JP4594786B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等のウエーハを切削加工する削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等の回路を形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することにより回路が形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハも分割予定ラインに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと称されている切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる切削送り手段とを具備している。切削手段は、回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードおよび回転スピンドルを回転駆動する駆動機構を備えたスピンドルユニットを含んでおり、切削時には切削ブレードによる切削部に切削水を供給しつつ切削する。(例えば、特許文献1参照。)
特開平7−106284号公報
而して、上述した切削装置においては、切削ブレードによってウエーハを切削した際に発生する切削屑が切削水に混入してウエーハの表面を漂い、ウエーハの表面に切削屑が付着して汚染するという問題がある。即ち、ウエーハの切削によって発生した切削屑は、切削水に混入してウエーハの表面を漂っている際にウエーハの表面に付着するとともに、切削水が撥水して乾燥するとウエーハの表面に強固に付着する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、切削時に発生する切削屑がウエーハの表面に付着するのを防止することができる削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハの切削面に切削水を供給しつつウエーハを切削する切削手段と、ウエーハを収容したカセットを載置するカセット載置台を備えたカセット載置機構と、該カセット載置台上に載置された該カセットに収容されているウエーハを仮置き領域に搬出する搬出手段と、該仮置き領域に搬出されたウエーハを該チャックテーブルに搬送する搬送手段と、を具備する切削装置において、
該搬出手段によって搬出されたウエーハの切削面に紫外線を照射してオゾンを生成するとともに活性酸素を生成して切削面に親水性を付与する紫外線照射手段を具備し、
該紫外線照射手段は、透明なウエーハ支持部材によって仕切られた上部チャンバーと下部チャンバーとを備え、該上部チャンバー内には波長が184nmの紫外線を照射する第1の紫外線照射器と波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器が配設され、該下部チャンバーには波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器が配設されている、
ことを特徴とする切削装置が提供される。
上記紫外線照射手段は、上記カセット載置台の下側に配設されていることが望ましい。また、記紫外線照射手段は、上記チャンバーと連通するオゾン処理室を備えていることが望ましい。更に、紫外線照射手段は、下部チャンバーに不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を具備していることが望ましい。
また、本発明によれば、ウエーハを保持するチャックテーブルと該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削手段とを具備する切削装置に装備される紫外線照射ユニットであって、
ハウジングと、該ハウジング内を上部チャンバーと下部チャンバーに仕切る透明なウエーハ支持部材と、該上部チャンバーに配設され波長が184nmの紫外線を照射する第1の紫外線照射器および波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器と、該下部チャンバーに配設され波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器と、を具備している、
ことを特徴とする紫外線照射ユニットが提供される。
上記下部チャンバーに不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を具備していることが望ましく、上記上部チャンバーと連通するオゾン処理室を備えていることが望ましい。
本発明による切削装置においては、搬出手段によって搬出されたウエーハの切削面に紫外線を照射してオゾンを生成するとともに活性酸素を生成して切削面に親水性を付与する紫外線照射手段を具備し、該紫外線照射手段は透明なウエーハ支持部材によって仕切られた上部チャンバーと下部チャンバーとを備え、上部チャンバー内には波長が184nmの紫外線を照射する第1の紫外線照射器と波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器が配設され、下部チャンバーには波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器が配設されているので、カセット載置台上に載置されたカセットから搬出されたウエーハの切削面に効率良く親水性を付与することができる。
以下、本発明に従って構成された切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によって構成された切削装置の斜視図が示されている。
