JP3212874B2 - ボロメータ型赤外線撮像装置 - Google Patents
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Description
関し、特にボロメータ型赤外線センサのFPN、感度ば
らつき補正回路に関する。
性のばらつきのために、「固定パターンノイズ」(「F
PN」という)と称される出力のばらつきが存在し、画
質を改善するため画像信号に含まれるFPNを除去する
必要がある。
アスレベルのばらつきと、素子感度ばらつきと、に分け
られる。一般的に、素子毎のバイアスレベルのばらつき
を除去するには、均一の赤外入力条件下において、各セ
ンサ固有のFPNデータを取得して、これをメモリに記
憶し、入力画像データから該メモリに記憶しておいた当
該FPNデータを減算することにより、FPNを除去し
た画像データを得ている。
一な2つの異なる入射光量において出力データを取り、
その差から各素子毎のゲイン(傾斜)情報を得て、乗
算、減算により補正している(例えば特開平2−107
074号公報参照)。
上のような構成とされているので、素子毎のバイアスレ
ベルのばらつきと素子感度ばらつきの2つを補正するに
は、回路構成が2段階となり、また面内均一な2つの異
なる入射光量において出力データを取得するなど、デー
タ取得操作の複雑化およびデータ作成の演算処理を2段
階行わなければ、バイアスレベルと感度ばらつきの2つ
を補正することができない。
れたものであって、その目的は、1つの均一の赤外入力
条件下でデータを取得するのみで、素子毎のバイアスレ
ベルのばらつきと素子感度ばらつきの2つを補正するこ
とを可能とした赤外線撮像装置を提供することにある。
め、本願発明の赤外線撮像装置は、ボロメータ型赤外線
センサ(単に「センサ」という)と、前記センサの出力
を読み出す積分回路と、均一の赤外入力条件下で前記積
分回路からの上記センサの各画素の抵抗値のばらつきを
含んだ出力電圧を記録する記録手段と、前記記録したば
らつきのある電圧から各画素の抵抗値のばらつきに応じ
た係数を算出する手段と、前記係数を算出する手段の出
力を前記積分回路の制御電圧にフィードバックする手段
と、を含むことを特徴とする。
する。本発明の実施の形態は、1つの均一の赤外入力条
件下で、ボロメータ型赤外線センサの抵抗ばらつき量を
FPN補正信号として検出し、このFPN補正信号をボ
ロメータに流れる電流を制御する電圧へフィードバック
することにより、ボロメータ型赤外線センサの各画素の
抵抗値のばらつきに拘らず、一定電流を流し、FPN、
及び感度ばらつき補正を行えるようにしたものである。
ボロメータ型赤外線センサ1の信号を読み出す手段(図
1の1000)と、読み出したデータを取り込み記憶す
る手段(図1の105、108等)と、各画素に流れる
電流のばらつきからばらつき係数を算出する手段(図1
の112)と、フィードバック手段(図1の113等)
を有する。
線センサ1の各画素の抵抗ばらつき量を読み出し回路
(図1の1000)の出力電圧から算出する。このた
め、他の装置で各画素の抵抗値を測定する必要がない。
抗値RBのばらつきがFPNの主原因であり、さらに感
度は抵抗値に比例するため、抵抗値のばらつきが感度ば
らつきの原因にもなる。
で、各画素の抵抗ばらつき量を検出し、ばらつき量から
各画素のばらつき係数を算出し、制御電圧へフィードバ
ックすることにより、FPN、感度ばらつき補正を行う
ことができる。
の実施の形態においては、センサの各画素の抵抗値を測
定するために、他の装置を不要とし、さらに、従来感度
ばらつき補正で行う面内均一な2つの異なる入射光量に
おける出力データ取得などの複雑な操作を必要としな
い。
明すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下
に説明する。図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
す図である。
ンサ1は、積分トランジスタTr11のエミッタに接続
されており、Tr11のベース電圧V11により、次式
(1)で与えられる電流I11が流れる。
