JP4597043B2 - 車両および駆動装置並びに車両の制御方法 - Google Patents

車両および駆動装置並びに車両の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両および駆動装置並びに車両の制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、遊星歯車機構のサンギヤ、キャリア,リングギヤに第1の電動発電機,内燃機関,車輪駆動軸がそれぞれ接続されると共に車輪駆動軸に変速機を介して第2の電動発電機が接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、複数のクラッチを有する変速機の変速段を車軸トルクに応じて変更することにより、内燃機関および第2の電動発電機から車軸トルクを出力している。
特開平15−127681号公報(図6)
こうした車両では、車速が減少する際に、次回の発進または加速に備えて変速機の変速段を低車速段側にダウンシフトするものがある。この場合、車速が急減するときには、ダウンシフトが完了する前に車両が停止または低車速となり、シフトポジションが前進走行用のドライブポジションから後進走行用のリバースポジションに変更されることがある。クラッチの接続状態を変更してダウンシフトする際には変速機により第2の電動発電機から出力されるトルクの一部を車輪駆動軸に伝達できない場合があるため、ダウンシフトが完了する前にシフトポジションがドライブポジションからリバースポジションに変更されたときには、内燃機関から遊星歯車機構を介して車輪駆動軸に出力される前進走行用のトルクが第2の電動発電機から変速機を介して車輪駆動軸に出力される後進走行用のトルクよりも大きくなり、シフトポジションがリバースポジションにあるにも拘わらず後進走行できない場合が生じる。
本発明の車両および駆動装置並びに車両の制御方法は、電動機の回転軸と車軸側とに接続された変速機の変速が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときに、より確実に後進走行することを目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関を有し、該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置と、
動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され、変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、変速手段の変速段の所定の変更が継続された状態で、内燃機関を有し内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置から車軸側に出力される駆動力が制限されて走行用に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関装置と電動機と変速手段とを制御する。これにより、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときに、内燃機関装置から車軸側に出力される前進走行用の駆動力が電動機から変速機を介して車軸側に出力される後進走行用の駆動力よりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。ここで、前記所定の変更は、車速の減少に伴って行なわれる前記変速手段の変速段の変更であるものとすることもできる。
こうした本発明の車両では、前記制御手段は、前記内燃機関を自立運転することにより前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力を制限する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関装置から車軸側に出力される前進走行用の駆動力をより制限することができる。
また、本発明の車両では、前記変速手段は、複数のクラッチの接続状態を変更することにより変速段を変更する手段であるものとすることもできる。この場合、複数のクラッチの接続状態を変更して変速手段の変速段を変更する際に、変速手段により電動機から出力される動力の一部を車軸が伝達することができない場合が生じ得るが、内燃機関装置から車軸側に出力される駆動力を制限することにより、内燃機関装置から車軸側に出力される前進走行用の駆動力が電動機から変速機を介して車軸側に出力される後進走行用の駆動力よりも大きくなるのを抑制することができる。ここで、「クラッチ」には、2つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するブレーキも含まれる。
さらに、本発明の車両では、前記内燃機関装置は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸および前記車軸側に動力を出力可能な電力動力入出力手段を有する装置であるものとすることもできる。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の駆動装置は、
内燃機関を有し該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置を備える車両に搭載される駆動装置であって、
動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され、変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、変速手段の変速段の所定の変更が継続された状態で、内燃機関を有し内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置から車軸側に出力される駆動力が制限されて走行用に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関装置と電動機と変速手段とを制御する。これにより、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときに、内燃機関装置から車軸側に出力される前進走行用の駆動力が電動機から変速機を介して車軸側に出力される後進走行用の駆動力よりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関を有し該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置と、動力を入出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、変速手段の変速段の所定の変更が継続された状態で、内燃機関を有し内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置から車軸側に出力される駆動力が制限されて走行用に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関装置と電動機と変速手段とを制御する。