JP4586387B2 - オフセット印刷方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オフセット印刷においてインキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するオフセット印刷方法及び装置に関する。
オフセット印刷においては、調子の良い質の高いといった所望の印刷品質をもつ印刷物を得るために、インキ供給量と湿し水供給量を適切に調整する必要がある。従来、インキ供給量と湿し水供給量の調整はオペレータにより行われている。
オペレータは、印刷開始前に色見本を観察し、印刷機のインキキーゾーン毎に墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)の必要なインキ量を決定し、その後、墨、藍、紅、黄のインキ量毎に適切な湿し水量を決定し、印刷を開始する。
印刷の開始後、いわゆる刷りだしの際には、オペレータは、印刷中に印刷物を適宜抜き取り、抜き取った印刷物と色見本を目視で比較し、所望の印刷品質となるように経験に基づいてインキ供給量と湿し水供給量とを調整し、OKシートを得る。なお、OKシートとは、所望の印刷品質をもつとオペレータによって判断された印刷物のことである。
従来の刷りだしでは、オペレータが目視で実印刷物の仕上がり具合を確認し、最適なインキ供給量と湿し水供給量を調整するので、所望の印刷品質を得ることが可能である。しかし、所望の印刷品質を短時間で得るようにインキ供給量と湿し水供給量を調整するのは大変なスキルが要求される。理由は、常に正確にインキプリセットを行ない、常に適切に印刷開始後のインキ供給量及び湿し水供給量のバランスを調整する必要があるからである。
正確なインキプリセットは、より早いOKシートの作成を可能にする。逆に言えば、インキプリセットの精度が悪いと、OKシートを得るまで時間が長くかかる。また、適切なインキ供給量と湿し水供給量のバランスは、印刷品質に大きく影響する。インキ供給量と水供給量のバランスが良好であれば、所望の印刷品質を得られるが、逆にバランスが崩れると印刷品質を著しく低下させる。
例えば、湿し水供給量が過多になると、インキが過乳化状態になり、インキ転移が不安定になる。これにより、網点再現性を悪化させ、単色トーンにばらつきを生じさせたり、コントラストを低下させ、仕上がりをフラットな感じにしてしまう。一方、湿し水供給量が過小になると、地汚れなどの印刷障害を発生させる。
このインキ供給量と湿し水供給量のバランスを良好に保つことは、前述したように、オペレータの高いスキルが要求される。
このように、所望の印刷品質を得るには、オペレータのスキルに大きく依存するが、経験豊富な高い判断力を持つオペレータは年々減ってきている。そこで、オペレータの替わりに、インキプリセット装置、インキ供給装置、湿し水供給装置を設定する制御装置が求められており、かかる制御装置の一部は実用化されている。
インキプリセット装置に関しては、例えば印刷版の絵柄面積率情報と実際の印刷時におけるインキキー開度、インキ元ローラ回転数などとの相関データにより、事前にインキプリセット値を設定するインキプリセット装置が知られている。また、近年、CIP4(Cooperation for Integration of Processes in Prepress, Press and Postpress) のJDF(Job Definition Format)などを用いたインキプリセット装置などが実用化されている。
インキ供給に関しては、印刷紙面上のカラーバー内のカラーパッチから濃度、色データ等を測定して印刷機のインキキー開度を制御するインキ供給量制御装置が提案されている。
湿し水供給に関しては、印刷機のインキローラー表面の任意の検出点のインキ量水分量を赤外線の吸収を用いて計測し、得られた計測値と予め入力又は設定された目標値とを比較演算し、該インキの湿し水供給量を制御する湿し水供給量制御装置などが提案されている。
以上のインキプリセット装置、インキ供給量制御装置、湿し水供給量制御装置は、既に実運用レベルに達しており、印刷現場に普及し始めている。これら各装置を実際に印刷現場で使用するケースとしては、次のケースA,Bが考えられる。ケースAは、インキプリセット装置、インキ供給量制御装置、湿し水供給量制御装置を単体で用いる場合である。ケースBは、インキプリセット装置、インキ供給量制御装置、湿し水供給量制御装置のうち2つを組み合わせて用いる場合である。以下、ケースA,Bを順次説明する。
(ケースA1:インキプリセット装置単体)
インキプリセット装置は、刷版ないしはプリプレスデータの絵柄面積率情報に基づいて、印刷開始前にインキキー毎の適切なインキキー開度を設定する(インキプリセット)装置である。インキプリセット装置の使用により、オペレータのスキルに依存せずに、印刷刷りだし時に必要なインキ量を容易に得られる。
しかしながら、インキプリセット装置は、印刷紙面上の濃度及び/又は色を測定しておらず、最終的な印刷品質を保証できない。具体的には、印刷物濃度が所望の濃度よりも高く又は低くなる場合がある。また、インキプリセット装置は、湿し水供給量とは無関係である。
(ケースA2:インキ供給量制御装置単体)
