JP4610317B2 - 基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は,例えば半導体ウエハ,ガラス基板(例えば液晶基板)などの被処理基板に対して所定の処理を施すための基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法に関する。
この種の基板処理装置は,一般に,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」とも称する)に対して所定の処理を行う複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットにロードロック室を介して接続される搬送ユニットを備える(例えば特許文献1参照)。
例えばクラスタツール型の基板処理装置であれば,上記処理ユニットは,例えば特許文献1の図6に記載されているように,多角形に形成された共通搬送室の周囲に上記複数の処理室及びロードロック室を気密に接続して構成される。共通搬送室内には搬送アームなどで構成される処理ユニット側搬送機構が設けられ,この処理ユニット側搬送機構によって複数の処理室及びロードロック室との間でウエハの搬出入が行われる。搬送ユニットにおいても,搬送アームなどで構成される搬送ユニット側搬送機構が設けられ,この搬送ユニット側搬送機構によって,ウエハが収容されるカセット容器(基板収納容器)と上記ロードロック室との間でウエハの搬出入が行われる。
このような基板処理装置において,カセット容器に収納されたウエハに対して所定の処理を施す場合には,先ず搬送ユニットにおいて搬送ユニット側搬送機構によってカセット容器から未処理ウエハが搬出される。カセット容器から搬出された未処理ウエハは,ロードロック室へ搬入される前に,搬送ユニットに設けられた位置決め装置(例えばオリエンタ,プリアライメントステージ)へ搬入されて位置決めされる。位置決めされた未処理ウエハは,位置決め装置から搬出されてロードロック室へ搬入される。
ロードロック室へ搬入された未処理ウエハは,処理ユニット側搬送機構によりロードロック室から搬出され,処理室へ搬入されて所定の処理が施される。処理室での処理が完了した処理済ウエハは,処理ユニット側搬送機構により処理室から搬出され,ロードロック室へ戻される。ロードロック室へ戻された処理済ウエハは,搬送ユニット側搬送機構によりカセット容器に戻される。
このような基板処理装置における各処理室での処理のスループットを向上させるためには未処理ウエハを処理室にできる限り接近させて待機させることが望ましいことから,処理室での処理を行っている間でもカセット容器から未処理ウエハを次々と搬出させて,これらのウエハを共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などで待機させるようになっている。そして,処理室で1枚のウエハの処理が完了すると,処理済ウエハは直ちにカセット容器へ収容させ,上記各待機中の未処理ウエハを順送りして次の未処理ウエハを直ちに処理室へ搬入させるようになっている。
また,各処理室で並行してウエハの処理を行う場合には,各処理室の稼働率を向上させるためにも,各処理室で処理されるウエハをどのような搬送タイミングでカセット容器から搬出するかを決めることが重要である。この点,従来は,カセット容器から次の未処理ウエハを搬出する際に,各処理室で行われている処理の残存時間を比較して,その残存時間が最短である処理室で処理される未処理ウエハをカセット容器から検出して搬出していた。これによれば,例えば処理の残存時間が短い処理室ほど早く次のウエハの処理が可能となるため,その残存時間が短い順にカセット容器からウエハを搬出することにより,各処理室の稼働率を向上させることができる。
特開2002−237507号公報
ところで,各処理室では例えばエッチング処理や成膜処理など異種の処理が行われたり,同種の処理でもその処理条件が異なる処理が行われたりすることが多いので,各処理室におけるウエハの処理時間(例えばウエハが搬入されてからそのウエハの処理が終了して搬出され次のウエハが搬入可能となるまでの時間)は互いに相違する場合が多い。
しかしながら,上述したような従来のものでは,カセット容器から次の未処理ウエハを搬出する際に専ら各処理室の処理の残存時間のみに着目して,その残存時間の短い順にカセット容器から次の未処理ウエハを搬出するような搬送タイミングであったため,上述したような各処理室の処理時間の相違までは考慮されていなかった。
このため,例えば処理時間が長い処理室の方が,処理時間が短い処理室よりもウエハ処理の残存時間が短ければ,処理時間が長い処理室のウエハの方が先にカセット容器から搬出されてそのようなウエハが共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などで長い間待機し,処理時間が短い処理室のウエハをカセット容器から搬出することができない事態が生じ,かえって処理室の稼働率が低下して基板処理装置全体のスループットが低下してしまうという問題があった。
より具体的に説明すると,例えば処理時間が長い処理室P1の処理と処理時間が短い処理室P2の処理とが並行して実行されている場合,処理時間が長い処理室P1の方が処理の残存時間が短ければ,その処理室P1で処理されるウエハWP1が次にカセット容器から取出される対象となってしまう。
この場合には,例えば共通搬送室では既に処理室P1で次に処理される別のウエハが待機しているため,処理室P1の処理が終了してカセット容器からウエハWP1が搬出されたとしてもそのウエハWP1は直ぐには処理できない。これは,既に共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などで待機されているウエハが順送りされても,処理室P1に先に搬入された別のウエハの処理が終了するまでは,カセット容器から搬出されたウエハWP1は共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などに待機することになるからである。
これでは,処理時間が短い処理室P2での処理が直ぐに終了して未稼働となっていても,処理時間が短い処理室P2で処理されるウエハWP2をカセット容器から搬出することができなくなる。このため,処理時間が短い処理室P2に余計な待ち時間が生じてしまうので,処理室P2の稼働率が低下して基板処理装置全体のスループットが低下してしまう。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,各処理室で被処理基板を並行して処理する際に,基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミングを各処理室の処理時間に合わせることができ,これにより各処理室での稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,被処理基板に所定の処理を施すための複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットに接続される搬送ユニットと,前記搬送ユニットに設けられ,基板収納容器に収容される前記被処理基板を前記処理ユニットへ搬送する搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットに設けられ,前記搬送ユニットから搬送される前記被処理基板を前記処理室へ搬送する処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置であって,前記各処理室における前記被処理基板の処理時間に基づいて,前記各処理室ごとに前記基板収納容器から前記各処理室へ向けて搬送される前記被処理基板の搬送タイミングを求め,この搬送タイミングに従って前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出する制御手段を備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に所定の処理を施すための複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットに接続される搬送ユニットと,前記搬送ユニットに設けられ,基板収納容器に収容される前記被処理基板を前記処理ユニットへ搬送する搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットに設けられ,前記搬送ユニットから搬送される前記被処理基板を前記処理室へ搬送する処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置の基板搬送方法であって,前記各処理室における前記被処理基板の処理時間に基づいて,前記各処理室ごとに前記基板収納容器から前記各処理室へ向けて搬送される前記被処理基板の搬送タイミングを求め,前記被処理基板への処理を行う際には,前記搬送タイミングに従って前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出することを特徴とする基板処理装置の基板搬送方法が提供される。
上記装置又は方法によれば,各処理室における被処理基板の処理時間に基づいて前記各処理室ごとに予め求められた搬送タイミングに従って基板収納容器から被処理基板を搬出させるので,各処理室で被処理基板を並行して処理する際に,基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミングを各処理室の処理時間に合わせることができ,これにより各処理室での稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。例えば処理時間が長い処理室で処理される被処理基板は長い間隔で基板収納容器から搬出し,処理時間が短い処理室で処理される被処理基板は短い間隔で基板収納容器から搬出させることができる。これにより,従来のように処理時間が長い処理室の被処理基板が共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などで長い間待機して,処理時間が短い処理室の被処理基板を基板収納容器から搬出することができない事態をなくすことができるので,各処理室での稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
また,上記装置又は方法において,前記被処理基板の搬送タイミングは,例えば前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出する際における各処理室ごとの前記被処理基板の搬出数比及び搬出間隔である。ここで,被処理基板の搬出数比とは基板収納容器から搬出される各処理室ごとの被処理基板の搬出数比であり,また被処理基板の搬出間隔とは基板収納容器から搬出される各処理室ごとの被処理基板の搬出間隔である。
この場合,上記被処理基板の搬出数比は,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて決定された基準搬出間隔の各区間内に各処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求め,前記被処理基板の搬出間隔は,前記各処理室ごとに前記基準搬出間隔で前記被処理基板の搬出数比の枚数を,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とすることが望ましい。
このような方法で基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミングを求めることによって,例えばある処理室で被処理基板の処理を行っている時間内に,別の処理室で処理可能な最大の枚数だけ被処理基板の処理を行うことができるので,各処理室の処理待ち時間を減少させて,各処理室の稼働率を向上させることができる。また,各処理室ごとに同じ基準搬出間隔で1枚ずつ又は複数枚ずつ被処理基板を基板収納容器から搬出することにより,基板収納容器から搬出されるタイミングは各処理室の被処理基板ごとに,例えば各処理室の被処理基板ごとに最初の1枚を搬送するときに生じるスタートタイミングのずれ時間の分だけ常にずれるので,被処理基板が搬出されるタイミングが同時になることはない。これにより,各処理室においてウエハ搬出待ちによる待ち時間が生じないようにすることができる。
また,上記装置又は方法において,前記被処理基板の搬出数比は,例えば前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて,仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室の処理時間を前記基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求める。このように,被処理基板の搬出数比を処理時間が最も長い処理室の処理時間に基づいて基準搬出間隔を決定することにより,基準搬出間隔の決め方が容易となるので,被処理基板の搬出数比を算出し易くすることができる。
また,上記装置又は方法において,前記基準搬出間隔は,前記各処理室における基準搬出間隔の各区間内の待ち時間に基づいて,その待ち時間が短くなるように決定することが望ましい。これにより,各処理室の待ち時間を最適化することができるので,基板搬送装置全体のスループットをより一層向上させることができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基板収納容器に収容される複数の前記被処理基板をそれぞれ,処理されるべき処理室へ向けて,予め求められた搬送タイミングで順次搬送することによって,複数の処理室で並行して前記被処理基板に対する処理を施す基板処理装置の基板搬送方法であって,前記搬送タイミングは,前記各処理室における前記被処理基板の処理時間に基づいて決定される基準搬出間隔の区間内における前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出数比を求める工程と,前記被処理基板の搬出数比に基づいて前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出間隔を求める工程とを有することを特徴とする基板処理装置の基板搬送方法が提供される。
