JP4603553B2 - 切換可能な、ハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング - Google Patents

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Description

本発明は、ハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング(Buchsenlager)、つまり「ハイドロベアリング(Hydrolager)」であって、ハイドロリック範囲が少なくとも2つのチャンバペア(室対)から形成されており、各チャンバペアが、少なくとも2つの別個のチャンバ(室)から形成されており、該チャンバが、それぞれ少なくとも1つの減衰通路を介して互いに接続されている形式のものに関する。
振動を減衰させ、かつ力を吸収するためには、種々様々な構造のベアリングが使用され、とりわけゴムベアリングが多様に使用される。このようなゴムベアリングは車両構造では、たとえば車両のホイール懸架装置または駆動ユニットの一部を支承するために働く。この場合、使用事例に応じて、エラストマ製の減衰部材の減衰作用をハイドロリック的な減衰により付加的にアシストすることが知られている。液体質量により生ぜしめられる吸振効果を利用するためには、ベアリングのエラストマ製の挿入部分もしくはゴム体に流体の減衰媒体を収容するための室もしくはチャンバが設けられる。要求される調整に関連してベアリング内での大きさおよび位置が設定されるこれらのチャンバは、付加的にベアリング内に組み込まれた特殊な成形部分に形成された1つまたは複数の通路を通じて流れが導通するように互いに接続される。こうして、ベアリングに対する負荷に応じて、減衰媒体は一方のチャンバから他方のチャンバへ押し出される。この場合、ハイドロリック的な減衰が、半径方向でベアリング内に導入された力に関して使用されるようなベアリングも、主として軸方向の減衰が減衰液によりアシストされるようなベアリングも知られている。また、減衰媒体の吸振効果が軸方向と半径方向とで利用されるようなベアリングも知られている。
このようなベアリングはドイツ連邦共和国特許出願公開第69101803号明細書に基づき公知である。この場合、内側部分と外側スリーブとの間にエラストマ製の減衰部材が配置されている。エラストマ製の減衰部材の内部には、流体で充填された第1のチャンバペアが配置されている。この場合、第1のチャンバペアに所属する両チャンバはベアリングの互いに反対の側の端部に位置しており、ベアリングの軸方向において周波数に関連した減衰を生ぜしめる。この第1のチャンバペアの間では、エラストマ製の減衰部材に第2のチャンバペアが配置されている。この第2のチャンバペアは半径方向の減衰のために設けられていて、半径方向で互いに対峙して位置する2つのチャンバを備えている。内側部分の内部に設けられた通路キャリヤに配置された減衰通路を介して、軸方向に作用するチャンバおよび半径方向に作用するチャンバがそれぞれ互いに接続されている。このような構成における重大な不都合は、通路キャリヤが内側部分の内部に配置されているので、減衰通路、ひいては減衰特性を、極めて小さな規模でしか変化させることができないことである。さらに、各チャンバペアのチャンバ、つまり第1のチャンバペアのチャンバも第2のチャンバペアのチャンバも、空間的に互いに大きく引き離されて配置されている。
さらに、1方向で作用する2つのチャンバを備えた、ハイドロリック減衰作用を有するベアリングが知られている。このようなベアリングでは、ハイドロリック流体で充填された両チャンバが、運転状態に関連して遮断・接続切換可能な減衰もしくは剛性のために、減衰通路を介した接続の他に、閉鎖・開放可能なチャンバ壁貫通孔を介して互いに直接に接続可能である。このようなベアリングは、たとえば欧州特許第0173273号明細書に基づき公知である。この場合、ニューマチック式に駆動される閉鎖プレートによりチャンバ壁貫通孔を閉鎖することができる。操作シリンダとして働くニューマチックシリンダはチャンバの外部に配置されていて、ベアリングの構成スペースを著しく増大させてしまう。さらに、ニューマチックシリンダのピストンにおいて付加的なシール手間が必要となり、この場合、このように大きな手間のかかる配置は2チャンバベアリングに限定されている。
本発明の課題は、軸方向でも半径方向でも減衰作用を発揮する、ハイドロリック減衰作用を有するベアリングを改良して、運転状態に関連して遮断・接続切換な減衰もしくは剛性が可能となると同時に、ベアリングが単純でかつコンパクトに形成されかつ経済的に製造され得るようなベアリングを提供することである。
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴部に記載の特徴を有するブッシュベアリングにより解決される。本発明によるブッシュベアリングの有利な構成もしくは改良形は請求項2以下に記載されている。
