JP4616460B2 - クッション構成体 - Google Patents
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- A47C27/065—Spring inlays of special shape
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベッドのマットレスやソファのクッション等の内部に納められて当該マットレス等を構成するクッション構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベッドのマットレスなどにクッション性を付与するクッション構成体として、金属製のスプリングを用いたものや、エアや水等の流体が溜め込まれる袋体を用いたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、金属製のスプリングを用いたものは、構成されるマットレスなどに通気性を付与しやすい反面、使用者の体重などに見合ったマットレスなどの硬さの変更を事後的になし難いものであった。
【0004】
一方、エアなどの流体が溜め込まれる袋体を用いたものは、当該袋体に溜め込ませる流体の量を変化させることによりマットレスなどの硬さの変更を事後的になし得る反面、構成されるマットレスなどの全体に所用のクッション性を付与させるように当該マットレスの内部に前記袋体が隙間なく配されるため、当該マットレスなどに通気性を付与させ難いものであった。
【0005】
そこでこの発明は、第一に、金属製のスプリングを用いることなく、構成されるマットレスなどの通気性を適切に確保しうるクッション構成体を提供することを主たる目的とする。
【0006】
また、第二に、構成されるマットレスなどの硬さ、つまり、クッション性を必要に応じて調整できると共に、当該マットレスなどの通気性を適切に確保し得るクッション構成体を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、クッション構成体が以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)ベッドのマットレスやソファのクッション等の内部に納められて当該マットレス等を構成するクッション構成体であって、
(2)複数の長尺のクッション体と、
(3)天板と、底板と、当該天板と底板とを連結し合わせる一対の弾性連結片とを備え、この天板と底板と一対の弾性連結片との間を前記クッション体を通し抜けさせる挿通空間とした複数の当該クッション体の保持体とを有しており、
(4)前記複数のクッション体のそれぞれが、隣り合う保持体との間に間隔を開けて配された複数の保持体の前記挿通空間に通されて当該複数の保持体によって保持されていると共に、
(5)このように複数の保持体によって保持された各クッション体を並列状態に配して構成されている。
【0008】
かかる構成によれば、マットレスなどに弾発性を付与させる前記クッション構成体を複数の長尺のクッション体に区分し、かつ、これらのクッション体をそれぞれ前記複数の保持体の挿通空間内に通させた状態で当該マットレスなどの内部に配設させて当該マットレスなどを構成させることから、当該挿通空間によって当該マットレスなどの通気性を高めさせることができる。
【0009】
また、かかるマットレスなどに荷重が加えられた場合、この荷重が加えられた箇所において前記一対の弾性連結片を弾性変形させながら前記天板と底板間の間隔を狭める前記保持体に対して、この保持体の挿通空間に通されているクッション体により当該天板と底板との間の間隔を広げる向きの弾発力を作用させることができ、当該マットレスなどに適切なクッション性を付与することができる。
【0010】
また、かかる保持体は、天板と底板とを有することから、前記のように並列された複数の長尺のクッション体によってマットレスなどを構成していながら、この天板と底板とによってマットレスなどの上下面をフラットな状態に保形させることができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のクッション構成体がさらに、保持体の内側に、当該保持体の挿通空間に通されたクッション体の上側に接する上側補助保持板と、当該クッション体の下側に接する下側補助保持板とが備えられており、両補助保持板間の間隔が弾性連結片の側に近付くに連れて次第に狭くなるように構成してあるものとした。
【0012】
かかる構成によれば、前記両補助保持板間に通された前記クッション体を当該両補助保持板の端部側、つまり、前記一対の弾性連結片のいずれか一方の内面側に近付く向きに移動させ難い状態で、当該両補助保持板間において保持させることができる。
【0013】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のクッション構成体がさらに、隣合うクッション体の一方を保持している複数の保持体における隣り合う保持体間の空間の側方に、隣り合うクッション体の他方を保持している各保持体がそれぞれ配されるようにしてあるものとした。
