JP4600499B2 - 接点装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワー負荷用のリレーや電磁開閉器等に好適な接点装置に関する。
従来から、初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点装置が知られており、例えば特許文献1に開示されている。以下、この種の接点装置の従来例について図面を用いて説明する。尚、以下の説明では、図6(a)における上下を上下方向と定めるものとする。この従来例は、図6(a)に示すように、固定接点11aを有する一対の固定端子11、及び固定接点11aに接離する可動接点部20bを有する可動接触子20を封止容器10に収容して成る接点ブロックAと、固定接点11aに可動接点部20bが接離するように可動接触子20を駆動する駆動ブロックBとを備えて成る。
封止容器10は、セラミックのような耐熱性材料により一面が開口する箱状に形成され、その上底部の2箇所に貫通孔10aが設けられている。これら貫通孔10aには、例えば銅系材料等により略有底円筒状に形成された固定端子11の一部が挿通される。固定端子11の下端部には固定接点11aが固着され、上端部には鍔部11bが設けられている。固定端子11は、その上端部が封止容器10から突出した状態で、鍔部11bの近傍が封止容器10にロウ付け等により気密接合される。また、固定端子11には、その開口部側から内方に向かってねじ溝11cが形成されている。このねじ溝11cに外部電路(図示せず)と接続するための外部端子12に貫設された挿通孔12aを合わせ、固定ねじ13を挿通孔12aに挿通させてねじ溝11cに螺合することで固定端子11と外部端子12とが接合されるようになっている。
固定端子11の下方には、可動接触子20が配設されている。可動接触子20は、例えば銅系材料等により平板状に形成され、固定接点11aと接離する間隔を有している。可動接触子20の中央部には挿通孔20aが設けてあり、この挿通孔20aに可動軸21の上端部が挿通されている。尚、可動接触子20は後述する接圧ばね22によって可動接点部20bが固定接点11aに接触する方向(上方向)に弾性付勢されている。
可動軸21の上部には、その全周を覆う形で固定鉄心30が配設されている。固定鉄心30は略円柱状に形成され、その断面略中央には可動軸21を挿通する挿通孔30aが軸方向に沿って設けられている。この固定鉄心30は、後述する固定板34の挿通孔34aに挿通して上端部が固着され、下端部は後述する可動鉄心31の上端部と対向するように配設されている。また、固定鉄心30の下端部には、挿通孔30aの内径よりも大きい内径を有した凹部30bが設けられている。
可動軸21の下部には、その全周を覆う形で可動鉄心31が配設されている。可動鉄心31は略円柱状に形成され、その断面略中央には可動軸21が挿通される挿通孔31aが軸方向に沿って設けられている。この可動鉄心31は、その上端部が固定鉄心30の下端部と対向しており、下端部には挿通孔31aの内径よりも大きい内径を有した凹部31bが設けられている。また、この可動鉄心31は、その外周面が後述する有底筒部33の内周面に摺動する摺動面となっている。
固定鉄心30の凹部30bには、復帰ばね32が配設されている。復帰ばね32は、固定接点11aから可動接点部20bが離れる方向へ可動鉄心31を弾性付勢するものであって、凹部30bの内径よりも若干小さい内径を有した圧縮コイルばねから成る。復帰ばね32は、固定鉄心30の挿通孔30aに挿通された可動軸21に外挿されて、その下端部が可動鉄心31の上端部に固定されるとともに上端部が凹部30bの上面に固定される。有底筒部33は、非磁性材料により有底円筒状に形成され、その下底部側に可動鉄心31を収納するとともに、その可動鉄心31と対向する固定鉄心30を開口部側に収納する。
固定板34は、鉄等の磁性金属材料により略矩形状に形成され、後述する継鉄42に連結されて固定鉄心30及び可動鉄心31と共に磁気回路を形成する。この固定板34は、前述したように、固定鉄心30の上端部を固着する前に挿通する挿通孔34aが略中央に設けられ、挿通孔34aの近傍が有底筒部33に気密接合される。固定板34と可動接触子20との間には、圧縮コイルばねから成る接圧ばね22が可動軸21に外挿された状態で配設されており、可動接点部20bが固定接点11aに接触する方向(上方向)に可動接触子20を弾性付勢している。
