JP4608110B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組合せ計量装置、特にブースタホッパを備える組合せ計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
菓子や果物など個々の重量にばらつきがある物品の計量を高速かつ高精度に行うために、一般に組合せ計量装置が用いられている。組合せ計量装置は、物品を計量して計量値を求める計量機能を有する計量ホッパを複数備えており、物品の各計量値を組合せ演算して既定の許容範囲内の計量値となるホッパの組合せを選択する組合せ計量を行い、物品を排出するものである。
【0003】
組合せ計量を精度良く行うためには、できるだけ多くの選択肢から選択するほうがよい。組合せ計量装置には、計量ホッパで計量された物品を移行して保持するブースタホッパを備えるものがある。ブースタホッパは、計量機能を備えず、前もって計量ホッパで計量した物品を移行して保持し、併せて物品の計量値も移行させるホッパである。ブースタホッパは、計量機能が不要であるため、計量ホッパに比べて安価になる。このため、ブースタホッパを備えた組合せ計量装置は、選択肢としてのホッパの数を安価に増やすことができるため、組合せ計量をより精度良く行うことができる。
【0004】
このような組合せ計量装置で取り扱う物品として、ミートソーススパゲティや海苔の佃煮などの粘着性の高い粘着物も存在する。これらの粘着性の高い物品は、様々な場所へ付着し易く、計量ホッパやブースタホッパに付着して残存しやすい。計量ホッパに物品が残存しているときに計量ホッパに物品を投入すると、物品の実際の重量と計量で求められる計量値とに差異が生じる。この差異については、計量ホッパにおいて物品排出後の空の状態において計量を行った後に計量値を零に校正する、いわゆる零点調整を行うことで抑えることができる。この零点調整は、例えば特願昭61−3014号公報に開示されている方法などにより、組合せ計量装置において従来から行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
計量ホッパで計量された物品をブースタホッパに移行させる際に、計量ホッパに物品が残存するためもしくは以前から残存していた物品が余分に移行される場合、ブースタホッパに移行される物品の重量と計量ホッパで計量された計量値とが異なることがある。すなわち、計量ホッパからブースタホッパへ物品が移行される際には、計量ホッパでの計量値がブースタホッパに移行され、ブースタホッパが保持する物品の重量と計量値とが異なることが生じる。ブースタホッパが保持する物品の計量値が不正確になると、組合せ演算の元となる計量値が不正確になる。その結果、組合せ演算を行った結果の計量値と実際に排出される物品の重量とに差異が生じる。差異が既定の許容範囲外となると不良品となる。特に、計量値よりも実際に排出される物品の重量が軽い場合は、商品が市場に出た際における問題が大きい。反対に、計算値よりも実際に排出される物品の重量が重い場合は、生産者側に余分な費用が掛かり、損失を生じさせることになる。
【0006】
本発明の課題は、ブースタホッパが保持する物品の計量値を実際の重量に近づけるよう調整することが可能な組合せ計量装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の組合せ計量装置は、投入された物品の重量を計量する複数の計量ホッパと、計量ホッパが計量した計量値と共に移行される物品を保持する複数のブースタホッパとを備えている。また、組合せ計量装置は、計量ホッパ及びブースタホッパが保持する物品の計量値に基づき組合せ計量を行う。組合せ計量装置は、制御部を備えており、各計量ホッパの零点調整制御を行う。さらに零点調整制御の際に対応するブースタホッパに物品が保持されている場合に、制御部は、ブースタホッパが保持する物品の計量値を、零点調整制御で得られる調整値に基づいて調整する調整制御を行う。
【0008】