【0014】
かかる構成によれば、並設される複数のクッション体を保持する複数の保持体における天板および底板間の隙間をできる限り小さくすることができ、構成されるマットレスなどの上面および下面を前記天板および底板によって適切に支持することができる。
【0015】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1、請求項2又は請求項3記載のクッション構成体におけるクッション体が、エアや水等の流体が送り込まれるゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックよりなるチューブとしてあるものとした。
【0016】
かかる構成によれば、チューブに送り込む流体の特性に応じたクッション性を構成されるマットレスなどに付与することができ、また、かかる流体の量を調整することにより、構成されるマットレスなどのクッション性を必要に応じて変化させることができる。
【0017】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1、請求項2又は請求項3記載のクッション構成体におけるクッション体が、プラスチック又はゴムよりなるフォーム材としてあるものとした。
【0018】
かかる構成によれば、フォーム材よりもたらされるクッション性を構成されるマットレスなどに付与することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図14に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0020】
なお、ここで図1および図2は、この実施の形態にかかるクッション構成体1の構成を理解しやすいように、当該クッション構成体1の一部を斜視の状態として示している。また、図3および図4は、かかるクッション構成体1をマットレス2などを構成する二枚の内装材2a、2aの間に配した状態を示しており、また、図5および図6は、かかるクッション構成体1によって構成されたマットレス2を断面にして示しており、図6は図5に対しほぼ90度異なる位置から当該マットレス2を縦断面にして示したものである。
【0021】
また、図7および図8は、かかるクッション構成体1を構成する複数の保持体20、20…の一つを表したものであり、特に、図8は構成されるマットレス2などに荷重が作用された場合の当該保持体20の変形状態を表している。
【0022】
また、図9および図10は、図1ないし図8に示されるクッション構成体1を構成する保持体20とその構成の一部を異ならせた保持体20を示したものであり、特に、図10は構成されるマットレス2などに荷重が作用された場合の当該保持体20の変形状態を表している。
【0023】
また、図11ないし図14は、クッション構成体1を構成するクッション体10をチューブ10bとした場合の当該チューブ10bの配列例をそれぞれ理解しやすいように、マットレス2の輪郭と当該チューブ10bを主として表した状態で当該マットレス2を上方から視た状態で示している。
【0024】
この実施の形態にかかるクッション構成体1は、ベッドのマットレスやソファのクッション等の内部に納められて当該マットレスなどを構成するものである。
【0025】
かかるクッション構成体1は、
(1)複数の長尺のクッション体10、10…と、
(2)天板21と、底板22と、当該天板21と底板22とを連結し合わせる一対の弾性連結片23、23とを備え、この天板21と底板22と一対の弾性連結片23、23との間を前記クッション体10を通し抜けさせる挿通空間24とした複数の当該クッション体10の保持体20とを有している。
(3)そして、前記複数のクッション体10、10…のそれぞれを、隣り合う保持体20、20との間に間隔を開けて配された複数の保持体20、20…の前記挿通空間24に通して当該複数の保持体20、20…によって保持するようにしてある。
(4)そして、さらに、このように複数の保持体20、20…によって保持された各クッション体10、10…を並列状態に配することによりクッション構成体1が構成されている。
【0026】
例えば、ベッドのマットレス2を構成するにあたっては、かかるマットレス2の長さ方向に前記クッション体10の長さ方向を沿わせるように、前記複数の保持体20、20…によってそれぞれ保持された複数のクッション体10、10…を並列状態に配することにより、このように配された複数のクッション体10、10…によって所定の幅と長さを備えたマットレス2を構成させることができる。(図12)
【0027】
あるいはまた、かかるマットレス2の幅方向に前記クッション体10の長さ方向を沿わせるように、前記複数の保持体20、20…によってそれぞれ保持された複数のクッション体10、10…を並列状態に配することにより、このように配された複数のクッション体10、10…によって所定の幅と長さを備えたマットレス2を構成させることができる。(図11)
