JP4606268B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に赤外線撮像素子等の抵抗アレイが構成される半導体装置において、抵抗アレイの抵抗値がばらついた時にも安定に動作する半導体装置に関する。
一般に、赤外線撮像素子等にあっては、各画素の特性のばらつきが存在する。このばらつきには素子毎のバイアスレベルのばらつきと素子感度のばらつきの2つが存在し、これらのばらつきを補正する赤外線撮像装置が本願発明者による特許文献1において開示されている。また、ばらつき補正機能を実現する半導体装置が特許文献2においても開示されている。
さらに、熱型赤外線センサの1つであるボロメータ型赤外線センサでは、センササイズの縮小によりボロメータの抵抗変化が微弱な変化になってきており、その抵抗変化を検出するために、低ノイズで、積分及びサンプルホールドを実現する必要がある。このための回路が本願発明者による特許文献3において開示されている。
図8は、特許文献3に記載の撮像装置の読み出し回路部分の回路図である。この撮像装置では、半導体基板上に熱電変換素子102が形成されている。熱電変換素子102は、この例ではダイアフラム上に形成されたボロメータを用いており、入射赤外線に対して感度を持つ。熱電変換素子102は、後述するように、基板上に、1次元ないし2次元に多数形成され、画素スイッチ101及び水平スイッチ103により切り替えて、順次選択されていく。熱電変換素子102には、NchMOSFET104、OPアンプ(Operational amplifier;オペアンプともいう)105、スイッチ106、コンデンサ107から構成されるバイアス回路141を介しバイアス電圧108が印加される。より詳細には、バイアス回路141は、OPアンプ105の出力端子にゲートが接続されたNchMOSFET104と、NchMOSFET104のソースとゲート間に、互いに並列に接続されたコンデンサ107及びスイッチ106を備え、NchMOSFET104のソースは、OPアンプ105の反転入力端子(−)に接続され、OPアンプ105の非反転入力端子(+)には、バイアス電圧端子108が接続されており、NchMOSFET104のソースが、スイッチ103の一端に接続され、スイッチ(「水平スイッチ」という)103の他端は熱電変換素子102に接続されている。OPアンプ105はNchMOSFET104のゲート・ソース間電圧VGS電圧降下の補償を目的に設けられている。
また、バイアスキャンセル抵抗109、スイッチ110、PchMOSFET111、OPアンプ112、スイッチ113から構成されるバイアスキャンセル回路142を備え、バイアスキャンセル電圧114により、NchMOSFET104のドレイン電流、即ち熱電変換素子102に流れる電流のオフセット成分の除去を行う。より詳細には、バイアスキャンセル回路142は、電源VCCとスイッチ110の一端の間に接続されたバイアスキャンセル抵抗109と、スイッチ110の他端にソースが接続され、OPアンプ112の出力端子にゲートが接続されたPchMOSFET111と、を備え、OPアンプ112の反転入力端子(−)は、PchMOSFET111のソースに接続され、非反転入力端子(+)は、電圧端子114に接続され、PchMOSFET111のソースとゲート間には、スイッチ113が接続されて、PchMOSFET111のドレインはNchMOSFET104のドレインに接続されている。OPアンプ112も上記と同様にPchMOSFET111のVGS電圧降下の補償を目的に設けられている。
バイアス回路141は、順次走査の切替時などの水平スイッチ103のオフ期間や、垂直ライン切り替え時の画素スイッチ101のオフ期間、即ち、熱電変換素子102の非選択期間には、バイアス電流が流れない。このため、NchMOSFET104の相互コンダクタンスgmが低下し、OPアンプ105のフィードバックループの抵抗成分が大きくなる影響によって、位相の遅れ要素が大きくなるため、OPアンプ105の位相余裕が確保できなくなる。
そのため、熱電変換素子102の非選択期間では、OPアンプ105がボルテージフォロワ接続となるように、NchMOSFET104のゲート・ソース間にスイッチ106を挿入し、制御を行っている。スイッチ106をオンとすることで、OPアンプ105の出力端子は、反転入力端子(−)に接続され、ボルテージフォロワ構成となる。
また、バイアスキャンセル回路142も上記と同様に、熱電変換素子102の非選択期間に、OPアンプ112がボルテージフォロワ接続となるように、PchMOSFET111のゲート・ソース間に、スイッチ113を挿入し、制御を行っている。これは、バイアス回路141が上記制御を行うと、バイアスキャンセル回路142の電流が余分となることから、スイッチ110も水平スイッチ103と同期してオフするように制御を行うためである。
さらに、積分サンプルホールド回路131は、リセット動作が行われるが、この非選択期間には、バイアス回路141及びバイアスキャンセル回路142が無効状態になる。このため、リセット動作を確実に行えるように、積分サンプルホールド回路131と、バイアス回路141及びバイアスキャンセル回路142を切り離すスイッチ115が設けられ、切替制御が行われる。スイッチ115は、積分サンプルホールド回路131のリセット期間中、オフ状態とされる。