零点調整制御は、計量ホッパから物品を排出した空の状態において、計量ホッパの計量を行い、その計量値を調整値とし、調整値に基づいて計量ホッパの校正を行う制御である。
【0009】
ここでは、ブースタホッパに物品が保持されている場合に、ブースタホッパに物品が移行した後の空の計量ホッパの調整値に基づいて、計量ホッパからブースタホッパに移行した物品の計量値を調整する調整制御を行う。このため、ブースタホッパが保持する物品の計量値が、実際に保持する物品の重量に近づく。このようにブースタホッパが保持する物品の計量値が実際の物品の重量に近づくため、計量値に基づいて組み合わされた排出物品の計量値と重量との差異が小さくなる。
【0010】
請求項2に記載の組合せ計量装置は、請求項1に記載の組合せ計量装置であって、調整制御は、調整値をブースタホッパが保持する物品の計量値から減算する制御である。
【0011】
調整値は、ブースタホッパに物品が移行した後の空の計量ホッパの計量値であり、計量ホッパに残存したままブースタホッパに移行しなかった物品の重量に相当する。ブースタホッパの計量値から調整値を減算することにより、計量ホッパからブースタホッパに移行しなかった物品の重量を計量値から差し引くことができるため、ブースタホッパが保持する物品の重量と計量値とが近づく。
【0012】
なお、調整値が負である場合があるが、これは、以前から計量ホッパに残存していた物品が併せてブースタホッパに移行した場合に生じる。計量ホッパでの計量値よりも多い物品がブースタホッパに送られる。このため、ブースタホッパが保持する物品の重量は、ブースタホッパに移行した計量値よりも多い。調整制御において計量値から負の調整値を減算することは、計量値に調整値の絶対値を加算することに相当する。
【0013】
請求項3に記載の組合せ計量装置は、請求項1または2に記載の組合せ計量装置であって、調整制御は、計量ホッパが零点調整制御を行う毎に行われる。
ここでは、計量ホッパの零点調整制御を行う際に毎回調整制御を行うため、ブースタホッパが保持する物品の重量と計量値との差異がより小さくなる。
【0014】
請求項4に記載の組合せ計量装置は、請求項1から3のいずれかに記載の組合せ計量装置であって、物品は、粘着性のある粘着物である。
物品が粘着物であると、通常の物品に比べて計量ホッパなどに付着しやすく、そのため影響が大きい。ここでは、調整制御を行うことにより、計量値に基づいて組み合わされた排出物品の計量値と実際の重量との差異がより小さくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る組合せ計量装置1の全体図を図1に示す。組合せ計量装置1は、粘着性のある食品などの物品を計量し、各計量値を組合せ演算して既定の許容範囲内の重量となるようホッパを選択し、物品を排出するものである。
【0016】
<構成>
〔概要〕
組合せ計量装置1は、テーブル2、供給フィーダ3、プールホッパ4、計量ホッパ5、ブースタホッパ6、物品集合排出機構7、駆動ボックス8、制御パネル9、制御部30(図4参照)などから構成されている。
【0017】
〔組合せ計量装置各部の構成〕
[テーブル]
テーブル2は、組合せ計量を行う物品を保持する矩形のトレーとして形成されている。テーブル2の底面前部には、テーブル2上の物品を各供給フィーダ3に投入するための複数の投入口が等間隔で開口している。そして、その投入口の下方には、各投入口に対応した複数の供給フィーダ3が横方向に直線上に並んで配置されている。
【0018】
[供給フィーダ]
供給フィーダ3は、電磁石による電磁振動装置と、傾斜トラフとから構成されている。供給フィーダ3は、テーブル2から傾斜トラフの上部に投入される物品に振動を加えて、物品を傾斜トラフの下方に位置するプールホッパ4へと搬送する。
【0019】
[ホッパ]
プールホッパ4は、各供給フィーダ3の先端下部にそれぞれ設けられており、各供給フィーダ3から供給される物品を一時的に貯える。
【0020】
