JP4608038B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡に対し、ユーザの要求に応じて透過照明系を取り付け自在に改良した顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は落射照明装置を備えた顕微鏡の構成図であって、ここでは特開平3−245113号公報に記載されている顕微鏡を示す。鏡脚1上には、L字形状の鏡柱2が着脱自在に設けられている。この鏡柱2には、観察光学系を保持する鏡筒3が設けられるとともに落射照明装置4が設けられている。なお、鏡筒3には、接眼レンズ5が取り付けられている。これら鏡脚1及び鏡柱2は、顕微鏡本体を構成するものとなっている。
【0003】
又、鏡脚1上には、焦準機構6が着脱自在に設けられている。この焦準機構6は、標本Mを載置するためのステージ7を上下動するものである。この焦準機構6が鏡脚1上に着脱自在に設けられていることから、この焦準機構6は、剛性、耐荷重性等の異なるものが選択されるようになっている。
【0004】
上記鏡柱2は、各種ステージ7を配設可能に各種のものが選択できるようになっている。このステージ7の上方にあたる鏡柱2の部分には、対物レンズ8が取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記顕微鏡では、落射照明装置4を顕微鏡本体に組み付けているが、この落射照明装置4を顕微鏡本体に組み付けるのに、顕微鏡本体としては落射照明装置4の組み付けに適した形状等のものを選択して用いている。換言すれば、顕微鏡本体は、落射照明装置4の組み付け専用のものを用いなければならない。
【0006】
ユーザとしては、顕微鏡の使用にあたり、標本を落射照明観察するだけでなく、標本Mに応じては透過照明観察を行う要求がある。このような場合、落射照明専用の顕微鏡ではユーザの要求を満たすことができず、透過照明の顕微鏡が必要となる。
【0007】
このようなユーザの要求がある場合、上記のように落射照明装置4を組み付けた顕微鏡では、例えば透過照明装置を後付けユニットとして追加し組み付けるようなことはその構造上不可能である。
【0008】
一方、上記のようにステージ7の上方に対物レンズ8等が配置されているような正立型の顕微鏡を用いて標本Mの観察を行う場合、ステージ7や標本Mとしてその厚さが大きく異なるものが用いられることがある。このような厚さの大きく異なるステージ7や標本Mを用いた場合、その標本Mに焦点を合わせて観察するためには、ステージ7や標本Mの厚さに適したステージ上下移動位置を有する焦準機構6を組み付けた専用の顕微鏡本体を用意する必要がある。
【0009】
又、質量の大きく異なるステージ7や標本Mを用いた場合、焦準機構6にその能力範囲以上又は以下の積載荷重が加わると、ステージ7が積載荷重により自然降下したり、又は軽すぎる積載荷重により上昇したりして、標本Mに焦点を合わせることができなくなる。このため、ステージ7や標本Mの質量に適した焦準機構6の選択が必要であり、顕微鏡本体を専用化して対応しなければならならない。これらは、いずれも顕微鏡本体の専用化による対応であった。
【0010】
そこで、本発明は、落射照明装置を備えた顕微鏡本体に、透過照明装置を後付けユニットとして追加できる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0011】
又、本発明は、標本やステージの厚さと質量に広く対応できる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体に取り付けられ、標本を落射照明する落射照明手段と、前記標本を載置するステージと、焦準上下台を備え、当該焦準上下台を上下方向に移動させることにより前記ステージを上下動させる焦準機構と、前記顕微鏡本体に形成され、前記標本を透過照明するための光を出射する透過照明投光手段を着脱自在にする取り付け部と、前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間で着脱自在に設けられ、前記取り付け部に対する前記透過照明投光手段の取り付け、取り外しに応じて選択可能で、かつ前記透過照明投光手段から投光された前記透過照明光を前記標本に照射するための透過照明光学系を内蔵又は内蔵していない複数のステージ取り付け用部材とを具備し、前記透過照明投光手段が前記取り付け部に取り付けられているときには、前記透過照明光学系を内蔵する前記ステージ取り付け用部材は、前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間に設けることが可能であり、前記透過照明投光手段が前記取り付け部に取り付けられていないときには、前記透過照明光学系を内蔵していない前記ステージ取り付け部材は、前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間に設けることが可能である顕微鏡である。