また、熱電変換素子102がプロセス不良によるオープン(OPEN)などの画素欠陥が存在する場合も同様に、バイアス電流が流れない。このため、NchMOSFET104の相互コンダクタンスgmが低下し、OPアンプ105のフィードバックループの抵抗成分が大きくなる影響で、位相の遅れ要素が大きくなり、OPアンプの位相余裕が確保できなくなる。そのため、NchMOSFET104のゲート・ソース間に、バイパスコンデンサ107を挿入し、位相余裕を確保している。
ある一回路が発振を起こした場合、並列積分を行っているため、電源ライン等を通じて他の回路に影響を及ぼす可能性がある。そこで、バイアス回路141の構成は、安定動作を補償している。
図9は、図8の読み出し回路と、その周辺を含めた撮像素子全体の構成を示す回路図である。熱電変換素子202は、この例では、基板上に、2次元にマトリクス状に形成され、画素スイッチ201、水平スイッチ204によって切り替えて順次選択されていく。水平スイッチ204には、1水平期間で2つのフェーズA、BでそれぞれアクティブとなるφHA信号、φHB信号によって動作するスイッチHA、スイッチHBの2つのタイプが用意されている。信号線203と走査線211との交差する箇所に画素スイッチ201を備え、画素スイッチ201は、ソースが接地され、ドレインが熱電変換素子202を介して信号線203に接続され、ゲートが、走査線に接続されたNchMOSFETよりなる。信号線203は水平スイッチ204を介して、読み出し回路206に接続されている。読み出し回路206の出力は、マルチプレクサスイッチ207を介して出力バッファ209に接続される。マルチプレクサスイッチ207のオン・オフ制御は、水平シフトレジスタ208によって行われる。
各熱電変換素子202の信号を読み出すために、マトリクスの2列毎(スイッチHA、HBに対応する)に読み出し回路206を形成している。垂直シフトレジスタ205は、マトリクスの各行を順次選択し、水平シフトレジスタ208は、マルチプレクサスイッチ207を順次選択していき、各読み出し回路206の出力を出力バッファ209に出力する。
図10は、撮像素子全体の動作を表わすタイミングチャートである。図10において、1水平期間にはフェーズA、フェーズBが存在し、それぞれのフェーズにおける積分モードではφHA信号、φHB信号がオンとなる。積分モード期間では、S/H(サンプルホールド)パルスがハイレベル期間、サンプルホールド回路はサンプルモードとなり、積分回路の出力をサンプリングし、S/Hパルスのローレベル期間、サンプルホールド回路はホールドモードとなる。積分動作はリセット後、積分モードとなる。図10では、積分モードの終端部に近いタイミングで、サンプルホールド回路はサンプルモードとなり、積分回路の出力をサンプリングしており、nチャネル分のサンプルホールド回路の出力がマルチプレクサを介して時分割で出力されている。
特開平9-284652号公報 特開2004-20325号公報 特開2003-318712号公報
ボロメータ型赤外線センサ等のイメージセンサでは少なからず抵抗値のばらつきが存在し、特許文献1などの方法によってばらつきに対する補正がなされている。しかしながら、イメージセンサには、プロセス不良によるオープン等の極端に抵抗値がばらついてしまう欠陥画素も存在する。すなわち、規格値以上の高抵抗あるいは規格値以下の低抵抗となる画素が存在する。順次走査によって規格値以上の高抵抗の画素が選択された場合、ボロメータへバイアス電圧を印加するバイアス回路141を構成するオペアンプ105のフィードバックループ内のNMOSトランジスタ104の相互コンダクタンスgmが低下することでフィードバックループのインピーダンスが増大する。このため、オペアンプ105の位相余裕が悪化し、発振する恐れがある。オペアンプが発振した場合には、電源ラインなどを介し、並列処理を行っている他の読み出し回路へ影響を与える恐れがある。このような位相余裕の悪化を防止するために、特許文献3ではNMOSトランジスタ104のゲート・ソース間にバイパスコンデンサ107を挿入し、位相余裕を確保している。しかし、バイパスコンデンサ107を設けることは、チップの面積増大につながってしまう。
一方、順次走査によって規格値以下の低抵抗の画素が選択された場合、過剰なボロメータ電流が流れるため、積分サンプルホールド回路131中の積分オペアンプが飽和することがある。このため、電源ラインに想定以上のIRドロップを生じさせ、並列処理を行っている他の読み出し回路へ悪影響を与える恐れがある。
