇に伴い、トランジスタTr29に流れる電流も仮想的に増加して電流Irmaxを上回ると、接続点Dから電位DとしてHIが出力される。これにより、トランジスタTr23がONになって電圧端子22に流れ込む注入電流I0をグランド28に逃がす。こうして、マイコン27のスリー無モード突入の際に注入電流I0によって電圧端子22の電位が上昇して電源オーバーシュートを起こしてしまうことを防止できる。
また、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行した場合、上述のように、マイコン27の消費電力が上がるが、トランジスタTr23を介して注入電流I0をグランド28に逃がしているため、電圧端子22の電圧低下が起こる。
このように電圧端子22の電圧が低下すると、制御アンプ30出力電位p1がLOWになるので、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に電流Isが流れなくなる。これに伴い、電流センス回路37において、トランジスタTr28に電流Isが流れなくなり、接続点Dから電流が吐き出されるので、接続点Dから電位DとしてLOWが出力される。これにより、トランジスタTr23がOFFになって注入電流I0をグランド28に逃がさないようにすることができる。こうして、マイコン27がウェイクアップモードに移行して消費電力が上がり、注入電流I0を吸い込むことで電圧端子22の電位が降下してリップル現象を起こしてしまうことを防止できる。
以上のように、本実施形態においても、トランジスタTr21を流れる電流を用いて、注入電流I0をグランド28に逃がすためのトランジスタTr23のONまたはOFFを制御しているため、マイコン27の消費電力が変動した際にトランジスタTr23のONまたはOFFを俊敏に制御することができる。したがって、電圧端子22の電源オーバーシュートまたはリップル現象を起こさないようにすることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態で用いられた電流シンク制御アンプ33をなくしているため、定圧回路10においてIC20内部の回路構成を簡略化することができ、消費電流を低減させることができる。さらに、電流シンク制御アンプ33を使用しないことで、系のゲインが低減するため、トランジスタTr23がシンク動作状態のときのフィードバックゲインを低減でき、電源発振を抑制することができるので、系の安定性を向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、上記第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。図5に示されるように、ECU300に備えられたIC20には入力端子21、電圧端子22、および端子23、25の4つの端子が設けられている。
そして、IC20の外部では、電源線11と電圧端子22との間に、抵抗R12とトランジスタTr12とが直列に接続されており、端子23とグランド12との間に位相補償用コンデンサC12が接続されている。また、電圧端子22と端子25の間には、スタートアップ用ダイオードD2と電流制限用抵抗R26とが直列に接続されている。
このスタートアップ用ダイオードD2は、+B電源をECU300に接続した際、電圧端子22に強制的に電圧を入力して制御アンプ30を起動させ、トランジスタTr11をONさせるためのスタートアップ用として機能するものである。したがって、ダイオードD2は、電圧端子22に電流が流れる向きになるように抵抗R26と電圧端子22との間に接続されている。
さらに、電源線11とトランジスタTr11のゲートとの間に、pnp型トランジスタTr31(本発明の第7トランジスタ)および電流制限用抵抗R27が接続されている。詳しくは、トランジスタTr31のエミッタが電源線11に接続され、トランジスタTr31のコレクタが抵抗R27に接続されている。そして、トランジスタTr31のゲートと抵抗R26との間に電圧緩和用ツェナダイオードD3が接続されている。このダイオードD3は、IC20の端子25に印加される電圧を緩和するためのものである。これらIC20外部の各構成要素は、例えばディスクリート部品で構成される。
また、IC20の内部では、第1実施形態で示された電流センス回路34が備えられている。本実施形態では、抵抗R24に流れる電流をIr0とし、トランジスタTr25とトランジスタTr24との接合点Cの電位Cは、シンク機能として作動するトランジスタTr23のゲートに入力されるようになっている。本実施形態では、第2実施形態と同様に、トランジスタTr23およびグランド28で電流シンク回路32が構成されている。
そして、制御アンプ30の非反転入力端子に基準電圧源31の基準電圧が入力され、制御アンプ30の反転入力端子に分圧回路20の電位A1が入力されるようになっている。以上が、本実施形態に係る定圧回路10を備えたECU300の回路構成である。