計量ホッパ5は、各プールホッパ4の直下にそれぞれ配置されており、各プールホッパ4から供給される物品を受け取って計量する。
ブースタホッパ6は、各計量ホッパ5の真下にそれぞれ配置されており、各計量ホッパ5から移行される物品を一時的に貯える。このブースタホッパ6に貯えられた物品は、計量ホッパ5内の物品とともに、組合せ演算の対象となる。
【0021】
プールホッパ4、計量ホッパ5、及びブースタホッパ6の構造は略同一である。各ホッパは、合成樹脂で成形された上下に連通する筒状の本体である筒状部4a、5a、6aと、筒状部の下面に開閉自在に取り付けられたゲート4b、5b、6bとから構成されている(図3参照)。また、各ゲート4b、5b、6bは、それぞれ駆動モータ4c、5c、6cにより開閉する(図4参照)。各ホッパは、そのゲートを閉じているときにホッパ本体内に物品を保持し、ゲートを開けたときに保持している物品を下方に排出する。
【0022】
また、計量ホッパ5は、図3に示すように、駆動ボックス8内にロードセル20を備えている。図4に示すように、このロードセル20は、計量ホッパ5内の物品の重量を計量し、その計量信号を制御部30へと送信する。
【0023】
[物品集合機構]
物品集合機構7は、図2に示すように、水平コンベア7aと、集合排出シュート7b、7cとから成る。後述するように、物品集合機構7は、組合せ演算により選択された計量ホッパ5およびブースタホッパ6から水平コンベア7a上に排出された物品を、集合排出シュート7b、7cにより集合させて組合せ計量装置1から排出する。
【0024】
(水平コンベア)
水平コンベア7aは、ベルトを有するベルトコンベアであり、ブースタホッパ6から排出される物品を水平に搬送し、集合排出シュート7b、7cへと移送する。水平コンベア7aは、制御部30により搬送制御が行われる。
【0025】
(集合排出シュート)
集合排出シュート7bは、計量ホッパ5およびブースタホッパ6から不良排出されたものを集合排出する際や、図2に示す組合せ計量装置1を中央で二分割して左右各5つのヘッドを用いてそれぞれで組合せ計量をさせる場合に左右各々で組合せ計量された物品を排出する際に用いる。集合排出シュート7bは、図2に示すように組合せ計量装置1の左右端部に設けられており、水平コンベア7aの外側端部から物品を下方に導く。
【0026】
漏斗状である集合排出シュート7cは、組合せ計量されて左右のホッパから排出された物品がコンベア7aにより搬送されて排出する際などに用いる。集合排出シュート7cは、図2に示すように左右の両水平コンベア7aの間に設けられており、水平コンベア7aの内側端部から落下する物品を下方へ導く。
【0027】
これらの集合排出シュート7b、7cは、重力による物品の落下を利用し、下部開口から物品を排出する。
[駆動ボックス,制御パネル]
駆動ボックス8の内部には、各供給フィーダ3の電磁振動装置、各ゲート4b、5b、6bを開閉するための駆動モータ4c、5c、6c、水平コンベア7aの駆動モータ、各計量ホッパ5のロードセル20などが配置されている。この駆動ボックス8の側部には、図2に示されるように、制御パネル9を支持する支柱が固定されている。
【0028】
制御パネル9は、タッチパネル10を有している。制御パネル9は、タッチパネル10により、組合せ計量の設定などの入力を受け付ける入力部や組合せ計量装置1の状態表示などを行う表示部として作業者とのインターフェースの役割を担う。
【0029】
[制御部]
制御部30は、制御パネル9の裏側あるいは駆動ボックス8内に配置されている。制御部30は、ロードセル20からの計量信号を基にして組合せ演算等の処理を行い、各駆動部の動きをコントロールする。
【0030】
制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33、マルチプレクサ34、A/D変換器35、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)36などから構成されている(図4参照)。
【0031】