本発明によるブッシュベアリングは長手方向軸線に沿って延びる孔を備えた内側部分を有しており、この場合、この内側部分は外側スリーブによって取り囲まれ、内側部分と外側スリーブとの間には少なくとも1つのエラストマ製の減衰部材が設けられている。さらに、本発明によるブッシュベアリングは少なくとも1つの第1のチャンバペアと少なくとも1つの第2のチャンバペアとを有しており、この場合、各チャンバペアは2つの別個のチャンバから形成される。第1のチャンバペアのチャンバはブッシュベアリングの長手方向軸線に沿って軸方向に配置されており、第2のチャンバペアの2つのチャンバは長手方向軸線に対して半径方向にかつ、軸方向で第1のチャンバペアの2つのチャンバの間に配置されている。チャンバペアはそれぞれ、外側スリーブと、外側に位置する外側ブッシュとの間に配置された通路キャリヤに設けられている少なくとも1つの減衰通路を介して接続されている。本発明によれば、第1のチャンバペアの両チャンバのうちの少なくとも一方のチャンバが、第2のチャンバペアの両チャンバのうちの少なくとも一方のチャンバに、少なくとも1つの選択的に閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔を介して接続可能であるか、または両チャンバペアのうちの少なくとも一方のチャンバペアの両チャンバが、少なくとも1つの選択的に閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔を介して接続可能であるか、または第1のチャンバペアの両チャンバのうちの少なくとも一方のチャンバが、第2のチャンバペアの両チャンバのうちの少なくとも一方のチャンバに、少なくとも1つの選択的に閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔を介して接続可能であり、かつ両チャンバペアのうちの少なくとも一方のチャンバペアの両チャンバが、少なくとも1つの別の選択的に閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔を介して接続可能である。
全てのチャンバのチャンバを選択的に互いに直接に接続することにより、運転状態に関連して遮断・接続切換可能な減衰もしくは剛性を少なくとも2つの空間方向で実現するための手段が提供されている。一方のチャンバペアのチャンバだけがチャンバ壁貫通孔によって互いに直接に接続される場合には、1空間方向における高周波数の振動しか絶縁されず、別の空間方向では引き続き減衰作用が存在している。したがって、チャンバの選択的に切換可能な種々の接続可能性により、ブッシュベアリングの切換可能性が提供されているので、この切換可能性に基づき、種々異なる走行状態に合わせたブッシュベアリングの調整が可能となる。
チャンバ壁貫通孔は、それぞれ少なくとも1つの閉鎖エレメントと操作装置とから形成されているそれぞれ1つの閉鎖機構によって選択的に閉鎖または開放されると有利である。閉鎖エレメントはスライダとして形成されていると有利である。このスライダは、有利にはソレノイドもしくは電磁石により形成された操作装置によって操作される。電磁石としての構成の他に、操作装置はニューマチック式、ハイドロリック式または機械式に、たとえば引張りケーブルもしくはボーデンケーブルを介して操作することもできる。1つまたは少なくとも2つの空間方向におけるブッシュベアリングの減衰特性もしくは剛性特性を種々の運転状態に適合させるためには、操作装置を個々に、ペア毎にまたはグループ毎にも制御することができる。これにより、第1には個々のチャンバペアの種々異なるチャンバを互いに接続し、第2には互いに接続された2つのチャンバのためのチャンバ壁貫通孔の横断面開口を減衰特性の別の可変調整のために変えることが可能となる。すなわち、たとえば2つのチャンバが、互いに隣接した、別個に制御可能な2つのチャンバ壁貫通孔を介して接続可能であってよい。有利な実施態様では、1つの操作装置により2つのスライダを同時に操作することができる。これにより、閉鎖可能な複数のチャンバ壁貫通孔を使用する場合の手間が全体的に低減可能となる。
スライダも電磁式の操作装置も、極めて狭いスペースに収納され得るので、このようなスライダおよび操作装置は有利にはコンパクトなベアリングのために提供され得る。この場合、流体で充填された少なくとも1つのチャンバ内部に閉鎖機構、特に操作装置を配置することが特に好都合となる。これにより、ベアリングの外部に配置された構成部分を回避することができる。
本発明のさらに別の有利な構成では、第1のチャンバペアのチャンバと、第2のチャンバペアのチャンバとが、軸方向の部分範囲で少なくとも所定の範囲にわたって互いに重なり合うように当該ブッシュベアリングのチャンバが配置されている。これにより、長手方向軸線に対して直角に向けられたリングの内部で、このリングに対して同心的に延びる円線に沿って、第1のチャンバペアのチャンバの少なくとも一部も第2のチャンバペアのチャンバまたはこれらのチャンバの一部も、相前後して配置されている。このような配置形式に基づき、軸方向の端部に配置されたチャンバのために必要とされる容積をブッシュベアリングの中心部、しかも正確に言えば、通常ではエラストマにより埋められている範囲へ向かって移動させることができる。すなわち、本発明によれば、第1に、特に軸方向において極めてコンパクトな構造を有するブッシュベアリングが実現され、第2に大容積のエラストマ範囲が回避される。こうして、さらにエラストマに関する材料使用量が著しく減じられるので、コスト手間を著しく低減させることができる。さらに、ブッシュベアリングの一層コンパクトな構成により、加硫成形工具内に、より多数の加硫キャビティを設けることが可能になるので、1回の加硫成形過程につき、より多くのブッシュベアリングを製作することができる。