次に、マイコン27の動作状態に応じて電圧端子22の電圧変動を抑制する作動について、図6および図7を参照して説明する。
まず、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行する際について説明する。図6は、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の電圧端子22の電位(上段)、制御アンプ30の出力電位p1(中段)、およびトランジスタTr21に流れる電流Is(下段)を示した図である。
マイコン27がウェイクアップモードの状態では、分圧回路29の電位A1が基準電圧源31の基準電圧よりも高くなるようにされているいため、電位A1が制御アンプ30に入力されると制御アンプ30からHIが出力される。そして、トランジスタTr21、Tr24がONし、トランジスタTr24に+B電源から電源線11、トランジスタTr31、ダイオードD3、抵抗R26を介して電流Isが流れる。
これにより、電流センス回路34のカレントミラー回路35によりトランジスタTr24に電流Isが流れる。一方、トランジスタTr25にはカレントミラー回路36により電流Ir0が流れるが、トランジスタTr24に電流Isが流れることで接続点Cから電流が吐き出されることになり、接続点Cから電位CとしてLOWが出力される。したがって、トランジスタTr23はOFFとなっており、シンク機能が停止した状態となっている。
また、トランジスタTr21、Tr31がONになっていることで、トランジスタTr11もONになり、トランジスタTr11に電流Ispが流れて電圧端子22に電流が供給される。これにより、マイコン27が作動することによって電圧端子22の電圧低下が抑制されている。
そして、図6の上段に示されるように、マイコン27がウェイクアップモードからスリープモードに移行すると、マイコン27は作動しなくなるため、上述のように、電圧端子22の電圧が上昇し始める。このように電圧端子22の電圧浮き上がっていくことにより、分圧回路29の電位A1の電位が上昇するため、図6の中段に示されるように、制御アンプ30の出力電位p1が下がり始める。
このように出力電圧p1が降下し始めると、トランジスタTr21のゲート電圧が降下し始め、図6の下段に示されるように、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isが急激に減る。そして、トランジスタTr21はOFFになる。このとき、トランジスタTr21のゲート電圧Bに平衡だった制御アンプ30の出力電圧p1は、図6の中段に示されるように、電流Isの減少と共に減少し、トランジスタTr21がOFFした際のゲート電圧B−α’に平衡する。
トランジスタTr21がOFFしたことに伴い、トランジスタTr11もOFFし、電流Ispが流れなくなって電圧端子22に電流は入力されなくなる。また、トランジスタTr11がOFFした瞬間、電流センス回路34において、カレントミラー回路36によって、トランジスタTr25に電流Ir0が流れ、カレントミラー回路35により、トランジスタTr24に電流Isが流れなくなる。したがって、接続点Cには電流Ir0が流れ込んで電圧が上昇するため、図6の中段に示されるように、電流センス回路34からHIの電圧Cが出力される。
そして、電流センス回路34から出力されたHIを示す電圧CはトランジスタTr23に入力されるため、トランジスタTr23がONになり、トランジスタTr23がシンク動作する。こうして、マイコン27がスリープモードに突入したことによって行き場を無くした注入電流I0をグランド28に逃がすことができる。
このように、本実施形態では、トランジスタTr21に流れる電流Isが流れなくなった瞬間に電流センス回路34によってトランジスタTr23をONすることができるため、上記各実施形態よりもさらに短時間でトランジスタTr23をシンク動作させることができる。
次に、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに移行する際の電圧端子22の電位の変動を低減させる場合について説明する。この場合、上記と逆の作動となる。
図7は、マイコン27がスリープモードからウェイクアップモードに突入する際の電圧端子22の電位(上段)、制御アンプ30の出力電位(中段)、およびトランジスタTr21に流れる電流Is(下段)を示した図である。
上記のように、マイコン27がスリープモードになっている場合、上述のように、トランジスタTr23はONになってシンク動作した状態になっている。そして、図7の上段に示されるように、マイコン27がウェイクアップモードに移行すると、トランジスタTr23がシンク動作しているにも関わらず、注入電流I0がマイコン27で消費されるようになり、電圧端子22の電位が下がり始める。