CPU31は、制御部30において制御を担う。ROM32、RAM33は、CPU31が制御する主要な記憶部である。マルチプレクサ34は、増幅器21で増幅された複数の計量信号から一つの計量信号を選択する装置である。A/D変換器35は、アナログ信号である計量信号をデジタル信号に変換する装置である。DSP36は、計量信号を処理する装置であり、主にA/D変換器35からの計量信号のフィルタリングを行う。CPU31は、ROM32、RAM33、DSP36等とバスラインを介して相互に接続されている。
【0032】
<組合せ計量装置の動作>
次に、この組合せ計量装置1の動作を説明する。
組合せ計量装置1は、図2に示されるように、プールホッパ4、計量ホッパ5、ブースタホッパ6から構成されるヘッドが左右に5つずつ配置されている。組合せ計量装置1は、種々の使い方をすることができる。例えば、左右計10のヘッド全てを一物品の計量に使用し、計量され所定重量となった物品を集合排出シュート7cによって順番に集合排出させる使い方も可能である。他方、左右各5つのヘッドをそれぞれ別物品の組合せ計量装置として使用し、左側5ヘッドで組合せ計量を行った物品を組合せ計量装置1の左端の集合排出シュート7bで排出させ、右側5ヘッドで組合せ計量を行った物品を中央の集合排出シュート7cで排出させる使い方をすることもできる。
【0033】
このように組合せ計量装置1は種々の使い方ができるが、以下では、組合せ計量装置1の全ヘッドを一物品の計量に使用し、集合排出シュート7cから計量物品を排出する使い方について説明する。なお、計量対象となる物品として、昆布の佃煮など粘着性のある食品を想定している。
【0034】
〔計量ホッパにおける物品の計量〕
まず、計量ホッパに保持される物品の計量手順を示す。
各計量ホッパ5に保持される物品の重量は、ロードセル20によって検出される。ロードセル20から出力され増幅器21により増幅された各計量信号は、随時マルチプレクサ34に送られる。CPU31から各計量信号のうち、あるロードセル20の計量信号を選択する信号が送られると、マルチプレクサ34は、CPU31により指定されたロードセル20の計量信号をA/D変換器35に送る。A/D変換器35は、アナログ信号である計量信号をデジタル信号に変換する。DSP36は、デジタル信号の計量信号をA/D変換器35から受けて、計量信号をフィルタリングする。さらに、CPU31は、計量信号を各計量ホッパ5ごとに設定されてRAM33に記憶されている零点及びスパン(傾き)に基づいて、計量値へと変換する。CPU31は、この計量値を計量ホッパ5に保持される物品の計量値(以下、WH計量値と略記する。)としてRAM33に記憶させる。
【0035】
また、計量ホッパ5からブースタホッパ6へ物品を移行した際には、CPU31は、WH計量値をブースタホッパ6に保持される物品の計量値(以下、BH計量値と略記する。)に移行してRAM33に記憶させる。
【0036】
〔組合せ計量〕
組合せ計量の手順について説明する。
(物品供給)
まず、組合せ計量装置1の駆動ボックス8の後方に立つ作業者が、テーブル2に保持されている物品を、複数の投入口から目分量で供給フィーダ3に適量投入する。投入された物品は、供給フィーダ3から対応するプールホッパ4に供給される。
【0037】
CPU31は、各計量ホッパ5及び各ブースタホッパ6が保持する物品と、RAM33に記憶されている計量値(WH計量値、BH計量値)とを、それぞれ図5のフローチャートに従って移行させる。以下ではフローチャートに従って説明を行う。
【0038】
(ステップS1、ステップS11)
ステップS1において、CPU31は、各計量ホッパ5が物品を保持しているか判断する。物品を保持している場合には、ステップS2に移行する。他方、計量ホッパ5が物品を保持していない(計量ホッパ5が空である)場合には、ステップS11に移り、その計量ホッパ5の直上にあるプールホッパ4のゲート4bを開けて計量ホッパ5に物品を供給し、ステップS2へ移行する。
【0039】
(ステップS2)