外側スリーブに対して内側部分の半径方向の変位を制限するためのストッパを形成するために、本発明の有利な構成では、ブッシュベアリングの内側部分に複数の突出部が配置されている。これにより、さらにチャンバ容積に簡単に影響を与えることができる。
内側部分とエラストマ製の減衰部材とを取り囲む外側スリーブは、有利には少なくとも部分範囲において外側ブッシュに対して間隔を置いて配置されているか、もしくは外側ブッシュと外側スリーブとの間に配置された通路キャリヤに対して間隔を置いて配置されているので、外側スリーブと外側ブッシュとの間または外側スリーブと通路キャリヤとの間に存在するスペースを、ブッシュベアリングの軸方向の端部に配置された、第1のチャンバペアのチャンバのための容積として使用することができる。これによって、このような配置形式は、第1のチャンバペアのチャンバと第2のチャンバペアのチャンバとが軸方向で直接に、エラストマ製の減衰部材の薄い分離壁によってのみ分離されて互いに隣接して配置されているだけではなく、長手方向軸線に対して平行な平面においても直接に互いに隣接して配置されていることを可能にする。第1のチャンバペアのチャンバおよび第2のチャンバペアのチャンバはこの場合、外側スリーブの固い壁ならびに場合によってはエラストマ製の減衰部材の層によって分離されている。これによって、第1のチャンバペアの少なくとも1つのチャンバは、長手方向軸線に対して直角に位置する平面に対して傾けられて、第2のチャンバペアの1つのチャンバに直接に接している。
第1のチャンバペアの、ブッシュベアリングの軸方向の両端部に配置されたチャンバを分離するために、本発明の有利な構成では、外側スリーブがウェブを備えていてよい。このウェブは外側スリーブを通路キャリヤまたは外側ブッシュに結合する。通路キャリヤまたは外側ブッシュが円筒状に形成されている場合には、ウェブは円セグメントの形に形成されている。このウェブは第1のチャンバペアの、ブッシュベアリングの軸方向の両端部に配置されたチャンバを分離する。したがって、第1のチャンバペアのチャンバも直接に互いに隣接して配置されていて、ウェブによってのみ分離されている。これらのチャンバは互いに接している。
減衰部材は有利には2つの部分から形成され得る。この場合、減衰部材の両部分はそのコンタクト範囲に、ブッシュベアリングの長手方向軸線に対して直角に形成されている分離平面を形成する。減衰部材のこのような分割に基づき、有利には軸方向において2つの部分から成る減衰部材の内部での予荷重もしくはプリロードを達成することができる。予荷重もしくはプリロードはこの場合、外側スリーブを介して保持される。この場合、有利な構成では、このために外側スリーブが同じく2つの部分から形成され得る。外側スリーブの両部分はそのコンタクト範囲で、ウェブ全体を通じて延びるコンタクトゾーンを形成する。したがって、ウェブもやはり2つの部分から形成されている。外側スリーブのコンタクトゾーンおよび減衰部材の両部分の分離平面は、1つの共通の平面に位置している。減衰部材および外側スリーブが2つの部分から形成されていることに基づき、改善された組付け・加硫成形条件に関してさらに、ブッシュベアリングの簡単化された製作が得られる。
第2の有利な構成では、外側スリーブを外側ブッシュまたは通路キャリヤに結合するウェブがその付加エレメントとして形成されていてよい。この付加エレメントは、たとえばねじ締結によって外側スリーブに固定される。このためには、付加エレメントに、ウェブに対して直角に、複数の孔を備えた固定用の取付けプレートが配置されており、この場合、この取付けプレートは、たとえばウェブとワンピースに形成されていてよい。この付加エレメントによって、ブッシュベアリングの製造を一層簡単化することができ、さらにエラストマ製の減衰部材の両部分の予荷重もしくはプリロードを的確に付与し、かつ永続的に保持することができるので有利である。
各チャンバを接続する減衰通路が形成されている通路キャリヤは、外側スリーブと外側ブッシュとの間に配置されていると特に有利である。通路キャリヤの比較的大きな直径に基づき、種々の減衰通路を多彩に変化させ、これにより有効周波数帯域の著しく大きなシフトを得ることができる。周波数位置および減衰最大値の量はこの場合、第1のチャンバペアおよび第2のチャンバペアのための別個の減衰通路によって別個に調節可能である。有利な構成において通路キャリヤがさらに外側ブッシュの全軸方向延在長さにわたって延びていると、さらに外側ブッシュの有効な機械的支持が得られる。なぜならば、通路キャリヤは作用する力の一部を受け止めることができるからである。こうして、外側ブッシュ全体を、減じられた荷重に合わせて設計することができる。
ブッシュベアリング全体ならびに個々の構成部分、特に内側部分、外側スリーブの一部およびエラストマ製の減衰部材の一部が、互いに対称的に形成されると、製造・構造化手間に関しても、使用特性に関しても有利になり得る。特にチャンバペアのチャンバの対称的な形成により、たとえば優先的に2つの空間方向に調和された減衰特性を得ることができる。対称性はこの場合、ブッシュベアリングの長手方向軸線が延びている互いに直角に位置する2つの平面に関しても、ブッシュベアリングの長手方向軸線に対して直角な1つの平面に関しても云える。