封止容器10と固定板34との間には接合部材35が配設される。接合部材35は、金属材料により略円筒状に形成され、上端部側の開口の内周縁が封止容器10の内周面よりも内側に位置するようになっている。接合部材35は、その上端部が封止容器10の開口端部に気密接合されるとともに下端部が固定板34に気密接合される。また、接合部材35は筒部途中が全周に亘って屈曲されており、上端部側の開口断面よりも下端部側の開口断面の方が大きく形成されている。そして、この接合部材35は、前述した封止容器10及び固定板34に気密接合されることによって固定接点11a及び可動接点部20b並びに固定鉄心30及び可動鉄心31を収容するための気密空間を形成し、この気密空間に水素を主体とするガスが気密封止される。
次に、駆動ブロックBについて説明する。この駆動ブロックBは、コイルボビン40にコイル巻線が巻回されて成るコイル41と、コイル41を外囲する継鉄42とを備える。継鉄42は、中央片及び両対向片で略U字状に形成され、その中央片に有底筒部33を挿通させる貫通孔42aが設けられている。この継鉄42は、固定鉄心30及び可動鉄心31並びに固定板34と共に磁気回路を成す。
以下、上述の従来例の動作について説明する。コイル41を励磁する前は、可動接点部20bが固定接点11aと所定の距離(接点ギャップ)を有して対向している。コイル41を励磁すると、可動鉄心31が固定鉄心30に吸引されて移動することにより、可動鉄心31の移動に伴って可動軸21が駆動されて可動接点部20bは接点ギャップを徐々に小さくしてゆき、やがて固定接点11aに当接する。コイル41の励磁が切られると、可動接触子20は主として復帰ばね32の付勢力によって復帰して逆方向に変位し、可動接点部20bが固定接点11aから開離するとともに、可動鉄心31も所定の距離だけ復帰して元の状態に戻る。
ここで、可動接触子20と固定板34との間には、固定接点11a及び可動接点部20b間に発生するアーク及び封止容器10と接合部材35との接合部分を絶縁する絶縁部材37が配設されている。絶縁部材37は、図6(b)に示すように、例えばセラミックや合成樹脂等の絶縁性材料から上面を開口した略直方体状に形成され、下底部の略中央には可動軸21が挿通される挿通孔37aが貫設されている。絶縁部材37の下底部には、外方向に突出する略矩形平板状の鍔部37bが一体に形成されている。また、両端部を下方向に折曲して成る一対の押さえばね38が絶縁部材37の下方に配設されており、押さえばね38の上方向の付勢力によって押さえばね38と接合部材35との間で鍔部37bを挟持することで絶縁部材37が保持されるようになっている。
而して、固定接点11aから可動接点部20bが引き外された場合であっても、絶縁部材37によって発生したアークが封止容器10と接合部材35との接合部分に接触しないので、接合部分が破損して気密封止されたガスが漏出するのを防止することができる。
特開平10−326530号公報
しかしながら、上記従来例では、絶縁部材37を保持するために押さえばね38を必要とするため、押さえばね38の分だけ部品点数が増えて製造コストが増大するという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、絶縁部材を保持するのに必要な部品点数を削減して製造コストを低減することのできる接点装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、固定接点部を有する固定端子、及び固定接点部に接離する可動接点部を有する可動接触子を封止容器に収容して成る接点ブロックと、可動接触子が一端側に固定される可動軸と、可動軸の他端側に固定された可動鉄心と、可動軸に外挿されて可動鉄心と対向する固定鉄心と、両鉄心の間に磁気吸引力を発生させて可動鉄心を固定鉄心に当たる方向に移動させる駆動ブロックと、可動接点部が固定接点部から開離する方向に可動鉄心を付勢する復帰ばねと、可動接点部が固定接点部に当接する方向に可動接触子を付勢する接圧ばねと、両鉄心を収納する有底筒部と、固定鉄心を固着して有底筒部に気密接合される金属材料から成る第1の接合部材と、封止容器及び第1の接合部材に気密接合されて両接点部及び両鉄心を収容するための気密空間を形成する金属材料から成る第2の接合部材と、両接点部間に発生するアーク及び封止容器と第2の接合部材との接合部分を絶縁する絶縁部材とを備