本発明の1つのアスペクトに係る半導体装置は、物理量を抵抗値に変換する複数の測定抵抗体と、複数の測定抵抗体における各測定抵抗体に接続され、測定抵抗体を導通可能とする第1のスイッチ素子と、測定抵抗体にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、測定抵抗体に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、を備え、積分回路の蓄積された電流に基づいて、測定抵抗体の抵抗値の変化を検出し、物理量を間接的に測定する。バイアス回路は、非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されるオペアンプと、ゲートがオペアンプの出力端子に接続され、ソースがオペアンプの反転入力端子と第1のスイッチ素子を介して各測定抵抗体とに接続されるMOSトランジスタと、MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入される第2のスイッチ素子と、を備える回路である。物理量を測定する際に、抵抗値が所定の範囲外となる測定抵抗体が選択された場合には、第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御するスイッチ制御回路と、各測定抵抗体の抵抗値を予め測定して保持してあるデータに基づいて、バイアス電圧供給端子に与える電圧を出力するデジタルアナログ変換回路とを備える。そして、スイッチ制御回路は、データが各測定抵抗体の抵抗値が所定の範囲外であることを示すデータである場合に第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御する。
本発明の他のアスペクトに係る測定装置は、物理量を抵抗値に変換する複数の被バイアス印加対象物と、複数の被バイアス印加対象物における各被バイアス印加対象物に接続され、被バイアス印加対象物を導通可能とする第1のスイッチ素子と、被バイアス印加対象物にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、被バイアス印加対象物に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、を備え、積分回路の蓄積された電流に基づいて、被バイアス印加対象物の抵抗値の変化を検出し、物理量を間接的に測定する。バイアス回路は、非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されるオペアンプと、ゲートがオペアンプの出力端子に接続され、ソースがオペアンプの反転入力端子と第1のスイッチ素子を介して被バイアス印加対象物とに接続されるMOSトランジスタと、MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入される第2のスイッチ素子と、を備える回路である。物理量を測定する際に、抵抗値が所定の範囲外となる被バイアス印加対象物が選択された場合には、第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御するスイッチ制御回路と、被バイアス印加対象物の抵抗値を予め測定して保持してあるデータに基づいて、バイアス電圧供給端子に与える電圧を出力するデジタルアナログ変換回路とを備える。そして、スイッチ制御回路は、データが被バイアス印加対象物の抵抗値が所定の範囲外であることを示すデータである場合に第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御する。
本発明によれば、熱電変換素子等の抵抗素子が規定外の抵抗値を持つ場合であっても、チップの面積を増大させることなく、並列処理を行っている他の読出し回路へ影響を与えないように動作させることができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置は、物理量、具体的には赤外線の強度を抵抗値に変換する少なくとも1個以上のボロメータ(図5の1)からなる抵抗アレイ(図5の40)と、各ボロメータに接続され、ボロメータを導通可能とする第1のスイッチ素子(図5の3)と、ボロメータにバイアス電圧を印加するバイアス回路(図5の30)と、ボロメータに流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、を備える。そして、積分回路の蓄積された電流に基づいて、ボロメータの抵抗値の変化を検出し、物理量を間接的に測定する。また、バイアス回路は、非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されるオペアンプ(図5の5)と、ゲートがオペアンプの出力端子に接続され、ソースがオペアンプの反転入力端子と第1のスイッチ素子を介してボロメータとに接続されるMOSトランジスタ(図5の4)と、MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入される第2のスイッチ素子(図5の6)と、を備える。さらに、赤外線の強度を測定する際に、抵抗値が所定の範囲外となるボロメータが選択された場合には、第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御するスイッチ制御回路を備える。各ボロメータの抵抗値を予め測定して保持したデータを入力し、バイアス電圧供給端子に与える電圧を出力するD/A変換器(図5の7)をさらに備え、スイッチ制御回路は、入力するデータが所定のデータである場合に第1のスイッチ素子を開放して第2のスイッチ素子を短絡するように制御する。