インキ供給量制御装置は、印刷紙面上のカラーバー内のカラーパッチから濃度、色データ等を測定し、得られた測定値データを予め設定した目標値に近づけるように印刷機のインキキー開度を制御する。但し、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスは考慮されない。
従って、インキ供給量制御装置は、印刷中のインキ供給量を安定させるが、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを悪くする場合がある。この場合、中間調などで所望の調子が得られないことがある。また、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスが更に悪くなると、インキの過乳化や地汚れなどの印刷障害が引き起こされることがある。
(ケースA3:湿し水供給量制御装置単体)
湿し水供給量制御装置は、印刷機のインキローラ表面のインキ量水分量を計測し、得られた計測値を予め入力された目標値にするよう、該インキの湿し水供給量を制御するので、インキ供給量と湿し水供給量のバランスを安定化できる。しかし、湿し水供給量制御装置は、印刷紙面上の濃度及び/又は色を測定しておらず、最終的な印刷品質を保証できない。具体的には、印刷物の濃度が所望の濃度よりも高く又は低くなる場合がある。
次に、ケースBについて述べる。
(ケースB1:インキプリセット装置とインキ供給量制御装置の組合せ)
この組合せは、特許文献1,2等に開示されている。特許文献1,2に記載の技術は、インキプリセットとインキ供給量の調整を自動化するが、インキ供給量と湿し水供給量のバランスを自動化する点が言及されず、オペレータのスキルを必要としている。
(ケースB2:インキプリセット装置と湿し水供給量制御装置の組合せ)
この組合せは、インキプリセット、並びにインキ供給量と湿し水供給量のバランスを自動化するが、印刷紙面上の濃度及び/又は色を測定しておらず、最終的な印刷品質を保証できない。
(ケースB3:インキ供給量制御装置と湿し水供給量制御装置の組合せ)
この組合せは、特許文献3に提案されている。この提案によれば、インキ供給量と湿し水供給量を常に精度よく制御するため、所望の印刷品質を安定して得られる。また、この提案によれば、地汚れなどの印刷欠陥の撲滅、色合せ時間短縮による生産性の向上を期待できる。
しかしながら、昨今の印刷業界は、厳しい環境に取り巻かれており、また環境対応の観点から、更なる色合せ時間短縮によるヤレ紙低減が求められている状況にある。具体的には、印刷前に適切なインキ供給量と湿し水量に設定するインキプリセットと湿し水プリセットなどの高精度化などによる、より早いOKシート作成が求められているため、更なる色合わせ時間短縮によるヤレ紙低減を図る必要があると考えられる。
特開2001−341287号公報 特開2001−347645号公報 特開2004−42411号公報
以上説明したように従来のオフセット印刷においては、ケースA1〜A3,B1〜B3に述べたように、インキプリセット、インキ供給量、並びに湿し水供給量を個別に又はこのうち2つの組合せで制御する場合があるが、いずれの場合にも問題点がある。
例えばケースA1,A3は、最終的な印刷品質を保証できず、ケースA2は、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを悪くする場合がある。ケースB1は、オペレータのスキルを必要とし、ケースB2は、最終的な印刷品質を保証できない。ケースB3は、更なる生産性の向上が期待されている。
従って、各ケースA1〜A3,B1〜B3の問題点を解消する観点から、印刷品質を保証でき、オペレータの高度なスキルを用いずに、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保ち、且つ生産性の向上を期待できる技術が要望されている。
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、印刷品質を保証でき、オペレータの高度なスキルを用いずに、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保ち、且つ更なる生産性の向上を期待し得るオフセット印刷方法及び装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に対応する発明は、インキ及び湿し水の供給量を調整するためのインキ供給量装置及び湿し水供給量装置と、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するための制御演算処理装置、色濃度測定ヘッド、インキ水分量測定ヘッド及び管理手段とを用いて印刷対象に印刷するオフセット印刷方法において、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置が、印刷開始前に、前記管理手段から受けた印刷ジョブの情報に基づいてインキキー開度設定と、水元ローラ回転数の設定を行う工程と、刷り出し時の色管理目標値データとインキ量水分量目標値データを前記管理手段内の記憶装置に設定する工程と、前記色濃度測定ヘッドが、印刷物のカラーバー内のカラーパッチを測定し、色管理測定値データを得る工程と、前記インキ水分量測定ヘッドが、インキローラ上のインキ膜を測定し、インキ量水分量測定値データを得る工程と、前記制御演算処理装置が、前記色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが、それぞれ色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データの許容範囲に入るように、インキ供給量及び湿し水供給量を制御する工程と、前記制御演算処理装置が、色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示する表示処理工程と、を備えたオフセット印刷方法である。