からの放電電流I12と、抵抗R13、バイアス用電源
V13によりベース電圧が供給されるトランジスタTr
13から構成される定電流回路により与えられるバイア
ス電流I13と、からなる。
スイッチSW11により1画素周期毎のリセット期間に
リセット電圧V12の電位にリセットされる。
r12はFET(電界効果トランジスタ)で構成される
ソースフォロワ回路であり、積分コンデンサC11の電
位変化を出力する。以上で構成される回路を、ここで
は、「積分回路」1000と称する。
ースフォロワ出力電圧)は、第1の増幅器101、クラ
ンプ回路102、切替スイッチSW12を経て、A/D
変換器103によりアナログ信号からディジタル信号に
変換され、このディジタル信号を入力とする積分回路1
04にて、数10フレームの信号を積算し、該積算結果
を第1のメモリ105に取り込む。
(但しV14=V13)によりベース電圧が供給される
トランジスタTr14は定電流回路を構成し、Tr14
のエミッタ電圧を切替スイッチSW12を経てA/D変
換器103によりディジタル変換し、積算回路104に
より数10フレームの信号を積算し、第2のメモリ10
8に取り込む。
リ108のそれぞれに取り込まれたデータは、第1のア
ベレージング(平均化)回路106、第2のアベレージ
ング回路109により平均化を行い、ばらつき電流算出
回路107、バイアス電流算出回路110により、A/
D変換器103により取り込んだ積算回路出力電圧V1
00と、Tr14のエミッタ電圧とからそれぞれ電流値
を計算し(ばらつき電流の算出)、加算器111によ
り、各画素に流れる電流量が算出される。
路112により、各画素に流れる電流の平均値に対する
各画素のばらつきの係数が算出される。
ログ信号に変換し、第2の増幅器114を経て、乗算器
115に入力される。
R15、トランジスタTr15、Tr15のベース電圧
V15(V11=V15)によりエミッタフォロワ回路
を構成している。
2を介し、Tr11のベース電圧V11に付加し、フィ
ードバック制御を行う。
の動作について、図面を参照して説明する。
を示す。図5において、501は水平シフトレジスタ、
502は垂直シフトレジスタ、503は水平ANDゲー
ト、504は垂直ANDゲート、505は水平スイッ
チ、506は垂直スイッチ、507は水平信号線、50
8は垂直信号線、509は共通ソースライン、510は
ボロメータ、511は出力を示している。垂直ANDゲ
ート504は垂直シフトレジスタ502の各段の出力と
垂直出力イネーブル信号OEVを入力しその出力により
ボロメータ510と共通ソースライン509の間に挿入
されたNMOSトランジスタのON/OFFを制御し、
水平ANDゲート503は水平シフトレジスタ501の
各段の出力と水平出力イネーブル信号OEHを入力しそ
の出力により各垂直信号線508と水平信号線507と
の間に挿入されたCMOSトランスファゲートからなる
水平スイッチ505のON/OFFを制御する。
サは、水平シフトレジスタ501、垂直シフトレジスタ
502、水平スイッチ505、垂直スイッチ506によ
り各画素が順次選択され、各画素の出力は垂直信号線5
08から水平スイッチを介して出力端子511に順次取
り出される。
明するための波形図である。
1の開閉を制御するSW11制御パルス(図2(C))
のON期間に、ボロメータ型赤外線センサ1のクロック
(図2(B))で画素の切り替えを行っている。
形図は、積分コンデンサC11の電位変化を示し、SW
11制御パルスのON期間に積分コンデンサC11の電
位はリセット電圧V12の電位にリセットされ、SW1
1制御パルスがOFF期間には積分コンデンサC11か
らの放電電流I12がボロメータ型赤外線センサ1に電
流が流れる。
(2)で与えられる。
電電流、tは積分時間(リセットスイッチSW11のO
FF期間)、Cは積分コンデンサC11の容量を示す。
では、ボロメータ型赤外線センサ1の各画素の抵抗値R
Bがばらついていると、積分コンデンサC11の放電電
流I12が各画素毎に違うため、積分回路1000の出
力V100も当然ばらつき、FPNが発生する。
の赤外入力条件下で、ボロメータ型赤外線センサ1の抵
抗RBのばらつき量を表すデータを取得する。