また,上記方法において,上記被処理基板の搬出数比を求める工程は,仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室において1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を前記基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数nを求める工程と,仮に前記処理時間が最も長い処理室において1枚の被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記他の処理室の待ち時間を求める工程と,仮に前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求める工程と,これらの待ち時間を比較して,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間以下の場合には,前記基準搬出間隔を前記処理時間が最も長い処理室において1枚の被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比を1:nとし,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間より大きい場合には,前記基準搬出間隔を前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比を1:n+1とする工程とを有してもよい。
この場合,上記被処理基板の搬出間隔を求める工程は,前記被処理基板の搬出数比が1:nの場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔で1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記被処理基板の搬出数比が1:n+1の場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔で1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn+1枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とする工程を有してもよい。
このように,被処理基板の搬出数比を処理時間が最も長い処理室の処理時間に基づいて基準搬出間隔を決定することにより,基準搬出間隔の決め方が容易となるので,被処理基板の搬出数比を算出し易くすることができる。さらに,処理時間が最も長い処理室と他の処理室のいずれかの待ち時間が最も短くなるように基準搬出間隔を決定し,基準搬出間隔に基づいて,基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミング(例えば被処理基板の搬出数比及び被処理基板の搬出間隔)を求めので,各処理室の待ち時間を最適化することができるため,基板搬送装置全体のスループットをより一層向上させることができる。
また,上記方法において,前記被処理基板の搬出数比を求める工程は,仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室においてm枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数nを求める工程と,仮に前記処理時間が最も長い処理室においてm枚の被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記他の処理室の待ち時間を求める工程と,仮に前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求める工程と,前記mを変えて前記被処理基板の最大枚数n,前記他の処理室の待ち時間,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求め,前記他の処理室の待ち時間及び前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が最小となるようなm,nを決定する工程と,決定したm,nのときの前記他の処理室の待ち時間及び前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を比較して,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間以下の場合には前記基準搬出間隔を前記処理時間が最も長い処理室においてm枚の被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比をm:nとし,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間より大きい場合には,前記基準搬出間隔を前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比をm:n+1とする工程とを有してもよい。
この場合,前記被処理基板の搬出間隔を求める工程は,前記被処理基板の搬出数比がm:nの場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でm枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記被処理基板の搬出数比がm:n+1の場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でm枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn+1枚ずつを,その処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とする工程を有してもよい。
これによれば,被処理基板の搬出数比を処理時間が最も長い処理室の処理時間のm倍の時間に基づいて基準搬出間隔を決定することにより,基準搬出間隔の決め方が容易となるので,被処理基板の搬出数比を算出し易くすることができる。さらに,処理時間が最も長い処理室と他の処理室のいずれかの待ち時間が最小となるように基準搬出間隔を決定し,基準搬出間隔に基づいて,基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミング(例えば被処理基板の搬出数比及び被処理基板の搬出間隔)を求めるので,各処理室の待ち時間を最適化することができるため,基板搬送装置全体のスループットをより一層向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば,各処理室で被処理基板を並行して処理する際に,基板収納容器からの被処理基板の搬送タイミングを各処理室の処理時間に合わせることができ,これにより各処理室での稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法を提供できるものである。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(基板処理装置の構成例)
先ず,本発明の実施形態にかかる基板処理装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を示す図である。この基板処理装置100は,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」ともいう。)Wに対して成膜処理,エッチング処理等の各種の処理を行う複数の処理ユニット110と,この処理ユニット110に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット120とを備える。搬送ユニット120は,ウエハWを搬送する際に共用される搬送室130を有している。
搬送ユニット120の搬送室130は,例えばNガス等の不活性ガスや清浄空気が循環される断面略多角形状の箱体により構成されている。搬送室130における断面略多角形状の長辺を構成する一側面には,複数のカセット台132(ここでは132A及び132B)が並設されている。これらカセット台132A,132Bはそれぞれ,基板収納容器の1例としてのカセット容器134A,134Bを載置可能に構成されている。
各カセット容器134A,134Bには,例えば最大25枚のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容できるようになっており,内部は例えばNガス雰囲気で満たされた密閉構造となっている。そして,搬送室130はその内部へゲートバルブ136A,136Bを介してウエハWを搬出入可能に構成されている。
ここでは,カセット容器134A,134Bにはそれぞれ,後述する処理室140A,140Bで処理されるウエハが収納される。但し,どのウエハがどの処理室で処理されるかがわかっていれば,必ずしも各処理室140A,140Bで処理されるウエハがそれぞれカセット容器134A,134Bに分けて収納されている必要はない。例えばカセット容器134A又は134Bの一方又は両方に各処理室140A,140Bで処理されるウエハが混在していてもよい。また,図1では例えば各カセット台132A,132Bに2台のカセット容器134A,134Bをそれぞれ1台ずつ載置することができる例を挙げているが,カセット台とカセット容器の数はこれに限られず,例えば3台以上であってもよい。
搬送室130の端部,すなわち断面略多角形状の短辺を構成する一測面には,内部に回転載置台138とウエハWの周縁部を光学的に検出する光学センサ139とを備えた位置決め装置としてのオリエンタ(プリアライメントステージ)137が設けられている。このオリエンタ137は,ウエハWのオリエンテーションフラットやノッチ等を検出して位置合せを行うものである。
処理ユニット110は,ウエハに例えば成膜処理(例えばプラズマCVD処理)やエッチング処理(例えばプラズマエッチング処理)などの所定の処理を施すための処理室140(140A,140B)を有している。各処理室140A,140Bで行われる処理は同種の処理であってもよく,また異なる処理であってもよい。各ウエハは予め制御部のメモリなどに記憶されたエッチング処理などの処理工程等を示す情報(プロセス・レシピ)に基づいて各処理室140A,140Bにおいて所定の処理が施される。各ウエハがどの処理室で処理されるものかについては,例えば上記プロセス・レシピにより判断してもよい。処理ユニット110は,処理室140A,140Bにウエハを搬出入する共通搬送室150を備える。共通搬送室150は多角形(例えば六角形)に形成されており,その周りに上記各処理室140A,140Bがそれぞれゲートバルブ144A,144Bを介して配設されている。
上記各処理室140A,140Bは,ウエハWに対して例えば同種の処理または互いに異なる異種の処理を施すようになっている。各処理室140A,140B内には,ウエハWを載置するための載置台142A,142Bがそれぞれ設けられている。なお,処理室140は2つに限定されるものではなく,さらに追加して設けてもよい。
共通搬送室150の周りには,上記搬送ユニット120と接続する真空準備室の1例としての第1,第2ロードロック室160M,160Nが配設されている。具体的には,第1,第2ロードロック室160M,160Nの先端は,共通搬送室150の周りにゲートバルブ(真空側ゲートバルブ)154M,154Nをそれぞれ介して接続されており,第1,第2ロードロック室160M,160Nの基端は,搬送室130における断面略多角形状の長辺を構成する他側面にゲートバルブ(大気側ゲートバルブ)162M,162Nをそれぞれ介して接続されている。
第1,第2ロードロック室160M,160Nは,真空引き可能に構成されており,ウエハWを一時的に保持して圧力調整後に,次段へパスさせる機能を有している。なお,ロードロック室160M,160Nは,さらに冷却機構や加熱機構を有するように構成してもよい。
このように,共通搬送室150と各処理室140A,140Bとの間及び共通搬送室150と上記各ロードロック室160M,160Nとの間はそれぞれ気密に開閉可能に構成され,クラスタツール化されており,必要に応じて共通搬送室150内と連通可能になっている。また,上記第1及び第2の各ロードロック室160M,160Nと上記搬送室130との間も,それぞれ気密に開閉可能に構成されている。
共通搬送室150内には,例えば屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる処理ユニット側搬送機構180が設けられている。この処理ユニット側搬送機構180は各ロードロック室160M,160N及び各処理室140A,140Bにアクセス可能となっている。例えば上記各ロードロック室160M,160Nへウエハが搬入されると,そのウエハは処理ユニット側搬送機構180によりそのウエハが処理される処理室140A又は140Bに搬入される。
処理ユニット側搬送機構180は,2つのピックを有するダブルアーム機構より構成されており,一度に2枚のウエハを取り扱うことができるようになっている。これにより,例えば各処理室140A,140Bに対してウエハを搬出入する際に,処理済ウエハと未処理ウエハとを交換することができる。なお,処理ユニット側搬送機構180のピックの数は上記のものに限られず,例えば1つのみのピックを有するシングルアーム機構であってもよい。
上記搬送室130内には,ウエハWをその長手方向(図1に示す矢印方向)に沿って搬送する搬送ユニット側搬送機構170が設けられている。搬送ユニット側搬送機構170が固定される基台172は,搬送室130内の中心部を長さ方向に沿って設けられた案内レール174上にスライド移動可能に支持されている。この基台172と案内レール174にはそれぞれ,リニアモータの可動子と固定子とが設けられている。案内レール174の端部には,このリニアモータを駆動するためのリニアモータ駆動機構176が設けられている。リニアモータ駆動機構176には,制御部190が接続されている。これにより,制御部190からの制御信号に基づいてリニアモータ駆動機構176が駆動し,搬送ユニット側搬送機構170が基台172とともに案内レール174に沿って矢印方向へ移動するようになっている。