また、請求項2に対応する発明は、前記印刷ジョブの情報が、絵柄面積率である請求項1に対応するオフセット印刷方法である。
さらに、請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応するオフセット印刷方法において、前記インキ供給量及び湿し水供給量を制御する工程としては、前記色管理測定値データと前記色管理目標値データとの差分に基づいて、インキ供給量補正データを算出する工程と、このインキ供給量補正データに基づいて湿し水供給量補正データを算出する工程と、を含むオフセット印刷方法である。
また、請求項4に対応する発明は、インキ及び湿し水の供給量を調整するためのインキ供給量装置及び湿し水供給量装置と、管理手段とを用いて印刷対象に印刷する際に、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するための制御演算処理装置であって、印刷開始前に、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置が、前記管理手段から受けた印刷ジョブの情報に基づいてインキキー開度設定と、水元ローラ回転数の設定を行い、また、刷り出し時の色管理目標値データとインキ量水分量目標値データを前記管理手段内の記憶装置に設定した後に、印刷が開始されると、印刷物のカラーバー内のカラーパッチを測定して得られた色管理測定値データを前記管理手段内の記憶装置に書き込む手段と、インキローラ上のインキ膜を測定して得られたインキ量水分量測定値データを前記管理手段内の記憶装置に書き込む手段と、前記色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが、それぞれ色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データの許容範囲に入るように、インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御する手段と、色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示するための表示処理手段と、を備えた制御演算処理装置である。
さらに、請求項5に対応する発明は、請求項4に対応する制御演算処理装置において、前記印刷見本のOKシートを作成した際に、当該OKシートにおける色管理測定値データを前記色管理目標値データとして前記記憶装置に設定し、当該OKシートにおけるインキ量水分量測定値データを前記インキ量水分量目標値データとして前記記憶装置に設定する手段、を備えた制御演算処理装置である。
さらに、請求項に対応する発明は、請求項4または請求項5に対応する制御演算処理装置を備えたオフセット印刷機である。
(作用)
従って、請求項1,4に対応する発明は、印刷前に印刷ジョブの情報に基づいて、インキキー開度設定(インキプリセット)と、水元ローラ回転数の設定(湿し水プリセット)を行うため、刷り出しから安定した印刷物が得られるとともに、印刷物の色が合い易いという効果を奏する。また、色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが、それぞれ色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データの許容範囲に入るように、インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するので、印刷品質を保証でき、オペレータに高度なスキルを要求することなく、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保つことができる。
また、請求項1,4に対応する発明は、色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示するので、前述した作用に加え、表示内容の監視を容易にすることができる。
また、請求項2に対応する発明は、印刷ジョブの情報として絵柄面積率を用いることで、インキ供給量に対しては、インキローラ幅方向に並ぶインキキーのきめ細かい設定が可能となる。また、湿し水供給量に対しては、最も地汚れが起きやすいインキ量が多い重い絵柄部分の品目では地汚れを防ぐため、重い絵柄の無い品目では過乳化を抑えるためのそれぞれ最適な水元ローラの回転数の設定が可能になるため、刷り出しから印刷物としてOKシートに近い安定した印刷物が得られる。