え、絶縁部材は、可動接触子と第1の接合部材との間に配設され、接圧ばねは、その一端部が可動接触子に当接するとともに他端部が絶縁部材に当接し且つ可動接触子及び絶縁部材の間に圧縮状態で配設され、復帰ばねは、その一端部が可動鉄心に当接するとともに他端部が絶縁部材に当接し且つ可動鉄心及び絶縁部材の間に圧縮状態で配設され、復帰ばねは接圧ばねよりも高いばね係数を有したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、絶縁部材には、少なくとも可動軸が挿通される挿通孔を覆う防塵用ゴムが配設され、接圧ばねの他端部は、防塵用ゴムを挟んで絶縁部材に固定されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、有底筒部には、その一端部の開口を覆って有底筒部との間で固定鉄心を固定するキャップが設けられ、絶縁部材には、互いに嵌合する位置決め凸部及び位置決め凹部の何れか一方が設けられ、第1の接合部材又はキャップには位置決め凸部及び位置決め凹部の何れか他方が設けられたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、位置決め凸部及び位置決め凹部は、それぞれ複数設けられたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、第1の接合部材及びキャップには、それぞれ1乃至複数の位置決め凸部が設けられるとともに、絶縁部材には、各位置決め凸部と対応する位置決め凹部が設けられたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1項の発明において、絶縁部材には、接圧ばねの他端部の周方向に亘って設けられて接圧ばねの他端部を位置決めするためのリブが設けられたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れか1項の発明において、接圧ばねはコイルばねであって、絶縁部材には、接圧ばねの他端部の内側に沿って設けられて接圧ばねの他端部を位置決めするためのリブが設けられたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6又は7の発明において、リブには、接圧ばねの他端部を誘い込むためのテーパが形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、復帰ばねが接圧ばねよりも高いばね係数を有することから可動接触子が絶縁部材に向かう方向に付勢され、且つ絶縁部材が接圧ばねの付勢力によって保持されるので、従来のように絶縁部材を保持するための押さえばねを必要とせず、したがって絶縁部材を保持するのに必要な部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、固定接点部と可動接点部との接離に伴って生じる消耗粉等の異物が絶縁部材の挿通孔を介して装置内部に侵入するのを防止する防塵用ゴムを保持用の別部材を設けることなく配設することができる。
請求項3の発明によれば、絶縁部材と、第1の接合部材又はキャップとにそれぞれ設けられた位置決め凸部及び位置決め凹部によって絶縁部材が第1の接合部材又はキャップに位置決めされるので、装置の組立時に絶縁部材を容易に配設することができる。
請求項4,5の発明によれば、複数の位置決め凸部及び位置決め凹部によって絶縁部材の回転を防止しながら位置決めすることができるので、絶縁部材の回転によるずれを調整しながら配設する必要が無く、したがって組立時の工程が簡易になるとともに製造コストを低減することができる。
請求項6,7の発明によれば、接圧ばねの他端部を絶縁部材に位置決めすることができるので、接圧ばねを絶縁部材に容易に取り付けることができる。
請求項8の発明によれば、接圧ばねの他端部がテーパに案内されて位置決めされるので、接圧ばねを絶縁部材に更に容易に取り付けることができる。
以下、本発明に係る接点装置の実施形態について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は従来例と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略するものとする。また、以下の説明では、図1(a)における上下を上下方向と定めるものとする。