搬送ユニット側搬送機構170についても,処理ユニット側搬送機構180と同様に,2つのピックを有するダブルアーム機構より構成されており,一度に2枚のウエハを取り扱うことができるようになっている。これにより,例えばカセット容器134,オリエンタ137,ロードロック室160M,160Nなどに対してウエハを搬出入する際に,ウエハを交換するように搬出入することができる。なお,処理ユニット側搬送機構180のピックの数は上記のものに限られず,例えば1つのみのピックを有するシングルアーム機構であってもよい。
上記基板処理装置100には,上記各搬送機構170,180,各ゲートバルブ136,144,154,162,オリエンタ137などの制御の他,後述するカセット容器134からのウエハの搬送タイミングを求める処理やそのウエハ搬送タイミングに基づいてカセット容器134からウエハを搬出する制御なども含めてこの基板処理装置全体の動作を制御する制御部190が設けられている。制御部190は,例えばこの制御部190の本体を構成するマイクロコンピュータ,各種のデータ等を記憶するメモリなどを備える。
(基板処理装置の動作)
次に,上記のように構成された基板処理装置の動作について説明する。搬送ユニット側搬送機構170によりカセット容器134A又は134Bから搬出されたウエハWは,オリエンタ137まで搬送されてオリエンタ137の回転載置台138に移載され,ここで位置決めされる。位置決めされたウエハは,オリエンタ137から搬出されてロードロック室160M又は160N内へ搬入される。このとき処理済ウエハがロードロック室160M又は160Nにあれば,処理済ウエハを搬出してから,未処理ウエハを搬入する。
ロードロック室160M又は160Nへ搬入されたウエハは,処理ユニット側搬送機構180によりロードロック室160M又は160Nから搬出され,そのウエハが処理される処理室140A又は140Bへ搬入されて所定の処理が施される。処理室140A又は140Bでの処理が完了した処理済ウエハは,処理ユニット側搬送機構180により処理室140A又は140Bから搬出され,ロードロック室160M又は160Nへ戻される。ロードロック室160M又は160Nへ戻された処理済ウエハは,搬送ユニット側搬送機構170によりカセット容器134A又は134Bに戻される。
そして,処理室140A又は140Bでの処理のスループットを向上させるためには未処理ウエハを処理室にできる限り接近させて待機させることが望ましいことから,処理室140A又は140Bでの処理を行っている間でもカセット容器134A又は134Bから未処理ウエハを次々と搬出させて,これらのウエハを共通搬送室150,ロードロック室160M又は160N,オリエンタ137などで待機させる。処理室140A又は140Bで1枚のウエハの処理が完了すると,処理済ウエハは直ちにカセット容器134A又は134Bへ戻し,上記各待機中の未処理ウエハを順送りして共通搬送室150で待機している次の未処理ウエハを直ちに処理室140A又は140Bへ搬入させる。
このような基板処理装置100において,各処理室140A,140Bで並行してウエハの処理を行う場合には,各処理室140A,140Bの稼働率を向上させるためにも,各処理室140A,140Bで処理されるウエハをどのような搬送タイミングでカセット容器134A又は134Bから搬出するかを決めることが重要である。そこで,このような搬送タイミングを求める処理を含めた本実施形態にかかる基板搬送方法について以下に説明する。
(基板処理装置の基板搬送方法)
本実施形態にかかる基板搬送方法は,各処理室の処理時間に基づいて予め求められたウエハ搬送タイミングに基づいて,搬送ユニット側搬送機構170により各カセット容器134からウエハを搬出する点に特徴がある。このように,各処理室の処理時間に応じたウエハ搬送タイミングで各カセット容器134からウエハが搬出されるので,処理時間が互いに相違する複数の処理室においてウエハの連続処理が並行して行われる場合でも,各処理室に処理時間の相違による余計な待ち時間が生じることはないため,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。なお,ここでいう各処理室の処理時間とは,1枚のウエハの処理に必要な時間(例えばプロセス時間を含む)をいい,例えば各処理室において1枚のウエハが搬入された時点から,そのウエハの処理が終了して搬出され,次のウエハが搬入可能となるまでの時間をいう。
上記ウエハ搬送タイミングは,例えばウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔により決定される。ここで,ウエハ搬出数比とはカセット容器134から搬出される各処理室ごとのウエハ搬出数の比であり,またウエハ搬出間隔とはカセット容器134から搬出される各処理室ごとのウエハ搬出間隔である。例えばウエハ1枚当たりの処理時間が最も長い処理室をP1とするとともに他の処理室をPk(k=2,3…)とし,処理室P1におけるウエハ1枚当たりの処理時間をTP1とするとともに他の処理室Pkにおけるウエハ1枚当たりの処理時間をTPkとし,処理室P1で処理されるウエハをWP1とするとともに他の処理室Pkで処理されるウエハをWPkとすると,ウエハ搬出数比は各処理室P1,Pkの各処理時間TP1,TPkに応じてカセット容器134から搬出されるウエハWP1とウエハWPkとの搬出数比である。また,ウエハ搬出間隔は,上記ウエハ搬出数比でカセット容器134から搬出されるウエハWP1,WPkの各搬出間隔である。
なお,基板処理装置が備える処理室の数が3つ以上の場合においては,他の処理室Pkごとにそれぞれ,ウエハの処理時間が最も長い処理室P1との関係でウエハ搬送タイミングを求める。具体的には例えば3つの処理室P1,P2,P3を備える基板処理装置であれば,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める。また,ウエハWP3の搬送タイミングは,処理室P1と処理室P3との関係で求める。このように,ウエハの処理時間が最も長い処理室P1と他の処理室Pkとの関係でウエハ搬送タイミングを求めるのは,最も長い処理時間TP1を基準にした方が各処理室で処理されるウエハの最適な搬送タイミングを求め易いからである。
次に,上記ウエハ搬送タイミングの求め方について説明する。ウエハ搬送タイミングは各処理室P1,Pkの各処理時間TP1,TPkに応じて,次のように求めることができる。ここでは,例えば図1に示すように2つの処理室を備える基板処理装置100を例に挙げて説明する。基板処理装置100の処理室140A,140Bのうち,処理時間が最も長い処理室をP1,他の処理室をP2とする。
例えば各処理室P1,P2の処理時間TP1,TP2の比(TP1:TP2)が2:1であるとすれば,処理室P1における1枚のウエハWP1の処理時間TP1内に処理室P2では2枚のウエハWP2の処理を行うことができる。このため,ウエハ搬出数比を1:2とする。この場合,各処理室P1,P2での処理が終了してから次のウエハの処理が行われることから,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出間隔は各処理時間TP1,TP2ごととする。
これにより,各処理室P1,P2でそれぞれ処理されるウエハWP1,WP2は,それぞれ処理時間TP1,TP2ごとの搬出間隔で1枚ずつ搬出される。このとき,処理時間TP1は処理時間TP2の2倍であるから,処理室P1で処理されるウエハWP1が1枚搬出されるごとに,処理室P2で処理されるウエハWP2は2枚搬出される。
このように,本実施形態ではカセット容器134からのウエハ搬送タイミングを各処理室P1,Pkの各処理時間TP1,TPkに応じて求めるため,このようなウエハ搬送タイミングによれば,処理時間が長い処理室P1で処理されるウエハWP1は処理時間TP1に応じた長い間隔でカセット容器134から搬出させるとともに,処理時間が短い処理室Pkで処理されるウエハWPkは処理時間TPkに応じた短い間隔でカセット容器134から搬出させることができる。これにより,従来のように処理時間が長い処理室P1のウエハWP1が共通搬送室150,ロードロック室160M,160N,オリエンタ137などで長い間待機して,処理時間が短い処理室PkのウエハWPkをカセット容器134から搬出することができない事態をなくすことができるので,各処理室P1,Pkでの稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
ところで,搬送ユニット側搬送機構170は1つしかないので,例えば図1に示すような2つの処理室を備える基板処理装置100では,例えば図5に示すように処理室P1で処理する最初のウエハWP1が搬出されるスタートタイミングt11から,他の処理室P2で処理される最初のウエハWP2が搬出されるスタートタイミングt12まで,搬送ユニット側搬送機構170の動作サイクル分だけずれ時間TS2が生じる。搬送ユニット側搬送機構170の動作サイクルとは例えば次のような一連の動作を示す。先ず搬送ユニット側搬送機構170によりカセット容器134からウエハを搬出してオリエンタ137へ向けて搬送する。次いで,オリエンタ137にアクセスしてそのウエハを位置決め済ウエハと交換する。次いで,位置決め済ウエハをロードロック室160N又は160Mへ向けて搬送し,ロードロック室160N又は160Mで位置決め済ウエハを処理済ウエハと交換する。最後に,処理済ウエハをカセット容器134へ戻す。図5に示す具体例ではこのような一連の動作にかかる時間,すなわちスタートタイミングのずれ時間TS2を例えば20secとしている。
しかも,処理室P1で処理されるウエハWP1が1枚ずつ搬出される搬出間隔と,処理室P2で処理されるウエハWP2が2枚ずつ搬出される搬出間隔とは等しいため,これらの搬出間隔の各区間は上述したスタートタイミングのずれ時間TSkの分だけ常にずれることになる。このため,ウエハWP1がカセット容器134から搬出されるタイミングと,ウエハWP2がカセット容器134から搬出されるタイミングとが同時になることはない。従って,このようなウエハ搬送タイミングでカセット容器134からウエハWP1,WPkが搬出されれば,各処理室P1,P2においてはウエハ搬出待ちによる待ち時間が生じることはない。
このように,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍(例えばn倍)となる場合には,処理室P1で処理されるウエハWP1が1枚ずつ搬出される搬出間隔と,処理室Pkで処理されるウエハWPkが上記整数倍の枚数(例えばn枚)ずつ搬出される搬出間隔とは等しいので,これら搬出間隔は上述したスタートタイミングのずれ時間TSkの分だけ常にずれることになる。このため,各処理室P1,Pkにおいてウエハ搬出待ちによる待ち時間が生じることはない。なお,この場合のウエハ搬送タイミングとしては,各処理室P1,Pkで処理されるウエハWP1,WPkについてのウエハ搬出間隔をそれぞれ各処理室P1,Pkの処理時間TP1,TPkごととすれば足りる。これによって自ずとウエハWP1,WPkについてのウエハ搬出数比が決まってくるからである。
ところが,実際にウエハ処理を行う際には,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍にならない場合が多い。このような場合には,たとえウエハWP1,WPkの搬出に上述したようなスタートタイミングのずれ時間が生じても,ウエハWP1,WPkの各搬出間隔は異なるので,ウエハWP1がカセット容器134から搬出されるタイミングと,ウエハWPkがカセット容器134から搬出されるタイミングとが同時になる場合が生じる。この場合には,ウエハWP1,W のいずれかにウエハ搬出待ちが生じるので,結果として各処理室P1,Pのいずれかの処理に待ち時間が生じてしまい,その分だけ基板搬送装置全体のスループットが低下してしまう。
そこで,本発明では,カセット容器134からウエハWP1,W が搬出される際にウエハ搬出待ちが生じないように,カセット容器134からウエハWP1,WPkを1枚ずつ又は複数枚ずつ同じ基準搬出間隔Txで搬出されるように搬送タイミングを求める。
具体的には,先ず,各処理室P1,Pkの各処理時間TP1,TPkに基づいて,カセット容器134からウエハWP1,WPkを搬出する際の基準となる基準搬出間隔Txを決定する。そして,この基準搬出間隔Txの区間内で処理可能なウエハWP1,WPkの最大枚数m,nをそれぞれ求める。
この場合,例えばウエハ搬送タイミングとして,ウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比をm:n,ウエハ搬出間隔をそれぞれ処理時間TP1,TPkとする。これにより,処理室P1で処理されるウエハWP1については基準搬出間隔Txでm枚ずつが,処理時間TP1ごとに1枚ずつカセット容器134から搬出されるとともに,処理室Pkで処理されるウエハWPkについては上記と同じ基準搬出間隔Txでn枚ずつが,処理時間TPkごとに1枚ずつカセット容器134から搬出される。この場合,ウエハWP1,WPkは,基準搬出間隔Txの各区間内にそれぞれm枚,n枚搬出するタイミングが各処理時間TP1,TPkごとであれば,連続して搬出されるようにしてもよいし,必ずしも連続して搬出されなくてもよい。
このように,各処理室P1,PkでウエハWP1,WPkを並行して処理する際に,カセット容器134からのウエハ搬送タイミングを各処理室P1,Pkの処理時間TP1,TPkに合わせることができる。しかも,上述したようなウエハ搬送タイミングによれば,例えば処理室P1でウエハWP1の処理を行っている時間内に,別の処理室Pkで処理可能な最大の枚数だけウエハWPkの処理を行うことができるので,各処理室P1,Pkの処理待ち時間を減少させて,各処理室の稼働率を向上させることができる。これにより基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