以上のように構成される半導体装置は、D/A変換器の入力データから欠陥画素であることを判定し、第2のスイッチ素子によってオペアンプのフィードバックループを短絡させ、オペアンプをボルテージフォロワ構成にする。これより、オペアンプの回路安定性(位相余裕)が増すため、発振することがない。したがって、従来の半導体装置における、高抵抗画素が選択された場合に位相余裕を確保するために挿入されているバイパスコンデンサが不要になる。また、第1のスイッチ素子を開放することによって、低抵抗欠陥の場合の過剰なボロメータ電流を防止でき、その過剰電流によるIRドロップの影響を防止する。これらにより並列処理を行っている他の読み出し回路への影響がなくなる。以下、実施例に即し、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。図1において、抵抗アレイ40は、図9に示した抵抗アレイ220中の抵抗アレイ部分221を取り出して表わしており、ボロメータ1a、1bが基板上に1次元ないし2次元に多数形成され、画素スイッチ2a、2b及び水平スイッチ3a、3bによって切り替えられ、順次選択されていく。ボロメータ1a、1bの抵抗変化を電流変化に変換する回路として、NチャネルMOSトランジスタ(「NMOSトランジスタ」という)4と、オペアンプ5、スイッチ6から構成されるバイアス回路30によって、D/A変換器7の出力電圧26がボロメータ1aあるいはボロメータ1bに印加される。より詳細には、バイアス回路30は、オペアンプ5の出力端子にゲートが接続されたNMOSトランジスタ4と、NMOSトランジスタ4のソースとゲート間にスイッチ6を備える。NMOSトランジスタ4のソースは、オペアンプ5の反転入力端子(−)に接続され、オペアンプ5の非反転入力端子(+)には、D/A変換器7の出力電圧26が与えられており、NMOSトランジスタ4のソースが水平スイッチ3a、3bの一端に接続され、水平スイッチ3aの他端はボロメータ1aに接続され、水平スイッチ3bの他端はボロメータ1bに接続されている。ここで水平スイッチ3a、3b及びスイッチ6は、トランスファゲートによって構成される。
また、後に説明する4ビットのデータ(DIN)23を入力し、デコードしてD/A変換器7に出力するデコーダ8、デコーダ8の出力の最上位データ24と最下位データ25との論理和を取るNOR回路9、NOR回路9の出力を反転してスイッチ6の制御端に出力するインバータ回路10を備える。さらに、水平同期信号に同期したφHA信号22a、φHB信号22b(図10のフェーズA、B期間内においてそれぞれオン(ハイレベル)となる)がそれぞれの一方の入力端に入力され、それぞれの他方の入力端には、NOR回路9の出力が入力されるAND回路19a、19bを備える。AND回路19a、19bのそれぞれの出力は、水平スイッチ3a、3bの制御端に与えられる。
このような構成において、水平スイッチ3a、3bの一端に印加される電圧は、オペアンプ5の非反転入力端子(+)の電圧、即ちD/A変換器7の出力電圧26となり、水平スイッチ3a、3bの印加電圧を高精度に制御することができる。通常、ボロメータ1a、1bの温度係数が見かけ上、悪化することを防ぐように、水平スイッチ3a、3bのオン抵抗は、ボロメータ1a、1bの抵抗値に比較し十分小さく設計されるため、水平スイッチ3a、3bの印加電圧は、ボロメータ1a、1b端の印加電圧とほぼ等しい。
図1において、NMOSトランジスタ4とオペアンプ5は、ボロメータ1aあるいはボロメータ1bに電圧を印加するとともに、ボロメータ電流をドレインに流す回路であり、NMOSトランジスタのVgs(ゲート−ソース間電圧)の影響が、ドレイン電流に現れない回路となっている。ゲート−ソース間電圧Vgsは、通常、トランジスタのしきい値Vtの温度依存性に起因して、大きな温度係数を持つ。図1の回路では、ゲート−ソース間電圧Vgsがドレイン電流に現れない(電圧降下の補償)回路構成であるために、ゲート−ソース間電圧Vgsの温度係数の影響(温度ドリフト)をなくしている。
また、バイアス回路30は、順次走査の切り替え時の水平スイッチ3a、3bのオフ期間や、垂直ライン切り替え時の画素スイッチ2a、2bのオフ期間、即ち、ボロメータ1aおよびボロメータ1bの非選択期間には、バイアス電流が流れない。このため、NMOSトランジスタ4の相互コンダクタンスgmが低下し、オペアンプ5のフィードバックループの抵抗成分が大きくなって、位相の遅れ要素が大きくなるため、オペアンプ5の位相余裕が確保できなくなる。そのため、ボロメータ1a、1bの非選択期間では、オペアンプ5自体がボルテージフォロワ接続となるように、NMOSトランジスタ4のゲート・ソース間にスイッチ6を挿入し、制御を行っている。すなわち、スイッチ6をオンとすることで、オペアンプ5の出力端子は、反転入力端子(−)に接続され、ボルテージフォロワ構成となり、利得が1となって位相余裕を確保することができる。