【0028】
典型的には、このように並列状態に配された複数のクッション体10、10…をそれぞれ保持する前記保持体20の天板21の上面21aをマットレス2等の上面側に配される不織布などの内装材2aの内面に加熱溶着などして止着すると共に、かかる保持体20の底板22の下面22aをマットレス2等の下面側に配される不織布などの内装材2aの内面に加熱溶着などして止着することにより、前記複数のクッション体10、10…の並設状態を維持させることができる。(図3)
【0029】
そして、このように複数のクッション体10、10…を間に挟み込んで備えた上下二枚の内装材2a、2aにおける上側の内装材2aの上面側をキルティングパネルなどの外装材2b(鏡とも称される。)によって覆わせると共に、下側の内装材2aの下面側をキルティングパネルなどの外装材2bによって同じく覆わせ、さらに、かかる上下外装材2b、2bの縁部間に亘ってボーダー2c(襠とも称される。)を張り込むことにより、マットレス2を構成させることができる。(図5、図6)(なお、図中、符号2dで示されるのは、ボーダー2cの縁部と外装材2bの縁部とを止着させ合わせるテープ(縁取り布)であり、また、符号2eで示されるのは、マットレス2の端側に位置される前記クッション体10とボーダー2c内面との間に詰め込まれて当該マットレス2の外郭部を保形するウレタンフォーム材である。)なお、かかるボーダー2cの一部、典型的には、図6に示されるように、構成されるマットレス2などの向き合った両側部にあるボーダー2c、2cをその上下方向のほぼ中央においてスライドファスナー2b’によって接合され合わされる上部と下部とに区分して構成してあっても良く、このように構成した場合には、かかるスライドファスナー2b’の閉じ合わせを解くことにより、マットレス2などに納められたクッション体10を簡単に取り出すことができ、また、前記上下外装材2b、2b間に当該クッション体10を容易に納め入れることができる。
【0030】
この実施の形態にかかるクッション構成体1は、マットレス2などに弾発性を付与させる前記クッション構成体1を複数の長尺のクッション体10、10…に区分し、かつ、これらのクッション体10をそれぞれ前記複数の保持体20、20…の挿通空間24内に通させた状態で当該マットレス2などの内部に配設させて当該マットレス2などを構成させるようにしていることから、当該挿通空間24によって当該マットレス2などの通気性を高めさせることができる。
【0031】
また、かかるマットレス2などに荷重が加えられた場合、この荷重が加えられた箇所において前記一対の弾性連結片23、23を弾性変形させながら前記天板21と底板22間の間隔を狭める前記保持体20に対して、この保持体20の挿通空間24に通されているクッション体10により当該天板21と底板22との間の間隔を広げる向きの弾発力を作用させることができ、当該マットレス2などに適切なクッション性を付与することができる。
【0032】
また、かかる保持体20は、天板21と底板22とを有することから、前記のように並列された複数の長尺のクッション体10によってマットレス2などを構成していながら、この天板21と底板22とによってマットレス2などの上下面をフラットな状態に保形させることができる。
【0033】
一旦、前記マットレス2などに荷重が加えられた後、この荷重が作用されなくなった場合、この荷重によって前記一対の弾性連結片23、23を弾性変形させて一旦前記天板21と底板22間の間隔を狭めさせた前記保持体20は、当該一対の弾性連結片23、23の弾性復帰により当該天板21と底板22との間の間隔を当該荷重が加えられる前の間隔とした状態に復帰され、前記マットレス2などの通気性を高める前記挿通空間24が再び形成される。
【0034】
また、かかるクッション構成体1は、前記クッション体10を並列状態に配して構成されていることから、隣り合うクッション体10の間を折り曲げ部とするようにして、このクッション構成体1から構成されるマットレス2などの一部を折り曲げ起立させるようにすることにも支障がなく、電動ベッドなどのマットレスにも都合良く用いることができる。
【0035】
前記保持体20の一対の弾性連結片23、23への所用の弾性変形特性の付与は、典型的には、かかる保持体20を射出成形などによるプラスチック成形品とすることにより確保することができる。
【0036】
このように保持体20をプラスチック成形品とし、かつ、前記クッション体10をゴムやプラスチック材料によって構成するようにしておけば、かかるクッション構成体1によって構成されるマットレス2などを軽量化できると共に、金属を用いないでマットレス2などを構成できることから検針器を用いた検針検査を容易に行うことができる。また、このようにした場合、洗浄、殺菌処理による錆などの問題がなく、病院用のベッドのマットレスや看護用のベッドのマットレスなどを都合良く構成させることができる。
【0037】