これにより、変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときに、内燃機関装置から車軸側に出力される前進走行用の駆動力が電動機から変速機を介して車軸側に出力される後進走行用の駆動力よりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、例えば、クランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ23からの信号などが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに機械的に連結されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38,車軸36を介して駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達可能に構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪63a,63bに車軸36を介して連結されたリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作、特に変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときの動作について説明する。図3は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したシフトポジションSPとアクセル開度AccとブレーキペダルポジションBPと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪39a,39bに連結されたリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度AccとブレーキペダルポジションBPと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度AccとブレーキペダルポジションBPと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。ここで、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めることができる。
続いて、変速機60の変速要求がなされているか否かを判定する(ステップS120)。変速要求は、実施例では、シフトポジションSPがDポジションにあるときに要求トルクTr*と車速Vとに基づいて予め定められたタイミングで行なうものとし、シフトポジションSPがRポジションにあるときには行なわないものとした。したがって、シフトポジションSPがRポジションのときには、変速機60がLoギヤの状態で走行することになる。変速機60の変速要求がなされていないときには、設定した要求パワーPe*に基づいて回転数とトルクとからなる効率のよい運転ポイントでエンジン22が運転されるようエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS130)。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=V・k)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS140)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図4に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達される車両前進方向のトルク(以下、このトルクを直達トルクTerという)と、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-V・k/ρ (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS210)、モータMG2の回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Nr(=V・k)で除することにより変速機60の現在のギヤ比Grを計算し(ステップS220)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと変速機60の現在のギヤ比Grとを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS230)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS240)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、リングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図4の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS250)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS120で変速機60の変速要求がなされているときには、変速中か否かを判定し(ステップ150)、変速中でないときには変速処理の開始を指示する(ステップSS160)。変速処理の開始が指示されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、図3の駆動制御ルーチンと並行して図5に例示する変速処理ルーチンの実行を開始する。ここで、図3の駆動制御ルーチンの説明を一旦中断し、図5の変速処理ルーチンについて説明する。
変速処理ルーチンでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、変速機60の変速段を変更する方向を判定する(ステップS300)。そして、Loギヤの状態からHiギヤの状態に変更するアップシフトのときには、ブレーキB2をオフとすると共に(ステップS310)、ブレーキB1をフリクション係合し(ステップS320)、リングギヤ軸32aの回転数Nr(=V・k)に変速機60のHiギヤの状態のギヤ比Ghiを乗じることにより計算した変速後のモータMG2の回転数Nm2*(=Nr・Ghi)近傍にモータMG2の回転数Nm2が至るのを待って(ステップS330〜S350)、ブレーキB1を完全にオンとして(ステップS360)、変速処理ルーチンを終了する。一方、Hiギヤの状態からLoギヤの状態に変更するダウンシフトのときには、ブレーキB1をオフとし(ステップS370)、リングギヤ軸32aの回転数Nrに変速機60のLoギヤの状態のギヤ比Gloを乗じることにより計算した変速後のモータMG2の回転数Nm2*(=Nr・Glo)近傍にモータMG2の回転数Nm2が至るまでモータMG2トルクを正側に出力し(ステップS380〜S400)、ブレーキB2をオンとして(ステップS410)、変速処理ルーチンを終了する。このように、アップシフトのときにはブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態からブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態に変更し、ダウンシフトのときにはブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態からブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態に変更するのである。こうして変速処理が完了すると、次回に図3の駆動制御ルーチンが実行されたときには、ステップS120で変速機60の変速要求はなされていないと判定される。