ブッシュベアリングの対称的な構造はさらに、モジュール式の組立てユニットシステムによる一連のハイドロベアリングの製作を促進する。すなわち、たとえば固定の外径を有する外側ブッシュのためには、種々の内側の構成部分、たとえば通路キャリヤ、内側部分または外側スリーブの選択によって、その都度の要求に適合された種々異なる減衰特性を有する多数のブッシュベアリングを提供することができる。
さらに別の有利な構成では、少なくとも付加エレメントが操作装置および閉鎖エレメントと共に、1つの前組付けされたモジュールとして形成されていてよい。これにより、製作手間を一層低減させることができる。
請求項2以下には、本発明のさらに別の改良形が記載されている。以下に、これらの改良形に基づいた本発明の有利な実施例を図面につき詳しく説明する。
図1は、本発明によるブッシュベアリングの第1実施例を外側ブッシュおよび通路キャリヤなしの状態で示す概略図であり、
図2は、図1のII−II断面線に沿った断面図であり、
図3は、図1のIII−III断面線に沿った断面図であり、
図4は、図3のIV−IV断面線に沿った断面図であり、
図5は、本発明によるブッシュベアリングの第2実施例を外側ブッシュおよび通路キャリヤなしの状態で示す概略図であり、
図6は、図5のVI−VI断面線に沿った断面図であり、
図7は、図5のVII−VII断面線に沿った断面図であり、
図8は、図7のVIII−VIII断面線に沿った断面図であり、
図9は、通路キャリヤを単独で示す斜視図である。
図1〜図4には、本発明によるブッシュベアリング1の第1実施例が示されている。ブッシュベアリング1は、有利には金属製の、たとえばアルミニウムから成る内側部分2を有している。この内側部分2はブッシュベアリング1の長手方向軸線4に沿って一貫して延びる円筒状の孔3を備えている。この場合、この孔3はその他のいかなる形状をも、たとえば六角穴の形をとることもでき、たとえば盲孔として形成されていてもよい。内側部分2はブッシュベアリング1の真ん中の範囲に、半径方向で互いに背中合わせに位置しかつ半径方向外側へ向かって延びる2つの突出部5を備えており、この場合、内側部分2は2つの部分から成るエラストマ製の減衰部材6によって取り囲まれている。上側の減衰部分7と下側の減衰部分8とから成るエラストマ製の減衰部材6は、内側部分2に加硫接着されていて、2つのスラストパッケージ(Schubpakete)またはスラストプレッシャパッケージ(Schubdruckpakete)を成している。これらのスラストパッケージは2つの部分から成る外側スリーブ9の内部に配置されていて、この外側スリーブ9にやはり加硫接着されている。この場合、上側の外側スリーブ部分10および下側の外側スリーブ部分11は、上下の両減衰部分7,8を押し縮めて、エラストマ製の減衰部材6に予荷重もしくはプリロードを加えている。外側スリーブ9は外側ブッシュ12によって取り囲まれ、この場合、外側ブッシュ12と外側スリーブ9との間には、円筒状の通路キャリヤ13が配置されている。
内側部分2には、軸方向の端範囲でそれぞれ1つの円錐状のゴムベアリング14が内側の支持リング15によって押し被せられる。この場合、ゴムベアリング14は外側の支持リング16によって外側ブッシュ12もしくは通路キャリヤ13内に、たとえばプレス嵌めを介して挿入される。
上側の減衰部分7と下側の減衰部分8とは、そのコンタクト範囲に分離平面17を形成している。この分離平面17は上側の外側スリーブ部分10と下側の外側スリーブ11とのコンタクトゾーン17´と共に共通の平面に位置している。内側部分2の突出部5の側方の範囲では、外側スリーブ9が外側ブッシュ12もしくは通路キャリヤ13に対して間隔を有している。したがって、ブッシュベアリング1のほぼ中央部で外側スリーブ9はウェブ18を備えており、このウェブ18は外側ブッシュ12もしくは通路キャリヤ13に対する外側スリーブ9の結合部を成している。平面図で見てウェブ18は円セグメントとして形成されている(図2)。ウェブ18は本実施例では外側スリーブ9と同様に全体的に2つの部分から形成されているので、コンタクトゾーン17´はウェブ18にまで続いている。
軸方向の端部に配置されたゴムベアリング14はエラストマ製の減衰部材6ならびに外側スリーブ9と共に、また半径方向の輪郭制限部として通路キャリヤ13もしくは外側ブッシュ12と共に、それぞれ上側および下側の室もしくはチャンバ19,20を形成している。両室もしくは両チャンバ19,20は第1の室対もしくは第1のチャンバペア21を形成しており、この第1のチャンバペア21は分離平面17の範囲でウェブ18により互いに分離されている。突出部5の半径方向外側の範囲では、エラストマ製の減衰部材6における加工成形部が、外側ブッシュ12もしくは通路キャリヤ13と共に半径方向の2つの室もしくはチャンバ22,23を形成しており、両室もしくは両チャンバ22,23は第2の室対もしくは第2のチャンバペア24を形成している。これらのチャンバ19,20,22,23はハイドロリック流体で充填されている。