本実施形態は、図1(a)に示すように、固定接点部である固定接点11aを有する一対の固定端子11、及び固定接点11aに接離する可動接点部20bを有する可動接触子20を封止容器10に収容して成る接点ブロックAと、可動接触子20が上端に固定される可動軸21と、可動軸21の下端に固定された可動鉄心31と、可動軸21に外挿されて可動鉄心31と対向する固定鉄心30と、両鉄心の間に磁気吸引力を発生させて可動鉄心31を固定鉄心30に当たる方向に移動させる駆動ブロックBと、可動接点部20bが固定接点11aから開離する方向に可動鉄心31を付勢する復帰ばね32と、可動接点部20bを固定接点11aに当接する方向に付勢する接圧ばね22と、両鉄心を収納する有底筒部33と、固定鉄心30を固着して有底筒部33に気密接合される金属材料から成る第1の接合部材である固定板34と、封止容器10及び固定板34に気密接合されて固定接点11a及び可動接点部20b及び両鉄心を収容するための気密空間を形成する金属材料から成る第2の接合部材である接合部材35と、固定接点11a及び可動接点部20b間に発生するアーク及び封止容器10と接合部材35との接合部分を絶縁する絶縁部材37とを備える。
尚、本実施形態では、固定端子11の下端部に固着された接点材料から成る固定接点11aが固定接点部となっているが、固定接点11aを設けずに固定端子11の下端部を固定接点部としても構わない。また、本実施形態では、可動接触子20において固定接点11aが接離する部位が可動接点部20bとなっているが、当該部位に接点材料から成る可動接点(図示せず)を固着し、この可動接点を可動接点部としても構わない。
固定鉄心30の上端部には、径方向に突出する鍔部30cが一体に形成され、該鍔部30cには、可動鉄心31が固定鉄心30と当たることで発生する振動を吸収するシリコンゴム等の弾性材料から成る衝撃吸収体5が取り付けられている。また、衝撃吸収体5の上側、即ち、有底筒部33の上端開口側には、略矩形平板状のキャップ36が配設されている。キャップ36は、図1(b)に示すように、板状の金属部材を加工することで扁平な有底角筒状に形成されており、底板の中央に設けられた挿通孔36aに可動軸21が挿通された状態で固定板34の上面に接合されることで有底筒部33との間で固定鉄心30を固定し、固定鉄心30が外れるのを防いでいる。また、キャップ36において固定板34に接合されていない部位は固定板34に接合されている部位よりも上方に突出しており、この上方に突出した部位が後述する位置決め凹部37cと嵌合する位置決め凸部36bとなっている。
固定鉄心30の断面略中央には、可動軸21を挿通する挿通孔30aが軸方向に沿って設けられており、可動軸21に外挿される形で復帰ばね32が該挿通孔30aに配設される。復帰ばね32は、その下端部が可動鉄心31の上端面に当接するとともに、上端部が衝撃吸収体5に貫設された挿通孔5aを介してキャップ36の下底部に当接し且つ可動鉄心31及びキャップ36の間に圧縮状態で配設されることで、下方向、即ち、可動鉄心31を固定鉄心30から離れる方向に付勢している。同時に、可動鉄心31に連結された可動軸21も下方向に付勢している。
絶縁部材37は、例えばセラミックや合成樹脂等の絶縁性材料から上面を開口した略直方体状に形成され、下底部の略中央には可動軸21を挿通させる断面略円形状の挿通孔37aが貫設されている。また、絶縁部材37の下面には、下方向に突出する断面略矩形状の周壁に囲まれて成る位置決め凹部37cが設けられている。
また、絶縁部材37の内底部には、図3(b)に示すように、接圧ばね22の下端部の周方向に亘って設けられて接圧ばね22の下端部を位置決めするためのリブ37dが設けられ、該リブ37dの内側に接圧ばね22の下端部が当接する。ここで、接圧ばね22は、その上端部が可動接触子21に当接し且つ可動接触子21及び絶縁部材37の間に圧縮状態で配設されるが、本実施形態では復帰ばね32が接圧ばね22よりも高いばね係数を有しているので、可動軸21と連結された可動接触子21は下方向に付勢されている。而して、接圧ばね22は可動接触子20を上方向、即ち、固定接点11aに可動接点部20bが接触する方向に付勢するとともに、絶縁部材37を下方向に付勢している。