図3の駆動制御ルーチンの説明に戻る。次に、変速機60の変速要求がアップシフトの要求であるかダウンシフトの要求であるかを判定すると共に(ステップS170)、変速要求がダウンシフトの要求であると判定されたときにはシフトポジションSPがRポジションであるか否かを判定する(ステップS180)。前述したように、Rポジションにあるときには変速機60の変速要求は行なわないものとしたため、このステップS180の判定は、変速処理が完了する前にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたか否かを判定する処理となる。変速機60の変速要求がアップシフトの要求であると判定されたときや、変速機60の変速要求がダウンシフトの要求であると判定されたときでもシフトレバー81がRポジションに変更されていないと判定されたときには、前述したステップS130,S140,S210〜S250の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。この場合、要求トルクTr*に基づくトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22およびモータMG1,MG2を制御しながら変速機60の変速段を変更することになる。一方、ステップS170,S180で変速機60の変速要求がダウンシフトの要求であると判定されシフトポジションSPがRポジションに変更されたと判定されたときには、前回このルーチンが実行されたときに設定された目標回転数Ne*でエンジン22が自立運転されるようエンジンECU24に自立運転指令を送信すると共に(ステップS190)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS200)、ステップS210〜S250の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。いま、車速の減少に伴って変速機60をダウンシフトしている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたとき、例えば、ある程度の車速Vからの急減速に伴って変速機60をダウンシフトしている最中に車両が停止または低車速となりダウンシフトが完了する前にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときを考える。変速機60をダウンシフトする際には、前述したように、ブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態からブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態に変更するため、変速機60によりモータMG2から出力されるトルクの一部を変速機60によりリングギヤ軸32aに伝達できない場合が生じる。また、エンジン22からの直達トルクTerは、図4の共線図に示すように、車両前進方向のトルクとして出力される。したがって、ダウンシフトが完了する前にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときに、エンジン22からの出力トルクを制限することなく、要求トルクTr*に基づくトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22の目標トルクTe*やモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22からの車両前進方向の直達トルクTerがモータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力される車両後進方向のトルクよりも大きくなる場合が生じ、この場合には、シフトポジションSPがRポジションにあるにも拘わらず後進走行できない。一方、ダウンシフトが完了する前にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときに、ダウンシフトが完了するまで、エンジン22を自立運転すると共にモータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し要求トルクTr*に基づくトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定すれば、ダウンシフトの際にエンジン22からの車両前進方向の直達トルクTerがモータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力される車両後進方向のトルクよりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。こうして変速機60のダウンシフトが完了すると、ステップS120で変速機60の変速要求はなされていないと判定され、ステップS130以降の処理を実行する。この場合、エンジン22の運転状態は、自立運転している状態からトルクを出力する状態に移行することになる。なお、ダウンシフトが完了した後のエンジン22の目標トルクTe*は、実施例では、説明の容易のために、要求パワーPe*に基づく値を直ちに設定するものとしたが、レート処理などを施すことにより要求パワーPe*に基づく値に向けて徐々に大きくなるよう設定するものとしてもよい。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがドライブポジション(Dポジション)からリバースポジション(Rポジション)に変更されたときには、エンジン22を自立運転すると共に要求トルクTr*に基づくトルク指令Tm2*でモータMG2を制御するから、エンジン22から動力分配統合機構30を介してリングギヤ軸32aに出力される前進走行用のトルクがモータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力される後進走行用のトルクよりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときには、車速Vに拘わらず、エンジン22を自立運転すると共に要求トルクTr*に基づくトルク指令Tm2*でモータMG2を制御するものとしたが、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中に、シフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更される条件に加えて車速Vが所定車速Vref(例えば、10km/hなど)未満である条件を満たしたときにエンジン22を自立運転すると共に要求トルクTr*に基づくトルク指令Tm2*でモータMG2を制御するものとしてもよい。この場合、シフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更される条件が成立しているときでも車速Vが所定車速Vref未満である条件が成立していないときには、例えば、シフトポジションSPがNポジションにあるときと同様の制御を行なうものとしてもよい。ここで、シフトポジションSPがNポジションにあるときの制御としては、例えば、エンジン22をアイドル回転数Nidlで自立運転すると共にモータMG1,MG2のインバータ41,42をゲート遮断することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときには、エンジン22を前回設定された目標回転数(前回Ne*)で自立運転するものとしたが、エンジン22を自立運転する際の目標回転数Ne*は、前回設定された目標回転数(前回Ne*)に限られず、例えば、アイドル回転数Nidlなどを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときには、エンジン22を自立運転すると共に値0のトルク指令Tm1*でモータMG1を制御するものとしたが、エンジン22を自立運転するものに限られず、エンジン22からの直達トルクTerが制限されるものであればよい。変形例の駆動制御ルーチンの一例の一部を図6に示す。図6の駆動制御ルーチンは、図3の駆動制御ルーチンのステップS190,S200の処理に代えてステップS500〜S520の処理を行なう点を除いて図3の駆動制御ルーチンと同一である。