また、前記保持体20とクッション体10とを同種のプラスチック材料によって構成するようにしておけば、マットレス2などのリサイクルにあたり、両者を分別する必要がなくなる。
【0038】
前記クッション体10としては、プラスチック又はゴムよりなるフォーム材10aを棒状に成形したものを用いることができる。(図2)
【0039】
この場合には、かかるフォーム材10aの弾発力によって前記マットレス2などに所用のクッション性を付与することができる。
【0040】
また、かかるクッション体10として、エアや水等の流体が送り込まれるゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックよりなるチューブ10bを用いることができる。(図1)
【0041】
この場合には、かかるチューブ10bに送り込まれる流体の種類を変えることにより、また、当該流体の量を変えることにより、当該チューブ10bの弾発力を調整することができる。
【0042】
かかる流体としては、エア、水、ゲル(吸水性樹脂を水に混ぜ込んだものなど)などが予定される。
【0043】
かかる流体としてエアを用いた場合、前記チューブ10bに送り込まれる当該エアにより、エアマットレスに必要とされる量ほどのエアを必要とすることなく、構成されるマットレス2などにエアマットレスなどと同質のクッション性を持たせることができる。また、単純なエアマットレスなどとは異なり、マットレス2に乗った際にそれに伴う振動がマットレス2全体に伝わることがない。
【0044】
また、かかる流体として水を用いた場合、前記チューブ10bに送り込まれる当該水により、ウォーターマットレスに必要とされる量ほどの水を必要とすることなく、構成されるマットレス2などにウォーターマットレスなどと同質のクッション性を持たせることができる。また、単純なウォーターマットレスなどとは異なり、マットレス2に乗った際にそれに伴う振動がマットレス2全体に伝わることがない。
【0045】
また、送り込まれる流体の温度を調整することにより、前記マットレス2などを温めたり、冷やしたりすることができる。
【0046】
かかるクッション体10をチューブ10bとして構成した場合、前記のように並列状態で配される各クッション体10、10…となる各チューブ10b、10b…に対して、当該各チューブ10b、10b…の一端側において当該チューブ10bの長さ方向に直交する向きに配され、かつ、この各チューブ10b、10b…に対して当該一端部においてそれぞれ連通した移送管30を介して、マットレス2などの外部より前記流体をポンプなどにより送り込むようにして、当該各チューブ10b、10b…に前記流体を送り込むことができる。(図11、図12)
【0047】
また、前記のように並列状態で配される各クッション体10、10…となる各チューブ10b、10b…がそれぞれ、隣り合う一方のチューブ10bの一端部とその一端部とを連通管40を介して連通させ、かつ、隣り合う他方のチューブ10bの他端部とその他端部とを連通管40を介して連通させるようにすると共に、このように連通させ合わされた各チューブ10b、10b…における最前列に位置されるチューブ10bに対して連通状態に流入管50を接続し、かつ、当該各チューブ10b、10b…における最後列に位置されるチューブ10bに対して連通状態に流出管60を接続し、マットレス2の外部よりこの流入管50と流出管60を介して前記流体を熱交換装置によって加温あるいは冷却させながら循環ポンプなどによって循環させるようにして、当該各チューブ10b、10b…に前記流体を送り込むこともできる。(図14)
【0048】
また、前記のように並列状態で配される各クッション体10、10…となる各チューブ10b、10b…の一部に連通状態で接続される移送管30と、かかる各チューブ10b、10b…の残りの一部に連通状態で接続される移送管30とをそれぞれ設け、この二つの移送管30を介してマットレス2の外部より前記各チューブ10b、10b…の一部と当該各チューブ10b、10b…の残りの一部とに別段にポンプなどにより前記流体が送り込まれるようにすることもできる。(図13)
【0049】
この場合には、前記各チューブ10b、10b…の一部に送り込まれる流体の量と前記各チューブ10b、10b…の残りの一部に送り込まれる流体の量とを変えることにより、あるいはまた、前記各チューブ10b、10b…の一部に送り込まれる流体の種類と前記各チューブ10b、10b…の残りの一部に送り込まれる流体の種類とを変えることにより、前記マットレス2などのクッション性を当該マットレス2などの必要な位置において他の位置と異ならせるようにすることができ、床ずれなどの防止効果をマットレス2などに持たせることができる。
【0050】
また、前記チューブ10bに送り込まれる流体の量を、前記移送管30などを介して当該チューブ10bに当該流体を送り込む前記ポンプなどを制御して必要に応じて変えることにより、使用者の体重などに応じて構成されるマットレス2の硬さを事後的に調整することもできる。