図示の実施形態における切削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持するチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す切削送り方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の表面である載置面上に被加工物である例えば円板状のウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。
図示の実施形態における切削装置は、切削手段としてのスピンドルユニット4を具備している。スピンドルユニット4は、図示しない移動基台に装着され割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されるスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転駆動される回転スピンドル42と、該回転スピンドル42に装着された切削ブレード43とを具備している。この切削ブレード43両側には切削水供給ノズル44が配設されている。この切削水供給ノズル44は図示しない切削水供給源に接続されており、高分子量ポリカルボン酸アルカリ塩が添加されている切削水が供給される。なお、高分子量ポリカルボン酸アルカリ塩が添加された切削水については、本出願人の出願にかかる特願2004−347209を参照されたい。
図示の実施形態における切削装置は、上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の表面に保持された被加工物であるウエーハの表面を撮像し、上記切削ブレード43によって切削すべき領域を検出したり、切削溝の状態を確認したりするための撮像手段5を具備している。この撮像手段5は顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。また、図示の実施形態における切削装置は、撮像手段5によって撮像された画像を表示する表示手段6を具備している。
図示の実施形態における切削装置は、被加工物としてのウエーハを収容するカセット10を具備している。カセット10は、被加工物であるウエーハを出し入れするための被加工物搬出入開口101を備えており、両側壁の内面にはウエーハを載置するための複数個のラック棚102が上下方向に対向して設けられている。カセット10に収納される被加工物であるウエーハ11は、図1に示すように円板形状に形成されており、その表面に格子状に形成されたストリート111によって区画された多数の領域にIC、LSI等のデバイス112が形成されている。このように形成されたウエーハ11は、環状のフレーム12に装着された粘着テープ13の表面に貼着されている。粘着テープ13の粘着層は所定波長の紫外線を照射することによって粘着力が低下する所謂UVテープが用いられている。ウエーハ11を収容したカセット10は、被加工物搬出入開口101を被加工物載置領域14に向けてカセット載置機構7のカセット載置台71上に載置される。カセット載置台71の上面には、カセット10を載置したとき位置決めするための位置決め部材711が設けられている。なお、カセット載置機構7については、後で詳細に説明する。
図示の実施形態における切削装置は、カセット10に収容された被加工物としてのウエーハ11を仮置き領域14に搬出するとともに切削加工後のウエーハ11をカセット10に搬入する搬出入手段15と、該搬出入手段15によって搬出されたウエーハ11を上記チャックテーブル3上に搬送する搬送手段16と、チャックテーブル3で切削加工されたウエーハ11を洗浄する洗浄手段17と、チャックテーブル3で切削加工されたウエーハ11を洗浄手段17へ搬送する洗浄搬送手段18を具備している。
次に、上記カセット載置機構7について、図2および図3を参照して説明する。
図示の実施形態におけるカセット載置機構7は、上記カセット載置台71の下側に配設された紫外線照射手段8と、カセット載置台71を上下方向に移動させるための昇降手段72を具備している。
紫外線照射手段8は、カセット載置台71が上壁を構成するハウジング81を具備している。図2および図3に示すようにハウジング81は、上側に形成された上部チャンバー811と、該上部チャンバー811の下側に形成された下部チャンバー812を備えている。この上部チャンバー811と下部チャンバー812とは、透明なガラス板からなるウエーハ支持部材82によって仕切られている。上部チャンバー811の上部には、波長が184nmの紫外線照射する第1の紫外線を照射器83と波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器84が交互に配設されている。また、下部チャンバー812には、波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器85が配設されている。なお、ハウジング81は、上部チャンバー811の図2において右側、即ち被加工物搬出入機構側に開口811aが形成されている。図示の実施形態における紫外線照射手段8のハウジング81は、上記下部チャンバー812の下側に形成されたオゾン処理室813および窒素ガス等の不活性ガスを収容する不活性ガス収容室814を備えている。オゾン処理室813はハウジング81に形成された通路815を介して上記上部チャンバー811と連通されている。また、オゾン処理室813には、上記通路815の開口と対向して鉄粉等からなるオゾン処理フィルター86が配設されているとともに、排出ファン87が配設されている。なお、ハウジング81には、排出ファン87と対向する位置に排出口816が設けられている。一方、下部チャンバー812と不活性ガス収容室814とを仕切る仕切り壁88には穴88aが形成されており、この穴88aに電磁開閉弁89が配設されている。なお、電磁開閉弁89は、図示しない制御手段によって制御されるようになっている。上記不活性ガス収容室814と電磁開閉弁89は、不活性ガスを第2のチャンバー812に供給する不活性ガス供給手段として機能する。