また、請求項3に対応する発明は、色管理測定値データと色管理目標値データとの差分に基づいて、インキ供給量補正データを算出し、このインキ供給量補正データに基づいて湿し水供給量補正データを算出するため、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保つことができる。
さらに、請求項5に対応する発明は、印刷見本のOKシートの測定値データを刷りだし時の目標値データとするので、請求項4に対応する作用に加え、OKシート後の印刷色調を非常に安定させることができる。
さらに、請求項に対応する発明は、オフセット印刷機が請求項4,5の制御演算処理装置を備えたので、請求項4,5に対応する作用に加え、算出データの転送による時間遅れなどを極力減らすことができ、迅速な制御を期待することができる。
以上説明したように本発明によれば、印刷品質を保証でき、オペレータの高度なスキルを用いずに、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保ち、且つ更なる生産性の向上を期待できるオフセット印刷方法及び装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は一例であり、本発明を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係るオフセット印刷システムの構成を示す模式図である。オフセット印刷システムは、一般的に、ウェブ(巻取り紙)wの巻出し・巻取り経路に沿って、巻出し側から順次、墨印刷ユニットUK、藍印刷ユニットUC、紅印刷ユニットUM及び黄印刷ユニットUYが配置されている。各印刷ユニットUK,UC,UM,UYは、それぞれインキローラr1から供給される該当色のインキを版胴r2及びブランケット胴r3を介してウェブwに印刷する基本構成を備えている。
本実施形態に係るオフセット印刷システムは、この基本構成に対し、管理DB10、操作端末11、色濃度測定ヘッド12、インキ量水分量測定ヘッド13、制御演算処理装置14及びインキ・湿し水供給量装置15を設けている。
ここで、管理DB10は、操作端末11及び制御演算処理装置14から読出/書込可能な記憶装置と、この記憶装置を管理するための管理機能とから構成されている。
記憶装置は、印刷ジョブの絵柄面積率、インキプリセット基礎データ、湿し水プリセット基礎データ、印刷ジョブの色管理目標値データ、インキ量水分量目標値データ、印刷されたウェブwの色管理測定値データ、インキ量水分量測定値データ、などが記憶されるものである。図2に記憶装置の記憶内容の一部を示す。
インキプリセット基礎データ及び湿し水プリセット基礎データは、OKシート時の各印刷ユニットUK,UC,UM,UY毎のインキ元ローラ回転数、インキキー開度及び水元ローラ回転数であり、インキ・湿し水供給量装置15より管理DB10に送出される。
色管理目標値データは、印刷機として三菱製B縦オフセット輪転機を用い、且つ絵柄面積率計を使用したオペレータによる従来からのインキ供給量、湿し水供給量調整方法にて、一ヶ月間、様々な印刷ジョブを印刷した結果、色濃度測定ヘッド12にてウェブwに印刷されたカラーバーを測定し、得られた色管理測定値データである。ここで、色管理目標値データ及び色管理測定値データは、濃度値又は測色値が使用可能であり、インキ供給量を容易且つ確実に制御する観点から、ここでは濃度値を用いている。
インキ量水分量目標値データは、前述した色管理目標値データを得た際に、インキ量水分量測定ヘッド13にてインキローラr1上のインキ量水分量を測定し、得られたインキ量水分量測定値データである。インキ量水分量データとしては、インキ供給量及び湿し水供給量の制御に適切なデータを用いており、具体的には水膜厚値を用いている。
管理DB10の管理機能は、操作端末11からのアクセスにより記憶装置の読出/書込を制御する機能と、色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データを決定して記憶装置に書込む機能と、制御演算処理装置14から入力される色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データを記憶装置に書込む機能と、記憶装置内の絵柄面積率データを用いてインキプリセット、湿し水プリセットを決定する機能とをもっている。
操作端末11は、管理DB10及び制御演算処理装置14にアクセス可能な端末であって、通常のコンピュータ機能を有し、特に、選択画面g1及び表示画面g2を表示する機能をもっている。なお、操作端末11は、ここでは制御演算処理装置14とは別の装置として説明するが、これに限らず、制御演算処理装置14の一部として、制御演算処理装置14に一体的に設けてもよい。
選択画面g1は、オペレータの操作により、色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データをインキ・湿し水供給量装置15に設定するための画面である。