ステップS2では、計量ホッパ5が物品を保持した状態で、上記の計量方法に従って各計量ホッパ5の計量を行い、その後ステップS3へ移る。
【0040】
(ステップS3)
ステップS3において、CPU31は、物品を保持している計量ホッパ5及びブースタホッパ6の各WH計量値及び各BH計量値を用いて、あらかじめ設定されている計量値になるように組合せ演算を行う。
【0041】
組合せ演算において、CPU31は、計量ホッパ5及びブースタホッパ6の中からホッパのWH計量値及びBH計量値の和と目標の計量値とが一致する、あるいは許容範囲内で目標の計量値に近くなるように最適な組合せとなるホッパを数個指定する。ただし、CPU31が計量ホッパ5から指定するためには、その計量ホッパ5の直下にあるブースタホッパ6も選択されている必要がある。また、組合せ演算においてホッパを指定する際には、許容範囲内において、ブースタホッパ6を計量ホッパ5よりも優先させる。
【0042】
CPU31が組合せ演算を終えて物品を排出するホッパを指定した後、ステップS4へ移行する。
(ステップS4)
ステップS4では、ステップS3で指定されたホッパ5、6のゲート5b、6bを開けてホッパが保持している物品を排出する。ホッパから排出された物品は、水平コンベア7a上に積載され、水平コンベア7aによって集合排出シュート7cへと移送されて、組合せ計量装置1から排出される。その後、ステップS5に移行する。
【0043】
(ステップS5)
ステップS5において、CPU31は、各ブースタホッパ6が物品を保持しているか判断する。ブースタホッパ6が物品を保持していない(ブースタホッパ6が空である)場合には、ステップS21以下の処理を行う。
【0044】
(ステップS21、ステップS31)
ステップS21でCPU31は、物品を保持していないブースタホッパ6の直上にある計量ホッパ5が物品を保持しているか判断する。計量ホッパ5が物品を保持していない(計量ホッパ5が空である)場合には、ステップS22へ移行する。(これは、例えばステップS3において計量ホッパ5とその直下のブースタホッパ6とが指定された場合に相当する。いずれのホッパも保持物品を排出した直後であるため、物品を保持していない。)他方、計量ホッパ5が物品を保持している場合には、ステップS31へ移行して、直上の計量ホッパ5のゲート5bを開けて計量ホッパ5が保持している物品をブースタホッパ6へ、さらにWH計量値をBH計量値へ、それぞれ移行させて、ステップS22へ移る。
【0045】
(ステップS22)
ステップS22において、CPU31は、計量ホッパ5の零点調整制御を行う。この計量ホッパ5は、ステップS21において物品を保持していないと確認した計量ホッパ5、もしくはステップS31において直下のブースタホッパ6に物品を移行したために物品を保持していない計量ホッパ5、である。
【0046】
計量ホッパ5は、物品を保持していないので、本来であれば計量ホッパ5の計量値は零になる。しかし、計量ホッパ5に物品が付着して残存している場合には、計量値が零にならないこともある。この計量値を零点調整制御により零に校正すると、計量ホッパ5が保持する物品の重量にWH計量値を近づけるよう調整することが可能となる。
【0047】
計量ホッパ5の零点調整制御は、次の手順により行う。まず、空である計量ホッパ5をロードセル20により計量し、計量信号を制御部30に送る。CPU31は、計量信号を計量値に変換した結果から前回の零点調整制御の際に計量した値を減算し、それを計量ホッパ5の零点調整値としてRAM33に記憶させる。この零点調整値を用いて、CPU31は、WH計量値から零点調整値を減算して零点としてRAM33に記憶させる。これ以降のロードセル20から出力される計量信号は、この零点に基づいて計量値に変換される。
【0048】
計量ホッパ5の零点調整を行った後、ステップS23へ移行する。
(ステップS23)
