JP3210875U - 冊子型枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】高さ調節の範囲が広く、また、枕の使用面積を調整可能な冊子型枕を提供する。【解決手段】冊子型枕10は、矩形状の薄型枕で構成された複数のページ部材1a〜1eと、複数のページ部材の一辺と着脱自在に連結された背表紙部2と、を備え、背表紙部を軸として複数のページ部材1で見開き面αを形成し、見開き面の一の面に積層された複数のページ部材のうち所定数のページ部材を見開き面の他の面へ移動させること、且つ背表紙部に連結された複数のページ部材の枚数を増減させることで高さ調節を可能とする。また、見開き面の2つの面を左右に配置することにより、使用面積を2倍にすることも可能である。【選択図】図4
Description
本考案は、使用者の体格又は体調に合わせて高さや使用面積を容易に調整可能とした枕に関する。
従来の枕は、包布にスポンジ、ビーズクッションあるいは綿などを充填して一定の高さ、大きさに仕上げたものが主流であった。また、一方で、高さ調節可能な枕も知られている(例えば、特許文献1及び2)。
しかしながら、従来の高さ調節可能な枕では、高さを調節することは可能であるものの、高さ調節の範囲が狭く、また、枕の使用面積も限られている。
上記課題を解決するために、本考案の一態様による冊子型枕は、矩形状の薄型枕で構成された複数のページ部材と、前記複数のページ部材の一辺と着脱自在に連結された背表紙部と、を備え、前記背表紙部を軸として前記複数のページ部材で見開き面を形成し、前記見開き面の一の面に積層された前記複数のページ部材のうち所定数のページ部材を前記見開き面の他の面へ移動させることで高さを調整可能とし、且つ前記背表紙部に連結された前記複数のページ部材の枚数を増減させることで高さ調節を可能とする。
本考案の目的は、高さ調節の範囲が広く、また、枕の使用面積を調整可能な冊子型枕を提供することにある。
以下、図1から図6を用いて、本考案の実施の形態(実施形態)について詳細に説明する。なお、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。すなわち、実施の形態の例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に記載がない限り、本考案の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するための一例であり、実際の大きさを表すものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施形態による冊子型枕10の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図1に示すように、冊子型枕10は、矩形状の薄型枕で構成された複数のページ部材1と、複数のページ部材1のそれぞれの一辺と着脱自在に連結された背表紙部2と、を備えている。以下、理解を容易にするため、5枚のページ部材1(ページ部材1a〜1e)が背表紙部2に連結されている場合を例にとって説明する。
ページ部材1は、袋体に蕎麦殻、ビーズクッション、ウレタン、スポンジ等、一般に用いられる材質の充填材が収納されて形成された薄型の枕である。例示した充填材は一例であって、これら以外の充填材が用いられてもよい。また、ページ部材1の厚さは、1cmから5cm前後が望ましい。冊子型枕10は、複数のページ部材1(本例では、ページ部材1a〜1e)が背表紙部2に連結されることにより、図1に示すように冊子に模した形状を有する。
図2は、本考案による冊子型枕10の各構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、複数のページ部材1のそれぞれの一辺には、一対の輪状部材11が取り付けられている。輪状部材11は、例えば紐状の部材の両端をページ部材1の一辺に接合して形成されている。
図2に示すように、背表紙部2は、矩形状を有する薄い板状の部材である板部20と、板部20に設けられた4本の結合紐21(紐状部材の一例)とを備えている。板部20及び結合紐21は、柔軟性を有する材料で形成されている。ここで、柔軟性を有する素材の一例としては、天然繊維やウレタン等がある。板部20の一の長辺に設けられた2本の結合紐21a,21bの配置間隔と、板部20の他の長辺に設けられた2本の結合紐21c,21dの配置間隔とは同一になっている。さらに、結合紐21a,21b及び結合紐21c,21dのそれぞれの配置間隔と、ページ部材1に設けられた一対の輪状部材11の配置間隔も同一になっている。
このように、冊子型枕10の背表紙部2には、複数のページ部材1(本例では、ページ部材1a〜1e)の一辺と接する側に結合紐21(結合紐21a〜21d)が設けられ、複数のページ部材1は、背表紙部2と連結される一辺に設けられた輪状部材11に背表紙部2に設けられた結合紐21が結び付けられることで、背表紙部2に連結される。これにより、冊子型枕10は、図1に示すように、冊子を模した形状に形成される。