以上のように構成された紫外線照射手段8は、図2および図3に示すようにハウジング81の底壁817が昇降手段72によって昇降せしめられる支持台73上に固定される。
図示の実施形態における昇降手段72は、図2および図3に示すように装置ハウジング2の側壁21に沿って上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド721と、該雄ねじロッド721を回転せしめる正転および逆転可能なパルスモータ722と、上記雄ねじロッド721の両側に平行に配設され上下方向に延びる案内レール723を具備しており、雄ねじロッド721に上記支持台73の一端部に設けられた雌ねじ穴731が螺合するとともに、被案内レール732が案内レール723と嵌合するようになっている。従って、パルスモータ722を一方向に回転駆動すると支持台73は雄ねじロッド721および案内レール723に沿って上昇せしめられ、パルスモータ722を他方向に回転駆動すると支持台73は雄ねじロッド721および案内レール723に沿って下降せしめられる。このように昇降せしめられる支持台73は、図2に示すようにカセット載置台71に載置されたカセット10が上記搬出入手段15と対向し、紫外線照射手段8のハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aが装置ハウジング2内に配設された閉塞板22によって閉塞される第1の搬出入位置と、図3に示すように紫外線照射手段8のハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aが搬出入手段15と対向する第2の搬出入位置に位置付けられる。なお、第1の搬出入位置においては、昇降手段72はカセット載置台71に載置されたカセット10に収容されているウエーハの収容位置に対応して位置調整する。
図示の実施形態における切削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
ウエーハ11の切削を行うに際しては、ウエーハ11を収容したカセット10を、カセット載置機構7のカセット載置台71上の所定位置に載置する。なお、カセット載置台71上にカセット10を載置する場合には、カセット載置台71は図2に示すように第1の搬出入位置に位置付けられている。図2に示すように第1の搬出入位置においてカセット10がカセット載置台71上の所定位置に載置されることにより、カセット10に収容されたウエーハ11の切削作業の準備が完了する。
上述したように切削作業の準備が完了したならば、切削加工開始スイッチ(図示せず)が投入されると、カセット載置機構7の昇降手段72を作動してカセット載置台71に載置されたカセット10を図2に示す第1の搬出入位置に位置付ける。カセット10が図2に示す第1の搬出入位置に位置付けられたら、搬出入手段15を作動してカセット10の所定の棚上に載置されたウエーハ11を支持する環状のフレーム12を把持する。このように、搬出入手段15によってウエーハ11を支持する環状のフレーム12を把持したならば、搬出入手段15を図2おいて2点差線で示す位置に位置付ける。
次に、カセット載置機構7の昇降手段72を作動してカセット載置台71の下側に配設された紫外線照射手段8を図3に示す第2の搬出入位置に位置付ける。紫外線照射手段8が図3に示す第2の搬出入位置に位置付けられると、ハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aがウエーハ11を支持した環状のフレーム12を把持した搬出入手段15と対向する位置となる。紫外線照射手段8が図3に示す第2の搬出入位置に位置付けられたら、搬出入手段15を作動してウエーハ11を支持した環状のフレーム12を開口811aを通して上部チャンバー811内に挿入し、ウエーハ支持部材82上に載置する。このように、ウエーハ11を支持した環状のフレーム12をウエーハ支持部材82上に載置したならば、搬出入機構15を図3おいて2点差線で示す位置に位置付ける。
次に、カセット載置機構7の昇降手段72を作動してカセット載置台71の下側に配設された紫外線照射手段8を図2に示す第1の搬出入位置に位置付ける。これにより、紫外線照射手段8のハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aは閉塞板22によって閉塞される。このようにしてハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aが閉塞板22によって閉塞されたならば、上部チャンバー811に配設された第1の紫外線照射器83および第2の紫外線照射器84を附勢し、波長が184nmの紫外線および波長が254nmの紫外線をウエーハ支持部材82上に載置されたウエーハ11に向けて照射する。この結果、波長が184nmの紫外線によって酸素分子を分解してオゾン(O3)が生成され、波長が254nmの紫外線によってオゾン(O3)が分解され高エネルギーの活性酸素が生成される。このようにして生成された活性酸素がウエーハ11の上面(切削面)に作用することにより、ウエーハ11の上面(切削面)は親水性が向上せしめられる(親水性付与工程)。
上述したように、ウエーハ11の上面(切削面)に親水性が付与されたならば、第1の紫外線照射器83および第2の紫外線照射器84を除勢し、排出ファン87を附勢する。この結果、上部チャンバー811内で生成されたオゾンおよび活性酸素を含んだガスは、通路815を通ってオゾン処理室813に吸引される。このとき、オゾンおよび活性酸素がオゾン処理フィルター86を通過することにより吸収され、ガスは排出口816から排出される。