請求項2記載の発明は、顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体に取り付けられ、標本を落射照明する落射照明手段と、前記標本を載置する複数のステージと、焦準上下台を備え、当該焦準上下台を上下方向に移動させることにより前記複数のステージのうちいずれか1つの前記ステージを上下動させる焦準機構と、前記1つのステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間で着脱自在に設けられ、前記標本の厚さ又は前記ステージの厚さのいずれか一方又は両方に応じて選択可能、或いは前記標本の質量又は前記ステージの質量のいずれか一方又は両方に応じて選択可能な複数のステージ取り付け用部材とを具備する顕微鏡である。
請求項3記載の発明は、請求項記載の顕微鏡において、前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、それぞれ選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、当該選択されたステージの上面位置を観察に適した移動範囲の位置に合わせる。
請求項4記載の発明は、請求項記載の顕微鏡において、前記複数のステージはそれぞれ厚さが異なり、前記複数のステージ取り付け用部材は、それぞれ厚さが異なり、前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、前記焦準機構における前記焦準上下台の上面と前記ステージの上面との間の寸法がそれぞれ一致するように選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、当該選択されたステージの上面位置を観察に適した移動範囲の位置に合わせる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の顕微鏡において、前記ステージの厚さ又は前記標本の厚さに応じて前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとの組み合わせを選択する。
請求項6記載の発明は、請求項記載の顕微鏡において、前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、それぞれ選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、前記焦準機構の前記焦準上下台の上面に加わる前記ステージ取り付け用部材の質量と前記ステージの質量の総和である積載荷重を前記焦準機構によって定まる規定積載荷重範囲内にする。
請求項7記載の発明は、請求項記載の顕微鏡において、前記複数のステージはそれぞれ質量が異なり、前記複数のステージ取り付け用部材は、それぞれ質量が異なり、前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、前記焦準機構における前記焦準上下台の上面に加わる前記ステージ取り付け用部材の質量と前記ステージの質量との総和である積載荷重がそれぞれ一致するように選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、前記焦準機構の上面に加わる前記積載荷重を前記焦準機構によって定まる規定積載荷重範囲内にする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1及び図2は落射照明装置を組み込んだ顕微鏡の構成図であって、図1は側面図、図2は正面図である。
【0017】
顕微鏡本体10には、標本Mを保持するためのステージ11を上下方向に位置決め駆動するための焦準機構12が設けられている。この焦準機構12は、モータ12aを備え、このモータ12aの駆動軸にボールネジ12bのネジ軸12baが連結されている。又、焦準上下台12cを備え、この焦準上下台12cと顕微鏡本体10との間にガイド12dが取り付けられている。この焦準上下台12cには、ボールネジ12bのナット部12bbが一体的に固定されている。従って、焦準機構12は、モータ12aの駆動によりボールネジ12bのネジ軸baを回転させて、ガイド12dに沿って焦準上下台12cを上下方向に移動させる機構となっている。又、焦準上下台12cには、ステージ11に載置される標本Mによる規定範囲の積載荷重に対して、焦準上下台12cが自然降下又は上昇しないように重量バランスばね12eが取付けられている。
【0018】
顕微鏡本体10におけるステージ11と対向する部分には、複数の対物レンズ13を保持するレボルバ14が回転自在に取付けられている。このレボルバ14は、回転して位置決めすることにより所定の倍率の対物レンズ13を光軸L上に配置できるようになっている。
【0019】