より具体的には、複数のページ部材1のそれぞれは、各ページ部材1に設けられた輪状部材11に、背表紙部2の板部20の一の長辺に設けられた一の結合紐21(例えば結合紐21a)を通し、板部20の他の長辺に設けられた他の結合紐21(例えば結合紐21c)と結ぶことにより、背表紙部2に対して着脱自在に連結される。
図1では、背表紙部2に5枚のページ部材1(ページ部材1a〜1e)が連結されているが、背表紙部2の板部20の短辺の長さと結合紐21のそれぞれの長さに応じて、背表紙部2に連結できるページ部材1の枚数を増減させることができる。例えば、板部20の短辺の長さ及び結合紐21のそれぞれの長さを長くすれば、より多くのページ部材1を背表紙部2に連結させることができる。これにより、本実施形態による冊子型枕10は、広い範囲で高さ調節することが可能となる。
本実施形態による冊子型枕10を使用するときは、使用者は、例えば所定数のページ部材1を冊子のページのように捲り、必要に応じて冊子型枕10の高さの調節を行う。以下、図3から図6を用いて、冊子型枕10の使用例を説明する。
図3は、冊子型枕10の一の使用例を示す図である。図3には、背表紙部2に連結された全てのページ部材1を重ね合わせた状態の冊子型枕10の使用例が図示されている。図3に示す例では、冊子を閉じたような状態でページ部材1a〜1eが積層されており、冊子型枕10の高さは、背表紙部2に5枚のページ部材1が連結された場合における最高の高さとなっている。本例では、ページ部材1に連結されたページ部材1は5枚であるため、ページ部材1の厚さが例えば2cmであった場合、高さは10cm(=2cm×5)となる。背表紙部2に連結するページ部材1の枚数は、ページ部材1に設けられた一の輪状部材11を背表紙部2の板部20に設けられている2本の結合紐21で結び付けることが出来る範囲内で増やしていくことができる。このため、図3に示す冊子型枕10の背表紙部2にさらにページ部材1を追加で連結させることで、冊子型枕10の高さをより高くすることができる。例えば、図3に示す背表紙部2にさらに5枚のページ部材1を追加すれば、冊子型枕10の高さは最高で20cm(2cm×10)となる。
また、本実施形態による冊子型枕10は、背表紙部2に連結されたページ部材1を取り外し、背表紙部2に連結されたページ部材1の数を減らしていくことで、高さを低くしていくこともできる。例えば、背表紙部2に連結された5枚のページ部材1(ページ部材1a〜1e)のうち4枚を背表紙部2から取り外し、最終的にページ部材1を1枚残すことで、冊子型枕10の高さをページ部材1の1枚分の高さ(例えば、2cm)まで低くすることができる。ページ部材1は、一対の輪状部材11に結び付けられた背表紙部2の結合紐21のそれぞれを解くだけで、容易に背表紙部2から取り外すことができる。
また、背表紙部2は、例えば図3に示す例のように冊子型枕10を使用する場合に、使用者の就寝中に複数のページ部材1の一部が使用者の頭頂部が指す方向にずれることを防止する機能を有する。
図4は、冊子型枕10の別の使用例を示す図である。図4には、背表紙部2に連結された複数のページ部材1(本例では、ページ部材1a〜1eの5枚)のうち一部(本例ではページ部材1a〜1cの3枚)のページ部材1を、冊子型枕10の使用時における上方に捲り、残余のページ部材1(本例では、ページ部材1d,1eの2枚)を重ね合わせた部分に使用者が頭を載せる例が図示されている。より具体的には、冊子型枕10は、背表紙部2を軸として複数のページ部材1で見開き面αを形成し、見開き面αの一の面に積層された複数のページ部材1のうち所定数のページ部材1を見開き面の他の面へ移動させることで高さを調整可能である。
これにより、本実施形態による冊子型枕10は、例えば就寝時において、背表紙部2に対してページ部材1の取り付け又は取り外しを行うことなく、ページ部材を捲る容易な動作のみで高さの微調整を行うことができる。例えば、ページ部材1のそれぞれの高さが2cmであれば、冊子型枕10は、高さを2cm単位で容易に微調整することができる。したがって、冊子型枕10は、使用時の体調や使用者の体格に合わせて高さを調節することが可能である。これにより、冊子型枕10は、他の敷物等を枕の下に敷いたり、複数種類の高さの枕を揃えたりする時間的、経済的な負担を軽減することができる。さらに、冊子型枕10では、複数のページ部材1を日ごとに捲っていくことで、日によって異なるページ部材1に使用者の頭部が接するようにすることができる。これにより、冊子型枕10は従来の枕に比べて長い期間に亘って清潔さを維持することができる。
図5は、冊子型枕10の見開き面αの両面を使用する例を示す図である。図5に示すように、冊子型枕10は、背表紙部2を挟んだ見開き面αの2つの面を上下に配置することで、見開き面αの一の面で頭部を支え、他の面で肩や背中も支えることができる。図5に示す例において、冊子型枕10は、複数のページ部材1のうちページ部材1a〜1dで使用者の頭部を支え、ページ部材1eで使用者の背中部分を支えている。