次に抵抗16、PチャネルMOSトランジスタ(「PMOSトランジスタ」という)17、オペアンプ18からなる回路は、従来の技術で説明した「バイアスキャンセル回路」に相当する。オペアンプ18は、非反転端子にバイアスキャンセル電圧21が与えられ、反転端子を抵抗16の一端とPMOSトランジスタ17のソースとに接続し、出力端子をPMOSトランジスタ17のゲートに接続する。PMOSトランジスタ17のドレインは、NMOSトランジスタ4のドレインと共通とされ、ボロメータ1a、1b側に流れる電流(Ibol)と、バイアスキャンセル側に流れる電流(Ican)とをほぼつり合わせている。これにより、積分コンデンサ12に流れ込むDC(直流)電流をできるだけ減らすようにしている。積分コンデンサ12にDC電流が流れ込むと、本来、増幅したい信号のためではなく、もっぱらDC電流のために回路のダイナミックレンジが占有されることになり、積分ゲインを上げることができない。バイアスキャンセル回路は、この問題を解消している。オペアンプ18も上記と同様にPMOSトランジスタ17のVGS電圧降下及び温度係数の補償を目的に設けられている。なお、このバイアスキャンセル回路を図8で説明したバイアスキャンセル回路142と同等の構成としてもよい。
さらに、NMOSトランジスタ4のドレイン及びPMOSトランジスタ17のドレインは、積分コンデンサ12の一端に接続され、さらに、積分オペアンプ11の反転入力端子に接続されている。積分コンデンサ12の他端は、積分オペアンプ11の出力端子に接続されている。積分オペアンプ11の非反転入力端子(+)は、電源VCC2に接続されている。また、積分コンデンサ12の端子間に並列にリセットスイッチ13が接続されている。積分コンデンサ12は、信号が積分され信号が読み出された後に、リセットスイッチ13がオンされてリセットされる。
積分オペアンプ11の反転入力端子(−)に接続されているクリップダイオード14、15は、ボロメータ電流またはバイアスキャンセル電流の一方が過多となって積分オペアンプ11の出力が飽和した場合に、その過多の電流を補うように働く。
積分コンデンサ12で積分された信号は、積分オペアンプ11の出力端子から取り出され、サンプルホールド回路27に渡される。マルチプレクサ28は、複数の読み出し回路34のサンプルホールド回路27の出力信号の一つを選択して、出力端子(VOUT)29に出力する。
D/A変換器7は、抵抗アレイ40に多数形成されたボロメータ1a、1bの抵抗値ばらつきに応じて、ボロメータ1a、1bに流れる電流Ibolのばらつきが小さくなるようにボロメータ1a、1bに供給される電圧(バイアス電圧)の選択を行う。例えば、あるボロメータ1aの抵抗値をRbol、ボロメータ1aに印加される電圧をVbol、ボロメータ1aに流れる電流をIbolとした場合、Ibol=Vbol/Rbolである。Rbolのばらつきに応じて、D/A変換器7によってVbolを適切に選ぶことで、Rbolが大きくばらついていても、Ibolのばらつきを小さくすることができる。これにより1次元ないし2次元に多数形成されたボロメータ1a、1bに流れる電流をほぼ等しい電流値に合わせることができ、回路のダイナミックレンジを大きくとることができるほか、入射赤外線に対する感度を一定にする働きも持つ。
次に、ボロメータ1a、1bに供給されるバイアス電圧の設定方法について説明する。図2(a)は、画面内のボロメータ1a、1bの抵抗値の頻度分布を模式的に表わす図である。ここでは、頻度分布の中央値に対してばらつきの規格値(許容範囲)を中央値±10%と仮定し、D/A変換器7の必要な電圧範囲を抵抗ばらつきの±10%に少し余裕を考慮した±12.5%とする。例えば、ボロメータに印加するバイアス電圧(VB)20を4Vに設定した場合、D/A変換器7の電圧出力範囲は、4V±0.5Vである。そしてD/A変換器7の入力データ23として、4ビットデータを仮定する。図2(b)に示すように入力データ23が「0000」の場合には、ばらつきの規格値の下限以下で低抵抗欠陥であり、データが「1111」の場合には、ばらつきの規格値の上限以上で高抵抗欠陥であると見なす。残りの「0001」〜「1110」の14段階に対応してボロメータ1の抵抗値にそれぞれ−10.8%、−9.2%、・・9.2%、10.8%の補正を行うように出力電圧26を出力するようにする。
以上のようなボロメータ1a、1bの抵抗値ばらつきを補正するためのD/A変換器7の入力データ23の作成は、通常、赤外線画像を撮像する前の準備として、例えば図3に示すような構成の赤外線撮像装置によって行われる。赤外線撮像装置は、赤外線センサ51、A/D変換器52、CPU53、メモリ54、NTSC信号発生器55を備える。赤外線センサ51の出力には、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器52が接続される。CPU53は、A/D変換器52のデジタル化された出力信号を入力し、デジタル信号の演算やメモリ54とのやりとりを行い、生成した画像信号を、NTSC信号を発生するNTSC信号発生器55に出力する。
赤外線撮像装置における実際の入力データ23の作成は、例えば2分岐探索法で行う。例えば入力データ23が4ビットで表わされる場合、各ビットに「1」を立てながら、「1」を立てたことにより、目的の範囲をはずれた場合は、「0」に戻し、目的の範囲内であれば、そのままにする。目的の範囲内にあるか否かの判定は、CPU53による演算処理で行う。この演算の結果として得られる各ボロメータ、すなわち赤外線撮像素子の画面上の全ての画素に対する入力データ23をメモリ54に格納する。