出しFPN補正信号を作成する。
電流を制御する電圧へフィードバックすることにより、
ボロメータ型赤外線センサ1の各画素の抵抗値のばらつ
きに依存せずに、一定電流が流れ、FPN及び感度ばら
つき補正が行える。
実現するために、図1に示す第1の実施例では、まず積
分回路出力電圧V100と定電流回路のエミッタ電圧か
ら、ボロメータ型赤外線センサ1の各画素に流れる電流
量を算出し、抵抗ばらつき量を検出する。
器101で反転増幅され、クランプ回路102により、
図2(D)に示した、クランプパルスのタイミングで、
積分回路出力V100のリセット期間を、A/D変換器
103の入力電圧範囲の最低電圧にクランプする。
2(E)に示すA/D変換器103の制御パルスのタイ
ミングで、A/D変換器103によりディジタル信号に
変換し、ランダムノイズの除去を目的に積算回路104
により、数10フレーム(例えば64フレーム)の信号
を積算し、積算結果を第1のメモリ105に取り込む。
に、抵抗R13、トランジスタTr13、Tr13のベ
ース電圧V13から構成される定電流回路と同一な回路
を抵抗R14、トランジスタTr14、Tr13のベー
ス電圧V14(V13=V14)で構成するが、正確に
バイアス電流を算出するために、抵抗R13の抵抗値と
抵抗R14の抵抗値とを等しくし、トランジスタTr1
3とトランジスタTr14も1チップ・デュアル・マッ
チング・トランジスタなどを用いて、電気的特性を揃え
るのが好ましい。
W12を切り替え、A/D変換器103によりディジタ
ル信号に変換し、積算回路104により数10フレーム
(例えば64フレーム)の信号を積算し、積算結果を第
2のメモリ108に取り込む。
リ108のそれぞれに取り込まれたデータは、第1のア
ベレージング回路106、第2のアベレージング回路1
09により平均化(積算回路で64フレーム分の積算を
行ったら、64で除算する)を行い、ばらつき電流算出
回路107、バイアス電流算出回路110により、A/
D変換器103により取り込んだ積分回路出力電圧V1
00と、Tr14のエミッタ電圧は、それぞれ電流値と
してそれぞれ計算され、加算器111により、各画素に
流れる総電流量が算出される。
う。
すると次式(3)が得られる。
間tは既知であり、積分回路出力電圧V100は、第1
のメモリ105に取り込んだデータを読み出して、放電
電流I12の算出をばらつき電流算出回路107にて行
う。
び抵抗R14の抵抗値は既知であり、Tr14のエミッ
タ電圧は第2のメモリ108に取り込んだデータから、
バイアス電流I13の算出をバイアス電流算出回路11
0にて行う。
アス電流が既知である場合には、バイアス電流を検出す
るために構成した,抵抗R14、トランジスタTr1
4、Tr14のベース電圧V14、SW12、第2のメ
モリ108、第2のアベレージング回路109、バイア
ス電流算出回路110を削除し、これらの回路に換え
て、バイアス電流定数回路116で置き換えることがで
きる。
112により、次式(4)の計算を行い、各画素に流れ
る電流が各画素に流れる電流の平均値に対し、どれだけ
ばらついているかを示す係数を算出する。
各画素に流れる電流の平均値に近いある特定の画素を基
準画素として、次式(5)の計算を行ってもよい。
13出力として示すように、D/A変換器113の出力
の切り変わるタイミングがSW11制御パルス(C)の
ON期間中になるように、D/A変換器113によりア
ナログ信号に変換し、第2の増幅器114でゲイン調整
を行う。
スタTr11のエミッタ電圧とセンサの抵抗値RBの関
係から決まるため、各画素のばらつきの係数は、トラン
ジスタTr11のエミッタ電圧に比例する。
ース電圧V11にフィードバックし、制御を行おうとし
ているので、トランジスタTr11のベース・エミッタ
間電圧VBETr11を考慮する必要があるため、Tr11の
エミッタ電圧と各画素のばらつき係数を乗算し、フィー
ドバック量を求め、Tr11のベース電圧V11にフィ
ードバックを行う。
増幅器114の出力を入力し、他の入力には、積分トラ
ンジスタTr11のエミッタ電圧と同一電圧が入力され
るように、抵抗R15、トランジスタTr15、Tr1