リブ37dの内側には防塵用ゴム39が配設されている。防塵用ゴム39は、図3(a)に示すように、可動軸21が挿通される挿通孔39aが貫設された有底円筒状の筒部39bと、筒部39bの下端縁から径方向に突出する鍔部39cと、鍔部39cの外周縁から全周に亘って上方に突設された周壁部39dとからなり、固定接点11a及び可動接点部20bの接離に伴って生じる消耗粉等の異物が絶縁部材37、キャップ36、衝撃吸収体5、固定鉄心30の各挿通孔37a,36a,5a,30aを介して可動鉄心31へ侵入するのを防止する。防塵用ゴム39は、図3(b)に示すように、鍔部39cの上面における筒部39bと周壁部39dとの間に接圧ばね22の下端部が位置決めされることで、絶縁部材37と同様に接圧ばね22によって下方向に付勢される。
而して、絶縁部材37は、位置決め凹部37cにキャップ36の位置決め凸部36bを嵌合することで、接圧ばね22の下端部及びキャップ36を介した復帰ばね32の上端部との間に挟持され、接圧ばね22の下方向の付勢力によって保持される。したがって、従来例のように絶縁部材37を保持するための押さえばね38を必要とせず、絶縁部材37を保持するのに必要な部品点数を削減して製造コストを低減することができる。また、防塵用ゴム39も絶縁部材37と同様に接圧ばね22の下方向の付勢力によって保持されるので、保持用の別部材を用いずに防塵用ゴム39を配設することができる。
また、絶縁部材37の内底部にリブ37dを設けているので、接圧ばね22の下端部を絶縁部材37に位置決めすることができ、接圧ばね22を絶縁部材37に容易に取り付けることができる。ここで、図3(c)に示すように、リブ37dに接圧ばね22の下端部を誘い込むためのテーパ37eを形成してもよい。この場合、接圧ばね22の下端部がテーパ37eに案内されて位置決めされるので、接圧ばね22を絶縁部材37に更に容易に取り付けることができる。
ところで、上記リブ37dは、図5(c),(d)に示すように、接圧ばね22の下端部の内周面に沿うように設けても構わない。この場合でも、上記と同様に接圧ばね22の下端部を絶縁部材37に位置決めすることができ、接圧ばね22を絶縁部材37に容易に取り付けることができる。尚、上記リブ37d及びテーパ37eの効果は、図4(a),(b)、及び図5(a),(b)に示すように防塵用ゴム39を配設しない場合においても奏することができるのは言うまでもない。
ところで、従来例では、絶縁部材37の側面及び鍔部37bを封止容器10の内面及び接合部材35の内面に当接させることで上下方向及び上下方向を軸とした回転方向の位置決めを行っていた。このため、絶縁部材37を取り付ける際に上下方向及び回転方向のずれを調整しながら取付作業を行う必要があった。一方、本実施形態では、位置決め凹部37cと位置決め凸部36bとを嵌合させるだけで絶縁部材37の上下方向の位置決めを行うことができ、更にキャップ36が略矩形平板状であることから、絶縁部材37の回転を防止しながら位置決めすることができる。したがって、絶縁部材37の回転によるずれを調整しながら配設する必要が無く、組立時の工程が簡易になるとともに製造コストを低減することができる。
尚、キャップ36が略円盤状である場合には、図2(a)に示すように、固定板34の下面から打ち出す等の方法で上方に突出する略矩形平板状の位置決め凸部34bを固定板34の上面に形成し、該位置決め凸部34bと位置決め凹部37cとを嵌合させることで上述と同様に位置決めを行うことができる。また、図2(b)に示すように、略円盤状のキャップ36の上面に一対の略円柱状の位置決め凸部36bを突設し、これら位置決め凸部36bに対応する一対の位置決め凹部37cを絶縁部材37の下底部に設けてもよい。この場合にも、一対の位置決め凸部36bによって回転方向の位置決めを行うことができる。
更に、図2(c)に示すように、略円盤状のキャップ36自身を位置決め凸部36bとするとともに、上方に突出する略円柱状の位置決め凸部34bを固定板34の上面に形成し、これら位置決め凸部36bに対応する一対の位置決め凹部37cを絶縁部材37の下底部に設けてもよい。この場合にも、一対の位置決め凸部36bによって回転方向の位置決めを行うことができる。尚、上記では絶縁部材37に位置決め凹部37c、固定板34及びキャップ36に位置決め凸部34b,36bを設けているが、絶縁部材37に位置決め凸部、固定板34及びキャップ36に位置決め凹部を設けるように構成しても構わない。