第1のチャンバペア21の両チャンバ19,20は、通路キャリヤ13に配置された第1の減衰通路25を介して互いに接続されており、第2のチャンバペア24の両チャンバ22,23は同じく通路キャリヤ13に配置された第2の減衰通路26を介して互いに接続されている(図9も参照)。したがって、第1のチャンバペア21は長手方向軸線4に対して軸方向でブッシュベアリング1の減衰を生ぜしめ、それに対して第2のチャンバペア24はブッシュベアリング1の半径方向の減衰作用を生ぜしめる。ブッシュベアリング1の半径方向外側の範囲に減衰通路25,26を配置することにより、ブッシュベアリング1の減衰特性に影響を与えるための減衰通路容積の、構造的に自由に選択可能な大きなバリエーションが可能となる。
通路キャリヤ13は図示の構成では軸方向で外側ブッシュ12の全長にわたって延びている。これにより、第1に、減衰通路の配置の可能性が拡大され、第2に、通路キャリヤ13が外側ブッシュ12を支持する。なぜならば、通路キャリヤ13は、作用する機械的な荷重を一緒に支持することができるからである。別の改良形では、外側ブッシュ12と通路キャリヤ13とを1つの共通の構成部分として形成することが十分に考えられる。択一的には、通路キャリヤ13を外側ブッシュ12の半径方向外側に配置することもできる。その場合、このためには外側ブッシュ12に減衰通路25,26のための突通し孔が設けられなければならない。
第2のチャンバペア24の半径方向に作用するチャンバ22,23はブッシュベアリング1の全周にわたって配置されているのではなく、ある程度制限された区分にしか配置されていない。これらの範囲外では、半径方向に作用するチャンバ22,23は軸方向に作用するチャンバ19,20によって取り囲まれるので、第1のチャンバペア21のチャンバ19,20と、第2のチャンバペア24のチャンバ22,23とは、長手方向軸線4に対して軸方向の部分範囲A,Bで互いに重なり合う。こうして、軸方向に作用するチャンバ19,20の容積の少なくとも一部がブッシュベアリング1の真ん中の範囲へ移され、これにより極めてコンパクトなブッシュベアリング1が形成される。このコンパクトな構造は、軸方向に作用するチャンバ19,20がウェブ18によってのみ互いに分離されて配置されていることにより助成される。また、軸方向に作用するチャンバ19,20は長手方向軸線4に対して平行な平面に沿って、半径方向に作用するチャンバ22,23に対して直接隣接して位置しており、この場合、この平面は長手方向軸線4に関して十分に傾けられていてもよい。軸方向に作用するチャンバ19,20と半径方向に作用するチャンバ22,23とは、外側スリーブ9の範囲もしくは上側および下側の外側スリーブ部分10,11の範囲ならびにエラストマ製の減衰部材6の薄い層によってしか互いに分離されていない。
軸方向に作用するチャンバ19,20が半径方向に作用するチャンバ22,23に対して直接隣接して配置されている範囲では、外側スリーブ9とエラストマ製の減衰部材6とにチャンバ壁貫通孔40が設けられている。これらのチャンバ壁貫通孔40は閉鎖機構41によって選択的に閉鎖可能である。この閉鎖機構41は主として、この実施例ではスライダ43として形成されている閉鎖エレメント42と、操作装置44とから成っている。この操作装置44はこの場合、ソレノイドもしくは電磁石45として形成されているが、しかし任意の別の形式で形成されていてもよい。すなわち、たとえばニューマチック式、ハイドロリック式またはボーデンケーブルを介して機械式に操作可能である閉鎖エレメント42も使用可能である。図示の実施例における操作装置44は、それぞれ2つのスライダ43を操作する。これにより僅かな構成スペースしか必要とされなくなる。特に操作装置44を含めて閉鎖機構41全体が各チャンバ19,20内部に配置されていることにより、外方へ向かって突出した邪魔な構成部分なしにコンパクトな構造を有するブッシュベアリング1が得られる。スペース事情に基づき、図示の実施例では、軸方向に作用するチャンバ19,20内での閉鎖機構41の配置が採用されている。しかし原則的には、半径方向に作用するチャンバ22,23内に閉鎖機構41を収納することも、あるいはこれらの配置を組み合わせることも可能である。原理的には、1つの操作装置44が1つまたは任意の多数の閉鎖エレメント42を操作してよい。このことは一般に主としてチャンバ壁貫通孔40の配置ならびにベアリング内でのスペース事情に関連している。
自動車の走行状態に関連して、閉鎖機構41はチャンバ壁貫通孔40を選択的に開放するか、または閉鎖することができる。チャンバ壁貫通孔40が閉鎖機構41によって閉鎖されていると、それぞれ減衰通路25;26内で第1のチャンバペア21の両チャンバ18,20の間および第2のチャンバペア24の両チャンバ22,23の間で流体を移動させることができるので、減衰作用を得ることができる。それに対して、チャンバ壁貫通孔40が開放されていると、流体は直接に、つまり減衰通路25および/または減衰通路26を介して迂回することなしに両チャンバの間で行き来される。この場合には、減衰作用が解除されている。
図示の実施例では、全ての閉鎖機構41が、対応する操作装置44を介して同時に操作される。しかし、操作装置44を個々に、ペア毎にまたはグループ毎に制御することも可能である。これにより、場合によっては減衰作用が一方の作用方向においてのみ解除され、他方の方向では引き続き維持されるようになる。たとえば軸方向に作用するチャンバ19,20の間のウェブ18に別の閉鎖機構が設けられると(図示しない)、この閉鎖機構が別個に制御された場合には軸方向における減衰作用だけを解除することができ、それに対して半径方向における減衰作用は維持される。