この顕微鏡本体10には、光軸Lに沿って、観察鏡筒15が設けられ、この観察鏡筒15に接眼レンズ16が取り付けられている。
【0020】
又、顕微鏡本体10には、落射照明装置17が組み付けられている。この落射照明装置17は、落射照明光を顕微鏡本体10内を通って光軸Lに導き、この光軸L上に沿って標本Mを落射照明するものとなっている。
【0021】
一方、顕微鏡本体10を正面側から見て左側側面には、ステージ11上に保持された標本Mに透過照明光を投光するためのユニット化された透過照明投光装置18が着脱自在に設けられている。この透過照明投光装置18は、標本Mを透過照明するためのもので、その端部には図示しない光源からの透過照明光を導く光ファイバ(以下、ファイバ光源と称する)19が接続されている。この透過照明投光装置18内には、折り曲げミラー20が設けられており、ファイバ光源19から出射された透過照明光を、折り曲げミラー20で反射して進行方向を上向きに変えて光軸L上に進むようにしている。この透過照明光は、折り曲げミラー20での反射の後、ステージ11と焦準機構12の焦準上下台12cとの間に取付けられたステージ取り付け用部材21内を通過して標本Mを照射するようになっている。
【0022】
そして、標本Mの観察像は、対物レンズ13を通して顕微鏡本体10に取付けられた観察鏡筒15に入射し、接眼レンズ16を通して観察できるようになっている。
【0023】
図3は顕微鏡本体10を正面方向から見た透過照明投光装置18、焦準機構12の焦準上下台12c及びステージ取り付け用部材21の断面図である。
【0024】
顕微鏡本体10の左側面には、上記透過照明投光装置18を着脱するための第1の取り付け嵌合穴22が形成されている。この透過照明投光装置18の具体的な構成を説明すると、この透過照明投光装置18は、ファイバ光源19を位置決めし保持するとともに各光学素子23、24の保持を兼ねたアダプタ枠25と、照明系の視野絞り装置26と、ファイバ光源19から出射された透過照明光を対物レンズ13の光軸Lの方向に曲げる上記折り曲げミラ−20及び各光学素子27、28を保持する枠29とから構成されている。
【0025】
このうち視野絞り装置26は、複数の絞りばね31を開閉可能に保持する絞りはね部組30と、その絞りはね31を動かして絞り径を調整するレバ−32と、絞りの心出しを行うつまみ33とから構成されている。
【0026】
なお、アダプタ枠25に取付く光源は、ファイバ光源19に限定されるものではなく、その他の光源についても適用が可能である。
【0027】
一方、ステージ取り付け用部材21は、焦準機構12の焦準上下台12c及びステージ11を取付けるための取り付け部材枠34と、透過照明投光装置18から出射された透過照明光を標本Mに照射させるための透過照明光学系である各光学素子35〜38と、これら光学素子35〜38を保持する内枠39とを有している。
【0028】
又、ステージ取り付け用部材21には、透過照明観察に適した透過照明光を標本Mに照射させるために各光学素子35〜38を上下動させるための機構40と開口絞り装置41とが備えられている。
【0029】
ここで、各光学素子35〜38の上下動させる上下動機構40について簡単に説明すると、これら光学素子35〜38を保持する内枠39の側面には、ピン42が立設されている。この内枠39の外周面には、中枠44が挿入されている。この中枠44は、図4に示すように上部に歯車44aが形成され、側面にピン42が嵌合し摺動するためのカム溝44bが形成されている。又、中枠44の側部には、この中枠44と平行な回転軸回りに回転可能に支持された操作歯車43が配置され、中枠44の歯車44aと噛み合っている。そして、この中枠44は、ステージ取り付け用部材21の取付部材枠34に固定された外枠45に対して回転可能に保持されている。この外枠45には、上記ピン42が上下方向(各光学素子35〜38の光軸方向)に移動するようにガイドするとともに移動範囲を規定する溝45aが形成されている。
【0030】
このような構成であれば、操作歯車43が回転操作されると、歯車44aが回転し、さらに中枠44が回転する。この中枠44が回転すると、この中枠44のカム溝44bに沿ってピン42が動く。このピン42は、外枠45の溝45aによって回転できないように規制されているので、上下方向に動くことになる。従って、ピン42が固定されている内枠39も上下方向に移動する。
【0031】
なお、各光学素子35〜38の上下動は、このカム機構に限らず、ラックとピニオンを用いた方式等でも構わない。
【0032】
又、開口絞り装置41は、複数の絞りはね47を開閉可能に保持する絞りばね部組46と、絞りはね47を動かして絞り径を調整するレバ−48とから構成されている。
【0033】