ステップS23では、ステップS22で零点調整を行った計量ホッパ5の直下にあるブースタホッパ6が物品を保持しているか制御部30で判断する。ブースタホッパ6が物品を保持していない場合には、再びステップS1へ移行する。他方、ブースタホッパ6が物品を保持している場合には、ステップS24へ移る。
【0049】
(ステップS24)
ステップS24では、CPU31がブースタホッパ6の直上にある計量ホッパ5の零点調整値を用いて、BH計量値を調整するBH調整制御を行う。
【0050】
上記したステップS31では、計量ホッパ5が保持していた物品のすべてがその直下にあるブースタホッパ6に移行するとして、RAM33に記憶されているWH計量値をBH計量値へ移行している。しかし、物品として粘着性のある物品を用いる場合には、物品が計量ホッパ5に残存したり、以前から残存していた物品が余分に移行されたりするため、ブースタホッパ6に移行される物品の重量と直上の計量ホッパ5で計量された物品の計量値とが異なることが生じる。つまり、計量ホッパ5に物品が残存している場合には、計量ホッパ5の零点調整値が正になり、ブースタホッパ6へ移行される物品が少ないことになる。一方、計量ホッパ5からブースタホッパ6へ余分に物品が移行される場合には、計量ホッパ5の零点調整値が負になる。
【0051】
ブースタホッパ6へ移行される物品の重量とBH計量値とを近づけるために、このステップS24でBH調整制御を行う。CPU31は、BH調整制御としてBH計量値から計量ホッパ5の零点調整値の減算を行う。これにより、計量ホッパ5に残存してブースタホッパ6に移行されなかった物品や計量ホッパ5から余分に移行された物品の重量補正が行える。なお、計量ホッパ5に以前から残存していた物品が余分にブースタホッパ6へ移行される場合には、計量ホッパ5の零点調整値が負になり、BH計量値から計量ホッパ5の負の零点調整値を減算する。これにより、BH計量値は増加する。
【0052】
このBH調整制御を行った後に再びステップS1へ移る。
<組合せ計量装置の特徴>
(1)
本発明の組合せ計量装置1は、各計量ホッパ5の零点調整制御を行うことができる。また、計量ホッパ5の直下にあるブースタホッパ6が物品を保持しているときに零点調整制御を行う際には、CPU31は、ブースタホッパ6が保持する物品の計量値から計量ホッパ5の零点調整値を減算して調整するBH調整制御を行う。
【0053】
計量ホッパ5に物品が付着すると、計量ホッパ5からブースタホッパ6へ移行された物品の重量は、計量ホッパ5で保持していた際における物品の計量値と異なり、計量ホッパ5の付着重量だけ減少する。計量ホッパ5の零点調整制御を行う際に計量された零点調整値は、この付着重量に相当する。
【0054】
一方、計量ホッパ5に以前から残存していた物品がブースタホッパ6に余分に移行した場合には、計量ホッパ5からブースタホッパ6へ移行する物品の重量が計量ホッパ5で保持していた際における物品の計量値と異なり、計量ホッパ5から余分に移行した重量だけ増加する。計量ホッパ5の零点調整値の絶対値は、この余分に移行した重量に相当する。
【0055】
ここでは、計量ホッパ5の零点調整値を用いて、BH計量値を調整するBH調整制御を行っている。CPU31は、BH調整制御としてBH計量値から零点調整値を減算する。これにより、BH計量値をブースタホッパ6が保持している物品の実際の重量に近づけるよう調整できる。
【0056】
(2)
本実施形態に係る組合せ計量装置1のBH調整制御は、計量ホッパ5において零点調整制御を行うごとに行っている。
【0057】
BH調整制御を行うことにより、ブースタホッパ6が保持する物品の重量とBH計量値とを近づけることができる。できるだけBH調整制御を行う頻度を高くする方が組合せ演算の精度を向上できる。ここでは、計量ホッパ5で零点調整制御を行うごとにその直下のブースタホッパ6のBH計量値に対してBH調整制御を行っているため、組合せ演算の精度を向上できる。
【0058】
(3)
本実施形態に係る組合せ計量装置1が扱う物品は、粘着性のある食品である。
このため、通常の物品に比べて物品がホッパに付着しやすい。しかし本実施形態の組合せ計量装置1は、BH調整制御が可能であるので、従来の組合せ計量装置よりも組合せ演算の精度を向上できる。