本発明に係る接点装置の実施形態を示す図で、(a)は断面図で、(b)は絶縁部材の取付方法を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、それぞれ同上の絶縁部材の他の取付方法を示す斜視図である。 同上の防塵用ゴムの説明図で、(a)は斜視図で、(b)は防塵用ゴムを配設した場合の要部断面図で、(c)は(b)のリブにテーパを形成した場合の要部断面図である。 同上の防塵用ゴムを除いた場合を示す図で、(a)は要部断面図で、(b)は(a)のリブにテーパを形成した場合の要部断面図である。 同上の接圧ばねの内側にリブを設けた場合を示す図で、(a),(b)は防塵用ゴムを除いた場合の要部断面図で、(c),(d)は防塵用ゴムを配設した場合の要部断面図である。 従来の接点装置を示す図で、(a)は断面図で、(b)は絶縁部材及び押さえばねの斜視図である。
符号の説明
10 封止容器
11 固定端子
11a 固定接点(固定接点部)
20 可動接触子
20b 可動接点部
21 可動軸
22 接圧ばね
30 固定鉄心
31 可動鉄心
32 復帰ばね
33 有底筒部
34 固定板(第1の接合部材)
35 接合部材(第2の接合部材)
37 絶縁部材
A 接点ブロック
B 駆動ブロック

Claims (8)

  1. 固定接点部を有する固定端子、及び固定接点部に接離する可動接点部を有する可動接触子を封止容器に収容して成る接点ブロックと、可動接触子が一端側に固定される可動軸と、可動軸の他端側に固定された可動鉄心と、可動軸に外挿されて可動鉄心と対向する固定鉄心と、両鉄心の間に磁気吸引力を発生させて可動鉄心を固定鉄心に当たる方向に移動させる駆動ブロックと、可動接点部が固定接点部から開離する方向に可動鉄心を付勢する復帰ばねと、可動接点部が固定接点部に当接する方向に可動接触子を付勢する接圧ばねと、両鉄心を収納する有底筒部と、固定鉄心を固着して有底筒部に気密接合される金属材料から成る第1の接合部材と、封止容器及び第1の接合部材に気密接合されて両接点部及び両鉄心を収容するための気密空間を形成する金属材料から成る第2の接合部材と、両接点部間に発生するアーク及び封止容器と第2の接合部材との接合部分を絶縁する絶縁部材とを備え、絶縁部材は、可動接触子と第1の接合部材との間に配設され、接圧ばねは、その一端部が可動接触子に当接するとともに他端部が絶縁部材に当接し且つ可動接触子及び絶縁部材の間に圧縮状態で配設され、復帰ばねは、その一端部が可動鉄心に当接するとともに他端部が絶縁部材に当接し且つ可動鉄心及び絶縁部材の間に圧縮状態で配設され、復帰ばねは接圧ばねよりも高いばね係数を有したことを特徴とする接点装置。
  2. 前記絶縁部材には、少なくとも可動軸が挿通される挿通孔を覆う防塵用ゴムが配設され、接圧ばねの他端部は、防塵用ゴムを挟んで絶縁部材に固定されたことを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 前記有底筒部には、その一端部の開口を覆って有底筒部との間で固定鉄心を固定するキャップが設けられ、絶縁部材には、互いに嵌合する位置決め凸部及び位置決め凹部の何れか一方が設けられ、第1の接合部材又はキャップには位置決め凸部及び位置決め凹部の何れか他方が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の接点装置。
  4. 前記位置決め凸部及び位置決め凹部は、それぞれ複数設けられたことを特徴とする請求項3記載の接点装置。
  5. 前記第1の接合部材及びキャップには、それぞれ1乃至複数の位置決め凸部が設けられるとともに、絶縁部材には、各位置決め凸部と対応する位置決め凹部が設けられたことを特徴とする請求項4記載の接点装置。
  6. 前記絶縁部材には、接圧ばねの他端部の周方向に亘って設けられて接圧ばねの他端部を位置決めするためのリブが設けられたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の接点装置。
  7. 前記接圧ばねはコイルばねであって、絶縁部材には、接圧ばねの他端部の内側に沿って設けられて接圧ばねの他端部を位置決めするためのリブが設けられたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の接点装置。
  8. 前記リブには、接圧ばねの他端部を誘い込むためのテーパが形成されたことを特徴とする請求項6又は7記載の接点装置。
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