次に、カセット載置機構7の昇降手段72を作動してカセット載置台71の下側に配設された紫外線照射手段8を図3に示す第2の搬出入位置に位置付ける。紫外線照射手段8が図3に示す第2の搬出入位置に位置付けられると、ハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aは搬出入機構15と対向する位置となる。そして、被加工物搬出入機構15を作動して親水性が付与されたウエーハ11を支持する環状のフレーム12を把持する。このように、ウエーハ11を支持する環状のフレーム12を把持した搬出入機構15は、ウエーハ11(以下、粘着テープ13を介して環状のフレーム12に支持された状態のウエーハ11を単にウエーハ11という)を仮置き領域14に搬出する。仮置き領域14に搬出されたウエーハ11は、搬送手段16の旋回動作によって上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の載置面に搬送され、該吸着チャック32に吸引保持される。このようにしてウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル3は、撮像手段5の直下まで移動せしめられる。チャックテーブル3が撮像手段5の直下に位置付けられると、撮像手段5によってウエーハ11に形成されているストリート111が検出され、スピンドルユニット4の割り出し方向である矢印Y方向に移動調節して精密位置合わせ作業が行われる。
その後、ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル3を切削送り方向である矢印Xで示す方向(切削ブレード43の回転軸と直交する方向)に移動することにより、チャックテーブル3に保持されたウエーハ11は切削ブレード43により所定のストリート111に沿って切断される(切削工程)。即ち、切削ブレード43は割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されて位置決めされたスピンドルユニット4に装着され、回転駆動されているので、チャックテーブル3を切削ブレード43の下側に沿って矢印Xで示す切削送り方向に移動することにより、チャックテーブル3に保持されたウエーハ11は切削ブレード43により所定のストリート111に沿って切断される。このようにウエーハ11をストリート111に沿って切断することにより、個々のチップに分割される。分割されたチップは、粘着テープ13の作用によってバラバラにはならず、環状のフレーム12に粘着テープ13を介して支持されたウエーハ11の状態が維持されている。
上述した切削工程においては、切削水供給ノズル44から切削ブレード43によるウエーハ11の切削部に切削水が供給される。従って、切削ブレード43による切削によって生成された切削屑が切削水に混入してウエーハ11の上面である切削面に漂うことになる。しかるに、ウエーハ11の上面である切削面は上述した親水性付与工程によって親水性が向上せしめられ濡れた状態が維持されるので、切削屑がウエーハ11の上面である切削面に強固に付着することはない。なお、図示の実施形態においては、切削水には高分子量ポリカルボン酸アルカリ塩が添加されているので、切削屑の切削面への付着が更に防止できる。
上述したようにして切削工程が終了したら、環状のフレーム12に粘着テープ13を介して支持されている分割されたチップ(以下、切削加工後のウエーハ11という)は、最初にウエーハ11を吸引保持した位置に戻され、ここで切削後のウエーハ11の吸引保持を解除する。次に、切削加工後のウエーハ11は、洗浄搬送手段18によって洗浄手段17に搬送され、ここで上記切削時に生成された切削屑が洗浄除去される(洗浄工程)。この洗浄工程においては、上述したようにウエーハ11の上面である切削面に親水性が付与され切削時に生成された切削屑が強固に付着していないので、切削屑は容易に除去される。このようにして洗浄された切削加工後のウエーハ11は、搬送手段16によって仮置き領域14に搬送される。
一方、カセット載置機構7は、紫外線照射手段8を図3に示す第2の搬出入位置に位置付けている。そして、搬出入手段15を作動して上述したように仮置き領域14に搬送された切削加工後のウエーハ11を、第2の搬出入位置に位置付けられている紫外線照射手段8のハウジング81に形成された上部チャンバー811の開口811aを通して第1のチャンバー811内に挿入し、ウエーハ支持部材82上に載置する。このように、ウエーハ11をウエーハ支持部材82上に載置したならば、搬出入手段15を図3おいて2点差線で示す位置に位置付ける。このようにして切削加工後のウエーハ11を紫外線照射手段8に搬送したら、カセット載置機構7は昇降手段72を作動して図2に示す第1の搬出入位置に位置付ける。次に、紫外線照射手段8の電磁開閉弁89を附勢して不活性ガス収容室814と第2のチャンバー812とを連通し、不活性ガス収容室814内の不活性ガスを第2のチャンバー812に供給するとともに、第3の紫外線照射器85を附勢する。この結果、第3の紫外線照射器85から照射された波長が300〜400nmの紫外線が透明なウエーハ支持部材82を通して切削加工後のウエーハ11の裏面が貼着されている粘着テープ13に照射され、粘着テープ13の粘着力が低下せしめられる(粘着力低下工程)。なお、図示の実施形態においては、第3の紫外線照射器85を附勢する際に第2のチャンバー812に不活性ガスを供給するので、紫外線が効率よく粘着テープに照射される。このように粘着力低下工程を実施することにより、次工程であるピックアップ工程においては、個々に分割されたチップを粘着テープ13から剥離するピックアップが容易となる。