5のベース電圧V15(V11=V15)によりエミッ
タフォロワ回路を構成し、フィードバック量を算出す
る。
トランジスタTr11のエミッタ電圧が正確に与えられ
るように、抵抗R15の抵抗値はセンサの抵抗値RBと
ほぼ等しくし、トランジスタTr11とトランジスタT
r15も1チップ・デュアル・マッチング・トランジス
タなどを使用し、電気的特性を揃えることが好ましい。
2を介してTr11のベース電圧V11に付加し、フィ
ードバック制御を行う。
り、ボロメータ型赤外線センサ1の各画素の抵抗値RB
のばらつきに拘らず、各画素には一定電流が流れ、積分
回路出力電圧V100はFPNのない出力が得られる。
そして、FPN補正後、増幅器101のゲインを上げる
ことができ、ダイナミックレンジを有効に活用すること
ができる。
ばらつきの補正について説明する。
1の抵抗値RB′は、次式(6)で与えられる。
ム温度上昇を示している。
Tを各画素一定値とみなすと、次式(7)で表され、入
射パワー後のセンサの抵抗値RB′は、センサの抵抗値
RBのみの関数となる。
動作を説明する。
RX、その画素Xに流れる電流をIXとした場合、ある
画素Yの抵抗値を画素RXのK倍、その画素Yに流れる
電流IYとすると、IX、IYはそれぞれ次式(8)、
(9)で表される。
BETr15であるから、IYは次式(9)′と表され、フィ
ードバック制御を行っているので、IX=IYとなる。
流をIXP、入射パワー後の画素Yに流れる電流をIY
Pとすると、IXP、IYPは次式(10)、(11)
で表される。
となる。
ていると、入射パワー後のセンサの抵抗値RB′はばら
つきが増し、感度ばらつきが発生する。
ータを取得し、センサの抵抗値RBによらず積分回路1
000の出力V100を一定になるようにベース電圧V
100を制御していることで、感度ばらつきの補正をも
行っている。
を参照して説明する。図3は、本発明の第2の実施例の
構成を示す図である。
示した前記第1の実施例の積分回路1000と比較する
と、図3においては、抵抗R13、トランジスタTr1
3、Tr13のベース電圧V13から構成されるバイア
ス電流を流す定電流回路が省略されている。
おける積分回路3000では、ボロメータ型赤外線セン
サ1に流れる電流I31は、積分コンデンサC31から
の放電電流I32のみとなり、積分回路出力電圧V30
0は、次式(12)のように示すことができる。
放電電流(I31=I32)、tは積分時間(リセット
スイッチSW31のOFF期間)、Cは積分コンデンサ
C31の容量をそれぞれ示している。
00において、図1に示した定電流回路を省略すること
で、ボロメータ型赤外線センサ1に流れる電流I31
は、積分コンデンサC31からの放電電流I32のみと
なることから、積分回路出力電圧V300から、一度の
演算で各画素のばらつきが算出できる。
出するために構成した抵抗R14、トランジスタTr1
4、Tr14のベース電圧V14、SW12、第2のメ
モリ108、第2のアベレージング回路109、ばらつ
き電流算出回路107、バイアス電流算出回路110、
加算器111を削除することができる。
センサ1に流れる電流I11に比べ、図3でのボロメー
タ型赤外線センサ1に流れる電流I31は大きくなるた
め、積分コンデンサの容量が同一のもとでは積分回路出
力V300の振幅が大きくなり、積分回路のダイナミッ
クレンジに入らなくなる場合がある。ここで、積分回路
ゲインGは、次式(13)で与えられる。
W11及びSW31のOFF期間)、Cは積分コンデン
サC11及びC31の容量、RBはボロメータ型赤外線
センサ1の抵抗値をそれぞれ示している。
分回路ゲインGを小さくすることにより、積分回路出力
電圧の振幅を小さくすることで回路のダイナミックレン
ジの問題は解決できるが、積分回路ゲインを下げること
による積分回路ノイズに対する積分回路以降のノイズの
影響を無視できなくなる場合もある。
を参照して説明する。図4は、本発明の第3の実施例を
示す図である。
において、積分回路4000は、図1に示した前記第1
の実施例の積分回路1000と、同一の回路構成とされ
ており、積分回路4000の出力電圧V400を第1の