表示画面g2は、図3に全体を示し、図4〜図8に図3の部分的な拡大図を示すように、管理DB10内の色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データ、色濃度測定ヘッド12から入力された色管理測定値データ、を図表によって表示するための画面である。さらに、インキ量水分量測定値データも同様に、インキユニット単位に表示することが可能である。図4には、各印刷ユニットの該当色毎に、色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データ(最大値と最小値)が示されている。また図4には、インキ量水分量測定値データがインキ量水分量目標値データの許容範囲にある旨が判定結果“OK”として間接的に示されている。図5〜図8には、各々の印刷ユニットにおける各インキキー毎に、色管理測定値データが色管理測定値データからの差分として間接的に示されている。
色濃度測定ヘッド12は、印刷物のカラーバー内のカラーパッチを測定し、得られた色管理測定(ベタ濃度)データを制御演算処理装置14に入力する機能をもっている。
インキ量水分量測定ヘッド13は、インキローラr1上に存在するインキ量と当該インキの水分量とを測定し、得られたインキ量水分量測定(水膜厚値)データを制御演算処理装置14に入力する機能をもっている。
制御演算処理装置14は、色濃度測定ヘッド12から入力された色管理測定値データと管理DB10内の色管理目標値データとを一致させるように、インキ量水分量測定ヘッド13から入力されたインキ量水分量測定データに基づいて、インキ供給量補正データ及び湿し水供給量補正データを算出する機能と、算出したインキ供給量補正データ及び湿し水供給量補正データに対応する各々の操作量を印刷機のインキ・湿し水供給量装置15に出力する機能をもっている。
インキ・湿し水供給量装置15は、制御演算処理装置14から受けた操作量に基づいて、各印刷ユニットUK,UC,UM,UY毎に、インキ供給量及び湿し水供給量を調整する機能と、管理DB10から受けたインキプリセット基礎データ及び湿し水プリセット基礎データに基づいて、各印刷ユニットUK,UC,UM,UY毎に、インキプリセット及び湿し水プリセットを設定する機能をもっている。
次に、以上のように構成されたオフセット印刷システムの動作を図9〜図11のフローチャートを用いて説明する。図9中、右側のフローチャートはインキ供給量・湿し水供給量の制御の流れを表し、左側のフローチャートは実際の印刷の流れを表している。
前準備(P1)として、印刷開始前に管理DB10によって、インキプリセットと湿し水プリセットが墨、藍、紅、黄印刷ユニットUK,UC,UM,UYそれぞれにインキ・湿し水供給量装置15を介して実施され(S1)、また、色管理目標値データと湿し水量目標値データが設定される(S2)。
ここで、ステップS1のインキプリセットと湿し水プリセットは、印刷ジョブの絵柄面積率から、適切なインキキー開度や地汚れの発生しない水元ローラの回転数の設定が自動で行われる。ステップS2の色管理目標値データと湿し水量目標値データの設定(S2)は、オペレータが選択してもよく、システムの上位データを利用して管理DB10が選択してもよい。オペレータが選択する場合、所定の選択画面g1を用いて設定する。上位データを利用する場合、例えばCIP4に規定のJDFなどを用いる。
ここでは再版であるとし、オペレータが印刷品目を選定することにより、色管理目標値データとして、K(黒):1.6,C(藍):1.5,M(紅):1.5,Y(黄):1.2のベタ濃度値(許容値:±0.07)を得た。湿し水量目標値データとしては、金属ローラr1上の水膜厚0.5〜2.0μmの許容値を得た。
いずれにしても、色管理目標値データ及び湿し水量目標値データの設定の後、実際の印刷を開始する刷りだしを行う(P2)。
印刷が開始されると、色濃度測定ヘッド12とインキ量水分量測定ヘッド13が直ちに測定を開始する。
色濃度測定ヘッド12は、ウェブwのカラーバー内のカラーパッチを測定し、得られた色管理測定値データ(ベタ濃度)を制御演算処理装置14に入力する。
インキ量水分量測定ヘッド13は、インキローラr1上に存在するインキ量と当該インキの水分量(水膜厚値)とを測定し、得られたインキ量水分量測定値データを制御演算処理装置14に入力する。
これらの測定値データは、目標値データに一致するように、オンラインで調整される(S3)。ステップS3において、色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データは、目標値データに対して許容値内になるまで継続的に調整される。このとき、インキ供給量及び湿し水供給量の補正データの算出と操作量の指示とは、制御演算処理装置14にて実施される。
ここで、刷りだし時の制御(S3)とOKシート後の制御(後述するS6)とは同一の処理としても良いが、刷りだし時の制御には制御レスポンスを早め、また地汚れを避けることが求められるのに対し、OKシート後の制御には、これに加えてOKシートと同一品質に制御することが求められる。このため、刷りだし時の制御とOKシート後の制御とは、別々の処理をした方がより理想的である。
次に、ステップS3の処理を図10を参照しながら述べる。
制御演算処理装置14では、インキ供給量制御のための演算処理と湿し水供給量制御のための処理が平行して行われる。
まず、刷りだし時のインキ供給量制御のための演算処理では、色管理測定値データと、色管理目標値データとが比較演算され、色管理測定値データが色管理目標値データから許容値(±0.07)内にあるかが判定される(S3−1)。