このようにして作成された4ビットの入力データ23は、デコーダ8でデコードされ、デコーダ出力の最上位データ24及び最下位データ25に該当する画素は、図2(b)のような設定においては規格値範囲外ということになり、欠陥画素とみなす。なお、欠陥画素の情報は、上記データ作成方法ではなく、別の手段でボロメータの抵抗値を測定し、その結果を予めメモリに記憶させ、データベース化しておくことも可能である。
赤外線撮像装置で作成された入力データ23をデコーダ8に入力する。そして、デコーダ8の出力の最上位データ24と、最下位データ25との論理和をNOR回路9によって求め、NOR回路9の出力をインバータ回路10を介して水平スイッチ3の制御信号として入力する。さらにスイッチ6がオンとなるときに水平スイッチ3a、3bがオフとなるようにNOR回路9の出力は、それぞれAND回路19a、19bを介して水平スイッチ3a、3bの制御信号として入力する。
このような回路構成によって、最上位データ24または最下位データ25が出力される(ハイレベルとなる)時には、スイッチ6がオンとなる。また、最上位データ24または最下位データ25が出力される(ハイレベルとなる)時、あるいはφHA信号がローレベルの時には、水平スイッチ3aがオフとなる。さらに、最上位データ24または最下位データ25が出力される(ハイレベルとなる)時、あるいはφHB信号がローレベルの時には、水平スイッチ3bがオフとなる。一方、最上位データ24も最下位データ25も出力されない時には、スイッチ6がオフとなる。すなわち、規格値以上の高抵抗の欠陥画素及び規格値以下の低抵抗の欠陥画素が順次走査によって選択された場合には、水平スイッチ3a、3bによってオペアンプ5からボロメータ1a、1bを切り離すと共に、スイッチ6によってオペアンプ5のみをボルテージフォロワ構成となるようにする。このような構成とすることで、オペアンプ5の発振防止と過剰なボロメータ電流による電源ラインのIRドロップの防止が行われ、並列処理を行っている他の読み出し回路への影響を取り除くことができる。
なお、図1に示した読み出し回路は、従来例と同様に図9のような撮像素子全体の回路構成において用いられる。また、積分動作とサンプルホールド、マルチプレクサの動作を示すタイミングは、先に説明した図10と同様である。
図4は、本発明の第2の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。図4において、図1と同一の符号は同一物を表わし、その説明を省略する。読み出し回路34aでは、図1におけるAND回路19a、19bを廃し、φHA信号22aを水平スイッチ3の制御端に直接接続し、φHB信号22bを水平スイッチ3の制御端に直接接続している。また、新たにスイッチ3を追加し、NOR回路9の出力端をスイッチ3の制御端に接続している。このような構成の読み出し回路34aは、読み出し回路34と同様に動作する。
図5は、本発明の第3の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。図5において、図1と同一の符号は同一物を表わし、その説明を省略する。図5に示す半導体装置では、一水平期間における水平スイッチの駆動パルスをHSW信号22の一種類とし、一水平期間中には一系統の水平スイッチ3、ボロメータ1、画素スイッチ2が制御されている。
図5において、NOR回路9aは、3入力構成であって、3入力には最上位データ24、最下位データ25、HSW信号22が入力される。NOR回路9aの出力は、水平スイッチ3の制御端に入力されると共に、インバータ回路10を介してスイッチ6の制御端に入力される。
このような回路構成によって、最上位データ24または最下位データ25が出力される(ハイレベルとなる)時、あるいはHSW信号22がハイレベルとなる時(フェーズ切替時等)には、水平スイッチ3がオフとなりスイッチ6がオンとなる。すなわち、スイッチ6をオンとすることで、オペアンプ5の出力端子は、反転入力端子(−)に接続され、ボルテージフォロワ構成となり、利得が1となって位相余裕を確保することができる。また、最上位データ24も最下位データ25も出力されず、フェーズ切替時でもない時には、水平スイッチ3がオンとなりスイッチ6がオフとなって、通常の読み出し動作が行われる。
このような構成の読み出し回路34bは、規格値以上の高抵抗の欠陥画素及び規格値以下の低抵抗の欠陥画素が順次走査によって選択された場合には、水平スイッチ3によってオペアンプ5からボロメータ1を切り離すと共に、スイッチ6によってオペアンプ5のみをボルテージフォロワ構成となるようにする。このような構成とすることで、実施例1と同様に、オペアンプ5の発振防止と過剰なボロメータ電流による電源ラインのIRドロップの防止が行われ、並列処理を行っている他の読み出し回路への影響を取り除くことができる。
図6は、本発明の第4の実施例に係る測定回路を示すブロック図である。被バイアス印加対象物70は、物理量を抵抗値に変換する単素子の抵抗体71が相当する。抵抗体71は、例えばボロメータ等の熱電変換素子である。この被バイアス印加対象物70に読み出し回路72が接続され、出力端子75からサンプルホールドされた出力信号が出力される。このような被バイアス印加対象物70と読み出し回路72が2セット分で構成されている。2セットの読み出し回路のVCC電源73及びVCC2電源74は、2つの読み出し回路72で共通に使用している。ここでは2セットの例を示したが、3セット以上備える構成であってもよい。