外側スリーブ9が2つの部分から形成されていることにより、エラストマ製の減衰部材6に対して有利な予荷重もしくはプリロードが付与されると共に、簡素化された製作も可能となる。これにより、製造手間を減少させることができる。エラストマ製の減衰部材6もしくは上側の減衰部分7および下側の減衰部分8に付与される予荷重もしくはプリロードにより、たとえば加硫過程によって導入された収縮歪みを減少させることができる。図面から判るように、エラストマ製の減衰部材6は小さな容積しか必要とせず、これにより低減された材料使用量を得ることができる。
図5〜図8に示した実施例は、これまで説明した第1実施例に比べて以下の点でのみ異なっている。すなわち、第1実施例では2つの部分から形成されていたウェブ18が付加エレメント27によって代えられている。この付加エレメント27はブッシュベアリング1の両側で円セグメント状に形成されていて、分離平面17に対して直角に位置する取付けプレート28を有している。付加エレメント27は取付けプレート28に配置された孔30とのねじ締結部29を介して外側スリーブ9に取り付けられている。付加エレメント27と取付けプレート28とは、ワンピースに形成されていると有利である。ねじ締結部29に対して択一的に、別の結合手段、たとえばクリップ結合またはリベット結合によって、付加エレメント27を外側スリーブ9に固定することもできる。
付加エレメント27によって、両外側スリーブ部分10,11の互いに相対的な確実な位置固定が提供され、これによりエラストマ製の減衰部材6におけるプリロードをいつでも保証することができる。さらに、これにより組付けも容易となり、このことは製作手間の一層の低減をもたらす。
付加エレメント27の使用はさらに、コストや製作手間を最小限に抑えるモジュール構造を可能にする。この場合、付加エレメント27には、エネルギ供給部を含めて閉鎖エレメント42と操作装置44とから成る完全な閉鎖機構41が配置される。このためには、取付けプレート28に、チャンバ壁貫通孔40をカバーする切欠き46が設けられている。この切欠き46は選択的にスライダ43によって閉鎖されるか、または開放される。エネルギ供給部は、たとえばケーブルガイドまたはエラストマ製の減衰部材6を貫通したコネクタ接続部として形成されていてよい。
ブッシュベアリング1は半径方向でも軸方向でも長手方向軸線4に対して対称的に形成されている。この場合、内側部分2、エラストマ製の減衰部材6、外側スリーブ9、ゴムベアリング14ならびに外側ブッシュ12のような全ての主要構成部分が対称的に形成されている。通路キャリヤ13だけが、減衰通路25,26の形成に基づいて十分な対称性を有しない。この場合、ブッシュベアリング1の対称性は少なくとも2つの空間方向において均一な減衰作用を可能にする。さらに、この対称性により、ブッシュベアリング1の製造手間を低減させる、構造的および製作技術的な利点が得られる。
ブッシュベアリング1の構造はさらに、モジュール式の組立てユニットシステムの組換えを可能にする。なぜならば、全ての主要構成部分を、別の特性を有する同形式の構成部分により代えることができるからである。すなわち、たとえば通路キャリヤ13は、変えられた減衰通路25,25を備えた通路キャリヤ13に簡単に交換可能となる。同様に、ゴムベアリング14を交換するか、あるいは別の内側部分2を使用することもできる。特に種々異なる内側部分2、エラストマ製の減衰部材6および/またはゴムベアリング14ならびに種々異なる外側スリーブ9の使用により、軸方向および半径方向に作用するチャンバ19,20,22,23の容積およびフレキシブル性を調節することができ、これにより種々異なる減衰特性を有する種々異なるベアリングを提供することができる。
本発明によるブッシュベアリングの第1実施例を外側ブッシュおよび通路キャリヤなしの状態で示す概略図である。 図1のII−II断面線に沿った断面図である。 図1のIII−III断面線に沿った断面図である。 図3のIV−IV断面線に沿った断面図である。 本発明によるブッシュベアリングの第2実施例を外側ブッシュおよび通路キャリヤなしの状態で示す概略図である。 図5のVI−VI断面線に沿った断面図である。 図5のVII−VII断面線に沿った断面図である。 図7のVIII−VIII断面線に沿った断面図である。 通路キャリヤを単独で示す斜視図である。
符号の説明
1 ブッシュベアリング
2 内側部分
3 孔
4 長手方向軸線
5 突出部
6 エラストマ製の減衰部材
7 上側の減衰部分
8 下側の減衰部分
9 外側スリーブ
10 上側の外側スリーブ部分
11 下側の外側スリーブ部分
12 外側ブッシュ
13 通路キャリヤ
14 ゴムベアリング
15 内側の支持リング
16 外側の支持リング
17 分離平面
17´ コンタクトゾーン
18 ウェブ
19 上側のチャンバ
20 下側のチャンバ
21 第1のチャンバペア
22 半径方向のチャンバ
23 半径方向のチャンバ
24 第2のチャンバペア
25 第1の減衰通路
26 第2の減衰通路
27 付加エレメント
28 取付けプレート