さらに,カセット容器134からウエハWP1,WPkを1枚ずつ又は複数枚ずつ同じ基準搬出間隔Txのタイミング(サイクル)で搬出することにより,カセット容器134からウエハWP1,WPkが搬出される各タイミングは,上述したスタートタイミングのずれ時間TSkの分だけ常にずれるので,カセット容器134からウエハWP1,WPkが搬出されるタイミングが同時になることはない。これにより,各処理室P1,P2においてウエハ搬出待ちによる待ち時間が生じないようにすることができる。
また,上記の場合,基準搬出間隔TxからウエハWP1,WPkの枚数m,nの処理時間を引いた残り時間はそれぞれ,各基準搬出間隔Txにおける各処理室Pk,P1の待ち時間となる。従って,この待ち時間ができる限り少なくなるように,基準搬出間隔Txを決定することが好ましい。例えば処理室P1の処理時間TP1をm倍したTP1・mを基準搬出間隔Txとすれば,処理室P1の待ち時間をなくすことができ,また処理時間TPk×n又は処理時間TPkを(n+1)倍したTPk・(n+1)を基準搬出間隔Txとすれば処理室Pkの待ち時間をなくすことができる。
このように,処理室P1,P2の処理時間TP1,TP2の組合せに応じて,処理室P1,P2のいずれかの待ち時間が最も短くなるように基準搬出間隔Txを決定し,基準搬出間隔Txに基づいて,カセット容器134からのウエハの搬送タイミング(例えばウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔)を求める。これにより,各処理室P1,P2の待ち時間を最適化することができるので,基板搬送装置全体のスループットをより一層向上させることができる。なお,このようなウエハ搬送タイミングの求め方は,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍になるか否かにかかわらず適用できる。
なお,基板処理装置が備える処理室の数が3つ以上の場合においては,他の処理室Pkごとにそれぞれ,ウエハの処理時間が最も長い処理室P1との関係でウエハ搬送タイミングを求める。但し,この場合,基準搬出間隔Txを統一するため,例えば最初に他の処理室P2についてのウエハ搬送タイミングを求める際に基準搬出間隔Txが決定されると,その他の処理室P3,P4,…,Pkendについてのウエハ搬送タイミングを求める場合には,既に決定された上記基準搬出間隔Txを用いる。なお,他の処理室Pkごとに処理室P1との関係で待ち時間を求め,この待ち時間が最小となるように基準搬出間隔Txを求めるようにしてもよい。
(ウエハ搬送タイミングを求める処理の具体例)
次に,上述したウエハ搬送タイミングの求め方に基づいて行われるウエハ搬送タイミングを求める処理の具体例について図面を参照しながら説明する。図2は,本実施形態にかかるウエハ搬送タイミングを求める処理を示すフローチャートである。なお,ウエハ搬送タイミングを求める処理は,例えば所定のプログラムにより構成され,このプログラムに基づいて制御部190により実行される。例えば上記プログラムは制御部190のメモリや外部接続されたホスト装置のハードディスク装置などの記憶媒体に予め記憶され,制御部190は上記記録媒体からこれらのプログラムを読取って実行する。
ウエハ搬送タイミングを求める処理としては,図2に示すように,先ずステップS110にて各処理室でのウエハ処理時間を比較して,ウエハ1枚当りの処理時間が最も長い処理室をP1とし,他の処理室をPk(k=2,3,…,kend)とする。ここで,kendは基板処理装置100が備える処理室数である。例えば図1に示す基板処理装置100は2つの処理室140A,140Bを備えるので,ウエハ1枚当りの処理時間が最も長いのが処理室140Aであるとすれば,処理室140Aを処理室P1とし,処理室140Bを処理室P2とする。
続いて,ステップS120にて処理室P1でのウエハ1枚当りの処理時間をTP1とし,他の処理室Pkでのウエハ1枚当りの処理時間をTPkとする。なお,処理室P1及び他の処理室Pk(k=2,3,…,kend)の順番は,処理時間が長い処理室の順とすることが望ましい。例えば3つの処理室を備える基板処理装置において,ウエハ1枚当りの処理時間が長い順に,処理室P1,処理室P2,処理室P3とする。
次いで,ステップS130,S140にてウエハ搬送タイミングを求める処理を行う。すなわち,ステップS130にてウエハ搬出数比を求める処理を行い,ステップS140にてウエハ搬出間隔を求める処理を行う。ここで,ステップS130におけるウエハ搬出数比を求める処理の具体例を図3に示し,ステップS140におけるウエハ搬出間隔を求める処理の具体例を図4に示す。図3,図4の処理は,基準搬出間隔Txで処理可能なウエハWP1の最大枚数mを1とした場合,すなわちウエハ1枚当りの処理時間が最も長い処理室P1の処理時間TP1を基準として基準搬出間隔Txを決定する場合の処理である。図5は,図2〜図4により求められたウエハ搬送タイミングによってカセット容器134からウエハが搬出された場合に各処理室P1,P2で処理されるウエハWP1,WP2の処理スケジュールを示す図である。図5は,横軸に時間をとり,2つの処理室P1,P2で処理されるウエハWP1,WP2の処理スケジュールをそれぞれ棒グラフにより表したものである。
(ウエハ搬出枚数比を求める処理の具体例)
ここで,先ず上記ウエハ搬出数比を求める処理の具体例について図3を参照しながら説明する。図3に示すように,ステップS210にて仮にウエハ1枚当りの処理時間が最も長い処理室P1の処理時間TP1を基準搬出間隔Txとした場合に,その基準搬出間隔Txの区間内(ここでは処理時間TP1内)に他の処理室Pkで処理可能なウエハWPkの最大枚数nを求める。処理室P1の処理時間TP1内に,他の処理室Pkで処理可能な枚数だけウエハWPkをカセット容器から搬出することによって,処理室Pkの待ち時間を可能な限り少なくするためである。
具体的には例えば下記の数式(1−1)及び(1−2)がともに成立するように,ウエハWPkの枚数nを求める。なお,下記数式(1−1)及び(1−2)において,TP1は処理室P1における1枚当たりのウエハWP1の処理時間,TPkは他の処理室Pkにおける1枚当たりのウエハWPkの処理時間,nはn≧1を満たす整数であり,kは上述したようにk≧2を満たす整数である。また,下記数式(1−1),(1−2)等におけるドット「・」は積記号を示す(以下同様)。
P1≧TPk・n …(1−1)
P1<TPk・(n+1) …(1−2)
以下のステップS220〜S280にて処理室P1の処理時間TP1と処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)のうち,待ち時間が短くなる方(基準搬出間隔Txが短くなる方)を基準搬出間隔Txとして決定し,各処理室P1,Pkで処理されるウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比を求める。このように,基準搬出間隔Txとして処理室P1,Pkの待ち時間が短い方を採用することにより,処理室P1,Pkのすべてにおいて,処理の待ち時間を短くすることができる。これにより,基板処理装置全体で待ち時間の最適化を図ることができる。
具体的には,ステップS220にて仮に処理室P1の処理時間TP1を基準搬出間隔Txとした場合の他の処理室Pkの待ち時間TWkを下記数式(1−3)により求め,ステップS230にて仮に処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)を基準搬出間隔Txとした場合の処理室P1の待ち時間TW1を下記数式(1−4)により求める。
Wk=TP1−TPk・n …(1−3)
W1=TPk・(n+1)−TP1 …(1−4)
次いで,ステップS240にて上記各待ち時間TW1,TWkを比較して,どちらの待ち時間の方が短いか判断する。具体的には例えば待ち時間TWkが待ち時間TW1以下(TWk≦TW1)か否かを判断する。ステップS240にてTWk≦TW1であると判断した場合,すなわち待ち時間TWkの方が短い(又は待ち時間TW1,TWkがともに等しい)と判断した場合には,ステップS250にて各ウエハWP1,WPkの基準搬出間隔Txを下記数式(1−5)に示すように処理室P1の処理時間TP1に決定し,ステップS260にて各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比(WP1:WPk)を1:nとする。
Tx=TP1=TPk・n+TWk …(1−5)
こうして得られた基準搬出間隔Tx(=TP1=TPk・n+TWk)によれば,その区間ごとにおいて,処理室P1で処理されるウエハWP1は1枚搬出されて,処理室P1の待ち時間は0となるとともに,処理室Pkで処理されるウエハWPkはn枚搬出されて,処理室Pkの待ち時間はTWkとなる。
これに対して,ステップS240にてTWk≦TW1でないと判断した場合,すなわち待ち時間TW1の方が短いと判断した場合には,ステップS270にて各ウエハWP1,WPkの基準搬出間隔Txを下記数式(1−6)に示すように処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)に決定し,ステップS280にて各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比(WP1:WPk)を1:n+1とする。
Tx=TP1+TW1=TPk・(n+1) …(1−6)
こうして得られた基準搬出間隔Tx(=TP1+TW1=TPk・(n+1))によれば,その区間ごとにおいて,処理室P1で処理されるウエハWP1は1枚搬出され,処理室P1の待ち時間はTW1となるとともに,処理室Pkで処理されるウエハWPkはn+1枚搬出され,処理室Pkの待ち時間は0となる。なお,図3に示す処理で得られた基準搬出間隔Tx及びウエハ搬出数比などは,制御部190のメモリなどに記憶される。
(ウエハ搬出間隔を求める処理の具体例)
次に,ウエハ搬出間隔を求める処理の具体例について図4を参照しながら説明する。ここでは,図3に示すウエハ搬出数比を求める処理により決定された基準搬出間隔Txによるウエハ搬出数比に基づいて,実際にカセット容器134からウエハを搬出する際の,各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出間隔を求める。
具体的には先ず図4に示すようにステップS310にて図3に示す処理で求められたウエハ搬出数比(WP1:WPk)を制御部190のメモリなどから取出して,ウエハ搬出数比(WP1:WPk)が1:nであるか又は1:n+1であるかを判断する。
ステップS310にてウエハ搬出数比(WP1:WPk)が1:nであると判断した場合は,ステップS320にて処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txで1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWP1の方は例えば基準搬出間隔Txで1枚ずつ,すなわち処理時間TP1ごとに1枚ずつカセット容器134から搬出される。この場合には,基準搬出間隔Txは処理室P1の処理時間TP1となるので,例えば図5(a)の上側の処理スケジュールに示すように,処理室P1では待ち時間0でウエハWP1が連続して処理される。
次いで,ステップS330にて処理室Pkで処理されるウエハWPkについてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにn枚ずつを処理時間TPkごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWPkの方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,n枚ずつ連続してカセット容器134から搬出されるとともに待ち時間TWkだけ搬出待ちとなる。すなわち,n枚が連続してカセット容器134から搬出された後に待ち時間TWkだけ待ってから次のn枚が連続してカセット容器134から搬出される。この場合には,基準搬出間隔Txは処理室Pkの処理時間TPk・n+TWkとなるので,例えば図5(a)の下側の処理スケジュールに示すように,処理室Pkでは基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間TWkでウエハWPkがn枚ずつ連続して処理される。なお,図5(a)は,k=2,n=3の場合の具体例である。
これに対して,ステップS310にてウエハ搬出数比(WP1:WPk)が1:n+1であると判断した場合は,ステップS340にて処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWP1の方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,1枚ずつカセット容器134から搬出されるとともに待ち時間TW1だけ搬出待ちとなる。すなわち,1枚がカセット容器134から搬出された後に待ち時間TW1だけ待ってから次の1枚がカセット容器134から搬出される。この場合には,基準搬出間隔Txは処理室P1の処理時間TP1+TW1となるので,例えば図5(b)の上側の処理スケジュールに示すように,処理室P1では基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間TW1でウエハWP1が1枚ずつ処理される。