これにより、分圧回路29の電位A1の電位が下降するため、図7の中段に示されるように、制御アンプ30の出力電位p1が上昇し始める。これにより、トランジスタTr21のゲート電圧が上昇し始めると共に、図7の下段に示されるように、トランジスタTr21のドレイン−ソース間に流れる電流Isが急激に増加して、トランジスタTr21がONする。このとき、OFFになっていたトランジスタTr21のゲート電圧B−α’に平衡していた制御アンプ30の出力電圧p1は、図7の中段に示されるように、電流Isの増加と共に増加し、トランジスタTr21がONした際のゲート電圧Bに平衡する。
そして、トランジスタTr21のONに伴い、トランジスタTr11もONし、トランジスタTr11に電流Ispが流れて電圧端子22に電流が入力される。また、トランジスタTr11がONした瞬間、電流センス回路34において、カレントミラー回路35により、トランジスタTr24に電流Isが流れる。この電流Isは電流Ir0よりも大きな電流であるので、接続点Cからは電流Ir0が吐き出されて接続点Cの電圧Cが下降する。このため、図7の中段に示されるように、電流センス回路34からLOWの電圧Cが出力される。
そして、電流センス回路34から出力されたLOWを示す電圧Cによって、トランジスタTr23がONになり、トランジスタTr23のシンク動作が停止する。こうして、マイコン27がウェイクアップモードに突入したことによってマイコン27で注入電流I0が消費されることによって電圧端子22の電位が下降してしまうことを防止できる。
以上のように、本実施形態では、電圧端子22の電圧の浮き上がり条件としてIs=0と固定でき、トランジスタTr25、Tr26を流れる比較電流Ir0に対し、上記各実施形態に示された電流Irmaxのような電流Ir(浮き上がり条件Is=Ir)のバラツキを考慮したマージンを設定する必要がない。
このため、電圧端子22の電圧浮き上がりとトランジスタTr23のシンク動作への移行のタイミングを同時にできるため、更にシンク動作への移行を敏感にでき、シンク動作の応答遅れを更に低減することができる。すなわち、トランジスタTr21に電流Isが流れたそのときにトランジスタTr23のシンク動作を停止させ、電流Isが流れなくなったそのときにトランジスタTr23をシンク動作させることができる。このようにして、電圧端子22の電源オーバーシュートおよびリップル現象を低減させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示される電源回路は、上記ECU100〜300に限らず、負荷の消費電力に応じて規定電圧が変動してしまう系に採用することができる。
また、上記各実施形態を組み合わせたものを実施しても構わない。
本発明の第1実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。 (a)は、マイコンがウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の電圧端子の電位(上段)および制御アンプの出力(下段)を示した図、(b)は、制御アンプの出力動作に応じて変化するトランジスタのドレイン−ソース間に流れる電流Isを示した図である。 (a)は、マイコンがスリープモードからウェイクアップモードに突入する際の電圧端子の電位(上段)および制御アンプの出力電位(下段)を示した図、(b)は、制御アンプの出力動作に応じて変化するトランジスタTrのドレイン−ソース間に流れる電流Isを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。 本発明の第3実施形態に係る電源回路を備えたECUの概略回路図である。 マイコンがウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の電圧端子の電位(上段)、制御アンプの出力電位p1(中段)、電流Is(下段)をそれぞれ示した図である。 マイコンがスリープモードからウェイクアップモードに突入する際の電圧端子の電位(上段)、制御アンプの出力電位(中段)、電流Is(下段)を示した図である。 マイコンに規定電圧を入力するための電源回路を備えた従来のECUの概略回路図である。 (a)は、マイコンがウェイクアップモードからスリープモードに突入する際の制御アンプの出力動作を示した図、(b)は、マイコンがスリープモードからウェイクアップモードに復帰する際の制御アンプの出力動作を示した図である。
符号の説明
10…定圧回路、11、26…電源線、20…IC、27…負荷(マイコン)、29…分圧回路、32…電流シンク回路、34、37…電流センス回路。

Claims (8)

  1. 第1電源線(11)に入力された入力電圧に基づいて設定された規定電圧を電圧端子(22)に生成すると共に、前記電圧端子(22)に接続された第2電源線(26)を介して前記規定電圧を負荷(27)に入力するようになっており、
    前記負荷の消費電流の変動に応じて、前記電圧端子(22)に入力される電圧が前記規定電圧を上回る場合、前記第1電源線(11)を介して前記電圧端子(22)に電流が流れる経路を入力経路とすると、この入力経路を介して前記電圧端子(22)に電流が流れ込まないようにすることで前記電圧端子(22)の電位の上昇を停止させ、前記電圧端子(22)の電圧が前記規定電圧を下回る場合、前記入力経路を介して前記電圧端子(22)に電流が流れ込むようにすることで前記電圧端子(22)の電位の下降を停止させる定圧回路(10)を備えた電源回路において、