ステップS3−1の結果、色管理測定値データと色管理目標値データとの差が許容値を外れた場合、色管理測定値データと色管理目標値データとの差分からインキ供給量補正データを算出する(S3−2)。
しかる後、インキ供給量補正データと過去の履歴データ並びにインキ量水分量測定値データとを比較演算し、インキ供給量補正データに対して適切な湿し水供給量補正データを算出する(S3−3)。
続いて、適切なインキ供給量補正データ及び湿し水供給量補正データに対応する各々の操作量がインキ・湿し水供給量装置15に送出され、インキ供給量と湿し水供給量が制御される(S3−4)。
一方、ステップS3−1の結果、色管理測定値データと色管理目標値データとの差が許容範囲内の場合、インキ量水分量測定値データとインキ量水分量目標値データとが比較演算され、インキ量水分量測定値データが許容値内にあるかが判定される(S3−5)。
ステップS3−5の結果、インキ量水分量における測定値データと目標値データとの差が許容値を外れた場合、ステップS3−3,S3−4により、前述同様に、湿し水供給量を制御する。
また、ステップS3−5の結果、インキ量水分量における測定値データと目標値データとの差が許容値内にあると、色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが安定しているか否かが判定される(S3−6)。
ステップS3−6の結果、不安定であればステップS3−1に戻り、安定していれば、制御演算処理装置14による制御を解除する(S4)。
この後、オペレータは、色見本を見ながら、僅かにインキ供給量及び湿し水供給量を微調整してOKシートを作成した(P3)。OKシートを得るのに要した印刷枚数は、印刷開始から約2,500枚であった。
OKシート作成後、制御演算処理装置14によるインキ供給量、湿し水供給量の制御を再び開始する(S5)。制御の再開により、色濃度測定ヘッド12とインキ量水分量測定ヘッド13が直ちに測定を開始し、印刷直後のウェブwをオンラインで測定し、得られた色管理測定値データ(ベタ濃度)とインキ量水分量データ(水膜厚値)とが自動的に新たな目標値(OKシートデータ)として管理DB10に更新されると同時に、管理DB10に新たな測定値データとして更新される。また、インキキー開度データ、インキ元ローラ回転数及び水元ローラ回転数は、インキプリセットと湿し水プリセットの基礎データとして併せて管理DB10に更新される。この時の各プリセット用の基礎データは、ある一定時間の変動が許容範囲内である場合にとり込むのが良い。
次の測定から色管理測定値データとインキ量水分量測定値データは、オンラインで新たな目標値(OKシートデータ)と比較演算され、許容値内にあるように継続的に調整される(S6)。このステップS6のオンライン調整は、刷了まで繰り返し実行される。
次に、ステップS6の処理を図11を参照しながら述べる。
制御演算処理装置14は、色管理測定値データが色管理目標値データから許容値内であるか否かを判定し(S6−1)、目標の許容値外の場合、インキ量水分量測定値データが安定状態にあるか否かを判定する(S6−2)。
ステップS6−2の結果、ある一定時間内にインキ量の変動が不安定であれば新たな測定により得られたインキ量水分量データを用いてインキ量の変動が安定するまで繰り返し、ステップS6−2(インキ安定性の判定)が行われる。但し、インキ量水分量データは、不安定になると安定しなくなることもよくあるため、繰り返し回数を設定して、これを越えた場合はオペレータに通報して制御を止めるようにしてもよい。
一方、ステップS6−2の結果、ある一定時間内にインキ量の変動が安定していれば、色管理測定値データと色管理目標値データとの差分からインキ供給量補正データを算出し(S6−3)、適切なインキ供給量に戻るように操作量をインキ・湿し水供給量装置15に送出してインキ供給量を制御する(S6−4)。
このステップS6−4の後、印刷終了(S6−5:Yes)であればステップS7に進み、印刷を継続する(S6−5:No)のであればステップS6−1に戻る。
一方、ステップS6−1の結果、色管理測定値データと色管理目標値データとの差が許容範囲内の場合、インキ量水分量測定値データとインキ量水分量目標値データとが比較演算され、インキ量水分量測定値データが許容値内にあるかが判定される(S6−6)。
ステップS6−6の結果、インキ量水分量における測定値データと目標値データとの差が許容値内の場合、印刷終了(S6−5:Yes)であればステップS7に進み、印刷を継続する(S6−5:No)のであればステップS6−1に戻る。
また、ステップS6−6の結果、インキ量水分量における測定値データが目標値データの許容値外の場合、色管理測定値データが安定状態にあるか否かを判定する(S6−7)。
ステップS6−7の結果、ある一定時間内に色管理測定値データ(ベタ濃度)の変動が不安定であれば、ベタ濃度の変動が安定するまで継続してステップS6−7(ベタ濃度安定性の判定)が行われる。但し、色管理データは、不安定になると安定しなくなることもよくあるため、繰り返し回数を設定して、これを越えた場合はオペレータに通報して制御を止めるようにしてもよい。