29 ねじ締結部
30 孔
40 チャンバ壁貫通孔
41 閉鎖機構
42 閉鎖エレメント
43 スライダ
44 操作装置
45 電磁石
46 切欠き
A 部分範囲
B 部分範囲

Claims (25)

  1. ハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング(1)であって、
    −長手方向軸線(4)に沿って延びる孔(3)を備えた内側部分(2)が設けられており、
    −該内側部分(2)を取り囲む外側スリーブ(9)が設けられており、
    −内側部分(2)と外側スリーブ(9)との間に配置されたエラストマ製の減衰部材(6)が設けられており、
    −少なくとも2つのチャンバペア(21,24)が設けられており、該チャンバペア(21,24)が、ハイドロリック流体で充填されたそれぞれ2つの別個のチャンバ(19,20;22,23)を備えており、
    −第1のチャンバペア(21)の2つのチャンバ(19,20)が、軸方向で長手方向軸線(4)に沿って配置されており、
    −第2のチャンバペア(24)の2つのチャンバ(22,23)が、長手方向軸線(4)に対して半径方向に配置されていて、長手方向軸線(4)の軸方向で第1のチャンバペア(21)の2つのチャンバ(19,20)の間に配置されており、
    −通路キャリヤ(13)が設けられており、該通路キャリヤ(13)が、該通路キャリヤ(13)に配置されたそれぞれ少なくとも1つの減衰通路(25,26)を介して各チャンバペア(21,24)のそれぞれ2つのチャンバ(19,20;22,23)を互いに接続しており、
    −外側ブッシュ(12)が設けられており、該外側ブッシュ(12)が、前記内側部分(2)と前記エラストマ製の減衰部材(6)と前記外側スリーブ(9)と前記通路キャリヤ(13)と前記少なくとも2つのチャンバペア(21,24)とを取り囲んでいる
    形式のものにおいて、
    −第1のチャンバペア(21)のチャンバ(19,20)のうちの少なくとも一方のチャンバが、第2のチャンバペア(24)のチャンバ(22,23)のうちの少なくとも一方のチャンバに、少なくとも1つの閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔(40)を介して接続可能であるか、または
    −両チャンバペア(21,24)のうちの少なくとも一方のチャンバペアのチャンバ(19,20;22,23)が、少なくとも1つの閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔(40)を介して接続可能であるか、または
    −第1のチャンバペア(21)のチャンバ(19,20)のうちの少なくとも一方のチャンバが、第2のチャンバペア(24)のチャンバ(22,23)のうちの少なくとも一方のチャンバに、少なくとも1つの閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔(40)を介して接続可能であり、かつ両チャンバペア(21,24)のうちの少なくとも一方のチャンバペアのチャンバ(19,20;22,23)が、少なくとも1つの別の閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔を介して接続可能である
    ことを特徴とする、ハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  2. 第1のチャンバペア(21)のチャンバ(19,20)と、第2のチャンバペア(24)のチャンバ(22,23)とが、少なくとも長手方向軸線(4)に対して軸方向の部分範囲(A,B)で少なくとも所定の範囲にわたって互いに重なり合っている、請求項1記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  3. 前記少なくとも1つの閉鎖可能なチャンバ壁貫通孔(40)が、閉鎖機構(41)によって選択的に閉鎖可能である、請求項1記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  4. 閉鎖機構(41)が、それぞれ少なくとも1つの閉鎖エレメント(42)と、該閉鎖エレメント(42)を操作する操作装置(44)とにより形成されている、請求項3記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  5. 閉鎖エレメント(42)がスライダ(43)として形成されている、請求項4記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  6. 操作装置(44)が電磁石(45)として形成されている、請求項4記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  7. 操作装置(44)が、ニューマチック式、ハイドロリック式または機械式に形成されている、請求項4記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  8. 操作装置(44)が、流体で充填された1つのチャンバの内部に配置されている、請求項4記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  9. 