増幅器401、クランプ回路402を経て、A/D変換
器403によりディジタル変換し、積算回路104によ
り数10フレームの信号を積算し、積算結果をメモリ4
05に取り込む。
タは、アベレージング回路406により平均化を行い、
D/A変換器407によりアナログ信号に変換する。こ
のアナログ信号を第2の増幅器408、コンデンサC4
2を介し、Tr41のベース電圧V41に付加し、フィ
ードバック制御を行う。
の動作について図面を参照して説明する。
幅器401、クランプ回路402、A/D変換器40
3、積算回路404、メモリ405、アベレージング回
路406の動作は、前記第1の実施例と同様とされ、メ
モリ405には積分回路出力電圧V400のバイアス成
分を除いた各画素の抵抗ばらつき成分のみを取り込み、
アベレージング回路406により平均化を行う。
D/A変換器407によりアナログ信号に変換し、第2
の増幅器408で反転しかつゲイン調整を行い、容量C
42を介して、トランジスタTr41のベース電圧V4
1に付加し、フィードバック制御を行う。
FPN補正を行うことを目的としたものであり、積分回
路出力電圧V400のバイアス成分を除いた各画素の抵
抗ばらつき成分のみを取り込み、補正データとしている
ことから、前記第1の実施例のような各画素の抵抗ばら
つきを絶対値として計算していないため、正確な補正が
行えない。
r41のベース・エミッタ間電圧VBETr41を補正する回
路が省略されているため、ばらつき係数をTr41のベ
ース電圧にフィードバック制御しても、Tr41のベー
ス・エミッタ間電圧VBETr41の分だけ誤差となる。ま
た、その誤差は、ベース電圧V41が低いほど顕著にな
る。
分を除いた各画素の抵抗ばらつき成分、即ち相対的なば
らつき成分から絶対値としての抵抗ばらつきを類推し、
フィードバックすることにより、大まかではあるがFP
N、感度ばらつき補正を行うことは可能とされており、
また特別なデータ処理を行わないため、回路規模を小さ
くできることを特徴とする。
て、積分回路4000は、前記第1の実施例の積分回路
1000のように、定電流回路を持つ積分回路ではある
が、前記第2の実施例の積分回路3000のように、定
電流回路を省略した積分回路を用いても、実現可能であ
る。
な効果を奏する。
抵抗値を測定するために、他の装置が不要であるという
ことである。
赤外線センサの各画素の抵抗ばらつき量を読み出し回路
の出力電圧から算出するためである。
補正で行う面内均一な2つの異なる入射光量における出
力データ取得など、複雑な操作を不要としたということ
である。
赤外入力条件下で、各画素の抵抗ばらつき量を検出し、
そのばらつき量から各画素のばらつき係数を算出し、制
御電圧へフィードバックすることにより、FPN、感度
ばらつき補正を行うことができるためである。
る。
波形図である。
る。
る。
成を示す図である。
ンプ 102、302、402 クランプ回路 103、303、403 A/D変換器 104、304、305 積算回路 105、108、305、405 メモリ 106、109、306、406 アベレージング回路 107 ばらつき電流算出回路 110 バイアス電流算出回路 111 加算器 112、307、406 係数算出回路 113、308、407 D/A変換器 115、310 乗算器 116 バイアス電流定数回路 1000、3000、4000 積分回路 V100、V300、V400 積分回路出力電圧 Tr11、Tr13、Tr14、Tr15、Tr31、
Tr33、Tr41、Tr43 バイポーラトランジス
タ Tr12、Tr32、Tr42 FETトランジスタ V11、V12、V13、V14、V15、V31、V
32、V33、V41、V42、V43 バイアス電圧 R11、R12、R13、R14、R15、R31、R
32、R33、R41、R42、R43 抵抗器 C11、C12、C31、C32、C41、C42 コ
ンデンサ SW11、SW31、SW41 リセットスイッチ SW12 入力切り替えスイッチ 501 水平シフトレジスタ 502 垂直シフトレジスタ 503 水平AND 504 垂直AND 505 水平スイッチ 506 垂直スイッチ 507 水平信号線 508 垂直信号線 509 共通ソースライン 510 ボロメータ 511 出力