次いで,ステップS350にて処理室Pkで処理されるウエハWPkについてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにn+1枚ずつを処理時間TPkごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWPkの方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,n+1枚ずつ連続してカセット容器134から搬出される。この場合,基準搬出間隔Txは処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)となるので,例えば図5(b)の下側の処理スケジュールに示すように,処理室Pkでは基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間0でウエハWPkがn+1枚ずつ連続して処理される。図5(b)は,k=2,n=2の場合の具体例である。
こうして,図3,図4に示す処理で求められたウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔は,制御部190によりそのメモリなどに記憶される。そして,実際にウエハの処理を行う場合には,制御部190により図3,図4で求められたウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔をメモリなどから取得し,このウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔に基づいて,搬送ユニット側搬送機構170を制御し,ウエハWP1,WPkをカセット容器134からそれぞれ搬出させる。
これにより,例えば処理時間が長い処理室P1で処理されるウエハWP1はその処理時間TP1に応じた長い間隔でカセット容器134から搬出され,処理時間が短い処理室WPkで処理されるウエハWPkはその処理時間TPkに応じて短い間隔でウエハから搬出されるので,従来のように処理時間が長い処理室P1のウエハWP1が共通搬送室150,ロードロック室160M,160N,オリエンタ137などで長い間待機して,処理時間が短い処理室TPkのウエハWPkをカセット容器134から搬出することができなくなる事態が生じることはない。従って,各処理室P1,Pkでの稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを従来以上に向上させることができる。
また,ウエハWP1,WPkについては,それぞれ同じ基準搬出間隔Txのタイミング(サイクル)でカセット容器134から搬出されるので,ウエハWP1,WPkにおける基準搬出間隔Txの各区間は,最初に処理されるウエハWP1,WPkが搬出されるときに生じるスタートタイミングのずれ時間TSkの分だけずれることになる。このため,ウエハWP1,WPkが搬出されるタイミングが同時となることはない。なお,図3,図4に示す処理は,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍とならない場合のみならず,図5(c)の処理スケジュールに示すように,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍となる場合であっても適用可能である。
(2つの処理室を備える基板処理装置に適用した場合)
次に,図1に示すような2つの処理室を備える基板処理装置において,図2〜図4に示すような搬送タイミングを求める処理を行った場合について,図5を参照しながら具体的な数値を挙げて説明する。図5では,各処理室140A,140Bにおける1枚当りのウエハの処理時間が200sec,60secの場合を同図(a)に示し,200sec,70secの場合を同図(b)に示し,200sec,50secの場合を同図(c)に示す。これらの場合はいずれも処理時間が最も長い処理室は処理室140Aであるので,図2のステップS110,S120によれば,処理室140Aが処理室P1,その処理時間がTP1となり,他の処理室140Bが処理室P2,その処理時間がTP2となる。
そして,図2のステップS130(例えば図3に示す処理)及びステップS140(例えば図4に示す処理)にて搬送タイミングを求める場合には,各処理室の処理時間によるので,以下,図5(a),(b),(c)に分けて説明する。
先ず,図5(a)の具体例について説明する。この具体例は,基準搬出間隔Txを処理室P1の処理時間TP1とした方が処理室の待ち時間が短くなる場合である。図5(a)に示す場合は,処理室P1の処理時間TP1が200secであり,処理室P2の処理時間TP2が60secであるので,図3に示すステップS210により,k=2として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=3である。
続いて,ステップS220及びステップS230により,k=2として数式(1−3),(1−4)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P2の待ち時間TW2=200−60×3=20sec,処理室P1の待ち時間TW1=60×4−200=40secとなる。処理室P2の待ち時間TW2(=20sec)の方が処理室P1の待ち時間TW1(=40sec)よりも少ないため,ステップS240,S250,S260により,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P1の処理時間TP1(=200sec)となり,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室P2で処理されるWP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は1:3となる。
次いで,図4に示すステップS310,S320,S330により,処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=200sec)に1枚ずつ搬出する間隔となり,処理室P2で処理されるウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=200sec)に3枚ずつを処理時間TP2(=60sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2が搬出されると,各処理室P1,P2の処理スケジュールは図5(a)に示すようになる。この場合には,処理室P1では待ち時間0でウエハWP1が連続して処理される。一方,処理室P2では基準搬出間隔Tx(=200sec)ごとに待ち時間TW2(=20sec)でウエハWP2が3枚ずつ連続して処理される。
次に,図5(b)の具体例について説明する。この具体例は,基準搬出間隔Txを処理室P2の処理時間TP2・(n+1)とした方が処理室の待ち時間が短くなる場合である。図5(b)に示す場合は,処理室P1の処理時間TP1が200secであり,処理室P2の処理時間TP2が70secであるので,図3に示すステップS210により,k=2として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=2である。
続いて,ステップS220及びステップS230によれば,k=2として数式(1−3),(1−4)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P2の待ち時間TW2=200−70×2=60sec,処理室P1の待ち時間TW1=70×3−200=10secとなる。処理室P1の待ち時間TW1(=10sec)の方が処理室P2の待ち時間TW2(=60sec)よりも少ないため,ステップS240,S270,S280により,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P2の処理時間70sec×3(=210sec)となり,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は1:3となる。
次いで,図4に示すステップS310,S340,S350により,処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=20sec)に1枚ずつ搬出する間隔となり,処理室P2で処理されるウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=20sec)に3枚ずつを処理時間TP2(=70sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2が搬出されると,各処理室P1,P2の処理スケジュールは図5(b)に示すようになる。この場合には,処理室P1では基準搬出間隔Tx(=20sec)ごとに待ち時間TW1(=10sec)でウエハWP1が連続して処理される。一方,処理室P2では基準搬出間隔Tx(=20sec)ごとに待ち時間0でウエハWP2が3枚ずつ連続して処理される。
次に,図5(c)の具体例について説明する。この具体例は,処理室P1の処理時間TP1と処理室P2の処理時間TP2・nとが等しくなる場合である。この場合には,処理室P2の処理時間TP2・n(又は処理室P1の処理時間TP1)を基準搬出間隔Txとすることにより,各処理室の待ち時間ともに0となる。図5(c)に示す場合は,処理室P1の処理時間TP1が200secであり,処理室P2の処理時間TP2が50secであるので,図3に示すステップS210によれば,k=2として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=4である。
続いて,ステップS220及びステップS230により,k=2として数式(1−3),(1−4)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P2の待ち時間TW2=200−50×4=0sec,処理室P1の待ち時間TW1=50×5−200=50secとなる。処理室Pの待ち時間T (=0sec)の方が処理室Pの待ち時間T (=50sec)よりも少ないため,ステップS240,S270,S280により,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P2の処理時間TP2・n(=200sec)となり,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は1:4となる。
次いで,図4に示すステップS310,S340,S350により,処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=200sec)に1枚ずつ搬出する間隔となり,処理室P2で処理されるウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=200sec)に4枚ずつを処理時間TP2(=50sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2が搬出されると,各処理室P1,P2の処理スケジュールは図5(c)に示すようになる。この場合には,処理室P1では基準搬出間隔Tx(=200sec)ごとに待ち時間0でウエハWP1が連続して処理される。一方,処理室P2では基準搬出間隔Tx(=200sec)ごとに待ち時間0でウエハWP2が4枚ずつ連続して処理される。
(3つ以上の処理室を備える基板処理装置に適用した場合)
次に,3つ以上の処理室を備える基板処理装置について,図2〜図4に示すような搬送タイミングを求める処理を行った場合について説明する。図6は3つ又は4つの処理室を備える基板処理装置の概略構成を示す図である。図6に示す基板処理装置200は,図1に示す基板処理装置100とほぼ同様の構成で,さらに室140C,140Dを共通搬送室150の両側部にゲートバルブ144C,144Dを介して接続したものである。ここで,例えば室140Cをウエハの処理を行う処理室として構成するとともに,室140Dを処理済ウエハの処理結果の測定など各種の検査を行う検査室として構成する場合には,3つの処理室を備える基板処理装置200となり,室140C,140Dをともにウエハの処理を行う処理室として構成する場合には,4つの処理室を備える基板処理装置200となる。なお,図6に示す基板処理装置200では,さらにカセット台132Cを搬送室130における断面略多角形状の長辺を構成する一側面に設け,もう1つのカセット容器134Cを載置可能に構成している。例えばカセット容器134Cには処理室として構成される室140Cや室140Dで処理されるウエハを収納するようにしてもよい。
先ず,図6に示す基板処理装置200を3つの処理室を備える基板処理装置として構成して,図2〜図4に示す搬送タイミングを求める処理を行った場合について,図7を参照しながら具体的な数値を挙げて説明する。図7は,図2〜図4によって求められた搬送タイミングによって処理される各処理室でのウエハの処理スケジュールを示す。図7は,横軸に時間をとり,3つの処理室P1,P2,P3で処理されるウエハの処理スケジュールをそれぞれ棒グラフにより表したものである。図7は,各処理室140A,140B,140Cにおける1枚当りのウエハの処理時間が200sec,70sec,50secの場合である。
この場合は処理時間が最も長い処理室は処理室140Aであるので,図2のステップS110,S120によれば,処理室140Aが処理室P1,その処理時間がTP1となり,処理室140Bが処理室P2,その処理時間がTP2となり,処理室140Cが処理室P3,その処理時間がTP3となる。従って,この場合には,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求め,ウエハWP3の搬送タイミングは,処理室P1と処理室P3との関係で求める。但し,ウエハWP3の搬送タイミングを求める場合には,基準搬出間隔Txを統一するため,ウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める際に決定された基準搬出間隔Txを用いる。このようなウエハ搬送タイミングの求め方の詳細を以下に説明する。