【0051】
また、この実施の形態にあっては、前記のように並設される複数のクッション体10、10…がそれぞれ、隣合うクッション体10の一方を保持している複数の保持体20、20…における隣り合う保持体20間の空間の側方に、隣り合うクッション体10の他方を保持している各保持体20がそれぞれ配されるようにして、配されている。(図1)具体的には、この実施の形態にあっては、後述するように前記保持体20の弾性連結片23が前記挿通空間24の側を湾曲内側とするように湾曲されており、平面視の状態において前記天板21および底板22の外周縁よりも外方に当該弾性連結片23を大きく張り出させていることから、隣合うクッション体10の一方を保持している複数の保持体20、20…における弾性連結片23間に、隣り合うクッション体10の他方を保持している各保持体20の弾性連結片23が納まるようにして、かかる複数のクッション体10、10…を配させている。特に、この実施の形態にあっては、一つのクッション体10を挟んだ両側のクッション体10の一方を保持する保持体20の弾性連結片23の湾曲頂端23aと、当該両側のクッション体10の他方を保持する保持体20の弾性連結片23の湾曲頂端23aとの間の間隔が、かかるクッション体10の太さに近い間隔となるようにしてあり、一つのクッション体10における隣り合う保持体20間の空間において、この両側のクッション体10の一方の保持体20の弾性連結片23と当該両側のクッション体10の他方の保持体20の弾性連結片23とにより、当該一つのクッション体10のズレを防止するようにしてある。
【0052】
これにより、この実施の形態にあっては、前記のように並設される複数のクッション体10、10…を保持する複数の保持体20、20…における天板21および底板22間の隙間をできる限り小さくすることができ、構成されるマットレス2などの上面および下面を前記天板21および底板22によって適切に支持することができる。
【0053】
かかる保持体20は、この実施の形態にあっては、
(1)円板状をなす天板21と底板22とを備えている。かかる天板21と底板22とはほぼ同寸、同形に構成されている。
【0054】
(2)天板21の下面ほぼ中央と、底板22の下面22aほぼ中央とには、突出部25が設けてある。
【0055】
(3)前記挿通空間24の側を湾曲内側とするように湾曲された帯板状をなす一対の弾性連結片23、23を有している。かかる一対の弾性連結片23、23はそれぞれ、一端を前記天板21側に設けられた突出部25の基部側に一体に連接させ、かつ、他端を前記底板22側に設けられた突出部25の基部側に一体に連接させている。また、かかる一対の弾性連結片23、23は保持体20の天板21および底板22の板面が広がる向きと同じ向きに帯板状をなすその広い板面を位置づけさせるように形成されている。
【0056】
(4)かかる保持体20の内側に、当該保持体20の挿通空間24に通されたクッション体10の上側に接する上側補助保持板26と、当該クッション体10の下側に接する下側補助保持板27とが備えられている。この実施の形態にあっては、両補助保持板26、27はそれぞれ、前記弾性連結片23とほぼ同じ幅を有する長板状をなすように構成され、また、その板面を保持体20の上下方向にほぼ交叉する向きに配するように形成されている。また、上側補助保持板26はその長さ方向ほぼ中程の位置において前記天板21側の突出部25の突き出し端にその上面を一体に連接させており、また、下側補助保持板27はその長さ方向ほぼ中程の位置において前記底板22側の突出部25の突き出し端にその下面を一体に連接させている。また、両補助保持板26、27はいずれも、その長さ方向に沿った両側縁を、保持体20を平面視した状態において、前記弾性連結片23の長さ方向に沿った縁より外方にはみ出させないようにした状態で、当該弾性連結片23の内面との間に間隔を空けて、当該弾性連結片23の内面に沿うように設けられている。
【0057】
(5)そして、この実施の形態にあっては、このように形成される前記両補助保持板26、27がそれぞれ、前記突出部25に連接された位置からその端部側に向かうに連れて次第に保持体20の内方に近付く向きに湾曲された構成とされており、かかる両補助保持板26、27間の間隔が前記弾性連結片23の側、この実施の形態にあっては当該弾性連結片23の湾曲頂端23aに近付くに連れて次第に狭くなるように構成してある。
【0058】
この結果、この実施の形態にあっては、かかる両補助保持板26、27間に通された前記クッション体10を当該両補助保持板26、27の端部側、つまり、前記一対の弾性連結片23、23のいずれか一方の内面側に近付く向きに移動させ難い状態で、当該両補助保持板26、27間において保持させることができる。
【0059】