    前記定圧回路内は、
    前記入力経路を介して前記電圧端子(22)に電流が流れ込むか否かを、前記入力経路を流れる電流で直接検出し、その検出結果をセンス信号として出力する電流センス回路(34、37)と、
    前記電流センス回路(34)から入力される前記センス信号に応じて、前記第2電源線(26)に流れ込む電流のうち、前記負荷の消費電流に応じて前記第2電源線に流れ込む過剰な電流を流し込んでグランド(28)に逃がすシンク動作を行う電流シンク回路(32)と、を備えており、
    前記入力経路に電流が流れる場合、前記電流センス回路(34)は前記入力経路に電流が流れることを検出すると共に、その検出結果をセンス信号として前記電流シンク回路(32)に出力し、前記電流シンク回路(32)は入力された前記センス信号に応じて前記シンク動作を行わないようにし、
    前記入力経路に電流が流れない場合、前記電流センス回路(34)は前記入力経路に電流が流れないことを検出すると共に、その検出結果をセンス信号として前記電流シンク回路(32)に出力し、前記電流シンク回路(32)は入力された前記センス信号に応じて前記シンク動作を行うようになっており、
    前記入力経路上に第1トランジスタ(Tr11)が接続されると共に、この第1トランジスタ(Tr11)がONするときに前記入力経路に電流が流れ、前記第1電源線(11)とグランド(28)との間に形成される検出経路上に第2トランジスタ(Tr21)が接続されると共に、この第2トランジスタ(Tr21)がONするときに前記電流センス回路(34)が前記電流シンク回路(32)に前記センス信号を出力する出力経路に電流が流れ、
    前記第2トランジスタ(Tr21)がONするときに前記第1トランジスタ(Tr11)がOFFし、前記第2トランジスタ(Tr21)がOFFするときに前記第1トランジスタ(Tr11)がONするように前記入力経路に対して前記検出経路が構成されており、
    前記電流センス回路(34、37)は、前記第2トランジスタ(Tr21)が用いられて構成される第1カレントミラー回路(35)を有し、前記第1トランジスタ(Tr11)がOFFまたはONすることで前記入力経路に電流が流れるか否かを、前記第2トランジスタ(Tr21)がONまたはOFFすることによって前記検出経路に流れる電流および前記第1カレントミラー回路(35)を用いて検出するようになっていることを特徴とする電源回路。
  2. 前記電流センス回路(34)は、第1抵抗(R24)と第3トランジスタ(Tr26)とが接続された経路と、前記第3トランジスタ(Tr26)と対になって接続された第4トランジスタ(Tr25)によって構成された第2カレントミラー回路(36)と、前記第2トランジスタ(Tr21)と対になって接続された第5トランジスタ(Tr24)によって構成された前記第1カレントミラー回路(35)と、を有し、前記第1抵抗(R24)に流れる電流が前記第2カレントミラー回路(36)によって前記第4トランジスタ(Tr25)に流れるようになっており、
    前記第5トランジスタ(Tr24)と前記第4トランジスタ(Tr25)との接続点をCとすると、
    前記第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れない場合、前記第1カレントミラー回路(35)によって前記第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れなくなり、前記接続点Cに前記第4トランジスタ(Tr25)から前記第1抵抗(R24)に流れる電流が流れ込んで前記接続点Cの電位が上昇すると共に、上昇した電位をセンス信号として出力し、
    前記第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れる場合、前記第1カレントミラー回路(35)によって前記第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れ、前記接続点Cから前記第5トランジスタ(Tr24)に電流が流れ出て前記接続点Cの電位が下降すると共に、下降した電位をセンス信号として出力するようになっていることを特徴とする請求項に記載の電源回路。
  3. 前記第1抵抗(R24)に流れる電流は、前記出力経路に流れる電流のばらつきの最大値になるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の電源回路。
  4. 前記電流シンク回路(32)は、
    前記第2電源線(26)と前記グランド(28)との間に接続されて流し込み経路を形成する第6トランジスタ(Tr23)と、