一方、ステップS6−7の結果、ある一定時間内にベタ濃度の変動が安定していれば、インキ量水分量測定値データとインキ量水分量目標値データとの差分から湿し水供給量補正データを算出し(S6−8)、適切な湿し水供給量に戻るように操作量をインキ・湿し水供給量装置15に送出して湿し水供給量を制御する(S6−4)。
このステップS6−4の後、印刷終了(S6−5:Yes)であればステップS7に進み、印刷を継続する(S6−5:No)のであればステップS6−1に戻る。ステップS7に進んだ場合、印刷終了であるので、色管理及び湿し水管理を停止する。
以上のように制御演算処理装置14は、演算処理によって得られたインキ供給量補正データと湿し水供給量補正データを算出し、対応する各々の操作量を送出してインキ供給量と湿し水供給量を適切に制御することができる。もしインキ量がある一定時間安定せず、インキ供給量の制御と湿し水供給量の制御が両方ともできない場合は、異常状態であると判断してオペレータにアラームで知らせる。
刷了後、印刷物を目視評価した所、コントラストの高い、表現豊かな印刷物がばらつきなく得られ、非常に良好であった。またOKシート作成後は、オペレータが必要以上に印刷物を確認しなくてよかったので、次の印刷ジョブの準備時間を十分取ることができ、印刷ジョブの終了後、次の印刷ジョブの開始まで10分しか時間がかからなかった。また印刷中に印刷物の抜き取りチェックを実施し、印刷後の色のばらつきを測定した所、OKシートに対し色差が2.5以内であった。このように測色値からも色調が安定している旨を確認できた。
<比較例>
比較例は、従来のオペレータによるインキ供給量調整、湿し水供給量調整にて印刷を行ったものである。比較例は、本実施形態と同様に、印刷機として三菱製B縦オフセット輪転機を用い、絵柄面積率計によるインキプリセットを実施し、印刷開始直後にオペレータによる微調整を行い、OKシートを作成した。この際に、絵柄面積率計によるインキプリセットを実施したので、刷り出し直後からある程度良好な印刷品質を得られたが、一部、湿し水供給量とのバランスが崩れ、地汚れが発生した。直ちにオペレータにより、湿し水供給量を調整したが、比較例のOKシートを得るまでに要した印刷枚数は、印刷開始から約5,000枚に倍増した。
OKシート作成後、オペレータは、印刷品質にばらつきが無いよう、適宜、比較例の印刷物を抜き取って色見本と比較し、必要によりインキキーを微調整した。抜き取った印刷物は、OKシートに対し色差が3.4であり、全体としては色調が安定していたが、一部に光沢がなく、コントラストが低い等、フラットな感じも見られた。フラットな感じが見られた比較例の網点をルーペで観察した所、網点の着きが悪くなっていた。網点の着きが悪い理由は、インキ供給量と湿し水供給量のバランスの崩れによるインキの過乳化が原因と思われる。
刷了後、比較例の印刷物を目視評価したが色調のばらつきが無く、良好であった。しかしながら、比較例は、刷了までオペレータが印刷物を確認する必要があったので、印刷中、次の印刷ジョブの準備ができず、次の印刷ジョブの開始までに30分もの時間を要した。
上述したように本実施形態によれば、予め印刷見本の絵柄面積率を管理DB10が保存してインキプリセット装置(図示せず)に設定可能とし、刷りだし時には、色管理測定値データを管理DB10内の色管理目標値データに一致させるように、制御演算処理装置14がインキ・湿し水供給量装置15を制御するので、印刷品質を保証でき、オペレータのスキルを用いずに、インキ供給量と湿し水供給量とのバランスを良好に保つことができる。また、インキプリセット装置及びインキ・湿し水供給量装置15を全て自動的に制御するので、従来と比べ、生産性の向上を期待することができる。
また、データの算出と装置15の制御とを1台の制御演算処理装置14により実行するので、算出データの転送による時間遅れなどを極力減らすことができ、迅速な制御を期待することができる。
また、操作端末11は、色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示するので、表示内容の監視を容易にすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、オペレータが実施していたインキ供給量と湿し水供給量調整作業のほとんどを自動化するので、オペレータが容易にOKシートを作成することができる。
OKシートの作成後は、そのOKシートから得られるOKシートデータを新たな目標として自動設定するので、OKシート後も印刷色調が非常に安定するなどの効果を得ることができる。
さらに、地汚れなどの印刷欠陥の撲滅、インキ乳化による印刷品質の低下を防ぐことができる。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上記実施形態は、各印刷ユニットUK,UC,UM,UYからなるオフセット印刷機と、インキ・湿し水供給量装置15と、制御演算処理装置14とをそれぞれ別々の装置とした場合を説明したが、各印刷ユニットUK,UC,UM,UYのうち、いずれか1つの印刷ユニットがインキ・湿し水供給量装置15及び/又は制御演算処理装置14を備えた構成に変形してもよい。
この変形例によれば、本実施形態の効果に加え、算出データの転送による時間遅れなどを極力減らすことができ、迅速な制御を期待することができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
