JP4605858B2 - 眼底カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底カメラ、更に詳細には、観察用光源からの光を照明系を介して被検眼の眼底に照射し、照射された眼底の像を撮影光学系を介して撮影可能な、散瞳型と無散瞳型の機能を兼ね備えた眼底カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
光源からの光で照明された眼底からの反射光を結像させ眼底像を撮影するカメラとして、一般的には散瞳型眼底カメラと無散瞳型眼底カメラが知られている。散瞳型眼底カメラは、主に可視光の光源を使用し、画角を広く撮影できカメラ自体のアオリ機構をもつことにより眼底の隅々まで撮影を可能としている。この種の眼底カメラの欠点としては被検眼を散瞳する必要があり、被検者に多大の負担を強いることである。一方、無散瞳型の眼底カメラでは、光源として赤外光を使用することから被検眼を散瞳させる必要はないが、画角は散瞳型ほど広くなく眼底黄班部を中心に撮影が行なわれる。
【0003】
近年になりこれらの散瞳型と無散瞳型の機能を兼ね備えた散瞳、無散瞳一体型眼底カメラが実現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような眼底カメラにおいては、照明光の反射光を除去するために、開口絞りが撮影光路中に配置される。この開口絞りは水晶体、角膜、虹彩での照明光の反射光を除去し、かつ瞳孔から通じてくる眼底からの反射光をなるべく多く撮影光学系に導かねばならないので、絞り径は瞳孔径に合わせて決めるのが最良である。一方開口絞り位置に関しては散瞳時は開口絞りが水晶体前面にくるのが最適であるが、無散瞳時は瞳孔径が小さくなるので水晶体内部と略共役な位置にくるのが最適となる(特開昭62−179431号公報)。
【0005】
このような状況から散瞳時の撮影と無散瞳時の撮影とでは最適の開口絞り径、開口絞り位置が異なるので、開口絞りの位置あるいは径を固定してしまうと、散瞳、無散瞳時の両方の撮影に対して最良の眼底像を撮影することができなかった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、散瞳時の撮影でも無散瞳時の撮影でも最良の眼底像を撮影することができる眼底カメラを提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この課題を解決するために、観察用光源からの光を照明系を介して被検眼の眼底に照射し、照射された眼底の像を撮影光学系を介して撮影する眼底カメラにおいて、観察用光源の波長を可視光または赤外光に切り換える手段と、撮影光学系の対物レンズと合焦レンズの間に配置される開口絞りとを備え、観察用光源の波長が可視光のときは前記開口絞りが水晶体前面と略共役な位置に配置され、前記波長が赤外光に切り換えられたときには前記開口絞りの位置が水晶体内部と略共役な位置に配置される構成を採用している。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1に本発明に係わる眼底カメラを示す。観察用光源であるランプLAがミラーM1の中心に配置され、このランプLAから発せられた光は、可視光、赤外光の帯域の波長を含み、コンデンサーレンズ1、撮影用光源であるストロボ(フラッシュランプ)SR、コンデンサーレンズ2を経て、全反射ミラーM2によって反射され、続いてレンズ3、リング状照明を形成するためのリングスリット4、さらにリレーレンズ5、対物レンズの反射をとるための黒点板6、リレーレンズ7、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラーM3で反射されてから対物レンズ8を経て、被検眼Eの瞳Epより眼底Erに入射される。フィルターFは、可視光カットフィルターで眼底カメラを無散瞳型として使用する場合に光路に挿入され、それにより光源LAからの光の波長はほぼ赤外光の波長となり、一方散瞳型として使用される場合には図示したように、光路から離脱される。
【0014】
眼底Erからの反射光は再び瞳Epから対物レンズ8を介して受光され、穴あき全反射ミラーM3の穴を通過し、開口絞り31で絞られて、更に、合焦レンズ9、結像レンズ10を通過し、リターンミラーM4に入射する。開口絞り31は、対物レンズ8を介して被検眼Eの水晶体前面に結像される位置に配置される。また開口絞り31と穴あき全反射ミラーM3の穴間には、開口絞り31より径が小さい開口絞り30が光路に挿脱可能に配置されている。この開口絞り30は、眼底カメラが散瞳型として用いられるときには、図示したように光路から離脱され、また無散瞳型として用いられる場合は光路に挿入される。この挿入される位置は、開口絞り30が対物レンズ8を介して被検眼Eの水晶体内部(ほぼ中央部)に結像される位置に設定される。
【0015】
リターンミラーM4に入射した光は、観察時にはリターンミラーM4、ミラーM5で反射され、視野絞り12、フィールドレンズ13を介して、接眼レンズ14により検者Sに観察される。リターンミラーM4は、フィルム11に撮影する場合には、光路から外される。
【0016】
また、眼底カメラは、フィルムの代わりにCCDカメラでも撮影できるように構成されており、CCDカメラで撮影する場合には、ミラーM5、M6が光路から離脱して眼底像がレンズ23を介して撮影用CCDカメラ24に導かれる。更に、無散瞳型で眼底カメラが使用される場合は、赤外光の観察になるので、接眼レンズ14を介した観察に代わり赤外線に感度を有する観察用CCD26が設けられる。赤外光での観察時には、ミラーM5が光路から離脱してリターンミラーM4で反射した光束はミラーM6で反射され、フィルター21、レンズ25を介して観察用CCDカメラ26に入射する。
【0017】