この実施の形態にあっては、かかる保持体20を一体成形されたプラスチック成形品としており、前記両補助保持板26、27もそれぞれ弾性変形特性を持つように構成されている。これにより、この実施の形態にあっては、構成されるマットレス2などに荷重が作用された場合、かかる両補助保持板26、27の間に通されたクッション体10を、両補助保持板26、27をそれぞれその湾曲を解く向きに弾性変形させながら当該両補助保持板26、27によって押し潰すようにように変形させるものとされ、(図8)この両補助保持板26、27および前記一対の弾性連結片23、23の弾発力をも構成されるマットレス2などのクッション性に活用させるようにしてある。
【0060】
かかる保持体20の両補助保持板26、27は、その両補助保持板26、27間の間隔を前記弾性連結片23の内面側に近付くに連れて狭めるように構成されたものであれば、例えば、図9に示されるように、その端部をそれぞれ、当該弾性連結片23の内面に連接させるようにして、保持体20の内側に備えさせるようにしてあっても良い。この図9に示されるように保持体20を構成した場合、構成されるマットレス2などに荷重が作用された場合、かかる両補助保持板26、27の長さ方向ほぼ中程の位置を弾性連結片23の内面に密着させる位置まで当該両補助保持板26、27を変形させることが可能とされ、こうした荷重が作用された場合の保持体20の上下方向における変形量をより大きくすることができる。(図10)
【0061】
【発明の効果】
この発明にかかるクッション構成体によれば、金属製のスプリングを用いることなく、構成されるマットレスなどの通気性を適切に確保することができる。
【0062】
また、請求項4記載のクッション構成体によれば、構成されるマットレスなどの硬さ、つまり、クッション性を必要に応じて調整できると共に、当該マットレスなどの通気性を適切に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クッション構成体1の要部斜視構成図
【図2】図1に示されるクッション構成体1におけるクッション体10と異なる構成を備えたクッション体10によって構成されたクッション構成体1の要部斜視構成図
【図3】クッション構成体1を二枚の内装材2a、2a間に配した状態を示す斜視構成図
【図4】同側面構成図
【図5】マットレス2の構成例を示す断面図
【図6】マットレス2の構成例を図5と異なる向きから示す断面図
【図7】保持体20の斜視構成図
【図8】保持体20に荷重が作用された場合の側面構成図
【図9】図7に示される保持体20と構成の一部を異ならせた保持体20の斜視構成図
【図10】図9に示される保持体20に荷重が作用された場合の側面構成図
【図11】マットレス2の構成例を示す平面構成図
【図12】マットレス2の構成例を示す平面構成図
【図13】マットレス2の構成例を示す平面構成図
【図14】マットレス2の構成例を示す平面構成図
【符号の説明】
1 クッション構成体
2 マットレス
10 クッション体
20 保持体
21 天板
22 底板
23 弾性連結片
24 挿通空間
Claims (5)
- ベッドのマットレスやソファのクッション等の内部に納められて当該マットレス等を構成するクッション構成体であって、
複数の長尺のクッション体と、
天板と、底板と、当該天板と底板とを連結し合わせる一対の弾性連結片とを備え、この天板と底板と一対の弾性連結片との間を前記クッション体を通し抜けさせる挿通空間とした複数の当該クッション体の保持体とを有しており、
前記複数のクッション体のそれぞれが、隣り合う保持体との間に間隔を開けて配された複数の保持体の前記挿通空間に通されて当該複数の保持体によって保持されていると共に、
このように複数の保持体によって保持された各クッション体を並列状態に配して構成されていることを特徴とするクッション構成体。 - 保持体の内側に、当該保持体の挿通空間に通されたクッション体の上側に接する上側補助保持板と、当該クッション体の下側に接する下側補助保持板とが備えられており、
両補助保持板間の間隔が弾性連結片の側に近付くに連れて次第に狭くなるように構成してあることを特徴とする請求項1記載のクッション構成体。 - 隣合うクッション体の一方を保持している複数の保持体における隣り合う保持体間の空間の側方に、隣り合うクッション体の他方を保持している各保持体がそれぞれ配されるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクッション構成体。
- クッション体が、エアや水等の流体が送り込まれるゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックよりなるチューブとしてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のクッション構成体。
- クッション体が、プラスチック又はゴムよりなるフォーム材としてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のクッション構成体。
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