上記透過照明投光装置18と透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材21とは、共に独立しており、上記の如く顕微鏡本体10とそれに含まれる焦準機構12に対してそれぞれ着脱交換が可能となっている。透過照明投光装置18と透過照明系を内蔵するステージ取り付け用部材21とによって透過照明装置が構成されている。
【0034】
次に、上記落射照明装置17を備えた顕微鏡に対して透過照明投光装置18を組込む場合について図5を参照して説明すると、顕微鏡本体10の左側面に開けた第1の取り付け嵌合穴22に対して透過照明投光装置18を、枠29の外周に形成された嵌台軸50で位置決めし、各ビス51で固定する。
【0035】
又、透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材21の取り付け部材枠34(図3)の下面に嵌合軸21bを設け、この嵌合軸21bを焦準機構12の焦準上下台12cに形成された第2の取り付け嵌合穴49により位置決めし、各ボルト52で固定する。そして、ステージ11と透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材21を各ボルト53で固定する。
【0036】
一方、透過照明投光装置18を必要としない顕微鏡では、透過照明投光装置18と透過照明系を内蔵したステージ取り付け用部材21とを取り除き、顕微鏡本体10の左側面の透過照明投光装置18の第1の取り付け嵌台穴22に対してカバ−54を各ビス55で取り付けて第1の取り付け嵌台穴22を隠す。さらに、透過照明系を内蔵していない落射用のステージ取り付け用部材210を焦準機構12の焦準上下台12cに取り付けて落射照明装置17のみの構成とする。
【0037】
このように上記第1の実施の形態においては、落射照明装置17を組み込んだ顕微鏡本体10に対して、ステージ11を取り付けるためのステージ取り付け用部材21又は210と、標本Mを透過照明する透過照明投光装置18を着脱自在に設けるための第1の取り付け嵌合穴22と、焦準上下台12cに形成され、透過照明投光装置18から投光された透過照明光を標本Mに照射する透過照明光学系を着脱自在に設けるための第2の取り付け嵌合穴49とを設け、透過照明観察のときに第1の取り付け嵌合穴22に透過照明投光装置18を取り付けるとともに第2の取り付け嵌合穴49に透過照明光学系を取り付けるようにしたので、顕微鏡本体10の構造を落射照明観察用に専用化することなく、ユーザの要求に応じてユニット化された透過照明投光装置18と透過照明系を内蔵したステージ取り付け用部材21を簡単に取り付けて透過照明観察用の顕微鏡にも容易に構成することができ、透過照明観察の顕微鏡本体と落射照明観察の顕微鏡本体とを兼用する構成とすることができる。これにより、同一の顕微鏡本体10を用いて、オプションによる透過照明投光装置18と透過照明系を内蔵したステージ取り付け用部材21の取り付け、取外しができ、複数の顕微鏡本体10を所有する必要がなく安価である。
【0038】
又、透過照明投光装置18及び透過照明光学系を内蔵したステージ取り付け用部材21は、共に独立してユニット化されているので、操作部込みのユニット設計が可能となり、顕微鏡本体10側に透過照明装置(透過照明投光装置18及び透過照明光学系)の部品を付属せず、顕微鏡本体10自体のコストアップを生じさせない。
【0039】
(2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0040】
図6は落射照明装置を組み込んだ顕微鏡の構成図である。この顕微鏡の第1の実施の形態と異なるところは、各ステージ取り付け用部材60、61と各ステージ62、63である。このうち一方のステージ取り付け用部材60は厚さt1、質量w1であり、他方のステージ取付部材61は厚さt2、質量w2である。又、一方のステージ62は厚さt3、質量w3であり、他方のステージ63は厚さt4、質量w4である。
【0041】
そして、一方のステージ取り付け用部材60は、焦準上下台12cとステージ62との間に取り付けられ、他方のステージ取り付け部材61は、焦準上下台12cとステージ63との間に取り付けられるようになっている。
【0042】
このようにステージ取り付け用部材60とステージ62、ステージ取り付け用部材61とステージ63とをそれぞれ組み合わせて顕微鏡本体10に取り付けることにより、焦準上下台12cからステージ取り付け用部材60、ステージ62の上面までの寸法T1(t1+t3)と、焦準上下台12cからステージ取り付け部材61、ステージ63の上面までの寸法T2(t2+t4)とが一致するようになる。
【0043】
一方、質量w3とw4の異なる各ステージ62、63において、質量がwlとw2の異なる各ステージ取り付け用部材60、61をそれぞれ上記の如く各ステージ62、63と組み合わせることにより、焦準上下台12cに加わる各積載荷重W1(=w1+3)とW2(=w2+w4)とが一致するものとなる。
【0044】