また、上記ミラーM5とM6間には、眼底共役位置に配置され撮影範囲を決めるためのマスク32が設けられる。このマスク32は眼底カメラが無散瞳型として使用される場合には、マスク33と交換される。マスク33はほぼ円形の形状をしており、またマスク32は上下部がカットされ、左右方向が引き伸ばされた小判型の形状になっており、透過部の面積はマスク33より大きくなっている。
【0018】
なお、図1において、フィルターF1は蛍光撮影のときに照明系の光路に挿入されるエキサイターフィルターであり、フィルターF2は蛍光撮影のときに撮影系の光路内に挿入されるバリアーフィルターである。
【0019】
このような構成において、被検眼を散瞳させ、眼底カメラが散瞳型として使用される場合は、図示したように、フィルターF、開口絞り30は光路から離脱しており、マスク32が撮影光路に挿入されている。検者は、ミラーM5が図示の位置にあるので、可視光で照明された眼底からの像を接眼レンズ14を介して観察する。この場合、撮影光学系の開口絞りは開口絞り31となっている。開口絞り31は対物レンズ8を介して被検眼Eの水晶体前面に結像される位置に配置されおり、開口絞り31の像は散瞳して大きくなった瞳Epの径に合わせて大きな径の像となっているので、眼底から瞳孔を通じて多くの反射光を導くことができ、また有害な反射光を同時にカットすることができる。
【0020】
眼底像をフィルム11に撮影記録する場合は、シャッターを押すとミラーM4が跳ね上がり光を透過する位置で固定され、その間にストロボSRが発光して撮影が行われる。CCDカメラ24で撮影記録する場合は、シャッターを押すとミラーM5、M6がそれぞれCCDカメラ24へ光を透過させる方向に動き、眼底Erからの反射光がマスク32を介してCCDカメラ24に到達し、眼底像がCCDカメラ24で撮影される。
【0021】
一方、被検眼を無散瞳状態で撮影する無散瞳型に切り換えると、フィルターFが光路に挿入され、それにより観察用光源LAからの可視光がカットされるので、光源LAからでる光束の波長は可視光から赤外光にその波長特性が切り換えられる。また無散瞳型に切り換えられると、開口絞り30が光路に挿入されるとともに、マスクが無散瞳撮影用マスク33に切り換えられる。
【0022】
このとき観察光はフィルターFを透過して可視光がカットされているため可視光は被検眼に照射されず、被検眼は縮瞳しないので観察が可能となる。しかし赤外光での観察になるので肉眼では観察できないため、ミラーM5を光路から外し、観察用CCDカメラ26で観察を行う。この場合、撮影光学系の開口絞りは挿入された開口絞り30が有効になり、開口絞り31は光線有効径よりも十分に大きいため光学系に影響を及ぼすことはない。
【0023】
開口絞り30は、図2に示すように、対物レンズ8により被検眼Eの水晶体Ecの内部で結像してそこに開口部の像30’が形成されるような位置に配置されており、またその開口絞り30の径は開口絞り31の径より小さく、開口絞り30の開口部の像30’の径は赤外光で照射されるときの小さな瞳孔径とほぼ同じような径となっている。従って、開口絞り径が瞳孔径に対応しているので眼底からの反射光を多く撮影光学系に導くことができる。また、同図から明らかなように、開口絞り30の像が水晶体内部に形成される場合の眼底照明角φ1(実線で図示)は、開口絞り30の像が水晶体前面(瞳の位置に対応)に形成される場合の眼底照明角φ2(一点鎖線で図示)より小さく設定できるので、眼底中心部の光量を相対的に多くすることができる。従って、眼底から瞳孔を通じて多くの反射光を導くことができ、良好な観察、撮影が可能になる。
【0024】
観察後、眼底像をフィルム11に撮影するときは、シャッターを押すと、ミラーM4が光路から外れ、またCCDカメラ24で撮影するときは、ミラーM6が光路から外れ、その間にストロボSRが発光して眼底からの反射光がフィルム11または撮影用CCDカメラ24に到達し、眼底像がそれぞれフィルム11あるいはCCDカメラ24に撮影される。
【0025】
なお、上述した実施形態では、開口絞り31は散瞳、無散瞳の切り換えに関係なく、固定されているが、無散瞳型に切り換えた場合、光路から離脱させるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、観察用光源の波長が可視光のときは、撮影光学系の対物レンズと合焦レンズの間に配置される開口絞りが水晶体前面と略共役な位置に配置され、前記波長が赤外光に切り換えられたときには、前記開口絞りの位置が水晶体内部と略共役な位置に配置されるので、散瞳時の撮影でも無散瞳時の撮影でも最良の眼底像を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼底カメラの全体の構成を示す光学図である。
【図2】開口絞りの像の位置と照明光の関係を示す光学図である。
【符号の説明】
LA 照明光源
SR ストロボ、
F 可視光カットフィルタ
Er 眼底
Ep 瞳
24 撮影用CCDカメラ
26 観察用CCDカメラ
Claims (3)
- 観察用光源からの光を照明系を介して被検眼の眼底に照射し、照射された眼底の像を撮影光学系を介して撮影する眼底カメラにおいて、
観察用光源の波長を可視光または赤外光に切り換える手段と、
撮影光学系の対物レンズと合焦レンズの間に配置される開口絞りとを備え、
観察用光源の波長が可視光のときは前記開口絞りが水晶体前面と略共役な位置に配置され、前記波長が赤外光に切り換えられたときには前記開口絞りの位置が水晶体内部と略共役な位置に配置されることを特徴とする眼底カメラ。 - 観察用光源の波長の切り換えに応じて観察手段を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。
- 撮影光学系中の眼底共役位置に撮影範囲を決めるマスクを配して、観察用光源の波長の切り換えに応じて前記マスクの形状を変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼底カメラ。
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