【0059】
<変形例>
(A)
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、直線上にホッパが配された直線形状の組合せ計量装置である。しかし、円形にホッパを配したいわゆる円形の組合せ計量装置において同様の零点調整制御及びBH調整制御を行ってもよい。
【0060】
(B)
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、計量ホッパ5の直下にブースタホッパ6が位置している。このため、組合せ演算で指定された計量ホッパ5が保持する物品を排出する場合には、計量ホッパ5の直下のブースタホッパ6と同時に排出しなくてはならない。しかし、計量ホッパ5とブースタホッパ6の位置をずらし、さらに計量ホッパ5のゲート5bを2つのゲート5b1、5b2にして、ゲート5b1を開けるとブースタホッパ6へ移行され、ゲート5b2を開けると直接物品集合機構7へ排出するような組合せ計量装置において同様の零点調整制御及びBH調整制御を行ってもよい。この場合、BH調整制御は、ゲート5b1を開けて計量ホッパ5からブースタホッパ6へ物品を移行し、直上の計量ホッパ5を零点調整する際に行う。
【0061】
(C)
本実施形態に係る組合せ計量装置1は、計量ホッパ5において物品の計量を行う組合せ計量装置である。しかし、物品の計数を行う組合せ計量装置において同様の零点調整制御及びBH調整制御を行ってブースタホッパ6での計数値を調整してもよい。なお、計数手段としては、計量ホッパ5における物品の計量値を物品一個の平均重量により計数換算する。
【0062】
【発明の効果】
ブースタホッパに物品が保持されている場合に、ブースタホッパに物品が移行した後の空の計量ホッパの調整値に基づいて、計量ホッパからブースタホッパに移行した物品の計量値を調整する調整制御を行うことができる。このため、ブースタホッパが保持する物品の計量値を、実際に保持する物品の重量に近づけることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る組合せ計量装置の斜視図。
【図2】組合せ計量装置の正面図。
【図3】組合せ計量装置の側面図。
【図4】組合せ計量装置の制御信号及び計量信号ブロック図。
【図5】計量ホッパ、ブースタホッパが保持する物品の計量、調整、及び移行に関するフローチャート。
【符号の説明】
1 組合せ計量装置
4 プールホッパ
5 計量ホッパ
6 ブースタホッパ
20 ロードセル
30 制御部
31 CPU
33 RAM

Claims (4)

  1. 投入された物品の重量を計量する複数の計量ホッパと、前記計量ホッパが計量した計量値と共に移行される前記物品を保持する複数のブースタホッパとを備え、前記計量ホッパ及び前記ブースタホッパが保持する前記物品の前記計量値に基づき組合せ計量を行う組合せ計量装置であって、
    前記各計量ホッパの零点調整制御を行い、さらに前記零点調整制御の際に対応する前記ブースタホッパに前記物品が保持されている場合には、前記ブースタホッパが保持する前記物品の計量値を前記零点調整制御で得られる調整値に基づき調整する調整制御を行う制御部を備える、
    組合せ計量装置。
  2. 前記調整制御は、前記調整値を前記ブースタホッパが保持する前記物品の前記計量値から減算する制御である、請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 前記調整制御は、前記計量ホッパが前記零点調整制御を行う毎に行われる、請求項1または2に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記物品は、粘着性のある粘着物である、請求項1から3のいずれかに記載の組合せ計量装置。
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