このように上記第2の実施の形態においては、それぞれ厚さの異なる各ステージ取り付け用部材60、61と各ステージ62、63とを選択して組み付けるようにしたので、焦準上下台12cから各ステージ62、63の上面までの寸法T1とT2とを一致させることができ、各ステージ62、63の厚さt3、t4に係わらず、各ステージ62、63の上面位置を観察に適した移動範囲の位置に合わせることができる。
【0045】
従って、従来のように各ステージ62、63の厚さt3、t4に応じて、顕微鏡本体10の焦準機構12を専用化し、各ステージ62、63の上面の移動範囲位置を適合させる必要はない。
【0046】
又、標本Mの厚さが大きく異なるにおいても、上記同様にそれぞれ厚さの異なる各ステージ取り付け部材60、61と各ステージ62、63とを選択して組み付けることにより、観察に適するように各ステージ62、63の上面の移動範囲位置を設定することができる。
【0047】
又、質量がwlとw2の異なる各ステージ取り付け用部材60、61をそれぞれ質量の異なる各ステージ62、63と組み合わせるので、質量の異なる各ステージ62、63を使用する場合でも、上記焦準上下台12cに加わる積載荷重W1、W2を焦準機構12の駆動モータ12aと重量バランスばね12eとによって定まる規定積載荷重の範囲内に調整することができる。これにより、従来のように顕微鏡本体10の焦準機構12をその積載荷重に応じて専用化する必要がなくなる。同様に、標本Mの質量が大きく異なる場合、その質量に応じて顕微鏡本体10の焦準機構12を専用化することなく観察できる。
【0048】
従って、各ステージ62、63や標本Mの厚さと質量に応じた専用の焦準機構12を備えた顕微鏡本体10を用意する必要がなく、安価に観察対象を広げることができる。
【0049】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。
【0050】
例えば、透過照明投光装置18を着脱するための第1の取り付け嵌合穴22は、顕微鏡本体10の左側面側に形成したが、これに限らず顕微鏡の使い勝手に応じて顕微鏡本体10の右側面側に形成してもよい。又、正面側に形成してもよい。
【0051】
又、ステージ取り付け用部材60、61とステージ62、63は、2種類の厚さ及び質量を持ったものに限らず、標本Mなどの厚さに応じて複数種類取り付けられるようにすることは言うまでもない。
【0052】
又、ステージを上下動させる焦準機構を持たない顕微鏡に対しても適用可能である。この場合、例えば第1の実施の形態においてステージ取り付け用部材21が取り付けられている焦準上下台12cを、顕微鏡本体10に一体的に固定したものにすればよい。又、焦準機構としては、公知の対物レンズレボルバ上下機構を用いる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、落射照明装置を備えた顕微鏡本体に、透過照明装置を後付けユニットとして追加できる顕微鏡を提供できる。
【0054】
又、本発明によれば、標本やスデージの厚さと重さに広く対応できる顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡の第1の実施の形態を示す側面から見た構成図。
【図2】本発明に係わる顕微鏡の第1の実施の形態を示す正面から見た構成図。
【図3】本発明に係わる顕微鏡の第1の実施の形態を正面方向から見た透過照明投光装置、焦準機構の焦準上下台及びステージ取付部材の断面図。
【図4】本発明に係わる顕微鏡の第1の実施の形態における中枠の構成図。
【図5】本発明に係わる顕微鏡の第1の実施の形態の分解構成図。
【図6】本発明に係わる顕微鏡の第2の実施の形態を示す分解構成図。
【図7】従来の落射照明装置を備えた顕微鏡の構成図。
【符号の説明】
10:顕微鏡本体、
11:ステージ、
12:焦準機構、
12a:モータ、
12b:ボールネジ、
12c:焦準上下台、
12d:ガイド、
13:対物レンズ、
14:レボルバ、
15:観察鏡筒、
16:接眼レンズ、
17:落射照明装置、
18:透過照明投光装置、
19:光ファイバ(ファイバ光源)、
20:折り曲げミラー、
21,21a:ステージ取り付け用部材、
22:第1の取り付け嵌合穴、
23,24,27,28,35〜38:光学素子、
25:アダプタ枠、
26:視野絞り装置、
29:枠、
34:取り付け部材枠、
39:内枠、
40:上下動機構、
41:開口絞り装置、
49:第2の取り付け嵌合穴、
60,61:ステージ取り付け用部材、
62,63:ステージ、
M:標本。

Claims (7)

  1. 顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体に取り付けられ、標本を落射照明する落射照明手段と、
    前記標本を載置するステージと、
    焦準上下台を備え、当該焦準上下台を上下方向に移動させることにより前記ステージを上下動させる焦準機構と、