先ず,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める。この場合は,図5(b)の具体例と同様となるので,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P2の処理時間70sec×3(=210sec)となり,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は1:3となる。ウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に1枚ずつ搬出する間隔となり,ウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に3枚ずつを処理時間TP2(=70sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
次いで,処理室P1と処理室P3との関係で,処理室P3で処理されるウエハWP3の搬送タイミングを求める。この場合,既に基準搬出間隔はTx=210secに決定されているので,これを用いてウエハWP3の搬送タイミングを求める。具体的には例えば基準搬出間隔をTx=210secに固定して図3に示すステップS210,S220,S260の処理を行い,図4に示すステップS310,S330を行う。
すなわち,ステップS210により,k=3として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=4である。続いてステップS220により,k=3として数式(1−3)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P3の待ち時間TW3=210−50×4=10secとなり,ステップS260により,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室P3で処理されるWP3のウエハ搬出数比(WP1:WP3)は1:4となる。次いで,図4に示すステップS310,S330により,処理室P3で処理されるウエハWP3についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に4枚ずつを処理時間TP3(=50sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2,WP3が搬出されると,各処理室P1,P2,P3の処理スケジュールは図7に示すようになる。この場合には,基準搬出間隔Tx(=210sec)ごとに,処理室P1では待ち時間TW1(=10sec)でウエハWP1が連続して処理され,処理室P2では待ち時間0でウエハWP2が3枚ずつ連続して処理され,処理室P3では待ち時間TW3(=10sec)でウエハWP3が4枚ずつ連続して処理される。
次に,図6に示す基板処理装置200を4つの処理室を備える基板処理装置として構成して,図2〜図4に示す搬送タイミングを求める処理を行った場合について,図8を参照しながら具体的な数値を挙げて説明する。図8は,図2〜図4によって求められた搬送タイミングによって処理される各処理室でのウエハの処理スケジュールを示す。図8は,横軸に時間をとり,4つの処理室P1,P2,P3,P4で処理されるウエハの処理スケジュールをそれぞれ棒グラフにより表したものである。図8は,各処理室140A,140B,140C,140Dにおける1枚当りのウエハの処理時間が200sec,70sec,60sec,50secの場合である。
この場合は処理時間が最も長い処理室は処理室140Aであるので,図2のステップS110,S120によれば,処理室140Aが処理室P1,その処理時間がTP1となり,処理室140Bが処理室P2,その処理時間がTP2となり,処理室140Cが処理室P3,その処理時間がTP3となり,処理室140Dが処理室P4,その処理時間がTP4となる。従って,この場合には,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求め,ウエハWP3の搬送タイミングは処理室P1と処理室P3との関係で求め,ウエハWP4の搬送タイミングは処理室P1と処理室P4との関係で求める。但し,ウエハWP3,WP4の搬送タイミングを求める場合には,基準搬出間隔Txを統一するため,ウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める際に決定された基準搬出間隔Txを用いる。このようなウエハ搬送タイミングの求め方の詳細を以下に説明する。
先ず,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める。この場合は,図5(b)の具体例と同様となるので,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P2の処理時間70sec×3(=210sec)となり,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は1:3となる。ウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に1枚ずつ搬出する間隔となり,ウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に3枚ずつを処理時間TP2(=70sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
次いで,処理室P1と処理室P3との関係で,処理室P3で処理されるウエハWP3の搬送タイミングを求める。この場合,既に基準搬出間隔はTx=210secに決定されているので,これを用いてウエハWP3の搬送タイミングを求める。具体的には例えば基準搬出間隔をTx=210secに固定して図3に示すステップS210,S220,S260の処理を行い,図4に示すステップS310,S330を行う。
すなわち,ステップS210により,k=3として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=3である。続いてステップS220により,k=3として数式(1−3)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P3の待ち時間TW3=210−60×3=30secとなり,ステップS260により,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室P3で処理されるWP3のウエハ搬出数比(WP1:WP3)は1:3となる。次いで,図4に示すステップS310,S330により,処理室P3で処理されるウエハWP3についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に3枚ずつを処理時間TP3(=0sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
次いで,処理室P1と処理室P4との関係で,処理室P4で処理されるウエハWP4の搬送タイミングを求める。この場合についても,既に基準搬出間隔はTx=210secに決定されているので,これを用いてウエハWP4の搬送タイミングを求める。具体的には例えば基準搬出間隔をTx=210secに固定して図3に示すステップS210,S220,S260の処理を行い,図4に示すステップS310,S330を行う。
すなわち,ステップS210により,k=4として数式(1−1),(1−2)に当てはめると,これらの数式を満たすのはn=4である。続いてステップS220により,k=4として数式(1−3)にそれぞれ数値を当てはめると,処理室P4の待ち時間TW4=210−50×4=10secとなり,ステップS260により,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室Pで処理されるWP4のウエハ搬出数比(WP1:WP4)は1:4となる。次いで,図4に示すステップS310,S330により,処理室P4で処理されるウエハWP4についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に4枚ずつを処理時間TP4(=50sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2,WP3,WP4が搬出されると,各処理室P1,P2,P3,P4の処理スケジュールは図8に示すようになる。この場合には,基準搬出間隔Tx(=210sec)ごとに,処理室P1では待ち時間TW1(=10sec)でウエハWP1が連続して処理され,処理室P2では待ち時間0でウエハWP2が3枚ずつ連続して処理され,処理室P3では待ち時間TW3(=30sec)でウエハWP3が3枚ずつ連続して処理され,処理室P4では待ち時間TW4(=10sec)でウエハWP4が4枚ずつ連続して処理される。
(ウエハ搬送タイミングを求める処理の他の具体例)
次に,上述した本発明の原理に基づいて行われるウエハ搬送タイミングを求める処理の他の具体例について図面を参照しながら説明する。この他の具体例のメインルーチンは図2に示すものと同様であるので,その詳細な説明は省略する。図9には図2に示すステップS130のウエハ搬出数比を求める処理の他の具体例を示し,図10には図2に示すステップS140のウエハ搬出間隔を求める処理の他の具体例を示す。図9,図10の処理は,ウエハ1枚当りの処理時間が最も長い処理室P1の処理時間TP1・mを基準としてウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔を求める場合,すなわち基準搬出間隔Txで処理可能なウエハWP1の枚数をmとした場合である。なお,mは1であってもよい。m=1とした場合のウエハ搬送タイミングは図3,図4に示す処理により求められた結果と同様となる。
(ウエハ搬出枚数比を求める処理の他の具体例)
ここで,先ず上記ウエハ搬出数比を求める処理の他の具体例について図9を参照しながら説明する。図9に示すように,ステップS410にて仮にウエハ1枚当りの処理時間が最も長い処理室P1の処理時間TP1・mを基準搬出間隔Txとした場合に,その基準搬出間隔Txの区間内(ここでは処理時間TP1・m内)に他の処理室Pkで処理可能なウエハWPkの最大枚数nを求める。処理室P1の処理時間TP1・m内に,他の処理室Pkで処理可能な枚数だけウエハWPkをカセット容器から搬出することによって,処理室Pkの待ち時間を可能な限り少なくするためである。
具体的には例えば下記の数式(2−1)及び(2−2)がともに成立するように,ウエハWPkの枚数nを求める。なお,下記数式(2−1)及び(2−2)において,TP1は処理室P1における1枚当たりのウエハWP1の処理時間,TPkは他の処理室Pkにおける1枚当たりのウエハWPkの処理時間,nはn≧1を満たす整数であり,mは≧1を満たす整数であり,kは上述したようにk≧2を満たす整数である。
P1・m≧TPk・n …(2−1)
P1・m<TPk・(n+1) …(2−2)
以下のステップS420〜S490にて,各処理室の待ち時間が最も短くなるようなm,nを決定するとともに,処理室P1の処理時間TP1と処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)のうち,待ち時間が短くなる方(基準搬出間隔Txが短くなる方)を基準搬出間隔Txとして決定し,各処理室P1,Pkで処理されるウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比を求める。これにより,処理室P1,Pkのすべてにおいて,処理の待ち時間を短くすることができる。このため,基板処理装置全体で待ち時間の最適化を図ることができる。
具体的には,ステップS420にて仮に処理室P1の処理時間TP1・mを基準搬出間隔Txとした場合の他の処理室Pkの待ち時間TWkを下記数式(2−3)により求め,ステップS430にて仮に処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)を基準搬出間隔Txとした場合の処理室P1の待ち時間TW1を下記数式(2−4)により求める。
Wk=TP1・m−TPk・n …(2−3)
W1=TPk・(n+1)−TP1・m …(2−4)
続いて,ステップS440にて,さらにmの値を変えながら(例えばmの値を1ずつ増やしながら),それぞれのmの場合についてステップS410,S420,S430にて最大枚数n及び待ち時間TWk,TW1を求め,待ち時間TWk,TW1のいずれかが最小となるようにm,nを決定する。
次いで,ステップS450にて上記ステップS440において決定されたm,nの場合の各待ち時間TW1,TWkを比較して,どちらの待ち時間の方が短いか判断する。具体的には例えば待ち時間TWkが待ち時間TW1以下(TWk≦TW1)か否かを判断する。ステップS450にてTWk≦TW1であると判断した場合,すなわち待ち時間TWkの方が短い(又は待ち時間TW1,TWkがともに等しい)と判断した場合には,ステップS460にて各ウエハWP1,WPkの基準搬出間隔Txを下記数式(2−5)に示すように処理室P1の処理時間TP1・mに決定し,ステップS470にて各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比(WP1:WPk)をm:nとする。
Tx=TP1・m=TPk・n+TWk …(2−5)
こうして得られた基準搬出間隔Tx(=TP1・m=TPk・n+TWk)によれば,その区間ごとにおいて,処理室P1で処理されるウエハWP1はm枚搬出されて,処理室P1の待ち時間は0となるとともに,処理室Pkで処理されるウエハWPkはn枚搬出されて,処理室Pkの待ち時間はTWkとなる。
これに対して,ステップS450にてTWk≦TW1でないと判断した場合,すなわち待ち時間TW1の方が短いと判断した場合には,ステップS480にて各ウエハWP1,WPkの基準搬出間隔Txを下記数式(2−6)に示すように処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)に決定し,ステップS490にて各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出数比(WP1:WPk)をm:n+1とする。
Tx=TP1・m+TW1=TPk・(n+1) …(2−6)