本発明の一実施形態に係るオフセット印刷システムの構成を示す模式図である。 同実施形態における管理DBの構成を示す模式図である。 同実施形態における表示画面の一例を示す模式図である。 図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図3の一部を拡大して示す拡大図である。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
UK,UC,UM,UY…印刷ユニット、r1…インキローラ、r2…版胴、r3…ブランケット胴、w…ウェブ、10…管理DB、11…操作端末、12…色濃度測定ヘッド、13…インキ量水分量測定ヘッド、14…制御演算処理装置、15…インキ・湿し水供給量装置。

Claims (6)

  1. インキ及び湿し水の供給量を調整するためのインキ供給量装置及び湿し水供給量装置と、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するための制御演算処理装置、色濃度測定ヘッド、インキ水分量測定ヘッド及び管理手段とを用いて印刷対象に印刷するオフセット印刷方法において、
    前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置が、印刷開始前に、前記管理手段から受けた印刷ジョブの情報に基づいてインキキー開度設定と、水元ローラ回転数の設定を行う工程と、
    刷り出し時の色管理目標値データとインキ量水分量目標値データを前記管理手段内の記憶装置に設定する工程と、
    前記色濃度測定ヘッドが、印刷物のカラーバー内のカラーパッチを測定し、色管理測定値データを得る工程と、
    前記インキ水分量測定ヘッドが、インキローラ上のインキ膜を測定し、インキ量水分量測定値データを得る工程と、
    前記制御演算処理装置が、前記色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが、それぞれ色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データの許容範囲に入るように、インキ供給量及び湿し水供給量を制御する工程と、
    前記制御演算処理装置が、色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示する表示処理工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷方法。
  2. 前記印刷ジョブの情報は、絵柄面積率であることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のオフセット印刷方法において、
    前記インキ供給量及び湿し水供給量を制御する工程は、
    前記色管理測定値データと前記色管理目標値データとの差分に基づいて、インキ供給量補正データを算出する工程と、
    このインキ供給量補正データに基づいて湿し水供給量補正データを算出する工程と、
    を含むことを特徴とするオフセット印刷方法。
  4. インキ及び湿し水の供給量を調整するためのインキ供給量装置及び湿し水供給量装置と、管理手段とを用いて印刷対象に印刷する際に、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御するための制御演算処理装置であって、
    印刷開始前に、前記インキ供給量装置及び湿し水供給量装置が、前記管理手段から受けた印刷ジョブの情報に基づいてインキキー開度設定と、水元ローラ回転数の設定を行い、また、刷り出し時の色管理目標値データとインキ量水分量目標値データを前記管理手段内の記憶装置に設定した後に、印刷が開始されると、印刷物のカラーバー内のカラーパッチを測定して得られた色管理測定値データを前記管理手段内の記憶装置に書き込む手段と、
    インキローラ上のインキ膜を測定して得られたインキ量水分量測定値データを前記管理手段内の記憶装置に書き込む手段と、
    前記色管理測定値データ及びインキ量水分量測定値データが、それぞれ色管理目標値データ及びインキ量水分量目標値データの許容範囲に入るように、インキ供給量装置及び湿し水供給量装置を制御する手段と、
    色管理目標値データ及び色管理測定値データを図表によって表示するための表示処理手段と、
    を備えたことを特徴とする制御演算処理装置。
  5. 請求項4に記載の制御演算処理装置において、
    前記印刷見本のOKシートを作成した際に、当該OKシートにおける色管理測定値データを前記色管理目標値データとして前記記憶装置に設定し、当該OKシートにおけるインキ量水分量測定値データを前記インキ量水分量目標値データとして前記記憶装置に設定する手段、
    を備えたことを特徴とする制御演算処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の制御演算処理装置を備えたことを特徴とするオフセット印刷機。
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