    前記電圧端子の電圧の上昇または下降に応じた比較電圧(A2)と前記電流センス回路から入力されるセンス信号とを比較してその結果を出力する比較器(33)と、を備え、 前記比較器(33)は、前記比較電圧よりも前記センス信号が大きい場合、前記第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極にLOWを出力し、前記第6トランジスタ(Tr23)をOFFさせて前記流し込み経路を切断して前記第6トランジスタ(Tr23)のシンク動作を停止させ、前記比較電圧よりも前記センス信号が小さい場合、前記第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極にHIを出力し、前記第6トランジスタ(Tr23)をONさせて前記流し込み経路を介して前記グランド(28)に電流を流すシンク動作を行うようになっていることを特徴とする請求項またはに記載の電源回路。
  5. 前記検出経路上のうち、前記第1電源線(11)と前記第2トランジスタ(Tr21)との間に第7トランジスタ(Tr31)が接続され、この第7トランジスタ(Tr31)は、前記第1トランジスタ(Tr11)がONするとONし、前記第1トランジスタ(Tr11)がOFFするとOFFするように前記検出経路上に設けられており、
    前記電流シンク回路(32)は、前記第2電源線(26)と前記グランド(28)との間に接続されて流し込み経路を形成する第6トランジスタ(Tr23)を備え、前記第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極は前記接続点Cに接続されており、
    前記第6トランジスタ(Tr23)は、前記接続点Cから出力されるセンス信号に応じてONした場合、前記流し込み経路を介して前記第2電源線(26)から前記グランド(28)に電流を流すシンク動作を行い、前記接続点Cから出力されるセンス信号に応じてOFFした場合、前記流し込み経路を切断してシンク動作を停止するようになっていることを特徴とする請求項に記載の電源回路。
  6. 前記電流センス回路(37)は、第2抵抗(R25)および第8トランジスタ(Tr30)が接続された経路と、前記第8トランジスタ(Tr30)と対になって接続された第9トランジスタ(Tr29)によって構成された第3カレントミラー回路(39)と、前記第5トランジスタ(Tr24)に接続されたトランジスタ(Tr27)と対になって接続された第10トランジスタ(Tr28)によって構成された第4カレントミラー回路(38)と、を備え、
    前記第2抵抗(R25)に流れる電流が前記第3カレントミラー回路(39)によって前記第10トランジスタ(Tr28)に流れ、前記第2トランジスタ(Tr21)に流れる電流が前記第1カレントミラー回路(35)および前記第4カレントミラー回路(38)によって前記第10トランジスタ(Tr28)に流れるようになっており、
    前記第10トランジスタ(Tr28)と前記第9トランジスタ(Tr29)との接続点をDとすると、
    前記第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れない場合、前記第1カレントミラー回路(35)および前記第4カレントミラー回路(38)によって前記第10トランジスタ(Tr28)に電流が流れなくなり、前記第2抵抗(R25)に流れる電流が前記第3カレントミラー回路(39)を介して前記第10トランジスタ(Tr28)に流れることで前記接続点Dから電流が流れ出し、前記接続点Dの電位が下降すると共に、下降した電位をセンス信号として出力し、
    前記第2トランジスタ(Tr21)に電流が流れる場合、前記第1カレントミラー回路(35)および前記第4カレントミラー回路(38)によって前記第10トランジスタ(Tr28)に電流が流れ、前記接続点Dに電流が流れ込んで前記接続点Dの電位が上昇すると共に、上昇した電位をセンス信号として出力するようになっていることを特徴とする請求項に記載の電源回路。
  7. 前記第2抵抗(R25)に流れる電流は、前記出力経路に流れる電流のばらつきの最大値になるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の電源回路。
  8. 前記電流シンク回路(32)は、前記第2電源線(26)と前記グランド(28)との間に接続されて流し込み経路を形成する第6トランジスタ(Tr23)を備え、
    前記第6トランジスタ(Tr23)のゲート電極は前記接続点Dに接続されており、
    前記第6トランジスタ(Tr23)は、前記接続点Dから出力されるセンス信号に応じてONした場合、前記流し込み経路を介して前記第2電源線(26)から前記グランド(28)に電流を流すシンク動作を行い、前記接続点Dから出力されるセンス信号に応じてOFFした場合、前記流し込み経路を切断してシンク動作を停止するようになっていることを特徴とする請求項またはに記載の電源回路。
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