図7は、図6に示した被バイアス印加対象物70と読み出し回路72の1セット分を詳細に示した回路図である。図7において図5と同一の符号は同一物を表わし、その説明を省略する。
図5では、抵抗アレイ40及び読み出し回路34b、マルチプレクサ28を含めて集積回路とされている。これに対し、図7では、単素子の抵抗体71及び読み出し回路72がそれぞれ個別ブロックとして独立しており、各読み出し回路72で使用するVCC電源73及びVCC2電源74が共通化されている。第4の実施例における機能及び各動作は、第3の実施例と同一である。また、効果も同様に、規格範囲外の特性ばらつきを持った被バイアス印加対象物を選択した場合の電源電圧変動の影響を、並列処理を行っている他の読み出し回路に対して及ぼさないようにできることである。
第4の実施例によれば、抵抗アレイが構成される半導体装置に限らず、OPアンプとトランジスタで構成されるバイアス回路と、このバイアス回路の出力電圧が印加される独立した被バイアス印加対象物がそれぞれ少なくとも2つ以上構成される場合においても適用できる。この被バイアス印加対象物の特性に各々ばらつきが生じている場合に、そのばらつきを相殺するようにバイアス回路から印加する電圧をばらつき量に応じて変化させる手段を備え、その手段として例えばD/Aコンバータを用い、その入力データと出力電圧の関係には被バイアス印加対象物の特性ばらつきの規格範囲を予め設定しておくようにする。
入力データは、第1の実施例で説明したと同様に、少なくとも2つ以上ある被バイアス印加対象物のばらつきを相殺するように2分岐探索法などでそれぞれ作成される。作成されたデータ値が予め設定した規格範囲を超えるデータであった場合、即ち規格範囲外の特性ばらつきを持った被バイアス印加対象物が存在した場合、該当するバイアス回路と被バイアス印加対象物を電気的に分離する。このようにすることで、規格範囲を超える被バイアス印加対象物がつながる回路の影響を並列動作する他の回路に対し与えることがなく、安定動作を補償することができる。特に、被バイアス印加対象物の特性ばらつきが事前に不明であり、並列動作を行う場合に有効に機能する。
本発明の第1の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。 ボロメータの抵抗値のばらつきの分布と、抵抗値の補正のデータを表わす図である。 赤外線撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施例に係る半導体装置の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施例に係る測定回路を示すブロック図である。 図6の被バイアス印加対象物と読み出し回路の1セット分を詳細に示した回路図である。 従来における撮像装置の読み出し回路部分の回路図である。 読み出し回路と、その周辺を含めた撮像素子全体の構成を示す回路図である。 撮像素子全体の動作を表わすタイミングチャートである。
符号の説明
1、1a、1b ボロメータ
2、2a、2b 画素スイッチ
3、3a、3b、3c、3d、3e 水平スイッチ
4 NMOSトランジスタ
5、18 オペアンプ
6 スイッチ
7 D/A変換器
8 デコーダ
9、9a NOR回路
10 インバータ回路
11 積分オペアンプ
12 積分コンデンサ
13 リセットスイッチ
14、15 クリップダイオード
16 抵抗
17 PMOSトランジスタ
19a、19b AND回路
20 バイアス電圧
21 バイアスキャンセル電圧
22 HSW信号
22a φHA信号
22b φHB信号
23 入力データ
24 最上位データ
25 最下位データ
26 出力電圧
27 サンプルホールド回路
28 マルチプレクサ
29、75 出力端子
30 バイアス回路
34、34a、34b、72 読み出し回路
40 抵抗アレイ
51 赤外線センサ
52 A/D変換器
53 CPU
54 メモリ
55 NTSC信号発生器
70 被バイアス印加対象物
71 抵抗体
73 VCC電源
74 VCC2電源

Claims (9)

  1. 物理量を抵抗値に変換する複数の測定抵抗体と、
    前記複数の測定抵抗体における各測定抵抗体に接続され、前記測定抵抗体を導通可能とする第1のスイッチ素子と、
    前記測定抵抗体にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    前記測定抵抗体に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、
    を備え、前記積分回路の蓄積された電流に基づいて、前記測定抵抗体の抵抗値の変化を検出し、前記物理量を間接的に測定する半導体装置であって、
    前記バイアス回路は、
    非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されるオペアンプと、