したがって、同一の処理については同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。この駆動制御ルーチンでは、ダウンシフトの変速が行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときには(ステップS170,S180)、ステップS110で設定した要求パワーPe*をエンジン22が吹き上がらないパワーとして設定される所定パワーP1で制限することにより要求パワーPe*を再設定すると共に(ステップS500)、再設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し(ステップS510)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS520)、ステップS210以降の処理を実行する。この場合でも、シフトポジションSPがRポジションに変更されたときに、エンジン22からの前進走行用の直達トルクTerがモータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力される後進走行用のトルクよりも大きくなるのを抑制することができ、より確実に後進走行することができる。実施例や変形例では、変速機60のダウンシフトが行なわれている最中にシフトポジションSPがDポジションからRポジションに変更されたときには、エンジン22からの直達トルクTerが値0となるよう制御するものとしたが、ダウンシフトの際に変速機60によりモータMG2からリングギヤ軸32aに伝達可能なトルクの範囲を考慮し、エンジン22からの前進走行用の直達トルクTerがモータMG2から変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力される後進走行用のトルクよりも小さくなる範囲内であれば、エンジン22からの直達トルクTerとして前進走行用のトルクが若干出力されるよう制御するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、HiギヤとLoギヤの2段の変速段をもって変速比を変更可能な変速機60を用いるものとしたが、2段の変速段に限られるものではなく、3段以上の変速段とするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸36)とは異なる車軸(図7における車輪39c,39dに接続された車軸36b)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、内燃機関装置としてのエンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1を備えると共にモータMG2と変速機60とを備え、内燃機関装置とモータMG2と変速機60とをコントロールする電子制御ユニット70を備えるハイブリッド自動車20について説明したが、内燃機関装置としては、エンジン22だけを備えるものとしてもよい。また、こうした内燃機関装置を備える車両に搭載され、電動機と変速機と電子制御ユニットとを備える駆動装置の形態として用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36,36b 車軸、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b,39c,39d 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (8)

  1. 内燃機関を有し、該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され、変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記内燃機関装置から前記車軸側に駆動力が出力されながら前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関の運転を伴いながら、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が行なわれていないときに比して前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記所定の変更は、車速の減少に伴って行なわれる前記変速手段の変速段の変更である請求項1記載の車両。
  3. 前記制御手段は、前記内燃機関を自立運転することにより前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力を制限する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 前記変速手段は、複数のクラッチの接続状態を変更することにより変速段を変更する手段である請求項1ないし3いずれか記載の車両。
  5. 前記内燃機関装置は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸および前記車軸側に動力を出力可能な電力動力入出力手段を有する装置である請求項1ないし4いずれか記載の車両。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項5記載の車両。
  7. 内燃機関を有し該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置を備える車両に搭載される駆動装置であって、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され、変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記内燃機関装置から前記車軸側に駆動力が出力されながら前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関の運転を伴いながら、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が行なわれていないときに比して前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
    を備える駆動装置。
  8. 内燃機関を有し該内燃機関が運転されているときには前進走行用の駆動力を車軸側に出力する内燃機関装置と、動力を入出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と前記車軸側とに接続され変速段の変更を伴って前記回転軸と前記車軸側との動力の伝達を行なう変速手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記内燃機関装置から前記車軸側に駆動力が出力されながら前記変速手段の変速段の所定の変更が行なわれている最中にシフトポジションが前進走行用ポジションから後進走行用ポジションに変更されたときには、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が継続された状態で、前記内燃機関の運転を伴いながら、前記変速手段の変速段の前記所定の変更が行なわれていないときに比して前記内燃機関装置から前記車軸側に出力される駆動力が制限されて走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進走行するよう前記内燃機関装置と前記電動機と前記変速手段とを制御する
    ことを特徴とする車両の制御方法。

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