Claims (11)
- 【請求項1】ボロメータ型赤外線センサ(単に「セン
サ」という)と、 前記センサの出力を読み出す積分回路と、 均一の赤外入力条件下で前記積分回路からの上記センサ
の各画素の抵抗値のばらつきを含んだ出力電圧を記録す
る記録手段と、 前記記録したばらつきのある電圧から各画素の抵抗値の
ばらつきに応じた係数を算出する手段と、 前記係数を算出する手段の出力を前記積分回路の制御電
圧にフィードバックする手段と、 を含むことを特徴とする赤外線撮像装置。 - 【請求項2】前記記録手段が、 前記積分回路の出力を所定の電圧にクランプするクラン
プ回路と、 前記クランプ回路の出力を入力とするアナログディジタ
ル変換器(「A/D変換器」という)と、 前記A/D変換器の出力を入力とし、信号を所定の数フ
レームにわたり積算する積算回路と、 前記積算回路の出力を入力とし、各画素のレベルを記録
するメモリと、 を含むことを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装
置。 - 【請求項3】前記各画素の抵抗値のばらつきに応じた係
数を算出する手段が、 前記メモリから読み出したデータの平均化を行うアベレ
ージング回路と、 前記アベレージング回路の出力から前記センサに流れる
電流を算出する電流算出回路と、 前記電流算出回路の出力から各画素の抵抗値のばらつき
に応じた係数を算出する係数算出回路と、 を含むことを特徴とする請求項2記載の赤外線撮像装
置。 - 【請求項4】前記積分回路の制御電圧にフィードバック
する手段が、 前記係数算出回路の出力電圧を入力とし、アナログ信号
を出力するディジタルアナログ変換器(「D/A変換
器」という)と、 前記D/A変換器の出力を入力とし増幅度の調整を行う
増幅器と、 を含むことを特徴とする請求項3記載の赤外線撮像装
置。 - 【請求項5】前記積分回路が、信号のバイアス成分をキ
ャンセルする第1の定電流回路を含む、ことを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれか一に記載の赤外線撮像装
置。 - 【請求項6】前記第1の定電流回路と同一の電流特性を
有する第2の定電流回路と、 前記積分回路の出力電圧と、前記第2の定電流回路の抵
抗端子電圧とを切り換え出力するスイッチと、 をさらに備え、 前記スイッチの出力を前記A/D変換器に入力すること
を特徴とする請求項5記載の赤外線撮像装置。 - 【請求項7】前記電流算出回路が、各画素の抵抗値のば
らつきに応じた電流を算出する手段と、 バイアス電流を算出する手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3記載の赤外線撮像装
置。 - 【請求項8】前記抵抗値のばらつきに応じた電流を算出
する手段が、前記積分回路の出力電圧をV、積分容量を
C、積分時間をtとして、(V・C)/tの演算を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の赤外線撮像装置。 - 【請求項9】前記バイアス電流を算出する手段が、電源
電圧をVDD、前記第2の定電流回路の抵抗の抵抗値を
R、前記第2の定電流回路のトランジスタのエミッタ電
圧をVEとして、(VDD−VE)/Rの演算を行うこ
とを特徴とする請求項7記載の赤外線撮像装置。 - 【請求項10】前記係数算出回路が、各画素に流れる電
流の平均値を各画素に流れる電流値で除した値から、1
差し引いた演算、または、画素に流れる電流が各画素に
流れる電流の平均値に近いある特定の画素を基準画素と
して、基準画素に流れる電流値を各画素に流れる電流値
で除した値から1差し引く演算を行うことを特徴とする
請求項3記載の赤外線撮像装置。 - 【請求項11】前記積分回路の制御電圧にフィードバッ
クする手段が、前記増幅器の出力と所定のバイアス電圧
とを乗算するアナログ乗算器を有することを特徴とする
請求項4に記載の赤外線撮像装置。
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