上述したように紫外線照射手段8に搬送された切削加工後のウエーハ11が貼着されている粘着テープ13に紫外線を照射したら、第3の紫外線照射器85を除勢するとともに、電磁開閉弁89を除勢する。そして、カセット載置機構7は昇降手段72を作動して図3に示す第2の搬出入位置に位置付ける。次に、搬出入手段15を作動して紫外線照射手段8によって粘着力が低下せしめられた粘着テープ13に貼着されている切削加工後のウエーハ11を搬出する。そして、カセット載置機構7の昇降手段72を作動してカセット10を図2に示す第1の搬出入位置に位置付けた後、再度搬出入手段15を作動して切削加工後のウエーハ11を第1の搬出入位置に位置付けられているカセット10の所定位置に収容する。このようにして、切削加工後のウエーハ11をカセット10の所定位置に収容したならば、搬出入手段15を作動して次に切削すべきウエーハをカセット10から搬出し、上述した切削作業を繰り返し実施する。
なお、上述した切削作業においては、親水性付与工程が実施されたウエーハ11に対して切削工程を実施している間に、次に切削すべきウエーハ11をカセット10から搬出して親水性付与工程を実施し、親水性が付与されたウエーハ11をカセット10に戻して準備しておくことで、作業効率を向上することができる。
以上のように本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではない。図示の実施形態においては、親水性付与工程を切削装置に装備された紫外線照射手段8によって実施する例を示したが、切削装置に隣接して配置した紫外線照射手段によって親水性付与工程を実施してもよい。
本発明に従って構成された切削装置である切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備されるカセット載置機構の第1の作動状態を示す説明図。 図1に示す切削装置に装備されるカセット載置機構の第2の作動状態を示す説明図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
4:スピンドルユニット
43:切削ブレード
44:切削水供給ノズル
5:撮像手段
6:表示手段
7:カセット載置機構
71:カセット載置台
8:紫外線照射手段
81:ハウジング
811:上部チャンバー
812:下部チャンバー
813:オゾン処理室
814:不活性ガス収容室
82:ウエーハ支持部材
83:第1の紫外線を照射器
84:第2の紫外線照射器
85:第3の紫外線照射器
82:昇降手段
10:カセット
11:ウエーハ
12:環状のフレーム
13:粘着テープ
15:搬出入手段
16:搬送手段
17:洗浄手段
18:洗浄搬送手段

Claims (7)

  1. ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハの切削面に切削水を供給しつつウエーハを切削する切削手段と、ウエーハを収容したカセットを載置するカセット載置台を備えたカセット載置機構と、該カセット載置台上に載置された該カセットに収容されているウエーハを仮置き領域に搬出する搬出手段と、該仮置き領域に搬出されたウエーハを該チャックテーブルに搬送する搬送手段と、を具備する切削装置において、
    該搬出手段によって搬出されたウエーハの切削面に紫外線を照射してオゾンを生成するとともに活性酸素を生成して切削面に親水性を付与する紫外線照射手段を具備し、
    該紫外線照射手段は、透明なウエーハ支持部材によって仕切られた上部チャンバーと下部チャンバーとを備え、該上部チャンバー内には波長が184nmの紫外線を照射する第1の紫外線照射器と波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器が配設され、該下部チャンバーには波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器が配設されている、
    ことを特徴とする切削装置。
  2. 該紫外線照射手段は、該カセット載置台の下側に配設されている、請求項記載の切削装置。
  3. 該紫外線照射手段は、該チャンバーと連通するオゾン処理室を備えている、請求項1又は2記載の切削装置。
  4. 該紫外線照射手段は、該下部チャンバーに不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を具備している、請求項1から3のいずれかに記載の切削装置。
  5. ウエーハを保持するチャックテーブルと該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削手段とを具備する切削装置に装備される紫外線照射ユニットであって、
    ハウジングと、該ハウジング内を上部チャンバーと下部チャンバーに仕切る透明なウエーハ支持部材と、該上部チャンバーに配設され波長が184nmの紫外線を照射する第1の紫外線照射器および波長が254nmの紫外線を照射する第2の紫外線照射器と、該下部チャンバーに配設され波長が300〜400nmの紫外線を照射する第3の紫外線照射器と、を具備している、
    ことを特徴とする紫外線照射ユニット。
  6. 該下部チャンバーに不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を具備している、請求項記載の紫外線照射ユニット。
  7. 該上部チャンバーと連通するオゾン処理室を備えている、請求項又は記載の紫外線照射ユニット。
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