    ゲートが前記オペアンプの出力端子に接続され、ソースが前記オペアンプの反転入力端子と前記第1のスイッチ素子を介して前記各測定抵抗体とに接続されるMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入される第2のスイッチ素子と、
    を備える回路であって、
    前記物理量を測定する際に、抵抗値が所定の範囲外となる測定抵抗体が選択された場合には、前記第1のスイッチ素子を開放して前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御するスイッチ制御回路と、
    前記各測定抵抗体の抵抗値を予め測定して保持してあるデータに基づいて、前記バイアス電圧供給端子に与える電圧を出力するデジタルアナログ変換回路と
    を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記データが前記各測定抵抗体の抵抗値が前記所定の範囲外であることを示すデータである場合に前記第1のスイッチ素子を開放して前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記スイッチ制御回路は、前記積分回路が積分動作を行っていない期間に前記第1のスイッチ素子を開放するように制御することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記MOSトランジスタのソースから前記測定抵抗体へのバイアス電流供給経路に挿入される第3のスイッチ素子をさらに備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記積分回路が積分動作を行っていない期間に前記第3のスイッチ素子を開放するように制御することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記スイッチ制御回路は、前記積分回路が積分動作を行っていない期間には、さらに前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御することを特徴とする請求項2または3記載の半導体装置。
  5. 前記各測定抵抗体は、赤外線を入力する熱電変換素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導体装置。
  6. 物理量を抵抗値に変換する複数の被バイアス印加対象物と、
    前記複数の被バイアス印加対象物における各被バイアス印加対象物に接続され、前記被バイアス印加対象物を導通可能とする第1のスイッチ素子と、
    前記被バイアス印加対象物にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    前記被バイアス印加対象物に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、
    を備え、前記積分回路の蓄積された電流に基づいて、前記被バイアス印加対象物の抵抗値の変化を検出し、前記物理量を間接的に測定する測定装置であって、
    前記バイアス回路は、
    非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されるオペアンプと、
    ゲートが前記オペアンプの出力端子に接続され、ソースが前記オペアンプの反転入力端子と前記第1のスイッチ素子を介して前記被バイアス印加対象物とに接続されるMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入される第2のスイッチ素子と、
    を備える回路であって、
    前記物理量を測定する際に、抵抗値が所定の範囲外となる被バイアス印加対象物が選択された場合には、前記第1のスイッチ素子を開放して前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御するスイッチ制御回路と、
    前記被バイアス印加対象物の抵抗値を予め測定して保持してあるデータに基づいて、前記バイアス電圧供給端子に与える電圧を出力するデジタルアナログ変換回路と
    を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記データが前記被バイアス印加対象物の抵抗値が前記所定の範囲外であることを示すデータである場合に前記第1のスイッチ素子を開放して前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御することを特徴とする測定装置。
  7. 前記スイッチ制御回路は、前記積分回路が積分動作を行っていない期間に前記第1のスイッチ素子を開放するように制御することを特徴とする請求項6記載の測定装置。
  8. 前記スイッチ制御回路は、前記積分回路が積分動作を行っていない期間には、さらに前記第2のスイッチ素子を短絡するように制御することを特徴とする請求項7記載の測定装置。
  9. 前記被バイアス印加対象物は、赤外線を入力する熱電変換素子であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一に記載の測定装置。
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