1つの操作装置(44)によって少なくとも2つのスライダ(43)が操作可能である、請求項5記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  10. 操作装置(44)が、個々に、ペア毎にまたはグループ毎に制御可能である、請求項4記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  11. 通路キャリヤ(13)が、外側スリーブ(9)と外側ブッシュ(12)との間に配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  12. 通路キャリヤ(13)が円筒状に形成されていて、外側ブッシュ(12)の、長手方向軸線(4)に対して軸方向のほぼ全延在長さにわたって延びている、請求項11記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  13. チャンバペア(21,24)のそれぞれ2つのチャンバ(19,20;22,23)が、互いに対称的に形成されて配置されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  14. 外側スリーブ(9)が、少なくとも1つの部分範囲(A,B)で、外側ブッシュ(12)または通路キャリヤ(13)に対して間隔を有している、請求項1から13までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  15. 外側スリーブ(9)が、外側ブッシュ(12)から間隔を置いて配置された部分範囲の範囲で外側ブッシュ(12)または通路キャリヤ(13)と少なくとも1つのウェブ(18)を介して接触しており、該ウェブ(18)が、第1のチャンバペア(21)のチャンバ(19,20)を互いに分離している、請求項14記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  16. 外側スリーブ(9)が2つの部分から、つまり2つの外側スリーブ部分(10,11)から形成されている、請求項1から15までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  17. 両外側スリーブ部分(10,11)が互いに対称的に形成されている、請求項16記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  18. 内側部分(2)が、半径方向で互いに背中合わせに位置する2つの突出部(5)を有しており、該突出部(5)が、第2のチャンバペア(24)のチャンバ(22,23)の方向に向けられている、請求項1から17までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  19. エラストマ製の減衰部材(6)が2つの部分、つまり2つのエラストマ製の部分範囲(7,8)から形成されており、両エラストマ製の部分範囲(7,8)のコンタクト範囲が分離平面(17)として形成されている、請求項1から18までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  20. 両外側スリーブ部分(10,11)が、エラストマ製の部分範囲(7,8)の分離平面(17)と共に1つの共通の平面に位置するコンタクトゾーン(17´)を形成している、請求項16または19記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  21. 外側スリーブ(9)が、少なくとも部分範囲で、第1のチャンバペア(21)の1つのチャンバ(19,20)と第2のチャンバペア(24)の1つのチャンバ(22,23)との間の固定の分離壁を形成している、請求項1から20までのいずれか1項記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  22. 各ウェブ(18)が付加エレメント(27)として形成されており、該付加エレメント(27)が両外側スリーブ部分(10,11)を互いに結合している、請求項15、16、19または20記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  23. 付加エレメント(27)が、それぞれ摩擦接続的または形状接続的な結合部(29)を介して外側スリーブ(9)または両外側スリーブ部分(10,11)に結合されている、請求項22記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  24. 摩擦接続的または形状接続的な結合部が、ねじ締結部(29)として形成されている、請求項23記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
  25. 付加エレメント(27)が、操作装置(44)および閉鎖エレメント(42)と共に、前組付け可能なモジュールを形成している、請求項22記載のハイドロリック減衰作用を有するブッシュベアリング。
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