    前記顕微鏡本体に形成され、前記標本を透過照明するための光を出射する透過照明投光手段を着脱自在にする取り付け部と、
    前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間で着脱自在に設けられ、前記取り付け部に対する前記透過照明投光手段の取り付け、取り外しに応じて選択可能で、かつ前記透過照明投光手段から投光された前記透過照明光を前記標本に照射するための透過照明光学系を内蔵又は内蔵していない複数のステージ取り付け用部材と、
    を具備し、
    前記透過照明投光手段が前記取り付け部に取り付けられているときには、前記透過照明光学系を内蔵する前記ステージ取り付け用部材は、前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間に設けることが可能であり、
    前記透過照明投光手段が前記取り付け部に取り付けられていないときには、前記透過照明光学系を内蔵していない前記ステージ取り付け部材は、前記ステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間に設けることが可能である
    ことを特徴とする顕微鏡。
  2. 顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体に取り付けられ、標本を落射照明する落射照明手段と、
    前記標本を載置する複数のステージと、
    焦準上下台を備え、当該焦準上下台を上下方向に移動させることにより前記複数のステージのうちいずれか1つの前記ステージを上下動させる焦準機構と、
    前記1つのステージと前記焦準機構の前記焦準上下台との間で着脱自在に設けられ、前記標本の厚さ又は前記ステージの厚さのいずれか一方又は両方に応じて選択可能、或いは前記標本の質量又は前記ステージの質量のいずれか一方又は両方に応じて選択可能な複数のステージ取り付け用部材と、
    を具備したことを特徴とする顕微鏡。
  3. 前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、それぞれ選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、当該選択されたステージの上面位置を観察に適した移動範囲の位置に合わせることを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  4. 前記複数のステージはそれぞれ厚さが異なり、
    前記複数のステージ取り付け用部材は、それぞれ厚さが異なり、
    前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、前記焦準機構における前記焦準上下台の上面と前記ステージの上面との間の寸法がそれぞれ一致するように選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、当該選択されたステージの上面位置を観察に適した移動範囲の位置に合わせる、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  5. 前記ステージの厚さ又は前記標本の厚さに応じて前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとの組み合わせを選択することを特徴とする請求項4記載の顕微鏡。
  6. 前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、それぞれ選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、前記焦準機構の前記焦準上下台の上面に加わる前記ステージ取り付け用部材の質量と前記ステージの質量の総和である積載荷重を前記焦準機構によって定まる規定積載荷重範囲内にすることを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  7. 前記複数のステージはそれぞれ質量が異なり、
    前記複数のステージ取り付け用部材は、それぞれ質量が異なり、
    前記複数のステージ取り付け用部材と前記複数のステージとは、前記焦準機構における前記焦準上下台の上面に加わる前記ステージ取り付け用部材の質量と前記ステージの質量との総和である積載荷重がそれぞれ一致するように選択して組み合わせて前記顕微鏡本体に取り付け、前記焦準機構の上面に加わる前記積載荷重を前記焦準機構によって定まる規定積載荷重範囲内にする、
    ことを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
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