こうして得られた基準搬出間隔Tx(=TP1・m+TW1=TPk・(n+1))によれば,その区間ごとにおいて,処理室P1で処理されるウエハWP1はm枚搬出され,処理室P1の待ち時間はTW1となるとともに,処理室Pkで処理されるウエハWPkはn+1枚搬出され,処理室Pkの待ち時間は0となる。なお,図3に示す処理で得られた基準搬出間隔Tx及びウエハ搬出数比などは,制御部190のメモリなどに記憶される。
(ウエハ搬出間隔を求める処理の他の具体例)
次に,ウエハ搬出間隔を求める処理の他の具体例について図10を参照しながら説明する。ここでは,図9に示すウエハ搬出数比を求める処理により決定された基準搬出間隔Txによるウエハ搬出数比に基づいて,実際にカセット容器134からウエハを搬出する際の,各ウエハWP1,WPkのウエハ搬出間隔を求める。
具体的には先ず図10に示すようにステップS510にて図9に示す処理で求められたウエハ搬出数比(WP1:WPk)を制御部190のメモリなどから取出して,ウエハ搬出数比(WP1:WPk)がm:nであるか又はm:n+1であるかを判断する。
ステップS510にてウエハ搬出数比(WP1:WPk)がm:nであると判断した場合は,ステップS520にて処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにm枚ずつを処理時間TP1ごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWP1の方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,m枚ずつ連続してカセット容器134から搬出される。この場合,基準搬出間隔Txは処理室P1の処理時間TP1・mとなるので,処理室P1では基準搬出間隔Txの各区間ごとに,待ち時間0でウエハWP1がm枚ずつ連続して処理される。
次いで,ステップS530にて処理室Pkで処理されるウエハWPkについてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにn枚ずつを処理時間TPkごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWPkの方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,n枚ずつ連続してカセット容器134から搬出されるとともに待ち時間TWkだけ搬出待ちとなる。すなわち,n枚が連続してカセット容器134から搬出された後に待ち時間TWkだけ待ってから次のn枚が連続してカセット容器134から搬出される。この場合には,基準搬出間隔Txは処理室Pkの処理時間TPk・n+TWkとなるので,処理室Pkでは基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間TWkでウエハWPkがn枚ずつ連続して処理される。
これに対して,ステップS50にてウエハ搬出数比(WP1:WPk)がm:n+1であると判断した場合は,ステップS540にて処理室P1で処理されるウエハWP1についてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにm枚ずつを処理時間TP1ごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWP1の方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,m枚ずつカセット容器134から搬出されるとともに待ち時間TW1だけ搬出待ちとなる。すなわち,m枚が処理時間TP1ごとに連続してカセット容器134から搬出された後に待ち時間TW1だけ待ってから次のm枚が処理時間TP1ごとにカセット容器134から連続して搬出される。この場合には,基準搬出間隔Txは処理室P1の処理時間TP1・m+TW1となるので,処理室P1では基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間TW1でウエハWP1がm枚ずつ処理される。
次いで,ステップS550にて処理室Pkで処理されるウエハWPkについてのウエハ搬出間隔を,基準搬出間隔Txにn+1枚ずつを処理時間TPkごとに1枚ずつ搬出する間隔とする。これにより,ウエハWPkの方は例えば基準搬出間隔Txの各区間ごとに,n+1枚ずつ連続してカセット容器134から搬出される。この場合,基準搬出間隔Txは処理室Pkの処理時間TPk・(n+1)となるので,処理室Pkでは基準搬出間隔Txの各区間ごとに待ち時間0でウエハWPkがn+1枚ずつ連続して処理される。
こうして,図9,図10に示す処理で求められたウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔は,制御部190によりそのメモリなどに記憶される。そして,実際にウエハの処理を行う場合には,制御部190により図9,図10で求められたウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔をメモリなどから取得し,このウエハ搬出数比及びウエハ搬出間隔に基づいて,搬送ユニット側搬送機構170を制御し,ウエハWP1,WPkをカセット容器134からそれぞれ搬出させる。
これにより,例えば処理時間が長い処理室P1で処理されるウエハWP1はその処理時間TP1に応じた長い間隔でカセット容器134から搬出され,処理時間が短い処理室WPkで処理されるウエハWPkはその処理時間TPkに応じて短い間隔でウエハから搬出されるので,従来のように処理時間が長い処理室P1のウエハWP1が共通搬送室150,ロードロック室160M,160N,オリエンタ137などで長い間待機して,処理時間が短い処理室TPkのウエハWPkをカセット容器134から搬出することができなくなる事態が生じることはない。従って,各処理室P1,Pkでの稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを従来以上に向上させることができる。
また,ウエハWP1,WPkについては,それぞれ同じ基準搬出間隔Txのタイミング(サイクル)でカセット容器134から搬出されるので,各ウエハWP1,WPkにおける基準搬出間隔Txの各区間は,最初に処理されるウエハWP1,WPkが搬出されるときに生じるスタートタイミングのずれ時間TSkの分だけずれることになる。このため,ウエハWP1,WPkが搬出されるタイミングが同時となることはない。なお,図9,図10に示す処理は,処理室P1の処理時間TP1が,ちょうど処理室Pkの処理時間TPkの整数倍とならない場合のみならず,整数倍となる場合であっても適用可能である。
次に,図6に示す基板処理装置200を4つの処理室を備える基板処理装置として構成した場合において,図2,図9,図10に示す搬送タイミングを求める処理を行った場合について,より具体的な数値を挙げて説明する。図11は,図2,図9,図10によって求められた搬送タイミングによって処理される各処理室でのウエハの処理スケジュールを示す。図11は,横軸に時間をとり,4つの処理室P1,P2,P3,P4で処理されるウエハの処理スケジュールをそれぞれ棒グラフにより表したものである。図11は,各処理室140A,140B,140C,140Dにおける1枚当りのウエハの処理時間が100sec,70sec,60sec,50secの場合である。
この場合は処理時間が最も長い処理室は処理室140Aであるので,図2のステップS110,S120によれば,処理室140Aが処理室P1,その処理時間がTP1となり,処理室140Bが処理室P2,その処理時間がTP2となり,処理室140Cが処理室P3,その処理時間がTP3となり,処理室140Dが処理室P4,その処理時間がTP4となる。従って,この場合には,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求め,ウエハWP3の搬送タイミングは処理室P1と処理室P3との関係で求め,ウエハWP4の搬送タイミングは処理室P1と処理室P4との関係で求める。但し,ウエハWP3,WP4の搬送タイミングを求める場合には,基準搬出間隔Txを統一するため,ウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める際に決定された基準搬出間隔Txを用いる。このようなウエハ搬送タイミングの求め方の詳細を以下に説明する。
先ず,処理室P1と処理室P2との関係でウエハWP1とウエハWP2の搬送タイミングを求める。すなわち,図9に示すステップS410〜S440により,待ち時間TWk,TW1が最小となるm,nを求めると,m=2,n=3となる。続いて,ステップS450〜ステップS470により,ウエハWP1,WP2の基準搬出間隔Txは処理室P2の処理時間70sec×3(=210sec)となり,ウエハWP1,WP2のウエハ搬出数比(WP1:WP2)は2:3となる。ウエハWP1についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に2枚ずつを処理時間TP1(=100sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となり,ウエハWP2についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=20sec)に3枚ずつを処理時間TP2(=70sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
次いで,処理室P1と処理室P3との関係で,処理室P3で処理されるウエハWP3の搬送タイミングを求める。この場合,既に基準搬出間隔はTx=210secに決定されているので,これを用いてウエハWP3の搬送タイミングを求める。具体的には図8に示す場合と同様である。従って,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室P3で処理されるWP3のウエハ搬出数比(WP1:WP3)は1:3となり,ウエハWP3についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に3枚ずつを処理時間TP3(=0sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
次いで,処理室P1と処理室P4との関係で,処理室P4で処理されるウエハWP4の搬送タイミングを求める。この場合にも,既に基準搬出間隔はTx=210secに決定されているので,これを用いてウエハWP4の搬送タイミングを求める。具体的には図8に示す場合と同様である。従って,処理室P1で処理されるウエハWP1,処理室P4で処理されるWP4のウエハ搬出数比(WP1:WP4)は1:4となり,ウエハWP4についてのウエハ搬出間隔は,基準搬出間隔Tx(=210sec)に4枚ずつを処理時間TP4(=50sec)ごとに1枚ずつ搬出する間隔となる。
このようなウエハ搬送タイミングによってカセット容器134から各ウエハWP1,WP2,WP3,WP4が搬出されると,各処理室P1,P2,P3,P4の処理スケジュールは図11に示すようになる。この場合には,基準搬出間隔Tx(=210sec)ごとに,処理室P1では待ち時間TW1(=10sec)でウエハWP1が2枚ずつ連続して処理され,処理室P2では待ち時間0でウエハWP2が3枚ずつ連続して処理され,処理室P3では待ち時間TW3(=30sec)でウエハWP3が3枚ずつ連続して処理され,処理室P4では待ち時間TW4(=10sec)でウエハWP4が4枚ずつ連続して処理される。
以上詳細に説明したように,本実施形態によれば,各処理室P1,PkにおけるウエハWP1,WPkの処理時間TP1,TPkに基づいて各処理室P1,Pkごとに予め求められたウエハ搬送タイミングに従ってカセット容器134からウエハWP1,WPkを搬出させるので,各処理室P1,Pkで並列してウエハの処理を行う際に,カセット容器134からのウエハの搬送タイミングを各処理室P1,Pkの処理時間TP1,TPkに合わせて最適化することができる。例えば処理時間が長い処理室P1で処理されるウエハWP1はその処理時間TP1に応じた長い間隔でカセット容器134から搬出し,処理時間が短い処理室WPkで処理されるウエハWPkはその処理時間TPkに応じて短い間隔でウエハから搬出させることができる。
このため,従来のように処理時間が長い処理室P1のウエハWP1が共通搬送室150,ロードロック室160M,160N,オリエンタ137などで長い間待機して,処理時間が短い処理室TPkのウエハWPkをカセット容器134から搬出することができなくなる事態をなくすことができる。これにより,各処理室P1,Pkでの稼働率を向上させ,基板処理装置全体のスループットを向上させることができる。
なお,上述したような本実施形態にかかるウエハ搬送タイミングを求める処理は,実際のウエハ処理に先立って行われる。例えば基板処理装置の電源が投入されたときのウオームアップ処理の中で行われる。また,その後も基板処理装置について部品交換やクリーニングなどのメンテナンスを行う場合には,そのメンテナンス後に行ってもよい。
また,本実施形態では,ウエハ搬送タイミングを各処理室の処理時間に応じて求めるため,実際のウエハ処理を行う前にウエハ搬送タイミングを求める際には,各処理室の処理時間の予測値に基づいて求める。ところが,処理室内に付着したパーティクルなど処理環境によっては,実際のウエハの処理時間が上記予測値とずれることも考えられる。また,処理によっては,基本となる処理条件(例えば処理室内圧力,温度,処理ガスの流量比,電極への印加電圧などのパラメータ等)の一部を変えて処理する場合や,新たな処理条件(パラメータ等)を追加する場合も考えられる。このような場合においても処理時間が上記予測値とずれる虞がある。
このように,各処理室の処理時間が予測値と異なるようになった場合には,ウエハ搬送タイミングを再度求め直すようにする。これにより,各処理室の実際の処理時間に応じてウエハ搬送タイミングを求めることができ,各処理室に実際の処理時間とのずれによる不測の待ち時間が生じることを防止することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施形態では,処理ユニットを共通搬送室の周りに複数の処理室を接続した所謂クラスタツール型の基板処理装置を例に挙げて説明したが,例えば処理ユニットを処理室にロードロック室を接続し,搬送ユニットに複数の処理ユニットを並列に接続した所謂タンデム型の基板処理装置など他,複数の処理室を備えて並行処理を行う様々なタイプの基板処理装置に本発明を適用可能である。