また、図6は、冊子型枕10の見開き面αの両面を使用する他の例を示す図である。本例では、図3〜図5に示すのと異なり、例えば背表紙部2には2枚のページ部材1a,1bが連結され、ページ部材1a,1bで形成された見開き面αに跨るように冊子型枕10に使用者の頭部が載せられている。図6に示すように、冊子型枕10は、背表紙部2を挟んだ見開き面αの2つの面(ページ部材1a,1b)を左右に配置することで、図3から図5に示す例に比べて、頭部を載せる面積を2倍にすることができる。これにより、例えば使用者が就寝中に寝返りを打っても頭部が枕から外れてしまうことが生じにくい。また、上述したように、冊子型枕10の背表紙部2(板部20及び結合紐21)は、柔軟性を有する材料を用いて形成されている。これにより、冊子型枕10では背表紙部2が体に触れた際に使用者に与える違和感が極めて少ない。このため、図6に示すように、例えば使用者の後頭部が冊子型枕10の背表紙部2に接触しても、使用者は不快感を覚えることなく就寝することができる。
以上、説明したように、本実施形態による冊子型枕10は、矩形状の薄型枕で構成された複数のページ部材1と、複数のページ部材の一辺と着脱自在に連結された背表紙部2と、を備え、背表紙部2を軸として複数のページ部材1で見開き面αを形成し、見開き面αの一の面に積層された複数のページ部材1のうち所定数のページ部材を見開き面αの他の面へ移動させることで高さを調整可能とし、且つ背表紙部2に連結された複数のページ部材1の枚数を増減させることで高さ調節を可能とする。これにより、冊子型枕10は、体格や体調に合わせて使用者の頭部を支えるページ部材1の枚数を増減させることが可能であって高さ調節の範囲が非常に広く、且つ使用面積(使用者の頭部を載せる面積)を容易に調整することができる。
(変形例)
上記実施形態では、輪状部材11はページ部材1の一辺(例えば一の長辺に)設けるとしたが、本考案はこれに限られない。輪状部材11は、例えば全ての辺に設けられてもよい。これにより、冊子型枕10の使用時において、使用者が好みに合わせて冊子型枕10の形状を変化させることができる。
上記実施形態では、輪状部材11はページ部材1の一辺(例えば一の長辺に)設けるとしたが、本考案はこれに限られない。輪状部材11は、例えば全ての辺に設けられてもよい。これにより、冊子型枕10の使用時において、使用者が好みに合わせて冊子型枕10の形状を変化させることができる。
また、上記実施形態では、ページ部材1の一辺に輪状部材11が設けられ、背表紙部2の板部20に結合紐21が設けられるとしたが、本考案はこれに限られない。例えば冊子型枕10において、背表紙部2には、複数のページ部材1の一辺と接する側に輪状部材が設けられ、複数のページ部材1は、背表紙部2と連結される一辺に設けられた紐状部材が背表紙部2に設けられた輪状部材に結び付けられることで、背表紙部2に連結されてもよい。この構造によっても、冊子型枕10は、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
1、1a、1b、1c、1d、1e ページ部材
2 背表紙部
10 冊子型枕
11 輪状部材
20 板部
21、21a、21b、21c、21d 結合紐
α 見開き面
2 背表紙部
10 冊子型枕
11 輪状部材
20 板部
21、21a、21b、21c、21d 結合紐
α 見開き面
Claims (6)
- 矩形状の薄型枕で構成された複数のページ部材と、
前記複数のページ部材の一辺と着脱自在に連結された背表紙部と、
を備え、
前記背表紙部を軸として前記複数のページ部材で見開き面を形成し、前記見開き面の一の面に積層された前記複数のページ部材のうち所定数のページ部材を前記見開き面の他の面へ移動させることで高さを調整可能とし、且つ前記背表紙部に連結された前記複数のページ部材の枚数を増減させることで高さ調節を可能とする冊子型枕。 - 前記背表紙部には、前記複数のページ部材の一辺と接する側に紐状部材が設けられ、
前記複数のページ部材は、前記背表紙部と連結される一辺に設けられた輪状部材に前記背表紙部に設けられた前記紐状部材が結び付けられることで、前記背表紙部に連結される
請求項1に記載の冊子型枕。 - 前記背表紙部には、前記複数のページ部材の一辺と接する側に輪状部材が設けられ、
前記複数のページ部材は、前記背表紙部と連結される一辺に設けられた紐状部材が前記背表紙部に設けられた前記輪状部材に結び付けられることで、前記背表紙部に連結される
請求項1に記載の冊子型枕。 - 前記輪状部材および前記紐状部材は、柔軟性を有する素材で形成されている
請求項2又は3に記載の冊子型枕。 - 前記輪状部材および前記紐状部材は、天然繊維又はウレタンで形成されている、請求項4に記載の冊子型枕。
- 前記複数のページ部材のそれぞれは、厚さが1cmから5cmの範囲で形成されている
請求項1から5の何れか1項に記載の冊子型枕。
Priority Applications (1)
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JP2017001442U JP3210875U (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 冊子型枕 |
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2017
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