本発明は,被処理基板に対して所定の処理を施すための基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法に適用可能である。
本発明の実施形態にかかる基板処理装置の構成例を示す図である。 同実施形態においてウエハ搬送タイミングを求める処理を示す流れ図である。 図2におけるウエハ搬出数比を求める処理の具体例を示す流れ図である。 図2におけるウエハ搬出間隔を求める処理の具体例を示す流れ図である。 2つの処理室におけるウエハの処理スケジュールを示す図である。 本発明の実施形態にかかる基板処理装置の他の構成例を示す図である。 3つの処理室におけるウエハの処理スケジュールを示す図である。 4つの処理室におけるウエハの処理スケジュールを示す図である。 図2におけるウエハ搬出数比を求める処理の他の具体例を示す流れ図である。 図2におけるウエハ搬出間隔を求める処理の他の具体例を示す流れ図である。 4つの処理室におけるウエハの処理スケジュールを示す図である。
符号の説明
100,200 基板処理装置
110 処理ユニット
120 搬送ユニット
130 搬送室
132(132A〜132C) カセット台
134(134A〜134C) カセット容器
136(136A〜136C) ゲートバルブ
137 オリエンタ
138 回転載置台
139 光学センサ
140(140A〜140C) 処理室
140D 処理室又は検査室
142(142A〜142D) 載置台
144(144A〜144D) ゲートバルブ
150 共通搬送室
160(160M,160N) ロードロック室
170 搬送ユニット側搬送機構
172 基台
174 案内レール
176 リニアモータ駆動機構
180 処理ユニット側搬送機構
190 制御部

Claims (9)

  1. 被処理基板に所定の処理を施すための複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットに接続される搬送ユニットと,前記搬送ユニットに設けられ,基板収納容器に収容される前記被処理基板を前記処理ユニットへ搬送する搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットに設けられ,前記搬送ユニットから搬送される前記被処理基板を前記処理室へ搬送する処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置であって,
    前記基板収納容器から前記各処理室へ向けて搬送される前記被処理基板の搬送タイミングを,前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出する際における前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出数比及び搬出間隔に基づいて求め,この搬送タイミングに従って前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出する制御手段を備え
    前記制御手段は,前記被処理基板の搬出数比については,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて基準搬出間隔を決定した上で,その基準搬送間隔の各区間内に前記各処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求め,
    前記被処理基板の搬出間隔については,前記各処理室ごとに前記基準搬出間隔で前記被処理基板の搬出数比の枚数を,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とすることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記被処理基板の搬出数比は,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて,仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室の処理時間を前記基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求めることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記基準搬出間隔は,前記各処理室における基準搬出間隔の各区間内の待ち時間に基づいて,その待ち時間が短くなるように決定することを特徴とする請求項又はに記載の基板処理装置。
  4. 被処理基板に所定の処理を施すための複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットに接続される搬送ユニットと,前記搬送ユニットに設けられ,基板収納容器に収容される前記被処理基板を前記処理ユニットへ搬送する搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットに設けられ,前記搬送ユニットから搬送される前記被処理基板を前記処理室へ搬送する処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置の基板搬送方法であって,
    前記基板収納容器から前記各処理室へ向けて搬送される前記被処理基板の搬送タイミングを,前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出する際における前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出数比及び搬出間隔に基づいて求め,
    前記被処理基板の搬出数比は,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて基準搬出間隔を決定した上で,その基準搬出間隔の各区間内に前記各処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求めたものとし,
    前記被処理基板の搬出間隔は,前記各処理室ごとに前記基準搬出間隔で前記被処理基板の搬出数比の枚数を,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,
    前記被処理基板の処理を行う際には,前記搬送タイミングに従って前記基板収納容器から前記被処理基板を搬出することを特徴とする基板処理装置の基板搬送方法。
  5. 前記被処理基板の搬出数比は,前記各処理室の前記被処理基板の処理時間に基づいて,仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室の処理時間を前記基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数に基づいて求めることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置の基板搬送方法。
  6. 前記基準搬出間隔は,前記各処理室における基準搬出間隔の各区間内の待ち時間に基づいて,その待ち時間が短くなるように決定することを特徴とする請求項又はに記載の基板処理装置の基板搬送方法。
  7. 基板収納容器に収容される複数の前記被処理基板をそれぞれ,処理されるべき処理室へ向けて,予め求められた搬送タイミングで順次搬送することによって,複数の処理室で並行して前記被処理基板に対する処理を施す基板処理装置の基板搬送方法であって,
    前記各処理室における前記被処理基板の処理時間に基づいて決定される基準搬出間隔の区間内における前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出数比を求める工程と,
    前記被処理基板の搬出数比に基づいて前記各処理室ごとの前記被処理基板の搬出間隔を求める工程と,を有し,
    前記搬送タイミングは,前記各工程で求められた前記被処理基板の搬出数比及び搬出間隔に基づいて求めたことを特徴とする基板処理装置の基板搬送方法。
  8. 前記被処理基板の搬出数比を求める工程は,
    仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室において1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を前記基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数nを求める工程と,
    仮に前記処理時間が最も長い処理室において1枚の被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記他の処理室の待ち時間を求める工程と,
    仮に前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求める工程と,
    これらの待ち時間を比較して,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間以下の場合には,前記基準搬出間隔を前記処理時間が最も長い処理室において1枚の被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比を1:nとし,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間より大きい場合には,前記基準搬出間隔を前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比を1:n+1とする工程とを有し,
    前記被処理基板の搬出間隔を求める工程は,
    前記被処理基板の搬出数比が1:nの場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔で1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,
    前記被処理基板の搬出数比が1:n+1の場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔で1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn+1枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とする工程を有することを特徴とする請求項に記載の基板処理装置の基板搬送方法。
  9. 前記被処理基板の搬出数比を求める工程は,
    仮に前記各処理室のうち処理時間が最も長い処理室においてm枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合に,その基準搬出間隔の区間内に他の処理室において処理可能な前記被処理基板の最大枚数nを求める工程と,
    仮に前記処理時間が最も長い処理室においてm枚の被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記他の処理室の待ち時間を求める工程と,
    仮に前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間を基準搬出間隔とした場合の前記基準搬出間隔の区間内における前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求める工程と,
    前記mを変えて前記被処理基板の最大枚数n,前記他の処理室の待ち時間,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を求め,前記他の処理室の待ち時間及び前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が最小となるようなm,nを決定する工程と,
    決定したm,nのときの前記他の処理室の待ち時間及び前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間を比較して,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間以下の場合には前記基準搬出間隔を前記処理時間が最も長い処理室においてm枚の被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比をm:nとし,前記処理時間が最も長い処理室の待ち時間が前記他の処理室の待ち時間より大きい場合には,前記基準搬出間隔を前記他の処理室においてn+1枚の前記被処理基板を処理する処理時間に決定するとともに前記被処理基板の搬出数比をm:n+1とする工程とを有し,
    前記被処理基板の搬出間隔を求める工程は,
    前記被処理基板の搬出数比がm:nの場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でm枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,
    前記被処理基板の搬出数比がm:n+1の場合には,前記処理時間の最も長い処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でm枚ずつをその処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とし,前記他の処理室における前記被処理基板の搬出数間隔は,前記基準搬出間隔でn+1枚ずつを,その処理時間ごとに1枚ずつ搬出する間隔とすることを特徴とする工程を有する請求項に記載の基板処理装置の基板搬送方法。
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